軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

ロシア軍

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
旧ソ連軍を含みます


ソ連は空軍と防空軍に分かれていましたが、なぜですか?

西側のように空軍として一元化し、部隊で分けたほうが素人的には効率的ではないかと思うのですが……

空軍を二つに分けたんじゃなくて、それぞれ系統(出自)が別。
防空軍は、地上軍の高射砲部隊を主体にして、空軍の迎撃機部隊をくっつけた。
その証拠に初期の防空軍の司令官や幹部は地上軍出身者で占められている。
ちなみに戦略ロケット軍も地上軍の砲兵隊からの別れだ。あれも空軍の分派ではないぞ。
(489:483)

WW2ソ連軍の電波探知機ってどんなものがありましたか。

ないはず。ドイツ軍に航空攻撃を、掛けようとしていつも、待ち伏せされるので味方の中にスパイがいると本気で考えたことがある。
(4:549)
簡単なラジオを積んだバスを市内に巡回させて、計画的に停電させてその時電波をひろうと
そこから電波が出てるとゆう至極カンタンな方法(すこしずつ、探索範囲を狭くする)があります。
ドイツ人がWW1のときに考えたんだけどね。いまでも世界中(モチロン日本でも)の秘密警察が用いております。
(4:552)

旧ソ連がアフガニスタンに侵攻した理由をご存知のかた、教えてくださいませ。

アフガン侵攻の理由は自分達が支援していた共産政権が革命で倒されかけていたから。
総勢10万人にも及ぶ部隊を派遣したが西側諸国(特に米国)の支援を受けた革命軍に共産政権は倒された。
で、その後も内戦は終らず1994年タリバンが誕生。
着々と支配地域を広げテロ事件直前では国土の90%以上を支配。
しかし現在は北部同盟がロシアなどの軍事支援を受け大攻勢を開始。
既に国土の30%近くを制圧したという。
(12:894)

ソ連(ロシア)っていつの間にか二大超大国になっていましたが、いつから強くなったのですか?

「強くなる」の定義がよく判らないですが…。
一応、革命前からある程度の工業国でした。

革命後は人の命を無視して、国内向農業生産を無視し、ひたすらノルマノルマで追い立てて、
農業生産品は殆ど全て輸出に回し、また、鉱業製品(主に金)をひたすら輸出しまくった外貨で、重工業設備を海外から購入しました。
また、世界大恐慌で列国が不況に喘ぐ中、全体主義の特性を生かしたことで、世界大恐慌の影響を受けなかったので、
列強と比べても、猛然と差が縮んでいきます。

その後の第二次世界大戦で戦勝国となり、莫大な生産設備、社会資本などを敗戦国(日本、Germany)から手に入れたのと、
主にGermanyから技師、科学者を拉致(あるいは招聘)して、自国が遅れている分野を強化しました。
また、大戦中供与された連合国の兵器によって更に不得意分野を補強しました。

更に、大戦後一時的に流行った、ソ連崇拝思想を巧みに利用して、各国にスパイ網を張り巡らし、
米国の技術を手に入れたこと、それから、戦後英国に成立した労働党内閣により、英国から先端技術の供与を受けたこともそれに拍車を掛けました。
それから、衛星国の成立というのも看過し得ない点ですね。
(13:眠い人 ◆ikaJHtf2)

ソ連潜水艦の反乱・士官殺害事件

レッド・オクトーバーにもでてきたけど、ホントの話なの?
1980/4/23のバルト海でのECHO I級(K-66)の事故
1981/8/21の沖縄沖でのECHO I級(K-122)の事故

以上の2つの事故は反乱の可能性が指摘されています。

以下を参考にしてください。
http://www.fas.org/nuke/guide/russia/theater/659.htm
(16:410)

チェチェン戦争について質問、何でロシアは100万人以上の兵力があるのに、10万人くらいしかチェチェンに投入しないのですか?

まず、ロシアの国土は広く国境も長きにわたる為、自由に出来る兵力が少ない事。
そして、ソ連崩壊後の混乱と経済危機によって使い物になる部隊が減っている事。
地形的に大軍の運用に向いていない事。
最も重要と思われるのは、軍を派遣し戦闘させるにはは莫大な資金が
必要で、いたずらな拡大は国庫を傾けてしまうため限度がある事。
最後にプーチン政権(当時)の意図と国際社会との兼ね合い。
あたりと思われ。
(43:機甲自転車 ◆rCMIyTDQ)

ロシアの軍種は何があるんでしょうか?

旧ソ連軍時代は確か
陸海空主要3軍の他、戦略ロケット軍と防空軍がありました。
陸軍国ロシアらしく、海軍の序列は5軍中最下位です。
(45:ゆうか ◆9a1boPv5wk)
現在ロシア軍は陸、海、空、戦略ロケット軍の4軍です。

2006年に戦略ロケット軍は空軍に吸収合併されます。

防空軍は空軍に吸収合併されて現在は無いです。

旧ソ連軍時代は空挺部隊は陸軍からほとんど独立していまして、準軍種の一部でした。

他に、国境警備隊や内務省所属の部隊なんかも準軍隊として存在しとります。
(45:881-882)

ロシアで人質事件が発生した場合どんな特殊部隊が担当するのでしょうか?

ロシアの対テロ組織は旧KGB系と内務省系に分かれており、その中でも複数の部隊が
存在するため確定するのは難しいのですが、
事件はモスクワで起こっているので、モスクワ民警の部隊である特殊任務民警支隊
OMSN(Otryad Militsii Spetsial'nogo Naznacheniya)がまず展開しているはずです。
しかし、事件の規模や人質の多さからして単独での解決はまず難しく、他の複数の
対テロ部隊と連携を取って作戦を展開するでしょう。
(47:名無し軍曹)

特殊部隊アルファは警察官ですか?

警察官ではありません。
米軍のデルタ・フォースに相当する部隊で、チェチェンにも出動しています。
アルファは旧KGB系の部隊ですが、現在は連邦保安局(FSB)の傘下にあります。
(47:名無し軍曹)

ロシアでは「観測機」という機種が存在しないのか

ソ連には「観測機」は存在しないが、あえて探せば「砲兵修正」(弾着観測)がそれに相当するだろう。
ポリカルポフの機体でPo-2NAKと呼ばれる型があり、NAKは「夜間砲兵修正」
Nochnoartilleriskiy Korrektovovshchik
の頭文字。「夜間」を取った「砲兵修正」はArtilleriskiy Korrektovovshchikとなる。
(52:112)

ソ連軍にも親衛の名を冠する部隊があったようですが何を「親衛」する部隊なのでしょうか?

