軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

戦闘機全般

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he111z

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だれでも歓迎! 編集

制空戦闘機・要撃戦闘機・戦術戦闘機・支援戦闘機 それぞれの意味を分かりやすくご教授頂けませんでしょうか?

  • 制空戦闘機
敵戦闘機を撃墜しまくり、該当空域の制空権を確保する
F-14、F-15など

  • 要撃戦闘機
インターセプター。爆撃機や攻撃機、戦闘機などが侵攻してきた時、
この敵機を基地から迎撃する。
F-14など

  • 戦術戦闘機
ある時は空中戦、ある時は地上軍支援で爆撃、オールラウンドな戦闘機。
F-16など

  • 支援戦闘機
主力戦闘機を支援する…というより政治的な名前としての意味合いが強いか??
戦術戦闘機と同じ?
空自F-2など

例によってじつに様々な解釈があります。
(12:541)
制空戦闘機は敵の航空勢力を排除する目的の戦闘機。迎撃を行なったり侵攻戦闘機として使われたり意味合いとしては広い。
(76:249)

イージス艦みたいに自衛用対空ミサイルまでつけちゃったりするとかだめ?

何度も浮かんだ案で、実際英空軍はフォークランド紛争のときに
バルカンの主翼下にサイドワインダー搭載用の配線を取りつけましたが、さすがに戦争上手の英国人だけあって、
実戦では気休めにしかならないサイドワインダーの代わりにECMポッドを付けました
(15:334)

戦闘機の後方レーダーがパッシブならIRミサイルをどうやって探知するのでしょうか?

赤外探知機を使用します。
ノイズとの鑑別のために2波長赤外や紫外探知を併用することもあります。
(13:609)

戦闘機同士の会話をする無線機とは、どれくらいまで遠くと話ができる物なんでしょうか?

私もよく知りませんが、衛星リンクなんかを使えるやつだと、世界中と会話できることになりますね。
そうでなくても、基地や空母からの哨戒範囲、AWACSとの通信ができないといけませんから、数百キロは可能なのでは。
(13:603)
出力だけでなく、高度も問題です。海面ぎりぎりの数十メートル同士とかだと、
見通し線の関係で100km足らずになりそうですし、高度3000m同士なら400kmぐらいいけそう(ちょっと計算自信ない(^^;)
(13:system)

戦闘機VS戦闘機だと現在、もっとも求められるものはなんですか?

機動性(翼面荷重,推力重量比)、アビオニクス(レーダー,FCS,搭載ミサイル)、ステルス。
最大速度とVTOL能力は、二の次。
(19:らむ ◆26Am7uFo)

戦闘機、戦闘攻撃機、多目的戦闘機、戦闘爆撃機・・・違いを教えて

現代では攻撃機、戦闘機、戦闘攻撃機、多目的戦闘機、戦闘爆撃機、の違いは
単に命名の相違に過ぎなかったりする。少なくとも、ファームウェアの更新で変わる範囲だったりする。

ただし「爆撃機」は別格であり、これは地球上のどこにでも行って爆弾落として、戦果を得て帰ってくるもの。
だから航続距離がでかくて、ペイロードもでかい。超高級戦闘輸送機。
(358:651)

戦闘機がタキシングの時にラダーとか動かしてますけど地面でも利くんですか?そんともただ作動チェックしてるだけ?

タキシング中のラダー等の操作は作動チェックです。
(1:557)

照準機と機関砲弾の飛行コースの調整っていったいどこでどうやって行われるんですか?もしかして機体の軸線上に固定してあるだけ?

地上で行います。機体の尾部を持ち上げて水平角を取り 曳航弾を使って弾丸交差距離を調整します。
地上での調整時はm単位で調整できます。機銃の種類や機体の種別にも依りますが
海軍鳴尾配備の紫電:紫電改は 交差距離400~800で両翼の機銃弾が綺麗に交差するまで調整していたそうです。
(5:296)

ジェット戦闘機に搭乗する方法ってありませんか?出来れば西側の物を希望しますが

金積むなら、アメリカでも確か退役した戦闘機が買えるぞ。合法的に乗る事も出来たはず。
色々、整備なんかも大変だと思うが、そっち系の趣味を持つ金持ちは向こうには多いからね。意外と整備する体制も整ってると思う。

流石にF-15・F/A-18とかの一線級が乗れるかは不明だけど、F-4位なら乗れると思う。
(6:393)

2001年の時点で、世界で最強の戦闘機は何という機体ですか?

http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990030041.html
ここなんか参考になる
個人的には格闘戦ならSu37、中距離戦ならF-22、長距離戦ならMig31かな?
(10:17)

戦闘機搭載の機関砲の話ですが35mm対空機銃(L-90)では駄目ですか?

弾丸重量とか威力は35ミリ砲の砲が上ですが、その分弾丸が大きく、
重くなり、数を積むことが出来ません。
しかも、「数撃ちゃ当たる」の方が、現代の高速で行われるドッグファイト
では有利です。(一発必中を狙って照準するだけで大変ですから)
(19:眠い人 ◆ikaJHtf2)
それに、地上用機関砲を戦闘機に積むとGで誤作動を起こす
(19:414)
M-61A1とL-90を比較した場合。

口径    20mm    35mm
全長   1875mm   3150mm
重量   102Kg    250kg
発射速度 6000発/分 500発/分
初速   1036m/s  1375m/s
最大射程 1600m     6km

重すぎる、でかすぎる、射程が長い(対応FCSの新規開発が必要)
射程があるということは射撃反動が大きいので機体の補強が不可欠と思われます。

搭載を設計段階から考慮した大型で高価な機体に装備しなければ空中戦の役に立たないと思います。
(19:ふみ)

ターボプロップ戦闘機って聞かないのですが、何か問題があったのですか?

ターボプロップ戦闘機といえば、イギリスの艦攻ぐらいかな、実用化されたのは
一番大きな原因は、ターボプロップの発達よりも純ジェットの発達の方が早かったんで
わざわざ整備に手間隙かかって性能限界も低いプロペラを使う意味が無かったからだね

ターボプロップというのは
ジェット登場後にできたプロペラを使うエンジンなので
戦闘機にエンジンを選べと言われたら
より強力なジェットを選ぶ。ということです。

高速性がそれほど重要でない、経済性が重要な機種には
今でも積極的にターボプロップは使われています。
(19:352、354)

戦闘機とかって、塗装変えする場合(迷彩塗装からグレー塗装にとか)前の塗装を落としてから再塗装するのか、そのままオーバーペイントするのかどっちでしょうか?

普通 以前の塗装を全部落としてから塗装し直しますが、
戦争中などは当然その限りでなく、上から塗装し直し 斑になったような例も見られます。
現在の日本では、大規模な塗装の塗り替えはIRAN(大規模なオーバーホール)時に行なうので、
迷彩の変更に数年掛かったりします。(C-1とか)
戦競での迷彩とか記念塗装とかは飛行隊単位で行なったりしてますけど。
(24:G_Tomo)

現用のジェット水上戦闘機ってないんですか?

ありません。
エンジンが海水を吸い込み、ものの役に立ちませんので
(25:三流参謀)

現代のHUDってエースコンバットのようにカーソルが機影をロックオンするんですか?

HUD(Head Up Display)は表示装置の形式なので、ロックオンするとかしないとか
と言う機能とはカンケーないです。
ロックオンは手動でも、自動でも行えますが、火器管制装置をドッグファイトモードにすると
レーダー探知範囲内にある最も近い目標を自動的にロックオンします。
(28:868)

ジェット戦闘機が大型化していったのはどうしてですか?

飛行機に限らず、ほとんどの兵器は高性能を求めて大型化します。
それは、二乗三乗の法則による大きさの限界に到達するかコストの限界に達するまで止まりません。

ジェット戦闘機に絞るなら、
  • エンジンの高出力化による燃料搭載量の増大
  • アビオニクスの発達による電子機材の大型化
  • 機体強度の強化に伴う構造物の大型化
  • ペイロードの増大
といったところでしょうか。
(32:名無し軍曹)
当時はミサイリアー(何でもミサイルで片が付く、機銃は要らない)という思想がありました。

で、ミサイルを多く搭載するためには、
機内に格納する爆弾倉の如くミサイル倉を設置する必要があります。
そうなると、機体はそれを搭載するためにも大きくなります。

また、ミサイルの誘導のためには高性能のレーダーとFCSが必要になります。
60~70年代にはトランジスタと初期ICは出現していましたが、真空管も多く使われていました。
このため、これらの機械は大きく重く成らざるを得ませんでした。

武器とその誘導装置が大きく重くなったために、エンジンも高出力のものが
必要、と言うことは機体は更に大きくなり…。

と言う感じで、大型化していったわけです。
しかし一方でF-16などの小型(?)戦闘機も開発されていったのは大型化にも盲点があったからなのでしょうか?
勿論、コストの面も大きいものがあります。
ただ、大型化していった戦闘機は最早Dog-Fighterではありません。

これと逆の方向に進んだのが旧ソ連で、彼国では電子装備が貧弱なので、それらの誘導は地上設置のものに任せ、
ごく簡単なFCSを搭載し、まともなミサイルが開発できなかったので、機関砲を主武装にせざるを得ませんでした。
仕方ないので、格闘戦重視の機体を開発します。
このため、軽量小型簡便なものができあがり、米軍の戦闘機とは全く逆の状況になっています。

で、ヴェト=ナム戦争で大型化した米軍の戦闘機を次々と食ったわけです。
米軍としても敗戦から学ぶべきものは学んでおり、一つは敵の射程外から攻撃
出来る戦闘機と、格闘戦用の戦闘機を開発します。

ただ、前者は極めて高く各国に供与できる代物ではありません。
そこで、ソ連のMiGに対抗できる、軽量小型簡便安価な戦闘機の二本立てで行った訳です。
(32:眠い人 ◆ikaJHtf2)

チェックシックスて何でしょ。

「Check Six」で「6時方向を見張れ」ということです。
 主に戦闘機方面で使われる標語で、ここで6時とは真後ろ(自分の周囲を
時計盤に見立てて、12時方向が正面、6時が真後ろ)になります。

 逆に攻撃をするときには「Twelve O'clock High」「12時上方(に目標を捉える)」
の位置に着けるのが、相手に気づかれにくく(相手からは6時下方となり死角)
最上の位置として標語になっています。
(32:海の人●海の砒素)

対艦ミサイルと対戦車ミサイルを同時に積んでいくことってありえるんですか?

ありえないと思う。いくらなんでも任務が違いすぎるし。
(33:737)
グリペンのマーベリックは対地・対艦両用。
実際積んで飛んでいるので安心して作って下さい。
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ac/row/gripen.htm
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ac/row/jas4.jpg

マーベリックには125lb成型炸薬弾頭と300lb遅延信管付徹甲弾頭の2種類があり、
後者が対艦攻撃や対地硬目標攻撃に使われます。
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/smart/agm-65.htm
(33:趣味の人)

現在現役で使用されている戦闘機で,メンテナンスが容易で費用も安い機体はどのようなものになるのでしょうか。

主観ではあるけれども、F-5Eに勝るものは無いと思います。
F-5Eは構造はシンプルで、余計な設備も要らず、メンテナンスも
手の届くところにアクセスハッチがあるなど比較的容易です。
また、十分ではないにしろ簡便なレーダーFCSを備えており、空戦性能も
サイドワインダーとは言え、AAMを装備し、地上攻撃能力もそこそこ有ります。

生産ラインは閉じられましたが、途上国に於いては未だに重宝される機体で、
中古機でもそんなに値崩れしていないようです。

MiG-21は機体寿命が短いので、運用コストは逆に高く付くでしょうし、あと、
対抗できるものであれば、Mirage5か50シリーズになると思います。
(37:眠い人 ◆ikaJHtf2)

映画「トップガン」でF-14の操縦士が敵を確認するため後方を振り向いていたのですが。

何故、F-14にはバックミラーが付いて無いのでしょうか?
道路じゃないから真後ろに常に居るとは限らないからねぇ。
死角に入ったほうが有利だし。
後上方や斜め横まで見るなら、道路のカーブミラーみたいな奴じゃないと見えないよ。

第2次大戦の頃なら付いてたのもあったみたいよ。
(37:437)

なんで昔の戦闘機はあまり爆撃機として使用されなかったんですか?

当時のエンジンは馬力が無いのが原因です。
爆撃機として使いたくとも少量の爆弾しか搭載できず、
しかもその場合、航続距離も大きく減少することが多かったのです。

単発の軽爆がつくられたのも同様の理由が大きいです。
戦闘機というものは速度や運動性が重要ですが、そのためにはできるだけ
機体を軽量化させ、洗練させなければなりません。その結果、機体強度の問題から
爆弾を搭載できなかったり、搭載位置を確保できなかったりしたのです。
また爆撃には専用の照準器とそれを操る乗員が必要ですが、当然戦闘機は搭載していませんし、
搭載する余裕もありません。
結果として、同じエンジン、同じ単発で、戦闘機とは別に軽爆することになるのです。

これらの問題が解決したのは、やはりエンジンの大馬力化です。
それによって単発の戦闘機でも多数の爆弾を搭載できるようになり、
結果現代においては軽爆思想は過去のものとなったのです。
(38:68)

空母に着艦する時、一番手前のワイヤーにフックひっかけた場合奥にあるワイヤーに車輪が引っかかったりしないの?

大丈夫です。
ワイヤーを張ると言っても、甲板から少し浮くだけで、しかも完全にピンと張っているわけでもないので
車輪が上を通った場合、踏みつぶして(踏みつけて)通り過ぎるだけなのです。

逆にフックが引っかかるより先に車輪が甲板に着いてしまうと、ワイヤーが車輪に踏まれてしまうため
フックが引っかからなくなってしまいます。だから着艦の時は最初にフックが引っかかるように
大きく機首を上げて降りてくるわけです。
(38:935)

戦闘機に搭載するコンピューターの速度が速いとどんなメリットがあるんでしょうか?

コンピューターの処理速度が高いという意味で回答すると、
より多くの情報が統合して処理できることだと思います。
例えば、戦闘機が敵の情報を得る方法は目視以外には
  • レーダー ・赤外線探知装置 ・AWACSからのデータリンク ・TVカメラ
等ありますが、これらの情報を統合して処理すればより敵機の撃破がたやすくなるでしょう。
(39:792)

現用の戦闘機が離陸時に激しく機首あげてるのは危険なんですか?

どのような状況を想定しているのか、よくわからないのですが
例えばF-15の場合、エンジン推力は離陸総重量を上回りますので
極論すれば翼が無くても上昇できるのです
したがって、F-15ならある程度大きな角度に機首上げをしても安全に
上昇可能でしょう
しかしながら、急な操舵で(大きな角速度で)機首上げ操作をすると
低空低速の離陸過程では確実に墜落します
(54:349)

戦闘爆撃機って英語ではどう呼ぶのでしょうか?


 戦闘爆撃機 attack bomber
 戦闘爆撃機 fighter-bomber〔〈略〉FB〕
 F-4戦闘爆撃機 fast mover

だそうです。 まあ「ファイターボンバー」も、正解ですね。
65:1年2組凸凹くん)
ファイターボマーだろうな。
65:215)

戦闘機にトイレは付いていますか?

ついていません。長距離フライトではおむつで対応しているそうです。
66:FFH331 ◆3.CSSBl9VA)
トイレはありません。コクピットの他どこにも行けません。
Gスーツを脱ぐべきではありませんし、脱ぐのはとても大変です。ということは・・・。
(66:135)

要撃戦闘機の場合単座機と複座機では、どっちの方が戦闘に有利なのでしょうか?

目が多くなるので複座です
ただし格闘戦を主に想定するなら単座が有利でしょう
(66:774)
最近はAWACSが後席の目と頭の代わりをするので、常に単座で問題ありません
(66:774)
戦闘そのものに集中できるのは複座のほうが有利です
自動化されているとはいえ人間一人でやるよりも
二人で分担してやるほうが有利こともあります
しかし人間一人分の差によって単座機と複座機の機体形状、構造上
不利な面もあり一概には言えません

ただ、コスト面で見ると単座機のほうが安価なため
単座機のほうが多いです
(66:813-814)
格闘戦では目が4つあるのはやはり有利らしいです(教導隊パイロット談)

#ただ、前席と後席の相性が悪いと・・・

また、パイロットを育てるコストもばかになりません
(66:名無し三等兵候補)
ちなみに戦闘機でも複座の方が混戦状態では有利という報告があります。
ただ複座は高くつくので、全部複座にするわけにはいかないという事情。
メカと訓練、運用方法である程度カバーはできますが、
イスラエルが単座型をあまり採用しないのはそのあたりの理由からのようです。
(112:system)
※イスラエルが複座しか採用しない→イスラエルが単座型をあまり採用しない に修正

現在20mmバルカンが全盛ですが12.7mmでは現用航空機を落とすには力不足でしょうか?

大抵の航空機相手なら充分ではないかな。
しかし、攻撃目標は航空機だけではないからね。
(67:452)
まったく力不足です。20mmですら問題ありといわれています。
(67:453)
第二次大戦当時ですら、一発で軍用機を撃墜するためには、37mmが必要
というのが通念でした。Frangible AP弾などの発達で、現用弾の破壊力は
増していますが、同時に航空機の抗堪性も飛躍的に向上しており、20mmでは
ラッキーな一撃を得るか、多数を当てるかしないと、撃墜する事は難しい
と考えられています(まあ、An-2なんかは別として)。同時に、航空機の
高速化と高機動化によって、命中弾を得るチャンスは減っています。比較的
立ち上がりの遅い20mmバルカンでは、十分な弾数が当たる前に敵が回避して
しまうおそれが強く、より大口径の、回転砲身でない機関砲を搭載する方が
有効だという考え方も強いのです。
(67:459)
対空使用の話になりますが、二次大戦最後の年の米軍調査によれば、一機の
敵機を落とすのに、12.7mmは50000発(2時間の連続射撃に相当)を必要としたが
40mmボフォースは500発(4分の射撃に相当)ですんだ。

また、英陸軍が沿岸への侵入機を迎撃した際、1400mという短距離まで探知
できなかったため、20mmエリコンは50発撃てるのに、40mmボフォースでは
7~8発しか撃つ余裕がなかった。にも関わらず、撃墜率はボフォースの方が
上だった。というわけで、大口径による長射程というメリットが得られない
状況でも、航空機を落とすには大口径が有利、という結論になるわけです。

("Rapid Fire" by Williams AG, Airlife Publishig Ltd, UK, 2000 より)
(67:474)

戦闘機の垂直尾翼は双発エンジンは2枚、単発エンジンは1枚なんですか?

単発で2枚というのは聞いたことがありませんが、双発で1枚ならトーネード、タイガーIIなどがあります。
垂直尾翼が2枚になるのは全高を抑えるのが主目的で、空力的には1枚のほうが有利です。
(67:945)
双発でも1枚の例
上記F-4、F-5、F111、A-6、トーネード、Mig19、Su25... 他多数

単発で2枚尾翼…
あまり思いつかないけど、JSF計画のX-32&35とか
(67:947)
もう一つ付け加えれば、双垂直尾翼にするのは、
ストレーキからの渦流を利用して、大迎え角でも操縦安定性が確保できるから。
単垂直尾翼だと渦流が当たりにくい。
2枚の方がいいと思ったんですけど逆なんですね。CSTVなどでは、『空母に格納するために低くした』と言うようなことを、設計関係の人が言ってましたけどね。
もう一つ付け加えれば、双垂直尾翼にするのは、
ストレーキからの渦流を利用して、大迎え角でも操縦安定性が確保できるから。
単垂直尾翼だと渦流が当たりにくい。
(67:961)

ミサイルを翼の上につける戦闘機はあるのでしょうか。そのメリットと問題点があれば教えて下さい。

ソレはスペキャット ジャギュアのインターナショナルタイプ

問題点は翼下装備や翼端装備より抵抗が大きくなること
で、それなのになぜジャガーがそうしたかというと、ソコ
しか積める場所が無かった(翼端構造が弱くてランチャーを
装着できない)から(涙
(68:506)
私の記憶の範囲では、60年代イギリスBAE社製のライトニングという戦闘機と、
それよりやや新しい、フランス・イギリス共同開発のジャギュアという攻撃機に
そうした用法があります。湾岸戦争で見たというのはほぼ間違いなく後者の
ジャギュアでしょう。

こうした変則的な搭載をする理由は、たいてい翼の下面に使えるスペースが
なかった為の苦肉の策です。例えばライトニング戦闘機は、構造上翼の下面
に主脚を格納するため兵装を吊り下げる事ができませんでした。

欠点としては、兵装の搭載に大きな手間がかかること。クレーンなどで吊り上げて
搭載しなければなりません。また、ミサイルならともかく、他の装備を搭載すると
(例えば追加燃料タンクなど)、それを投棄することができません。その装備が
翼の上面や、後方の尾翼などを破壊する恐れがあるためです。

ですから、どうしようもない場合を除いて基本的に兵装は翼の下に吊るされるものと思って構いません。
(68:508)

ジェット戦闘機が相手から15メートルまで接近して20分間飛行するのは技量的にはどの位の事なんですか?

軍のパイロットならできて当然というレベルの話です。
(68:717)

空母から運用される機体は同種の地上運用の機体と比べて何割くらいコスト高なのでしょうか?

