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大腸菌

登録日:2010/12/24 Fri 15:48:28
更新日:2026/10/24 Sat 13:34:01
所要時間:約 3 分で読めます



※ご自身の健康問題については、専門の医療機関に相談してください


  • 解説

大腸菌とは、主に生物の腸内に生息する菌の種類の一つ。
学名は Escherichia coli 。読みはエスケリキア・コリ。
略称はE.coli

発見者はテオドール・エシュリヒ博士で、腸内細菌の研究で1885年に発見したという。

coliはラテン語で大腸という意味の colon がもとになっている。
コリと読むかコーライと読むかは個人によるらしい。

なお、グリコが販売してるお菓子のコロンは関係がない。
あちらの元ネタは、公式によると円柱 column が元である。

この菌は人間の場合大腸の中にいることが多い。
株が無数に存在しており、人体にとって有益なものが多いが、病原性の株も存在している。
なお、大腸菌ということで大腸にいる菌の総称の様にも見えるが、そうではない。
腸内細菌の中の一種が大腸菌というだけである。

大腸菌の株の中でも特に強い病原性を示すものは病原性大腸菌と呼称される。
代表的なものがO157、O111と呼ばれるもので、腸管出血性大腸菌と言われる。

これらは口を経由して体内に入ると腸でベロ毒素と呼ばれる毒素を作り出し、体内に悪影響を及ぼしてしまう。
人間の体内ではなく、牛の腸内に生息することが多く、牛の糞便を仲介して菌が移動。
水や食品に移動した後人体に入る形で感染する。

更には感染者の糞便からも菌が移動するため、手を洗ってないと感染してしまう場合が多い。
とりわけ手を洗わない習慣の国に行く際には注意が必要となる。

対策としては食品をよく加熱することであり、75℃で1分以上の加熱で対策が可能という。

食品を扱う場合には検便が義務付けられており、その目的はこうした腸管出血性大腸菌などがいないかを調査する為である。
他には赤痢菌、サルモネラ菌なども調査される。

食中毒を引き起こすことがあるため、環境中の水質の汚染の調査にも大腸菌は使われている。

なお、食品経由でなくとも大腸菌による悪影響はあり得る。
傷口から体内に入り込むことで敗血症を引き起こすことがある。
排泄物が尿道口から逆流したり、大腸菌に汚染された導尿カテーテルなどの医療器具を介して膀胱や腎臓に入り込み、尿路感染症を引き起こすことがあり得る。

なお、大腸菌群というよく似た用語があるが、これは違う。
大腸菌群とは、「乳糖を分解して酸とガスを発生させる菌」であり、土や空気など自然の中に広く分布している。
食品衛生や環境管理において「衛生的に保たれているか」をチェックするためのものであり、必ずしも糞便由来というわけでもない。

他にも、インスリンの合成にも大腸菌は利用されている。
1970年代には遺伝子組み換え技術が出現し、大腸菌にインスリンを合成する遺伝子を組み込み、培養、インスリンを取り出す手法が実際に使われている。

それまでは牛や豚からインスリンを取り出していたという。

追記・修正願います。

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最終更新:2026年10月24日 13:34