もう1つのミライ(流星のロックマン)

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もう1つのミライ(流星のロックマン) - (2019/01/08 (火) 01:35:36) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/01/06 (日) 23:23:33
更新日:2023/06/29 Thu 18:46:32
所要時間:約 9 分で読めます






・・・人間がほろんでしまった もうひとつのミライなんだ!




もう1つのミライとは、『流星のロックマン2』におけるイベント及び描かれた世界。

解説



『流星のロックマン2』の本編シナリオクリア後に発生する、所謂クリア後イベントの一つ。

ロックマンが陰謀によって侵入させられたパラレルワールドを舞台に戦いに巻き込まれる。
そのパラレルワールドは、流星のロックマン2における「滅びの前兆」を乗り越えられず、復活したムーの電波兵器で世界の全てが滅亡した未来世界。
つまり「ロックマン(プレイヤー)がクリアできずデリートされた(ゲームオーバーになった)」場合の末路という所か。
あくまでIF世界と言う扱いなのだが、そのIF世界側の策略によって本編世界とのルートが出来上がってしまう。

この舞台の世界観は、灰色一色と化した本編と同様の世界の姿と陰湿なBGMによって気分を落ち込ませる雰囲気に包まれている。
人間は絶滅したのか、コダマタウンなどには人間の姿は確認できず、この世界で声を発する者は生き残ったデンパくんやアポロン・フレイム支配下の電波体のみである。
エンカウント率が本編の電波世界よりも更に高くなっているのも、世界滅亡が進んでウイルスが増えたのだろうか。
おまけに、この世界でしか発生していないウイルスの存在も確認されている。

イベントのクリア条件は、裏世界に存在するグレード『IF』のボスを全て倒した後、最後に本イベントオリジナルのボスであるアポロン・フレイムの撃破。
しかし、「フィールドパネルの不安定さ」「ボスのスペックの高さ」「エンカウント率が高い流星のロックマン2のエンカウント率が更に激化」などの要素で、難易度が高い。
滅びた分岐世界と言う世界観設定とそれに応じたBGMや彩色も重なって、プレイヤーの精神をゴリゴリに削っていく。


大まかなイベントの発生までの流れ



前振り


本編クリア後に、「???」という謎の人物からメールが届く。
メールの内容としては「素敵なプレゼントをドクター・オリヒメのアジトに用意したから必ず受け取れよ(要約)」という文章。
メールに従ってバミューダラビリンスの最深部に行くと、禍々しい地球のような外見をした球体を入手できる。

入手後にコダマタウンに戻ると、ロックマンの体が光り出すと同時に強力な電波をウォーロックが感じ取る。
すると、先ほど拾った球体が異様な動きをし始め、コダマタウンにワープホールが形成されてしまう。
その後、ワープホールから「パラレルワールドが繋がった」という趣旨の声が響き、ロックマンはその正体を突き止める為にワープホールへの突入を決意するのだった。

ワープホールに入ると、そこでは灰色の世界の中でデンパくんがオックス・ファイアに追い詰められていた。
オックス・ファイアは牛島ゴン太かと思われたが、ウォーロックはゴン太の電波ではないと気が付く。
オックス・ファイアはロックマンも捕食しようと襲い掛かるが、戦闘の末に撃破され、「アポロン・フレイム」なる人物への謝罪と共にデリートされる。

驚愕の真実


オックス・ファイアとの戦闘が落ち着いた後、今頃になって空を確認するスバル。

スバルは灰色の雲に染まった景色を見て、コダマタウンではないと動揺する。
困惑の中でデンパくんに現在地がコダマタウンなのか確認を取るのだが、デンパくんはコダマタウンであると言い出す。

数か月前に「アポロン・フレイム」に滅ぼされたコダマタウンだと。

その台詞に対して大きく混乱するウォーロックとスバル。
混乱するウォーロックに問いかけられても同様に混乱していたスバルは、もう一度デンパくんにその現実を問いただす。
彼らに事情を聞かれたデンパくんが言うには、世界には復活したムーの電波兵器が襲い掛かったのだという。

