蒼ざめた月/Pale Moon(MtG)

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蒼ざめた月/Pale Moon(MtG) - (2014/10/27 (月) 15:06:00) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/10/28(金) 12:34:57
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TCGは、広いカードプールの中からデッキを作り上げるのが非常に楽しい娯楽である。
しかし、デッキにはまず入らないカードというものが存在する。
その理由は様々だが、作っているデッキには合わなかったり相性が悪かったりするカードはやっぱり入らない。
そして誠に残念ながら、どんなデッキを作るにしても「弱すぎる」ために入らない、使われないカードというのも存在する。
レアリティの低いコモンや昔の古いカードなどは、弱すぎるとしてデッキに入らないことも多い。しかたないね。
もしパックを買って、それらの弱すぎるカードを引き当てたらちょっと悲しいだろう。

だがもし、買ったパックの、コモンではなく強力カードが多いレア枠に、その弱すぎるカードが入っていたら…?

悲しみを通り越して怒りになるだろう。
それが[[カスレア]]だ。

そして以下で紹介するのは、カードゲーム元祖にして最も膨大なカードプールを誇るMtGにおいて「最悪」とまで謳われた、恐るべきカスレアである。
 

Pale Moon / 蒼ざめた月
(1)(青)
インスタント
蒼ざめた月は、特に効果を発揮せずに墓地に置かれる。

マスクスブロック第二エキスパンションにして、強力パックと認識されていた「ネメシス」…その青のレア枠に、そいつはいた。

なんと、効果のテキスト欄に

#center(){&font(#0000ff){蒼ざめた月は、特に効果を発揮せずに墓地に置かれる。}}

と書かれている。
つまり、2マナを無駄に払って手札を1枚減らし、墓地を1枚増やすだけのクズカードなのだ。
クリーチャーはどれだけ弱かろうと生け贄コストになったり戦闘要員になったりと最低限の働きはするのだが、使い捨てのインスタントなどではそうはいかない。

さすがの[[遊星>不動遊星]]も、コイツの擁護はできないだろう…。

















#aa(){
   *   *
 *   + うそです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *

………



   *   *
 *   + …あながち嘘ではないです…
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *
} 
本当はこういうカード。

Pale Moon / 蒼ざめた月 (1)(青)
インスタント
ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で基本でない土地をタップした場合、それは他のいかなるタイプのマナの代わりに無色のマナを生み出す。

つまり、特殊地形対策カードなのだ。
なので別に効果がないわけではないのだ。
…が…。

・特殊地形が色マナを出す妨害しかできない…他の特殊な能力(当時多用されていたクリーチャー化土地や[[リシャーダの港]]などの能力)は防げない。
・1ターンしか妨害できない…相手はこのターンさえ凌げばやりたい放題。
・これに対応してマナを出せる…先に色マナを出してしまえば、ステップ毎にマナが消えるとはいえインスタントなどは即座に使える。
・ネメシス発売時は単色全盛期…多色地形なんて使われてない。インベイジョンブロック以後の多色時代でも蒼ざめた月は使われていないが。

…と、様々な観点で弱すぎるため、
「蒼ざめた月は、特に効果を発揮せずに墓地に置かれる。」
とほぼ同義である。
 
こんなゴミが、みんなの買いあさる強力パック・ネメシスに収録せれているもんだから
「青のレア…まさか…!?」
という具合にプレイヤーを恐怖させた。

ネメシスの次に[[プロフェシー>プロフェシー(MtG)]]という産廃パックが発売され、カスレア・弱カードの嵐となったのだが…

弱パックのプロフェシーの場合は
「どうせ強いのなんて当たらねーし」
とダメ元で買うのに対し、
強パックのネメシスの場合は
「強力カード来い!」
と期待して買うので、この蒼ざめた月は他のカスレアよりも(悪い意味で)印象的である。
そのため、蒼ざめるのは使われた対戦相手ではなく、パックから引き当ててしまったプレイヤーである、と言われる。
というか使われたら唖然とする。

