軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

戦争全般

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匿名ユーザー

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戦争はどうやったら始まって、どうやったら終わるんですか?

WW2のころから正式に宣戦布告はしてません。布告するほうが少ない。

終わりは政治首班の代表がラジオなどで、声明を発表して降伏受託という形です。
あるいは第三国の外務省を通じて降伏受託するむねを通知する。両方でしょうね。
(31:一等自営業 ◆O8gZHKO.)
休戦して互いに条約とか結ぶ
その内容がどちらかに有利だったり明確な賠償が実施されていれば利益を得た側が勝利者
もしくはどちらかの側の体制が崩壊するかだな
(俺初質スレ2050:722)
戦闘では負け続けでも、外交交渉で有利な条件を引き出せば、実質勝利だからなあ
(俺初質スレ2050:724)

いろいろな戦争で、それぞれ何人死んだなんていう事が分かるサイトありませんかねえ?

第二次大戦の各国の死者数についてはこちらをどうぞ
WWⅡ ソ連の死者数2000万人の理由
http://yasai.2ch.net/army/kako/986/986589593.html

一概に死者数といっても戦闘員・非戦闘員等を分けて数えるか
どうかで随分違った数字になります。
(9:@潜)

古代から現代までの戦争に関する統計を集めたようなサイトや書籍はありますか?

戦死者や兵員、兵器の消耗率や弾薬消費量のような
近代戦争に関してだけだが、
http://ww1.m78.com/
の100年間の戦争という項目に、損害統計。
(549:269)

戦争は国家間の外交手段の一種という認識で正しいのでしょうか。

それは19世紀的な認識ですね。

現代の国際法では、紛争を解決する手段として戦争という手段に訴えること自体が違法という認識だったと思います。
だから、最近は宣戦布告の手続きを行って戦争を始めるという古典的な戦争開始手続き自体、行われません。
(15:405)

戦争をして自国が勝った場合、負けた国からどうやって賠償金を取るのですか?

金本位制(その国が発行する貨幣の総額を、その国が準備している金の総量に等しくしておく制度。
コストは掛かるが、貨幣の信用は保てる。)が敷かれているときは金塊でも良かったでしょうし、
せっかく戦勝国なんだから自国通貨で払わせればいいではないですか。
自国通貨の信用が低くてダメなら、信用のおける第三国通貨で支払わせればいいでしょう。ドルとか。
というか、この節賠償金を取ることなどありません。
(16:730)
勝者が敗者から賠償金を取るのは第1次世界大戦あたりが最後だ。
そんな事したからヒトラーが生まれちまったという反省から、第2次世界大戦では
敗者が損害を与えた国に対して賠償金を支払う(日本→中国、韓国、台湾、etc)
ということはあっても、勝者が敗者から金をぶんだくる(日本→アメリカ)はないぞ。
(16:733)
長いですけど。(^◇^;)

一つは、工業施設の接収です。
ソ連が満州の重工業施設やドイツのソ連占領地域から工業施設を自国に持っていったのは有名な話です。
ちなみに、ソ連のモスクビッチという車は、一応ソ連の国産車となっていますが、
実際はアイゼナハにあったオペルの戦前型カデットそのままでした。
敗戦後の日本も実際に接収対象のものがいっぱいありましたが。冷戦の激化で接収を免れました。

もう一つは、自国で生産した鉱工業製品を無償提供することです。

その間はサボタージュしないように、勝利した国の軍隊が保障占領します。
これもドイツの例ですが、フランス軍占領地域だったアルザス・ロレーヌ地域は、
戦後も長くフランスの占領下にあり、フランスに対してドイツはそこで生産した鉄鋼を供給させられていました。

第三が、軍備の提供です。

敗戦国には軍隊が要りませんし、あったとしても猛烈な軍縮になりますから、余剰軍備は各国に分配されます。
分配されたものは、各国の軍備に組み入れるか、スクラップとして売り払い、それで得た金を国庫に納めたりします。
第一次大戦で敗北したドイツは、戦後生き残った海軍艦艇を各国に引き渡しました。
日本にも、弩級戦艦、巡洋艦、潜水艦などが分配されましたが、潜水艦を除き、スクラップにしました。

最後が金もしくは貨幣による返済です。

相手がそれなりに金(きん)の準備があれば、あるいは天然資源がそれなりにあって、
地勢的に有利なところにある国なら、別の国がそれを担保に、あるいは外交的思惑から資金を貸し付け、支払が行われます。
日清戦争に敗れた清や、第二次大戦の敗戦国フィンランドはこの方法で、賠償金を支払っています。

但し、これは実際に行われることは殆どありません。
それをやったが最後、敗戦国には猛烈なインフレーションが発生するからです。
フランス人は未だにドイツに課せられた賠償金は米国の借款で払ったものだと言っていますね。(しかも完済はしていない)
(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)

制空権ってミサイルだけじゃ取れないですか?

戦後の一時期、そう言う考えがまかり通っていた時代がありました。
しかし、間もなくそれは妄想と分かり、未だに戦闘機が使われていますね。
F-104が「最後の有人戦闘機」と言われたり、英とカナダの戦闘機が相次いで
キャンセルされたのも、ミサイルで制空権が取れると考えられたためです。
(19:眠い人 ◆ikaJHtf2)

正確な戦果確認って難しいもんなんですか?いつも過大になってますが

過去に何度も論争の対象となっている話題ですが、いろいろな要素が絡まって、戦果確認は非常に困難です
空戦を例にとると、欧米のようにガンカメラを併用した上で最低証人1人を求めても、
実際の戦果の3倍程度、日本の旧軍のように、証人1人だけの認定では5倍程度になります
また、湾岸戦争のスカッド狩りの時は、電柱や鉄パイプを使ったダミーにだまされ、
実際にはほとんど成功しなかったのに幻の大戦果を挙げる結果になりました
(24:215)

よく戦争映画とかで「Dデイ」という言葉がでてきますが、これはどういう意味なのでしょう?

作戦開始等、特別な日のこと。
極めて有名で普通名詞化しているのが、
第二次大戦の連合軍によるノルマンディ上陸作戦の開始日。
特別な日という事で、「day」を大文字化し、その頭文字。
(36:356)

予防戦争って侵略なんですか?

仕掛けたほうは予防戦争と主張しても、
仕掛けられたほうは侵略と言うでしょう。

おおむね、勝ったほうの理屈が通用するかと。
(42:社 聖 ◆DASHd/qA)

あまりにもお粗末でくだらない20世紀の戦争・紛争を紹介してください。

そりゃ、何てったって、ホンジュラスVSエルサルバドルで行われた
「サッカー戦争」でしょう。
1969年の、翌年のメキシコワールドカップ(W杯)出場をかけた予選結果
をめぐって、国境警備隊が起した小競合いが、本当の戦争になってしまいマスタ。
(44:573)

現代戦はやっぱり短期戦ですか

現代戦であり、かつ正規戦にも関わらず8年間継続したイラン・イラク戦争の例もある
(51:457)

戦争では、やはりどんな卑怯なことをしても「戦争では卑怯もクソもない」のですか?

国際法違反になります。
(51:517)

現代戦において,都市部で防空灯火管制演習をやる必要性があるのでしょうか?

米軍の最新鋭爆撃機相手には効果が薄いが
本格的な戦争になった場合、それなりの効果はある。
(63:749)

今世界で戦争&内戦やってる国を知ってる方がいましたら教えてください。

いっぱいあります。いちいち挙げてられないです
(74:37)

過去に反戦デモによって回避された戦争や、中断された戦争があったりしたんですか?

まあ、ベトナム戦争がそれにあたるのかなあ
米国内で反戦運動が高まって政府への圧力にはなったのかもしれないけど、
それだけが要因ではないのは明らかだし・・・
(75:46)
異常なまでに長期化したベトナム戦争以外はデモ等の抗議行動は役に立っていません。
戦争に反対するのであれば悲惨なアフリカの内戦等にもデモを行うべきだと思います。
(75:47)

良い戦争とは具体的にどの戦争の事を示すのですか?

「良い」という社会的に定義が困難で、相対的な価値観を戦争に適用するのは無理があります。
アメリカのブラックジョーク・アニメ「シンプソンズ」には、良い戦争とは、
「独立戦争と第二次世界大戦とスターウォーズ3部作」だというジョークがあります。
(80:845)

国内で反政府勢力や外国軍や軍閥が戦闘状態なら普通内戦って言うよね?

検索して見つけた
反乱集団は、同国の政府を掌握するか、同国の従来の国境の内部に新国家を切り開くかのいずれかを望んでいる。
そのような紛争が長期にわたって継続し、かつ..(さらに条件として........)
外部の諸国がそれぞれの側について支持を示すような場合には、
そのような紛争は、「シヴィル・ウォー内戦 」という、もう少し高級な名前が与えられることになる
だってさ
(82:872)
アフガニスタンはここ20年以上内乱が続いており、タリバンもその混乱に乗じて一時的に
主導権を握ったに過ぎません。地政学的な原因から、アフガニスタンは取り、取られを繰り返しており、
過去を見てもアフガニスタンの地の支配者は次々に変わっており、
建国後もイギリスやパキスタンとの紛争などが続いています。

現在は一応移行政権が存在しますが、ご指摘通り軍閥との衝突が絶えません。
これを内戦と見るか、単なる混乱と見るかは解釈する側しだいだと思います。
極論すれば、収束すれば単なる混乱だった事になり、このまま分裂が続けば内戦という事になる、と。
とはいえ、反政府側は固有の土地を持ち、軍、政治組織を曲がりなりにも備えていますから、
どちらかといえば内戦という言葉の方が適当だと思います。
(82:system)

現代戦や最新兵器に関するスレがあんまないような気がするのですが、実例がないから語れないというのが理由ですか?