例えばF-35の場合、海軍型は空軍型の約3割り増しコストです。そんなもんでいいかな?
ちなみにSTOVL型は海軍型とほぼ同じ
(69:218)
本来空母運用用に開発された機体を、空軍用に転用したものの価格は比較する意味がありません。
空母で運用するためのコスト高(航法やら機体、脚の強化やら)が既に乗ってしまってるから。
(69:221)
コストなら運用費も含むんじゃないか?
また寿命自体も塩分などで艦載機は短いぞ
(69:222)

戦闘機が自分の発射したミサイルの命中や、相手がいつ撃って自分に当ったか否かはいつ分かるんですか?

作動範囲内に入ってロックオンしたら発射を無線で「審判」に宣告するだけだ。
相手が別の手段で気付いて規定の時間内に処置(チャフ射出とか)を取らない場合、
「アンタに命中、ご苦労さん」と「審判」から連絡が来てソイツは退場。
(69:304)
で、米軍は無線で自機の位置や機動状況を地上側に送り、直ちに解析する
空戦訓練システムを持っていますので、その場で状況がわかります
システム導入以前は(他の空軍はおそらく今でも)それぞれの機が搭載した記録
装置とレーダー追跡の結果を帰投後に解析するほか、訓練に同行している審判が
その場で結果を判断します
(69:309)

空母周辺に砂嵐がすごいと、空母上の戦闘機は飛ばせない?

砂嵐による影響は多大なものでしょう
レーザー誘導爆弾が使えない状況もありえます
また、エンジントラブル等、機体の不具合も多発するものと考えられます

キャノピーも傷だらけに・・・
(70:名無しAPG ◆T8Jo8csczo)

戦闘機で一番速いのはどの国のどの機体なんですか?

ソ連/ロシアのMig-25が依然最速
(72:721)
ダッシュならロシアのMig-25&-31。最高速がマッハ2.83
巡航速度なら、アメリカのF/A-22。
アフターバーナーを使わないでマッハ1.58で巡航できます。
(72:723)

戦闘機を新たに開発する場合、まず最初は何を行うんでしょうか?

戦闘機と言うか、航空機の形状の8割方は、要求スペックによって決まって
しまうのですよ。
なぜなら航空力学の美味しい鉱脈は掘り尽くされていて、要求される飛行性能
により、形状はほぼ決まってしまいます。
他に、ステルス性能をどれくらい要求されるのか?とか、推力にどれくらい余剰
があるのか?とか、等々(これらもスペックの範疇ですが)によって取捨選択して
いくと、出来上がる形状はさほど違った物は出来てきません。
まあ、たまに人と違う理論で設計してくる人(組織)も有りますが、成功すれば天才、
失敗すればバカと言う事になります。
成功すれば、ブレイクスルーになり、技術もすすむのですが、世の中にはより多くの
失敗作、駄作も有るのです(山ほど)。
(74:355)

局地戦闘機と要撃戦闘機は同じモノですか?

局地戦闘機(最近では使わない言葉だが)は、航続距離の長い侵攻用で無いというくらいの意味合い。
ほぼ要撃機と考えてよい。
(76:249)

カナード付き無尾翼デルタ戦闘機ですが、定常旋回で9Gを実現できたとしても、鈍くてスキだらけの旋回でしかない?

どちらかというとデルタ翼を持つ機体はロールレート高い。(ロール軸回りの慣性モーメント低い)
確かにアスペクト比の低さは高Gでの維持機動では不利だが、ラファールほど推力重量比が高ければかなり補える。
アドバースーヨーはF-4等では大きな問題だったが、最近の垂直尾翼が大きくFBWの補正が入る機体では
大きな問題とはなってないと思われ。
(78:631)
カナードを先尾翼ってのは誤訳だな。
最近のクローズド・カップル・デルタ(コ・デルタ)ではカナードは尾翼じゃないんだから。
(78:734)

ベストセラー戦闘機にベストセラーとなる共通点のようなものってあります?

とりあえず信頼性と拡張性かな
(79:201)
  • 安いor高すぎない
  • 全ての性能がバランスよくまとまっている
  • 発展機が作りやすい構造
パっとの思いつきで挙げてみたけど、こんなもん?
(79:202)

現代の戦闘機では、エンジンが吸いこんだり機体に当ったりすると危険なので機銃の薬莢は外に捨てない、というのは本当なのでしょうか。

簡単に言うと、リンクに付けてそのまま弾倉に戻す。
つまり、弾倉と機関砲はつながって一本のラインになってるわけで、
弾倉から弾薬が送られる一方、薬莢が機関砲から返されてくる。
これciwsのやり方だが、たぶん戦闘機もこんなモンだろ?
(79:643)
1,薬莢は小銃と違いブローバックで排莢されるのではないのでそれほど
の勢いは無いです。
ってゆうか給弾と同じ勢いです。
2、空薬莢はリターンフィード(コンベア)を通り元の弾倉の反対側から
収納されて行きます。

回収した薬莢は検査して使えるものはリサイクルします。
(79:649)
643さんのおっしゃる通りなんですが追加すると
機銃の機関部から排出される薬莢は
かなりの勢いで排出されていると思うのですが、
戦闘機用機銃では排莢をする必要がないので
勢いを付けて排出する機構がありません。
逆を言えば他の機銃は排出する事を前提にしているので
勢いのある排莢機構を備えています。
空薬莢を回収しているとしたら(戦闘機とかに限らず)、
回収された薬莢はリサイクル(笑)等に出されているのでしょうか。
余程破損の酷いモノでない限り基本的に回収して使用されてるはずです。
(79:651)

F-15イーグル戦闘機を地面に対して垂直に立たせ、その状態からエンジン出力全開にした場合、スペースシャトルのように垂直に離陸、上昇することは可能でしょうか?

揚力が生まれないからF-15に限らず無理。
(80:761)
理論的には可能だが、機体の構造がそうなっていないので、現実には無理。
(静的状態でエンジン・ノズル&機体尾部で全機体重量を支える事は、当然出来ません)
(80:769)
静止(対気速度ゼロ)状態でエンジンが最大推力を発揮できるか、という問題もあるでしょうね。
(80:system)
推力重量について解説いただけませんか?
単純に推力/機体重量ですが。
(80:769)
ええと、航空機用ジェットエンジンは静止推力がイコール最大推力です
上空に行けば行くほど、空気が薄くなるので推力は低下します(乱暴な言い方だけど
(80:774)
揚力もさることながら、離昇時の低速で機体をコントロールするすべがない。
低速では空力的な舵は効かないし、F-15にはエンジンのTVCもバーニアも付いていないからね。
(80:778)

戦闘機に描かれてるセクシー美女やモンスターのイラストってなんというんですか?

その多くが機首に描かれている事から「ノーズアート」と呼ばれています。
(82:ちゃぎ ◆fSfdiYoeFc)

一昔前の戦闘機だと、コクピット周辺だけが黒く塗られていた事が多いですが、最近の塗装ではお目にかかれなくなったのはなぜなんでしょう?

「無反射塗装」が一般的になってきたからです。
航空ショーなどで機会があれば、実機に触れてみて下さい。
例えばF-4では、表面がツルツルしていますが、
F-15では割とザラついている=光を反射しにくいのが、お解り頂けるかと思います。
(83:188)
アンチグレア塗装ですね
太陽光による機体表面の照り返し防止用です
現在の主流であるロービジ塗装はあまり照り返さないようです
(83:189)

現在の空中管制機並みの目を個々の戦闘機に持たせようとする試みは無意味でしょうか?

無意味というより、高価で数機しか戦闘機を持てなくなるでしょう。重量体積を考えると
戦闘機の機体に納める事自体不可能ですし。F/A-22やF-35のAESAはある程度そっち
方向を指向してはいますが、AWACS並みのレーダー機能はとても無理です。
(86:system ◆uBkmmPOcL.)

第二次大戦中の戦闘機には防弾板が重要な装備でしたが現在の戦闘機では無意味ですか?

現代の空中戦はAAMの撃ち合いで行われるので、防弾板は意味を持ちません。
AAMの弾頭の威力は、少々の装甲では防ぎ切れませんので。
ですから、A-10の様な特殊任務の航空機しか装甲、防弾板を装備しておりません。
それより機動でかわすとか、電子的に殺すとかに重点が置かれています。
(86:591)
防弾板、というイメージとは異なりますが、AAMの弾頭破片などから重要な部分(パイロット含む)を守るために、
A-10ならずとも重点的に強化された構造を持つのが普通です。
このため、AAMも対空砲弾も、成形破片の使用や形状の改良、起爆タイミングの最適化、
破片飛散の指向性などを工夫して破壊力を増しています。
盾と矛の戦いが軽量級ながら続けられているわけです。
湾岸IIで味方に落とされた英(?)機はPAC3でダイレクトヒットされたんじゃなかったっけ?
(86:system)

「要撃機」「支援戦闘機」は英語で"Fighter","Attacker"以外の呼び方ってあったんですか?

要撃機= ‘Interceptor'

おっと、孫リンク先のロッキードマーチンでは"Defense Fighter"だな。

支援戦闘機は日本独自の呼称だけど海外サイトでは
'Support Fighter'が一般的かな

ttp://www.globalsecurity.org/military/world/japan/f-2.htm
(87:84)

なんで戦闘機は全部垂直離着陸する奴にしないのでせうか?

全部あのタイプなら滑走路なんていらないし、空母もスペース使わなくて済むと思うんですけど・・・
垂直離着陸能力のために
普通の機体より妥協してる点が多いからです
あっちを立てればこっちが立たず
(87:800)

戦闘機の機関砲の配置というのはどのようにして決めているのでしょうか?

端的に言ってしまえば機体設計(エンジンに煙をすわせないように、とか他の
機材の搭載位置とか)の兼ね合いできまってます。

余談ですが、F/A-18 に関しては、キャノピーの目の前にあるので、発射煙
や夜間射撃時の閃光でパイロットの目がくらむんじゃないかとか、一時問題
視されたことがあります。 まぁ実用上特に問題なかったみたいですが。
(88:829)
原理的には
ドア枠の受座に入り込んでいるドアのデッドボルト(かんぬき)を
固定している部分を壊すことによって
デッドボルトが固定されなくなれば開きます

ま、これらの部分そのものを吹き飛ばすように壊しても開きますが
(88:842)
戦闘機の機関砲配置。

基本的な条件を言えば、
1. 機関砲の排気(つまり発射煙)がエンジンに吸い込まれない事
2. 大きな回転モーメントにつながらない事(回転モーメント重心から大きく離れた所に砲身がない事)
3. 結果的に操縦席周囲に来る事が多いので、それらのパーツと干渉しないこと
4. 地上整備班が給弾、点検しやすい所にある事

を条件に位置が決まります。照準は関係ありません。火器管制は設置位置の
違いを当然補正するよう作られていますから。
右、左配置はバルカンの回転モーメントとタービンブレードの回転モーメントに関係が?
イヤ、そーゆーわけじゃなくて、正確に言うと慣性モーメント重心
です。center of inertial mormentumです。早い話が、機体の軸線から
離れた所に砲身をおくな、となるわけです。小さい機関銃なら良いの
ですが、20mmの発射速度が速い機関砲ではそれなりに問題になります。
翼下ポッド搭載のバルカンなんていろいろな意味で必中からはほど遠い
火器のようです。
条件に当てはまればあとは設計者の好みとかそういうレベルなのでしょうかね?
んー、私も戦闘機設計してるわけではないからなんとも。でも
そんな感じだと思います。あとは機体全体の重心バランスで
例えば左から搭乗する機体ではそっちが強化されて右に重い
機関砲持ってくるとか(単なる思いつきの例)重心偏位の
問題も入ってくるはずです。あとは詳しい方の突っ込みを待ちます。
(88:system)
ちなみにF-15やF-16などは逆側に機関砲をつけてはいけない理由はあったのでしょうか?
必要なかったからそうしたのだと思います。
2丁にすればそれだけ重くなりますし、同時発砲するなら同じ装弾数だと
発射機会は減りますね。
F/A-18もF-14も一丁ですからまぁ同じと見て良いでしょう。

#シロウト意見なのであまりアテにしないで下さい。
(88:834)

戦闘機のインターセプターとはどういう意味なのでしょうか?

迎撃機の意味。
(91:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
インターセプターは「邀撃機」(今は「要撃機」とも書く)
味方の上空に侵攻してくる敵の爆撃機などを迎え撃つのが任務です。
(91:378)

現代の操縦桿はわざと微妙に重くしてあるとか聞いたがどうなんだろう

知ってのとおりF-16の操縦桿は感圧式です、あまり軽い力では不都合です。
(基本的に動かなくてもいいのだが、人間の感覚に合わせる為少し動くようにしてます。)
(91:70)

いつ頃から操縦桿は右になったの?

F-16がサイドスティック操縦桿の嚆矢です。
(91:62)
ま、F-16より後発で大いに参考にしたはずの
イスラエルのラビの操縦桿は中央にあり
右腕が負傷したときに左手でも操縦できるようにとの説明だったが
(91:63)

今の戦闘機に装備しているミサイルって、先端にカメラ等のセンサーが付いていて、自動的に追尾してくれますよね?

現代の「戦闘機」に搭載されている主なミサイルには、
カメラはついていません。電波または赤外線で誘導されます。
(91:74)

AIFFって何?

advanced identification friend or foeの略。
例によって語彙の足りない英語圏人の命名なのでこれだけではさっぱり
分かりませんが。
(92:542)
ググってみたところF-16やF-2の機首風防前にあるアンテナ(AN/APX-113)を
「AIFF」というらしい
機能はこれまでのIFFの発展型、としかわからない
(92:543)
識別距離の伸張(110NMを主張)が主なウリらしい。
ちなみにNCTRとは何の関係もなさそうだ
(92:544)
経国にも積んでるらしい
(92:545)
AIFFはAN/APX-113の固有名詞と考えてよいと思います。
最初に装備したのはF-16A ADFかな。
(92:547)

デルタ翼の前にある小さい翼はなんて言うんですか

デルタ翼の前にある小さい翼は「カナード」といいます。
最初に採用したのはサーブ37ビゲンです。
(93:731)
デルタ翼には超音速時に衝撃波の進行を遅らせることができるという利点があります。
その他に翼端失速を起こしに くいというのも利点です。

でも、無尾翼デルタ機は離陸時に機首上げの姿勢を取るためにはエレボンを
上げなければいけない(すなわち揚力を失う)というデメリットもあるわけです。

ビゲンのクローズカップルドデルタはデルタ翼でSTOL性を確保するという
意味合いがあったと思いますが、最近のカナードはディジタルフライバイワイヤ
との組み合わせで高度な機動を達成するために使われています。
(93:735)
何故揚力を失ってまで機首を上げる必要があるのですか?元々デルタ翼機の前脚は長めです。
いえ、離陸に必要な揚力を得るために機首上げが必要なのです。
で、尾翼つきの飛行機は尾翼を下げることで機首を上げるのですが、
無尾翼デルタは機首を上げる(逆にいうと機尾を下げる)ためには
一時的にエレボンを上げざるを得ないのです。
前脚が長いのは少しでも機首上げしようという涙ぐましい努力です。
(93:747)

戦闘機などのFCSの構成システムって機器のサイズ的にどれくらいの物なんでしょう?

FCSのサイズは、機種によって異なるので一概には言えません。
大雑把な数字ですが、送受信機、信号処理装置などを合わせて、
50センチ四方の箱が4~5個、他にアンテナ
(直径1メートル程度、やはり後部に50センチ四方の駆動部などがつく)、
ディスプレイ、コントロールボックスなんてあたり。
(94:10)

スクランブル発進の時等に「まわせーっ!」「チョークはずせ!」などと言いますがこれらはどういう意味でしょうか?

「エンジンまわせ」ということでしょう
チョークはエンジン始動のときに使うパーツというか機能
(94:640)
イナーシャ(慣性始動機)回せ
チョーク(車輪止め)外せ
(94:641)
「choke(チョウク)」=いわゆるチョーク=ガソリンエンジンで、
 エンジンが暖まっていないときの始動性を高めるために、吸気口を
「チョークする=締め上げるような具合で細くする」ことによって空
 気の割合を減らし、相対的に燃料の割合を増やしてやる仕掛け
 …ではなくて…
 「chock(正しい発音や意味は辞書参照)」 チョックと
 読むのが普通。まんま、クサビ状の止め木とかのこと
 …ですね。
(94:681)
チョークとは飛行機の車輪止めのことです。
普通、木でできています。
飛行機は駐機する際、車のようにパーキングブレーキをかけたままにはしないため、
機体が不用意に動かないようにするため車輪にこのチョークをかませておきます。
エンジン始動後、パイロットが両手の親指をたてて地上の整備員に送る合図が、
チョークはずせの合図です。
(94:686)
今でも車輪止めのことは「チョーク」と呼んでいます。民間でも。
日常の会話のなかでも、車輪止めを外すことを「チョークアウト」するとか、
逆に車輪止めをかけることを「チョークイン」するとか、普通に使います。
(94:744)

ジェットエンジン三発の戦闘機ってありますか?

  • ギルバートXF-120・・・ごめんなさい!ぶたないで!
  • NR-ナンボか忘れた(A-5の戦闘機型)これも・・PANPAN
  • F/A-18(F404*2+APU)もダメだよね
  • Yak-38:(AL-21+リフトエンジン*2)実用機ではこれくらいか?試作機なら他にも有りそうだが。
(97:207)
A3Jヴィジランティの戦闘機版としてJ79双発案があったと思う。
爆弾倉とトンネルの位置にエンジンを置いて、インテイクは背中だったか。
(97:213)

戦闘機用レーダーの直径と性能にはどのような関係があるのでしょうか?

他の条件が同一なら、最大探知距離はアンテナ面積の平方根。
直径だったらそのまま正比例ですね。
(97:800-801)

戦闘機の先っちょとかにある細長い棒みたいのって何ですか

人がぶら下がったりしても大丈夫なくらい強度あるんですか
ピトー管といって、速度を測るための装置です。
人がぶら下がったりしたら折れますし、中の部品が狂ってエラいことになります。
(99:84)
ピトー管。先の穴から入る空気圧から速力を計測する物。
強度は全くなし。管の曲がり等があると計測される速力と実速力との
間に大きな差が出来て、場合によると墜落する可能性もあります。
絶対にさわらないでください。
(99:86)
ピトー管は触ったくらいで壊れません。
さすがにブラ下がったら壊れるかも知れないが。
そんなヤワだったら飛行出来ませんよ。
(99:87)
触ったくらいでは壊れないのは確かですが、精密部品なのは間違いない。
航空祭なんかで機体に近寄ることができても、べたべた触らないようにして下さい。
(99:87)
日本陸軍も単発戦闘機で夜間邀撃やってるよ。
陸軍の戦闘機乗りは、夜間飛行がこなせないと、「技倆甲」に認定されない。
(99:485)
WW2当時では暗視装置を搭載した夜間戦闘機としてドルニエDo-17Z10がありました。
「シュパナー」と呼ばれる望遠鏡型の赤外線暗視装置を搭載していましたが、
視界が狭くあまり使えなかったようです。

ドイツ空軍では「ヒンメルベッド・システム」と呼ばれる早期警戒レーダーで探知して
評定用レーダー(ウルツブルグ・レーダー)で捕捉し無線誘導で夜間戦闘機を誘導する
システムが確立していました。
しかし、イギリス空軍が「ウインドウ」と呼ばれる原始的なチャフを使ったジャミングを始めると、
「ヴィルデ・ザウ」と呼ばれるサーチライトと照明弾の光を頼りに単発戦闘機が
迎撃する方法が取られました。
これは更に「ツァーメ・ザウ」と呼ばれる上空に待機しての反復攻撃に発展します。

日本では更に惨く、まともな機上レーダーを装備した機体がほとんど無かったため、
夜間戦闘は炎上する市街の照り返しが頼りだったそうです。
陸軍では本来昼間戦闘機である単座機も夜間迎撃を行いました。
この他に単座機による夜間出撃を行った部隊として海軍の131空「芙蓉部隊」や
水上爆撃機「瑞雲」を装備した634空があり、沖縄への夜間攻撃を行っています。
(99:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

戦闘機の期間限定でスペシャルマーキングをした場合、そのマーキングはどうやって消されるのでしょうか?

ただ消して、下地の元の塗装を出すだけです。
あとで消しやすいように、塗膜の強い塗料を使っていないので。
(100:298)
空自では、水性ペイントで描いているので、洗えば落ちます。
(100:299)

F-22やF-18、グリペンなど比較的新しい戦闘機はマルチロールファイターが多いみたいですが、

それでは何故今まで戦闘機が攻撃機の役割をこなせなかったのでしょうか?
技術的に難しかったのか、攻撃は攻撃機にまかせれば良いという設計思想の問題だったのですか。
両方です
戦闘機としての特性と攻撃機としての特性
機動性と搭載量の優れた機体の開発が困難だったからです
技術の進歩によりそれが可能になったことと
それにともなう機体のコスト高により
一機種で複合の任務をこなせる機体のほうが
よりコストパフォーマンスに優れているという発想からです
(100:529)
戦闘機のみならず、攻撃機の開発コストが高騰した。
電子装備の質が向上し搭載量がやや少ない機体でも精度面で大きな戦果が得られるようになった。

勘違いしないで欲しいのですが、やはり、攻撃機に特化した機体の方が攻撃力が高いことは現在も変わりないでしょう。
(100:591)

戦闘機の後ろに、後方向けに散弾を発射する装置をつけると、敵戦闘機やミサイルの追尾を受けたときに絶大な防御力となる気がするのですが、

そういった装置は実用化されないのでしょうか?
ミサイルってご存知でしょうか。
(100:775)
後ろ向きに機銃を取り付けない理由と同じ。
狙えないから。(射撃できても、弾道と敵機のズレがわからない。
射撃ってのはそれをもとに修正して撃たないと普通当らないもの)
(100:777)
役に立ちません。ミサイルは真後ろから飛んでくる訳ではないので。
敵戦闘機も同様。
(100:782)
現在の空戦は、そもそも戦闘機同士の追いかけっこなんてしません。
あなたのおっしゃる近接防御兵器を食らわせてやろうと勇もうとも、
敵は有効射程の遥か外でミサイルぶっ放して悠々と帰っていくだけです。
あなただったら、ミサイルがあるのに機関砲が届くような距離で戦ってあげようと
思いますか?

