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ポリス・ストーリー/香港国際警察

登録日:2026/10/27 Tue 15:38:13
更新日:2026/10/28 Wed 22:55:54NEW!
所要時間:約 7 分で読めます




ジャッキー・チェンの命がけ、今度は100%マジだ!


ポリス・ストーリー

香港国際警察


【概要】

『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(原題:警察故事)は、1985年に公開されたジャッキー・チェン監督・主演のアクション映画。
ジャッキーの代表作といえる1本で、ジャッキー自身も自らのベスト映画の1本として挙げている。
興行的にも大ヒットし、続編、スピンオフ、別作品が多数製作された。

日本での配給は東宝東和。
公開当時のポスターには『香港映画50周年記念作品』と記載があるが、これは配給会社が独自に付けた日本限定の宣伝キャッチコピーで、香港公開時にはそんな記載はなかった。
(東宝東和に限らず、当時の宣伝手法として誇大広告を掲載するところが多かった。こちらも参照)*1

直前に公開されたアメリカ主導のハリウッド進出作『プロテクター』(1985年)の出来に納得できなかった結果、今回の映画では「監督」「主演」「脚本」「アクション監督」をすべて兼任したうえ別作品への出演も並行していたため、本人曰く"人生で最も多忙で過酷な時期"だったという。

【物語】

香港警察の情熱あふれる若手刑事チェン・カクーは、巨大麻薬密売組織のボス・チュウを一斉摘発する作戦に参加する。
スラム街を車で駆け下り、二階建てバスに傘一本でしがみつく破天荒な追跡の末、見事にチュウの逮捕に成功した。

しかし、裁判でチュウの罪を立証するには確実な証拠が必要だった。
警察はチュウのいいなりであり、組織の闇を知るサリナを重要証人として保護し、チェンを彼女の護衛役に任命する。
チェンは不審者に扮した同僚との自作自演の襲撃劇で彼女の信頼を得ようとするが、ドタバタ劇の末に嘘がバレてサリナは逃亡。
さらに護衛に奔走する姿を恋人のメイに浮気と勘違いされ、大修羅場を迎えてしまう。

証人失踪によりチュウは釈放され、チェンへの冷酷な復讐を開始。
内通者のマン刑事を殺害し、その罪をチェンになすりつけられ、警察と組織の両方から追われる「警官殺し」の濡れ衣を着せられたチェンは、自らの無実を証明し悪を打ち砕くため、孤立無援の単身決戦に挑む!

【登場人物】

※吹き替えはフジテレビ版。

■チェン・カクー
主人公。
香港警察の情熱あふれる若手刑事。
正義感が強く、犯人逮捕のためなら無茶なスタンドプレーも辞さない現場主義。
数々の難事件を解決する優秀な警官だが、組織のルールや上層部の都合に振り回される苦労人。
窮地に陥ったり焦ったりすると「電話口で早口の広東語で捲し立てる」癖がある。
サリナの家で電話対応と取り調べを同時にこなす際、「両手両足を使って4本の電話を取る」という芸を披露している。
「警官殺し」の汚名を着せられた挙げ句、ルールに縛られきった組織についに見切りを付け、正義の怒りを燃やしながら刑事を辞める覚悟で単身チュウ一味を追い詰めていく。

■サリナ
  • 演:ブリジット・リン
    声:榊原良子
麻薬王チュウ・タオの秘書。
組織の闇を知る重要人物として警察の保護下に置かれ、チェンに護衛される。
最初はチェンを信用していなかったが、チュウ一味に命を狙われる中でチェンを信頼し、組織の証拠データ奪取を試みる。

■メイ
  • 演:マギー・チャン
    声:佐々木るん
チェンの恋人。
チェンのことを深く愛しているが、警察の仕事で振り回されたり約束を破られたりして常に怒り気味。
護衛中のサリナとの関係を浮気と勘違いし、修羅場を引き起こす。

■チュウ・タオ
  • 演:チュウ・ヤン
    声:辻村真人
香港の巨大麻薬密売組織を仕切る冷酷なボス。
法の目をかいくぐる狡猾さを持ち、チェンに逮捕された後は罠を仕掛けて彼に警官殺しの濡れ衣を着せる。

■署長
  • 演:ラム・コーホン
    声:納谷六朗
チェンの上司である警察署長。
チェンの無茶なやり方に頭を痛めつつも、彼の能力と正義感は評価している。
保身を気にする一面もあるが、根は部下思いの警察官。

■マン刑事
  • 演:カム・ヒンイン
    声:谷口節
警察内部の裏切り者(チュウの手下)。
チェンを陥れるためにチュウの手によって殺害され、その罪をチェンに着せられる。

■チョー警部
  • 演:トン・ピョウ
    声:富田耕生
チェンの直属の上司。チェンと署長の間で板挟みになる中間管理職ポジション。
署長とチェンの間で焦ると、帽子を脱いでハゲ頭をなで回す癖がある。

【余談】

  • 伝説のポールの火花と重傷(ラストシーン)
ショッピングモール中央の約30mの電飾ポールを一気に滑り降りるシーン。
ポールに巻かれていた大量の電球は、演出ではなく本物の交流110V電源に接続されており、滑り降りる際、電球の熱でジャッキーの手のひらの皮膚が激しく摩耗・火傷を負った。
さらに下のガラス屋根に叩きつけられた際、第7・第8頸椎の損傷、骨盤の脱臼という瀕死の大怪我も負う。
このシーンに関しては、ジャッキー自身も恐怖で跳び下りるのを数時間躊躇していたとのこと。
  • スラム街の突撃とバスの傘スタント
坂道に建てられた本物のスラム街風セットを車で丸ごと破壊しながら突撃するシーン。
ブレーキが効かなくなるトラブルがあり、スタントマンたちも実際に大怪我を負いながら撮影された。

走行中のバスに傘一本でしがみつくシーンでは、傘の引っかかりが甘くジャッキーが何度も路上に転落した。
また、バスのフロントガラスから吹き飛ぶスタントマン2人は、車の屋根に着地する予定だったがバスが後ろの方に止まってしまい、コンクリートに直撃、スタントマンの李健生が何時間も意識を取り戻さないなど重傷を負っている。ジャッキーが一瞬振り向いているのはそのため、本来は失敗シーンだったがそのまま本編に採用された。

  • 通常の「ガラス」
映画の撮影では通常、安全のために砂糖で作られた「飴ガラス」が使われるが、ジャッキーは「飴ガラスは割れ方が不自然で映画のリアルさを損なう」という理由であえて使用しなかった。
映画全編で使用されているガラスは全て特注の「ガラス」で、NGが出るたびに何度も張り替えて撮影された。

【主題歌】

『英雄故事』

空耳のせいでもしかしたら本編より有名かもしれない、ジャッキー・チェンが歌う主題歌。
アニヲタ諸兄には『戦姫絶唱シンフォギアG』の挿入歌としても有名だろう。

ちなみに歌いだしの

憑自我(はんちもー)
硬漢子(まんほてぃー)
拼出一身癡(ケンちゃんヤッサンチーン)

は「誇り高い男は 全力でぶつかる 」の意。


追記・修正は主題歌を空で歌いきれる方にお願いします。

劇 終

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最終更新:2026年10月28日 22:55

*1 所轄警察署のストーリーのため、香港国際警察というには規模が小さい。登場しない人物をポスターに描く等。