最新の軍事科学技術に関するレスが少ない原因
1 資料が少ない
2 高度になりすぎて、ついていける人が少ない
 →計算式や専門用語ばかりのレスには、反応できないだろ?
3 実績がないので語りにくい
(83:39)

非対称戦争とはベトナム戦争のような戦争ですか

戦争の当事者の片方がやたら強力な戦力を持つ戦争>>非対称戦争
(83:126)
むしろ、片方が精密誘導爆弾を敵行政府に落とす一方で、片方は
敵国の小学校や教会で自爆テロ、というものです。 > 非対称戦争
(83:system)

現代戦において、例えば冬の北陸地方のような、豪雪地帯の雪の中でどのくらいまともに「戦闘」が行えるのでしょうか?

現在の冬の北陸地方は積雪5cmで完全除雪されるので
戦闘には何の支障もないと思います
また、除雪なしとしても平均積雪量は30cmを切る(平地)
ですので、「ほとんど問題なし」だと思いますよ

恐るべし地球温暖化…
(83:900)
それはないだろ・・・
もともと平地、特に海岸部は少雪なのでそれも可能だろうが
内陸部や山地では5cmなんてものの数分で積もる
ましてや主要道路以外は除雪もされてないところがほとんど
(83:901)
えと、11月ごろの北陸各地の地方紙を取り寄せて
「この冬の除雪計画」なる記事を探してください
「積雪5cmで除雪開始」は国土交通省の指導によるもので
各県共通です

って、疲れる人がいるな…
(83:902)
「数メートルの積雪があったとしても、意外と問題なく行動できる」と考えてよろしいのでしょうか
適切な装備をして訓練していればね。
味方の行動は制約されるけど、それは敵も同じ。
勝手知った地形で戦うだけ防衛側が有利とも言える。
(83:912)
っていうかそれ以前に「戦闘」がおこなわれるようなときに
国土交通省やその指導をうけ各県が行うような除雪が行わ
れるわけがないと思うんだが。
(83:959)

「現実の戦争で投降兵を殺すわけがない。」「いや実際の戦争でも怒りのあまり投降兵を殺すことってあるだろ」

この二つってどちらが正しいのでしょうか?
両方正しいっスね。
映画「アラビアのロレンス」では怒りのあまり無抵抗のトルコ軍を虐殺する
シーンがありますが実話が元になっています。
(87:25)
投降兵殺しまくり。
もちろん状況にもよるけどね
(87:26)
投降時の状況にもよりますが、
投降してきたとわからず撃ってしまったり、わかっていても興奮していて撃ってしまったり、
というようなことは無数にあります。
すなわち、後者の意見が正しい。
(87:28)

世界大戦時の戦況や、記録を詳細に記した読み物のことを、なんと言うのですか?

戦記とかルポタージュとか。
(88:441)

最前線で家族や友人へ手紙、郵便物等を送る(逆に受け取るのも)詳しい過程を教えて下さい。

何処へ届出して誰が基地(?)まで届けてどの部署がどういう検査をして何処で渡すか
普通の郵便物と同じです。

一方、最前線へは補給物資と共に、普通の兵士が郵便配達・収集を行います。
前線後方には野戦郵便局(歩兵連隊に1個の割合)と言うのがありました。
更に、その後方、物資集積地には兵站郵便局というのがあります。(遠隔地の場合、
その出張所というのもあります)
其処から、幾つかの兵站郵便局を経由して、軍単位の集積基地である臨時軍事郵便
局に集積され、海外の場合は飛行場・港の出張所から、内地に向けて発送します。
内地にも、臨時郵便局が物資集積地にあり、そこから普通の郵便逓送ルートに載せて
家族の元に行く訳です。
逆に、家族が戦地の兵士に手紙を出すのは普通に郵便局に出すだけ。

ちなみに、葉書は兵士に対しては、一定枚数が配られ、その通信費はタダ、
封書・航空便は内地と同じ金額を支払います。
電報、書留、現金書留はありませんが、貯金、為替は取り扱っています。

日本の場合、兵站経理部の所管で、検閲は各部隊の庶務部で行い、不都合の
あるところは削るか、再度書き直すようになります。

裏道として、除隊する兵士や基地外にいる民間人に託し、普通郵便として葉書
を送ってもらう場合もあります
(91:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦争において兵士の士気と最新兵器どっちの方が大事ですか?

その二つのどちらが欠けても戦力は限りなく0に近づく。
従って二者択一を迫る質問は無意味。

あと、ゲリラ戦ではハイテク兵器の効力が薄いのは確かだが、無意味という訳ではない。
(92:705)
どっちも大切。
家の屋根と床、どっちが大事か?と聞くようなもんです。

あと、ゲリラ戦=最新兵器意味無し
という式はあまりなりたたないです。
あくまでも、ゲリラ戦を仕掛ける側が
最新兵器を持っていなくても工夫できる、
というだけの話ですから。
(92:706)
どっちが大事って聞かれても。
米軍がベトナム戦争の頃から大した進歩の無いような装備だったとしたら、
そもそものどかに小規模な不正規戦にだけ気をつけていればいいような
状態に持ってくるまでに相当苦労しただろうと思いませんか?

あなたの質問は、「食事をする時に、食料と食欲どっちが大事ですか?」
って聞いてるようなもんです。
食料が無ければそもそも食事が出来ないし、
食欲が無ければ食料があっても食べられません。
(92:707)

もし戦争中に「戦うのはいやだ~」とかいって敵国に投降して、いろいろ情報を喋ったりしたら、あとで母国から訴えられたりする?

もしそうならどんな罪名になるんでしょうか?
ケースによって様々に変わります。
捕虜となって、尋問の過程で色々自軍の情報を敵国に提供する場合、
自らが積極的に敵国の宣撫工作に従事する場合などがあります。

日本軍の捕虜でそう言う状況に置かれた人もいましたが、前者で訴追されたと言う話はありません。
ただ、そう言うのは得てして漏れるもので、周りの人々から白眼視される可能性はあるでしょう。

また、後者の場合は、捕らえられた場合、利敵行為として銃殺されるケースもありました。
なお、戦うのは嫌だと言うことで、敵国に投降した場合は、敵前逃亡が成立する場合もあります。
(93:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

白兵戦って、どうやるんでしょ?

白兵戦といってもその意味は広く、まあ接近戦に近い意味だととらえてください。
銃剣戦闘やつかみ合いやスコップでの殴り合いも含まれますし、
旧日本軍においては軍刀を用いた斬り合いも含まれます。
手の届くような距離での銃撃戦も珍しくありません。手榴弾の投げ合いも入ります。
現代でいうところのCQBも広義の白兵戦でしょう。
(94:64)
ちょっと話が外れ気味になりますが、それは、主要な戦闘が一段落して、
勝敗が既に決した後の掃討戦の段階ということで、従来的な意味での白兵戦は、
機関銃の普及などによって、会戦において中心的な意味を持たなくなっている、
という考え方はいかがでしょうか?
硫黄島とかでも、どこから撃ってくるのか中々分からなくて米軍が苦戦したとか。
あくまで逸れ気味の話ですが。
(94:86)

A軍が死亡100人、負傷200人でB軍が死亡150人、負傷150人だったら、損害は同じと考えるんですか?

戦闘不能になった人数として見れば、基本的に同じです。
軍隊にとっては、損害の人数より割合の方が重要ですが。
(96:219)
短期間の戦闘で見た場合、戦死者も負傷者も「戦闘不能」という意味では同じ扱いになります。
従って両者の損害は同じ。

戦争全体で考えた場合は、負傷者はそのうち回復して再び戦闘可能になるので、
B軍の損害の方が大きいということになりますが。
(96:221)
一概には言えませんけど、その負傷者が手足欠損などの重傷者の場合、
それは戦場に戻れませんから死亡と同じ事ですね。
とすれば、この場合はA軍の損害の方が大きいでしょう。

負傷者が単に軽傷であれば、手当だけで戻ってこられますから、A軍の方が
損害が軽いと言えるのでは?

負傷の程度が担架を使うくらいのものであれば、後送に負傷兵一人につき、
健常者が少なくとも二名は取られますので、A軍の戦闘力は一時的に落ちる
のではないでしょうか。
(96:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

「世界で一番短い戦争」として30分ほどで終結した戦争がギネスに載っているそうですが、詳細を教えてください

ギネスのサイトで検索するとすぐ見つかりました。
ttp://www.guinnessworldrecords.com/
てきとうに邦訳して書き写しました。

  • 最短の戦争

英国の軍艦が1896年8月27日の9時にザンジバル島を砲撃して、9時45分にザンジバルが降伏したのが
歴史上最短の戦争です。
ドイツと英国は数年間東アフリカの海岸の小さな島ザンジバルに関する領土紛争で争っていました。
1880年代後半から1890年代の初頭にかけて、島は英国の管理下に徐々に置かれました。
この間ザンジバルのスルタン(イスラム圏の君主)は従順に英国の命令に従いました。
しかしながらスルタンが1896年に死んだ時、彼の次男は王位を簒奪しました。
そしてドイツの支援で彼は新しいスルタンである事を宣言しました。
英国はザンジバルがドイツの支配下におかれることを懸念して新しいスルタンに退位を迫りました。
しかしスルタンは退位を拒否して2,500人の兵士を集め、旧式の青銅製カノン砲
(1658年以来発射されていなかった!)を再配備しました。
これに対抗して英国は沖に停泊した一群の軍艦から島を砲撃し始めました。
スルタンは報復の有効な手段を持っておらず、45分後に降伏しました。
(98:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

WW2以降に「無制限潜水艦戦」が宣言された例はあるのでしょうか?

