アットウィキロゴ

草薙柴舟

登録日:2026/10/28 Wed 19:12:30
更新日:2026/10/28 Wed 23:27:42NEW!
所要時間:約 15 分で読めます






火遊びは危険じゃぞ……?



草薙(くさなぎ) 柴舟(さいしゅう)はSNK及び後継のSNK PLAYMORE(現SNK)の格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS』シリーズに登場する男性キャラクターである。
『KOF』シリーズの初代主人公である草薙京の父親。




【プロフィール】


格闘スタイル
草薙流古武術(元草薙流伝承者)
出身地
日本
誕生日
11月27日
年齢
50歳(年齢表記が撤廃されるまで)
身長
177cm
体重
68kg(『'95』)
69kg(『'98』)
血液型
B型
趣味
釣り(『'95』)
釣り、オヤジ狩り狩り(『'98』)
好きな食べ物
カレーうどん(『'95』)
カレーうどん、いちごのシャルロット(『'98』)
大切なもの
草薙家のプライド、妻(草薙 静)
嫌いなもの
高い所(高所恐怖症)
得意スポーツ
ゴルフ
キャッチコピー
「熟年の炎」(『'98』)
担当声優
新居 利光(『'95』、『'94 RE-BOUT』、『KOF 京』)
逆木 圭一郎(『'98』、『'98UM』、『NEOWAVE』)
山岸 治雄(3DCGアニメーション『KOF:DESTINY』、アプリゲーム『KOF ALLSTAR』)
中西 としはる(実写映画)



【概要】


京の父親であり、先代の草薙流継承者。
京が15歳の頃に京に敗北したことで草薙流継承者の座を明け渡し、以降は修行の旅に出ていたが、紆余曲折を経て草薙家に戻ってきた。



【人物】


満足に会話する機会がなかった『'94』や洗脳を受けて敵となっていた『'95』では人柄に関する描写が少なく、強さを追い求める求道者的な一面が辛うじて窺える程度であったが、『'98』でプレイアブルキャラクターとなったことで「意外と茶目っ気のある親父」であることが判明した。
プロフィールも、『'98』では好きな食べ物に洋菓子の「いちごのシャルロット」が追加されたり、趣味に「オヤジ狩り狩り」が加わったりと、絶妙な威厳のなさを醸し出している。
この「オヤジ狩り狩り」はその名の通り、オヤジ狩り*1にわざと引っ掛かって調子に乗った若造をブチのめすというものであり、パロディ編とは言え嬉野小説版ではこれでせしめる小金が柴舟の主な稼ぎとされている。
……過剰防衛とか強盗で警察のお世話にならないことを祈りたい。

なお、格闘家としては先代草薙流継承者に相応しい実力の持ち主であり、『KOF'94の謎』ではルガールに上着を脱いだ本気を出させることに成功したのは柴舟含めた6人しか居なかったと明かされていたり、「いち早く京に継承者を譲るためにわざと負けたのではないのかと誰もが思うほどの強さを誇っていた」とされている。
息子にさっさと役目を譲って隠居したということになるので、格闘家としての格は上がるが父親としての格は大暴落である。

『KOF 京』で甥の草薙蒼司と姪の草薙葵が存在している事、蒼司は本家ゲームEDにも登場している事から、兄弟か草薙姓の姉妹がいるらしいが詳細は明かされていない。



【デザイン】


ラウンド髭*2を生やし、暗緑色の上衣に裾を絞った抹茶色の袴、丈の長い白い足袋を身に着けた、いかにも古武術の使い手といった風体の親父。
上衣の両袖と背中には金の「日輪の紋」が刻まれており、草薙流古武術の伝承者であった証となっている。
両手に嵌めた赤い指抜き手袋の甲には、二重丸か惑星記号の太陽のマークのように見える黄色い模様が描かれており、首には粗削りの小石をそのまま連ねたような武骨な首飾りを着けている。



