GODZILLA3部作(アニメ)

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GODZILLA3部作(アニメ) - (2020/11/03 (火) 19:19:25) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2017/11/28 Tue 00:50:08
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 45 分で読めます

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&tags()
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#center(){
&font(40px){G O D Z I L L A}


&font(13px){絶望は&font(#ff0000){進化}する}
&font(18px,b){― 怪 獣 惑 星 ―}

&font(13px){&font(#696969){&ruby(メカゴジラ){人類最後の希望}}が、起動する}
&font(18px,b){― 決 戦 機 動 増 殖 都 市 ―}

&font(13px){その&font(#ffa500){黄金}は絶望すら焼き尽くす}
&font(18px,b){― 星 を 喰 う 者 ―}
}



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本項では、2017年11月より公開された劇場アニメ3作品と、その関連作品について記述する。


●目次
#contents

*概略
2014年、ギャレス・エドワーズ監督の米国映画『[[GODZILLA>GODZILLA ゴジラ]]』(ギャレゴジ)が公開されることになった。
日本の本家本元である東宝もそれに呼応して、同年12月に「ゴジラ戦略会議」を立ち上げ、新たなゴジラ作品の検討を始めるのであった。

そしてギャレゴジの成功を受け、正式に&bold(){「全く新しいゴジラ」}を描く2つの企画が動き出した。
1つは、2016年公開の実写版新作。後に『[[シン・ゴジラ]]』の名で世に送り出され、2016年度邦画界を席巻する作品である。

もう1つは、アニメ企画。
日本に負けず劣らずゴジラ大好きな米国では1978年の&bold(){ハンナ・バーベラ制作版}と、1999年版『[[GODZILLA>GODZILLA(映画)]]』のアニメ続編&bold(){『Godzilla: The Series』}が作られているが、意外にも日本の本家ゴジラシリーズでは初のアニメ化である(知育OVA『すすめ! ゴジランド』や[[コラボ>しんのすけ対シン・ゴジラだゾ(クレヨンしんちゃん)]]除く)。
この企画に伴い、東宝アニメーションは1人の監督と1つの会社、そして1人の脚本家に白羽の矢を立てた。
北米を中心に活動しながら7年間にわたり劇場版『[[名探偵コナン]]』の監督を務める&bold(){静野孔文}。数々の賞を受賞し、日本では『[[シドニアの騎士]]』や『亜人』などで勇名を馳せた&bold(){ポリゴン・ピクチュアズ}。&font(l){最近はエロゲー屋と見られていない}硬派ゲーム屋[[ニトロプラス]]を率いる&bold(){[[虚淵玄]]}である。
//当初はテレビシリーズだったそうだが、『シンゴジ』の大成功に伴って映画に変更、さらに全3部作のサーガになることが決まった。


監督は静野氏と、『シドニア』などで静野氏と組んだ日本人屈指のCGアニメーター・&bold(){瀬下寛之}が担当。
シナリオ・脚本作成は、ワイワイ盛り上がっている瀬下監督と虚淵氏に、全くのゴジラ素人である静野監督が冷たい視線を向けてクールダウンさせる形で進んだ。
静野氏は「&font(#c71585){どうしてゴジラはわざわざ火を吐くの? 頑丈な体で格闘すればよくね?}」と大真面目に質問し、
ゴジラマニアの瀬下監督と「それが当たり前」な虚淵氏を愕然とさせ、同時に「&font(#c71585){初心者の目線}」の重要性を思い起こさせたらしい。
なお(当然と言うべきか)3人はこの仕事のオファーが来たとき、戸惑い、一度はお断りを出している。
しかし、先に[[庵野秀明]]の手で『シンゴジ』が作られると聞き、先駆者に続こうと決断したとのこと。
シナリオはこれまでよりハードSF色がグッと濃くなり、なおかつ旧作へのオマージュも一見わからない所に仕込まれている。
(『宇宙大戦争』や『[[怪獣大戦争]]』、小説『地底怪生物マントラ』『見知らぬ明日』、漫画『神の獣』あたりのノリに近いか)。
なお二部からスタッフ周りが多少変わっている。

映像はほぼ全編をポリゴン・ピクチュアズが担当。
各分野で経験を積んでポリピクに合流した精鋭モデラー・アニメーターが集い、いつものポリピクらしい良質な3DCG撮影を魅せてくれる。
なに、『シドニア』っぽい? 違うのだ。『シンゴジ』が「庵野の芸風」だったように『GODZILLA』も&bold(){「ポリピクの芸風」}なのだ。
逆に言うとあの画作りが苦手な人には合わないかもしれない、ということだが……。

音楽は巨匠・&bold(){服部隆之}が担当。『[[VSスペースゴジラ>ゴジラVSスペースゴジラ]]』『[[ミレニアム>ゴジラ2000 ミレニアム]]』以来、3度目の参加である。
出演声優も実力派揃い。本職声優以外のサプライズ起用は一切ない。

2018年3月29日からは『少年ジャンプ+』にて倉橋ユウス氏によるコミカライズ版が連載された((ただし「怪獣惑星」のみ。))。
基本的には映画をなぞっているものの、そちらでは触れられなかった各キャラクターの過去など独自の要素も追加されている。
2018年11月2日には後述する小説版と同じ角川文庫のレーベルで、大倉崇裕氏による映画本編のノベライズも刊行。
こちらは同年12月22日刊行の続刊で完結した。

なお、ポリピク作品の例に漏れず、劇場公開後はストリーミング配信社のNETFLIXが全作を配信することが決定している。



*ストーリー:各部概略
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 20世紀末最後の夏。その日人類は、地球と言う惑星の支配者が自分達だけではないことを知った。
 地球的意思によるとしか思えない環境変化が起こり、突然変異した巨大生物「怪獣」が出現したのだ。
 人類と怪獣の戦いは数年おきに繰り返され、その度に数百万の人命が失われ、いつしか30余年が過ぎようとしていた。
 
 ニューヨークに、後に「ゴジラ」と名付けられる怪獣が現れた。
 ゴジラは、それまでの怪獣とは比べ物にならない力を持って、同時に出現した3体の怪獣もろともに都市を消し去ってしまう。
 怪獣も含めた全ての生態系の頂点に立つゴジラの前に、人類はますます追い詰められていく。
 
 2035年。この年、人類は異星人とのファースト・コンタクトを果たした。
 それぞれが母星を失い宇宙を放浪していた「エクシフ」と「ビルサルド」の人型生命体は
 偶然にも同じ星=地球に目をつけ、自分たちの移住と引き換えにゴジラの駆逐を引き受けたのだ。
 ……だが、地球文明より遥かに進歩した彼らの技術をもってしても、破壊者ゴジラを止めることは叶わなかった。
 とうとう人類は、新たなる隣人となった2つの異星人に習い、選ばれし人々のみを外宇宙へ脱出させる計画に最後の力を注ぐ。
 そして2048年。たった2隻の恒星間移民船に、僅かに1万と5千の人々が分乗し、それぞれの目的地へ飛び去っていくのだった。
 
 それから、20年。くじら座タウe星系方面へ向け出発した「アラトラム」号にて、ひとつの事件が起こる。


**前日譚その1:怪獣黙示録
&bold(){2017年10月25日}発売。角川文庫より発売されたノベライズ版。著者は&bold(){大樹連司}。
アラトラム号乗船直前の「A.S」が生存者への聞き取りを行って編纂した、99年5月から48年に至るまでの戦いの歴史が綴られている。
99年5月、突如ニューヨークに出現した「怪獣」との遭遇、その後の全世界での怪獣と人類の戦い、そして2030年の“G”の出現。
さらに「エクシフ」と「ビルサルド」との出会いから「オペレーション・エターナルライト」での束の間の人類の勝利までが描かれる。

小説と言うよりドキュメンタリータッチの文章で、設定マニアホイホイ。
内容は&bold(){東宝オールスター}と言わんばかりの小ネタの宝庫。カマキラスに始まり、ラドンやアンギラスといった有名どころや、
オルガやジラといったマイナー連中、果てはジェットジャガーや「[[電磁砲塔式多脚戦車G-HED>ガンヘッド(映画)]]」まで網羅している。
東宝怪獣シリーズやニトロプラスのファンなら必読の内容。映画本編をより深く楽しむことが出来る。

**前日譚その2:プロジェクト・メカゴジラ
怪獣黙示録の続編。&bold(){2018年4月25日}発売。
「オペレーション・エターナルライト」までの歴史を描いた前巻に続き、とある「[[妖星>妖星ゴラス]]」を巡る事件をきっかけに再び活性化したゴジラを相手にした
人類の壮絶なまでの消耗戦の記録、そして地球に残された人類の結末から、劇場本編へと繋がる最後の希望が描かれる。

ドキュメンタリータッチの文章や小ネタの宝庫なのは相変わらずだが、曲がりなりにも勝利の記録がある程度ある前作と比べ、
&bold(){「神様と虫ケラのケンカに、カブト虫くんとクワガタ虫くんが助太刀してそれで何か変わるか?」}
という作中のセリフが表すように、ゴジラとの圧倒的な力の差を前にした狂気という言葉でもってしても到底及ばない、絶望的な戦いの描写が続く。

**第1章:怪獣惑星
―――この地球を 必ず取り戻す
―――滅びるのは、人か、ゴジラか。
 タウeにたどり着いたアラトラム号を待っていたのは、「惑星の環境は移住に不適」という非情な事実であった。
 ゴジラへの復讐を望む青年・ハルオは、対ゴジラ戦術論文を密かに艦内に流した上で、愚鈍な中央委員会を糾弾。
 協力するエクシフの司祭・メトフィエスの根回しもあり、 船内では地球帰還も止む無しとする意見が多数派になっていく。
 やがてアラトラム号は超長距離亜空間航行を行い、艦内時間で22年、現実時間で2万年が経過した地球への帰還を試みる――

&bold(){2017年11月17日公開}。上映時間89分。主題歌は当時19歳の新星、&bold(){XAI}による「&bold(){WHITE OUT}」。
ハルオ達の地球帰還と22年越しの初戦が描かれる。

虚淵氏の代表作で強引に例えるなら「[[まどマギ>魔法少女まどか☆マギカ]]第3話までを映画にした」ような感じ。
シナリオは導入部ということもあって、良く言えばアニメ作品らしい王道展開、悪く言えば先の展開が読みやすい薄いお話。
全体の説明をしないといけないので仕方がないのだが、SF的オタク的説明台詞が多い割にキャラクターの掘り下げが少なく、話の起伏も乏しいため、ダレやすい。
逆に「そういうSF要素や会話劇がいい」人や、カットの使いまわしが散見される戦闘シーンに突っ込みを入れる人も。
最初から最後までノリに乗って楽しんでいたら、「進化する絶望」の正体に[[まどマギ3話ショック>巴マミ]]状態になった人もいるのではないだろうか。
エンドロール後も席を立ったり、ソフトの再生を止めないように。


**第2章:決戦機動増殖都市
―――ゴジラ 破壊― 恐怖― 我らが神の―敵
 ゴジラに一矢報いたハルオ達ではあったが、ゴジラの反撃も壮絶を極めた。
 散り散りになった一行は、地球で独自の進化を遂げていた人型種族・フツアに救助される。
 そんな中、ビルサルドのガルグとベルベは、かつてのメカゴジラの痕跡を発見し、その復活を試みる。
 やがて再集結を終えた一行は、巨大な「増殖都市」にてゴジラを迎え撃つのであった…!