最近であれば、意味合いは違いますが、イランイラク戦争で宣言されていました。
あれは、潜水艦ではなく、ミサイルなどによる攻撃ですが。

第二次世界大戦では大戦勃発当初のドイツは無制限潜水艦戦争を宣言した訳では無く、
当初は1936年のロンドン協定に応じて作戦行動することになっていました。
これは、武器を持っている持っていないに関わらず、まず攻撃対象を臨検し、
しかるべき手続き(航海日誌と積荷の検閲)の結果、戦時禁制品を搭載していることが判明した場合、
拿捕命令を出して乗組員を脱出させた上で撃沈する、と言うものでした。
しかも、対象船舶は英国のみでした。
このため、9月3日に撃沈したアシーニア号に対しては、
徹底的に海軍はシラを切り通しています。

しかし、停戦命令を受けた時点で無電を発信すると言う、9月23日のロイヤル・セプター号事件で
ドイツ海軍軍令部が態度を硬化させ、総統命令で停戦命令中の無線発信を確認した場合、
撃沈または拿捕を行なうことが承認され、9月24日には対象船舶をフランス籍のものに拡大、
拿捕規定遵守命令は、西経15度に定められ、英国周辺水域での拿捕規定は撤回。
10月17日、敵艦と識別されたものに対する無警告での撃沈命令、19日に、商船を除く
西経20度地点までの無灯火夜間航行船舶の撃沈命令、11月17日に対象を商船も含むように拡大、対米宣戦布告後は全艦船に拡大しました。

一方、英国では1940年4月初頭、スカゲラク海峡で戦闘中の英国艦艇は、
昼間は軍艦のみ、夜間は航行する全艦船の撃沈命令を出しています。
米国の場合は、1941年12月7日にそうした命令を出していますが、
無制限潜水艦戦宣言は出していません。
あくまでも、内部への命令となっています。
(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

古来、洋の東西を問わず宗教が原因となった戦争は枚挙にいとまがありません。

何故、衆生を救済すべき宗教が、こんなにも戦争の原因になってしまうのでしょうか?
宗教が原因で戦争が起きることは(ほとんど)ない
たいていは宗教の名を借りた、ただの権力・利権争い
(104:79)
「アンタが一番ワタシは二番」と言えばとりあえず殴り合いは起こらない。
「我々の教えこそが一番です、あなた方の教えは二番目です」と互いに言い合うから険悪になる。
(104:80)
十字軍の遠征も宗教には関係無いと?
当時のイスラム教は別にエルサレムでキリスト教を弾圧していたわけじゃない。
キリスト教にとって見れば俗権にたいする教権の優位性を確立することや
外患の設定による西欧秩序の構築、ついでに確執のあったビザンティン及び
東方教会への影響力の増大などといった目的のほうが優先だったろう。

騎士たちにとっては気晴らしの冒険旅行、さらに大量の戦利品なども
目的の一つだったはず。そりゃま、大儀をマジメに信じてるのもいただろうが。
宗教は無縁ではないが、建前と言えば建前。

これ以上の話は世界史板のほうがいいと思われ。
(104:83)
別にあらゆる宗教が平和主義を建前にしているわけでもない。
場合によっては信者の命が失われることすら救済になるという宗教すらある。
(104:84)
イスラム勢力の度重なる侵入に苦しんだビザンツがローマ教皇に援軍を依頼し、
ローマ教皇が兵を集める口実に聖地奪回を宣伝したのが十字軍の始まり。
要するに互いの生存圏を広げ合おうとした結果の争いですが。
宣伝が効き過ぎたのはあるだろうがねー
(104:85)
ぶっちゃけあんまり関係ない。
あれはイスラムの富と文化に目の眩んだヨーロッパ君主達が
聖地奪回を体のいい口実にしただけ。

戦争ってのは結局、おまんまが食えないとか金がないとか
あいつら殺しておかないと怖くてしかたないとか、
もっと切実な動機があるもんです。
宗教的な動機は、大抵口実か添え物。
(104:86)
低コストで大勢の人間の行動をコントロールするツールとして
利用しやすいから。
(104:87)

島嶼戦を、英語でいうとなんですか?

amphibious battleは…水陸両用作戦て訳されるんでしたっけね。

Island-hopping campainという言い方が、1942-44年にかけてアメリカ軍が
おこなった一連の反攻作戦に使用されたようです。
(104:954)

国際紛争と戦争って同じ意味ですか?

違います。国際紛争には、非軍事的手段によるものも含まれます。
(106:587)
でも武力を行使していても紛争と呼ばれているものはどうなんですか?
戦争と紛争は別の定義であり、戦争である紛争もあればそうでない紛争もあります。
(106:591)
国際法で言う「戦争」と、日常用語としての「戦争」は別物なので注意しましょう。
国際法で言う「紛争」は、「戦争」よりも広い概念で、違いは>>587に書いたとおりです。

現在、報道などで「戦争」と呼ばれるものは、
「事実上の戦争(de facto War)」か、国連決議に伴う軍事介入、もしくは内戦であることがほとんどで、
「法上の戦争(de jure War)」は極めてまれです。
(106:594)
そもそも、古代の村落同士の水争いやらでも武力衝突があったしな。
(106:595)


戦争と紛争の線引きですが、武力を行使していても紛争と呼ぶことはありますか?

戦争と紛争は別の定義であり、戦争である紛争もあればそうでない紛争もあります。
(106:591)

複数国が戦争状態に入った上で、どうして兵と兵が鼻っ面を突き合わせて戦うような状況になるのか

攻撃側はできるなら防御側と戦闘せずに目標の地点を占領したいところではあるのだが、地形上の制約でどうしても通らなければならない経路というのが出てくる
防御側は当然それを見越してそういう所を重点的に守ってるから必然的に戦闘が生じる
まあうまく迂回してあまり戦闘をせずに目標を奪取できた例もあるけど、そうならないケースが多い
(戦争板初質スレ7:392)

相手に比べて数が少ないにも関わらず、相手を包囲して勝った例はあるのでしょうか?

ハンニバルのカルタゴ軍が二倍近いローマ軍を包囲殲滅した「カンネーの戦い」が少数で多数を破った戦いの典型。
あと独ソ戦の初期には、ドイツ軍が装甲部隊の巧みな運用で動きの鈍いソ連赤軍の大部隊を包囲殲滅して数十万単位で捕虜を得た戦いがいくつかある。

(369:81,82)

戦場では戦死体をどう処理してるのでしょうか?

どこの国の軍隊か、いつの戦争か、どこで戦っているか、宗教は何かによる。

例えば、WW2の日本軍で、国外だったら現地で荼毘にすることもある。
相当余裕があれば、のはなし。焼くのにだって燃料がいるしね。
遺骨はほんの一部を持って帰れれば帰るし、
余裕無ければ埋めてしまうし、負け戦だったらほったらかし。
今も遺骨が散らばる戦場跡は多い。

キリスト教の国だったらできるだけ焼いたり埋めたりしないで遺体を持って帰りたがる。
これも状況によるよ。
敵味方どちらの遺体も、そのままほっとくと腐敗して不衛生なので、
可能な限り処理しなければならないのはいつでもどこでも一緒。
(29:139)

死体の処理ってどうするの?

いわゆる戦場掃除は当然やります。
死体を放置すれば伝染病などの元になりますので。
遺体の埋葬作業は捕虜にやらせれば済む事なので、命令してやらせます。
その他に鹵獲兵器や破損した自軍の兵器の回収、戦果の確認、陣地の構築など。
(36:30)

2カ国間で戦争した場合自分の国に相手の国の人間がいた場合その人達はどうなるんでしょうか

まず、敵対国の国民は各地に抑留されます。

数が少なければ、双方の住民とも中立国に送還され、其処から自国に帰ります。
太平洋戦争での日米の場合、軽井沢にて軟禁状態となり、その後、国外にいた日本人は、
移民を除いて、米国から交換船に乗って日本に帰ってきました。
逆もまた同じです。

但し、移民は捕虜と同じ扱いで、資産を没収され、収容所に収容されています。
(52:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦争は何でいけないんですか?

軍備は基本的に何も生産しない投資なので、過度にコレに投資するのは
経済に良くないのです。

あと、平時なら高い価値をもつものが戦争になると暴落します。
急激な価値変動は安定経済の敵です。
(72:541)
戦争は基本的に破壊行為なので、莫大なコストがかかる割に得られるものが少ないです。
特に近年は兵器の価格が高騰しており、敵地を占領して得られる利益ではまったく
補えなくなっています。
軍産複合体などという幻想は当の昔に消えてしまったのです。
国民にかかる税金はたっぷり・働き手がいなくなる・物価が高騰する……。
まったく、ろくなもんじゃないですね。
(72:544)

敗戦国の方にエースが多い様な気がするのですが気のせいですか?

当然のことです。
戦争中、優勢であればパイロットが潤沢です。人員不足にも
さほど悩まされたりはしないでしょう。だからパイロットをムリして前線に
貼り付け続ける必要はないからです。
負けている国にとっては逆のことが言えるのでエースは劣勢の国のほうに
多く現れることとなります。
(78:875)
あながち間違いとはいえません
WWⅡ末期、米軍パイロットは出撃ローテーションを組み、一定の休日が与えられていました
他方、ドイツはというと、そんな余裕があるはずはなく、フル回転でした

出撃回数が多ければ、それだけ撃墜機会も増えます
その結果、エーリッヒ・ハルトマンといったエースが現れることとなりました
(78:876)

「降伏」ってどんなタイミングでも許されるのですか?

激しく打ち合ってる状況で
「やっぱ投降します」
って言っても撃たれるだけ。

交戦が始まる前に手を上げるか、或いは自軍側がコテンパンに
叩きのめされた後で運良く生き残っているような状況、相手側に捕虜を採る
余裕が有るような状況下で無い限り実質的に投降するのは無理。
(86:107)
主語が不明・・・
開けた土地で突撃中に突撃している「右の人」が両手を上げて鉄砲を放り出せば
或いは機関銃に撃たれずに済み、戦闘後に身体検査を受けて捕虜になる可能性はあるでしょうね
(86:109)

海上封鎖は戦争行為ですか?

