サンダーマスク

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サンダーマスク - (2014/03/27 (木) 19:57:22) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/04/20(金) 21:21:34
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&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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#center(){&font(#008000){サンダー!}}

1973年に放送された特撮ヒーロー番組。
日本テレビ系列で全26話が放送された。

この作品の特徴としては、
(1)バトルは等身大→巨大化
(2)“漫画の神様”[[手塚治虫]]がコミカライズを手がける(後述)
(3)創通(当時は東洋エージェンシー)が製作に参加

の三点が挙げられる。
このうち(1)は『[[行け!ゴッドマン]]』のような帯番組では存在していたが、本格的に取り入れられたのは本作が初である。
これは巨大ヒーロー物であるにも関わらず、予算が圧倒的に足りなかった(『仮面ライダー』シリーズより少し多いぐらいの300万円。普通の巨大ヒーローは500万円程度必要である)為に取られた対策だが、逆にオリジナリティを出す結果となった。

(2)については当時から数人の漫画家がコミカライズを手がけていたが、『魔神ガロン』の頓挫に伴い独立したスタッフがひろみプロを設立し本作を作った縁で手塚も漫画版を執筆。
「SF漫画=お子様向け特撮ヒーロー」という偏見に対する手塚自身の怒りを下敷きに、「異形の体を隠す為にスーツを着用する」「動物・植物に続き鉱物=ケイ素が意志を持ち他種族の支配を目論む」等と大幅な設定の変更が加えられている。
現在は『手塚治虫漫画全集』に収録されており気軽に入手可能。手塚本人のコメントも巻末に載せられているが、&font(#ff0000){僅か4行}という圧倒的な短さ。

手塚治虫が漫画を書いたおかげで「原作・手塚治虫」のように勘違いされた時期もあった。

(3)は東映・円谷・東宝・ピープロという大手がひしめく中ではかなり珍しいケースだが、実は創通のやり方にかなり問題があり、放送終了後に&font(#ff0000){ひろみプロから一方的にフィルムを強奪}。裁判沙汰になるのを恐れているため衛星放送もDVD化もされていない。
但し、特撮関係の雑誌では普通にスチールが掲載されている他(この時の著作権表記は創通のみ)、主題歌CD集にもOPやEDが収録されている。
また、現在のように様々な作品のDVDやBDが発売されている前の80〜90年代には普通に再放送が行われていた。
 
【ストーリー】
暗黒宇宙魔王・デカンダの地球征服を阻止すべく、サンダー星連邦は一人の戦士・サンダーマスクを地球に派遣。&font(#ff0000){手違いでデカンダが来る1万年前に到着してしまうが}、3人の博士が命をかけてサンダーマスクを蘇生。命光一という地球人の姿で、科学パトロール隊と共にデカンダを倒すのだった。

【登場人物】
○サンダーマスク/命光一
1万年前の地球に到着し、人類にデカンダの襲来を書いた古文書と自らを目覚めさせる力を持つ3つの宝石を残しタイムカプセルで眠りにつく。
目覚めた後は命光一の姿から「サンダー!」の掛け声でサンダーマスクに戻り、「サンダー二段変身!」の掛け声で40mに巨大化する。
戦う時は「うわぁぁぁぁぁ」「[[うあおー]]」等叫びまくり。お前はギルスか。
弱点は胸で、変身の為の源がある。

○高瀬まゆみ
本作のヒロイン。父親は命と引き替えにサンダーマスクを蘇らせた科学者の一人・高瀬博士。ぶっちゃけ不細工
サンダーマスクの正体が命光一である事を知っているが、理由は何と&font(#ff0000){サンダーマスクと光一の目が同じだから。}
弟の勝也もサンダーマスクの正体を知る数少ない一人。

○科学パトロール隊
本作における防衛隊……だが肩書きは「警部」「刑事」。普通に名字を呼ばれているのでコードネームはなさそうだ。
基本的に無能

○魔王デカンダ
全宇宙の支配を企む悪の親玉。魔獣を指揮する一方、自らも人間になる事が可能。

○大魔王ベムキング
デカンダを影で操っていた真の黒幕。瞬間移動・巨大化・光線等でサンダーマスクを苦しめる。

○流星鉄仮面
中盤から登場したベムキングの腹心。必殺技・魔剣流れ星を持つ他、光一の妹・リンに化けて動揺を誘った事もある。
何と魔王デカンダを倒したのはこいつ。

○鉄人13号
最終回に登場した巨大ロボット。偽サンダーマスクに変身し、科学パトロール隊に本物のサンダーマスクを誤射させるという実力派。
 
○魔獣
本作における「怪人」または「怪獣」。動物と物が合成されたデザインが多い。
&bold(){ハカイダー}だの&font(#0000ff){メガトロン}だの聞いたことある名前の奴がいたり、東海村出身の&font(#ff0000){ゲンシロン}や人間の頭にストローを刺して脳みそを吸うのが大好きな&font(#ffdc00){シンナーマン}だの色々ヤバい奴がいたりする(後者の二体は「こいつらのせいで封印作品になってるんじゃないか」と疑われた事もある)。
 
【評価】
平均視聴率15%とまあまあの数字ながら、制作費の超過により僅か26話で終了。最終回はベムキングとサンダーマスクが相討ちという衝撃的な内容だった。
最終回については「『[[史上最大の侵略]]』も一歩間違えれば&bold(){大爆笑作}となってしまう恐ろしさを教えてくれた」「これくらい失敗するのは難しいくらい失敗している。ここまではずしたセンスのものを作るのは何か特別な宇宙の意思によって作者が操られていたのか、とまでカン繰りたくなるほどの出来栄えだ」(『いかレスラー』『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』で知られる映画監督・河崎実)と散々な評価もある反面、『封印作品の謎』を執筆したライターの安藤健二は「あれだけ雑誌等で笑いものになっている最終回だけに、あまり期待していなかったのだが、予想を良い方向に上回る内容だった」「なんで縁もゆかりもない地球人のために、命をかけるのだろうか。(中略)必死に戦うサンダーマスクの姿に私は目頭が熱くなってしまった」と好意的な感想を残している。
 
【その他】
・スタッフは上原正三(『[[帰ってきたウルトラマン]]』『[[秘密戦隊ゴレンジャー]]』等)第一話等の監督は本多猪四郎(『[[ゴジラ(1954)]]』等)、特撮監督は金田啓治(『大巨獣ガッパ』等)、着ぐるみの造型はエキスプロダクション(『仮面ライダー』『秘密戦隊ゴレンジャー』等)といった特撮界を代表する面子が揃っている。

・サンダーマスクのデザインを担当したうちの一人・成田マキホも後に『コンドールマン』『超電磁ロボ コン・バトラーV』のデザインや『魔女っ子メグちゃん』の原作を手がける事になる。

・主題歌を歌っているのは山本正之……ではなく『はじめ人間ギャートルズ』のEDや『[[ウルトラマンダイナ]]』のスーパーGUTSのテーマを手がけた若子内悦郎。この時は若木ヒロシ名義。
 



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- メガトロンもハカイダーも、こっちが先。因みに無機物と有機物の合成怪人というコンセプトもライダーV3より先。  -- 名無しさん  (2013-11-16 13:59:20)
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