&bold(){2018年5月18日公開}。上映時間は12分増えた101分。主題歌は引き続きXAIの&bold(){「THE SKY FALLS」}。
かつて対ゴジラ最終兵器として造られながら起動せず放棄された「人類最後の希望」、メカゴジラが再起動する。
無人在来線爆弾にも匹敵する声に出して読みたい副題。監督両名も虚淵氏が出してきたこの文字列に圧倒されたらしい。

あらかたの説明が終わったので、今回からいよいよSF映画路線が本格化。お話は山あり谷あり、人物の掘り下げも進む。かわいい双子も出るよ!
メカゴジラもしっかり登場するし、活躍もするんだけど……。一般的な「ロボットもの」や「怪獣もの」を想像すると損する。
SNSや掲示板では「SFアニメとして&bold(){は}文句なしの良作」「もっと怪獣プロレスが観たかった」などなど、悲喜こもごもが飛び交った。
視聴者が作品に何を求めているか、怪獣映画をどう捉えるかで評価がざっくり割れる、尖った作品になっている。
&font(#d3d3d3){「事前にあんだけメカゴジラ推してたのに宣伝詐欺じゃね」という容赦ないツッコミも。予告編も「嘘は言ってない」構成だったしね。}
ちなみに劇場パンフレットは価格が200円UPしたが、さらにクオリティアップしているので一見の価値あり。公衆の面前で開けないページもあるよ!


**第3章:星を喰う者
――伏して拝むがいい
――黄金の終焉を
 メカゴジラという怪獣になってまで、ゴジラという怪獣を滅ぼそうとするビルサルド。
 それは人類にとって、到底看過できるものではなかった。両種族は決裂し、地球降下部隊はますます追い詰められていく。
 一方、メトフィエスはハルオを新たなる軍神と崇め、彼を偶像とする信者を増やしていく。
 全てはエクシフの悲願・すべての種族に終わりという救済を齎す為に――

&bold(){2018年11月9日公開。}上映時間91分。主題歌は引き続きXAIの&bold(){「live and die」}。
遂にゴジラのライバルであるギドラが登場し((作中ではギドラとしか呼ばれないが、別名の一つである「王たるギドラ」が英語で「King Ghidorah」と翻訳されている。))、ラスボスとしてゴジラの前に立ちはだかる。
この星が選ぶのは、<滅びの救済>か、<命の繋ぎ>か。

物語のクライマックスに向けて、完全に「怪獣映画」から「SF映画」に振り切った内容。&font(#d3d3d3){一部では「宗教哲学映画」とも。}
地球滅亡の危機を通して、前作から問いかけられたゴジラとは何者か、人が成すべき事は何かという問いに、主人公ハルオから一つの答えが出される。
あまりにも衝撃的な結末が激しい賛否両論を呼んだ、&bold(){正真正銘の問題作}。&font(#d3d3d3){中々にエッチな場面があるせいで親御さんが気まずくなった意味でも問題作。}
前作以上に尖った作品であり、怒涛の説明・実況台詞の嵐を許容できるかどうか、ゴジラという存在をどのように考えているか、そして登場人部たちの行動理念を理解できるかが評価の分かれ目になる。


*登場人物
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**地球人
&font(15px,b){◆ハルオ・サカキ}([[宮野真守]] / 幼少期:[[洲崎綾]])
主人公。24歳。階級は大尉。4歳の頃に地球を離れるが、目前で両親が乗ったバスがゴジラに吹き飛ばされて以来、ゴジラへの強い復讐心を抱いている。
死をも辞さず、ゴジラ抹殺と地球奪還のためには躊躇いなく軍紀違反を犯す。一見すると狂人めいているが、
同胞を思いやる意識は強く、心中では人類の「心」を信じている熱い漢。観察力や作戦立案力、ホバーバイクの操縦にも長けている。
性格は初期の、実務力は後期の[[某第104期生>エレン・イェーガー]]を思い出す。
落ち込むこともあるけれど、最初から最後までブレずにゴジラを抹殺せんとするその姿は、周囲の人々からある意味での英雄像として祀り上げられていく。
ビルサルド、フツア、エクシフそれぞれの思想に触れていった彼が、最終的に見出した答えとは……。

奇しくも宮野氏は、国民的特撮作品である[[ウルトラシリーズ>ウルトラマンゼロ]]とゴジラシリーズでそれぞれ主役を演じたことになる。&font(l){2万年遅いぜ!}
静野監督はシナリオ作成作業を通して、ハルオという人物の描き方に疑問を抱いていたが、虚淵氏が提出した第3章のラストシーンを見てようやく得心が行ったとのこと。

&font(15px,b){◆ユウコ・タニ}([[花澤香菜]])
19歳の女性曹長。やせ形で華奢。地球脱出後に生まれた世代で、幼馴染のハルオを「先輩」と呼ぶ。
体力不足がコンプレックスでハルオにも案じられているが、パワードスーツの操縦能力はトップクラス((先述のコンプレックスから強さに対する憧れがあり、それが重武装兵器の操縦能力に結びついている。))。
他にも武器設計や運用全般に通じており、様々な作業に引っ張りだこになっている。
戦いの中で原始的なフツアに対する反感からビルサルド寄りの思想へと変わり、新兵器ヴァルチャーのテストパイロットにも任命されるが……。

当初はロングヘアーも考えられたが、長髪を描くのが非常に面倒な3DCG作品故にショートカットにさせられている(代わりにアクセントとしてカチューシャを貰った)。
朝ドラの人気女優の雰囲気が取り入れられているらしい。

&font(15px,b){◆ダイチ・タニ}(堀越宮三郎)
ユウコの祖父。サカキ家とは地球脱出前から交流があり、4歳のハルオを脱出シャトルに連れて行ったのも彼である。
軍人時代にはビオランテと戦ったこともある往年の戦士。
しかし、アラトラム号での長期の航海には、彼自身もう精神的に限界であった。

&font(15px,b){◆マーティン・ラッザリ}([[杉田智和]])
34歳の大柄なイタリア系アメリカ人。軍属の環境生物学者で階級は少佐。通称「マーティン博士」。
ゴジラシリーズには欠かせない「ものしり博士」役。好奇心旺盛、かつ類まれなる分析・考察力を持ち、地球到着後は精力的に働く。
ひょうきん者ながら決めるところでは決め、他人への気配りも欠かさないナイスガイ。
というか人類側で「実況・解説役」ができるほぼ唯一の人物であるため、『星を喰う者』では&bold(){主役たちを喰いつくす勢いでしゃべくり倒している}。
ちなみに今回の杉田氏は明るい声を出すことはあっても至って真面目・おふざけ一切なし。氏のシリアスな演技を聴きたい人にもおすすめ。

&font(15px,b){◆アダム・ビンデバルト}([[梶裕貴]])
21歳の金髪ドイツ人少尉。彼もユウコと同じ船内出生者。
腕利きパイロットで、地球奪還を推すハルオのシンパの1人。ハルオやベルべからの信頼も厚い。
少々血気盛んであるものの、明るく闊達とした好青年……なのだが、激戦の中で心を折られていき、やがて……。

&font(15px,b){◆エリオット・リーランド}([[小野大輔]])
32歳の金髪イギリス人大佐。腰の重い中央委員会を疎み、ゴジラ討伐を利用して老人たちの追い落としを画策する野心家。
ハルオのシンパの1人だが、本当に苦しい状態になるまで無謀な行動はしない慎重派。

&font(15px,b){◆ウンベルト・モーリ}(堀内賢雄)
アラトラム号船長兼、中央委員会の人類代表を務めるイタリア人。56歳。階級は大将。
2039年のオペレーション・エターナルライトでは[[轟天型潜水艦1番艦「轟天」>海底軍艦]]副長としてジングウジ艦長を補佐、マンダ討伐の一翼を担うなどの武勇を誇る。
本人は自分がなぜ艦長に選ばれたか分からず、作中では右往左往しているシーンが目立った。

&font(15px,b){◆タケシ・J・ハマモト}(山本兼平)
アラトラム号副長。階級は准将。
典型的な事なかれ主義の人物で、ハルオのゴジラ討伐計画に対しても難色を示している。
……が、メカゴジラシティの一件が露見すると、ハルオの断罪を主張するビルサルド側に対し、ハルオの正統性を主張して牽制。
小説版によると、彼もまたアラトラム号という狭いコミュニティの主導権の座を虎視眈々と狙っていたようである。

&font(15px,b){◆マルコ・ジオーネ}(柳田淳一)
伍長及び工兵隊員。年齢国籍共に未公開。
映画ではモブキャラ同然だったが漫画版では名前欄付きで登場しており、そこで階級も初めて判明している。

&font(15px,b){◆ジョシュ・エマーソン}(石谷春貴)
マーティン博士の助手。&font(#d3d3d3){まさに名は体を表す。}
『怪獣惑星』ではモブに等しい出番しかなかったが、『星を喰う者』ではマーティン博士を手伝う関係で、彼に次ぐくらいしゃべり倒す。