戦争と言えば間違いなく戦争です。海上封鎖って普通は戦時以外起きないと思われ
(86:180)

実際、行軍はどの程度までの距離まで可能なの?完全装備で何百キロも歩けるのですか?

十分な補給と休みがあれば別に距離に制限はなかろ。
歩かされる側の精神的な問題は別として。
(96:518)

ある国を占領した軍隊は、基本的にどこに宿泊すればいいのですか。

基本的に屋根の付いているところであれば、何処でも泊まります。
野宿よりもマシですから。
一応、対価を支払う場合もありますが、それは可成り(占領地であれば)安い対価になります。
(101:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
占領した国と占領された国との話し合いで、
何処の場所に何人と決めます。
(101:685)

現代の戦争で首都の占領は軍事的にどのような意義があるのでしょうか。

首都には国の行政機関が集中してるので、
首都の奪取はその国の統治能力を奪い取る事になります。

もし、あなたの町の市役所、警察署、裁判所、税務署などを
他所の国が占領して、その国の法律を元に運営を始めた場合、
もはやそこは日本とは言えないでしょう。
(102:585)

クラウゼヴィッツの戦争論の日本語訳で一番お勧めなのはどれですか?

ここのレスを読んで、自分向きのを探してください。

クラウセヴィッツ『戦争論』読破したやついる?
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/army/1063301217/
(106:140)
レクラム版と岩波と戦略論大系、この3冊を読めばいいと思う。

まあ、英語か独語で読むのが一番だと思うけどね。
(106:143)

「戦争」を始めるにはどのような手続きや国連関係の決議などが必要ですか?

その国の議会が戦争を決意してから開戦までの段取りをなるべく詳しく教えていただけると嬉しいです。
議会が決意して始まる戦争はまずない。
(115:424)

第3次世界大戦の可能性は有りますか?

明確な回答のない質問であると思われます。
WW1、WW2も、「世界大戦」と言った事態を、完璧に事前予測しえた人間はいなかったと思います。
理念的に、総力戦だとか、絶滅戦争のようなことを唱えた人間がいたとしてもね。
「可能性」の問題であって、「可能性」は全くのゼロではないですからね。
(118:623)
アメリカ国防総省の見解では、第三次世界大戦はすでに始まり、そして
10年以上前に終わっています。
米ソの冷戦がそれで、アメリカの勝利で終わっています。
今後、起きる可能性が有るのは、第四次世界大戦です。
(118:626)
それはいくらなんでもアメリカ中心的な視点の様な気がするね。
戦争はやはり狭義のhot warだけを指すと考えたいね。少なくとも湾岸くらいまでは。
過去の分について、熾烈な代理戦争・援助戦争・情報戦争・経済と
融合した世界戦略を世界大戦の枠の中に入れるのはかなり無理があると思われ。
現在の情報の優位性という新パラダイムに基づいた戦争の分類は過去に遡及してはいかんと思う。
(「正義」は論理を超越するかの国では仕方ないのかもしれないが)評論家的視点では何も生まない。
(118:632)
最後の××と言われて最後になった事象はない
WWⅠが終わったとき WWⅡが終わったとき 皆最後の戦争だと願った

それだけ
(118:634)
もしよければ、何処かに最近の情勢で議論したことがあれば教えていただければ嬉しいです。

すまんね、具体的な議論は、自分も指摘はできない。
ただ、WW1も、WW2も、当事国の完全な見込み違いで起っているということは指摘させて欲しい。

WW1の場合、セルビアで皇太子を暗殺されたオーストリアが、
セルビア懲罰のために軍を動員したのが直接の始まりだ。
バルカン情勢は緊張していたとはいえ、各大国が本格動員をしてくるとは見こんではないなかった。
ところが、フランスがそれに応じて動員を開始した。
それに対してドイツが、ドイツの動員に対してイギリスとロシアが相次いで動員した。
こうして、大国が相次いで戦時動員をかけたおかげで、抜き差しならぬ状況になった。
特に、ドイツとオーストリアは、戦略的劣位にあったので、
相手の先手を取る必要があり、作戦計画もそうしていた。
各国民のナショナリズムの盛り上がりが、緊張に拍車をかけてもいた。
結果として、独仏が戦端を開き、相次いでその同盟国が宣戦して、結局、WW1になった。

WW2の場合も、完全にヒトラーの見込み違いから起った。
英仏の対独宥和政策が、ヒトラーに英仏は弱腰という先入観を植え付けていた。
そして、ヒトラーは、ポーランドの併合を思いたった。
いわゆるポーランド回廊の返還を高圧的にポーランドに迫った。
ポーランドはこれを拒絶した。
ドイツ軍はポーランドの攻撃を受けたという偽装工作の下で、ポーランドへ宣戦布告した。
しかし、今度ばかりは英仏は黙っていなかった。
相次いで、ドイツに最後通牒を送りつけ、宣戦布告した。
実際のところ、ドイツには英仏と戦争を行おうという計画はなく、
誰も英仏と戦争をして勝てるとは思っておらず茫然自失状態だったという。
(その後、西方戦役で、フランスを打倒できたのは、軍部のファインプレーによる)

こんな具合で、WW1も、WW2も起きている。
外交あるいは軍事上の判断の誤りが、大戦争に結びつく。
現代でもその可能性は、完全に消えたわけではないという所以。
(118:684)
つーか第2次大戦前のイギリスはドイツとやる気満々で、
チェコなど小国を犠牲にして時間を稼いでいる間に
せっせと爆撃機や艦艇を造って大軍拡をやってたんだけどな
(118:685)
いや、イギリスが本当に本気でやる気なら、ポーランドどころか、
チェコまでで本格的な介入をやってますって。
軍拡は時代的傾向であるし。チェンバレンの意図としては………

……という具合に、議論が議論を呼んで、
この手の話は、明確な回答が出てこなくなるわけですな。
(118:693)
第一次大戦の動員の順番は
オーストリア→ロシア→フランス→ドイツ
です。
ちなみに宣戦の順番は
独が露に→独が仏に→英が独に→墺が露に→→→→墺が英仏に

ドイツのシュリーフェンプランはロシアが動員に時間がかかると見込んで、その間にフランスを叩く作戦なんで、
ロシアがオーストリアに対して予防的に動員すると、自動的にフランスを攻めることになりますた。
ロシアはドイツの予想より早く動員を完了したというオチつき。
(118:734)

密林が戦場の場合、現代においてもベトナム戦争を描いた映画プラトーンのように歩兵を主力として投入するのでしょうか?

密林の定義が問題です。装軌車両も入れず、ヘリも降りられないほどの
植生を密林と定義するのであれば、自動的に歩兵しか入れなくなります。
ただ、その場合でも金と機械をふんだんに持っており、自軍の人命損失を
可能な限り抑える軍隊であれば、ベトナム戦的に植生を枯らしたり、あやしげな
地域を片端からナパームで焼く方法もあります。少し洗練させて、密林上に
UAVを常駐させて、動く赤外源、マイクロ波レーダーを反射する金属などを
見つけ次第ロケット弾などを撃ち込むのも良いでしょう。あるいは密林の
規模によっては外周にチェックポイントを設け、封じ込めるという選択肢も
あるかも知れません。どのような作戦目標(いつまでに何を達成するか)
であるかによって、当然方法は変わります。それによっては歩兵投入しか
ない場合もあるでしょう。ところで、イラク戦争は特殊というより先端です。
network centric, searcher to shooterというパターンは今後普遍化するでしょう。

最近はFOPEN SAR (FOliage PENetrating Synthetic Aperture Radar)
つまり植生透過型合成開口レーダー、ですかね、の開発が各国で行われており、
IRと合わせて密林に潜んだ敵と、その移動痕跡を発見する努力が進みつつあります。
限界はあるでしょうが、密林=空から不可侵という図式は崩れつつあるようです。
(119:system)
陸戦であれば歩兵が主役。
航空機も戦車も歩兵の代わりにはなれない。
(119:109)

陸軍は敵野戦軍の殲滅→継戦意思を挫くために戦争をしているのではないのですか?

それは手段であって目的ではない。
(119:714)

二つの国で戦争をやり始めたらお互い、相手側の大使館はどうするのですか?

開戦直前に閉鎖して退去します。場合によりけりですが。
(121:108)
建物は一応保持してますよ。
とは言え、敵国資産接収とかを宣言して、そのまま他の施設に転用されたりしますが。
それと、外交官ご一行は軟禁され、交換船で返されます。
(121:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

電信発明前の時代の交渉は、いったいどのような流れでやりとりされていたのでしょう?

んなもん一般化できるもんじゃないですが。
場合によって様々で「この時代」なんて一くくりにされても困ります。
古典古代と中世でも違うし、地域によっても、結構色々だし。

ただし、古代においても使節団は、一般的に危害を加えられることなく敵地を通行できたようです。

ここで「古代」つーのは古典古代のことね。
(121:96)
交戦相手の軍使をいちいち国家元首まで送る場合は少ないと思われ。
意志決定の権利を預けられた人が前線近くにいるか、もしくは元首そのものが前線の近くにいるかでしょう。
(121:98)
え~とですね。
包囲下に於いて、いきなり城門を開いて一人出てきたところで、
怪しい奴としか見なされないか、逃亡兵としか思われない訳ですわ。

当然、何らかの手段で相手と連絡(日本だったら傘を回すとか)を取ります。
この時に、どういう手段で相手と交渉するかを両軍で確認してその間休戦とし、
その刻限に打ち合わせした場所に打ち合せしただけの人数が行きます。

モンゴル軍とかは、一度降伏を拒否した城塞は以後殆ど一切の交渉を認めないですが
(121:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

現代戦で地上部隊が救急ヘリや近接航空支援を無線機で要請したらどのぐらいの時間で到着するものなんですか?