そんなに用途の狭い、役に立たない武装よりも、通常の機関砲のほうが
近接航空支援にも使える分有用です。
(100:783)
亜音速で飛行中の戦闘機の前にパチンコ玉ぐらいの鉄の塊を数百個ばら撒けば、それだけで、撃墜できそうですが、、
慣性の法則ってものがあることを忘れないでくださいね。
前に向かって飛んでるのに後ろに向かって弾を発射したら、
その分砲弾の初速を殺いでしまうことになります。
(100:784)
慣性の法則ってものがあるから、ミサイルを破壊したとしても、
少しの間は直進することをお忘れなく。
(100:787)

戦闘機で可動式の機銃って無いんですか?

そっちのほうが狙いつけやすそうに思うんですけど
何機種か試作されとるが(あっ配備されてボロボロ落とされたのも有るな)、
固定機銃搭載機の方が良く相手を落とせるという結論になっとる。
(100:800)
第二次世界大戦直前に、そのコンセプトで作られたボールトン=ポール・デファイアントという戦闘機がありました。
操縦席の後ろに7.7mm機銃四基を備えた動力旋回機銃座を据え付け、その強力な火力で敵戦闘機をバンバン落とすことを狙ったもの。
開戦直後、フランスでの戦いでは見かけがハリケーン戦闘機によく似ていたこともあって、ドイツ機を奇襲的に落として大活躍。
しかし次のバトル・オブ・ブリテン(BoB)では重大な欠陥が露呈します。
こちらが敵の攻撃を避けるために激しく旋回し、敵も同じく旋回している状況では敵機を照準することすらできません。
かといって、機銃手が落ち着いて撃てるようにまっすぐ飛んだら、敵のいい標的になってしまいます。
また機銃座は操縦手席が邪魔になって、前方の敵を正面の敵を撃つことは実質的に不可能でした。
このためBoBでは大損害を蒙り戦闘機相手の戦いでは無力と評価され、
以後は爆撃機相手の夜間戦闘機や訓練用の標的曳航機として余生を送りました。
なおデファイアントの後部機銃座は、背面飛行にならないと機銃手が脱出できないという構造であったことも付け加えておきます。

以後現在に至るまで、デファイアントは駄作機の代表として語られることになったのでした。

なお同じコンセプトで作られたブラックバーン・ロックという艦上戦闘機が英海軍でも使用されましたが、
すぐに地上配備にまわされています。
こちらは飛行不能機を対空砲として使用するという、本来の用途とは異なる使われ方をしているそうです。
(100:807)
操縦する人間の能力的に機関銃を動かすより機体を指向させた方が命中率が高い。
理由は、
旋回銃は相手の未来位置と自分の移動に対して弾道を修正する必要がある。
固定銃は相手の未来位置だけの修正で済む。
それだけ。
ただし、後者も自分の機体の旋回動作などの移動に対して修正してやった方が射撃の自由度は増すのだが、
銃が固定されている分、修正は容易になる。

その後、航空機の速度が増すと、機関銃で戦果を得ること自体、極めて困難になっている。
機関銃で敵を狙い撃てる時間は一瞬であり、とてもじゃないが、旋回銃では追従できない。
これは現在のテクノロジーの話。

自身の移動が直線的で、また、目標とすべき航空機の未来位置が予測しやすい(自機に向かってくる)
B52の後方銃は参考にならないし、あのようなシステムを戦闘機に取り付けても、当たらない上に
重量や空力面の不利益が大きすぎる。
(100:826)

戦闘機は高速で飛んでいるので向かってくる対空ミサイルは遅く見えるのでは?

機銃で狙いやすいと思うんだけど。
現実の戦闘機が後ろ向きに機銃を積まずにチャフやデコイを積んでいるのは
何故だかよーく考えてみよう
101:785)
自機も確かに高速ですが、ミサイルはさらに2倍・3倍といった高速で追って来ます。

そもそも真後ろからミサイルを撃たれるというのは、「自機が敵機に気づいていない」状態でしか起こり得ませんが、
気づかなければ当然迎撃出来ません。
気づいたなら回避運動しますから、ミサイルは「真後ろ」ではなく「自機から見て背中側」から飛んできます。
この場合、結局後ろ向きの機銃は無駄です。

まあ、それ以前に空対空ミサイルのような小型の飛翔体を機銃で撃墜するのは不可能に近い、と思っておいてください。
対策としては、「どうすれば撃たれないか」を考えた方が有意義です。
101:787)
いくら戦闘機が高速で飛んでいてもミサイルにはかないません。
対空ミサイルと戦闘機の速度をググってみるとわかります。
戦闘機の最高速度も10分維持できれば御の字。
それ以上飛ばすと燃料が無くなって基地に帰れなくなる。
101:788)
AAMの飛翔速度はマッハ3~5なので、遅く見える事は有りません。
また、地上からの対空砲火でAAMを打ち落とす事例も、聞いた事は有りません。
101:790)
戦闘機サイズですと 視認出来るのは条件が良くて20km程度、条件が悪くなればどんどん縮まります。
空戦用ミサイルであるサイドワインダーなどは、基本的に視認して撃ちますが、
視程外(BVR)での使用を基本にした中・長射程ミサイルは、レーダ等で敵を確認して撃ちます。
(101:515)

戦闘機をおもいっきりブン殴ったら凹むの?

思いっきりへこむし、場所によっては手で用意に潰したり外板を剥ぎ取ったりできる
(104:575)
漏れは実際にF-104を殴って凹まして怒られた経験があります
(104:581)
昔は基地公開日っていっても警備はほとんど無くて(客も少なかった)
展示機に手で触れたのよ
(104:584)

戦闘機にはアイリンクのガトリングとかないの?正面しかうてんのは不便だろ

時代時代・技術レベルによって理由や経緯は異なるのだが、
結果としての答えは同じ、「旋回機銃を付けた方が負けるから」。
ガンファイターの時代では、旋回機銃を付けた戦闘機(少数)や攻撃機が作られているが、
全て空中戦においては固定機銃を搭載した戦闘機に駆逐されている。
現代では、ドッグファイトにおいてさえそんなレンジが短く命中公算の低いモノより、
オフボアサイト能力の有る空戦用短距離AAMの方が遥かに有用。
(104:892)

今現在の戦闘機でドッグファイト最強は何?

よく出る質問なのですが、戦闘での勝敗は、単純なスペック比較だけではなく、
パイロットの技倆、彼我の数、戦闘に入るときの状況など様々な要素が関わっています。
従って、質問自体が無意味です。

現代の空中戦で、ドッグファイトなんてまずあり得ないし。
(104:687)

単座式の戦闘機は一人でやってるんでしょ?単座式:ベテラン向け、複座式:初心者向けってこと?

それは戦闘機のものによる
F-14とかF-4は最初から2人でやるようにできてるから1人ではできない
F-15Dとかは1人でいいんだけど練習のためとかそういう理由により2人乗りになってたりする
(105:195)

戦闘機のGのリミットってどれぐらい?

9G前後のものが多い。
もし10G以上のような機動を行ったならば即刻検査隊行き。
また、一般的な制限である9Gですらクリーン時のみの話であり、
空対空ミサイルのみの武装を施すだけでもG制限が7.33G、6.5Gと低下してしまう。

ベトナム戦争以降で、戦闘機同士の戦闘で機関砲を使って撃墜をあげた実例はあるのでしょうか?

実例を交えてご紹介頂ければありがたいです。

 例えば,1981年のレバノン紛争におけるベッカー高原上空での,イスラエル空軍(IAF)とシリア空軍の空中戦において、シリア側の損害85機(他にヘリ7機)のうち7%が機関砲による撃墜とされています。
 IDF側の機体はF-15・F-16、対するシリア空軍はMiG-21・MiG-23を使用しました。

(名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

現代の戦闘機は機関砲でどの程度ダメージを与えられるものでしょうか?

自分なりに考えたところでは
  • 基本的に徹鋼弾なのでそうそう引火して爆発はしない。
  • 操作系統の油圧装置を破壊されるとコントロールが難しく、あるいは不可能になる。
  • 運悪くコクピット直撃されるとアウト。
機種や状況によって変わるとは思いますが、自衛隊のイーグルは何発くらいで落ちるものかと思いまして。お願いします。

単なる徹甲弾(KE弾)ではなく、徹甲焼夷弾ですよ。破片飛散型もあります。
20mmだと現代の戦闘機を飛行不能にするのに、平均5発以上必要という話を見たことがあります。
30mmなら1~2発でも可能だったかと。もちろん命中箇所に依るわけで、一概には言えません。
コクピット直撃は、そりゃどの弾でもまずアウトでしょう。
イントルーダーなんかだと世代が古いから、自衛艦のファランクスで簡単に墜とせる・・・
(369:234)

基本的に徹鋼弾なのでそうそう引火して爆発はしない。
曳光弾使っているので引火はするでしょうし、現在でも数種の弾を混ぜて使いますよ。
少なくとも西側はF-15あたりの世代以降では燃料系はかなり強力な消火装置が付いているので簡単には
炎上しないでしょうけど。F-4やMiG21は被弾するとよく燃えたようですが、F-15では被弾時にいずれも発火
しないか消火に成功しています。

操作系統の油圧装置を破壊されるとコントロールが難しく、あるいは不可能になる。
どの飛行機でもそうじゃないですか?

運悪くコクピット直撃されるとアウト。
徹甲弾なら確実に抜けるでしょうね。至近距離でのミサイルの炸裂からパイロットを守った例もありますが。
近年のAAMが直撃を指向しているのも戦闘機側の防護性能の向上もあるでしょう。
(369:235)

ジェット戦闘機で、第4.5世代以前と第5世代以降の一番の違いは?

各センサーで捉えた情報を統合化して表示する装置の有無と、多機との高度なデータリンクの有無で間違いないでしょうか?

アヴィオニクスは最新のものを第三世代以前の古いエアフレームに
レトロフィットさせる事も不可能ではないので戦闘機の「世代」はエアフレームの
設計思想で弁別するのが一般的。4.x世代と5世代を分けるのは対症療法的
でないエアフレームレベルでのRCS低減(所謂ステルス)設計。
(486:59)

空軍で敵役をやる航空隊って、どんな機体に乗っているんですか?

仮想敵の機体に近い特性の機体を使うのが理想的なのですが、
なかなかそういう機体は無いので、まあ似た適当な(手近で使用可能な)機体を使う事になります。
空自の飛行教導隊は現在はF-15を、その前はT-2を使ってました。
以前米空軍は、MiG-21に近いと言う事でF-5Eをよくアグレッサーに使用していました。
(511:340)
 仮想敵が使用するであろう機体と似通った飛行特性、サイズの飛行機を
探して使います。米海軍のトップガンではF-5をMig21、A-4をMig17/19、
F-14がフランカーをシミュレートしていました。もっとも現代では飛行機の
選択肢そのものが限られてしまいますが。
 一番重要なのは飛行機の性能以上に、仮想敵の「戦術」を再現できるか
どうかと言う部分になります。アグレッサー相手に訓練をすることで、敵の
編隊、部隊としての行動を事前に経験するわけです。
なので、対地攻撃の訓練でも仮想SAM部隊が東側兵器のように「ふるまう」
ような演習を行っています。
(511:341)

戦闘機の強さは1世代違うとどれくらい差があるんですか?

よくアニメでやってるみたいに最新鋭の機体を旧式の機体で倒すというのはあり得ますか?
そもそも世代ってのは強さではなく、「求められる性能と思想」の変化です。

第1世代:黎明期。機銃で戦うWW2の戦闘機をジェットエンジンにしただけ。

第2世代:エンジンが強力になり、空対空ミサイルも登場。
高速でペイロードの大きい(=ミサイルが多く搭載できる)戦闘機が開発される。

第3世代:第二世代ではまだいまいちだったミサイルの性能が向上し、ミサイル万能論が登場。
第2世代の思想をつきつめ、機動性を切り捨ててミサイル運用に特化した戦闘機が開発される。

第4世代:実戦を経験したことにより、現代戦でも格闘戦が起こることが判明し、ミサイル万能主義が廃れる。
最高速度よりも機動性が重視されるようになり、キャノピー形状やアビオニクスが発達する。

第4.5世代:基本的には第4世代と同じ。スーパークルーズができたり、ベクタードノズルがついていたりする、
その中で特に最新の技術を使用した機くらいの意味。
(519:772)

戦闘機の速度は、大概マッハ2台ですよね。速度が遅くて困ることはないんでしょうか?

なんかミグ25より遅くなっている気がしますが
現代の航空戦はミサイルの撃ちあいなので速度はミサイル回避に必要なだけあれば十分とされる。
そもそもミグ25は特殊な機体で当時のスタンダードではない。
事実上の迎撃専用機でソ連に侵入する高速機(もともとの設定は米XB-70ヴァルキリーのような超音速爆撃機。ぽしゃったけど)
に追いついてミサイルぶちこむ事だけを考えて作られた。
せっかく作ったし、ソ連/ロシアのドクトリンに沿った機体だったのでミグ31に改良されて使用され続けられてるけどね
(521:485,モッティ ◆uSDglizB3o)
要撃の考え方も要撃の対象も時代とともに変化したので、困らなくなったってことです。
スピードは、早期警戒網、長射程のレーダーやミサイルである程度は捉えます。
爆撃機落とすためだけなら高価過ぎるし、汎用性がなさ過ぎます。
逆に、弾道ミサイルに対しては対空ミサイルで対処した方が合理的です。
(521:486)

複座の場合ミサイルや爆弾の発射・誘導ってどっちがやってるんですか?

現代の戦闘爆撃機の通常の分担では、
操縦手(前席)=対空兵装。
補助(後席)=対地兵装。

少し古い機体だと、後席は兵装関係には基本的に触れない。
例外的にセミアクティブレーダー誘導の空対空ミサイルが出始めの頃は、後席が誘導してたはず。

戦闘ヘリだと完全分業が普通。
射手(通常は前席)=全兵装。
操縦手(通常は後席)=操縦のみ。
(537:852)

レーザー誘導爆弾を誘導するレーザーを照射するための装置って戦闘機のどこにあるんですか?

後方にも照射できるような位置にないと爆弾が機体より後ろにあると誘導できないと思うんですが
多くの機体では、ポッド形式で搭載されている。
普通ポッドの先頭にターゲティング用のターレットが備えられており、
目標のエイム・レーザーの照射を行う。
http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/images/fa-18d_041109-m-0484-l-001.jpg
より後方へ(というか回避しながら)の照射が行えるよう、ターレットが後端に有るものも有る。
http://military.sakura.ne.jp/aircraft/photo2/2_f-111.jpg
(542:878)

陸上機を艦載機にするのに、なにやらデメリットはないのでしょうか?

フランカーやファルクラムなんかには艦載型がありますが、
陸上機として設計された物を艦載機にするには、エアフレームを大幅に強化する必要があります
これは空母着発艦時の荷重が、陸上機のそれに比較して相当は負担増になるからで
それならば、当初より艦載機として設計し、その後陸上機として軽量化する方法論の方が
合理的な設計手法である、と言えます。
ですから陸上機として設計が完了している機体を艦載機に改造する事にメリットは有りません
寧ろ全ての設計変更は重量増を招く結果となり、デメリットしかない、ともの言えるでしょうか。
(543:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)
大いに有る、というか陸上機=>艦載機とする為に多大な努力(改修)が必要となる。
主な点では以下のような物。
  • 低速飛行性能の改善
  • 大きな沈下率に耐える脚構造・胴体強度の強化
  • カタパルト発進用のランチバー搭載・首脚構造の強化、拘束着艦の為のアレスター・胴体構造強化
  • エンジン・機体のマリナイズ(塩害対策)
YF-17=>F/A-18、ホーク=>ゴスホークなどの変更点が参考になる。
それらの結果、機体は概して重く・抵抗が大きくまた高コストになる。
しかしそれは必ずしも戦闘機として艦載機が陸上機に劣ると言う事を意味してはいない。
(543:103)

戦闘機の発進には電源車が必要なんですか?

機体によって違うけれど、たとえばF-15なんかは、JFS(Jet Fuel Starter)という
エンジン始動用の小型エンジンを積んでいる。
JFSは、パイロットがスイッチを操作すると、機体内蔵のボンベからの圧搾空気で始動。

世界初の実用ジェット戦闘機、ドイツのMe262は、エンジンの前方にエンジン始動用の小型エンジンを搭載していて、
この小型エンジンは整備員がひもを引っ張って始動させるので、電源車不要だったりする。

時代によってというより、後方の設備の整った飛行場や空母からの作戦を想定しているか、
最前線の簡易飛行場からの作戦を想定しているかの違い。
(348:139,141)

現代で戦闘機にノーズアートを書き込んではいけない決まりはあるのでしょうか?

現在、軍用機は極力視覚的に目立たないように塗装されるようになった
(ロービジ化という)ので、それこそ「目立つこと」を目的とした
ノーズアートや部隊マークは厳禁されるようになった。
国籍マークや注意書きすら彩度の低いグレーで「判り辛く」書かれてる
くらいで、たとえ許可されてもそんな地味なノーズアート描いてもしょうがない。

それと、遠方からでもはっきり機体の個有性を判別できるものを描き込むと、
部隊の行動秘匿に支障が出る。
「あの”贄殿遮那”のノーズアートは第***航空隊”アラストールズ”のヒライ大尉機か」
とかすぐに判ったら、どこでどの部隊が何やってるのかまる分かりだからね。

と、言ったような理由でノーズアートや派手な部隊マークはは廃れました。
(346:611)
でもA-10なんかは別格みたいですね
A-10は制空権下で目視で地上攻撃する機体なので、視認性が低くなくてもあんまり問題ない。
だからといって蛍光ピンクで落書きするのはXだと思うけど。
一応あの「イボイノシシ顔」塗装は公式には許可されてない。
(346:618)

戦闘機の開発費が高騰している原因って何でしょうか?

まず電子機器がいくら金と時間を食うのか誰にも分からなくなってきてる
米軍のF-22なぞ90年代からFCSと機体制御系の電子機器の開発を始めたが
当初計画のとおり完全な形で完成するの2020年ごろになる
次にエンジンの運転条件がもはや物性の限界に迫っており、壊さずに
計画出力をどう出すか、そのための開発コストは幾らぐらいか、やってみないと
判断できない
さらには搭載兵器の開発コストと実用化コストが加わる
まぁ30年後の次期戦闘機はアメリカ以外は一国では開発不能だろう
いや、欧州全体でも無理かも知れない

ステルス性能・搭載レーダー・ジェットエンジン・・
と、高騰してる理由は山ほどあるのだが、一番の理由はソフトウェア開発費。
火器管制・レーダーのソフトウェア開発費も高騰しているし、さらに機体制御のソフトウェア開発に
とにかく金がかかる。ステルス性を考慮してさらに高機動性を持たせた機体は、まっすぐ飛ぶだけでも
ソフトウェアの力で飛ばしているようなもので、これの開発費が一番デカイ。

各国の配備数が減っているのも原因だ
(564:630-633)

戦闘機には射出座席について

①射出後のパラシュートは自動的に開くのでしょうか?それとも手動ですか?
②射出する時は戦闘機の状態を一定の条件に合わせてから射出するのでしょうか?
頭を地面に向けてるときに射出したら多分死にますが機体を一定の角度に向けたりとか、速度が一定以下になってからとか
1.自動。
 そうでなければ、射出時にパイロットが気絶したりしたら(結構ある)終わる。
 それでは脱出させた意味がない。

2.勿論できる限り安全な状態で脱出するようにはするけど、緊急時にそんなことは
 言ってられない、という場合も・・・。

 たとえ下向きに射出しても、地上10mとかでもない限りは大丈夫。
 あと、最近の射出座席は「ゼロゼロ式」と言って、上向きに射出する限りは
高度0m速度0kmで作動させても安全にパラシュートで着地できる設計になっている。
(562:971)

ディアゴディスティーニから射出座席の発達史をまとめたDVDが出てるからみるといい
ディアゴ(ディスカバリTV)にしては珍しくちゃんとしてる

で①は自動、②は現代の射出座席はどんな姿勢でも(背面でも)ちゃんと作動する
以前のも射出そのものはちゃんとできたが、今のは背面で射出されたら座席が自動で上向いて
ある程度上昇してからパイロット(おそらく失神してる)を切り離す
横向きだと安全度はやや下がるらしい
(562:972)

F/A-18やA-10にある機首の下のキャノピーを模した迷彩、なんて名称でしたっけ?

フェイクキャノピー(カモフラージュ)。
(565:510)

F-15とロシアの爆撃機BEARが近接で飛んでいますがここまで接近することはよくあるのでしょうか?