**エクシフ
西暦2035年に現れた異星人。母星エクシフィカルスの滅亡後、放浪の末に地球・ニューヨークへ至った。
長い耳と金髪が外見的特徴の、非常に長命な種族&font(l){ぶっちゃけエルフ}。教皇を中心とした階級社会をつくっている宗教国家でもある。
独自の数学体系に基づいた、一定の未来予知を可能とする「ゲマトロン演算」技術を地球に齎すと共に、
他者への献身を教義とするその宗教を伝え、怪獣出現で既存宗教への信仰を失った人類にとっての新たな宗教的支柱ともなっている。
ゲマトロン演算は人類の文明史にもその片鱗が見られ、古代から人類と密かに交流していたのでは?という説もある。
しかし、ゴジラの前にはその精神的な支柱すら崩壊寸前となってしまっており、アラトラム号でも信望者はあまり多く残っていない。

名前の由来は[[X>怪獣大戦争]][[星人>ゴジラ FINAL WARS]]。怪獣を引き連れて地球侵略に訪れた経験があるが、本作でもめっちゃ胡散臭い。
エクシフの祈りの所作が七芒星なのは[[とある怪獣>キングギドラ]]と関連があるとファンは噂するが…。
ビルサルドのガルグからは&bold(){「地球人のカルト洗脳計画は結局うまくいかなかったよなぁ(ニヤリ)」}とバカにされた。
#openclose(show=◆エクシフの秘密◆){
古代から人類に干渉していたと推測され、仏教の始祖であるガウタマ・シッダールタ([[仏陀>ブッダ]])や数学を発展させたピタゴラス教団などが何らかの形でその薫陶を受けていたようである。
が、エクシフとの交流可能性を検討していた国連委員会メンバーが洗脳されている可能性も示唆されている…
}

&font(15px,b){◆メトフィエス}([[櫻井孝宏]])
軍属の神官(大司教)。50歳だが、風貌は地球人の25歳程度。階級は中佐。
実質的に教団を運営している人物で、中央委員会にも席をおいている。その人格と博愛主義から人種を越えた人望を集める。
ゴジラ討伐に燃えるハルオの理解者……というより信者に近く、中央委員会限定の機密データを横流しするなどの背信行為にも手を染めている。
ハルオからの信頼も厚く、彼が何らかの迷いを抱えた際には真っ先に相談相手になっている。

幾多の腹黒キャラを演じた櫻井氏が声を当てているため、ファンからついたあだ名は&b(){「櫻井」}。&font(l){あんまりである}
中にはあまりのうさん臭さ故に&b(){「メフィラス星人櫻井」}と呼ぶファンもいるとか。

&font(15px,b){◆エンダルフ}( [[山路和弘]])
エクシフ族長である軍属神官(枢機卿)。105歳(外見50歳)。階級は中将。
教団運営はメトフィエスに一任しており、敬語で話しかけることも。


**ビルサルド
西暦2036年に現れた異星人。母星ビルサルディア連星がブラックホールに飲まれそうになった為、宇宙を放浪してロンドンへ流れついた。
エクシフ程ではないが、それでも平均寿命200歳の長命種。作中に登場する人物は全員が黒人で髭を生やしている。おかげで見分けづらいのなんの……。
地球には亜空間飛行や金属技術を齎し、技官や軍事教官として活躍する者も多い。&font(l){つまりドワーフ}
かつては地球で対ゴジラ兵器・&bold(){メカゴジラ}を作っていたが、材料のナノメタル調達に4年かかり、最終調整が間に合わずに遁走する憂き目を見た。
技術力は確かでまじめ、質実剛健。初めて地球人と会食した際にも文化に理解を示しマナーを学んでくるなど、人類との交流を平穏に行っていた。
自らの宇宙船を解体したりゴジラ共々爆破を図るなど、地球に本気で骨をうずめると決めていたようである。
しかし対ゴジラ戦においては、何よりも合理性を優先し、肉体を捨て機械化も厭わない本能が露見。人類を戦慄させることになる。

名前の由来は[[ブラックホール第3惑星人>ゴジラ対メカゴジラ]]。やっぱりこいつらも怪しい……。
エクシフのメトフィエスからは&bold(){「ゴジラを倒した後はメカゴジラで地球征服したんでしょ?(ニタァ)」}とツッコまれている。


&font(15px,b){◆ムルエル・ガルグ}([[諏訪部順一]])
技術士官。60歳(外見35歳)。階級は中佐。
ビルサルドの中でも特に屈強な肉体の持ち主だが、当人は科学至上・合理主義を貫く優秀な技官。
メトフィエスの工作を黙認し、ハルオの対ゴジラ作戦の科学的裏付けを行うなど、ハルオには目をかけている。
一方で科学技術の発展こそ人類の進化と捉えているので、原始的な生活を営むフツアのことは「虫」と軽蔑している。

&font(15px,b){◆リルエル・ベルベ}([[三宅健太]])
軍事教官。55歳(外見35歳)。階級は少佐。
ハルオたちの元軍事教官であり、ホバーバイク部隊の第一班長を務める。

&font(15px,b){◆ハルエル・ドルド}([[中井和哉]])
ビルサルド族長。70歳(外見40歳)。階級は中将。
冷静沈着な懐疑論者で、何事に対しても違う視点からの可能性を指摘する。

**フツア族
2万年後の地球にいた人類の末裔。生活様式は原始人だが、知能は人類と同等かむしろ上回っている。
その体は昆虫にも似た生態に変化しており、鱗粉状の粉末で体を覆っている。
テレパシーで言語を超えて交信し、人類を遥かに凌ぐ運動能力も備えている。
「憎しみ」という感情を知らず、ゴジラについても「吾らが神の敵」とは言うが一方で「台風や雷と同じ」程度の認識しかない。
他種族へ対しても寛大であり、一時は一触即発となった地球降下部隊も受け入れている。
自身の神の産んだ卵を信仰している。

&font(15px,b){◆マイナ}([[上田麗奈]])
フツアの巫女の少女で、ミアナの双子の姉。年齢不詳。
冷静な性格で他種族への警戒心が強く、ハルオらに対し常に厳しい眼差しを向けている((そのせいでハルオからは「よく睨む方」と区別されている。))。
しかし、手助けするうちにゴジラに立ち向かうハルオに惹かれていき、『星を喰う者』では想いが行動に表れ…。&font(#d3d3d3){つまりツンデレ。}

&font(15px,b){◆ミアナ}([[小澤亜李]])
フツアの巫女の少女で、マイナの双子の妹。年齢不詳。
マイナとは逆に好奇心旺盛な性格で、仲間たちからはぐれたハルオに興味を持ち、テレパシーでなく言語でコミュニケーションを取ろうとする((最初はハルオと上手く発音できずハルオイと呼んでいた。かわいい。))。
ハルオもそんなミアナを可愛がるが、彼女にはある使命が託されていた。

**怪獣黙示録&プロジェクト・メカゴジラの登場人物
#openclose(show=◆クリックで展開:ネタバレ含む◆){
&font(15px,b){◆}アキラ・サカキ([[鈴村健一]])
ハルオ・サカキの父。地球連合情報軍総合情報部所属。これまでに怪獣と接触した人々の聞き取り調査を担当していた。
『怪獣黙示録』と『プロジェクト・メカゴジラ』は彼の調査の結果である。
2037年にゴジラ研究の第一人者であるウィルヘルム・マイスナー博士を捜索するためにパリへと向かう。
2039年にパリが地球連合欧州派遣軍(通称:Gフォース)の手によって解放され、パリに一番乗りした戦車中隊を指揮していたハルカ・ヤシロと出会い、結婚。
2048年、怪獣のデータをアラトラム号から削除しようとした上層部に抗議するため、4才のハルオをダイチ・タニに預け、ハルカとともに連合本部へと向かう。
結果、シャトルへの搭乗が遅れ、ゴジラの攻撃に巻き込まれて死亡した。

…かと思われていたが、バスが事故に遭ったことで巻き込まれず生存しており、地球連合の最後の3カ月の記録を月面データベースなどに残した。

&font(15px,b){◆}ハルカ・サカキ([[早見沙織]])
ハルオの母。旧姓は「[[ヤシロ>家城茜]]」。
「オペレーション・エターナルライト」時はメーサー殺獣光線車とG-HEDで構成された戦車中隊を率いる。
ジラとゴロザウルスを退けてパリを解放し、そこにいた日本人男性――アキラ・サカキと結婚。その後ハルオを出産。
ゴジラ東京襲撃時は富士山麓決戦時に員数外だった冷凍メーサー部隊を率いて火災を鎮火させた。
羽田を守り、日本に残された人々の脱出ルートを確保している。
最後は組織の体をほぼなさなくなった地球連合に残された数少ない歴戦の軍人として中将にまで上っている。

&font(15px,b){◆}ダイチ・タニ
ユウコ・タニの祖父。極東陸軍の富士教導団で試作兵器の開発に携わっていた。
中国大陸、朝鮮半島、ヨーロッパ大陸での激戦を生き抜いたベテラン兵士。
「オペレーション・エターナルライト」に従軍し、ノルマンディーでビオランテと戦闘となるも、彼らの中隊が心臓部を攻撃し、殲滅に成功する。
2045年にアキラの命を救ったことが縁となり、ハルオを託され、アラトラム号に乗船する。
//
//&font(15px,b){◆}ゴードン・キャッスル
//地球連合ブラジル自治区第27プランテーションの監察官。エクシフの教えに帰依している。1999年当時は投資銀行社員だった。
//地下鉄内でカマキラスの襲撃を受けるが、乗り合わせていたアメリカ陸軍大尉ダニエルとデブの警官ジョンと協力してカマキラス(幼体)を退ける。
//
//&font(15px,b){◆}マーク・リーランド
//地球連合政府直属の統合防衛情報局の顧問を務める。元SIS(イギリス情報局秘密情報部)所属。
//2002年はキプロスで諜報活動(ダイヤモンドの密輸ルートの解明)を行っていた。
//「同業者」であるロシア諜報員タチアナ・ロマノヴァの協力を得て、墜落した人工衛星ミールのモジュールユニットの残骸からドゴラの弱点となる雀蜂の毒を発見する。