時間は様々

撃墜されたことがわかってもどこで撃墜されたかわからない上に
山中で携帯している無線機では近くを飛ばないと話ができないとかいったこともありまつ

他にも悪天候で出られないとか、出ても見つけられずに引き返すとかといったこともあるし
救助隊が遭難する例も
(122:133)
状況、国によってかなり違います。幅がありすぎて回答不能です。
大体、航空機やヘリが「近くを飛んでいる」という状況がそんなにありえると思いますか?
それに加えて、その航空機・ヘリが支援を行える状況がそんなに多いと思いますか?
(122:134)
湾岸戦争では、窮地に陥った特殊部隊のためにF-16が30分で飛来して
近接航空支援を行う事例がありました。

もっとも、こんなことができるのは米軍だけでしょうが。
(122:139)
航空機は飛んでいると燃料をどんどん食い、飛ばない状態から飛ばすには
時間がかかるという厄介なものです。
その上、ちょっと昔だと(けっこう今でも)座標の特定とか、
敵味方識別とかで時間を食います。
遙か昔であれば数日かかったでしょうし、今では10分ちょっとを米軍では「目標」にしているようです。

ただ、ヘリとなると鈍足の上に燃料食いなので、場所によっては
半日とか、対空制圧してから来るから数日とかかかるかも。
(122:system)
たかが歩兵の為に陸軍司令部が恥をしのんで
空軍様に救援要請する訳ないよ(藁

変なプライドでアパッチやM1を派遣して間に合わないのがオチ
(122:155)
ベトナム戦争では、FACが地上部隊から連絡を受けて地上部隊の信号弾で見方の位置を確認、
自ら敵の位置を確認して、信号弾を発射
攻撃機を呼んで爆撃

結構早く来る場合もあるんです
(122:202)

「歴史上、領土問題が戦争以外の方法によって解決された例は無い」という話を聞いたのですが、本当でしょうか。

どの状態をもって解決とされるのでしょかね。
(123:246)
千島・樺太交換条約
(123:247)
シパダン島とリギタン島の領有権争いかな。
国際司法裁判所が、両島はマレーシアに帰属すると裁定
(123:248)
金銭トレードだって問題の解決っちゃ解決だろうしなあ
(123:249)
無いというのは言い過ぎという事で決着か。

ほとんど無いというのなら「ほとんど」の定義でかわせると思うけど
無いと言いきっちゃうと有るよと反論されるのは間違い無い。
(123:250


戦闘で死んだ人の扱いはどうするんですか?

戦場に死体が転がってると、冬ならともかく夏だと蝿や鼠の大発生を招き、伝染病の原因になりかねないので可能な限り収容する。
敵の死体は穴掘ってそのまま埋める。
味方の死体は認識票などで身元を確認の上、埋めた場所を記録して仮埋葬または祖国に送り返す。
なお現代の近代的な軍隊(特にアメリカ軍)は、危険を冒しても自軍の兵士の遺体は回収し本国に送り返す。

第一次大戦の頃の一会戦で万単位の死者の出た時などは、休戦して敵味方が一緒に死体を回収する場合もあった。
それでも間に合わず、戦場に腐った死体が転がってたり、死体を埋めた穴が砲撃で掘り返されてひどいことになったりしたらしいが。
(368:566)

戦争において、戦死者が出た場合、その遺体の回収から埋葬まではどのようにされてるのでしょうか?

米国の自軍の場合。
戦場で回収。爆散してしまった場合でも痕跡を確実に探す。部隊に与えられた任務は別として
行方不明者という扱いにまずなるから現場を捜索する。

その後、後方に遺体は送られて検死を受ける。

部隊で戦死者の遺品をまとめる。部隊長や副官がお悔やみの手紙を書く。戦友も同じく書く場合がある。
本国では後備隊の司祭と士官が遺族(戦死者が指定した者だと思う)を訪問し、告知し、日を置いて
その後の対応(軍での手続き、軍の住宅の場合、引き払うまでの段取り)を説明する。
軍人家族会の代表らが支援することがある(部隊ごとに妻らが組織している)。

遺体は輸送機で儀礼に基づいて国旗で覆われた棺で運ばれる。

本国で着く先は特定の基地に指定されている。そこで遺族が迎える。最近は遺族の許可があればマスコミが
光景を撮影できるようになった。

英国でも遺体が到着する航空基地は決まっていて、遺体が付近の町を通る時は哀悼を表する住民が通りに並ぶ
という話がある。今年だけでアフガンで100名も既に死んでいる。
太平洋戦争中の旧日本軍の場合はどうだったんですか?
白骨街道でした。

いや、師団1個送って、全部輸送船と兵器と物資もまとめて海に沈められたり、
ニューギニアに上陸したけど連隊で二千人近くいて生還は数名とかそんなのばっかりです。
そんな軍隊と、たとえば米海兵隊の一回上陸作戦をやったら、後方に引き上げて休養と人員補充と
再編、訓練とやって、また次の作戦に投入するってのができる軍隊とは、色々と話が違います。

山本七平の話だと、本土と連絡がとれている頃のフィリピンならば
一応、部隊で遺族に渡す白木の箱にいれる何かを送り返せていたようです。
しかし、米軍が上陸してくるとそれも不可能で山の中をさすらう話になります。


戦友が荼毘に付して、お骨にして返す。
戦場掃除といって戦闘後に部隊で集めて、焼くのが基本。

戦況の悪化に応じて、全身→手首→指とだんだん焼く部位が減って、残りは現地に土葬。
最終的には、自分で穴を掘っておかないと放置されるまま、野垂れ死んでは白骨街道、
家に帰るはお骨がわりの石ころ一個という具合になる。
(606:982-985)

戦争とか殺し合いって気持ちいいの?


『戦争における「人殺し」の心理学』
という本によると、人殺しに抵抗を感じない人間は全兵士の2%程度。
そのうちの何パーセントかは、快感を感じているかも知れない。

人間は、他人を殺すことについて強烈な抵抗感を持っているそうな。
ちなみに第二次世界大戦では、80%以上の兵士が、敵に向かって発砲すること
自体ができなかったとされている。

だが、この本は日本でこそ絶賛されているが日本ではこういった内容の本は数が少ないので比較対象が少なく、それゆえの高評価という見方もある。
あと著者は結構、研究データを自説に都合の良いように合わせて、恣意的に利用しているので内容に公平性がない。
さらにもう出版年が古くて、現代の殺人心理やPTSDの研究とはそぐわない内容も多いのでこれだけではとても実際の戦争の兵士達の心理を理解したとは言えない。
あとおまけに近現代の戦争に関する研究が中心なのでこの本の内容から近代より前、古代~近世までの兵士の心理はとても語れないので注意。

(367:159)

双方に死者・負傷者多数発生というような状況の場合、敵側に対し一時休戦要請を行う場合もありますか?

第一次大戦の時
「ちょっと戦争やめてお互い戦友の遺体を収容しよう。撃たないでね」
ってんで休戦した例はある。
でも、普通
「こっちは戦死者と負傷者が沢山いるんでー、ちょっと戦争タンマー」
なんて言ったら
「敵は弱ってるぞ! 一気に潰すチャンスだ!」
と思われて総攻撃されるだけ。
(358:878)
補足するとWW1開戦してすぐの1914年の冬には、クリスマスに自然休戦みたいな状態になった戦場もある。
映画やアニメにもなってるけど、ドイツ兵とイギリス兵がサッカーをやったり聖歌を合唱したり、プレゼントの交換をしたりした。
双方の軍の首脳部が交流を禁止したり、一日で数万単位の死者を出す激戦になった翌年以降はそういうことはなくなったが。
それでも戦場にたった一つしかない井戸に給水に行ったドイツ兵とフランス兵が、タバコを交換したり世間話をしたりなんてことはあったようだ。
(358:884)
戦場清掃って言って互いにある時間の間攻撃をしないで死体を回収するという習慣があった。
その時互いの塹壕を訪問してお茶を振る舞ったりサッカーの試合をしたりする事が流行った。
後に「敢闘精神に欠ける」ってんで禁止された。
(345:644)

膠着した陣地戦が続くと、放置された死体で衛生状態が悪化したりするので
一時休戦を申し入れて死傷者を収容するといったことがかつてはあったようです。
で、その最中に物々交換をやったりすると。
日露戦争では、たとえば明治38年3月の奉天会戦の際に東北方面から進出した
第1軍近衛師団に対して3月7日午後に露軍から一時休戦の申し入れがありました。
日本側はこれに答えて翌日一日戦闘を停止し、双方死傷者の収容を行いました。
その際に敵味方仲良く入り混じった記念写真が残っていたりします。

あと日中戦争のエピソードで、日中両軍がにらみ合う最前線のトーチカで
いきなり向こうから「こっちも撃たないから、そっちも撃たないようにしたらどうか」
という休戦の申し入れがあって、しばらくの間律儀にそれを双方守ったとか、
中国兵を招き入れて飯を食わせて帰してやったとかそんな話があったり。
(275:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

現代で白兵戦(主に徒手格闘)って起こるんですか?

イラクではピストルすらまともに出番が無く,銃剣の有用性の根拠として挙げられるイギリス軍の突撃でも、
あくまで援護受けながら「突撃した」ってことがミソだったようですが・・・
闘争心を養うため、近距離の戦闘の際に臆さないために格闘の訓練をするのは普通のようですが
格闘の技術が役に立つって事はほぼ無いでFAですかね?
戦闘職種では、装備が無くとも敵と戦う手段を習得する事で
武器や装備を失っても、戦意を喪失する事が無いようにします。
(521:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)
あくまで援護受けながら「突撃した」ってことがミソだったようですが・・・
銃剣突撃っていうのはそもそもそういう物であって、銃剣単体で白兵戦を挑むものではないことに注意
旧軍は支援火力が不足していたので結果的に銃剣単体で突撃を敢行せざるを得なかったけど
砲爆撃・機銃掃射ののちに、さらに援護受けつつ銃剣付けて突撃、制圧するというのがセオリー
ただし現代戦では銃剣突撃するまえにかたが付いてしまうし、突撃する必要性があんまりない
役に立つことがほぼ無いっていうか、行う機会がほぼないってこと(両者は同義だが)
(521:682)

古代ローマや三国志、戦国時代などの武将が残した戦訓・格言などで、現代の戦場にも通ずるものや活かされているものはありますか?