戦功により与えられる名誉称号なので明確な定義はありません。
あえて言えば「党」か「人民」でしょうが、「部隊員は党員に限る」訳ではありません。
(62:621)
「親衛師団」は軍功ある歴戦の部隊に与えられる名誉称号でありんす。
(115:114)

ロシアの特殊部隊について教えて下さい。

実はロシアの特殊部隊については未だに解っていない事が非常に多いです。

ちなみにスペツナズと名乗る部隊はGRU(参謀本部情報総局)の特別任務部隊という意味合い
のようです。後は知られてるところで元KGB下の特殊部隊で、アルファチーム・ベータチーム
というものがあり、αは国内への対テロ組織部隊で、いわゆる暗殺等の汚い破壊活動も担当して
いたようです。βは国外への対テロ特殊部隊だと言われてます。

後はOMON(ロシア内務省軍対テロ部隊)レイドビキ(ロシア地上軍空挺強襲旅団特殊攻撃隊)等が
あるようですが、予算の関係で再編されてるとの情報もあります。

ここにあげた特殊部隊もあまりよく知られたものではなく名前程度がちらほら聞かれるようになった
だけなので、現状がどうなってるのかは未だに不明の部分が多いです。西側の特殊部隊との交流もあ
まりありませんし。
(66:641)
641を補足します。
スペツナズは特殊(特別)任務部隊のことで、参謀本部直轄だけでなく、軍や師団レベルでも最近は編成されています。
また>641にあったとおり、連邦保安局や内務省にも特殊部隊は存在し、「スペツナズ」もしくは「スペツィ」と呼ばれることもあります。
チェチェン紛争の関係で現在非常に多くの「スペツナズ」が編成されており、総てを確認するのは無理と思います。
大半のスペツナズは一般部隊と同様の装備を保持しており、BTR等を使用するほか、MiL-8/17、MiL-24等のヘリの支援を受けて作戦しています。
大半の人がイメージしていると思われる参謀本部直轄のスペツナズ等については
特殊部隊サイトのいくつかには詳しい説明がありますので、更に情報が必要な場合はそちらを検索されては?
(66:670)

戦中から戦後10年くらいまでのソ連極東艦隊の戦力をご存知でしたら教えてください。

1936年頃は、駆逐艦2隻、潜水艦70隻。
1941年になると、嚮導艦2隻、駆逐艦11隻、潜水艦86隻、護衛艦6隻、敷設艦8隻、
           掃海艇30隻、MTB135隻、駆潜艇19隻になっています。
1945年には、巡洋艦2隻、嚮導艦1隻、駆逐艦12隻、潜水艦79隻、MTB204隻など
が配備されています。
残念ながら漏れの保っている資料では此処までです。
(70:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ソ連側のパイロットを主人公にした戦闘機小説、またはそれに近い作品はありませんか?

こんなもんでどうでしょ
Fulcrum: A Top Gun Pilot's Escape from the Soviet Empire
(70:31)

なぜソ連は督戦隊が必要だったのでしょうか?

ソ連は多民族国家であり、
全国民がその政府の威令に信服していた訳ではありません。
特にザカフカス地域の非ロシア人にとっては、1940年代に至るも、まだ政府に
反旗を翻すものが居たほどです。
このため、この地域から集められた兵士の質は悪く、ろくな訓練も受けずに前線
に出された、ロシア人から見ると一種の消耗品と考えられていました。
これも、督戦隊を必要とした一つの理由でもあります。
(83:眠い人 ◆ikaJHtf2)
勉強になりますた。
ただ、脱走兵を取り締まるのも憲兵の任務では?
勿論、脱走兵を捕縛するのも、野戦憲兵の任務ですが、それは督戦という
側面ではなく、軍紀を守る面の方が強いのではないでしょうか。
(83:眠い人 ◆ikaJHtf2)

旧ソ連軍の督戦隊はいつ頃誕生して、いつまで存在したのでしょうか?

過去スレより。

500 名前: 眠い人 ◆ikaJHtf2 投稿日: 02/10/06 12:24 ID:???

督戦隊が必要なのは、士気が低い軍隊において、恐怖に駆られた兵士が
逃亡すると全戦線が崩壊する危険があった場合です。
特に嫌々兵士にされた場合には必要性があります。

日本軍の場合、徹底的な教育が功を奏して、督戦の必要はありませんでした。
また逃亡した場合は、親兄弟も村八分にされる世論が形成されていました。

二○三高地攻略も同じです。
特に、当時は国民皆兵と言うこともなかったはずなので、兵隊に選ばれるのは
地域や本人にとっても名誉でした。
そこで、敵前逃亡などしようものなら…。
(83:509)

ソ連軍の労農赤軍という正式名称が廃止されたのっていつですか?

1946年、以後「ソビエト軍」
(85:513)

ソ連軍の連隊編成表を見ていたら連隊本部と書かれている所の記号が連隊のマークになっているんですけど。

それは大隊の記号と間違えてしまっているのでしょうか?
編成表において司令部の部隊規模はその司令部が指揮する部隊の規模となります。
よって連隊司令部の規模表記は連隊となります。
(88:201)

ソビエト赤軍中の政治将校は憲兵ですか?それとも軍以外の組織により運用されているのですか?

政治将校は、共産党の軍監視のためのものであり、共産党に忠誠を誓っております。
従って、その権限は非常に大きく、憲兵とは似て非なるものです。
(90:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ソ連軍はなぜ狙撃手が多かったのですか?

戦前のソ連軍には、各歩兵中隊ごとに狙撃手だけの班が編成されていたと何かで読んだ記憶があります。
第1次大戦の塹壕戦に対するソ連軍なりの回答なのではないでしょうか?
(90:614)

ソ連の機甲師団と自動車化狙撃師団の編成がのっているHPはないでしょうか?

OPFOR BATTLE BOOKで検索すると引っ掛かると思います。
またはST100-7で検索してみて下さい。
(92:148)

「スペツナズ運河」ってなんでしょうか?