&font(15px,b){◆}楊弘徹(ヤン・ホンチェー)
中国人。河北省の廃鉱山に水中の化学物質を捕食するヘドロ沼状の微生物を発見し、県共産党委員会書記に抜擢される。
2005年、ラドン・アンギラス出現の際、中国人民解放軍が開発した生物化学兵器「ヘドラ」の投入と、ヘドラの暴走による北京・天津の壊滅を目の当たりにする。
例えゴジラを倒すためであろうとヘドラを復活させてはならないと感じ、地球連合のヘドラ研究組織の所長となる形で妨害、最後は施設を爆破。
人類存続に対する罪で死刑となる。

&font(15px,b){◆}アルベルト・イチロウ・サントス
総合歴史学者。オラティオ号、アラトラム号に乗船する子供たちに歴史を教えている。
父はブラジルの不動産富豪で、2012年に父に恨みを持つ集団(南米の犯罪組織)に拉致されるが、飛行機がアマゾン上空で墜落。
サントスだけが助かり、部族の少女ミラと共に「人間の知恵」でガバラを倒す。
後に地球連合の職を辞めて出奔、部族と再会。
地球連合壊滅後に部族と合流して共に暮らす「怪獣共生派(コスモス)」の長として登場。

&font(15px,b){◆}ミラ
アマゾンでサントスを助けた少女。銀髪褐色の肌をもち、部族の巫女をしている。
言語を用いずに意志疎通することができ、サントスと共にガバラを倒す。
地球連合壊滅時には孫のリラが登場している。
//
//&font(15px,b){◆}ジョン・スミス(仮名)
//地球連合海軍の輸送機パイロット。
//2017年時はアメリカ合衆国海軍[[ニミッツ級航空母艦>ニミッツ級空母]]「サラトガ」の戦闘機隊所属でF-35を駆っていた。コールサインは「ガルーダ2」。
//自分たちが攻撃したダガーラの放出したベーレムの被害を知ってからは怪獣と戦う意欲を失い、以後は輸送機のパイロットを務め、食料の空輸や難民の救助に従事している。

&font(15px,b){◆}マリ・カエラ
地球連合コロンビア第2人類救済都市管理官(市長)。
[[メガロ>メガロ(怪獣)]]の出現で故郷を追われたアフリカ系難民の子供で、2022年にトルコ・イズミルで[[オルガ>ミレニアン/オルガ(怪獣)]]の攻撃を受け両親を失う。
後に国連難民高等弁務官事務所の職員となり、怪獣被害を受けた難民の保護を行った。
アラトラム号への乗船者に選ばれたがこれを拒否し、地球に残された人々を救う道を選ぶ。
リオデジャネイロの地球連合壊滅後は人類存続委員会の委員長として実質人類全体の指揮者となる。
//
//&font(15px,b){◆}大戸島の人物
//◆ヒデト・タナベ
//内務省職員。日本要塞化計画による過疎地の住民の移転を指導していた。大戸島前線基地の責任者となる。
//
//◆キョウヘイ・ヤマネ
//戦略生物学教授。調査団とともに漂着したカメーバⅣの死骸を調査していた。
//死因を「高加速荷電粒子ビームに相当する何かの直撃」と結論付ける。
//
//◆大戸島の長老
//カメーバⅣを殺した存在を島に古くから伝わる龍神「呉爾羅」と呼んでいた。以降、カメーバⅣを殺害した個体は「ゴジラ」と呼称される。
//
//&font(15px,b){◆}フミノリ・マツダ
//漁船、第七備後丸の船長。
//漁をしている最中に第五栄光丸からの無線を受けた直後、ヘッドセットから“咆哮”を聞く。
//
//&font(15px,b){◆}ケント・キングスリー
//アメリカ海洋大気庁(NOAA)職員。
//太平洋上の漁船や輸送船から「海底火山の爆発」や「謎の光」の知らせを受けるのだが……。
//
//&font(15px,b){◆}アメリカ軍関係者
//◆マイケル・テイラー
//第5空母航空団哨戒ヘリパイロット。
//対潜ソナーが捉えたアンギラス、バラゴン、バランを見て「怪獣たちの総攻撃」と評した。
//
//◆テリー・H・マクシミリアン
//143砲兵連隊第1大隊大隊長。
//
//◆サムソン・O・グラント
//陸軍特殊部隊〈デルタフォース〉隊員。
//C-130からHALO(高高度降下低高度開傘)降下を行い、連絡の一切途絶えたロサンゼルスへと降下した。
//
//◆スチュアート・マクソン
//空軍第4戦闘航空団指揮官。
//
//◆ケネス・C・スプリング
//アーレイ・バーク級イージス駆逐艦「ヒューイ」艦長。
//ロサンゼルスとサンフランシスコを壊滅させたゴジラの発見と追跡を命じられた。
//1年後、空母打撃群のど真ん中に出現したゴジラによって目の前で空母「ハリー・S・トルーマン」を轟沈させられる。

◆トッド・N・サイモン
アメリカ陸軍特別編成機甲師団戦車兵。
2031年の総力戦時に山の陰の自走砲中隊の護衛を担当していたが、ゴジラの熱線が山を半分吹き飛ばし、陣地は壊滅した。
きわどく生き残り、後に地球連合陸軍の戦車兵となるが、またしてもゴジラの脅威を見せつけられる。
「神様と虫ケラのケンカにカブト虫くんとクワガタ虫くんが助太刀して、何が変わるか」の名言は彼のセリフ。
//
//◆エリオット・フォース
//陸軍混成州兵師団州兵。
//怪獣はあくまで生物だと恐れなかったが、目の前で軍用兵器の洗礼を受けながらも即座に回復していくゴジラを見て恐怖した。
//
//◆バーバラ・ランティス
//空軍予備役軍団。C-17グローブマスターを核弾頭搭載仕様に改造した核攻撃機に搭乗する。
//祖母が育ったインディアナポリスに250キロトン核爆弾を投下する非情な任務に就く。
//祖母は日本の広島生まれ。曽祖母がヒバクシャで、祖母を産んで間もなく亡くなった。
//曽祖父は合衆国の軍医で核兵器が人体に与える影響を調査しに日本に来ており、幼い祖母を家族としてアメリカに連れ帰った。
//おばあちゃん子で核攻撃に対して嫌悪感を持つなど、どことなく『シン・ゴジラ』のカヨコ・アン・パタースンを彷彿させるキャラクター。
//
//&font(15px,b){◆}キース・グリシャム
//陸軍大統領軍事顧問。ホワイトハウスの一室で大統領や高官たちと共に核弾頭の投下を見守る。

&font(15px,b){◆}マティアス・ジャクスン
地球連合樹立時の元首。2035年当時の国連事務総長。
側近からは小心臆病無能、無能すぎて悪事も企めないから無害ではあると散々な言われようであった。
家族を失って酒に逃避、半ば緩やかな自殺を選んでいたが、ある日何かの「啓示」を受けたように覚醒、常任理事国すらまともに動けず機能喪失した国連を復活させ、分断されたアメリカを統合に導き、人類史におけるもっとも新しい英雄とされた。
2039年にオペレーション・エターナルライトの発動を命じるが、放射能に蝕まれて同年に死去。
その名は人類最後の正規空母の名となる。

&font(15px,b){◆}ハヤト・ハマモト
マティアスの側近。人類統治の象徴ともいえるマティアスの小心で臆病という本当の性格を知る人物。
本来であれば人類の危機にあっても何も出来ずに終わるはずの人間が英雄になってしまったことは悲劇だと考えている。
//
//&font(15px,b){◆}ジョセフ・ポール
//牧師。核を自らに放つ「核の炎によって浄化された魂に、天の国への扉は開かれる」という「教義」を信じてしまい、多くの若者を死地に送り出した。
//その後、エクシフの神官によって諭され、「ゴジラ教」から改宗した。
//
//&font(15px,b){◆}ジルベール・ムーシェ
//ホテル従業員。ロマネ・コンティの1945年物をビルザルドとの会食会に提供した。
//
//&font(15px,b){◆}エーミール・ヤンセン
//ヨーロッパ系難民。「東へ東へ」を合言葉にシベリア鉄道に添って日本に行こうと避難していたが、ラドンやメガギラスに襲撃される。
//自身もメガギラスに捕食されそうになったが、救援に現れたエクシフの移民船に命を救われる。
//
//&font(15px,b){◆}中隊長
//タニ一曹の上官で地球連合欧州派遣軍(Gフォース)の先陣としてノルマンディーに上陸した。
//[[ジャガーJ>ジェットジャガー]]で編成された機動歩兵部隊を指揮。
//ビオランテの「根元」を破壊するために爆薬を満載したモゲラに乗り、心臓部に突撃を掛けた。「クスリはやっぱり注射に限るぜ、怪獣サンよぉ!!」
//中隊長はモゲラから寸前で脱出し、機動歩兵中隊が海岸に出た直後に爆弾が起爆、ビオランテ撃退に成功する。

&font(15px,b){◆}ユキ・フタエダ
警視庁公安部特別作業係。
超能力者を集めた「無垢なる祈りの院」という新興宗教団体の孤児院に捜査官として潜入捜査をしていた。
が、子どもたちが揃って夢に見たという[[黒い、虫のような怪獣>バトラ(ゴジラシリーズ)]]の絵に戦慄する。
&del(){名前は平成ゴジラシリーズのあの超能力者のもじりである}

&font(15px,b){◆}マイケル・N・ハンター
Gフォース第1戦術航空軍団航空衛生小隊・医官。
オペレーション・ロングマーチの凄惨な戦いと、その中で兵たちの希望となっていたガイガンの話をする。
最後は行方をくらましているが、シベリアに行ってガイガンを弔いたいと言う意思を伝えていた。
&del(){名前はガイガンを操ったゴキブリ宇宙人のもじりである}

&font(15px,b){◆}ウンベルト・モーリ
潜水艦「轟天」副長。生粋のサブマリーナであり、軍務の大半を海底での怪獣との戦いに費やした。
ジングウジ一佐の指揮のもと、「オペレーション・エターナルライト」の前哨戦であるマンダ撃滅作戦に参加する。
後にその功績を認められ、アラトラム号の船長に抜擢される。
が、本人が存命していた理由はと言えば事故で負傷し、轟天から下りていたためで、なぜ自分が船長なのかと戸惑っている。