冷戦期には、お互いの顔が判る距離まで接近して写真撮り合うような事がしばしばでした。

おそらくスクランブル発進時の映像だと思われますが、スクランブル
をかけた要撃機は目標を目視できるまで接近して警告を行うので
これくらい近づくのはよくあることです。
(342:484,490)

通常離着陸の戦闘機と艦上発着型の戦闘機って性能の面で差はありますか?

性能に影響を与えそうなものとしては、
  • ご指摘の通り、艦載機のほうがフレーム、特に脚回りが強化されてるために陸上機と比べるとどうしても重い。
  • 艦載機の方が低速での安定性を重視した設計になっている(甲板の長さに著しい制限があるため、失速速度ギリギリで
 進入し、アレスティングワイヤーも併用するから)
  • 他にも狭い格納庫を圧迫しないよう、翼の一部を折りたためたり、尾翼の配置が特殊なものになっている(E-2AEW)
  • 重心位置の違い(陸上機は離陸時にエンジン推力のみで機首を引き起こすため極端に後ろ寄り、艦載機はカタパルトを
 併用するために陸上機と比べて前寄り)

ただし、陸上機と艦載機では運用思想に差があるので、比較は難しいことに注意すべし。(要するにF-15とF/A-18を直接
比較することにどれほどの意味があるかってこと。)
(340:491)

現代の戦闘機の機銃って何の為についているのですか?

現時点で戦闘機から機関砲を無しにすることは考えられません。
利点はいくらでもあります。
  • 空対空ミサイルの最短射程内に敵機を捉えた場合に機関砲が必須。
  • ヘリコプタなど低速目標に対して有効。
  • 対費用効果が高いため(ミサイルは高価)、脅威度の低い目標に有効。
  • 対地攻撃で機銃掃射が使われる。
  • 平時の領空侵犯機に対して威嚇射撃を行う。
特にベトナム戦争当時、米軍のF-4戦闘機(後に登場したF-4Eを除く)は、機関砲を持たなかった上、
ミサイルの信頼性が当時は低く、短距離での機動戦闘に入って苦戦を強いられたという事実があります。
ベトナム戦争以降の戦闘機に機関砲が搭載されるようになったのは、この戦訓です。

現代でも、機関砲を使用するような距離での空戦が起こりうるか、についてですが、
これはありとあらゆるケースを想定しなければならないので、回答が難しくなります。
ですが、湾岸戦争やアフガン空爆のような全面戦争の場合はともかく、何らかの戦闘
規定に縛られていた場合、有視界戦闘を待たねばならないこともあり得ます。
あるいは敵機の対AAM妨害・回避能力が高かった場合、
ミサイルの最短射程距離内に飛び込まれるということも想定するべきでしょう。
(17:らむ)
ベトナム戦争当時、米軍がF-4Eにバルカン砲を搭載した理由については
ニホンの航空雑誌では長くおっしゃっている通りの解釈がされていましたが
最近公開された米空軍の資料では、あくまで対地攻撃用なんだそうです
そのために負角をつけてあるそうです
実際問題として、F-4Eがバルカン砲で敵を撃墜した例は米空軍はもちろん
あのイスラエル空軍ですらありませんし、イスラエル空軍は対地攻撃重視で
とっとと30mm機関砲に換装しているそうです>主なソースは過去の「エアワールド」誌
(17:355)

現用のジェット戦闘機で機関砲を2門以上装備している機種はありますか?

2門ならいくらでもある。ミラージュ系統は確か全部そうだし、シーハリアーや中国のJ-7、
トーネードやジャギュアも2門。他にも軽攻撃機や練習機まで含めればたくさんある。
2門を超えて、となると難しくなるが、現用のジェット戦闘機、を幅広く解釈させていただくと、
ユーゴのSoko J-1 Jastrebが12.7mm×3。まあ軽攻撃機だが。

補足すると、27mm×2のトーネードは攻撃機型。要撃機型は27mm×1。
イラクでもF-16とかがけっこう機銃使ってるんだけど、地上攻撃が主なようで、
現代の戦闘機、攻撃機の機銃は実際上、対地上用。

で、新型の主力戦闘機、多目的戦闘機となると軒並み1門きり。
機関砲基本装備なしの機体も散見される。
(349:781-784)

音の壁を突破する際に強力な衝撃波が発生しますが、味方機から発生するこれを回避するために特別な編隊とか組んだりするんでしょうか?

高度5000mで音速を突破した場合、直下の建造物の窓ガラスが吹っ飛ぶとか聞いたのですが……
衝撃波の問題は複雑だが、戦闘機サイズな航空機の場合は一般的には衝撃波自体は機体表面に密着して発生し、すぐに消える
地上まで届くのは特殊なケースだ
また、機速が「音の壁」を突破したさいにいきなり衝撃波が発生するわけでなく、機首とか翼端とか、機体各部の部分ごとに徐々に発生していく
これをうまく使えば爆撃機や旅客機のような大型機でもいわゆる「マイルド衝撃波」となって地上に害は及ばないはずだが
機体のある部分だけに衝撃波が発生している状況は操縦が困難になる原因で下手したら墜落に至るので出来るだけ早くM1.4程度まで加速するのが望ましい
現代の戦闘機は高速であることもあって、音速近辺での編隊飛行ではほぼ横並びで、かつ間隔を2km以上空けるので編隊僚機に衝撃波が影響を与えることはほとんどない
後続の編隊は視界ぎりぎり、つまり20kmぐらいは離れているのでやはり影響は無視していい
(572:935)

陸上戦闘機と艦上戦闘機を兼ねた機種を開発するのと、戦闘機と攻撃機を兼ねた機種を開発するのとではどちらがより難しいのですか?

戦闘機と攻撃機を兼ねた機種はエレクトロニクスの発達で大分増えてきた。
基本的には武装を搭載するための期待規模とエンジンさえ確保できれば
後はソフトの問題だから(戦闘機と攻撃機、その両方の性能を高望し過ぎなければ)特に問題はない。

ただ、艦上で運用するために無駄に足回りを丈夫にしたり、
各種装備をつけなければならない(つまるところ、重量が増えやすい)艦上戦闘機を
陸上戦闘機として使うことはできるが、それを”陸上戦闘機並の性能”にすることは
今でも難しい(ハードの、つまり物理的な問題が多いから)
(戦争板初質スレ2:15)

ラプターやタイフーンも、ライトニングⅡを見習ってHUDを廃止することはできないのでしょうか?

お金の問題
HUDの機体はFCSやらをそれに合わせて作られてる
全てをHMDに置き換えようとしたら、えらい金がかかる

昔、ラプターやタイフーンが開発されていた時代は、
今よりも技術が未熟で、HMDでHUDを完全に代替する
ことが難しかったから。
(327:100,132)

戦闘機の機関砲って、全ての方向に撃てるようにしたほうが便利ではないですか?ミサイルと違って誘導がないんだから。

第2次世界大戦の頃の爆撃機の機銃塔とか見るとわかると思うけど、そういう風にすると
砲塔式にしなけりゃいけないので大掛かりになる。
その分大きく重くなり、却って空中戦では不利になる。
それだったら単純な固定式にして重量と空気抵抗を減らし、戦闘機本体を機敏にした方がよい。

そもそも、敵味方激しく空中機動してる時に、横や後ろに照準なんか満足につけていられない。
ミサイルだったら「発射後横向きに飛んでって目標を追いかけろ!」とプログラムすることも
できるが、無誘導の機銃弾ではそうもいかないし。

あと、高速で飛ぶ戦闘機に砲塔式に機銃載っけると、「高速飛行中だと空気抵抗で満足に旋回しない」
「横に向けたら空気抵抗が増して意図せぬブレーキがかかった」「激しい機動してると複雑な構造の
砲塔のメカが故障してしまう」「横向きに撃ったら反動で機体のバランスを崩した。墜落するところだった」
といった問題が起きる。

昔の大型戦闘機だけどアメリカのP-61 ブラックウィドゥ って夜間戦闘機に砲塔式に機銃載っけたら
そういう問題が多発してあえなく撤去された。


戦闘機は自ら運動してるんで、機体を敵に向けて固定した機銃を撃つ方が
機銃自体を旋回させるよりはるかに命中率が高いです。
爆撃機の旋回機銃の命中率が戦闘機の固定機銃の命中率より明らかに低いという
事実がそれを証明しています。

余談ですが「ボールトンポール デファイアント」という単語でググるとなかなか面白いですよw
(603:485,486)

現代の戦闘機は、複数の兵装を同時に発射することはできますか?

例えば機銃と対地ロケットを同時に撃つということですが。
できないぞ
現代の戦闘機はガンもロケット弾もミサイルも同じトリガーを引いて発射する
ひとつを選択したら他のは発射できない仕組みだ
同時発射可能とかいったヒトに聞きたい
どう操作したらそんな芸当ができるのって
おかしいな?○ボタンと□ボタン同時に押したら両方出たぞ?
いや、笑ったけど、現代の戦闘機はスロットルの上の兵器選択ボタン(たとえば1回押すと爆弾を、2回ならAAMを選択)を左手で押して
右手で操縦悍のトリガーボタンを押すのが主流
つまりAボタンとBボタンをほぼ同時に押す
(326:571-575)

陸上機を改造して艦上型にした場合なんか問題起こったりするの?

ラファールを艦上型にしたラファールMやタイフーンベースのシータイフーン、F-35AとF-35Cみたいに
ラファールもF-35も最初から空母で運用することを前提としていたし、シータイフーンは今後どうなるかもわからない。

ラファールは初めに艦上機型ありきで開発された感が強い。
ユーロファイター計画から、フランスが抜けたのはそれも原因の一つだった。
それぐらい艦上機の開発は難しい。
通常型空母からの運用は、まず強度。特に着陸。コントロールドクラッシュと言われるほど
の強度が必要だし、微妙なコントロールが要求される低速時の飛行特性。
それには対応すると、重くなるし大きな翼を要求される。
それは空中での本来の性能を高めること相反する。
だから単に空母上から離・発艦するだけの機体を作るならそれほど難しくないが、
性能や維持まで考えると、単に陸上機の補強だけでは駄目。
シータイフーンがどんな運用を想定してるのは良く解らないが、かなり難しいと思う。
(616:479,480)

戦闘機はレーダー波を受けるとロックオンされたと分かるそうですが、それだと普通のレーダーでも警報が出ちゃう気がする

通常のレーダー波というのは連続ではなく間欠的に照射されます。
しかしロックオンするためには連続で一定時間照射しなければなりません。
そのレーダー波をキャッチして警報を出すようになっています。

SAMの場合、サーチレーダーとロックオンする追尾レーダーは別、つまり周波数が違うことが多い
で、赤外線誘導のSAMでも追尾レーダーは使うから周波数が切り替わればロックオンされたことはわかる
(321:905,911)

戦闘機は何分ぐらい戦闘(ドッグファイト)出来るんですか?

燃料やエンジンの制限を考慮して
もし短距離ミサイルと機関砲でドッグファイトって展開になると、
アフターバーナーをガンガン使うことになるから、せいぜい数分~十数分
しか戦闘できない。
ちなみに相手も燃料に制約があるのは同じ。持ってきた爆弾も捨てなきゃ
いけないしね。

米軍の、F-22を除くあらゆる戦闘機(F-100以降)は空戦機動(フルバーナー)5分を要求してる
設計者、メーカーとしては経費と材質の問題で要求以上のバーナー時間を達成することはない
だから燃料状態にかかわらず最大5分
(320:457,453)

垂直離陸ができる戦闘機って何でしたっけ?

F-35Bを挙げとこう。
(42:599)
垂直離着陸が出来るのは今のところ、ハリアーとYak-38、Yak-141だけ。

一応試作機とか垂直離着陸が何とかというレベルで逝けば、XFV-1、Yak-36、
ケストレル、EFW-614だっけかな、ドイツの奴とかMirageIIIVなどなど試作機に
なると有象無象は結構ありますけど。
(42:眠い人 ◆ikaJHtf2)

無人戦闘機はなぜまだ実現してないんでしょうかね?

対戦闘機戦闘ならいまでもコスト次第で実用化できます
ただ戦闘機に割り振られる戦術要件が年々増えているため
それらを全て無人で行うことは、ソフト開発だけ見ても大変なことになります
つまり無人機がより高価であることが最大の理由でしょう
これをクリアできたら一気に配備されると思われ

ちなみに無人化は陸戦兵器のが難しいですs
(43:937)
現在「無人でドッグファイトできる戦闘機」が実現しないのは、人工知能が十分に
発達していない、というだけの理由からです
(43:941)

戦闘機などに搭載されてる「FCS」とは、どのような部品なのでしょうか?

部品と言うよりシステムです。
例えば、ライフルにある照門と照星は単純なFCSです、これに人間の目と脳で照準を合わせ射撃するわけです。
敵を発見し、評価し、分析し、攻撃方法を選択し、攻撃を命中させるシステムがFCSです。
(46:244)

ジェット戦闘機がパラシュート使って着陸するシーンを写真などで見かけます。

あのパラシュート、戦闘機には標準で付いている物なのですか?
機種によっては付いていないものもあります。

普通は付いてません。
付いてるのは滑走路が制動距離に余裕が無いところで運用する
事等が予想されてる機体のみです。
民間機と違って積雪があっても着陸しなければならない事があるので。
(46:427,428)

戦闘機に戦車と同様な大型砲を積み、遠距離から戦車などを狙撃することは不可能ですか?

戦車から戦車を撃つのと戦闘機から戦車を撃つのでは、その相対速度が段違いなので同一に
論じる事は出来ません。戦闘機に大型砲を積んで戦車のように狙撃する。と言うコンセプトの
実行は難しいでしょう。
(46:982)
ドイツ空軍が似たようなことをやっています
米空軍もA-10攻撃機を作っています。

どちらも40mmクラスの機関砲なんですが
105mm戦車砲クラスで狙撃するのは不可能です
重量が重すぎるし、反動に機体が耐えられるとも思えません
それに、戦車の上面装甲は薄いため、威力が過剰です。

(そー言えばソ連空軍が大口径の無反動装備した戦闘機作っていたような・・・)
(46:983)
砲自体が重いだよ。一発当りの威力を挙げようとするとまた重くなるし、
ロケット弾の方が軽い割に強力だったりする。
砲は弾を撃ち尽くしても重い砲身が残っているし。
建物相手ならちゃんと当れば爆弾の方が重さの割に威力がある。
AC130が積んでいるのは曲射砲なので割と軽いが、初速は低いはず。
(46:984)
まず、直撃させなくても至近弾で無力化できれば良いことを理解してね。
ロケット弾は意外に精度高いし、運動エネルギーが破壊力に加わる。
一発砲弾を撃つためにでかい砲を積むより、数発のロケット弾の方が効果的。
複数にダメージ与える可能性あるし。
(46:986)

戦闘機の機関砲に可動砲塔が原則としてないのはなぜでしょうか。

有りましたよ、レシプロ時代にコクピット後部に7.7mm×4の旋回機銃座を付けた
「ホッカー・ストッパー」と言う機体が。
詳しくは、岡部ださく著、「世界の駄っ作機」(大日本絵画社刊)に載っているの
ですが、旋回機銃で射界が広くても、動力銃座がつけば機体が重くなるし、空気
抵抗で速度も遅くなる。射手が撃ちたい位置にパイロットが機体を持っていくのも
大変なので、損になる事が多く、実際、Bf-109に全滅に近い損害を受け、第一線から退いてしまいました。
さらにジェット機時代になると、速度が段違いに速くなりますので、旋回機銃で
ノロノロと狙いを付けている時間が有りません。それよりもミサイルなどのスタンド
オフ兵器の誘導装置の性能を上げる方が、遥かに効率的です。
(A-10の場合は機体の進行方向上ですので、比較的狙いがつけ易いですし)
(47:665)
一時期旧ソ連系のメーカーが対地攻撃用のオプションで、ポッドタイプのものを開発していたようです。
しかし一般化されていないのは現状の通りです。

空対空として用いるのは、昔の爆撃機の銃座からの射撃は当てるのが非常に困難であったことからもわかるように、
あまり効果的ではありません(無尽蔵に弾があれば別だけど)
それでも納得できなければ「デファイアント」「駄作機」のキーワードでググって見りゃあ一発かと。
むかーしから同じ事を考える人はいるもんです、はい。
(47:666)

一般人が戦闘機に乗せてもらってドックファイトやったりしたら気を失いますか

えー軽度のアクロバットが3G(通常の3倍)
宙返り5G
空中戦6G~
ってかんじだったと思いますが、普通の人が耐えられるのは
4Gぐらいまででしょう
(ジェットコースターが最大3G強ぐらいでこれぐらいなら楽しい)
あとはあなたの体格、筋力、循環器しだいですが、気を失わなくても
相当にしんどいので私は乗りたくないです。
(48:機甲自転車)
操縦技術は置いといて昔あF1ドライバーのネルソン・ピケがブラジル空軍の戦闘機に便乗した際、
各種の特殊飛行をしてもピンピンしていたそうですから、1シーターのレースカーなどに乗って
体を鍛えれば大丈夫かもしれません。
内臓や体各所へのGに疑似体験(横向きだけですけど)できます。
(48:79)

一番機銃数もってる戦闘機は?

単座機ならHurricaneMk.Iの7.7mm×12、多座機ならB-17とB-24の護衛機型
が一番持っていたか、と。
(50:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

全天候迎撃機ってなんですか?

航法装備を充実させて、悪天候や夜間でも飛行/戦闘可能な戦闘機が「全天候戦闘機」
もちろん、レーダーは大いに威力を発揮するから、不可欠な装備ではあるけれど。
しかし、レーダーなどカケラもない大戦中の
Fw190D-9の一部のタイプも分類上は「全天候戦闘機」とされている
(51:450)
手元の資料によると、
全天候戦闘機=レーダーによる索敵能力と、レーダーによる自動照準能力を持つ機体
となっている。

 レーダーホーミングミサイルが運用できるのが全天候戦闘機、レーダーが装備されていても
レーダーホーミングのミサイルが運用できない(赤外線ホーミングミサイルか
機関砲のみ)ものが制限天候戦闘機、ということらしい(現代の分類ではね

F-16A+/Cは全天候戦闘機だけど、F-16Aは制限天候戦闘機・・・ということかな。
(51:451)

F-15とかの艦上戦闘機じゃない戦闘機は空母から発進できないんですか?

出来ません。いちいち基地まで帰るか、空中給油をして滞空時間を延ばすなりの
事は出来ますが、最終的には基地に帰って再出撃しないといけません。
(51:682)
陸上機には前輪にフックがないからカタパルト発進できない
脚が頑丈に作ってないから着艦の衝撃に何度も耐えられない
アレスティングフックはあることはあるが着艦には使うことはない

という理由で陸の鳥は陸から離れて暮らせないのです
(51:683)
本来3,000メートル級滑走路から運用する戦闘機を300メートルそこそこの空母で
使おうと言うこと自体が「非常識」で、それを可能にするためにとんでもないコ
ストがかかっています。ですから空母を持つことの意義そのものをしっかりと定
義できなければいけませんし、戦闘機の機能にしてもパイロットの訓練にしても
各軍のドクトリンに従わねばなりません。与太やついでで持たせるには、空母へ
の発着というのはあまりに高度なシステムなのです。
(51:ふみ)
F-15の離陸滑走は通常は500mでしかありませんし(ブレーキリリースから高度15mに達するまで)
爆弾満載のEでも800m(同条件)といわれていますよ
F-15が空母運用できないのは、何度も言われていますが主脚強度が空母着艦の衝撃に耐えないからです
(51:737)

空軍機の制動フックって、いつ使いますか?

例えば機体に大きな損傷があって、正常な着陸ができないと考えられるとき
使用訓練はパイロット1人につき年1~2回程度はやっているようですよ
(52:76)

NCTRって何?

Non Cooperative Target Recognitionの略
 AWACSや他の作戦機との情報共有無しに、自機のセンサーで得られる情報のみ
で標的の識別をする能力。

 単に敵味方を識別するだけの物から(広義ではIFFシステムもこれに含まれる)
レーダー情報を解析して標的の機種まで割り出す高級なものまである。今話題に
出したのは高級な方のNCTR能力。これには特定の機種がレーダー上でどんな特徴
を示すかという情報が必要不可欠なので、実戦経験の多いアメリカが断然有利
なのです。日本もスクランブルは頻繁に経験しているようなので、それなりの情報の
蓄積はあるでしょうが、、、
(53:577)

戦闘機(特にF-15)がファイナルアプローチでエアブレーキを全開にしている写真をよく見かけますが、あれは一体どんな理由からでしょうか?

