&font(#6495ED){登録日}:2011/04/01(金) 12:03:34 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &font(#008000){「因果律よ、どうかあの少年を守りたまえ。その前途に、人の身に耐えられないほどの影を落としたもうな」} &font(#008000){「あの子は強大な咒式力、そしてあまりに真っ直ぐで正しい心を持っている。矛盾しているが、私と同じ道を進んで欲しくはない」} #right(){&font(#008000){モルディーン・オージェス・ギュネイ}} レメディウス・レヴィ・ラズエルとは浅井ラボ著のライトノベル「されど罪人は竜と踊る(以下され竜)」およびそのリメイク作「されど罪人は竜と踊る Dances with the Dragons(以下され竜DD)」の登場人物。 巨大咒式企業であるラズエル社の御曹司である青年。モルディーン枢機卿長(され竜におけるチートレベルの策謀家)をして『超級の数法咒式士』『本当の天才』と言わしめた存在。 ラズエル社は軍需企業のようなものであり、魔杖剣の部品などを設計・製造・販売している。レメディウスはそこの研究員であり、天才だけあって非常に有能。 彼が仕事で訪れたウルムン共和国で反政府組織『曙光の戦線』に誘拐された。 以下、ネタバレ 彼が登場するのはされ竜の第2巻(され竜DDでも第2巻)である。主人公達の物語と並行して、『曙光の戦線』に誘拐されてからの彼の物語が書かれている。 ウルムン共和国は独裁者ドーチェッタにより圧政を敷かれており、搾取や虐殺が人々を苦しめていた。そのため『曙光の戦線』など反政府組織による内乱が発生していた。レメディウスは様々な出来事を経て『曙光の戦線』と親しくなり、またウルムン共和国の現状を知る。やがて、ウルムン共和国の現状を何とかするためにも、『曙光の戦線』の一員として戦うようになる。 一方、ウルムン共和国政府にはラズエル社が武器を売っており、その中にはレメディウス自身が設計した咒式具も存在した。彼はその事実に苦悩することとなる。 『曙光の戦線』の一員である少女ナリシアとの心の交流から始まる、割とハートフルで青春小説めいた展開(ストックホルム症候群っぽいが)であり、すごくライトノベルな感じだった。この時点では。 ちなみにナリシアは褐色肌の黒髪ロング(され竜DDではショートカット)であり、萌えキャラでヒロインで明らかにレメディウスに惚れていて、レメディウスも満更でもない。しかし後の展開を考えると、読者の多くは『爆発しろ』ではなく『どこか遠くに逃げてささやかだが幸せな家庭を築いてください』と思わざるをえない。少なくとも項目作成者は切にそう思う。 以下、更にネタバレ 「理想は気高いが、やっていることはただの革命遊びだ。お前は、この世で最悪の苦しみを味わって死ぬのが似合っている」 レメディウスとナリシアは『曙光の戦線』の一部の仲間と共にドーチェッタに捕らわれる(恐らくは味方の裏切り)。そして陵辱や拷問を受けることとなる。特にナリシアは、想い人であるレメディウスの前でドーチェッタ(中年デブ)にレイプされた。しかもわざわざ結合部や漏れ出る精液と破瓜の血が見えるようにして。 ドーチェッタ「よく見ろレメディウス、愛しい女が大人になったところだ」 ナリシア「見ないでレメディウス!」 (中略) ナリシア「殺して……」 ※これでもされ竜は非十八禁ライトノベルです。 挙句、まともに水も食べ物もない荒野に、仲間と共に放り出された。咒式具がないと咒式は使えず、肉体は拷問と陵辱で衰弱しきっていた。つまり一種の死刑である。生き延びようとするものの、仲間割れによって殺し合いが発生し、約二ヶ月後にはレメディウスとナリシアだけが残された。 飢えと渇きと疲労と負傷、そして何より絶望で動けず、死を待つだけの二人。 そしてナリシアは、 「あた、しが死ん、だら、あた、しを食べて、あなた、だ、けでも生き、延び、て」 自殺した。 [備考] 本項目ではレメディウスがレメディウスであった頃に限定して書くことにした。レメディウスのその後を説明するには、ウルムン共和国にまつわる複雑な陰謀劇まで書く必要があり、少なくとも項目作成者の記憶力と筆力では困難である。 ちなみに、レメディウスとナリシアの関係はまさに悲劇で終わったわけだが、され竜という物語においてはこのような悲劇はザラである。例えば、婚約者が殺された上に、触手プレイで自分の胎児が化物に改造されて出産して、「まんま」とか言うそいつを殺害した某女性咒式士とか。 この世の刻の果てで 私たちの血と涙が砂礫を濡らしているだろう 私たちは完全にならないだろう 私たちは楽園に立っていないだろう それでも、それでも私は(以降絶筆) レメディウス・レヴィ・ラズエル 日記の遺稿より 皇歴四九六年 追記・修正を願い、祈り、そして告げよう #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,10) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 哀しいなあ -- 名無しさん (2014-07-23 21:17:23) - 絶望しかない -- 名無しさん (2014-10-19 19:47:14) - 何が酷いって、ここから先の末路にも悲劇と絶望しかないというのが -- 名無しさん (2015-05-07 01:16:52) - 作中で登場人物の実力を例える際によく名前が出てくるけど、モルディーン卿からは先代翼将を超えていくと評されてるから格が違う存在だと思う -- 名無しさん (2016-10-24 20:57:40) #comment #areaedit(end) }