&font(15px,b){◆}ジョージ・ハガー
「ミスター・ベア」の異名を持つ航空救難隊のエース。異名の通り熊のような山男。
有名な登山家だったが怪獣戦に巻き込まれ、UNHCRなどに交じって働き、世界各地で多くの人を救出する(彼かは明示されないが、マリ・カエラなど多くの人々が熊のような人に助けられたと証言している)。
オペレーション・グレートウォールでヒマラヤ山脈が崩壊する前、「エベレストに登る」と言い残し、現地除隊を受け、その後の消息は不明。

&font(15px,b){◆}ケイン・ヒルター
地球連合軍戦略生物研究所研究員で楊弘徹の元部下。
メカゴジラを失い絶望にさいなまれる人類に偽りでも希望を広めようと「ゴジラを一度倒した化学兵器である[[オキシジェン・デストロイヤー]]」の都市伝説を流布した。
彼がアキラ・サカキにメールを送ろうとした際、謎の生物の襲撃を受けたようだが……?
//
//
//***第5章:妖星 の登場人物
//
//***第6章:長征(ロングマーチ) の登場人物
//
//***第7章:長城(グレートウォール) の登場人物
//
//***第8章:決戦 の登場人物
//
//***第9章:東京 の登場人物
//
}

**怪獣黙示録における各国家の動き
#openclose(show=◆クリックで展開:ネタバレ含む◆){

&font(15px,b){◆}国際連合→地球連合
対怪獣ではまるで力を示せず、各国が壊滅していくに従って機能をほぼ停止してしまう。
唯一国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)だけが上層部に「口出しするな」と念押しして世界規模の難民対処に奔走していた。
2035年、当時の国連事務総長だったマティアス・ジャクスンが動き出し、2039年に地球連合政府となる(残存国家は自治区扱いに移行、UNHCRは人類存続委員会に移行)。
これにより、エクシフやビルサルドとも地球一丸となっての外交を展開。
オペレーション・エターナルライトを発動させてヨーロッパ主要都市を奪還する等ようやく本領を見せることができた。
しかしゴジラにはかなわず、2048年3月に本部であるリオデジャネイロが襲われたことでほぼ壊滅した。

&font(15px,b){◆}日本
2029年、沖縄にメガロが上陸するも、この時は別の怪獣とメガロが相討ちとなり被害は最小限に抑えられた。
2030年、大戸島にカメーバの死骸が漂着、怪獣を殺す怪獣(後にゴジラと判明)の存在が推測される。
中国滅亡後は人民解放軍を吸収、地球人口が8億に減少した時点で東京が地球最大の都市となっていたが、2046年3月に富士山麓が対ゴジラ最終決戦の舞台となり敗北、さらにゴジラが東京を壊滅させたことにより、人類は日本列島を放棄。
ただ、その後も小規模な政府や軍が機能しており、オペレーション・クレードルの目的地に選ばれた。

&font(15px,b){◆}中国
2005年、ヘドラを用いたアンギラス・ラドン駆除作戦を実行するがヘドラの暴走により北京が一夜で壊滅。
統制を立て直すことが出来ないまま国内で軍閥が勃興、核兵器まで用いる内乱が発生して国家自体が消滅。
2045年現在、旧中国領における生存者は推定1000万人以下。(10億以上の中国人が100分の1になった計算である)

&font(15px,b){◆}北朝鮮
2024年、マグマにより壊滅。

&font(15px,b){◆}韓国
2024年、マグマに対してソウル近郊で核兵器が使用される(ただし使用したのはアメリカ)。

&font(15px,b){◆}フィリピン
2006年にカメーバ出現。

&font(15px,b){◆}インド&パキスタン
怪獣にパキスタンが国境付近で核兵器を使用したことが契機となり、第四次印パ戦争が発生。怪獣が遠因とは言え、人間同士の戦いで多数の犠牲者が出た。
その後メガロにも上陸されて大被害を受けている。
また、2046年にオペレーション・グレートウォールが破られた後、インドでは億単位の死者が出ている。

&font(15px,b){◆}ロシア
ドゴラの出現やオルガへの対処の関係などで、何かと疑惑が多い。
ゴジラによるEU壊滅時、ゴジラに核ミサイルを打ちこもうとして失敗、モスクワが壊滅するものの、人間によって妨害されたと考えるタカ派の軍人がいる。
後の国連再編時にはとても活動できる状況ではなく、安保理のロシア代表など逃げてきた下級役人が無理やりロシア代表に仕立て上げられる惨状であった。

&font(15px,b){◆}アメリカ
1999年に初の怪獣カマキラス出現、大被害を蒙る。
とはいえ、世界最強チート国家だけあり、全く怪獣対処の経験がない状態からカマキラスを出現72時間でバンカーバスターで殲滅するなど、怪獣とは割合闘えていた。
だが、ゴジラに対しては核兵器を用いての総力戦すら無力であり、2033年には核兵器ですら事態を収拾できないことに絶望した大統領が周囲が止める間もなく拳銃自殺。
その後国家分裂してしまうが2036年の国連再編に伴い国連から平和維持軍が派遣され、比較的無事だった東部諸州を集めて再統合を果たす。
しかし、再活性化したゴジラにはやはり無力であり、東部諸州まで壊滅してしまった。

&font(15px,b){◆}オーストラリア
怪獣出現に備えて海上軍備を増強していたが、2017年にダガーラ出現。
体内に猛毒を抱えていることが分かっていて攻撃できないダガーラだったが、
政府機能壊滅・被害拡大に耐えかね何者かが攻撃命令を出してしまい、ダガーラ殲滅と引き換えに一大パンデミックが発生。
国際的な支援の手すら近寄れなくなり、人類はオーストラリア大陸を放棄した。

&font(15px,b){◆}イギリス
ロンドン&マンチェスターがドゴラにより壊滅、ドーバー海峡にマンダ出現など苦しむ。
しかしドゴラの撃退には成功しており、国連安保理常任理事国の中では最後まで持ちこたえていた様子。

&font(15px,b){◆}フランス
EU連合軍の総攻撃にもびくともしないゴジラにより2034年にパリ陥落。
オペレーション・エターナルライト当時はノルマンディーをビオランテが、パリをジラ・ゴロザウルスが根城にしていたが、殲滅に成功し一時的にパリを取り戻している。
が、再活性化したゴジラにはやはり無力だった。

&font(15px,b){◆}EU諸国
アフリカからの億単位にもなる難民を受け入れられず(ドイツなどはある程度受け入れたが、とても足りない)、
多くの国で民族主義的政党が台頭、難民を追い返して深刻な分断を招いた。
しかし活性化したゴジラの前には無力で主要都市を次々と奪われていった。
オペレーション・エターナルライトによる一時的奪還も再活性化したゴジラには全く無力であった。

&font(15px,b){◆}トルコ
EUと中東の懸け橋としてアフリカからの難民の受け入れに奔走、自国民の半分近い難民を受け入れていたが、オルガに襲われる。

&font(15px,b){◆}南アフリカ
エジプトと並び、アフリカでは数少ない怪獣対処能力を持った国家。2022年のメガロ出現によって壊滅し、人類のアフリカ大陸放棄が決まった。

&font(15px,b){◆}エジプト
アフリカでは数少ない怪獣対処能力を持った国。しかし滅亡したアフリカ諸国から押し寄せる難民の大群に耐えかねており、国内で排外的な軍事政権が樹立する。
しかしほどなく、グリホンの群れにカイロを壊滅させられる。

&font(15px,b){◆}アフリカの小国
大型怪獣に対処する軍備などない政情不安定、経済的に貧しい国が多く、怪獣出現にはまるで対処できなかった。
中には怪獣が出るや否や国民に知らせず自分たちだけ逃亡した独裁者も。
発生した多くの難民はエジプトやEUに逃れようとしたが、治安悪化などでエジプトでは軍事政権が樹立、
EUの多数の国から受け入れを拒否されるなど,難民たちは受難の道を辿ることになった。

&font(15px,b){◆}ブラジル
2048年現在、ゴジラをはじめとした怪獣からの被害を免れている数少ない大国。実質的な人類最後の砦。
地球連合政府本拠地はリオデジャネイロに置かれている。
2048年のゴジラ上陸で壊滅。その後サンパウロなどの諸都市も壊滅したが、その原因はゴジラではなく人間であった…。

&font(15px,b){◆}コロンビア
2048年現在、ゴジラをはじめとした怪獣からの被害を免れている。ボゴタに地球連合政府の第2都市が置かれている。
リオデジャネイロ壊滅後、同国の港湾都市ブエナベントゥラに地球連合政府の残存勢力が逃げ延びるが…。

}

*登場怪獣
----
**[[ゴジラ]]
ご存じ怪獣王。2034年に現れた最強の突然変異種。
全体のデザインはギャレゴジ版をほぼ踏襲している。時々映る瞳は妙に人間っぽい。

今作では強い放射線に加えて、体内から強い電磁波を発し、周辺の電装系に悪影響を与えるジャミング能力まで備えるようになった。
さらにこの電磁波により、一切の物理的干渉を遮断する&bold(){非対称性透過シールド}まで展開する。
おまけに電磁波抜きにしても表皮は超頑丈&超再生能力を持ち、250キロトン級熱核兵器150発の直撃にも耐える。

光線も吐く。今回はシンゴジのガスバーナーか水圧カッターとは異なり、いかにもSF兵器風の単発ビームをぶっ放す。
空は飛べないので、ユーラシア大陸に熱核兵器2000発で作られた人工クレーターに落とされたこともあるが、1年後にはヒマラヤを吹き飛ばして脱出した。
当然ながら2万年生きている。特撮を考えなくていいアニメだからってトンでも設定ばかりブチ上げ過ぎだろう……。&bold(){いいぞもっとやれ}。

ハルオは過去の記録映像を偏執的に調べ上げ、非対象性透過シールドの電磁パルスに数万分の1秒単位でノイズが混ざることを突き止めた。
このタイミングで攻撃を集中。パルス発信源を特定しつつパルスのノイズを拡大し、シールドを突破。EMPプローブを撃ちこんで体内から破壊する作戦だ。
なお、劇場パンフレットにはこの&font(l){怪文書}ハルオ論文がおまけとしてまるまる収録されている。