タッチダウン後なら減速の為全開するのが普通ですが、
アプローチ中ならスピードコントロールの為でしょう。
エアブレーキは極力他に影響が出ない位置を選んでますので、杞憂ではないでしょうか。
(53:520)
エアブレーキの必要性

ジェットエンジンは一旦回転が落ちるとレスポンスが悪くなりますから、
エンジンの回転を保ったままスピードを殺す目的があると思います。
設置位置は慎重に考えられ、空力バランスの中心に置かれます。
(53:522)
懸念なさるのはもっともなのですが、あれは安全性を高めるための措置です。
つまり、ターボファンエンジンの応答性は非常に鈍いものですので、
エアブレーキを開かずにスロットル操作で減速した状態から
着陸やりなおしを行う(再度加速する)のは困難です。

エアブレーキを開きつつ、エンジン出力を保っておけば
エアブレーキを閉じるだけで再加速できます。

ただし、F-15の場合にはエアブレーキ開状態では
乱流は垂直尾翼の間を通ることで
振動荷重を与えてしまい、構造疲労を早めます

従って、ある程度熟練した操縦者が乗っている場合に限り
「エアブレーキを開かず、スロットル操作で減速してのアプローチ」
が許されます。
空自基地をウォッチする時など、参考になれば幸いです。
(53:True/False ◆ItgMVQehA6)

戦闘機の被ロックオン警報機って、どうしてロックオンされたことを探知するのでしょう

戦闘機のレーダーはたいてい一つ、機首にあります。
レーダーは指向性のある電波をスイープ(上下左右に振る)させて相手を探すわけですが、
そのスイープさせるやり方が色々あります。
大雑把に言って空対空戦闘の場合、攻撃側は
  • 普段は大きく電波のビームを振って空対空目標を捜索するモードを使う
 (目標側にレーダー警報器があればレーダー波が間欠的に当たっていることがわかる)。
  • パイロットが空対空目標を見つけ、選択し、それを追いかける。
  • パイロットはHUDなり照準器の中に目標を入れるようにする。この時、
 HUDに見える範囲だけレーダービームを振るようなモードにする
 (目標側にレーダー警報機があればさっきよりも早いピッチでレーダー警報器が鳴り始める。
 ここで目標側は自分がロックオンされたことが判る)。
 IRミサイルを発射するときでもでも相手の大気速度や距離は重要(それらが正しい範囲内にないと
 IRミサイルが届かなかったり近すぎて自分が被害を受ける)なので多くの場合レーダーを使いますし、
 ガンファイトでも同様です。
(54:596)

戦闘機搭載機銃弾に遅発信管型ってあったんでしょうか?

英国のイスパノスイザ20mmやドイツのMG151/20あたりは遅発信管を装備した
徹甲焼夷弾や榴弾を使用していました。
MG151/20のM-Geschoss と呼ばれる短遅延信管付き20mm榴弾は、輸入した日本で
「我が国の技術では真似ることすらできない」と言われたそうですよ。
(56:720)

お金出せば、復座戦闘機の後部座席に乗せて飛んでくれると言う感じのイベント又はツアーあるのですか?

南アでは、民間の会社「サンダーシティ・スコードロン」が退役したバッカニアとライトニングを
整備して一時間8.000ドルで後席に載せてくれるそうですよ。
(58:名無し軍曹)

WWII当時の戦闘機は操縦桿と動翼が直結して人力で動かしているんでしょうか?

大戦機は大型機でもたいてい人力です。
舵面を直接動かすのではなく、タブを動かす方法があります。
(58:309)

戦闘機などのパイロットは酸素マスクをしているがコクピット内を与圧したら酸素マスクしなくていいと思いますが、どうなんでしょうか?

戦闘機のコクピットも与圧されています。
ただし旅客機の様に常に1気圧に保たれる訳ではなく、高度に上がるのに応じて減圧されます。
(ですから、酸素マスクは絶対に外せません)
これは、こうしなければ被弾などで突然与圧が破れた時、パイロットの生命に危険が及ぶからです。
大型機に付いては(目的に応じて)それぞれです。
旅客機ベースのものであれば快適に与圧されているという認識でほぼ間違いないかと。
(60:399)
軍用機に於いて、特に単座とか複座のような小型機の場合、与圧は最低限
のものしかしておりません。
また、何か異常が発生した時に即座に対処できるようにするためにも、酸素
マスクは常時付けています。

大型機については、長距離を飛行できるのが基本ですので、余り負担になら
ないように酸素マスクを付けずに任務を行っています。
(60:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

スクランブル待機機のエンジンの暖気は、どのようにして行われているのでしょうか?

タービンエンジンはその特性として、レシプロのような暖気運転を必要としません
また、パトカーや救急車もエンジンを切って駐車しています
(60:424)

爆弾や機外タンクの懸架装置が付いていると速度や運動性がどの程度影響するのでしょうか。

一例をあげると、メッサーシュミットMe262でヴィーキングシッフと呼ばれた爆弾架を装備した
戦闘爆撃機型は、250kg爆弾を二発懸吊すると最高速度が870km/hから665km/hに低下しています。

現用の機体でもあの板付けたまま飛んでいますが、懸架装置は投下できないのですか?
火薬カートリッジを使用して切り離すことが出来ます。
(60:596)

戦闘機が緊急着陸を行う前に燃料や爆弾を破棄しますが、ミサイルはどうするのでしょうか?空に向かってぶっ放すのでしょうか?

空母に着艦しなきゃいけない米海軍でも(対地攻撃)ミサイルは高価なので、危険を押してそのまま持ち帰ります
フェニックスなども同様
近くに陸上基地がある場合は、まずそっちに着陸してミサイルを降ろし、しかるのちに空母に帰ります
米空軍は文句なしにお持ち帰り
(60:791)

耐用年数とかがすぎて退役する機体のその後ってどうなるんでしょうか

スクラップ、部品取りとして使用、海外に輸出、博物館等で保存などがあります。
また標的機として使用されるものもありますが、標的機にするのにもお金がかかりますので…
(61:409)
大半は切断されてスクラップ
一部は漁礁になったり、標的機になったり
(61:410)
まだ年数が残っている同型機へのパーツ提供用、無人化して
標的用、レベルが低い国への転売、飛べもしなければ火器など
の実射テスト標的、整備兵の訓練、あるいは展示用などなど。
最終的にはスクラップですが・・・
(61:411)

マルチロール機は空戦・地上攻撃どちらかに特化した機体と比べても劣る部分は無いのでしょうか?

現在の航空機は大推力のエンジンをつかえるようになった。で、その推力は
空戦、搭載重量の増大双方に貢献する。
なので一般論としてはマルチロール機は成立しやすくなったといえる。
劣る機体も当然あろうが双方の能力を高くするのも可能。
(65:592)

空軍機にはカタパルト用のフックはついているのでしょうか。

射出用のランチバーのことですか?
もちろんついてませんよ。
(68:955)
付いていません。
ローンチ・バーと言ったかな。
(68:956)
艦上機はローンチ・バーだけじゃなくて、
それが取り付けられている前脚柱の構造からして頑丈になっているので、
単に陸上機にバーだけ付けてもカタパルトで脚がもげて飛んでくだけです。
(68:957)

バルカン砲は戦闘機のどこらへんについているのでしょうか?

機体によって違います。
F-14→機首の左下
F-15→右翼の付け根
F-16→コクピット後部の機体上面
F/A-18→機首上面中央
(70:350)
モノによって違うが大抵は翼の付け根や機首だね。写真をよく見れば黒くすすけた
穴が見えるのでわかると思います。
あとわかってるとは思うけど「バルカン」=「航空機搭載機関銃」じゃないからね。
バルカン以外の機銃を積んだ戦闘機も多数存在します。
(70:351)

陸から戦闘機を落とす事なんて可能なの?

可能です
地対空ミサイルと言うものがあります
(71:名無しAPG ◆T8Jo8csczo)

爆撃機に護衛を随伴しなくなったのは、どういうからくりなんでしょうか?

爆撃機に対して、戦闘機で迎撃する場合には、護衛の戦闘機の意味があるが、
爆撃機に対して、地対空ミサイルで迎撃する場合、護衛の戦闘機に出来ることがない。

で、爆撃機の方も出来るだけ遠くからミサイルや滑空爆弾で攻撃するようになった
援護機がいてもいなくても変わらない。
(72:350)
護衛っていうと、爆撃機めざして飛んできたとこを叩く、ってかんじでしょ。
いまはそれよりも、その一帯の制空権・航空優越をとっちゃうってかんじで、
それはAWACSなんかで敵が離陸したとこからすでに常時監視しながら
追跡・迎え撃っちゃう。 だからちょっと護衛というとニュアンスがかわっちゃう。
(72:351)
あと護衛つける爆撃がはやらなくなったのは費用の問題もあります。
いわゆる爆撃隊ご一行様を作ると、爆撃機+護衛戦闘機+
支援の電子戦機+それら全部の給油機というように、
参加機がふくれあがってしまい、コストと手間がかかります。

だから、高価でも単独でいけるステルス機や、遠距離からの精密爆撃と
空域全部の制空を組み合わせた方が手軽でそちらが多用されるように
なったという一面も。
(72:368)

マッハで飛行する戦闘機のミサイルや機銃は時速何キロで撃ちだしているんですか?

ミサイルは自分で加速するから、相対的な初速度はゼロ。
つまり地上の人から見れば戦闘機と同じ速度で撃ち出してるように見える。
(76:353)
戦闘機の速度+機銃の初速
(76:356)
自分の撃った弾に追いついて落ちた(撃墜された?)戦闘機が有ります。たしかF11F。
(76:358)
それはどうも疑問があるらしいけど..(トラブルを隠したかっただけか、
たんに高性能であると宣伝したかっただけとか)

まぁ理屈の上ではありうるけどねぇ
(76:360)
機銃は空気抵抗とかで減速するから、初速がマックスですよね?
そのとうり。こんなはなしもあったらしい

1940年の第2次世界大戦のフランス戦線でフランス軍パイロットが飛行中に
自分と同じ速度で飛ぶ虫に気になって、
風防をスライドさせて手で掴んでみると虫ではなくドイツ軍航空機の放った銃弾だった。
相当遠くから放たれた銃弾だったのかはわからないが、たしかにありえない現象ではない。だが、奇跡に近い現象であるには違いがない。
(76:362)
有名な事故で随分前に検証した記事読んだけど、
射撃後パワーダイブして離脱したら、弾速を失い落下していた機銃弾に追いついたらしい、
ホントじゃない?
(76:365)
俺が読んだ同種の記事では「確定できない」だったよ...
(76:366)
358
地上攻撃したときに、跳弾で自機を壊すってのはけっこうふつー
らしいですけどね。
(76:system)
ミサイルやガンにはそれぞれ
発射制限速度というものがある
もちろん、機外搭載の場合は戦闘機もこの速度に制限される
で、サイドワインダーシリーズの場合、発射制限速度=戦闘機の速度制限はM1.2
M61A1バルカン砲の場合、発射制限速度はM1以下、AIM-7シリーズはM2以下という
数字が資料で確認できる
AIM-120やファルコンシリーズ(フェニックス含む)はうちの資料では確認できない
(76:533)

戦闘機で一人乗り用と二人乗り用(映画トップガンのトムキャット)があるのは何故でしょうか?

練習用の場合ならわかるのですが(教官と訓練生)なにか二人乗りのメリットがあるのでしょうか?
兵装を取り扱う係と、操縦の係を分離しないと効果的な戦闘が出来ない時代の産物です>副座の戦闘機
(77:806)
戦闘機が乗員二人の場合、後席は武器管制&レーダー管制士官です。
レーダー技術の発達で戦闘機にミサイル誘導や同時対処能力が付与されるようになり、
操作が複雑化したため専用の航空士官を乗せて対応するようになりました。
その後技術の進歩により一人でも操作が可能になり、例えばF-15などは単座戦闘機になりましたが
現在対地攻撃能力が与えられたマルチロールファイターが増え、再び武器管制士官を乗せた
複座戦闘機が出現しています。
(77:名無し軍曹)

最近は戦闘機のマーキングはひたすら地味になっていっていますが、どの程度までなら”国籍表示”として認められるのでしょうか?

基本的に肉眼で認識できる程度までなら低視認塗装も可能です。
今まで明度のある色で識別されていましたから、その明度を変えて暗めの
塗装にしても、それはそれで構いません。
要は、その国の所属機であることが明示出来れば良い訳です。
(78:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
デルタ翼はF-102などに見られる、翼端で前後縁が一点に収束するものを指します。

ベーシックな紙飛行機みたいなものです。

クリップドデルタはその言葉どおり、翼端部が切り落とした形で平面図では台形になります。
RA-5、MiG25などが初期の代表例です。
ただし大テーパー比後退翼との区分は不分明です。
(78:True/False ◆BAeMKe0CWI)
無尾翼デルタってのは純デルタの別称で、この場合主翼以外の安定版は垂直尾翼だけ
F-102、-106、ミラージュⅢシリーズなどが典型
って、他にあったかな

またカナードの日本語訳は「先尾翼」ともいう
カナードが付いた時点で「無尾翼デルタ」とはいえない

ミラージュ2000は無尾翼デルタだが4000は失格、クフィルC7も失格でC2を小改造した
F-21は微妙だが、あれは安定板でも操縦翼面でもないので、無尾翼デルタの仲間か
(78:711)

一般人が戦闘機にのるチャンスって、どうすればつかめるんでしょうか?

(比較的あたらしめの戦闘機)
有料で乗せてくれるサービスやってるとこがあります。
ロシア・ウクライナ・南アフリカとか。 機種は MiG-21/29とかがあります。
でも30分で100万円(フライト料金だけ・旅費別)くらいかかります。
それ以外は一部空撮カメラマンなんかが乗ってますが、きわめて特殊です。
軍用機専門カメラマンでも戦闘機同乗できるひとは世界中見回してもほんのひとにぎり。

(ふるい戦闘機)
P-51なんかはアメリカあたりでよくのせてくれるサービスやってます。
こちらは数万円から数十万円ですので手が届くかと。
(85:560)

売れる戦闘機と売れない戦闘機の差は何なのでしょうか?

1. 価格が高い
2. 装備が自軍の体系に合わない
3. 性能が自軍の求めるものに合致しない
4. (米国製、欧州製の場合)自国の軍隊が採用していない

こんなところではないかと。
(88:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦闘機のバックミラーは個人個人、搭乗の度に角度を調整するんですか?

搭乗員の好みに合わせて調節可能です。
(92:670)

Mig-15とF-86は性能的にはどちらが上だったのでしょう?

大して変わらなかったらしいです
朝鮮戦争のとき敵のMIGを捕まえて性能を86と比べたのですが
強いパイロットが乗ったほうが勝つという感じだったようです
(93:742)
セイバーはサイドワインダーを積んでた。
これが決定的な違い!
(93:744)
毎度お馴染みですが、条件によります。
急降下性能の差を熟知すれば、セイバーばMig-15から逃れられることが知られてますが、
それが勝敗を絶対的に決定づけたりはしません。
(93:748)
これ,素人相手に言ったらいかん.
Mig15とF86(A/E/F)の直接戦闘の例であげられているのは殆ど朝鮮戦争時.
このときにサイドワインダーはまだ実戦化されていない.

F86Fがサイドワインダーを運用して優位だったのは印パ戦争のときでは
なかったかな.このときの相手はホーカー・ハンターで語られることが多い.
あと,サイドワインダーとセイバーの実戦記録としては中台紛争くらいかな.

ちょうど”丸”の2003年9月号に結構詳細な双方からの記事が出てる.
(93:786)

F-16やSu-27クラスの副座練習機は機種転換訓練用で高等練習機としては使われていないのでしょうか。

複座の戦闘機を、機種転換用途ではなく練習機兼用で使用する例は、存在します。
 一番身近な、F-2Bがその例ですし、スウェーデンのビゲン複座型、
韓国のT-50/A-50もこの類。Su-27も練習機型Su-27UBがあります。

 ただ、訓練過程に専従させる程の余裕があり、なおかつ超音速での高等練習過程が必要と考える国は限られており、
一般的とは言えません(日本のように飛行隊の外
に機体を確保するとか、韓国のように国内航空産業の都合など、それなりの事情があります)。

 逆に練習機がそのまま実戦にも使用される例は多いのは、既出の通り。T-4は、
この点においてかなり例外的ですが、それでも連絡用途に使用されています。
 また、練習機は、ブルーインパルスのようなアクロバットチームが使用する例も多々あります。
(95:774-3)

戦闘機がロックオンするときの音のデータが置いてあるとこありますか?

ワールドエアクラフトビデオのどれかから自分で採取するのがもっとも確実で簡単だと思うぞ
(97:178)

どう考えても複座の方がパイロットに負担もかけないしいいと思うんだけど。

よく考えてください戦闘機を複座にすれば2倍の人件費がかかります
また2人分のスペースを確保すればその分機材などを乗せるスペースも減り
もう1人乗せれば1人分デッドウェイトが増えることにもなります
だからなるべくのことならパイロットは1人で済ましたいのです
(97:881)
まず、元々戦闘機は一人乗りが前提です。
2人乗せようとすると、一人分余計に座席を作らなければ成りませんし、計器類、酸素タンクなんかも
必要になり重量増加に繋がりますし、その分貴重なスペースが取られますね。
まだレーダー等が未発達だった時代は一人でもそこまで忙しくありませんでしたから、これで
事足りてました。

その後、高度な火器管制システムが出現し、その自動化が発展途上だった頃は、
普通の戦闘機でも複座型がありました。
例えばF-4、F-14、MIG-25/31などです。
対地攻撃もできる戦闘爆撃機に関しては、未だに複座型が重宝されています。(F-15E等)
要は、パイロットが忙しくなると戦闘に専念できないから後ろに人を乗っけるわけですね。
ですが、近年の自動化技術の進歩により、一人でもそこまで忙しくならずに済むようになったので
複座の戦闘機の需要は減ってきました。

また、一機に2人乗せるには、一人余計に搭乗員を教育しなければなりません。そして搭乗員の教育には
物凄いお金と時間、手間が掛かります。
一人で済む仕事なら、態々そのお金を掛けなくても済みますよね。
(97:885)

第二次大戦で、夜間戦闘機以外の戦闘機は夜間は飛べなかったのでしょうか?

夜間戦闘機には暗視装置のようなものが装備されていたのですか?
単戦で飛べない事はないが実際問題として難しい。
双発機の多くが夜間戦闘機になったのは航続距離が長い点と複座だったから。
ドイツ機には赤外線暗視装置付いていたが余り役に立たなかったらしい。
結局は機上レーダーが最も有効でした。
(99:477)
昼間戦闘機のFw-190で夜間迎撃を行った例はあります。
「ヴィルデザウ」か「ビルデザウ」でググってみてください。
(99:482)

現用戦闘機の編隊灯なんですが、あれはLEDなんでしょぅか?

たまにただのシールっぽく見えたりする時があって、わかりません。
LEDはLEDだが、古いタイプなんでああ見えるのよ
103:16)


戦後、史上最も多数の戦闘機が対決激突したのは?

第二次大戦後なら、朝鮮戦争だ
50機対50機、なんて規模の戦いがある
で、きみの知りたいことはおそらくエアエースホームページにすべて掲載されてるぞ
http://users.accesscomm.ca/magnusfamily/airaces1.htm
(307:203)

最近の戦闘機ってなんでエンジンのパワーが違うのに最高速度があんまり変わらないんでしょうか?

みんなマッハ2ぐらいになってます。でも、エンジンの推力を見ると、約7トン単発から約18トン双発ぐらいまであります
なんでこんなにエンジンのパワーが違うのに最高速度があんまり変わらないんでしょうか?
基本的には、
単にマッハ2以上の速度をあまり必要としていないので、機体の形状やエアインテークの構造などを、
低速での機動を有利にするように設計してる為でしょうか?
で正解。
マッハ2以上の最高速度のメリットが少ない、出せても実戦で使えないって事で、
出す為の工夫(大きなのはインテークと耐熱)にコストを払ってない。

マッハ2あたりに達すると空気抵抗がすさまじくなって
というか、空気抵抗は速度の二乗に比例するので、
マッハ1→マッハ2で4倍にもなるわけだ。さらにマッハ3だとマッハ1の9倍…

ちなみにマッハ3を越える航空機と言えばご存じSR-71だが、
そこまで行くと空気摩擦で機体表面がごっつい温度になるため、
熱膨張を考慮した設計やら専用塗料やら必要になる。
整備性も劣悪なため、結局90年代に退役したしね。

F-16の様な単純なトンネル状のインテイクでは、マッハ2付近に達すると吸入効率が悪化してエンジン出力が維持できなくなる。
これを避けるにはF-15の様な複雑な可変式インテイクが必要になる。
F-16はその辺を割り切って簡略化してある。

また、最大速度の数値というのは結構いい加減だったりもする。
F-16やF/A-18の最大速度は以前はマッハ1.6とする資料が多かったが、最近ではマッハ2とされている。要は「マッハ2級」という事。
(307:118-122)

戦闘機って電子機器が壊れて操縦ができなくなったら、脱出装置も作動しなくなりますか?

「電子機器」と一言で言っても、一系統のみで機体のFCSから操縦制御からやってる訳じゃない。
「操縦系統の電子機器」という事なら、油圧制御の前世代の機材より抗湛性は高い。
F-4やF-14,F-15といった機体は操舵系統は油圧なので
電子機器が落ちててもエンジンと油圧(含配管系統)が生きてれば操縦は可能。

F-16以降のFBWを導入した機体の場合、制御系の電算機(複数系統)がダウンしても
操縦桿の操作を直接的に入力して飛行は継続できる。

脱出装置の操作機構は最終的にほぼ機械式。銃の引き金引けばタマが出るのと同じ。
(306:900)

戦略戦闘機とは何ですか?

戦略戦闘機は戦略空軍(SAC)が存在した50年代、B-36を護衛する
長距離戦闘機のことを指した名称だ。
具体的にはF-84GとF-84F、F-101Aのうち、SACに所属した機が該当する。
同じF-84GやF-84Fでも、戦術空軍所属機は戦術戦闘機に分類された。
(305:240)

何故、戦闘攻撃機や戦闘爆撃機なのですか?攻撃戦闘機や爆撃戦闘機は存在しないのですか?