戦場で活かされているかはともかくとして、孫子はよく読まれているらしくて
英語に訳されてたりします。また、米軍でも英軍でも刊行物の各章冒頭に
古代ラテン語の典籍からの引用がされていたりしますね。
最近で有名なのはBand of Brothersでしょうか。イラク戦争の通常戦闘に入る前のときに
英軍の大隊長だったかが訓辞で引用して、それをブッシュ大統領が引用したりしてます。
んで、このBoBはTV映画のシリーズにもなってますね。スピルバーグ監督の奴で
101空挺師団のノルマンディーからドイツまでを扱った奴です。
(353:937)

公式記録では○機撃墜したという話があるのですが、この公式記録なるものは何なのでしょうか?よくわからないので詳しく教えて下さい

相手の損害数とを照らし合わせた記録のことだよ
口頭では誇張されることが実に多い

米軍なんて1,2機の撃墜を10とか大幅に誇張していたことがよくあったそうで
また本人は本当に撃墜したつもりでは実はボロボロながらも生きて帰ってきた例もあったり
Aが倒そうとしたBという敵をA1もまた倒そうとしたケースなんてAとA1はそれぞれ別に
申告するから本当は1しか撃墜してないのに書類上では2撃墜したってこともある

しかし損害数はそれぞれきっちり管理のためにも記録しておくでしょ?
その相手の損害記録を戦後とかに見て照らし合わせ作られるのがその公式記録というやつ
(528:356)

テクノロジーの発達によって兵員の訓練に費やす時間・人員を削減できたという事例はどれくらいありますか?

あんまりない。せいぜい、航空機の操縦課程にシミュレータが使えるようになり、 悪天候時でも訓練が行えるようになったくらい。
基本的に昔の兵隊と比べて機材の操作を覚える必要性が多くなったので、かえって訓練時間は多くなってる。

テクノロジーというよりもオペレーションリサーチや統計・分析のほうが重要かと
統計分析やオペレーションリサーチは自軍の弱点を明確に示しますから

日本の場合だと発動機の民間普及により、航空機や車両の操縦資格や整備資格の取得、訓練が極めて容易となっている。
これはテクノロジーの発達による社会の変化(車両交通に適した道路、ガソリンスタンド整備、石油の輸入から精製と配送、
自動車メーカーとディーラー、整備工場の普及)など全般的な変化であるため狭義ではないが。
最近ではパーソナルコンピュータの普及による事務の合理化などがあげられる。

訓練時間や訓練に要する人員の削減というと、三軍統合化によりヘリパイロットの育成初等段階を共通化するなどの
取組みが可能かもしれないが、中等以降は各軍のヘリの活動範囲にあわせて分ける必要が恐らくあるだろう。
たとえば海上自衛隊のヘリが山間部を飛行したり、山間部で捜索、地上との連絡をしたりする必要性は陸上自衛隊の
ヘリほどには高くないであろう。
逆に陸自のヘリが海上を長時間飛行したり、荒天の中揺れる甲板から離着陸する必要性はおなじく余り高く無いであろう。
(541:837-845)

低地から高地に侵攻していった場合、その空気の薄さのために、侵攻に不都合が出ることはありますか?

不都合が出ることはあります。高山病で被害を出したり。
最近のアフガニスタンでの戦闘でも、米軍特殊部隊員ですら高山病に倒れてます。
パキスタン・インド国境付近では、パキスタン軍の死者の8割は高山病などという話も。
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/97abom/inpa50/2/970424.htm
(542:592)

マクロスみたいに歌で戦争に勝ったなんて事は現実にあったのでしょうか?


四面楚歌の故事がある。

ある。
1431年、東欧を巻き込んだ戦乱、フス戦争の際にそれは起きた。
ボヘミアの異端フス派を撲滅する為に結成された第五次異端撲滅十字軍は13万もの大軍を擁していた。
しかし、それ以前の十字軍はことごとく敗北しており、彼らの戦意は甚だ低かった。
そこにフス派の軍勢が戦いの際にいつも歌う賛美歌「汝、神の戦士たれ」を合唱しだすと、恐慌に駆られた
十字軍は軍旗から何から打ち捨てて戦わずして壊走してしまった。

情けない話だが今回は死者は壊走中の混乱による200人程度で済んだのが不幸中の幸いだった。
それまでの戦いで「地平線の果てまで死体で埋め尽くされた」と形容された戦いもあったほどなので。
(543:605,608)

現代の戦争では、中世の戦争のように、寝返りの危険は考慮しなくてもいいんですか?

考慮する必要がある。
アフガニスタンじゃ、国軍や警察から武器を持って脱走して反政府勢力に加わる例がある。
これはソ連と戦っていたムジャヒディンのころからそう。軍事教育を受けるため政府軍に
加わり、覚えたところで脱走するなどの例があった。

イラクでも部隊を建設する過程で、崩壊してしまい武器を持ち出して武器庫に火をかけて
行方をくらましたということがあった。有名な例では昨年の今頃、バスラに治安部隊を
投じたら装備をサドル派に引き渡して投降した旅団がある。

第二次世界大戦でも東欧諸国でドイツ軍は師団を建設しようとしているが、中にはついに
敗戦にいたるまで戦力としてモノにならなかった例がある。
(543:606)

戦闘で部隊の3割(?)がやられたら負けと聞いたんですけど、7割も残ってるのに何でですか?

軍隊は組織ですから。あなたの職場で3割風邪で休んで平常どおり
業務ができるかどうか考えてみてください。サッカーチームでも可です。

また、師団などの大きな組織で考えると、同じ三割といっても
後方要員はそのままで前線の被害がもっと大きい場合もあります。
これだと前線の兵士が三割どころかもっと死傷していることになりますね。
(350:610)
100人の部隊で3割といえば30人ですよね?
で負傷5倍の法則でいくと死者5人負傷25人と推定できます
25人の負傷者を見捨てる事は出来ませんよね?
とすると、それらの人を手当して安全な場所に退避させないといけません
負傷者一人に一人付くとしても25人必要です
これでもう100人のうち45人しか前線には残ってません
実際には重傷者の搬送などは一人では無理で二人以上で担架などで運ぶ必要がありますから
前線に出てこれる人数はもっと少ないでしょう
そして>>610さんも指摘のとおり多くが死傷しているのは前線要員でしょう
そう考えると残ってる人はほとんど後方要員でしかも30名~40名前後でしょう
このような状況ではもはや戦えません
(350:614)
ランチェスター第二法則で1ー0.7^2=5.1となり、戦闘力が当初の半分になるから、という理由もある。
(350:620)

戦争時の軍の目標は大雑把に、相手の継戦能力を奪うことが目的だから、生産拠点の破壊と補給を断つこと、と解釈できるでしょうか?

軍事力の目的は
「自国の意志を相手国に強制する事」。
戦時の軍の行動の目的は
それを目的に「実力行使を行う事」
従って、相手に自分の言う事を聞かせられるのであれば、別に相手国を攻撃し破壊する必要はない。
(339:859)

ウィキで第442連隊戦闘団をみたら死傷率314%ってあったけどなんで100%を超えるの?

100人の部隊が半分死傷の損害を受ける-半数が補充される-また半数が死傷する
損害を受ける-また半数が補充(以下略

ってのを繰り返しているとそうなる。
(337:700)

戦争が始まった時、当事国の大使館というのはどのような扱いになるのでしょうか?

日清戦争時の英国輸送船の扱いを見ると戦争中は第三カ国でも安全とは言いがたいですが
たいていの場合、大使館は閉鎖されそこの外交官、職員は、安全を保障され、中立国経由で帰国できます。
(611:13)

まず日清戦争のときに英国船を沈めたのは輸送中の清国兵が投降を拒否したから。
清国兵を輸送していた以上中立とはいえず、引き合いにだすには妥当ではない

敵国の大使館は閉鎖、関係者は拘束
だから戦争になりそうだったら、前もって準備しておく
「領事関係に関するウィーン条約」つうものがあって大使館の建物は第三国に委託できる
(611:モッティ ◆uSDglizB3o)

戦争映画とかで通信兵が地図を見ながら座標を読み上げてるけど、どうやって現在位置や目標の座標を割り出してるのですか

軍用地図には1km単位のグリッド線が引いてあり、
砲撃要請の際にはグリッドの数値を元にした
10m単位の座標を8桁の数字(東西4桁、南北4桁)で伝える。

地図上の何処が現在位置かは、地形を読んだり
複数のランドマークとコンパスで特定する。
目標の位置は現在位置からの正確な方位と
目測による距離で特定する。
(322:740)

奉天陥落やドイツ軍のパリ陥落の祭の映像が残っていますが、入城式って、内外への宣伝以外に何か目的があるのですか?

元々は中世の城攻め(城市も含む)で攻めた側が城を占領し、支配権を握ったことを住民に知らしめるセレモニー。
欧米で名誉市民になった人が町の鍵を受け取るセレモニーがあるが、これも当時の儀式の名残り。
占領者に城門の鍵を渡して城を明け渡す代わりに、命を助けてもらうという意味があった。
(325:24)

バンドオブブラザーズ見てると銃で撃たれた兵士は必ずと言っていいほど死んでいるんですが、実際はどうだったのですか?