#openclose(show=◆ゴジラのひみつ◆){
地球に帰還したハルオ達はゴジラと出会い、戦いを挑んだ。その結果、パルス発信源は背びれと判明。
ビームを撃つ仕組みは、全身が電磁コイルのようなものになっているためだった。

しかし長き時を経て、ゴジラもその数を増やしていたのだ……。
第一章で主に登場する全長50mの&bold(){「ゴジラ・フィリウス」}は、『怪獣黙示録』のオリジナルゴジラではなく、分裂して増えた植物のようなもの。
フィリウスの後に現れた&bold(){全高300m}の&bold(){「ゴジラ・アース」}こそがオリジナル。
体内放射の要領で尻尾の一振りと共にビームで薙ぎ払い、口からは圧倒的広範囲に広がる&bold(){超振動波}を吐き出し、
フィリウスが一隻一隻狙っていた揚陸艇を5隻同時に吹っ飛ばす化け物。&font(l){つまり[[キングゴジュラス>キングゴジュラス(ゾイド)]]}
}

虚淵氏の「生態系の頂点」という構想を受けた瀬下監督は、2000年もの時を耐えた蓮の種子のように、
長寿・条件が揃えば超巨大化・頑丈な繊維質の体組織を持つ・水と光があれば大体どこでも生きる&bold(){「植物」}をデザインモチーフに選んだ。


**翼竜型セルヴァム
非常に凶暴なゴジラの亜種生物で空を飛ぶ。((コズーキーへのオマージュなのかは不明。))名前はラテン語で「奴隷」を意味する。火炎や[[超音波メス>ギャオス(平成シリーズ)]]などの[[飛び道具]]は吐かず、歩兵用小火器でハチの巣にされれば死ぬが、パワードスーツはおろか揚陸艇の装甲すら破壊し、ナイフが刃負けするほどの葉っぱを持つ樹木を何本もなぎ倒す強靭な力と優れた飛行能力を持つ。
**ワーム型セルヴァム
食物連鎖上、翼竜型の餌でしかない。

#openclose(show=◆生態について◆){
この時代の地球には、ゴジラが放出した「花粉」とも言える微粒子が充満しており、電波を阻害する濃密な水蒸気が溢れている。
そして恐ろしいことに、群生する植物やこのセルヴァム(翼竜型、ワーム型)の遺伝子構造は97%がゴジラと一致している。
地球はゴジラの「枝葉」的な類縁が闊歩する、文字通りの怪獣惑星となってしまったのだ……。
}

**ギドラ
エクシフがみだりに口にしないよう秘め隠してきた、宇宙に潜む絶対的な破壊の力。
ゴジラの力を恐れるハルオに対して、「それ以上の脅威を知れば和らぐだろう」とメトフィエスがその名を伝えた、ゴジラをも凌ぐ「怪獣」。
かつてのエクシフの母星エクシフィルカスも、この怪獣によって滅ぼされたというが…。
#openclose(show=ネタバレ){
エクシフが称える「神」「宇宙知性」そのものであり、彼らの信仰の対象である&bold(){黄金の終焉}。
上記の「滅ぼされた」というのも方便であり、実際はエクシフの方が文明と母星を供物としてギドラに差し出し、更に他の惑星の文明にも干渉して発達させ、怪獣を誕生させた上でギドラに星ごと捧げてきた。
地球文明もエクシフに目をつけられた文明の1つで、地球文明が高度に発達したのも、その結果ゴジラという究極の生命が誕生したのも、全ては地球ごとギドラに捧げるため。
言ってみれば『怪獣黙示録』から始まる本シリーズの出来事すべての元凶である。

次元の狭間に棲む高次元エネルギー生命体であり、出現するだけでブラックホールが出現し、時空が歪むほどの重力制御能力を持つ。
そのせいでさっきまで通信していた人物が何十秒も前に死んでいたり、自分が死んでいる未来を機械で観測してしまったり、時間の因果関係が滅茶苦茶になる。

更に、この宇宙からの干渉は一切受け付けず、ギドラだけは異次元の法則で好き勝手にこの宇宙に干渉することができる。
大雑把に言えば、&bold(){相手の攻撃は絶対当たらないのに、ギドラの攻撃は防御を無視して絶対にダメージが入る。}&font(#d3d3d3){そんなんチートやチーターやん!}
こっちの世界の常識は何も通用せず、機械にはギドラが一切感知されず、ゴジラの熱線は空間ごとねじ曲げ、高熱を発されたらその熱そのものを消滅させ、実在を侵食して消滅させ…とやりたい放題である。
しかし、この能力にはある弱点が存在しており…。

異次元への門として開いた3つのブラックホールから3本の首だけがこちらの宇宙に伸びてくるので、パッと見では3匹の金色マンダである。
しかしちゃんと胴体や翼、2本の尾はあるようで、もし全身がこの宇宙に現れたら&bold(){惑星が一瞬で滅んでしまう}らしい。
ちなみに、首だけでも20㎞ある。長すぎィ!
}


**怪獣黙示録の怪獣たち
#openclose(show=◆クリックで展開:微ネタバレ含む◆){
同種の怪獣が何度か出現しており、その際は○○Ⅱ、○○Ⅲといったように命名される。
人類にとって驚異ながらも、先進国が一丸となり十分な軍備で迎撃すれば何とか撃退できるくらいの存在が多い。
さらに宇宙人との交流で得た技術で人類が大反攻作戦「オペレーション・エターナルライト」に打って出た際は、かなり多数の殲滅に成功している。
しかし、人類がいかに協力して強力な軍備で迎撃してもどうにもならない存在がゴジラであった。
総じて大都市圏など、人口密集地に出現する傾向がある。

&font(15px,b){◆[[カマキラス]]}
人類が1999年に初めて目撃した「怪獣」。2036年以降にも出現が確認されている。
作中では巨大個体と小型の個体が複数登場した。

&font(15px,b){◆[[ドゴラ>宇宙大怪獣ドゴラ]]}
2002年にロンドンからマンチェスターを蹂躙した。原典と違い積極的に人間を襲い食らう。
出自はロシアとの関係が示唆されている。

&font(15px,b){◆[[ヘドラ]]}
2006年、アンギラス、ラドンを惨殺し、甚大な汚染被害を発生させ北京を壊滅させた。
元は汚染物質を食らう微生物の集合体。

&font(15px,b){◆[[アンギラス]]}
2006年、シベリアの凍土から出現。河北省へとロシア軍に誘導される。
アンギラスⅡ…2006年、南アフリカ共和国に出現した。アフリカに初めて出現した怪獣である(それ以前にも小型の個体が確認されているらしい)
アンギラスⅣ…2030年、ゴジラの脅威から逃げており、バラゴンⅡ、バランⅡとともにロサンゼルスに向けて移動していた。大怪獣総攻撃(GMK)初期案組その1。

&font(15px,b){◆[[ラドン>ラドン(怪獣)]]}
2006年、白頭山から出現。朝鮮人民軍によって河北省に誘導された。
2030年代にも世界各地に出現しており、シベリア鉄道の上を往く難民を捕食したり、対空仕様のG-HEDと群れが幾度か戦闘を繰り広げている。

&font(15px,b){◆[[ガバラ>ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃]]}
2012年、アマゾン川で電撃で動けなくなったアリゲーターを手当たり次第に惨殺していた。
10メートルほどの小型種。一旦ダメージを受けると肉食魚やワニの大群にもやられる程度。

&font(15px,b){◆[[ダガーラ>モスラ2 海底の大決戦]]}
2017年、オーストラリアのシドニーからニューカッスルを破壊した。体内からは未確認物質〈ベーレム〉によって細菌感染症が拡大。
ビームを打てなくなった代わりにベーレムの破壊力が初代より強化されており、&b(){感染した人間が生きたまま赤い泡を全身から吹き出して溶けて死ぬという強烈なもの}になっている。
推定死傷者は670万人。海洋汚染によって船が近づけず、人類はオーストラリア大陸を放棄することになる。
2022年には、オルガの攻撃を受けたイズミルを別個体が襲撃したとも言われている。

&font(15px,b){◆[[メガロ>メガロ(怪獣)]]}
2012~13年にアフリカ西海岸に出現。アフリカ大陸を横断、2000万人もの死者を出し、南アフリカ共和国が壊滅する。 
南アフリカ壊滅により人類はアフリカ大陸を放棄した。
「プロジェクト・メカゴジラ」ではアフリカ大陸縦断後、姿を消していたが、2029年にインド、パキスタン、フィリピンで暴れまわった後、日本の沖縄に侵攻した。
ブルービーチへの上陸を許してしまうが、恩納村の万座毛村付近から現れたもう一体の怪獣と相打ちになり、沖縄の被害は最小限に留まった。

&font(15px,b){◆[[グリホン>緯度0大作戦]]}
エジプト首都カイロを群れで陥落させる。

&font(15px,b){◆[[ゲソラ>ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣]]}
2010年代に地中海に出現し、アフリカ難民が乗った船を襲撃する。「クラーケン」とも呼ばれた。
2030年頃には繁殖しているという情報がある。

&font(15px,b){◆[[オルガ>ミレニアン/オルガ(怪獣)]]}
2022年、トルコのイズミルに出現、非武装の難民キャンプを襲撃する。
人的被害は公式記録上で115万人とあるが、確認不明の難民は含まれていない。実際は1000万人以上。 

&font(15px,b){◆[[大ダコ>大ダコ(怪獣)]]}
読んで字のごとくのデカいタコ。日本近海に生息しており、漁船を襲撃している。
ゴジラ捜索中にも米軍に発見されている。

&font(15px,b){◆[[マンダ>海底軍艦]]}
2022年に大西洋に初めて出現。海中にいるというアドバンテージもあり人類の技術では殲滅できず長きにわたって暴れ回り、ドーバー海峡では多くの難民の船を沈めた。
2039年にエクシフとビルザルドの技術供与を受けて完成した潜水艦「轟天号」と特殊潜航艇「薩摩」によって殲滅された。

&font(15px,b){◆[[ガニメ>ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣]]}
ベーリング海に棲息。アメリカ漁師はガニメの襲撃に備えながらカニ漁を行う。
2030年には南下する可能性が示唆されていた。

&font(15px,b){◆[[カメーバ>ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣]]}
2002年にフィリピンに初出現。
カメーバⅡ…グアムに出現する。甲羅は強固でバンカーバスターの直撃を弾く。
カメーバⅣ…正確には&bold(){体長60メートル}の近縁種。大戸島に死体として漂着する。
      死体は損傷しており、顔半分が潰れ、[[右前脚が欠損>ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒]]、[[甲羅が穿たれ溶解している>ガメラ2 レギオン襲来]]という無残な状態だった。
      ……君本当にカメーバ?