【作中での活躍】


  • 『KOF'94』
記念すべきシリーズ第一作。
日本チームのラスボス前のデモで、「KOF」の優勝者となった京たちがラスボスであるルガールの空母に案内された際、上半身裸の血塗れの姿で廊下に倒れていた。
本人曰く「わしとて格闘家よ。強い者に挑むのは当然だ」とのことだが、ルガールの本気の前に敗れたらしく、京たちならばルガールに勝てると信じているという言葉を残して力尽きる。
……が、その後は完全に存在が忘れられており、エンディングでルガールの自爆によって空母が沈んだ際にも全く触れられなかった。
この時点ではサブキャラクターであり、名前も「父」としか表記されていなかった。


  • 『KOF'95』
ルガールの自爆によって轟沈した空母と共に沈んだと思われていたが、ルガールに洗脳され中ボスとして登場。
『94』で力尽きたはずなのに何で生きてたのかは謎。あと、洗脳されたら血色が悪くなるはずの世界観で普通なのも謎。操る炎の色がオロチの力の影響で変わっていないのも謎。
プレイヤーに敗れたあとは正気に戻ったものの気絶してフェードアウトするが、主人公チームのエンディングでは無事に生還したことが判明し、「どうやらワシもお前も草薙の宿命からは逃れられん様じゃな」と物思いに耽る姿を見せていた。


  • 『KOF'96』
失踪したまま草薙家には戻っておらず、ストーリーでも一切触れられていない。
前作のエンディングであれだけカッコ良いこと言っておきながら、自分だけ草薙の宿命から抜け出したダメ親父である。
実はちづると戦う際の背景(スタジアム)でタクマやハイデルンと一緒にこっそり姿を見せているのだが、ゲーニッツの乱入で周囲が廃墟と化したあとの背景では、全員とも吹き荒れる風にあっさり吹き飛ばされていた。
先代草薙流継承者の姿か? コレが……。


  • 『KOF'98』
お祭り作品におやじチームの一員として参戦。
親父が今更戻ってきたことに京の方は相当腹が立っていたのか、掛け合いでは無視な上にゲームシステム上も援護攻撃を絶対しない不仲判定である。
ルガールには掛け合いで「勝てると思うのか、わしに?」と言い放つ。『94』で負けたじゃん
ルガールの返答は「ヤー!(ドイツ語でYES)」。よく分からない間柄である。
勝利画面は『ひょうきん懺悔室』のパロディ。


  • 『KOF2001』
日本チームのエンディングに登場。
「早く本当の仲間を見つけろよ」と京に言われ1人で落ち込んでいる真吾に「強くなりたいのか? 小僧」と声を掛ける。
「あの草薙京よりも! してやろうか? 強く!」
この一連の流れは『ARMS』のパロディかなぁ


  • 『KOF2003』
紅丸チームのエンディングにおける真吾の台詞で名前だけ登場。
真吾曰く「スジがいいって褒められた」とのこと。


  • 『KOF XIV』
日本チームのストーリーに登場。
タン・フー・ルーと交流があることが明かされ、草薙家の屋敷に集まった日本チームの面々に「新弟子(シュンエイと明天君)の教育に協力してほしい」というタンからの依頼を伝えた。


  • 『KOF XV』
DLCとして参戦した真吾のストーリーに登場。
どうやら、『2003』のエンディングで真吾が「褒められた」と言っていたのもあながち自惚れではなかったらしく、「この数年で随分と上達したのう」「今のお前を一目、京に見せてやりたいわい」と真吾を褒めていた。
サザエさん時空なので数年経っても真吾も京も高校生のままである。
真吾と京をチームに入れた場合のエンディングでは、草薙家の居間で小さな祝勝会を開いている2人の背後で、縁側に座って膝に乗せた猫を撫でていた。