映画などでの表現ほど死傷率は高くない。

もっともそれは映画のようには「即死しない」というだけで、
後送された後に治療中に死ぬことは多かったし、特に抗生物質が
発明されるまでは戦場での負傷は感染症による「入院後の死」は
恐怖だった。

ただ、実のところ実際の戦場で「銃で撃たれて死ぬ(負傷する)」というのは
意外と確率が低く、戦場での死傷原因のほとんどは砲弾の破片や跳弾による
もので、「銃で撃たれて死傷する」というのは死傷原因としては低くは
あった。
(325:352)

祖母の思い出話を聞いたのですが、空襲の爆風で大柄な人が小さく縮んでしまった状態で死んでいたという話をしていました

焼死体は熱で筋肉や腱が縮んで手足が曲がったようになるボクサー様姿勢をとるんだが、その辺を勘違いして記憶してるんじゃないか。
祖母の話を聞きますと初期の空襲で「焼夷弾」ではなく、「爆弾」であったと思われます。

「墜落遺体」って本に載ってる話だけど
墜落事故で外皮と骨格が別々になった遺体とか外皮だけが複数人からまって
見つかった例が結構あったそうな。
爆撃と墜落の衝撃が同じとは限らんので参考までに
(608:266,269)

戦争中って、敵国との連絡とかはどうしてたの?

お偉いさんは電話ですぐ敵国のお偉いさんに繋がるもの?
軍使を派遣する

中立国を介して行ったり普通に誰か送ったり

WW2でいえば、中立国経由での国際電話回線がかろうじてありました。
ただし、当然ながら各国の情報機関が盗聴しており、
機密度の高い連絡には、危なっかしくて使えるものではありませんでした。

ちなみに日本海測量問題のときに海上保安庁と韓国海洋警察庁の間で非常用ホットラインが開設された。
最近も、東シナ海での不測の事態を回避するために海上保安庁と中国国家海洋局の間にホットラインが開かれている。

ホットラインってのは戦争中よりも冷戦など平時において緊張が高まったときに開設されるものだ。
(309:237-240)

入念に設営された退避壕なら155ミリ級の砲撃をしばらく食っても、中にいる人間は耐えられるんでしょうか?

入念に作った陣地は砲撃に強いというのは事実
極端な例だが硫黄島の戦いでは戦艦含む砲爆撃を島の形が変わるぐらい食らいまくったが日本軍の陣地はほぼ健在だった

第一次大戦では塹壕に対して砲弾では決定力とならなかったからこそ、戦線が膠着し長期戦になった。
両軍は塹壕に籠る敵を何とかしようと毒ガスや戦車を投入する。
(俺初質スレ431:633-634)

「陸戦とは人の支配であり、その手段としての陸地の支配である」とは陸戦学会の言葉だったと思いますが、このときの「支配」とは具体的にどんなものなのでしょうか?

被占領国の住民の行動を制限し、占領国の意図に従わせる事。
具体的手段としては
「街のあちこちに敵の兵隊さんが銃持って目を光らせて、反抗したいのにできない」
という状態を造り出す事。
陸地の支配ってのは、この場合、敵兵は住人一人一人をストーカーするのではなく
担当地区を区切ってエリア的な支配を目論むのが現実的だよねってこと。
で、この種の任務を可能にする兵種は古今東西歩兵しかなく、
戦車や艦船、戦闘機や爆撃機でさえもこれらを補助したり妨害したりするために
軍隊が保有し運用するツールの一つ一つにすぎない。

また、当然だけど反抗する人が多い地域なら監視する歩兵の数も多くいるし、
少なければ最小限ですんだりもする。
要するに平時の治安維持と同じ理屈で、政治制度に不満を持つ人間や
犯罪を企む人間が多い地域では治安維持の要員を多く投入し
強い締め付けでかからなければなければならないし、
逆に治安のやたらといい土地では、お巡りさんの主任務が
のんびりした見回りと拾得物の届け出先、的な場合もある。

じゃあ他国を支配するときの降伏宣告や調印式典ってなんなんだ、というと、
あれは旧支配体制を掌握すると同時に反抗が予想される住民層を納得させ
諦めさせるためのセレモニー。
日本の敗戦時が分かりやすい例なんだけど、
ポツダム宣言→政府が無条件降伏決定→玉音放送→降伏文書調印→進駐軍受け入れ
って流れをくんでるでしょ?
ここで「ポツダム宣言→政府が無条件降伏決定」までが政府と軍上層部が
納得し降伏を決意するための段階。
そして「玉音放送」で国民の大部分が降伏を知り、そしてそれぞれ受け入れた。
その後、降伏文書調印という儀式を経て、国全体が降伏する体制を実行に移した。
最後に進駐軍受け入れで「陸戦とは人の支配であり、その手段としての陸地の支配」が
具体的に実効性をもって開始されたんだが、日本国民の反抗意思が低い状態で
占領が開始されたため、今のイラクのような泥沼の状態にはならなかった。

逆にイラクが混迷したのは、アメリカが投入した「人の支配の為の戦力」、
つまり歩兵部隊を中核とする治安維持の為の実力が、
現地の反抗しようとする意思の実効を思いとどまらせるのに不十分だったから。
そのため、意思の解消か治安維持のための実力増強のどちらか、
あるいは両方を十分なレベルで行う必要があったのだが、
まあ結局のところは現実っていろいろ厳しいよね、というお話。
(656:271-272)

戦闘時に各兵士の自己判断で持っていた武器を捨て、敵の武器を拾って再武装することは一般に認められている行為なのでしょうか?

小銃程度ならあまり問題ないが、相手の軍服を着たり、
相手の戦車を相手の印をつけたまま運用するのは絶対駄目。
同じ兵器を使っても、敵と見方がきちんと区別できるようにするのが
交戦する軍隊同士の義務です。

あと自軍の装備は兵士の判断で勝手に放棄することは出来ない。
せめて、弾を撃ち尽くしたとか壊れてやむなくとかの理由は必要。

現在の一般的な軍隊では敵側の武器について基本的な使い方は教育されますが
一般的な正規軍では勝手に敵の装備を使わないようにも指導をされています。
理由は敵味方の区別が困難になるからです。
(294:441)

何機撃破したかというような戦果の確認は、地上戦の場合は誰が確認するんですか?

なぜか日本では評判はよくないが、ボディカウントといって残された敵の死体の数を数えるのが基本
敵とて正確な損害を知られたら都合が悪いので、味方の死体をできる限り回収したりする
また、今のような不正規戦中心の戦争では、死体だけみても敵の兵士(テロリスト)か民間人か
区別がつかない。で、軍にノルマを与えると民間人まで殺して数字合わせする風潮が色濃く、問題に
なっている

施設攻撃の評価は基本写真等の偵察で判断する
これも敵はあらかじめ破壊された施設をカムフラージュにつかったり、映画セットのような欺瞞
施設を造ったりするので判断は簡単ではない
で、現地の小学校や病院などを接収して司令部を置く例が昔からあるので、施設攻撃の際にはこれら
の施設が本来の目的に使用されていても攻撃しちゃう事例は後を絶たず、(故意の)民間人虐殺という
宣伝材料を与えることになる
まぁ、戦争に誤爆は付き物、なんてことを悪用して、潜在敵対国の拠点まで破壊しちゃうこともないでは
ない
(294:841)

戦争で多くの人の無駄な血を流さぬ為に、模擬戦争で勝敗を決めたりして戦争を回避した事例はあったんでしょうか?

1930年代でも、中国の軍閥間の争いの場合、本気で戦争する前に、両軍閥が持っている
兵器の一覧表を交換します。

で、その表を見て、「うわ、うち負けるわ」と思ったら、相手に臣下の礼を取ると言うケースが
ありました。
(285:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦争と紛争はどう違うの?

短期間にはマスコミ等がどう報道するかで「戦争」かどうかが決まりますが、
国によって解釈が違ったりもするので、少し時間がたってから「紛争」になったりもします。
最後まで国によって「あれは戦争だった。勝った」「あれは紛争だった。手を引いてやった」
などと意見が分かれたままになったりもします。

常識的には、国軍が政府の指示の元に他国の領土に侵入し、攻撃を行えば国際紛争か戦争でしょう。
小規模な戦争と大規模な国際紛争の間に明確で客観的な線引きはありません。
(284:521)

漂流してる人間は敵兵であっても救助する義務があるの?

SOLAS条約ね。
Safety Of Life At Seaの略で、SOSとか、無線の24時間受信なんかを定めた、
海の人の基本条約ね。
タイタニック号の遭難が契機となって制定されたんだな。

これが911を受けてテロ対策の要素を加えたのが改正SOLAS条約って奴。
(692:444)

大戦中と比較して、現代の戦争での戦死者数と戦傷者数の比率はどうですか?

いささか古い資料ですが、米軍の戦死者数と戦傷者数

  • WW2
死亡:545108人
負傷:670846人
比率(負傷/死亡):1.23

  • 朝鮮戦争
死亡:33629人
負傷:103284人
比率(負傷/死亡):3.07

  • ベトナム戦争
死亡:56201人
負傷:3035534人
比率(負傷/死亡):54.01

時代とともに、負傷者に対する死亡者の数が減っているのが判ると思います。
(101:174)

無制限潜水艦戦はWW2以降に宣言された例はあるのでしょうか?