ウォーロックは混乱したままだったが、スバルは少し前にコダマタウンで聞いた声が「パラレルワールド」と発言していたことを思い出した。
そして、スバルはしばらくの思考の後についに真相に辿り着く。
自分達が今いるこの場所は「パラレルワールド」なのだという事を。
自分達が絆を失って滅びの前兆を乗り越えられず、人間が滅んでしまった未来世界なのだと。

このような世界が自分達の世界と接続されたことで、こちらの力が自分達の世界まで滅ぼす可能性に気が付いたロックマン達。
怪しいメールに釣られて謎の球体を拾った自分の行動に後悔をし出すスバル。
そんなスバルの傍ら、「アポロン・フレイム」という存在についてデンパくんに質問するウォーロック。

デンパくんが言うには、アポロン・フレイムはムーから生まれた電波体らしい。
今はエネルギーを補給するためにどこかで眠っているとのことで、ウォーロックはアポロン・フレイムが目覚める前に叩き潰す作戦に出るのだった。

作戦を考えた直後、禍々しい電波を感じた事で残された時間は少ないという事をウォーロックは察したのだった……。


登場電波体



オックス・ファイアIF


ロックマンがこの世界に来て最初に出会うパラレル世界のオックス・ファイア。

デンパくんを捕食しようとしていた所でロックマンと遭遇し、まとめて捕食しようと襲い掛かる。
しかしロックマンに敗れ、最期はアポロン・フレイムへの謝罪の断末魔と共にデリートされた。

スバルは牛島ゴン太だと当初認識したが、ウォーロックは別人だと即刻気が付いた。
その正体は不明だが、アポロン・フレイムが作り出したのだろうか。

ファントム・ブラックIF


パラレル世界のファントム・ブラックで、本イベントの事実上の元凶。

スバルの元に届いた送り主不明のメールを送信した張本人。
この世界の人間を滅ぼしてからはやることがなかったが、本編世界の英雄であるロックマンに目を付けて次元の通路を開かせた。

ロックマンに敗北後は、自分がデリートされても未来は変わらないと負け惜しみ的な高笑いをしていた。
しかも、ご丁寧にアポロン・フレイムに通じるワープホールとそのワープホールの封印を解く手段を教えてくれながらデリートされる。

イエティ・ブリザードIF


パラレル世界のイエティ・ブリザードで、ヤエバエリアの管理者。

アポロン・フレイムが眠ってからは心底退屈だったとのことで、ロックマンとの対面を喜んだ。
敗北後は、自分がしくじったと悔やみながら断末魔の絶叫を上げた。

ブラキオ・ウェーブIF


パラレル世界のブラキオ・ウェーブで、ドンブラーエリアの管理者。

アポロン・フレイムが目覚めたらどの道消滅するのだろうとロックマンを見下しながら、自分と遊べと戦闘に入る。
敗北後の台詞から自身の敗北は想定外だったようで、ロックマンが何者なのかと疑問を持ちながらデリートされた。

キャンサー・バブルIF


パラレル世界のキャンサー・バブルで、ミズウミエリアの管理者。

自身の湖を汚す者は許さないと、ロックマンの命を奪おうとする。
敗北後はロックマンを道連れにしようとするが、それは叶わず絶叫と共にデリートされた。

ハープ・ノートIF


パラレル世界のハープ・ノートで、ヒルズエリアの管理者。

本来は流星のロックマンのヒロインの1人だが、こちらのハープ・ノートはロックマンを認知していなかった。
恐らくだが、アポロン・フレイムの手で再現されたハープ・ノートなのだろう。
ロックマンをデリートしようとするが敗北し、敗北時はファントムの話していた電波体がロックマンである事に気が付きながら、負け惜しみの断末魔を上げた。

スバルが親しい人物と同外見の存在をデリートしたのだが、スバルはその辺は特に動揺しなかった。
後述するが、ジェミニ・スパークIFに対しては動揺していたのだが……。

オヒュカス・クイーンIF


パラレル世界のオヒュカス・クイーンで、TKタワーの管理者。

お気に入りの場所に入ってきたロックマンにお仕置きを与えようとして戦う。
敗北後は、弱そうな外見のロックマンに倒されたことを悔やみながらデリートされた。

コンドル・ジオグラフIF


パラレル世界のコンドル・ジオフラグで、サイダンエリアの管理者。

乗り込んできたロックマンを見て、ファントムは羽のないような電波体にデリートされてしまったのかと感想を述べた。
敗北後は、ロックマンの力が絆の力である事を悟り、自分がロックマンの力を見くびった事を悔やみながらデリートされた。