昔はありました。
攻撃戦闘機とか爆撃戦闘偵察機とか。

ただ、今は戦闘機の任務の方が中心で、境界も曖昧になって廃れていっています。
(305:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

映画で後ろにミサイルを発射できる戦闘機が出てたのですが、そんなもん実際にあるのでしょうか?

実用段階ではありませんが、よくある「前向きに撃って後ろ向きに方向転換」ではなく、
本気で「後ろに発射」ミサイルです。実験写真付き。
それってミサイル速度が戦闘機の速度より大きいとか小さいとかを
実際にやってみただけなんじゃないのか?

内容と写真の噴煙の向き見ればわかるだろうけど、ベクタードスラストを利用して、
後ろ向きのまま逆噴射で減速、対気速度0となってからさらに後方に向かって加速、
という機動をしている。文章を見る限り、超音速でもやったらしい。

ロシアの流体力学センスはすごいよ。
(302:90-121)

戦闘機同士の模擬戦ってかなり話題にあがりますが(例えばロック岩崎) 、戦闘機と艦船・対空兵器の模擬戦って話題になるほどあまり行われていないのですか?

やるの大変だからね・・・。

一応、訓練支援機に標的を曳航させてそれを標的に射撃訓練することは普通にやってるし
電子戦機を相手役にして電子妨害戦闘の訓練することも普通にやっているよ。

米海軍では大規模演習の時は
  • 電子戦機
  • 複座練習機
  • 戦闘機
がチームを組んで、「戦闘機に護衛された対艦ミサイル搭載大型爆撃機」による
対空母攻撃の模擬戦闘訓練が行われたりもする。
複座の練習機は電子戦機と密な編隊を組んで飛び、「ミサイル発射」に成功したと
判定されたら、空母に向かって対艦ミサイルの飛行を模倣した飛行をして、空母の側は
それを撃ち落とすか回避する、という訓練をする。
(645:816)

ミサイルのみの戦闘機はスクランブルした際に領空侵犯機に対して「威嚇射撃」ができないんでは?

米のF94C、F101、F102、F106はミサイルやロケットで「警告射撃」やってるって
迎撃機にガンは必要ない
今のF16やカナダのF/A18もガンは下ろしている
日本でもスクランブルが意味を持ったのはミサイル搭載をはじめてからだしな
ソースは?
西村直紀の本探せ
F-94CやらF-102やらがアラスカでソ連機をロケット弾(ジーニではない)や
ファルコンで「警告射撃」、撃墜した例が出てる。50年代後半から60年代に
かけての話だが
(299:175-187)

なんで戦闘機は後部から煙幕を出せないんですか?

敵機に後ろにつかれて、機銃攻撃を受けてるときなんか煙幕を出せれば非常に有効では?
現代戦に於いて単なる煙幕はレーダーも防げないし赤外線探知の妨害もできないので、
ミサイル対策にならず、ほとんど役に立ちません。

実用的装備例はないと思いますけども。
アクロチームのスモークみれば分かると思いますが、航空機は高速で飛んでいるため、
煙幕はあまり太さをもてません。ので、煙幕を避けて上方か下方から機銃を撃てばいいので。

旧ソ連軍には戦闘機から発射する煙幕展開用ロケット弾があった
同シリーズにチャフ展開用、フレア展開用があった
でももちろん前方に撃つんで、後方に流す煙幕は使ってないんだな
(298:983-993)

戦闘機のアフターバーナーの炎の所に出来る丸い輪っかみたいなのってどういう仕組みで発生しているのか教えてつかーさい

ショック・ダイヤモンドでググってみて。
簡単に言えば超音速排気中の衝撃波の反射、衝撃波の発生原因は外気との干渉。
(655:843)

後方警戒レーダーは自らレーダー照射を行い索敵を行う物なのですか?

今のところ索敵能力のある戦闘機用後方警戒レーダーは存在しない
米軍のF-15の後方警戒レーダーはAIM-120の、空自のはAAM-4のアクティブ弾頭の転用といわれており
探知距離は4kmとも10kmともされ、パッシブタイプより相当に短いらしい


英語だ。英語で考えるんだ。

TEWS:Tactical Electric Warfare System=戦術電子戦システム
TWS:Threat Warning System=脅威警戒システム
RWR:Radar Warning Receiver=レーダー波警戒装置

等々。後方と言う文字はどこにも出てこない。敢えて言うなら、
Su-35/37に搭載されている(と言われている)後方警戒レーダー
が、本当に真後ろに向けてレーダー波を出す代物。
(296:262-268)

最近のヨーロッパの機種はでΔ翼、カナード機が多いのはなんで?

7・80年代において、次世代高機動戦闘機としてはクローズドカプルデルタが最も有力だと考えられてたから。
タイフーン・ラファール等は70年代末に計画が始まり、紆余曲折の後80年代中頃には基本形態が固まった。
アメリカも同様の形態をHAIMAT等でリサーチしていたが、80年代中頃ATF計画が実証段階に入った頃には
(F-117等を既に飛ばしており)ステルス性が次世代戦闘機のキーテクノロジーとなるとして、よりステルス性を重視したYF-22/23のような形態が選択され、
アロー翼・前進翼等と共にクローズドカプルデルタも放棄された。
(660:303)

現在の戦闘機では機内燃料や増槽などの使用燃料の切替は自動で行われているのでしょうか?

坂井三郎氏の著書で「離陸時は機内の燃料を使用し、離陸後増槽に切り替える」と書かれていたので
自動ではない。基本的にパイロットが切り替える。
戦闘機の様な比較的小型の軍用機でも、ミッションを行う場合はフライトプランの作成を行う。
その作成の過程で燃料関連の諸々の行動も決定される。
離陸時の燃料搭載量、増槽や機外装備に応じた速度や航続性能の変化、航法、空中給油のタイミング等など。

これらに応じて増槽や複数の機内タンクのどれを使用するか、予め決められている場合が多い。
(293:405)

空自はF4の後継機種選定に苦慮していますが、日本以外のF4運用国もやはり後継機種選定には苦慮しているのでしょうか?

F-4に限らず、数の多いF-5なんかでも後継機種問題が未だにあちこちで続いている。
最新型戦闘機の高価格化と、冷戦終結に伴う必要性の低下、それに加えて、
西側では経済の停滞による軍事予算の継続的な低減と、テロ対策に金が食われることなどが響いて、
「予算内で、数をそろえられて、期限に間に合い、しかも必要性が納得してもらえる」戦闘機がない。

最近でも、スイスのF-5後継機種選定問題が予算不足で据え置きになったところ。
当分の間飛ばし続けることになりそう。F-4については、トルコ、韓国が100機以上抱え込んでおり、
日本がそれに次ぐ感じ。韓国のはF-15Kで代替中だが、予算的に全部置き換えられるか疑問だし、
トルコもJSFとか言ってるけど、これまたそんな予算があるのかどうか。
(668:system ◆systemVXQ2)

戦闘機の機関砲には3点バーストとかあるんですか?

フルオートだけだとあっという間に弾切れになるよう思うのですが
統計的に戦闘機の空中戦で、機銃を撃てるタイミングは5秒前後らしいです

1000発の20mm機関砲を、6000発/分で撃つとすると
発射初めのロスは無視して、1秒に100発だから10秒引き金を引ける。
そんだけ撃てれば十分らしい。
(289:611)

歴史的に戦闘機にウィングレットやウィングチップがついてる機体がないのはどうしてでしょうか

ウィングレットはアスペクト比が比較的大きな翼にしか効果がなく、考案された
1970年代初頭においてはマッハ2級に達していた戦闘機にアスペクト比の
大きな翼はそぐわなくなっていた。
(685:448)

アフターバーナーなしの水平飛行で音速を突破可能な戦闘機は90年代まで存在しなかったんでしょうか?

ジェットエンジン装備で超音速巡航できる実用戦闘機はラプターが最初だが
単純にアフターバナーなしで水平飛行中に音速突破した航空機は
液体ロケットエンジンを搭載したアメリカのX-1。
最初にジェットエンジンのみで超音速水平飛行に挑戦したのは
同じくアメリカのX-3で搭載されたエンジンはJ34-WE17で
アフターバナーはついていない。
が、この機体は事実上失敗していて、エンジン出力のでの超音速を達成できず
降下中にようやくマッハ1.1をなんとか達成しただけといわれている。
(687:484)

実際に配備された3人以上搭乗するジェット戦闘機は存在しますか?

残念ながら、乗員3人以上が搭乗するジェット戦闘機はありません。
Sud-Ouest S.O.4050 Vautourも複座、Yakovlev Yak-25/28も複座、Tu-28も複座です。
(276:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦闘機無用論というのがあったそうですが

1950年代の終りから60年代初頭に掛けて、地対空ミサイルが究極的に発達するため、
戦闘機などは無用の長物だと言われた時代がありました。

これは米国の主張で、この考えを具体化したものとして、Boeing IM-99 Bomarcが開発
され、それを真に受けて、英国やカナダでは自国で開発していた戦闘機を中止、あるいは
縮小してしまいましたが、後にそのIM-99はとんだ食わせ物だったことが判り、英国は
F-4Kを、カナダはCF-101を購入せざるを得なくなり、英米関係の緊張、カナダ内部の
政治問題と化しています。

この様に各国とも痛い目にあっているので、無人戦闘機で構成された飛行隊というのは
かなりの確率で主流たり得ないのではないかと思います。
(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

戦闘爆撃機は敵の迎撃戦闘機と戦いながら地表施設を爆撃することはよくあるんですか?

戦闘爆撃機が迎撃戦闘機を叩き落しながら侵攻し地上攻撃を行うなんて事は実際問題できません。
(それに近い事を湾岸戦争でF/A-18がやった事が有りますが、これは彼我の能力差が大きかったから出来た事)
基本的には迎撃を受けた場合は爆装を捨て対応しますので、ミッションキルとなります。
そなら無い様に迎撃を受ける可能性がある場合は、CAPなり護衛機戦闘機なりを配置します。
戦闘爆撃機は、爆撃に特化したF-111なんかを除けば基本的にドッグファイトも可能です。
(263:787)

カナードと言う発想の機体も朝鮮戦争では使われませんでしたよね?

これらには何か致命的な問題があったんでしょうか?
カナード形式機には大きくわけて

揚力を分担する「揚力 カナード」と、揚力を負担せずピッチ制御のみ行う「制御カナード」があります。
震電は前者です。
いずれの形式においても、通常形式の機体(縦静安定がプラスのもの)では不可欠に近い
水平尾翼ダウンフォースが無くなり、揚力が増します。

言いかえると主翼を小さく出来て空気抵抗が減ります。これがメリットです。

が、揚力カナード機は全翼機と同じ欠点、主翼のフラップその他制御翼面の
生み出すモーメントを打ち消す能力が通常形式機よりも低いと言う欠点があります。
震電の場合、ファウラーフラップを採用できなかった理由のひとつになっています。

よって、主翼面積を増やす(元の木阿弥)か、同規模の通常形式機よりも高い着陸速度を
受け入れるかということになってしまいます。

制御カナード機は通常形式機と同等のピッチモーメント制御能力を与えることが出来ます。
が、縦の静安定はゼロかマイナスになってしまいます。動的制御を前提としないかぎり、
高度を維持して飛ぶことが出来ません。
(136:True/False ◆ItgMVQehA6)

欧州戦闘機にデルタやカナード付デルタが多いのはなぜなのでしょう

尾翼のいらない三角翼機は、尾翼のある後退翼機や切欠き三角翼機に比べて、
構造的に軽量で部品点数や工数が比較的に少なく安価に作れるなどの特長があり、
できるだけ調達価格を抑えたい欧州諸国では半世紀近く前から人気があります。
欠点としては、尾翼付きの機体に比べて低速時に迎え角を大きくとらねばならないため
機首上げ姿勢の角度が大きくて下方視界があまり良くないので着陸が少し難しいのと、
地上の目標をパイロットが目視で探して攻撃するような任務には使いにくいことでしょう。
カナード付きデルタ翼機のカナードには、尾翼の代わりにこの欠点を補う役割もあります。
しかし、カナードを付けるではデルタの特長を相殺してしまうので結構苦心しているようです。

米空軍が、迎撃専用の戦闘機であるF-102やF-106にはデルタ翼を採用しながら、
それ以外の機種には現在までデルタ翼機を採用していない理由は、米空軍と
欧州諸国の空軍の戦闘機に対する設計思想の違いが原因です。
仮想敵国と国境を接していることの多い欧州空軍は、戦闘機の迎撃性能を主に重視し、
海外に遠征して戦う米空軍は、様々な任務を幅広くこなせる万能性を戦闘機に求めた
のです。
この万能性という点で、米空軍はデルタ翼機に満足できなかったのです。
(151:845-848)

戦闘機の航法装置について教えてください

米軍および同盟国用の外部からの航法支援としてはTACANという無線航法方法があり、
1955年ごろに実用化され現在も使われている。LORANも使われてるな。
VORも当然使われている。
50年代末くらいまでは、昔ながらのジャイロコンパスと航法計算機で計算する方法、
TACANなどの併用が一般的。コンピュータを導入して自動化が始まったのもこの頃。

60年代に入った頃には、自機から発する電波のドップラー偏移を測定して対地ベクトルを計算する
ドップラー航法装置が実用化したり、戦闘機サイズの機体にも慣性航法装置が搭載され始めている。
センチュリーシリーズやミラージュなんかだな。
60年代末頃には地形回避レーダーやマッピング装置などと連携し始め、F-111やA-6のような
高度に自動化された航法システムと攻撃システムを搭載した機体が出現している。ただまだ高度・高価
な装備だった。
70年代からは慣性航法装置はあって当然の装備となり、航法と攻撃システムが一体化している。
F-14、F-15、F-16、F-18、トーネードなんかがその世代。
21世紀になってGPSの装備が進んでいるといったところか。ただGPSの利用はアメリカのシステムに
依存するのを嫌って採用してないラファールのような機体もある。
(169:706)

ロールカップリングとは何ですか?

カップリング発散とも言います。
テキストで説明するのはちょっと難しいのですがロール運動を想像してみてください。
たとえば10度機首上げから90度ロールしたときには機体は10度の横滑り状態になっています。
実際にはもっとややこしくなりますが……この際、単純化して考えることにします。
当然のことながら、この横滑りを打ち消す力を垂直尾翼が発生し、機首は横方向に振られます。
慣性モーメントが大きくなりがちな超音速機では、この動きの慣性も結構大きくなります。
さて、機首を振る動きを伴いながらロールは継続しています。
するとどうなるか?
ロールと首振りが合成され、機首は「の」の字を書くように螺旋を描きます。
さらに回って270度になった時、首振りの力はさっきと逆になります。
理想的にはこのとき螺旋運動は収まることになりますが、もちろん慣性というものがありますのでそうは行きません。
結局、機首は螺旋を描きつづけます。
これはどんな機体でも、たいていは気にならないほどですが常に機首は螺旋を描いています。
それが続くとどうなるか?
ぐるぐると機首が描く螺旋は大きくなります。
尾翼容積が足りない場合には機体はこの拡大を押さえられなくなり、やがて垂直尾翼が失速すると機体は90度の首振りに至ります。
超音速で真横を向けばどれほど頑丈な機体であろうとも即座に風圧によって真っ二つにへし折られてしまいます。
ノースアメリカンF-100はまさにこうして主任テストパイロットを殺しました。
(233:681)

二次元ノズルってどう言う物なんでしょう?

ラプターについているヤツですよね?
 2次元ノズルという言葉は、使われ始めた頃と最近ではやや意味が変質しているようなので注意が必要と思います。
元々2次元ノズルは2次元インテークに倣った言葉です。
超音速機のインテークとノズルは、気流の圧力/温度と運動エネルギーを変換するという意味で機能的に類似したところがあり、
インテークが、それまでの軸対称を矩形にし圧縮方向を1軸にすることで(A-5、MiG-25、F-15等の2次元可変インテーク)、
超音速時の衝撃波位置・スロート面積のコントロール(更に迎角変化への対応も)を容易にしたように、
ノズルも矩形化することで、可変CDノズルの機構を簡易化し更に推力変更も可能にするという事で生まれたのが、2次元(推力変更)ノズルです。
しかし圧力容器であるノズルを矩形にするには重量面等でデメリットも有ったようです。
 その後F-15ACTIVEに軸対象で可変機構と1軸でなく自由に推力変更を可能にするノズルがテストされ、
これが前身の2次元ノズルに対し3次元ノズルと称されました。
(F-15ACTIVEの前身であるF-15S/MTDには2次元推力変更ノズルが付けられていました)
以降、1軸推力変更ノズルを矩形/軸対称の別なく2次元ノズルとする記述を雑誌などでも見ます。
(個人的には違和感がありますね)
ちなみに70年代末のHiMAT計画(無人高機動実験機)では、後期フェーズで2次元推力変更ノズルの装着も計画され、
その中にはヨーのコントロールも行なえる物も計画されていたと記憶します。(計画どまり)
(189:279)

ロール操縦は、F-15のようにエルロンのみで行うタイプとF-4のようにスポイラーと組み合わせて行うタイプがありますが

スポイラーを組み合わせるメリット・デメリットについて教えて下さい
近年の戦術機の場合、横の操縦はエルロンと水平尾翼差動(高速時)の併用が一般的ですが、
エルロンの使用に下記の様な何らかの問題がある場合、スポイラーの併用ないし全面的な採用がなされています。
  • エルロンリバーサル、アドバース・ヨーといったエルロン由来の悪癖を起こさない(ある場合では是正する)為。
  • 低速性能を良くする為、後縁は出来るだけフラップにしてエルロンを小さくしたい(場合によっては無くしたい)、
もしくはエルロンをドループ化、結果横操縦の利きは悪化、スポイラー追加。
つう訳でスポイラーのメリット(というか役割)は、エルロンに頼らず横操縦を強化する事。
デメリットとしては、
  • 使用時の揚力減少
  • 利きのリニアリティ
  • 背面(ネガティブG)時の利き
といった点が挙げられる。
その点T-2/F-1なんかのスポイラーはかなり工夫してある。
(722:357)

戦闘機の機銃やミサイルが自機に当たることって有るんでしょうか?

たしかF-14が自分が撃ったミサイルで撃墜されてたはず。
(742:247)

発射直後の弾速は機速+初速ですから、そのままで当たるはずはありません。
しかし、発射時の角度(弾道)と自機の機動によっては当たることもありますし、
そのような報告もあります。

ただ、よくあるのは地上掃射の跳ね返りや、爆弾、対地ミサイルの破片が
自機に当たるパターンです。これを予防するため、地上攻撃時の高度や降下角、
引き上げ角には一定の制限が設けられているのが普通です。

これこれ。
ttp://www.aerofiles.com/tiger-tail.html
F-11Fが自機の20mm機銃を3発自機に撃ち込んで撃墜してます。他にもググれば出てくるような。

F-14のミサイルによる自機撃墜はこれですね。
ttp://www.ejectionsite.com/F-14%20SHOOTDOWN.pdf
(742:system ◆systemUniQ)

戦闘機でエンジン始動のために必要な電源装置ってなんでしょうか?


上の装置みたいのが現代の戦闘機にはある
もしくは電源車両や火薬での始動カートリッジとか

昔のレシプロ機はエンジン始動用のハンドル(クランクを手動でまわす)とか
プロペラ軸や羽を強制的に回転させて始動とか(車やバイクの押しがけと同じ原理)
(俺初質スレ2050:856)
FW190とかは自力発進用にスタータが付いてるよ
(俺初質スレ2050:857)

今の戦闘機には、昔の戦闘機の様な方向舵が、無いように見えますがどのように方向を変えてるのですか?

翼の下に付いてるフラップみたいのが、方向舵なのですか?
F-14もF-15もF-16もF-18もF-22も、みんな方向舵(ラダー)付いてますよ。
ついでに、ラダーだけではまともな旋回はできません。横滑りするだけ。
エルロンで機体をロールさせて、揚力を旋回方向に向け、揚力の鉛直成分の損失分を(エレベータでピッチを増して)
迎え角を増して揚力を増加、これにラダー操作を加えて旋回します。
旋回時に最も大きな向心力となるのは、傾けた主翼の揚力水平成分です。

ちなみに主翼に付いている舵は、一般にはフラップとエルロン。
(12:らむ)
一般的な配置。

主翼下面=フラップ(揚力装置)
主翼後端=エルロン(補助翼)
水平尾翼=エレベーター(昇降舵)
垂直尾翼後端=ラダー(方向舵)

昇降舵は昔と違って水平尾翼ごと角度が変わるのが多いですね。
(12:534)

今のジェット戦闘機とかって、金属の骨組みに外板を貼ってるんですか?

基本的にはモノコック構造じゃなかったかと思いますけど。
即ち、外板パネルも構造体になっていたと思います。
(15:眠い人 ◆ikaJHtf2)
現代の航空機の多くは、フレームに外板を貼ったセミモノコック構造をしており共に強度材となっています。
外板は張力でもって形状が変形する事を防ぎ、屈曲・座屈を防ぎます。
(15:G_Tomo)

「空中給油装置」ってなんですか?

簡単に言うと
空中給油機 = 灯油の巡回販売のトラック
空中給油装置=ポリタンク

トラックのタンクから伸びるノズルがうまいこと、ポリタンクの穴に入る様になってますよね。
空中給油機と戦闘機の関係も同じで、戦闘機側に「飛行中に給油できる穴」が必要なのです。
一般紙では戦闘機側の穴を「空中給油装置」と呼んでいます。
(18:バーナー保守員)

最近の戦闘機の機首がへの字型に曲がっているのは何故ですか?