&font(15px,b){◆[[バラン>大怪獣バラン]]}
バランⅡ…太平洋をバラゴン、アンギラスとともにゴジラから逃走していた。
     飛翔能力持ちであるため、ロサンゼルスの防衛ラインでは第一目標として選定された。
     空へ逃走し、追撃をかけようとした軍の目の前で青白い光に貫かれて死亡した。GMK初期案組その2。

&font(15px,b){◆[[バラゴン]]}
バラゴンⅡ…GMK初期案組その3兼、大怪獣総攻撃本編に出演した勝ち組。
      アンギラス、バラゴン、バランは体内に病原菌などを抱えているわけではないため、倒しやすい部類らしい。
      ゴジラから逃げようと背を向けていたところを焼かれるというGMK本編と似たような倒され方をした。
      グレートウォール作戦準備時に背中に吸着式地雷を仕掛けられて殲滅された個体もいる。

&font(15px,b){◆[[エビラ]]}
ゴジラを探索中の米軍がビッグオクトパス(大ダコ)と同様に何度か発見した。
エビラⅢ…2015年に出現した個体で、サラトガ航空戦隊の初金星となった。

&font(15px,b){◆[[マグマ>妖星ゴラス]]}
2024年に出現。北朝鮮を壊滅させた。韓国ソウルに接近していたところを米軍が在韓邦人保護を理由に戦術核を使用して殲滅した。

&font(15px,b){◆[[ゴジラ]]}

&font(15px,b){◆[[クモンガ]]}
アメリカ合衆国内に出現。カマキラス同様人間を襲う。

&font(15px,b){◆[[メガギラス>メガヌロン/メガギラス]]}
ラドンと同様に難民の列を襲撃し、人間を格好の餌として捕食した。
本来、ラドンとメガギラスは食う喰われるの関係なのだが……

&font(15px,b){◆[[ビオランテ]]}
2039年、ノルマンディーを縄張りとしている。花獣形態で出現し、溶解液とツタ攻撃で上陸直前の極東連合軍を苦しめた。
スーパーXで足止めし、対G兵器マーカライトファープを直撃させるも、植獣形態に再生。特殊戦車モゲラ試作型の突入から、火炎放射で焼死した。 
ゴジラ同様植物型の近似種ではないかとの説も存在している。

&font(15px,b){◆ジラ}
2039年、単為生殖による大量増殖でフランスの都市を制圧。
メーサー砲とレールガンで倒せる程度だが、卵一つでも残っていると増殖を始めるために討伐は困難で、核で街ごと吹き飛ばそうという強行案も出た。
幼体が囮となり、戦車を誘導して、成体がビル屋上から奇襲を仕掛けるなど知能も高い。俊敏性も高く都市部では脅威となった。
2足歩行で3列の背びれと長い尻尾という特徴からゴジラと誤認され、ヤシロ戦車中隊長はゴジラ殲滅に成功という一報を流してしまい、世界中をぬか喜びさせてしまう。

&font(15px,b){◆[[ゴロザウルス>ゴロザウルス(東宝怪獣)]]}
2039年、ヤシロたちGフォース本隊がパリで交戦した怪獣。ジラ同様に俊敏だが、増殖能力は有していない。
ジャンプ力が凄まじく、偵察用ドローン数機とスーパーXⅡ2機を撃墜した挙句、最期はビルザルドの宇宙船(Gフォース大隊の司令部)を道連れにした。
}

**プロジェクト・メカゴジラの怪獣たち
#openclose(show=◆クリックで展開:微ネタバレ含む◆){
&font(15px,b){◆[[妖星ゴラス]]}
2038年に発見された、月と同程度の質量をもった直径30キロの小惑星。
明確に「怪獣」かどうかは定かではないが、&bold(){明らかにそれ自身が意思を持って地球を目指していた}とされている。
この存在が後の恒星間移民船による地球脱出案のきっかけともなった。
エクシフ・ビルサルドの技術をもってしても地球との衝突を防ぐことは叶わず「これで地球も終わりだが、そうなればゴジラも道連れだ」とまで言われていたが
2042年、5年ぶりに姿を現したゴジラによる北極点からの観測史上最大出力の熱線により軌道上で撃墜された。
人類の「わざわざ移民船なんか作らなくても月や火星をテラフォーミングすればいいんじゃない?」という安易な発想を完全に打ち砕くと共に、
ゴジラへの底知れぬ畏怖を抱かせることになった。

&font(15px,b){◆[[ガイガン]]}
シベリア沖の海底で冬眠中のところを捕獲され、オペレーション・ロングマーチに投入された怪獣。
ゴジラの陽動役を繰り返し、何度倒されようとも破壊された部位をサイボーグ化することで再び実戦投入され疲弊する兵たちの希望となっていたが、
最後の戦いでは結晶化した機械部分が増殖・暴走を繰り返すという明らかに異常な状態に陥り、ゴジラに倒された。
ビルサルドはメカゴジラに用いられる技術のテストをガイガンで行っていたともされるが…。

&font(15px,b){◆[[メガヌロン>メガヌロン/メガギラス]]}
オペレーション・グレートウォールのための核兵器を埋め込むための穴から出現。メガギラスとの関係は明言されていない。
しかもメガヌロンをエサにしようとラドンまでがやってきて、鉱夫が次々と殺されていった。
メガニューラも登場した。

&font(15px,b){◆チタノザウルス}
地球産の怪獣だが、人類が操ることが出来たため偵察などを行っている。
複数体が偵察任務中に消息を絶っており、ゴジラにやられたと推測されている。

&font(15px,b){◆キングシーサー}
メガロが沖縄に上陸した際に出現し、メガロと相討ちした。
沖縄の人々は守護神と信じている。

&font(15px,b){◆大コンドル}
北アフリカに棲息しており、当時の航空戦力でも簡単に駆逐できていたらしい。
だがオペレーション・ロングマーチでは多くの被害を出した。

&font(15px,b){◆[[モスラ>モスラ(平成ゴジラシリーズ)]]}
南米大陸が怪獣被害を免れていた原因であった怪獣。成虫で登場している。
ブエナベントゥラに追い詰められた人類の前に現れ、&bold(){痛み分けに近い形ながらもゴジラを撃退する。}
ただしモスラも一体だけではゴジラを倒すことはできず、その卵を人類の力を借りて日本に逃がしている。

なお、本来はつがいの怪獣とのことで、二体いればゴジラにも勝利することは不可能でないというが、[[もう一体のモスラ>ゴジラVSモスラ]]はゴラスの接近を感知し先に目覚めてしまい、ゴジラとの遭遇の末倒されてしまったという。((実際には、ゴジラもダメージを負ったとされており、ゴラスを破壊するため、バトラもゴジラもお互いを喰おうとしていたと推測されている。))


他にも、「緯度0大作戦」の大ネズミと思しき「クソネズミ」なる生物や、[[鋼鉄の扉を融解できる甲殻類型怪獣>デストロイア]]の存在が言及されている。
}


*登場メカニック
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**恒星間移民船
2隻の乗組員は地球連合中央政府所有の人工知能「オムニエレクティオ」によって選別されている。

&font(15px,b){オラティオ(Oratio)号}
第一恒星間移民船。全長3km、定員10,000名。冷凍睡眠施設を備えた長距離仕様。
移民予定地は地球から約1400光年離れたはくちょう座ケプラー425。

&font(15px,b){アラトラム(Artrum)号} 
第二恒星間移民船。全長1.5km、定員5,000名。
こちらは冷凍睡眠施設非搭載の短距離型。目的地はくじら座タウeまでの11.9光年。

***アラトラム号の装備
&font(15px,b){シャトル}
大気圏の単独突入・離脱能力を持った大型艇。アラトラム号には最低でも11隻が搭載されている。
装甲パーツを外付けすることで軍用の運用にも耐える揚陸艇にもなる。積載量は結構大きいが、例によって重力圏内では鈍足。

&font(15px,b){パワードスーツ}
全高5mほどの1人乗りロボット。元は採掘機能を有した惑星開拓用重機だが、地球帰還後の対ゴジラ戦に於いて歩兵部隊の装備として運用される。
射撃武器として両腕部に20mm口径レールガンを搭載。採掘装備を転用したらしいパイルバンカーも一応搭載している。

&font(15px,b){ヴァルチャー}
ビルサルドがパワードスーツを改良し進化させた高機動型巨大ロボ。
ホバー300機分に相当の火力を持つが、実は地球人側には一切知らされていない恐るべき機能が搭載されている。

&font(15px,b){多脚砲台}
4脚の自走砲。2連装電磁加速砲を搭載している。
対ゴジラ戦では砲兵隊の装備として運用される。

&font(15px,b){43式航空偵察艇(ホバーバイク)}
1人乗りの浮遊マシン。乗馬の鞍をイメージしてデザインされており、外見はかなり頼りない。武装は機銃を一門搭載。
これは「ゴジラの熱線に耐える装甲は無いのだから、機動性に特化した簡素な兵器を量産した方が効率がいい」という設計思想による。
劇中での登場時から「どう見ても特攻兵器じゃねーか」と視聴者に突っ込まれていたが、
「プロジェクト・メカゴジラ」では実戦投入までの経緯と、オペレーション・ロングマーチの中で現地で徴用した少年兵達による
死を前提としたゴジラへの時間稼ぎの為に用いられていたという壮絶なエピソードが明かされた。

