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重火器全般2 - (2011/03/16 (水) 19:04:45) の1つ前との変更点

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#contents ---- **翼安定式ロケット弾がなかなか実用化されなかったのは何故でしょうか? 翼安定式ロケットが実用化できなかったのは、推定ですが、バランスのとれた 翼を胴体に取り付けることが難しかったからではないか、と思います。 少しでも取付位置を狂わせると、弾道が明後日の方向に飛んでいきますから。 #right(){(48:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **リコイルスプリングと駐退復座機との違いは? リコイルスプリングは連射砲において、後退した遊底(機構によっては途中まで銃身も一緒)を元に戻す装置。 その際、同時に次弾も装弾する。 駐退復座器は単発砲にでも適用できる仕組みで、発射の反動で砲全体が後ろに下がるのを制御する仕掛け。 これがないと砲を発射するたびに車輪付き砲座ごとコロコロ後ろに下がってしまい、また発射位置まで戻して角度や方向を 調整しなければならない。帆船時代の艦砲は、滑車とロープで車輪付きの砲をコントロールし、後退する距離を 制限すると同時に、素早く元の位置まで復帰させることができた。これが駐退復座器のはじめと言えるでしょう。 それから進化して、砲座は動かず、その上で砲全体が発射時の反動で後退、復座するようになった。 滑車とロープの替わりに、油圧シリンダーと空気室と弁などが使用されるようになった。 外見上動いているのは砲身だけのように見えるが、発射システム全体が砲座の上で後退するのが普通です。 これによって砲の角度や方向を保ったまま、砲の後退、復座ができるようになった。 後退させずに反動を受け止めるには大きな質量と頑丈な構造が必要だし、砲の方もそれに叩きつけられるわけだから 頑丈にする必要があり、とにかくやたら重くなるので実用的でない。後退させることで加速度を分散し、 構造負担を減らすと同時に、発射効率は落とさず、コンパクトな構造に作り上げるのが駐退復座器の目的。 #right(){(295:231)} **何で現代の野砲には最小射程があるのでしょうか? まず第一に、直接射撃モードで使用すれば、最小射程はなくなります。 まあ、砲弾の安全装置解除に必要な距離はありますが、起爆しなくて当たればそれなりに痛いし。 それなのに最小射程が表示されている場合は、榴弾砲では間接射撃がデフォルトだからです。 使用される装薬の最小単位を装填し、間接射撃における最小射程に(通常は最大仰角に) 射撃したときに、砲弾が落ちてくるところが最小射程距離。 装薬を勝手に削ったりすればさらに短くはできるでしょうが、そんな変なことはしないので、 最小装薬時の射程距離を表示します。 #right(){(672:system ◆systemVXQ2)} **沿岸砲は地対艦誘導弾の登場によって廃れたのでしょうか? 沿岸砲はまだ残ってる。この前砲撃事件があった北朝鮮のあれも運用的には沿岸砲。 固定式の大規模な沿岸砲塔が無くなったのは大砲の陳腐化。 #right(){(683:629)} **旧式の後装砲、日本ではいわゆる仏郎機の、当時の前装砲に対する威力・射程は具体的にどの程度劣っていたのでしょうか 西洋の話か日本の話かどっちが聞きたいのか分からんけれど… 近代以前の兵器を、今の大量生産品みたいに総括的に性能を云々出来ませんて。 何しろ「大砲親方」がそれぞれ勝手に自分の流儀で作ったものを、本人が戦場でぶっ放してたわけで。 基準となる性能みたいなものが存在しない。それこそ口径40センチ、砲身長5mみたいなものもあれば、 口径1cm、砲身長2mみたいなものもある。砲弾と砲身の隙間だのなんだのも、砲の数だけ違いがあった。 ミラノのスフォルツァ城に15世紀にあった装填用具は二百種類を超えていたとかいう話もある。 一個一個全然違う物を「どの程度」なんて語れないわけよ。 当然大きな隙間がある以上、同規模の前装砲より劣っていたことは明らかだろうけど。 #right(){(284:897)} ----