レーダーおっきい>機首を伸ばす>前が見えない>下に曲げる

特に着陸時とか機首上げの大きい時に前が見えない。
(19:115)

戦闘機の鍵と言うか、そういうのはどうなってるんですか?

戦闘機に鍵はついておりません。

エンジンの始動方法は機種毎に違いはありますが、
通常は外部電源や外部抽気を繋いだり、
搭載しているAPU(補助動力装置)を起動させ、
スタータースイッチをONにし、
ある程度回転を稼いでからスロットルをアイドル位置に進めます。
それによってエンジンに燃料が送られ、点火プラグ(イグニッション)をスパークさせて着火させます。
自動的に回転が上がり、アイドリング位置に達します。
(20:三菱鉛筆 ◆/xrxFM7.)

推力偏向ノズルの一種らしいのですが軸対称偏向ノズルって、どんなものなんでしょうか?

読んで字の如く、軸対称(通常のノズルと同様)でありながら偏向可能なノズルの事です。
Su-37やF-15Activeに装着されたのが有名です。
(24:G_Tomo)

ベクターノズルってなんですか?

えーっと、「ベクタードスラストノズル」のことを聞いているのだとしたら、
典型的なのはF-22の排気ノズルなんかがそう。
ジェット・エンジンの排気方向を偏向できるノズルのこと。
ハリアーのノズルもそう。

一般的な日本語は「推力偏向ノズル」、かな。
(30:895-896)
では装備するとどんな効果があるんでしょうか?
ごく一般的な固定翼機では、ラダー(方向舵)でヨー(機首の左右)、エレベーター(昇降舵)で
ピッチ(機首の上下)を制御するわけですが、ベクタード・スラスト・ノズルを装備すると
エンジンの推力をヨー/ピッチ制御に使えるわけです。
そうすると通常の舵のみの場合より自由度が高い。
ちなみにF-22の2次元方向のみの場合には、ピッチ制御のみ。
それからハリアーに限っては、姿勢制御ではなくV/STOLが目的。
(30:900)

映画トップガンで、射出座席のスイッチになかなか手が届かなかったりグースがキャノピーにぶち当たったりするのは映画ならではの表現ですか?

実際の射出座席はさまざまなケースを想定して、頭の上の輪(通称フェイスカーテン)と
足元の2箇所に射出トリガーをつけています
もちろん、激しく、かつ不規則に回転する機内で、トリガーに手を伸ばせないケースは
考えられますし、実際にそう判断された例もありますが、これは極めて不幸な場合に限られると思います
(32:592)

戦闘機等がエアブレーキを開いた時、ピッチへの影響を消すためにトリムを自動で変える機能があるみたいですがこれは一般的な機能なんですか?

一般論で回答するのは難しいな…

エアブレーキはトリム変化の最小の位置を選んで設置するので
そんなギミックを付加するのは設計の失敗を告白するような
もんなんですよ
つける必要がなければつけない、というのが回答になるかな?
あとは個別機種ごとに論じるしかないです
(34:295)

フライ・バイ・ワイヤシステムって付けたら何が良くなるの?

戦闘機のフライバイワイヤを導入した理由を説明します。
飛行機、特に主翼が前、逆カンバーの尾翼が後という形式の飛行機では、自立安定性を持たせると、ものすごく推力の無駄が大きい。
でも、自立安定がなければ、普通のパイロットには操縦できなかった。
そこで、自立安定をネガティブにして、コンピューターで制御する方法が、デジタルコンピューターの進歩で70年代の初頭にようやく可能になった。
特に、強いロードファクターを受けながら旋回する場合の、推力損失が少なく有利。
(36:490)
FBWは複雑なリンクやロッドで構成された操縦系統を無くせるので
重量軽減効果も嬉しい所
(36:501)

戦闘機の緊急脱出装置は、かの第二次世界大戦当時からあったのですか?

第二次大戦までの戦闘機のばあいパイロットは脱出の際、風防を開けて飛びだします。
射出座席ではなかったので尾翼に当たって脱出に失敗する可能性がありました。
(40:897)
背面飛行で飛び出す。
水平飛行から操縦桿を前倒して飛び出す。
という方法が昔の本には書いてありました。
ドイツの夜間戦闘機で射出座席(火薬)がありました。
(40:一等自営業 ◆O8gZHKO.)

現代の戦闘機で機銃なんて使われるのですか?

機銃については装備されてるし、使う状況は減りつつあるが
使われることがないわけではない。
(41:587)

ジェット戦闘機で、エンジンの空気取り入れの真ん前にカナードがあったら、どういった悪影響がありますか?

基本的に効率よく空気を取り込んだ方が当然、エンジンもパワーを出しやすい。
カナードはがあるって事は、その後方のインテークに流れていく空気の流れは乱れる。
となるとエンジンのパワーの出方にも悪影響が出る。
(42:676)

戦闘機の射出座席って実際使えるんですか?

別に「ミサイル攻撃された場合」だけを前提に存在してるわけでないから・・・
被弾で操縦不能になったとか、機械トラブルで操縦不備に陥ったとか、燃料が無くなったとか
いくらでもシチュエーションはある。
もちろんミサイル攻撃で被弾しても、よほどでないと木っ端微塵にはならない。
(48:509)
対空ミサイルは機体を木っ端微塵に破壊する兵器じゃないのよ。
飛行機の飛行能力を奪う兵器なのよ。
飛行機ってのはすげーデリケートな機械で、少々のダメージで
飛べなくなっちゃう。エンジンが止まって再始動できなくなるとか、
舵を動かすケーブルが切れるとか。燃料パイプが破損して燃料漏れとか。
フラップの蝶番に破片が引っかかって動かなくなるとか。
(もちろん軍用の航空機はダメージに強く作ってあるけどやっぱそれも程度問題)
そういうときに操縦してる人間は全然平気だけど飛行機がダメに
なったのでもう墜落確実、ってときに射出座席をつかうのだ。
んなもんなので、射出座席は有用なのだ。
(48:511)

よく戦闘機の増漕に羽が付いているものがありますが、意味はあるのでしょうか?

飛行中の空気の流れを良くする
(54:239)

スーパークルーズを行ったりマッハ2以上の速度を出せる戦闘機は空気との摩擦熱で機体が過熱すると思うのですが、対策は無いのでしょうか?

SR71戦略偵察機は、過熱した機体を標準にしたため
地上ではオイルなどを垂れ流すほどスカスカでした。
(60:310)
もちろんそうした熱に耐えられるようにつくってありますが、スペースシャトルの
耐熱タイルみたいのをはっているわけではありません。
(60:312)

戦闘機はどうしてコックピットをもっと引っ込めないんですか?

無人機なんてものが開発されてるんだから視界なんてカメラで取れるだろうし
あんな形じゃ素人目にも空力やステルス性能でマイナスなんじゃないかと思います
ミサイル万能論が唱えられるようになった第三世代戦闘機(F-4、MiG-25等)では
従来機よりキャノピーが小さくコクピットは機体に埋まる傾向があった。
ベトナムの戦訓で有視界戦闘が再び重視されるようになった四世代(F14~18、
Su-27、MiG-29等)ではキャノピーは再び大型化、五世代であるF-22/35でも
その傾向を引き継いではいるが、更に先の見通しは不明。
無人機なんてものが開発されてるんだから視界なんてカメラで取れるだろうし 
が大間違い。現代の無人機の視野はトンネル視野。広視野カメラは低解像度。
カメラやってたらわかることだけど、マーク・ワン・アイボール(Mk.1 Eyeball.”人間の目”の比喩表現)の性能は最新デジカメの遙か上。
(初心者スレ470)

戦闘機で、搭載兵装を内装するのと外付けにする場合でそれぞれのメリットとデメリットを教えてください。

  • 内装式は
 @空気抵抗を減らせるので速度面で有利
 @レーダーの反射を減らせるのでステルス性を高める(というか真面目にステルスを
  目指す場合は兵装は内装式が絶対条件)
 *内装が可能なだけの機内スペースの余裕が必要になる(機体の小型化が難しい)
 *機載する兵装を開発する際に兵装搭載スペースの制限が掛かる
 *どう搭載方法を工夫したところで同じ大きさの外装式の機体と比べると搭載量では絶対的に劣る

  • 外装式はこれらが全て逆になり
 *兵装を積めば積むほど空気抵抗が増大する
 *レーダー波の反射率が高くなる
 @搭載するスペースと重量、搭載箇所の構造強度が許容する限り兵装を搭載できる
 @兵装を開発する際のサイズや形状の制限が緩く済む

ということになる。
(532:169)
なお、それらの中間に半埋め込み式パイロンというものがある。
(532:170)
空気抵抗を減らし、飛行性能を上げることができるのなら戦闘機にウェポンベイが積極的につけられてもおかしくありませんよね?
対戦闘機戦闘を重視した機種だと抵抗減によるメリットより兵装庫の体積分機体が大柄になり
機動性が劣化するデメリットの方が大きかったから。

デッドスペースになるし、搭載武装が限られてしまうから。
種々の任務よって様々な武装に変えるマルチロール機にとってウェポンベイはあまり宜しくない。
多少の飛行性能の低下はエンジンパワーで補えるし。
F-22やF-35はステルス機だからその辺は我慢するか、必要なときだけステルスを捨てる方針。
(536:395-403)

搭載している精密な電子部品などは、高Gに耐えられるのですか?

現代の戦闘機の耐G性能は人体の限界を考慮してせいぜい9Gに設定されていると聞きましたが。
現在の戦闘機で一番脆弱な部品と言われてるのが人体ですが。

基本的に耐えられるように作ってます。
が機上環境は電子機器にとって厳しく、初期のFCS等アビオニクスは、
戦闘中フリーズ・再起動などが当たり前でした。
しかしそれらの悪影響を及ぼす要因の中で、定常Gは穏やかな方で、
振動(ガストや機銃など)、温度変化、湿気・雨等の方がより故障の原因となりました。
あと機体をあっちこっち(Gかけて)振って姿勢儀がおかしな方を向いてたってのもよく有りました。
(夜間や雲中ではこれが命取りになる)
(546:466,467)

戦闘機のコクピットは気圧の調整はされているのですか?

旅客機は高度1万mでも酸素マスクは必要ないのに、戦闘機のパイロットは常にマスクを着用していますよね。
又低空を飛行するときにマスクを外す事はあるんですか?(よく映画とかではシールドやマスクを外してるのをよく見ますが)
与圧されてるけど、被弾時の被害を軽減するために0.3気圧ほどしか無い。
一気圧で与圧すると戦闘機の飛んでる高さは大体とても気圧が低いから、
被弾するとポップコーンが弾けるみたいになってしまう。
ので、パイロットは酸素マスク必須。
(349:451)

トーネードやハリアーⅡのキャノピー(パイロットのヘルメットの真上)には、ギザギザの刻み?のようなものが見られますが、何でしょう?

脱出するときにキャノピーを飛散させる紐状爆薬
(349:796)

IRSTってどうしてキャノピー前に付けるのが多いんでしょうか?

視界狭めそうな気がするんですけど・・・
それとF-35のEOTSっていうのもIRSTの一種ですか?あれは機内格納式みたいですが何ででしょうか
レーダーと・・・いや、アイボールセンサーと同じで視界を極力広く取れる
ところに設置しなければ探査範囲が狭まる。
対潜哨戒機や対潜ヘリ、それと攻撃機の赤外線センサーは機種下面についてる
ことが多いがこれは「下」しか見ないから。

EOTS(Electro Optical Targeting System)はIRSTの一種だがどちらかといえば戦闘ヘリの
TADS(Target Acquisition Designation Sight)の同類。
赤外線映像以外にも低光量TVカメラやレーザー測距機と合わせて総合的な目標探知/照準ができる。
で、F-35はステルス機なわけで。
機外に突き出してるものがあると困るっていうのは解るよな?

光学式センサは格納式かレンズの前に開閉式の蓋がついているかのどっちか
飛行の窓はすごく汚れるんだよ
特に日本とか韓国とか中国は悲惨
露出してたらたちまちセンサは役に立たなくなる
(355:404-408)

ロシア機にIRSTが付いているのはわかるんですが西側機でIRST付いてる機体ってどんなモノがありますか?

http://www.lockheedmartin.com/data/assets/1232.pdf
一応新しいところではF-35にEOTSというのが開発されているけど顎の下にくっつけられている。
上のメーカーの説明では空中目標をIRSTモードでさがせるってことになってるのでたぶん該当する
とは思います。

空自のF-104JもIR Seekerのサイトだけは着いている。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/hyoshi/air/YJ80F104-01.jpg
(コクピット前の出っ張りね)
Seeker自体も数セットは購入したらしい。

米海軍はF-8、F-4、F-14と三世代にわたってIRSTを愛用していた。

http://www.doppeladler.com/oebh/hp2004.htm
http://www.eurofighter.com/Typhoon/Avionics/
タイフーンの機首風防の前にIRSTがあります。
(356:327-409)

フェーズドアレイレイダーは意味あるのか?

戦闘機搭載のフェーズドアレイレーダーは、単に故障率低下だけでも大きな意味があります。
効率的に出力を利用できるため、同じ重量ならより有効範囲が広く、同じ有効範囲なら軽量化できます。

また、同時に多目標を追尾することもできます。ご理解いただきたいのは、捜索と追尾は違うということです。
地上レーダーでも敵機を捜索発見できますが、ミサイルを命中させるためにはその精度、
照射頻度では不十分で、持続的に正確に目標に電波を当て続ける「追尾」が必要になります。

地上発射の対空ミサイルであれば、地上の追尾レーダーがこれを行いますが、
空中戦で空対空ミサイルを発射する際には、当然戦闘機上に追尾レーダーが必要になります。
(16:system)

戦闘機のフライ・バイ・ワイヤのシステムが機能しなくなる原因って、機体のどこがおかしいときなんでしょうか?

電気系だとしたら、機内のモニターも全部飛んでますか?
昨今のFBWは3重4重くらいのバックアップあって万一の故障に対処してるけれど、
それ全部壊れたとしたらモニターどころじゃなく飛んでること自体無理レベル。
可能性としてはゼロじゃないけど全部壊れない前提で設計してるもの。
壊れてどのバックアップに切り替わったのかがモニタに表示されるみたいな感じ。

そういうシステムのため他とは系統違うんで、仮にそれが全部ぶっ壊れても
モニタだけ生き残ってる可能性はあるかといえばあるんじゃないかな。
(てかモニタの系統はコクピット内部がメインになってるはずで、それ死ぬときは
 単純故障かパイロットが五体満足じゃない状態が多いと思うのだがw)
(552:919)

戦闘機なんかはどのようにガラスの曇りを防止しているのでしょうか?

民間機のキャビンの場合は三重構造の窓です。
外側に小さな穴が開いており、そこから空気を入れて曇りをとります。
一方コクピットの窓は、5層構造で内部に電熱が入っています。
(14:眠い人 ◆ikaJHtf2)

現代の戦闘機、F-15やF-22Aなどには自動式の空戦フラップはありますか?

 近年のACT(ActiveControlTecnology)を利用したCCV機等では、動翼をその時重視するファクター(楊坑比等)に
従い最適の制御する機構が一般化します。
F-16の自動前縁フラップ、F-18の可変キャンバー翼などがそれに当ります。
これらは自動包絡線フラップの思想を電子化した物とも言えます。
さらにF-22やF-2のME(ManuverEnhancement)モードでは動翼のコーディネーションはより高度なものとなっています。
F-15は、コニカルカンバーを持つものの非常にシンプルな構成の主翼で、フラップはCAS(安定増強システム)に
繋がってませんし単純な物の様です。
(350:63)

ジェット戦闘機の初期の名機とされるF86やMIG-15はノーズコーンの部分が吸気口になってますよね

ソビエトはその後しばらくノーズコーンに吸気口がある機体を使っていましたが
アメリカは機体の下側や両側に吸気口がある機体を使うようになったのは何でなんですか?
幾つかの理由があり一つと言う事ではない。(機体によって)
ピトー式のノーズエアインテークは、亜音速域では姿勢・速度・スロットル開度と言った条件の変化に対し
適量な空気流量を得るのに適しており、空戦機動を行う戦闘機にはメリットが大きかった。
デメリットとしては下記のような点が挙げられる。
  • ノーズにインテークを置き機体後部にエンジンを置くと、機体内部の多くをダクトで占められスペース効率が悪く燃料やペイロード等の搭載に都合が悪い。
  • 速度が超音速域になると、単純なピトーインテークでは適切な速度域を外れると空気流量のミスマッチによる剥離衝撃波による効率(総圧回復)低下や抵抗増大が甚だしく、
その為ノーズにインテークをおく場合でも、ライトニングやMiG-21の様にショックコーンを置くようになる。
  • ノーズにはFCSや火器を置きたいという強い需要が有る。
(571:443)

ハリアーのキャノピーは、脱出する時に破砕して座席が飛び出すそうですが、通常の機体のキャノピーが射出されるのと比べて破砕するメリットは何ですか?

キャノピーが丸ごと飛んでいくと、乗員がキャノピーに衝突する危険がある。
トップガンでマーベリックの相棒がそれで死ぬ。
ハリアー以外の機体には破砕コードは普及してないのでしょうか?
ハリアー以外にも、ヨーロッパの機体はキャノピー破砕方式のが多いし、日本でもT-4に採用。
キャノピー破砕方式だと、視界を爆薬コードが遮るという欠点もある。
キャノピー投棄方式だと、脱出時に乗員死傷の可能性があるというのは、実際に使ってみて初めてわかったこと。
既存の機体に改修を施すと、コストがかかる。
キャノピー投棄方式でも、必ず乗員にぶつかるわけではないから、古い機体はそのまま。
新しい機体に分類されるステルス機のラプターに破砕コードがなくて、F-35にあるのは何故?
F-35はVTOL時の脱出を考えているのでは?低速だとキャノピーを投棄しても風圧が手伝ってくれないからコクピットの真上に落ちてくる

爆砕コードの欠点
  • 割れ方がまずいと、パイロットが怪我を負う可能性が高い
  • 自分の頭の真上で爆発が起こるってのはやっぱり精神衛生上非常によろしくない。
 脱出前で焦ってたりテンパってたりする場合なんかは特に。

なお、キャノピー射出式のものは速度がゼロの場合に乗員がグースみたいにならないよう、キャノピーを
少し後方に向かって飛ばすようになっています。その後風圧によってキャノピーはさらに後ろに飛んでいきます。
そして少し時間差(キャノピーが後ろに飛んで行って、射出方向がクリアになるぐらいの間)
があって乗員が射出されます。

ただし低速だとキャノピーがうまく吹っ飛ばないという罠。
また低高度だと時間差が致命的になる罠。だからVTOLのハリアーなんかはキャノピー破砕方式。
(340:195-236)

双発戦闘機や双発攻撃機のスロットル操作がデュアルスロットルからシングルスロットルになったのはいつ頃ですか?

また何故、双発エンジンの操作をデュアルスロットルではなく、シングルスロットルで操作するようになったんですか?
ジェット化になってから。
プロペラ機の場合はエンジンをプロペラの直径以上離して設置されてるので
出力を同じに調整しないとプロペラの回転モーメントもあり機体が真っすぐ飛びにくくなる。ジェットだと回転モーメントが発生しにくいから。
といっても双発以上のジェットだと単独でも出力コントロールできるぞ。
(582:138)

F-4ファントムは10mの高さから落下させても、ランディングギアに何も問題がないと94'のエアワールドの84頁にあったんですが。本当に壊れる事はないんでしょうか?

とりあえず適当にネットで出てきた内容を参考に考えると
F/A-18だが着艦時の降下速度が大きく見積もって5m/s
で空気抵抗がないと仮定して10mから落としたときの速度が14m/s

空気抵抗を考慮に入れてもこれくらいの速度だとそこまで大きな差は出ないと思うが
それだと安全率がどれくらいに見積もられているのかと言うところかね

 民間機だと着陸時の沈下率1m/sくらい、
陸上戦闘機はこの倍ちかく、
艦上戦闘機は更にその倍くらいといわれてる。
F-4の降着装置は沈下率7.2m/sまで耐えられるという事だが、
(ttp://www.f-4ej.com/encyc/sa-gyo.htm)
10mからの落下速度は14m/s、
安全率を考えても普通無事とは言えない高さだと思う。
(336:484,492)

F-4ファントムIIのジェットエンジンのインテークと、本体(コクピット)の間にある「板」は何の役割を果たしているんですか?