「スペツナズ運河」じゃなくて「スペツナズ水道」な。
ロシアの特殊部隊運搬専門の運河かなにかでしょうか?
概ねそのとうり。
(104:230)

ソビエト海軍の正式名称があれば教えてください。

当初
Рабоче-Крестьянский Красный Флот (РККФ).
のち
Военно-Морской Флот(ВМФ)
時期等、詳しくは
ttp://www.navy.ru/
ロシア海軍公式サイト、英露語
(104:567,570)

独ソ戦の本を読んでいて、文中にソ連軍の「第○梯団」という記述があるのですが、どのような集団なのでしょうか。

第一梯団は衝角として敵の戦線に穴を開ける役割。
第二梯団以降は後方に待機して、第一梯団の攻撃が成功すれば敵後方に進出し戦果を拡大する。
第一梯団の攻撃が頓挫した場合は、フレッシュな後方梯団を戦線に投入、
逆に第一梯団が撃破された場合には、戦線予備として戦線の穴を繕う。
80年代アメリカはこれに対抗し、第一梯団を食い止めている間に、
戦闘に参加していない第二梯団以降も縦探攻撃で破壊するエアランドバトル・ドクトリンを推進。
(106:381)
例えば4つの歩兵大隊を3隻の輸送船を使って輸送するときに、
4つの歩兵大隊を3つの梯団に分けて船に乗せたりします
ですから、師団から小隊へと連なる通常のピラミッドとは別の、臨時の部隊編成なのです
(106:388)
海軍で言えば…

軍団、師団=艦隊、戦隊
梯団=任務部隊

にあたると考えればおおよそ近いかと
(106:391)
「梯団」「梯隊」の理解には、ソ連の戦術を勉強した方が良い。
36年野外教令が一番だが、「独ソ戦」等の書籍でも記述有り。
なお、戦略・戦術スレで、過去に解説・論議があった。
(106:政治委員)

旧ソ連軍は実質的にはソ連共産党軍だったとどこかのスレで読んだのですが、

ソ連軍は名目的にも共産党軍ということになっていたのでしょうか?
それとも建前の上では国軍として扱われていたのでしょうか?
その通りで、ソ連軍並びに旧東側諸国の軍隊は、国防軍でなく党の軍です。
(107:750)
ソ連共産党軍じゃ無くて労農赤軍でしょ。
(107:751)
ソ連の場合、最高会議(Verkhovnyi Sovet SSSR)が国家の最高機関で、これは共産党を含む
各種団体や地域等を基盤とし選挙によって選出された代議員によって構成されていました。
形式上はソ連邦>ソ連共産党、の序列。
ソ連軍は最高会議の下部組織(又は分会)としての国防会議が最上の意志決定機関で、
軍組織は党ではなく国家に帰属しています。
ただし、国家組織と党組織が複雑に入り組んでおり実質的には党=国家>軍と言って良いかと思われます。

中国の人民解放軍の場合は、序列が共産党>中国から遷変してきたことから、
54年憲法:国家主席に帰属(国軍)
75/78年憲法:中国共産党中央委員会に帰属(党軍)
82年憲法:全人民代表会議(国会)の下、中央軍事委員会に帰属(国軍)
となっています。まあ実質的には党=国家>軍なんですけどね。
(107:753)

ソ連軍の全盛期の装備が知りたいので昔の書籍を買おうと思うのですが、何年頃を買えばよいのでしょう。

冷戦終結期の1989-90年でよいでしょうか。お願いします。
ソ連軍の全盛期は70年代後半だよ
(112:780)

ソ連には普通の歩兵師団はなかったのですか?

用語法の問題です。
英文の関係資料を見ると、WW2のソ連の歩兵師団は、
Rifle Divisionという呼称になっています。
で、訳語としては、「狙撃兵師団」だとか、「狙撃師団」だとか、「ライフル師団」だとか、
「ライフル兵師団」となってしまうわけです(狙撃兵師団、狙撃師団のどちらかが主流ですが)
(112:801)
801氏のおっしゃるとおり、歩兵の名称は国によって異なります。
第二次大戦時のドイツでも、歩兵には、一般歩兵infantrie(歩兵)、
軽歩兵jager(猟兵)、自動車化歩兵Schutze(狙撃兵)、などの名称がありました。
またこれらは後にgurenadire(擲弾兵)と呼ばれたりしています。
また英軍や米軍にも戦車を装備した騎兵部隊など、伝統的な部隊名を継承した名称が存在します。
ソ連軍の歩兵名称もそのような経緯で呼ばれるようになったものと思われます。
(112:804)
冷戦末期のソ連にも普通の狙撃師団はあったのでしょうか?
ああなるほど…それならば、ありません。
ていうか、一般に多くの先進国の歩兵師団だとか、狙撃師団だとかで呼称されているものは、
大抵は、自動車化・機械化されています。
「徒歩」での移動が常態化しているという意味での「歩兵師団」「狙撃師団」は、
少なくともソ連の戦闘序列には残っていません。
(112:805)
冷戦期のソ連軍にはBTR装備の自動車化歩兵とBMP装備の機械化歩兵が存在します。
ただ名称はどちらも自動車化狙撃兵だったようです。
これに加え空挺歩兵部隊が存在し、これは空挺狙撃兵と呼ばれ、
原則として自動車化狙撃兵ではありません。
(112:806)

旧ソ連軍に督戦隊がいたのは何時から何時頃までだったのでしょうか?

赤軍の督戦活動は革命直後、すなわち内戦時代から存在してる。
これは帝制時代の軍人を採用するにあたって、
お目付け役に政治将校をつけて前線に送り出し、督戦と政治教育を行わせたのが起源。
有名なのは初代軍事人民委員のトロツキーの使用した装甲列車で、
これは司令部と政治将校の一団、おまけに銃殺隊が前線を巡回したもの。
(115:320)

第二次大戦中に赤軍の精鋭部隊についた「親衛」の称号は現在のロシア軍にも残っているんですか?

「親衛」名称は現在でも使用。
共産党要人関係の「称号」すら残っている。
(117:261)



ソ連海軍の対艦ミサイル飽和攻撃って有効な戦術だったんですか?

フェニックスミサイルやフェランクスやイージス艦とかが対策として開発されましたが
80年代に飽和攻撃されてたら防げれてたでしょうか?
飽和攻撃ってのは、相手の対応能力以上での攻撃です。
言い換えると、どんな時代でも相手の対応能力以上で攻撃をしたら
防ぎきれないのは当たり前というか、それがその定義です。
(483:717)

ロシアは自国の空母を「航空巡洋艦」って呼んでるけど,なぜですか?