ジェミニ・スパークIF


パラレル世界のジェミニ・スパークで、ナンスカエリアの管理者。

ブラック側は倒されない自信を見せ、ホワイト側はロックマンに立ち去るように脅しながら警告した。
ホワイト側は「ツカサ」と、本編の変身者と同様の名前でブラック側から呼ばれていたが、詳細は不明。

デリート後は特に断末魔の台詞は上げなかったが、スバルは色々と思いがあるジェミニと同外見の個体をデリートしたことに対して感傷に浸っていた。
そんな姿を見て、ウォーロックは「ツカサではない」と切り捨ててスバルを叱りつけた。

オリガ・ジェネラル


パラレルのこの世界の身に姿を見せたアポロン・フレイムの部下の電波体。

「ジェネラル騎士団」の団長で、多くのジェネラル・アーミーを引き連れている。
古代に栄えたムー大陸人が作り出した最高傑作だったが、ムー大陸人の支配に反旗を翻した末に、ムー大陸人によってムー大陸の奥深くに封印される。
現在のオリガ・ジェネラルは、オリガとムー大陸の兵士型電波体エランドが合体した存在である。

自身の元に来たロックマンの力量を認めており、戦闘の末に敗れた際にも改めて力量を認めていた。
最期は自身の死を宣言しながらも、アポロンの無事を祈りながらデリートされた。

ゴート・カンフーIF


パラレル世界のゴート・カンフー。

ウォーロックに子ども扱いされたことに憤った上に、自身の説明はアポロン・フレイムの電波を感じ取っていたロックマンには聞こえていなかった。
敗北後は、アポロン・フレイムの復活が間近なことを察しながら、羊の鳴き声の断末魔を上げた。

エンプティーIF


パラレル世界のエンプティーで、アポロン・フレイムへ挑戦するに至っての最後の壁となる。

ロックマンから強大な力を感じ取り、それがオーパーツだと認識した事で、ロックマンを危険な存在だとしてデリートしようとする。
敗北後はオーパーツの力の強大さを痛感しながらも、アポロン・フレイムが目覚めたことで、自身の役割は終えたと感じながらデリートとなった。

アポロン・フレイム


パラレル世界を支配する、本イベントのラスボス及び隠しボス。

太陽その物と言っても過言ではない真っ赤な体色と身体を包む灼熱の炎が印象的な容姿。
ラ・ムーが生み出した最高傑作クラスの電波体だったが、ムー大陸の者達からは危険視され、人間の叛逆したオリガ・ジェネラルと共に封印された。
ムー大陸の兵士型電波体エランドが電波変換した姿だが、元の電波体についての詳細は不明。

エネルギーを補給するために眠っていたが、ロックマンが辿り着くより前に補給が完了し、本編世界への侵略を行うとする。
この行動に特に明確な思想はなく、「自身を生み出した母によるプログラムによる行動」でしかないと本人は自覚している。
ロックマンの力量は認めており、自身を止めたくは挑めと宣言して戦闘に入る。

戦闘に敗れた後は、ロックマンの強さがオーパーツだけではなく、かつてこの世界に存在した絆の力が関わっていると分析。
潔く敗北を認めるが、「6つの証を集める」事と「それによる最後の絶望の降臨」という意味深な発言をした後、先にデリートされていった部下の後を追う事にしながらデリートとなった。
この台詞こそが本編完全クリアのヒントであり、実はアポロン・フレイムがゲーム上の真の裏ボスではない

続編の流星のロックマン3では、2と同様の個体がシリウスに再生された尖兵という形で登場。
表向きこそ復活させたシリウスに従っているものの、元の人格や世界征服の思想は保っていた。







追記・修正は滅びた未来のパラレルワールドに突入してからお願いします。

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