#contents ---- **翼安定式ロケット弾がなかなか実用化されなかったのは何故でしょうか? 翼安定式ロケットが実用化できなかったのは、推定ですが、バランスのとれた 翼を胴体に取り付けることが難しかったからではないか、と思います。 少しでも取付位置を狂わせると、弾道が明後日の方向に飛んでいきますから。 #right(){(48:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **リコイルスプリングと駐退復座機との違いは? リコイルスプリングは連射砲において、後退した遊底(機構によっては途中まで銃身も一緒)を元に戻す装置。 その際、同時に次弾も装弾する。 駐退復座器は単発砲にでも適用できる仕組みで、発射の反動で砲全体が後ろに下がるのを制御する仕掛け。 これがないと砲を発射するたびに車輪付き砲座ごとコロコロ後ろに下がってしまい、また発射位置まで戻して角度や方向を 調整しなければならない。帆船時代の艦砲は、滑車とロープで車輪付きの砲をコントロールし、後退する距離を 制限すると同時に、素早く元の位置まで復帰させることができた。これが駐退復座器のはじめと言えるでしょう。 それから進化して、砲座は動かず、その上で砲全体が発射時の反動で後退、復座するようになった。 滑車とロープの替わりに、油圧シリンダーと空気室と弁などが使用されるようになった。 外見上動いているのは砲身だけのように見えるが、発射システム全体が砲座の上で後退するのが普通です。 これによって砲の角度や方向を保ったまま、砲の後退、復座ができるようになった。 後退させずに反動を受け止めるには大きな質量と頑丈な構造が必要だし、砲の方もそれに叩きつけられるわけだから 頑丈にする必要があり、とにかくやたら重くなるので実用的でない。後退させることで加速度を分散し、 構造負担を減らすと同時に、発射効率は落とさず、コンパクトな構造に作り上げるのが駐退復座器の目的。 #right(){(295:231)} **何で現代の野砲には最小射程があるのでしょうか? まず第一に、直接射撃モードで使用すれば、最小射程はなくなります。 まあ、砲弾の安全装置解除に必要な距離はありますが、起爆しなくて当たればそれなりに痛いし。 それなのに最小射程が表示されている場合は、榴弾砲では間接射撃がデフォルトだからです。 使用される装薬の最小単位を装填し、間接射撃における最小射程に(通常は最大仰角に) 射撃したときに、砲弾が落ちてくるところが最小射程距離。 装薬を勝手に削ったりすればさらに短くはできるでしょうが、そんな変なことはしないので、 最小装薬時の射程距離を表示します。 #right(){(672:system ◆systemVXQ2)} **沿岸砲は地対艦誘導弾の登場によって廃れたのでしょうか? 沿岸砲はまだ残ってる。この前砲撃事件があった北朝鮮のあれも運用的には沿岸砲。 固定式の大規模な沿岸砲塔が無くなったのは大砲の陳腐化。 #right(){(683:629)} **旧式の後装砲、日本ではいわゆる仏郎機の、当時の前装砲に対する威力・射程は具体的にどの程度劣っていたのでしょうか 西洋の話か日本の話かどっちが聞きたいのか分からんけれど… 近代以前の兵器を、今の大量生産品みたいに総括的に性能を云々出来ませんて。 何しろ「大砲親方」がそれぞれ勝手に自分の流儀で作ったものを、本人が戦場でぶっ放してたわけで。 基準となる性能みたいなものが存在しない。それこそ口径40センチ、砲身長5mみたいなものもあれば、 口径1cm、砲身長2mみたいなものもある。砲弾と砲身の隙間だのなんだのも、砲の数だけ違いがあった。 ミラノのスフォルツァ城に15世紀にあった装填用具は二百種類を超えていたとかいう話もある。 一個一個全然違う物を「どの程度」なんて語れないわけよ。 当然大きな隙間がある以上、同規模の前装砲より劣っていたことは明らかだろうけど。 #right(){(284:897)} **なんでロケット砲=面制圧兵器なんですか? 一番大きいのは同時に沢山撃てるから。例えば自走砲はちょっと 撃ったら移動してしまうことが多い。ことに打ち返されると思っている ときはそう。(逆に打ち返されないと思えば腰をすえて車体後部のドアを 開けて、砲弾を外に並べて準備して撃つけど。) そんな自走砲を確実に撃破するには時間をかけて沢山の砲弾を撃ち込む よりはロケット砲で一斉にある程度広い面積を覆うように攻撃して どれかの弾の破片が当たるだろうと期待するほうが良いから。 ちなみに榴弾砲の場合も数門が組で撃つといえば撃つのだがロケット砲 なら瞬間的には複数の榴弾砲が一斉に撃ったのと同じ効果が得られる。 しかし最近はロケットといいながらもGPSなどを利用して実質的には 誘導できるものも出てきつつある。砲弾についても誘導砲弾が開発 されるなどしている。また、カーゴ弾というのがあり、これは 砲弾の中に子弾を沢山積み込み目標の上空で放出して広い面積に撒く のを狙ったもの。 GPSによる誘導については爆弾についても同様で JDAMなどがその例。誘導爆弾なんだけどレーザー誘導爆弾よりも安価。 #right(){(280:155-161)} ----

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