旧ソ連太平洋艦隊は黒海に基地があるのですが、ここから太平洋へ出るにはトルコの管理する
ボスポラス海峡を抜けなければなりません。がトルコは同海峡の空母通過を認めていないのです。
ですから航空母艦と称さず航空巡洋艦を名乗っています。
モントルー条約全文(英訳)
http://sam.baskent.edu.tr/belge/Montreux_ENG.pdf

まず14条で「海峡を一度に通航できる軍艦のトン数の総計は1万5千トンを上限とする」
これが原則。ただし、これには重要な例外がある。

11条「主力艦の通航については14条の制限にかかわらず同時に1隻に限ってそれ以上
のトン数の艦の通航を認める。ただし護衛は駆逐艦2隻までとする」

問題はこの条約で言う「主力艦 catpital ships」の定義。ANNEX II-B 1 (a)で「主力艦
capital shipsとは航空母艦 aircraft carrier以外の水上艦を指し…」と空母を明示的に
除外している。

つまり空母は11条の主力艦特例に該当せず、14条の一般的制限(上限1万5千トン)
を受けることになる。よって1万5千トン以上の空母の通航は禁止されることになる。

ロシアが空母ではなく航空重巡洋艦と分類したのは「巡洋艦は主力艦だから11条の
特例に該当する」と主張するため。トルコの面子をつぶさず、かつ正面から条約破りに
なるのを防いだわけで、外交的に十分意味のある方便。
(190:12-33)

ロシアはなぜ空母一隻しかないんですか?

一隻完成したところでソ連が崩壊しちゃったんで。
未完成の二隻目は中国が買いましたとさ。

ソ連時代も含めて、ロシア海軍の任務優先度は
1 ミサイル原潜による核戦力投射
2 敵の核戦力阻止
3 敵の通常戦力阻止

敵の空母や原潜を狩る必要はあるが、自分が空母を持っても使いどころがあまりない
通常戦力で侵攻するなら、その先はヨーロッパか中央アジアだし・・・そりゃ陸軍の仕事だな
(360:111,121)
2012年からは新規に5、6隻の空母の建造も行われ,北方艦隊と太平洋艦隊に配備される予定。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E6%B5%B7%E8%BB%8D

ソ連海軍が最初に空母を計画したのはいつなんでしょうか?

ttp://www.mnweekly.ru/national/20080814/55342082.html
ここの記述によれば内戦が終わった1920年代に練習艦コムソモレーツ、戦艦ポルタワ、イズミル級未製巡洋艦などを空母に
改装する論議があったとある。
しかし経済状況に鑑みこのプランは流れ、1930年代にプロイェクト71(軽空母)とプロイェクト72(大型空母)が計画されたが、
こちらは第二次大戦勃発によって中止となった。
戦後も何度か計画されたがスターリンの死などによって頓挫し、1960年代のモスクワ級航空重巡洋艦(ヘリ空母)でやっと形になった。
戦後の計画についてはこちらを参照
ttp://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/ru-aircraftcarrier-inspire-sai.htm
(552:866)

東側はレーダー兵器の開発にずいぶん手間取ったのに,空対空ミサイルや艦対艦ミサイルなどをすんなりと,西側と互角のものが開発できたのはなぜなんでしょうか?


 コピーもの※もありますが,Archerはじめ,二桁世代のSAMなど,登場した際に西側に「ショックと怖れ」を与えたミサイルも多く,米がMOAB用にパテントを購入したので有名なlattice fin(格子状尾翼)も独創です.

 ソ連AAMの優秀性は主に空力面の研究が西側より進んでいたことに依拠しており,西側技術の盗用というよりは,努力の方向が違ったからということではないでしょうか.
 対艦ミサイルに至ってはMiG-15を縮小無人化してみたりなど,電子技術に頼った西側とは別の柔軟なアイデアに基づいた発展をしています.
 技術の発展の方法,方向はいろいろある,という事実の一つの表現ということでしょう.

 また,もともと流体力学系に強い,といった面もあるでしょうが,ロケットに関する基礎技術自体,人工衛星が米よりも数年レベルで先んじていた点(重量,信頼性加味)からも,ソ連のミサイル技術は西側と異なる方向性ではあるものの,水準としては同等だったと考えられます.

 もっとも,ソリッドステートの電子技術では遅れを取り,いまだにAESA素子の自己生産ができないようですから,苦手~遅れている面があるのも確かでしょう.

 ※R-3(K-13)NATO名称AA-2”アトール”)は台湾海峡紛争で入手したサイドワインダーのフルコピーとされている(これは事実らしい).
  MiG-23が装備した中距離ミサイル、R-23(K-23)はスパローが基になっているとよく言われるが、スパローのコピー品として研究開発されていたのはK-25というミサイルで、R-23とは別物。
  K-25はR-23の改良型であるR-24(K-24)が開発されたので計画中止。
  尚、NATOはR-23とR-24を区別できていなかった為、どちらもNATO名称はAA-7”アペックス”である。
  MiG-31に搭載されたR-33(NATO名称AA-9”アモス”)の外見はフェニックスによく似ており、イランがフェニックスをソビエトに売却したものを基に開発された・・・という説があるが、ソビエトとロシアの資料では否定されている(ソース「世界の傑作機」他)。

(軍事板より 加筆修正)

ウォッカでロシア軍の攻撃がとまるという事はさすがにないですよね?

独ソ戦でドイツ軍の後方補給拠点を占領した赤軍部隊が、備蓄されてた酒を飲んでどんちゃんやってるところを
逆襲されて壊滅したという事例ならある。
もっともこれはろくに補給がない状態で苦戦した後にそういうものを見つけてしまった為という事情があるが。
(358:813)

東側機にNATOコードをつけていたように、東側は西側機を何か固有の名称で呼んでいた例はあるのでしょうか?


どうやら西側と同じ呼称で呼んでいたみたい。
例えば「F14」とか、海軍艦艇だと「ロサンゼルス級原潜」など。
中国軍のように、もとの呼び名に漢字の当て字+意訳をあてがった例はあるが。

というかNATOコードが付いた理由は東側が兵器の名前を公表してなかったからが大きいので。
西側は名前くらいなら公表してるもんが多かったのでそのまま呼ぶことが多い。
(369:165,171)

なんでロシア軍の部隊って「狙撃」ってついてるんですか? なんか狙撃に力をいれてるんですか?