【ゲーム上の性能】


オーソドックスな波動昇龍キャラ。


【技解説】


草薙流・八神(八尺瓊)流の技の特徴として、ほとんどの技に「○○式」と名が付き、これは技の格付けを表している。
○○には基本的に漢数字による通し番号が振られるが、数字が付かない「外式(げしき)」も存在する。
また、「百八式・闇払い」に対応する「裏百八式・大蛇薙」のように、既存の技を強力な秘奥義として昇華させたものには「裏○○式」と名が付き、『'97 オフィシャルコレクション』(63頁)のスタッフコメントではこの格付けを「表の式、裏の式、外式」と表現している。
九拾九(99)以下の通し番号が振られているものは概ね通常技だが、京の技に存在しない「参式」と「四式」が庵の通常技に存在したりと、一部は草薙流と八神(八尺瓊)流で通し番号を共有していることが窺える。

ちなみに、京や庵もそうだが技名の読み方については濁点の有無などの細かな表記揺れが頻発しており、『XIV』以降はフリガナが廃止された*3ため、当項目でもフリガナについてはそういった点を考慮する必要がある。


◆通常技

基本動作
- 立ち(近) 立ち(遠) 屈 垂直J 前方J 後方J
弱P(A) 壱式 六式 拾壱式 拾四式
弱K(B) 弐拾五式 弐拾七式 参拾参式 四拾弐式
強P(C) 弐拾弐式 七式 拾弐式 弐拾参式 弐拾六式
強K(D) 七拾六式 七拾六式 九拾八式 七拾九式
ふっ飛ばし攻撃 鳳麟(ほうりん) 陽 - 楔討
ダッシュ 甲(こう)・前駆(ぜんく) -
バックステップ 乙(おつ)・後駆(こうく) -
その他の動作
攻撃避け 霞(かすみ)
カウンター攻撃 外式・霞裏肘(かすみりちゅう)

※通常技の技名が攻略本等に記載されていたのは『'96』まで。


◆通常投げ

  • 一刹(いっせつ)背負い投げ
「どうじゃっ!」

背負い投げから追撃を叩き込む技。
京が使用する同名の技とは異なり、追撃の動作が屈みながら拳を打ち付けるものになっている。
また、京とは異なり通常投げは1種類で、投げる方向のみ異なる仕様。


◆特殊技

  • 外式・轟鎚(ごうつい)
「ふんっ!」

前方に大きく踏み込みながら、両腕を前後に開くようにして振り下ろす技。
構えとしては中国拳法(八極拳)の「打開」に似ている。


  • 外式・頭椎(くぶつち)
「はぁっ!」

空中からの浴びせ蹴り。


◆必殺技

  • 百八式・闇払(やみばら)い
「散れぃ!」

地を這う炎の飛び道具。
95では非常に高性能な飛び道具で、出の早さ、技後の硬直、弾速の全てにおいて優秀。
98では平凡な性能に落ち着いた。


  • 百式・鬼焼(おにや)き
「ぬぅん!」

対空技。低い姿勢から、炎を纏った腕を振り上げ身体を回転させながら跳び上がり、螺旋を描くような炎の軌跡を残す。


  • 四百弐拾七式・神懸(かむかかり)
「うりゃ!」

前方に向かって軽く跳ねて相手との距離を詰め、低い姿勢から斜め上に拳を突き上げて炎を奔らせる技。
拳による打撃と炎で相手にダメージを与える2段技となっており、1段目は中段判定になっている。


  • 百拾式・鉈車(なたぐるま)
「ふんっ! ほっ! はぁっ!」

相手を肩で突き上げてから上半身を捻って背中をぶつけるように跳び上がり、「頭椎」と同じモーションの浴びせ蹴りで地面に叩き落とす技。
強版は跳び上がる際の背中にも攻撃判定が発生してヒット数が1つ増える。