一応、等時の王笏に刻印して使い回すなどができるが、それなら最初から違うカードを使うべき。

そのカスさたるや、公式コラムの歴代弱カードランキングにて、並み居る強豪(?)達を押さえて栄光(?)のベスト1(ワースト1とも言う)の座に輝いたほど。
 

なお、似たようなカードに

Blood Moon / 血染めの月
(2)(赤)
エンチャント
基本でないすべての土地は山である。

というカードがある。
こちらは1マナ重いが

・すべての特殊地形の能力が「T:あなたのマナプールに(赤)を加える。」に強制的に書き換えられてしまう(ただの山になる)ので、マナ能力以外の能力も封じる。
・エンチャント(場札)なので恒久的に効く。
・以上から、通ってしまえば特殊地形だらけの(赤を使わない)多色デッキは機能不全に陥り瓦解する。
・基本セットによくいるため、多色環境になった時に使えることが多い。

などなど、非常に強力なカードであり、まったく同じ能力を持ったクリーチャーも存在する。
古いカードの使えるレガシーは多色地形だらけの環境なため3色当たり前という世界なので、この血染めの月1枚で投了に追い込まれるデッキも多い。
赤いデッキのサイドに是非迎えたいと引っ張りだこである。
しかし蒼ざめた月は、引っ張りだこどころか物理的に引っ張って千切りたいレベルである。
 

ここまでボロカス言ってきたこの蒼ざめた月だが、利点が一つだけ存在する。

それは「絵が非常に美麗」であること。

夜空に大きく浮かぶ蒼く染まった月を見上げた、芸術的なイラストである。
ぶっちゃけ前述の血染めの月も同じくらい美麗だが。
 




追記・修正は蒼ざめてからお願いします。



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- 弟分のデュエマで本当に特に何もしないカードが出てしまった件  -- 名無しさん  (2013-09-05 17:10:07)
- 血染めの月はドラゴンストンピィやウェアウルフストンピィのイメージが強いな  -- 名無しさん  (2013-09-05 18:13:14)
- これ本当に弱いの? 相手のアップキープで唱えれば、色呪文封じれるんじゃないの?  -- 名無しさん  (2014-05-09 14:54:58)
- マナ能力はスタックに積まれないので、相手のアップキープに唱えたところで、相手が土地をフルタップして色マナを出してしまえば意味がないんだよ……。  -- 名無しさん  (2014-05-09 15:02:02)
- ↑↑基本地形のマナ能力やフェッチの起動型能力は止められないから、相手がそれらを握っていたらそこから色マナが出てしまう。というか相手の呪文を一ターン封じるだけなら沈黙/Silence使おう  -- 名無しさん  (2014-05-09 15:10:11)
- ↑↑↑ 自分が多色地形を握っている→蒼ざめた月を相手が唱えてきた→それに対応して多色土地をタップして有色マナをマナプールに加える→蒼ざめた月が効果発揮するも、すでに有色マナはマナプールにある。 結論:有色呪文余裕で唱えられる  -- 名無しさん  (2014-05-09 15:12:58)
- ↑追記:書き忘れてたけど当時のルールね、これ。現在はルール違う。  -- 名無しさん  (2014-05-09 15:29:47)
- ↑×4 サンクス。つまり当時のルールだとマナバーンがある代わりにステップが移ってもマナが消えなかったってこと? 確かに弱いかもね。沈黙とかオアリムの詠唱はちょっと規格外過ぎて比べられないけど。でも今のルールで笏に刻印して毎ターン唱えれば……沈黙でいいか  -- 名無しさん  (2014-05-12 14:10:48)
- 偉大なる無駄「兄者!」  -- 名無しさん  (2014-06-09 08:38:42)
- 蒼ざめた月はエンチャントだったら逆に強すぎたんだけどな  -- 名無しさん  (2014-07-07 10:17:42)
- ↑だよなぁ・・・親和とかのクリーチャー土地を使うデッキには効果が無くなる代りに多色デッキには血染めの月以上にぶっ刺さる阿鼻叫喚必死のカードになりかねない。ホントマジックの調整は地獄だぜーふーはははー。  -- 名無しさん  (2014-07-23 22:53:36)
- 本当エンチャだったら救いがあったなあ  -- 名無しさん  (2014-07-25 19:51:36)
- エンチャントなら基本に帰れとかいうぐう畜カードがアルジャナイ  -- 名無しさん  (2014-10-27 15:06:00)
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