第19自動車化狙撃師団:ウラジカフカーズ
第205独立自動車化狙撃旅団:ブデンノフスク
第136独立自動車化狙撃旅団:ブイナクスク
第131独立自動車化狙撃旅団:マイコプ
第135独立自動車化狙撃連隊:プロフランドニー
第200独立自動車化狙撃連隊:トロイツコエ

それはただの歩兵部隊だ。
ソ連の歩兵は一般に狙撃兵と訳されることが多い。
日本陸軍がロシア軍の歩兵(言語を直訳すると「射撃兵」など)をそう訳したからだ。
ソ連の狙撃部隊=「銃を撃つ兵士の部隊」程度の意味だ。

ああ、勿論、狙撃手もちゃんといるぞ。
(493:314)

正確に言うと、ロシア語の「小銃兵」が英語で「ライフル兵」に誤訳され、
それを日本の訳者が「ライフル兵=狙撃兵」に誤意訳した結果そうなった
 >自動車化狙撃兵

余談だが日本自衛隊の「普通科(歩兵科)」と「特科(砲兵科)」も
「普通科=生物・化学兵器を装備しない部隊」
「特科=生物・化学兵器による攻撃を行う部隊(可能性によっては核兵器を運用?)」
と海外文献で誤意訳されたことがある。

これはアメリカ軍などで核兵器のことを「特別兵器(スペシャルウェポン)」と
呼ぶことから、「特科=特別兵器科=スペシャルウェポン科」という誤解リレー
が起きた為。
(277:957)

ソ連のアフガン帰還兵への評価ってどうなっているんでしょうか?

アメリカのベトナム帰還兵はずいぶんひどい言われようでしたが。
ロシア映画、旧ソ連映画でアフガン帰りを抱えた一家が登場するものはあります。
そこらを丁寧にみていくと自ずと分かると思います。

麻薬汚染や戦争神経症、放心して仕事にも就けない有様などが描かれている物があります。

これはイラク戦争から帰還した米兵についても同様で、戦争を戦い抜いた英雄として歓迎するものから、
その後の極めてショッキングな人生(重度の火傷を負い、熱心に看病してくれた幼馴染と結婚するも離婚、
短い生涯を終えるとか)など様々です。

また、最近では米陸軍の戦傷者、ことに長期療養者に対する待遇の劣悪さ、官僚主義の蔓延による
医療サービスの欠陥が指摘されて軍医総監が更迭されたり(昨年だったと思います)しています。

国内の雰囲気については、戦地に慰問小包を送る動きが開戦直後は随分あったけども、
最近ではさほど報道されていないように感じます。
これは感謝祭の前後の報道を定量比較していくと跡付けられると思います。

(503:214)
ちなみにアフガン帰還兵はアフガンツィと呼ばれており、一部はロシア・マフィアになってアフガン時代から
手を染めていた麻薬取引に携わったりしていた。
ブラクラのバラライカ姐さんとその一党なんかは、そうした事実を元にして設定されてる。
ソ連崩壊の前後にNHK特集でアフガンツィを取り上げてたが、そっちではアル中になったり新興宗教にはまったりと、
悲惨な生活を送ってる人々が出てたな。
(503:217)

ロシアのコサック兵がシベリアを東に進んでいた時は、どうやって大量の兵糧を確保していたんですか?

ウラルの西から兵糧を持ってくるのは、遠すぎですよね。当時のシベリアに食えるものなんかあったんですか?
ロシア&ソ連が国内に軍組織を派遣するときの常套手段、
つまり現地調達が大部分で、兵糧として持っていったのは最小限。
現地調達の具体的な方法は狩猟という手段もあったが、なにより徴用という名の略奪が主体だった。
シベリアというと一年中雪と氷に閉ざされた世界を想像するかもしれないが、
あのだだっ広い地域がそんな単純な気候帯だけで占められてるはずもなく、
実は豊かで手付かずの大自然が広がってる場所がかなり多い。
そもそもロシアがなぜシベリアの方まで領土を拡張したかといえば
あそこの大地と海がいわゆる「柔らかい黄金」、極上の毛皮の宝庫だったわけで。
当然だけどそんな豊かな生態系があるってことは豊かな動植物と豊かな土壌が存在するのが前提なわけ。
だから土地が広大すぎて人口密度こそ低いもののちゃんとその土地で暮らしてる人々がいたし、
口に糊する事が可能だった。
ついでにいえばロシアもソ連も軍組織が自分達の同胞を蹂躙し略奪し殺害し餓死させる事に驚くほど
抵抗がない文化があった上に、上昇部は将兵の餓死を含む損耗を全く気にしない風潮があった。
ロシアもソ連も軍組織が自分達の同胞を蹂躙し略奪し
これは帝政ロシア末期って意味ね。
ナポレオン戦争以前ぐらいの戦争はロシアといえども気軽に兵を損亡させられる程
楽なもんじゃなかったから。
人命重視とかじゃなくて兵の養成費用が高すぎて。
(527:524,525)

冷戦期のソ連海軍のというのはどの程度の規模だったのでしょう。

主要国のインド洋における艦艇の展開状況(1975年度)

米国1529隻/日
英国 518隻/日
ソ連 8549隻/日
フランス4110隻/日

ソース:[建艦思想に見る海上防衛論ーソ連海軍編]
http://www3.ocn.ne.jp/~y.hirama/yh_ronbun_kenkan_russia.html
#roght

ソ連がインド洋に海軍を派遣したことがありましたが、ソ連にとってあの海域はどのような意味があったのでしょうか?

1970年頃からアデンやソコトラ、後にはベトナムのカムラン湾をも基地として
インド洋への艦艇派遣を常態化していました。
インド洋は世界的にも重要な通商路ですし、ソ連にとってもヨーロッパと極東を結ぶ
重要な航路でした(北極海は条件が厳しすぎる)。
にらみを利かせといて損なことはないです。

インドは実質的にソ連の大事な同盟国だったんだよ
そこのすぐ近くに米海軍が出張って、インドを牽制してたらソ連も出て行かざるを得ないだろ
(345:342,343)

どうしてロシア連邦軍は自衛隊と同じ予算規模なのに100万の兵員や核兵器を維持できてたり新兵器をぞくぞく開発できたりするんですか?