  • 七百弐拾式・炎重(ほむらがさね)
「うりゃ! おぉりゃあ!」

人差し指と中指を立てた手に炎を纏い、円を描くように腕を1回転半させつつ振り上げることで、2度に渡って前方を薙ぎ払う技。

『'98UM』や『'98UMFE』では追撃しやすくなったり攻撃判定が強くなったりと複数の強化をもらって使いやすくなった。



◆超必殺技

  • 裏百八式・大蛇薙(おろちなぎ)
「これで……終わりじゃあぁぁぁっ!」

京も使用する草薙流の奥義であり、1800年前に草薙家の先祖がオロチとの決戦の際に使用し、文字通りオロチを薙ぎ払ったとされる技。
ボタン押しっぱなしで若干の溜めが可能な点は京の使う「大蛇薙」と同様だが、技のモーションが異なっている。
柴舟の「大蛇薙」は、重心を低くした腰割りの姿勢で両手の掌を合わせるようにして炎の塊を生み出し、開いた腕を円を描くように動かしながら一歩前進して薙ぎ払う。
なお、大きく一歩踏み出しながら放つことで京の「大蛇薙」よりも前方への攻撃判定が僅かに大きくなっている。


  • 千百弐拾七式・都牟刈(つむがり)
「覚悟っ! ……どぉりゃあぁぁぁっ!」

京が使用する「荒咬み」と同じ炎を纏ったフックを放ち、ヒットすると「炎重」の2段目のモーションで腕を振り上げて相手を打ち上げ、最後は「闇払い」のモーションで巨大な火柱を噴き上げて追撃する技。

MAX版はモーション演出が強化され、「炎重」の2段目から「鳳麟 陽」に繋げたあと、噴き上がる火柱と同時に「鬼焼き」で舞い上がって相手を打ち上げる。

技名の由来は、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」の別名である「都牟刈之大刀(つむがりのたち)」。


  • 弐百七拾五式・薙鎌(なぎかま)

「闇払い」のモーションで巨大な火柱を噴き上げ、7つの「闇払い」を超高速で連発する技。
柴舟本体は最初の「闇払い」のモーションが終了した時点ですぐに行動可能となるため、発射された「闇払い」による牽制と同時にラッシュを仕掛けることが可能になっている。

技名の由来は、船に絡まった藻などを狩るための鎌を転用した武器の一種であり、信州の諏訪信仰において風雨鎮護・五穀豊穣・諸難薙ぎ払いなどの力を持つ御神体・神器として扱われる「薙鎌」。



【人間関係】


色々と心配な息子。
まぁ、趣味が「オヤジ狩り狩り」な時点で、息子の奔放さに呆れる資格が柴舟にあるかというと……。
京の方もオロチ一族との戦いが終わるまで柴舟が姿を消していたことを相当根に持っているらしく、親子仲は良くない。


  • 草薙 静
大切なものにも挙げている妻。メディアミックス作品でたまに登場する。
名前の読み方については基本的に「しず」だが、小説版『'96』ではルビが「しずか」になっている部分があり、3DCGアニメーションの『KOF:DESTINY』でも「しずか」と呼ばれている。

『KOF 京』では、長い黒髪をうなじで纏めた、和服姿のいかにも大和撫子といった姿で登場するが、職業は医者という才女。
柴舟よりも収入は上という設定であり、『'96』の小説版では開業医ということになっている。
ただし、『ネオジオフリーク』のQ&A(98年10月号105頁)では「元女医さん」と過去形で言及されている。

漫画版『KOF 京』では、如月影二がオロチのことを調べるために草薙家の蔵に侵入した際、忍者である影二の背後に忍び寄り槍を突き付けるという只者ではない一面を見せている。


息子の弟子。
『2001』のエンディングで声を掛け、師匠としては適当過ぎる京の代わりに指導を行うようになった。
早々に自分を追い越していった京よりは熱心に修行に打ち込む真吾の方が教え甲斐があるらしく、草薙流の炎は草薙家の血族にしか扱えないという事実は京に倣って秘密にしつつも、弟子として可愛がっている。



「自分の力を信じて疑わぬことだ……追記・修正せい!」

この項目が面白かったなら……\覚悟っ!/

最終更新:2026年10月28日 23:27

*1 一応説明しておくと、金を持っていそうな中年男性をターゲットとした不良少年による暴行・強盗のことである。

*2 より正確には「ショートボックス」と呼ばれる形に近い。

*3 英語版でローマ字読みの技名が確認できるため読み方が分からないわけではないが。