PlayStation2

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PlayStation2 - (2018/09/21 (金) 10:37:56) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/03(火) 21:37:28
更新日:2024/04/06 Sat 16:21:03
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ジョン♪


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PlayStation.2



PlayStation2とはソニー・コンピュータ・エンタテイメント(SCE)が開発したコンシューマ向けゲーム機。

PlayStationの後継機に当たる。
最高売上ソフトはドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君

略称は「プレ2」、「プレステ2」、「PS2」等。



【概要】

2000年3月4日に発売。
当時はビデオカセットからDVDへの移行が進みだした時勢で、市販のDVDプレイヤーは大体4~5万円の相場だった。
にもかかわらず、PS2はDVDプレイヤーを搭載しておきながら40000円の超低価格で発売。『マトリックス』や『ハリー・ポッターと賢者の石』などのヒット作がDVD化されたことも功を奏し、ローンチタイトルにあまりヒットする物がなかったにもかかわらず、発売から僅か3日で98万台を販売する伝説を作る。
2005年11月には世界で1億台の生産出荷台数を記録。

直線的なその形状は、本体、ロゴデザインを担当した後藤禎祐氏によれば「地球から宇宙へのメッセージを発信する黒い箱」をイメージしたとのこと。
従来の家庭用ゲーム機に多い「横置き」以外にも、当時は珍しい「縦置き」が可能。
その際転倒防止に専用のスタンドの使用が推奨されている。

因みに、起動すると柱が表示されるがその数はメモリーカードの中のタイトル起動回数に応じて柱の数が変わる仕掛けになっている。

2004年11月3日には軽量化された薄型が発売された。

(画像跡)
↑薄型初期のもの(SCPH-70000)

後継機となるPlayStation3(PS3)が2006年11月に発売された後もしばらくは市場の一角を占めていた。
この頃からゲームソフトのクロスプラットフォーム化が進んでおり、PS2を含めた多機種でソフトが発売されていた。

初期のPS3には、PS2との互換性があったが、コストダウンを優先し2007年秋に発売された新型PS3では互換性が撤廃されている。
(初期のPS3はPS2の主要チップを搭載した、PS3とPS2を一つに合体させたようなものだった)
その為多くのメーカーがPS2とPS3両方でソフトを発売していた。
ソフトによってはWiiやXbox 360等でも発売される為、1本のソフトが4つのハードで発売されたりした。

2008年になるとPS3、Wii等の据え置き機、ニンテンドーDS、PSP等の携帯機が普及しシェアは減少。
新作ソフト数も減少した。
俗に言うギャルゲーや乙女ゲーはPS2単独で展開していたが、2010年後半には殆どが上記のハードに移行した。

日本を初めとした先進国では次世代機が主流だが、
DVDプレーヤーとしても使えることや、DVD自体がまだ主流であることから東南アジアや中東ではいまだに需要が高く、
2011年2月には全世界で1億5000万台を売り上げた。
また前述の通りPS3ではPS2ソフトが使えないことから、主流が移った現在でも愛用しているゲーマーは多い。

余談ではあるが、それまでの家庭用据置ハードのジンクスであった『本体が黒色のハードは売れない』というジンクスを見事に打ち払った。
まぁ後継機の黒ハードはそのジンクスに呑まれ(ry
…と思ったが最近持ち直した。



【歴史】

  • 1999年3月
基本仕様が発表されデモが公開される。当時の技術からは考えられないほどの高度な3DCGにより、多大な衝撃と期待を集めた。

  • 1999年9月
正式名称を「プレイステーション2」と発表。同時に価格も発表し、多くの大手ソフトメーカーが参入を決め、発売前から市場制覇は確実とされた。

  • 2000年2月
SCEが自社のショッピングサイトにて先行予約を受け付けた。
ゲーム業界でネット販売は画期的だったがアクセス殺到で鯖落ち、個人情報漏洩等の問題が起きた。

  • 2000年3月4日
ついに発売。
普段ゲームを取り上げない一般マスメディアも大々的に報道し、社会現象となった。

  • 2001年
本格的にソフトが出揃いはじめ、カプコンが発売した「鬼武者」が初のミリオンセラー、
7月にはスクウェアの「ファイナルファンタジーX」が200万枚以上を売り上げ、本格的な世代交代となった。
9月にニンテンドーゲームキューブ、2002年2月にXboxとライバルが出現。
PS2を上回る性能とソフト開発の容易さをアピールしたが、PS2の牙城を崩すには至らず、2004年時点で日本の据え置きゲームシェアの8割を独占した。

  • 2005年5月
後継機PS3の概要を発表。
11月にはXbox 360が発売される等次世代機への関心が高まり、PS2の販売台数は減少していった。

  • 2012年12月
SCEが日本国内における生産・出荷を終了。店舗在庫や中古品の相場が高騰した。

(画像跡)
↑最終型(SCPH-90000)それまでのモデルにあったロゴマーク周辺の凸凹が無くなった。



【性能】

DVD-ROMドライブを搭載し、USB端子等パソコンと同じインターフェイスを備える。
ネットワーク接続や光デジタル出力。
初期型にはPCカードスロットもついていた。

その性能はミサイル誘導など兵器転用も可能とされ、ゲーム機としては初めて輸出規制がされた。
ビン・ラディンが買い占めて悪用しようとしたという噂も。



【HDリマスターやPS2アーカイブス】

PS2の生産終了とそれに伴う中古流通の縮小によりPS2タイトルをプレイできる機会は減ってきている。
近年は人気タイトルを中心に「HDリマスター」と称してPS3へ移植される場合もあるが、ごく少数にとどまっている。
移植されたとしてもその評価はまちまちであり、「ZONE OF THE ENDERS HD EDITION」では移植の精度の低さが問題となり、
発売後に大規模な修正パッチを当てるという事態も発生した。
また現在はオンライン配信による「PS2アーカイブス」というサービスが開始されているのだが、
その数は少なく2014年4月現在での公開タイトル数は二桁にとどまる。

原因として、PS2のハードウェア構成が非常に特殊であり、他ハードへの移植・エミュレータ等での再現ともに難しい事が挙げられる。
このためメーカーとしては移植に手間がかかる割に過去の作品への需要が未知数であり、手を出しづらい状況を作ってしまっている。
故に未だ多くのPS2タイトルをプレイするには、すでに生産が終了した本体・周辺機器の確保が必要なのが現状である。



【余談】


CMでは始めに「ジョン」みたいな独特な音声が流れる。
正確には「ヅ」と「ジョ」の中間の音らしい。
その独特な音で、今からPS2のCMを流しますよと視聴者に印象付けるのが目的だったようだ。
その音を聞けばPS2のCMだと思う人も多いのではないだろうか。


因みにPS2のレンズは消耗品。
個体差はあるがいずれディスクを読み取らなくなる。

ディスクを読み取らなくなった時はレンズごと換える必要があるので注意。


追記・修正お願いします。

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