人件費とか、兵器そのものの単価とか、いろいろ違うからな

まあ、自衛隊は少数精鋭なんだと、前向きに考えようぜ
(俺初質スレ430:529)

旧ソ連海軍のレゲンダシステムについて教えてください

「ソ連/ロシア原潜建造史」を読め。

レゲンダ・システムには2種類のセンサー衛星があり、ひとつは小型原子炉を備えるレーダー衛星、
もう一つは太陽電池を積む光学偵察衛星である。
レーダー衛星は1973年から、光学偵察衛星は1974年から試験が開始され、78年からシステムとして稼動を開始した。
1982年、ソ連はフォークランド紛争を西側の実力の一端を知る絶好の機会と判断し、レゲンダ・システムの
機能を最大限に発揮して情報収集に努めたところ、英軍の上陸作戦を事前に予測できたことから、このシステムの有用性が実証された。
(336:750)

ソ連は米空母にどのように対抗するつもりだったのか?

ソ連海軍による米空母に対する主たる攻撃手段は、平時から空母機動部隊1個に対して
1~2隻の攻撃原潜を張り付けて行動を監視し、開戦と同時に各魚雷を撃ち込み
艦隊ごと壊滅させるというものだった。
それと核弾頭付対艦ミサイルを装備したTu-26M戦術爆撃機の併用。
現実的な思考から通常兵器だけで米空母を沈めようなどとはさらさら考えていなかった。
(ロシア周辺スレ14:482)

ソ連って、参謀本部が独自の諜報機関(GRU)を持っていたけど、なんでこんなものを作らなきゃいけなかったんですか?

KGBに任せとけばいいじゃないですか。
調査する事項や方法が違うので、全部の諜報機関をまとめるのは得策ではないと、各国で判断して、複数にしていると、想像します。

国家が複数の諜報機関を持つのは普通です。
日本の自衛隊やアメリカ軍にも、諜報機関があります。
イスラエルも、首相直属の諜報機関のモサド以外に、軍の諜報機関があります。

軍の諜報機関は、軍事関連事項を調査します。
ちなみに、日本をスパイしたゾルゲは、GRUでした。

しかし、諜報機関が複数存在すると、各機関がライバル関係となるなどの弊害もあります。
(602:霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk.)

加えて、各機関は自分が必要する情報以外は必要なく、
一つの諜報機関は全部の機関・組織に情報を集めるために常に手広く情報収集と仕分け・解析を
行わなくてはならないため、いくら手があっても足りない
そのため、「うちが要求した情報資料はまだか!?」「あっちより俺らのところを優先してくれ!!」
等の要求で各機関からせっつかれるし、各機関も待たされる事になる

それよりは、各機関は自前で自分の欲しい情報だけを集められる諜報機関が欲しくなってくる
空軍があっても陸軍や海軍や海兵隊が、自前の航空支援を行える各種航空戦力を
必要とするのと同じ、または戦車があっても歩兵は自前の対戦車砲、砲兵は自走突撃砲が
欲しいというか、「必要なときに来てくれないより自分で最初から持ってる方がいい」と考えるのと同じ
(602:851)

旧ソ連では原子力潜水艦がミグ戦闘機みたいに西側に亡命しない様、何か対策をしていたんでしょうか?

一般乗員の中に「ストゥカチ」KGBへ密告するための要員がまぎれこんでおり、
場合によっては海軍の軍人である艦長や副長を密告の上で糾弾する権利が与えられていた。
(606:240)

ロシアの海軍歩兵というのはどのぐらいの規模なんですか。また、装備は戦車や航空機を持っていますか?

以下のサイトより引用
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/10608193.html
★北方艦隊:1個旅団
【第61独立海軍歩兵旅団】(1,270名):スプトニク
第874、875海軍歩兵連隊
T-80B戦車×74輌、BTR-80装輪装甲車×59輌、2S1自走砲×12輌、2S9自走砲×22輌、
2S23自走砲×11輌、MT-LB装甲車×134輌、他

★太平洋艦隊:1個「師団」
【第55海軍歩兵師団】(2,600名):ウラジオストク
第106、165、390海軍歩兵連隊、第84海軍歩兵大隊、第921砲兵連隊、第263ロケット大隊

★黒海艦隊:1個独立連隊&1個独立大隊
【第810独立海軍歩兵連隊】(1,088名):セヴァストポリ
BTR-80装輪装甲車×46輌、BMP歩兵戦闘車×52輌、2S1自走砲×18輌、2S9自走砲
×6輌、MT-LB装甲車×28輌、他

【第382独立海軍歩兵大隊】(229名):テムリュク
BMP歩兵戦闘車×61輌、BTR-80×7輌、2S1自走砲×6輌、MT-LB装甲車×2輌、他

★バルト艦隊:1個旅団
【第336独立海軍歩兵旅団】(1,157名):バルチースク第877、878海軍歩兵連隊
T-72戦車×26輌、BTR-80装輪装甲車×131輌、2S1自走砲×24輌、2S9自走砲×22輌、
MT-LB装甲車×59輌、他

★カスピ小艦隊:1個旅団
【第77独立海軍歩兵旅団】(3,000名):カスピースク
BTR-70装輪装甲車×55輌、他
(608:109)

ロシア軍機がグルジアに落とされたって?

グルジアに落とされたロシア機。Tu-22一機はSA-11で落とされたものと考えられている。
Su-25三機についても同様の可能性が高いが、トールM1や肩撃ちミサイルで落とされた可能性や、
ロシア地上軍からの同士討ちの可能性もある、とAWSTに書いてあった。
まともな電子戦装備を積んでなかったのが原因らしい、と米軍関係者の意見。
(初心者スレ497:49)

ソ連軍戦車兵は中央アジア出身の小柄な連中が多いと読んだ事があるのですが

その話、デマらしい。
軍事評論家の斎木伸生が以前にロシアの戦車部隊を見学したときに上記の質問をぶつけたら、
「そんな規制ねーよ」と笑われたと以前「丸」誌で読んだ記憶が。
(322:82)

旧ソ連陸軍の階級全部を教えて

発音は自分で頼むぞ

大元帥
Генералиссимус Советского Союза

元帥
ソ連邦元帥:Маршал Советского Союза
兵科総元帥:главный маршал (рода войск兵科の名前入る)
たとえば、главный маршал авиациии など