戦時禁制品を積んでようがなかろうが、この海域に入ったら中立国の船でも
問答無用で沈めます、という宣言という理解していますが、
最近であれば、意味合いは違いますが、イランイラク戦争で宣言されていました。
あれは、潜水艦ではなく、ミサイルなどによる攻撃ですが。

第二次世界大戦では大戦勃発当初のドイツは無制限潜水艦戦争を宣言した訳では
無く、当初は1936年のロンドン協定に応じて作戦行動することになっていました。
これは、武器を持っている持っていないに関わらず、まず攻撃対象を臨検し、しかる
べき手続き(航海日誌と積荷の検閲)の結果、戦時禁制品を搭載していることが判明
した場合、拿捕命令を出して乗組員を脱出させた上で撃沈する、と言うものでした。
しかも、対象船舶は英国のみでした。
このため、9月3日に撃沈したアシーニア号に対しては、徹底的に海軍はシラを切り通
しています。

しかし、停戦命令を受けた時点で無電を発信すると言う、9月23日のロイヤル・セプター
号事件でドイツ海軍軍令部が態度を硬化させ、総統命令で停戦命令中の無線発信を
確認した場合、撃沈または拿捕を行なうことが承認され、9月24日には対象船舶をフラ
ンス籍のものに拡大、拿捕規定遵守命令は、西経15度に定められ、英国周辺水域での
拿捕規定は撤回。
10月17日、敵艦と識別されたものに対する無警告での撃沈命令、19日に、商船を除く
西経20度地点までの無灯火夜間航行船舶の撃沈命令、11月17日に対象を商船も含む
ように拡大、対米宣戦布告後は全艦船に拡大しました。

一方、英国では1940年4月初頭、スカゲラク海峡で戦闘中の英国艦艇は、昼間は軍艦
のみ、夜間は航行する全艦船の撃沈命令を出しています。
米国の場合は、1941年12月7日にそうした命令を出していますが、無制限潜水艦戦宣言
は出していません。
あくまでも、内部への命令となっています。
(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

道路を外れて侵攻するのは難しいのですか?

簡単なら国土の広い国はどうやって守るのでしょうか?
戦闘部隊の戦術的機動は路外でも行える場合がありますが、
大部隊が集中して移動する戦略的機動や、大量の物資を輸送する補給においては、
あまりにも多くの車両や兵士が通過するため、道路ではない地点はすぐに使用不能となります。
そのような土地はまた天候の変化によっても状況が変わり、雨が降れば軟弱となり、
雪が降れば埋まり、凍結すれば滑りやすくなります。
数千年前の古代から現代に至るまで、道路を考慮しない戦争はほとんどあり得ませんでした。
(112:412)

1個師団が行動するには1日何トンぐらいの物資・燃料・弾薬が必要とされるのですか?

師団の必要補給量は1980年代の米軍歩兵師団で
攻撃 3300t/day
防御 4000t/day
追撃 1400t/day
準備  750t/day

NATOの資材の分類の公式用語
Class1:食料
Class2:主用装備品以外の装備品 事務用品など
Class3:燃料
Class4:築城資材 丸太、コンクリート、鉄筋など
Class5:弾薬
Class6:日用品
Class7:主用装備品 戦車など
Class8:医薬品など
Class9:整備部品
Class10:地図 水
(136:91)
で>>91の内訳(Class1,3,5,9についてのみしか手元資料ないけど)
.   Class1 Class3 Class5 Class8
攻撃 51    660    2500  55
防御 49    366    3500  50
追撃 50    816    410   44
準備 48    240    438   20

防御の場合は敵の攻撃を火力殲滅するので、弾薬消費が増えます
攻撃時なら計画射撃で効率が良いので、弾薬消費はそれほど大幅に増えません
一番の物資食いは砲兵です
(136:95)

イラク戦争、湾岸戦争、ユーゴ空爆などでは、多国籍軍が使ったミサイルや爆弾の数はどれくらいだったでしょうか?

湾岸戦争:22万7822発
ユーゴ空爆:2万3000発
アフガンテロ戦争:2万1000発
イラク戦争:2万9199発(大規模戦闘終結まで)

ソースは「軍事解説 湾岸戦争とイラク戦争」河津幸英
(207:113)

昔の軍隊で一万人とかが一斉に動いている場合、食料とかはどうしてたんでしょうか?

現地調達という名の略奪。

フランス革命以前の傭兵主体の軍隊は
でかい街を通ると兵士の略奪や脱走が確実に起きるレベルだったので基本的には都市をスルーして進む
街の方も軍には寄り付いてほしくないので場合によっては金を支払ってでも通過を避けるように務めた

それを逆手に取って軍が略奪禁止と引き換えに軍税を要求するなんてことをやり始めたりで色々と悲惨

30年戦争の時のドイツ諸侯軍は傭兵主体だったので、まさに「軍隊が通るとペンペン草も生えない」状態になり
ドイツの国土はメチャクチャに疲弊した。

更に、情勢の変化の激しい戦争だったため、戦費を節約したい諸侯はちょっとでも戦闘が収まると即座に傭兵を
クビにするので、クビにされた傭兵は自活のために盗賊の集団となり、国土の疲弊に拍車を掛けた。

ドイツ人が秩序を重んじ、軍隊に過剰に規律を求めるようになったのはこのせいだとも言われるほど。
(715:838-844)

防衛戦争に利点はありますか?

一般論として言えば、攻撃よりも防御の方が強い。
守りの方が地の利を活かし易い。
敵の攻撃ルートが想定できれば、防御工事もできる。
組織的な目標も単純で、組織内の意思統一、行動の統一もしやすい。

攻撃側も、攻撃のタイミングと場所を自分で選べるとか、
一般に攻め手の方が優勢に立つことが多いので士気を上げ易いとか、
いろいろメリットはあるけどね。

ただまあ、究極的には、ケース・バイ・ケースだよ
(戦争板初質スレ6:475)

同士撃ちって現代戦ではどのくらい起きているのでしょうか

同士討ち(Blue on Blue あるいは Fire from Friendly Forces)は、
湾岸戦争でも問題になったぞ。
 米軍の公式レポートでは、
  戦死者 146名中 35名
  戦傷者 467名中 72名
が同士討ちによるもの。

同士討ちの内訳も書いとこう。

合計28回
 地対地 16回 死亡24名 負傷57名
 空対地  9回   11名   15名
 艦対艦、地対艦、地対空 各1回(この三つに関しては損害なし)

地上戦開始(2/24)前 9回 死亡15名 負傷18名
地上戦開始後     11回 死亡20名 負傷54名
(回数の合計が合致しない理由は不明)

陸軍死亡21名
 M1A1乗員 1名、BFV乗員 15名、M113乗員 1名、地上戦闘中 4名
陸軍負傷65名
 BFV乗員 49名、戦車乗員 7名、地上戦闘中 9名
海兵隊死亡14名
 LAV乗員 11名、地上戦闘中 3名
海兵隊負傷6名
 LAV乗員 2名、地上戦闘中ないし輸送中 4名
他に海軍水兵1名(海兵隊作業中)

空対地戦闘9回の内訳
 陸軍の AH-64 によるもの 1
 米空軍の航空機によるもの 4
 米海兵隊の航空機によるもの 1
 対レーダーミサイルの誤射 3
(58:440)

敵軍に変装しての騙まし討ちや攻撃を正規軍の作戦として実行したことはあるのでしょうか?

オットー・スコルツェニー中佐のグライフ作戦が有名ですね。
アルデンヌ攻勢で彼が指揮を執った部隊は、米軍の軍服を着て英語の話せる
ドイツ軍コマンド部隊で、分捕ったアメリカ軍の兵器や車輌を使って連合軍の中に侵入し、
通信施設の分断や道路標識のすり替え、破壊工作を行いました。
ただし、戦局にはほとんど影響がなかったんですが。
(59:名無し軍曹)

民間人を虐殺すると、戦争に勝ってもなにかしら責任をとらされるのですか?

じゃあそろばんづくの話で。

古来より戦争は平時に為政者が自らの勢力範囲を広げ、より富める者となるために
行われるものが大半でした。

だから敵方の土地を占領しても米だの小麦だの織物だの工業製品だのを作る人が
減少しては占領地の価値が減少するのです。

それに残虐行為をやって下手にレジスタンスな組織など作られては警察力に金がかかる上に
様々なトラブルの種になります。
(60:474)
あと、クラウゼヴィッツとかの古典的軍事理論では、戦争の目標は敵戦闘力の無
力化、もっと狭義で言えば敵野戦軍の撃滅デス。
だから、攻撃するのは敵の軍隊になるのデスね。この軍事目標徹底主義がハーグ
陸戦協定とかジュネーブ条約の基礎だったと思うデス。
(60:81式●VNMI ◆TYPE81/oDg)


人を1人殺すのにかかる費用ってどれぐらいでしょう?

第二次大戦中の米国の資料より。

人類の歴史に於いて、一人を殺すに用いたる費用の計算

シーザー時代    $0.75
ナポレオン時代 $2,000.00
南北戦争時代  $5,000.00
第一次大戦  $21,000.00
第二次大戦  $50,000.00

今は幾らになっているのだろうか。
(しょうもない知識を披露するスレ2:眠い人 ◆gqikajhtf2)

現実の戦争ではゲームよりずっと遠くから撃ち合うのに銃弾が敵に当たったとかどうやって分かるのでしょうか?

はっきりいて、分からないことの方が多いです
なので、敵に与えた損害を実際とは全く異なった見積もりをしてしまい、
その後の作戦に影響を及ぼした例は、戦史にはいくつも出てきます
(俺初質スレ2049:230)

そもそも戦闘ってどうして起こるんだ?

自国に多大な損害が生じるリスクが常に付きまとうので、本当は両国とも戦闘状態にはなりたくない。
でも、例外はある。

①当事者間に圧倒的な国力差があって、強国の指導者が余裕で勝てると見込んだケース
②相手国の致命的な弱点を見破って、短期決戦で一気に決着を付ける見通しが出来たケース
③片方の現場兵が、上層部の意に反して攻撃をしてしまい、相手も引っ込みが付かなくなったケース
④片方の国が、戦闘による被害より戦闘によって得られる利益を優先したケース
⑤別の国にそそのかされて、片方もしくは両国が正常な判断力を失い、戦闘をするケース
(戦争板初質スレ7:389)

複数国が戦争状態に入った上で、どうして兵と兵が鼻っ面を突き合わせて戦うような状況になるのか

攻撃側はできるなら防御側と戦闘せずに目標の地点を占領したいところではあるのだが、地形上の制約でどうしても通らなければならない経路というのが出てくる
防御側は当然それを見越してそういう所を重点的に守ってるから必然的に戦闘が生じる
まあうまく迂回してあまり戦闘をせずに目標を奪取できた例もあるけど、そうならないケースが多い
(戦争板初質スレ7:392)


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