**メカゴジラ
ビルサルドが富士山麓に開発プラントを作り、特異物質ナノメタルを装甲に使用し2046年に完成させた対ゴジラ決戦兵器。
高さ50m、総重量3万t、高度な量子コンピューターとAIを搭載。
完成直後に富士裾野決戦に実戦投入される予定だったが最終起動寸前で原因不明の起動失敗に終わり開発プラントはゴジラの攻撃で破壊。それが2万年後も残っているらしい。
「プロジェクト・メカゴジラ」ではこのメカゴジラを讃える歌として、『[[ゴジラ対メカゴジラ]]』の主題歌「メカゴジラをやっつけろ」の歌詞が引用される場面がある。
#openclose(show=ネタバレ){
&bold(){&sizex(5){●メカゴジラシティ}}
頭部のみが残っていたメカゴジラが、自身を構成しているナノメタルを2万年も掛けて増殖させ続けた末に作り上げた巨大都市。

かつて自分が組み立てられていた開発工場を再現するように増改築を繰り返しており、劇中時点で14㎞四方にまで拡大している。
よく見ると全部がメカゴジラのパーツを組み合わせて作られており、例えば廊下の壁が腕のパーツでできていたりする。

多少の時間はかかるものの、コマンド一つで様々な兵器や装甲、巨大トラップを自動生成することが可能で、ビルサルドが到着してからは短時間で対ゴジラ要塞に変貌した。
ゴジラの熱線に対しても、粒子状のナノメタルを空中に散布して反射する事が可能。

小説版によると、構成するナノメタルは2万年のうちに変質が進み、2割がゴジラ細胞由来の成分で出来ているらしい。
}

**正規空母群
怪獣出現後も海上における人類の主力であり、多くの艦が沈む中怪獣と交戦を続けた。
ゴジラには無力であったとはいえ、通常の怪獣の中には空母とその艦載機によって殲滅された怪獣も少なくない。
●ハリー・S・トルーマン…実在のニミッツ級8番艦。アメリカに出現したゴジラに一瞬で轟沈させられる。
●エンタープライズ…リアルでは2027年3番艦として就役予定のジェラルド・R・フォード級。ゴジラのリオデジャネイロ上陸時に轟沈。
●マティアス・ジャクスン…マティアス・ジャクスン級。人類が建造したおそらく最後の正規空母。名の由来は地球連合の初代首相。
 宇宙提供技術が用いられ、オペレーション・エターナルライト時に活躍。
 だが、ゴジラ南米上陸時には既に座礁状態で洋上基地と化し、ブエナベントゥラを守護していた。
●サラトガ…架空のニミッツ級。13体の怪獣と交戦、エビラなどを撃破している。
 日本・富士山麓決戦時には艦載機喪失・中破状態となるが多くの兵士を南米に脱出させた。
 オペレーション・クレードル(登場用語参照)時は稼働可能な最後の正規空母となっており避難民と 人類の希望となる「ある積荷」を載せ、日本に出航した。

**[[轟天型潜水艦>海底軍艦]]
エクシフ・ビルサルドからの技術供与を受けて建造された最新鋭の潜水艦。
従来の潜水艦とは桁違いの潜航深度・運動性と索敵能力を誇り、「海底軍艦」と称された。
●1番艦:轟天
2039年5月進水。艦長はジングウジ一佐、副長は後にアラトラム号の船長に任命されるウンベルト・モーリ。
「オペレーション・エターナルライト」の前哨戦としてドーバー海峡でマンダと激戦を繰り広げ、特殊潜航艇「薩摩」との共同作戦により勝利した。
その後はゴジラとの遠州灘での大規模海戦を前にしてインド洋で消息を絶ち、轟沈したものと思われていたが
地球外への移民計画の完了後、クーデターを起こした「総攻撃派」の本拠地を陸戦隊と共に襲撃、総攻撃派を道連れにフォークランドで轟沈した。
●2番艦:震天
メカゴジラ防衛のため、地球連合海軍の総力を投入した遠州灘でのゴジラとの大規模海戦に最後の轟天型潜水艦として投入。
ゴジラ発見の報を受け急行し、自らを巻き込む覚悟で熱核爆雷の投下を要請、
自らも戦術核魚雷でゴジラを攻撃しつつ、爆雷に巻き込まれる形で轟沈した。
●3番艦:驚天
妖星ゴラスの接近に伴い観測された北極圏の異常な海温上昇の調査の先遣隊として北極点に向かったが、
後続の砕氷艦「しらせ」に無線封鎖を通達後、消息を絶つ。
状況的にゴジラに遭遇、轟沈したものと思われる。


*怪獣黙示録&プロジェクト・メカゴジラの登場用語
#openclose(show=◆クリックで展開:微ネタバレ含む◆){

&font(15px,b){◆オペレーション・エターナルライト}
2039年に発動した、人類の対怪獣大反攻作戦。
エクシフとビルサルドから得た技術、大幅に人口を減少させながらもようやく達成した世界統一政府の指揮が可能にした。
ドーバー海峡でのマンダ殲滅を手始めに、怪獣に制圧されていたヨーロッパの主要都市を次々と奪還するなど、大きな成果を上げた。
だが、最大最強のゴジラがこの時活動していなかったことに救われた作戦でもあり、人類にとっては最後の栄光の記憶となった。

&font(15px,b){◆オペレーション・ルネッサンス}
オペレーション・エターナルライトで奪還したヨーロッパ諸都市に人々を送り復興と、アジア・アフリカ地域の奪還に向けた兵站拠点とするための大移民団派遣作戦。
が、船団がゴジラに襲われ、エクシフやビルサルドの技術者や人間の研究者の多くが海の藻屑と化す。
人類はこれ以降,オペレーション・エターナルライトで成果を上げた兵器を量産することが難しくなり,盛大な消耗戦を強いられることになった。

&font(15px,b){◆オペレーション・プロメテウス}
2042年、北米大陸を襲ったゴジラにエクシフとビルサルドが母船の核融合炉を暴走させてゴジラを焼き尽くそうとした作戦。
グリーブランドが消失し、北米五大湖を六大湖にするほどのエネルギーが放出された。
&bold(){ここまでやってもゴジラへの効果はなかった。}

&font(15px,b){◆プロジェクト・メカゴジラ}
オペレーション・プロメテウスの失敗を受け、日本の富士山麓で5年かけて対ゴジラ兵器、メカゴジラを作ろうとした作戦。
ビルサルドが主導で地球人技術者では原理がほとんど分からない代物であったが、核攻撃すら通用しないゴジラに太刀打ちする方法は他にはなかった。
人々はメカゴジラに全ての希望を賭け、そのためにオペレーション・グレートウォールで多大な犠牲を払って時間を稼いだ。
が、あと一歩のところで起動せず、2046年3月にゴジラの襲撃を受けて破壊されてしまう。

&font(15px,b){◆オペレーション・ロングマーチ}
メカゴジラ建造までの時間を稼ぐためのゴジラに対する誘引作戦。
海にゴジラを逃すと追跡が不可能になってしまうことを考慮し、ユーラシア大陸の奥深くへとゴジラを誘い込み
「オペレーション・グレートウォール」へと繋げる史上最大の陽動作戦にして4年間にも及んだ壮絶な消耗戦。
&bold(){「人間の血でユーラシアを横断するゴジラのための道路を描くような作戦」}とまで称された。

&font(15px,b){◆オペレーション・グレートウォール}
2045年に発動した人類の対ゴジラ作戦。
「オペレーション・ロングマーチ」でヒマラヤにおびき寄せたゴジラを熱核兵器2000発による断層形成によって落とし込み、押しつぶすことによってゴジラの進行を遅滞させる作戦。
ヒマラヤ山脈崩壊、1世紀以上にわたるM9クラスの地震の頻発,地球全土の火山活動頻発…そんなリスクを負ってでも実行された。
ゴジラの進行を止めることに成功している。
が、その効果は僅か1年であり、ゴジラは地底からインドに出現。防衛線を突破して姿を消してしまった。
なお、本来の目的は人類が持てあましていた核兵器の始末(後述の総攻撃派による悪用の防止)と、地底に埋めていたナノマシンを活性化させることにあったと言われている。

&font(15px,b){◆オペレーション・クレードル}
南米・リオデジャネイロの連合政府本部がゴジラにより陥落し、戦力をほぼ喪失した地球連合。
最後の拠点・コロンビアのブエナベントゥラを襲ったゴジラがモスラに一度撃退される。
とは言えモスラも最後まで守り切ることは困難であった。
そのため、残された最後の航空母艦・サラトガでモスラの卵を南米から遠く、メカゴジラの廃棄された工廠をシェルターとして使える日本に運搬する作戦。
おそらくは地球連合軍最後の作戦となる作戦であり、サラトガ以外に残された戦力は全てゴジラへの陽動に用いられた。
クレードルとは「ゆりかご」の意味。

&font(15px,b){◆総攻撃派}
核で総攻撃すればゴジラは倒せる!!という根拠不明の発想のもと、ゴジラへの核兵器による総攻撃をもくろむ一派で、住民を巻き込もうとお構いなしという超過激派。
ゴジラによるリオデジャネイロ・地球連合本部陥落後急速に台頭し、隠し持っていた核兵器でゴジラに総攻撃を行った。
ゴジラに全く効かなかったどころか、サンパウロやサルヴァドールと言った残された南米主要都市をゴジラがいると言うだけで核兵器で消し飛ばし、ゴジラ以上の被害を出した。
生き残っていた轟天号と相討ちの形でフォークランドで殲滅される。
なお、世界各地で生き残っていた彼らのシンパが核兵器を用いて自決したと見られている。

&font(15px,b){◆怪獣共生派(コスモス)}
アルベルト・イチロウ・サントスが長を務める、モスラを神と崇める民との共生を選んだ人々。
南米・ブエナベントゥラに追い詰められた地球連合の残党勢力をモスラの力で守り、引換にモスラの卵の保護を求めた。

&font(15px,b){◆ゴジラ教}
ゴジラを黙示録の神や人類への審判者と見る、破滅主義の宗教。
既存宗教の支えを失った人々の間に蔓延した。
オペレーション・エターナルライトの成功で鳴りを潜めたが、その後の対ゴジラ戦の敗戦やプロジェクト・メカゴジラ失敗で復活し始めた。
}


追記・修正は、メカゴジラシティと一体化した人がお願いします。

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