上級大将
上級大将:генерал армии
兵科上級大将:маршал (рода войск兵科の名前入る)
たとえば、маршал авиации など

大将
генерал=полковник

中将
генерал=лейтенант

少将
генерал=майор

大佐
полковник

中佐
подполковник

少佐
майор

大尉
капитан

上級中尉
старший лейтенант

中尉
лейтенант

少尉
младший лейтенант

上級准尉(1981年1月新設、それまでは無し)
старший прапорщик

准尉
прапорщик

曹長
старшина

上級軍曹
старший сержант

軍曹
сержант

伍長
младший сержант

兵長
ефрейтор

兵卒
рядовой

1981年まではこれでいいはず
ただ、これはあくまで階級
砲兵や伝令兵など
専門職については、別の呼称があるので注意
その辺はロシア・ソビエト ハンドブックなどを読んでほしい
出版は、株式会社・三省堂
(322:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)

なんで戦車や歩兵戦闘車の類にだけNATOコードがついてない(?)んでしょうか。

あれは空海軍主体でつけられたものなんでしょうか?
なんかそのわりには対戦車ミサイルにはサガーとかついてますし、ちょっと基準が分かりません。
ソビエトの側の情報が出ていたものはNATOコードはつかない。

戦車なんかは西側のつけた「T-**」とソビエトの本当の「T-**」ってのが
食い違ってたってのは結構あった。

あと航空機とかでもソビエトの制式ニックネームが有名なもの
(An-225ムリヤ(NATOコードは”コサック”)やAn-22アンチス(同:コック))
はNATOコードは「つけたけど使わない」になったり。

逆にバックファイアーとかフランカーとかファルクラムみたいに
「ちゃんと公式のニックネームがあるけどもういいですNATO名のほうが有名ですからそれで」
っていうのもあったりする。
(315:100)

ロシア陸軍はなんで対空車両が充実しているんでしょうか?

また、逆にアメリカはなんで対空車両の性能があんまり良くないのでしょうか?
第二次大戦でドイツの急降下爆撃機と対戦車攻撃機にボコボコにされた経験と、
自軍の対戦車攻撃機がドイツ軍に大打撃を与えた経験から、地上部隊、特に
機甲部隊に対する航空攻撃の脅威を実感していたから。

特に戦後ソビエトの空軍は地上軍支援と対戦略爆撃機防空に特化していて、自軍が
完全な制空権を取って完璧な航空防護を行うのは無理だと考えたので、機甲部隊が
自前で防空することが重要だったので。

逆にアメリカは第二次大戦でほとんど常に完璧な制空権を奪取していて、ドイツの
航空部隊に地上部隊を攻撃されて大打撃をこうむる・・・ということがなかったので、
対空兵器が発達しなかった。
(315:607)

ロシア軍があんなに空挺軍を強化しているのは人口に対し異常に広大な国土を守るためですか?

実際に役立っているから。
たとえば、1979年12月末のアフガニスタン侵攻で初期に活躍したのは
ソ連空挺軍。アフガン国内駐留の部隊と連携し、たちどころにアフガン政府を
制圧している一翼を担っている。
 その後のソ連占領期では空挺師団や旅団が各地に駐屯し、対ゲリラ戦を
繰り広げている。

最近ではユーゴ内戦の一時期、コソボ空爆の頃に空港をNATO側に先立って
占拠したりなどもしている。
(643:842)

ソ連崩壊に伴いロシアの国旗は変わりましたが、何故ロシアの軍用機にはいまだに赤い星がついてるのでしょう?

ロシア共和国がソヴェト連邦のクラスナヤズ・ズベズダを受け継いだから
連邦内の他の共和国は受け継いでないだろ、紛らわしいから

ソ連崩壊後の一時、円に青、白と緑だったかな、旧ロシア帝国と同じ国籍マークが採用されたが
飛んでいった先の各国で国籍不明機として扱われるケースが続出、1年足らずで馴染み深い赤星に
戻された
(299:859-861)

ロシア海軍の潜水艦クルスクって、いまどうなっているんでしょうか?

露原潜「クルスク」は2001年6月に設立された「クルスク財団」により8月から
引揚げが開始されました。
まず爆発の危険性のある艦首をセイルの前で切り離し、9月末から大型バージ
「ジャイアント4」により船体の引き上げが開始され10月初旬には浮揚に成功しました。
その後ムルマンスクに引き上げた「ジャイアント4」から下ろしたクルスクの内部に
監察チームが入れたのは10月末です。
なお、引き上げにかかった費用は1億3,300万ドルに達します。
(292:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
失礼、確か「クルスク財団」はサルベージ前に資金難から瓦解し、
サルベージ事業はロシア政府がオランダの企業共同体(デモエト社&シミル社)と直接契約し、
引き揚げ作業はロシア海軍の支援下に行われたのではなかったでしょうか。
(292:238)

ロシアは空対空ミサイルや艦対艦ミサイルについては、西側と互角のものが開発できたのはなぜなんでしょうか?

アトールは台湾海峡紛争で入手したサイドワインダーのフルコピーとされている(事実らしい)
しかしMiG-23が使った中距離ミサイルはスパローが基になっているとよくいわれるが、詰めていくと
根拠はきわめて薄弱だ
MiG-25のは外見はフェニックスによく似てるが中身は別物のようだ(世傑ほか)
ソ連AAMの優秀性は主に空力面の研究が西側より進んでいたことに依拠しており、きみが示唆
しようとしているように見える西側技術の盗用というよりは、努力の方向がちがったからと
いうことではないか

対艦ミサイルに至ってはMiG-15を縮小無人化してみたりなど、電子技術に頼った西側とは別の柔軟な
アイデアに基づいた発展をしている
技術の発展の方法、方向はいろいろある、という事実の一つの表現ということではないか
MiG-23が使った中距離ミサイルはスパローが基になっているとよくいわれるが
AA-7はスパローとは関係ないが、実は、同時期にスパローのコピーミサイルも試作していたりする
しかし、AA-7の方が高性能だったのでボツになったw

ちなみに、ソ連が開発した最初の空対空ミサイルは、アトールじゃないよ
http://www.military.cz/russia/air/weapons/rockets/aam/rs2/rs2.htm

コピーものもありますが、Archerはじめ、二桁世代のSAMなど、登場した際に西側に「ショックと怖れ」を
与えたミサイルも多く、米がMOAB用にパテントを購入したので有名なlattice fin(格子状尾翼)も独創です。

航空機が弱い分ミサイルに力を入れている、もともと流体力学系に強い、といった面もあるでしょうが、
ロケットに関する基礎技術自体、人工衛星が米よりも数年レベルで先んじていた点(重量、信頼性加味)からも
ソ連のミサイル技術は西側と異なる方向性ではあるものの、水準としては同等だったと考えられます。

もっともソリッドステートの電子技術では遅れを取り、いまだにAESA素子の自己生産ができないようですから、
苦手~遅れている面があるのも確かでしょう。
(290:202-208)

ロシア海軍の軍艦にはすべてロマノフ家の双頭の鷲の紋章が付いているのですか?

大型軍艦、潜水艦には付いているようです。
小型艦は忘れた。

この紋章はIvan雷帝が制定したもので、彼はビザンチン帝国最後の皇帝の姪を娶ったため、
「ふたつのローマ帝国は崩壊した。モスクワは第三のローマ帝国であり、余は第四のローマ
 帝国が現れるのを許さない」として、神聖ローマ帝国が既に成立しているのも関わらず、
平然とビザンチン帝国の双頭の鷲に、昔からのモスクワの紋章を重ねて、ロシアの表徴に
制定したものです。
(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

米国は防空システムに「イージス」がありますが、ロシアにもやはり同じようなものはあるのでしょうか?

ロシア(旧ソ連)の多目標同時対処防空システムとしては、キーロフ級、スラーヴァ級が装備する「フォールト」高射システム(SA-N-6)とい

うのが有る。
ミサイル管制用イルミネーター「ヴォルナ」(トップドーム)は、1基あたり同時6目標対処可能。
キーロフ級はヴォルナ2基搭載なので同時12目標、スラーヴァ級はヴォルナ1基搭載なので同時6目標に対処できるコトになるわけ。
ミサイルは、ロシア版ペイトリオットと言われるS-300PMUで射程90km。

ただ、目標捕捉用の対空レーダーは、イージスのSPY-1系列フェイズドアレイレーダーに対し、
従来型のパルスドップラーレーダー「ヴォスホート」(探知距離400km)なので、その点では見劣りする。

「フォールト」システムは、1977年より巡洋艦アゾフでテストされ、1980年に実用化されたが、
この時点では、旧ソ連は艦載用フェイズドアレイレーダーを実用化していなかった。

キーロフ級4番艦ピョートル・ヴェリキーは、竣工がソ連崩壊後にずれ込んだ為、改良型の「フォールトM」(SA-N-20)に換装され、イルミネ

ーターは1基だけ新型のモノになった。
ミサイルは改良型のS-300PMU1に変更され、射程は150kmに延びた。

中国が現在建造中の051C型駆逐艦は、「リーフ」高射システム(フォールトの輸出バージョン)を装備するらしい。
ちなみに、「中華イージス」などとも呼ばれる蘭州級は、ミサイルはS-300系列らしいけど、防空システムそのものは、いちおうは「中国独

自」です。
(243:シア・クァンファ(夏光華) ◆23wgJy2eAo)

現代のロシアの艦は日米のものに比べて船体が大きいようですが。

確かにロシアというか旧ソ連のミサイルはデカイし、重武装の傾向に有るが
旧日本海軍のように、なるべくコンパクトな船体に重武装、というのとはちょっと違う。
武器がデカクなったら、それに比例してドンガラの方もデカクなっているわけでね。
(別に条約で排水量が制限されているわけじゃないし)
水上艦艇では無いが、1970年代にコンパクトな原潜アルファ型を設計した人は
「軍の方針(米艦隊に対抗すべく、大型の武器を搭載した大型艦を造る)に逆らった」
などという理不尽な理由で失脚しているくらいだからね(笑)

それに旧ソ連海軍は、対空兵装はどのタイプも充実していたが、対艦ミサイルだけ搭載とか
対潜ミサイルだけ搭載、といった「単能艦」が多かったからね。
「一つの器に、あれもこれも盛り付けた」というのとは、ちょっと違うんだよね。
むろん、ミサイルがデカかったから、そうなったわけだが。
キーロフ級は珍しく「万能艦」だけど、昔の戦艦並にデカくなっちゃったし。
1隻のフネにSSMとSUM同時搭載は、533mm魚雷発射管から撃ち出せる
対潜ミサイル「ヴォドパート」実用化まで待たなければならなかった。
(235:シア・クァンファ(夏光華) ◆BFSytpS.uc)

旧ソ連の正規空母開発計画について教えて下さい。

旧ソ連は、1980年代前半、黒海沿岸のサキ飛行実験センターに、蒸気カタパルトを設置してテストを行っている。
旧ソ連は、クズネツォフ、というかキエフ級の次の「空母」として、当初は蒸気カタパルトを備えた原子力空母(オリョール型)を
建造する計画で、開発陣(技術陣)は、やる気マンマンで開発を進めていたんだが、肝心の軍上層部が、
「そんな贅沢なモノなんかイラネ。西側を見ろ。正規空母の代わりにVSTOL空母を造っているじゃないか」
という態度だったので、計画は大幅にトーンダウンし、結局、キエフ級を拡大して全通甲板化した11435型(クズネツォフ級)が
造られる事になったわけだ。

旧ソ連の「空母」を「殺した」「A級戦犯」は、国防相ウスチーノフ元帥、参謀総長オガルコフ元帥などといった面々だが、
海軍総司令官ゴルシコフ元帥も、空母に対艦ミサイルを積むように要求したり、カタパルトの代わりにスキージャンプ台を
付けるように要求したりしているので「同罪」と言っていい。

その後、いかにも中途半端な11435型は2隻で打ち切られ、カタパルトを備えた「原子力空母」11437型(ウリヤノフスク級)が造られ
る事になったんだが、「方針転換」した理由には、1980年代に入り、上記の「A級戦犯」が次々と引退していった事も有ると思われ。
(229:夏光華(シア・クァンファ) ◆BFSytpS.uc)

なぜ日本とロシアの軍事費はそれほど変わらないのにロシアは100万人の兵力と大量の兵器を揃えられるのですか?

ロシアは物価が安いからだよ
(俺初質スレ2050:160)
数が多い代わりに稼働率は低いけどな

ロシアは平時動員は3割以下だが、装備は8割保管しとくことになってるから
表面上の稼働率は低く見える
(俺初質スレ2050:161-162)

ソ連崩壊後のソ連軍では、政治委員の兵士はどういう処遇を辿ったんでしょうか?

中央政府の意向を末端の兵士に伝える任務は、政体が変わっても同じだからね
あと、脱走や反乱を起こさないようにする任務も
(俺初質スレ30501:779)
現在のロシア連邦軍にも、普通に政治将校制度があるが
(俺初質スレ30501:777)



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