機体表面を流れる境界層と呼ばれるごく薄い空気の層があるんですが、これは
気流が機体表面付近で減速される事で形成されます。
この流れの遅い空気をそのまま吸い込んでしまうと吸気圧が減少してしまうので、
インテークと機体の間にダイバーダと呼ばれる隙間を設けた上であの板(スプリッターベーン)
で分離します。
ベーンで分離した空気はベーン表面に開いた極小の穴から吸い込み、ベーン後方の
ブリードエア排出口から排出します。
また、このベーンは速度に応じて可変し、ベーン先端で発生する衝撃波を直接インテーク内に
取り入れないようにもなっています。

また、もう一つの目的として、超音速気流への対策があります。
超音速飛行時に音速を超えるエアをエンジン内に吸い込んでしまうと衝撃波の影響で
かえって必要量のエアが取り込めないことがあります。
このため、超音速気流を減速してダクト内に導いて空気量を確保する必要があります。

その対策として、インテークより前に突き出した部分で衝撃波を発生させ、これによって
超音速気流を圧縮・減速してダクト内に導く方法がしばしば取られました。
(F-104やMiG-21のインテークコーンなど)
F-4はこれより進化した方式で、スプリッターベーンを動かすことで、速度によって異なる
衝撃波を最適の角度にコントロールしています。
(336:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
現代の戦闘機の空気インテークには、流入するエアをコントロールしたりする
速度変化に最適に対応する為のなにがしかの可変機構がついていると思ってよいですか?
 アメリカ製戦闘機ではF-16以降は可変インテークは採用されていません。
(バイパスブリードを除く)
(336:118)
現在ではマッハ2以上の超高速があまり求められないことや、ステルス性の関係などで
米戦闘機では可変インテークは廃れています。
F-35
http://www.defenseindustrydaily.com/images/AIR_F-35_JSF_STOVL_Lift-Fan_lg.jpg
JSFプログラムにおいてF-16でテストしたインテーク形状
http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/images/f35_technology_divertless.jpg
(336:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

戦闘機の機首のタイプもいろいろあるのでしょうか? それの呼び名を教えてください。

ストレートノーズ とか ドッグノーズ とか シャークノーズ とか、「機首(ノーズ)」の
形状を形容する用語はあるよ。

機首を含めて胴体のデザインに格別な名称はついてない
双胴式とかはあるけどね
側面からみて機首が緩やかなカーブを描くようなデザインは80年代の流行だ
胴体から発生する揚力の有効活用(揚力をゼロにする場合も含む)を追及した結果だ
首が鶴みたいに曲がってるやつは
おそらくNF-156(F-5/T-38)、F-5E/F、Su-27などに顕著に見られる、
コクピット前方で機首が下がった(下面が膨らんだ)形状の事を言ってるのかな。
特に定まった名称は無いと思うけど。
あれは、優れた視界(特に前下方)の為の大きなコクピットによって発生する揚力(その結果としてのトリム抵抗)を削減する為
モーメントを打ち消す様に(かつ断面積変化を緩やかにする為コクピットより前に)反りが付けられている。
その結果 緩やかに機首部で下に反りコクピット部で上に反った 見る人によっては優美と表現するような形状に成った。

Su-27
http://www.suchoj.com/ab1953/Su-27/riss/Su-27_07.jpg
みたいに機首が推力線に対しやや前下がりになったデザインの事か?
ならばそれを指す定まった呼称な無い。但しSu-27は非公式な愛称として
“Журавлик”(ジュラーヴリク:小さい/幼い鶴)と呼ばれている。
(590:715-723)

ミグ15やF-86などの先端は何故輪切りにされたようになっているのですか?戦闘機といえばF15ように尖っていないのですか?

そこが空気取り入れ口になっているから。
ジェット黎明期では、単発エンジン機では無理なく大量に空気を吸入するために前面に
大きく口を開けた形状が一般的でした。
しかし、欠点として正面に大型レーダーが取り付けられないことやエアダクトを胴体中央に
通してしまうとコックピットや燃料などの配置が窮屈になることから、次第に胴体左右に
空気取り入れ口を取り付ける方法が一般的になりました。
(332:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

キャノピーの前のレドーム(?)の上をつや消しで黒く塗ってる機体がありますが、何か効果があるんでしょうか?

 アンチグレアといいます。
太陽光の反射をおさえる為の防眩用塗装。
大戦機の頃から見られる一般的な塗装だが、
最近は低視認性の点からマットブラックで塗るのは下火。
(331:211)

ベトナム戦争ではファントムの乗員がかなり死亡したようですが、射出座席あったのに何で脱出できなかったんですか

射出座席の生還率はそんなに高くない
平時の事故でも80%程度だっけ?そのうち半数は脊椎を痛めたりして二度と飛べないとか
飛んでるジェット機から生身の人間をロケットで打ち出して無事な方が不思議だろう
最近の射出座席だとまた事情が違うだろうけど

さらに戦闘中の被弾だと脱出できなかったり脱出しても死んだりするケースが多々あるし
脱出した搭乗員を救出するためにも多くの犠牲が払われている
脱出すれば必ず助かるなんてのは幻想
(605:68)

現代の戦闘機には防弾処理はされているのでしょうか?

普通 防弾装備は有ります。防爆フォーム入り燃料タンク等ですが。
もっと直接的な装甲に関しては、リスクと重量増を秤にかけて、CAS任務を行なう攻撃機くらいしか装備していません。
あなたも書かれているとおり、超音速機ともなると機体構造の強化、
更に損傷許容設計や再構成可能な飛行システムの適用により、小口径弾が機体構造を損傷する可能性は低くなっています。
(16:G_Tomo)
コクピット周りとか弾片程度でも当たったら即墜落の重要箇所には防弾処理はされている。
A-10なんかは特に重点的になされている。
ただし、それ以外の箇所は全くなされてないから、撃墜されずに何とか帰還して、確認してみたら蜂の巣だったって事も。
(323:710)

一部の戦闘機で使われてる制動傘って、使用後はどうやって収納されるんでしょうか?

自動的にクルクルッと巻き取る装置とかが付いてるんですか?
使い終わって着陸したら切り離す。
あとは人が回収して畳み直し(結構大変)、もう一度装填します。

それ以上に、パラシュートというものは適当に畳むとちゃんと開かなくなるから。
単純に巻き取って収めてはいOK、というわけにはいかない。
落下傘降下に使用するパラシュートも、資格のない人が畳んではいけない。
(321:743,746)

カナードなんてつけたらRCSが大変なことになってそうですが、クロースドカップドデルタ翼はどんな点で優れてるんですか?

RCSなんて実データ持ってる人間がカキコしてるわけじゃないんで、悪化する要因であるくらいに捉えていた方がいいよ。
利点は、高AOAでの主翼上面気流のコントロール・揚力増強、縦のコントロールパワーの強化。

補足。
カナードは通常の水平尾翼と違って揚力が上向きに働きます。
その分、主翼を小さくできて抵抗が減るという利点もあります。
(307:16-20)

航空ショウ練習中に戦闘機墜落があり、その動画を観たのですが、

地上まであと30メートル程でパラシュートで脱出していたのですが、機体が横向きで、
パイロットも横向きで射出されていたのにもかかわらず無事生還されたようです。
脱出する際、姿勢制御みたいなので横向きや下向きで墜落しても助かるように作られているのでしょうか?
現在の射出座席は、射出後にある程度の姿勢制御が可能で、生存率を高めている。
18秒目あたりからの、コクピット周りのアップの画像を見るとわかるけど、射出されたあと、
シートが斜め上に向きを変えて動いている。
(俺初質スレ431:503)
一応、自動制御のロケットモーターで母機からの安全な距離と高度を確保してから開傘する設計にはなってる
それでも30mの横転射出で機能したのなら、たいしたもんだ
(俺初質スレ431:504)

垂直尾翼が一つの機種と二つの機種がありますが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

垂直尾翼は航空機の方向安定性を保つためにあり、本来なら胴体中心線上に一つあればよいのですが、
最近の戦闘機にはストレーキやカナードを装備するものが多くなり、離着陸時や空戦中などの大迎え角時に
これらが気流をさえぎるために胴体中心線上の垂直尾翼では十分な気流を受けられ無いことが多くなってきました。
この対策のひとつとして、重量増を忍んでも双垂直尾翼を採用する機種が増えました。
他の対策としては、胴体の腹側にヒレ(ドーサルフィン)があります。
(303:65)

F-16みたいな枠のないキャノピーが作れるようになってだいぶ経ったのに最初の機体でもF-35みたいに枠ありが絶滅してないのは何故ですか?

バブルキャノピーは、視界をゆがまさないように作るのが大変なのと同時に、
どうしても枠付きキャノピーより強度が落ちます。このため、比較的低空で作戦する場合、
バードストライクによって破損する可能性があります。視界と、強度のどちらを優先するかが
選択理由の1つになるでしょう。同様に、耐弾強度も低くなる可能性があります。
また、射出時にバブルキャノピーは爆薬コードを使用してキャノピー上部に穴を開ける必要があります。
枠付きなら上の部分のキャノピーだけ射出すれば済むので、この点でも有利。
今のところ、枠なしが最強というわけではないのです。
(695:system ◆systemVXQ2)

戦闘機のインテークってなぜ機体下面にあるんですか?

迎え角(機体と気流のなす角)を大きく取ったとき、
上面にインテイクがあると機体の陰に隠れてしまい、
十分な量の空気を吸い込めなくなるから。

下面のインテイクだと、マイナスの迎え角を取ったときには隠れてしまうが、
普通はそういう飛行姿勢は取らないので、問題はない。

追記。
ロシアのMiG29は補助インテイクを上面に付けているけれど、
これはFOD(異物の吸入によるエンジンの損傷)を防ぐため。
前輪の巻き上げた小石などが飛び込む可能性があるから。
アメリカのB-2も機体上面にインテイクを付けているが、
これはステルス性能を重視したためらしい。
(276:611-612)

水平尾翼のない戦闘機は、ついている戦闘機に比べて、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?

ここでは水平尾翼のない戦闘機=単純なデルタ翼としておきます。

デルタ翼の利点は
  • 大きな後退角を持った翼が作れる。(翼端失速が起きにくい)
  • 主翼が大きいので剛性のある翼が作れる。
  • 翼弦長が長いので、空力的に薄翼にできる。
  • 翼面積が大きいので翼面荷重を小さくしやすい。

これに対し欠点は
  • 後縁にフラップが装備できない。(動翼がロールとピッチを兼ねるから)
  • 低速飛行中の方向安定性が悪い。
  • 低速時には仰角を大きくしないと揚力をとりにくい。
  • 水平尾翼がそもそもなんの役に立っているかというと、機体を水平方向に安定させる目的があります。
したがってデルタ翼機は、操縦性・安定性はやや欠けるようです。
(23:827,833)

F-2の主翼は複合材でできていますが複合材どうしや、または複合材と金属はどうやってはりつけているんですか?

F-2は知りませんが、一般には接着剤のみ、複合材形成時に金属のアンカーを
一緒に作り込む、複合材に穴開けてボルト接合、複合材に金属の強化点を
入れ込んでそこに穴開けてボルト接合、などなどの方法が取られます。

以前しっぽが取れて堕ちたエアバスは複合材内に金属のアンカー方式でしたが
アンカーが浅かったんじゃないかと言われたりしてます。原因はまだ未確定だけど。
(34:308)

なぜベルクートやグリペンにはカナードがついているのでしょうか?

機動性が上がるなどの理由なのでしょうか?
これは、高速に有利なデルタ翼に加えて、カナードにより操縦性と貴方が言うように
機動性を与えるためのものです。それに加えて、失速を遅らせる効果もあり、低速時
の安定にも繋がります。
ベルクートのカナードは昇降舵としての役割もあるそうです。
(53:400)
最新鋭機は機動にも使われてますね。

一応、最初の目的は、飛行機は音速に近づいた時、機首が下がり出すんですが、それを防ぐための物です。

機首が下がるのを防ぐには、初めから、尻を重たくして釣り合わせる方法がある。
しかしこれだと、高速飛行してない時は、尻が一方的に下がるから無駄。

となると逆に、高速域でのみ、機首を上げる装置をつけるといい。

カナードはこれ。
他は主翼の付け根が前に張り出してる奴。

高速になるとそれらが翼として機能して機首を上げる訳です。

空気取入口のフタを使う物もあります。
(53:404)

最近の戦闘機とかの水平尾翼は、尾翼がまるごと動くタイプが多いですが、なぜ垂直尾翼はそういう方式にしないんですか?

そこまでの舵面は普通必要ないので>垂直尾翼
あと、最近の垂直尾翼の上にはいろんなアンテナが付いていたりするので
(レーダー警戒機とかデータリンクとか諸々)
チョロチョロ向きが変わると不味いです。
(57:603)
だいたい超音速機になるとあまりラダー使わないんだよ。
低速では従来のラダーで十分。
全遊動垂直尾翼の機体にはA-5ヴィジランティやXB-70があったね。
(57:605)

前進翼を可変翼にして、高速時の負担を減らす、ってこと、出来ないの?

現在の機体開発では
可変翼はコスト、機構的に必要ないと判断されているようです
高性能=強い=優秀
ではないのですよ
(66:844)
やってやれない事は無いでしょうが、技術的ハードルがとても高いと思います。
前進翼は空力的に危険な所作を色々としますから(翼端のねじり下げ等)、
翼を後退翼より頑丈に作らねばならず、さらに可変ギミックを加え、軽量に造る
となるとかなりキツイですね。
(66:846)

戦闘機についてるカナード翼って機動性向上のためについているの?

ロシア戦闘機の新しいのには廃止されたみたいだし、アメリカ製にはついていないし。
ステルス性にもよくないって話だしあまりメリットがないの?
でもタイフーンやラファール、このあいだの中国製にはついているんだよね。
その通りで、機動性向上の為
しかし、ステルス性を重視したい場合には、弱点となる
どっちを重視するかはその国次第だが、高度なステルス機を
作る技術を現時点で持ってないような国とかは、機動性向上の方を選択するって事もある
(ラプターとか程のには、カナードは大幅にステルス性が下がるが、逆に言えば
そこまでのステルス性を持ってない機体には、大きな違いは無いという見方が出来る)
しかし、少しでもステルス性を向上したいって場合、廃止したりする
(514:52)
カナードによる機動性向上効果は、その後の技術進歩でデジタルによる
機体制御とエンジンの推力偏向能力で同じかそれ以上の効果が出せることが
わかったので、最近では廃れた。
上でも出てるようにレーダー波を反射し易くなるのでステルス性が激しく
落ちる、というデメリットもあるし。
タイフーンやラファール、それに大陸中国の殲10型の基になったイスラエルの
ラビなんかは一世代古い設計思想なので、上述の研究成果を取り入れていない
ため、カナードが付いている
(514:54)
機体制御技術の進歩(CCV/FBW)で必要性が薄くなったのはあくまで
尾翼付き機に更に追加するカナード(所謂スリー・サーフェス)。
無尾翼デルタの離着陸時の要高迎角特性を緩和するには現在でも
カナード(クロース・カップルド・デルタ)を超える解決策は無い。
で、既出の通りRCSへの悪影響が無尾翼/カナード・デルタのメリット
以上に深刻なので将来は廃れるであろう事が予想されてるわけ。
(514:59)
カナードの最大の特徴は主翼の干渉を受けない位置についている事。
この為、尾翼より劇的に揚力を得る事ができ、運動性が向上する。
また、尾翼をつけずデルタ翼を採用した場合、超音速時には有利だが
離着陸時には主翼のフラップを使えないため不自由するという欠点がある。
この場合、カナードがあるのなら無理のないエレボン操作の範囲内で姿勢を上げる事ができ、
同時にカナードを用いて主翼表面に流れる気流を制御することもできるので
高迎角をとっても気流を剥離させずに安定して飛行する事ができる。
カナードとベクタードスラストの組み合わせは変態飛行を実現するかなりの近道と思っていい。

その反面、カナードがあると余計にレーダを反射してしまうのでステルス性は悪化し、
ステルス機の設計はやりにくくなる。
さらに機体制御の大きな部分がカナードにかかってくるため、
高度かつ信頼性の高い制御技術がないと未亡人製造機になる。
(514:60)

カナードと三枚翼の欠点や利点を教えて下さい

これが比較的良くまとまっているような。
http://www.warbirds.jp/ansq/12/A2003135.html
(331:782)

パイロットの真正面に照準があるのに翼についてる機銃とかどうやって狙いつけてんの?

零戦みたいに両翼に機関銃が搭載されている場合、銃に角度がつけられていてそれぞれの弾道が
機体の軸線前方で交差するようになっている。
照準機で敵機との距離を測り、そこに敵機が入るようにすれば当たることになる。
そのために時々地上で試射を行って照準機の補正を行う必要がある。

昔の多連装機銃の場合は、交差距離で一点に集中する様に調整します。
近年の単装の場合、上下に僅かに角度を付けてる機体が多いですが、左右についてはそういう記述はお目にかかりません。
胴体装備の場合は、分散も考えるとパララックスはほぼ無視できると思います。

尚、昔の戦闘機のように翼に何丁も機関銃を積んでる場合は、必ずしも一点には
集中させず、ある一定の範囲に弾がバラけるように調整するものもあった。
戦闘機で戦闘機を打つ、というのはようするに「散弾銃で鳥打する」ようなものなので、
逆に一点に集中しない方が好都合だったりするから。
(549:601:603,620)

デルタ翼は低速時の安定が不安定(格闘戦に弱い)のでしょうか?

デルタ翼は低速での安定性が低いなんてことはない
大仰角の画像をみてそう判断したのかも知れないが、あれは安定しすぎるぐらい安定した飛行だ
たとえば中東では純粋デルタ翼のミラージュⅢが最強の格闘戦闘機だった。戦況を左右する要素が多すぎて、
条件をよほど厳密化しない限り結論はでにくい問題だ

F-4はクリップトデルタ(尾翼付き)であって、カナード付きデルタのユーロファイターとはざっくり
言って同じジャンルだ。極論だが尾翼が前にあるかないかの違い。航空機は一般に同じ形式であっても
各機種ごとに操縦特性はイヤってほど違う。逆にたとえばF-15とF-86は格好も性能もずいぶん違うが操縦
特性は驚くほど似ているらしい。一般的な回答が無い問題といわざるをえない
(571:851)

何で戦闘機は武器を翼の下につけるのが普通なんですか?

落とすだけの燃料タンクや爆弾なら下に付けて当たり前と思いますが
ミサイルもハードポイントから切り離されてしばらく爆弾のように「落下」してからロケットモーターに点火して
飛んでいきますよ。じゃないと発射したミサイルが自機に命中する危険がありますからね。

飛行機は翼表面の気流の速度(気圧)差によって揚力を得ている。
上面が速い気流で、下面が遅い気流となっている。
翼上面にミサイル等を配置すると、このバランスが崩れて、失速しやすくなる。
下面なら、このデメリットが上面より小さいので、兵装の配置はこちらに集中する。
(340:54,55)

戦闘機の主翼の事なんですが、タイフーンなどがF-15などに反して低翼なのは、デルタ翼なので尾翼が無いから……という解釈でオーケーですか?

低翼の利点は脚の収納場所に困らず、かつ脚を短くできること
一般的な航空機の場合、脚関係は自重の約3分の1を占めるから
少しでも軽くしたい事情があれば低翼を選ぶことになる
欧州の戦闘機は米ロに比べて推力が小さいエンジンしか使えないので
必然的に低翼の選択率が多くなる

一方、低翼の最大の欠点は地面とのクリアランスが小さくなってしまうことで
翼下に兵器をたくさんぶら下げたい攻撃機には向かない
タイフーンは今のところ制空戦闘専門だから地面とのクリアランスを気にする
必要がない

まぁミラージュとかF-4、F-5とか、例外は多いけどね
(590:746)

なぜ戦闘機の主翼の上にはミサイルを取り付けないのですか?

翼下の吊り下げなら、ミサイルや爆弾を台車に乗せて運んで下から据え付けできるが、上だと装備しずらい。
(俺初質スレ432:243)
あと、何かトラブルがあって空中投棄したいときも不便だな。

ジャギュアのようにミサイルを付けた例や、
ライトニングのようにドロップタンクを付けた例もある。
(俺初質スレ432:248)

翼面荷重は旋回性能とは直接関係ないんですか?

 関係は有りますが、「こちらの方が翼面荷重が低いから旋回性能が良い」と言えるほど単純でもありません。
非常に大雑把に言って、ある速度における最大旋回荷重(G)は翼面荷重に反比例しますが、
その様な高揚力の瞬間最大旋回では誘導抵抗も非常に大きく、すぐに減速し速度を維持できなくなります。
ですから旋回を維持するには、エンジン出力と抵抗の小ささも非常に重要です。
また最大旋回Gがいくら大きくても設計荷重を超えていればそもそも使えません。
一口に旋回性能と言っても多くの要因が絡みます、
また戦闘の様相も単純ではなく、最大旋回の切り替えし繰り返すシザース機動と維持旋回を続ける巴戦では影響する要因も異なります。
あまりに単純化した文言は危険です。
(236:100)

搭載兵器を翼下にぶら下げるなど外装している戦闘機は、抵抗が増大し加速性や最高速度、対G限界なので不利ではないでしょうか?

ウエポンベイを用意し、機体内に装備するようにすれば、加速性や最高速度、対G限界などで有利になりますか?
そうすると機体の方がデブになるor搭載量が減るし投下兵装の寸法に制約が出てしまう問題がある
ステルス機はステルス性のために内装式だが。

外装式だと、いざとなれば全部パージすれば身軽になれる。
ゲンブンマガジンによると、かのゼロ戦でも空になった増槽タンクを投棄するだけで30km速度が向上したそうだ。
(625:300,301)
空力的には有利になる。というか実際にそうしたのがF-22
欠点は外装方式に比べて搭載量がかなり減ること
搭載量が減るということは攻撃力が減るってことだ。
たいていの戦闘機はマルチロールファイターを指向してるからなおさら大きな欠点。
F-22はステルス性を追求した結果採用した
(625:モッティ ◆uSDglizB3o)
ただ、ステルス性のために搭載武装を単純に減らしたというわけではなく、こんな任務をさせるか
らこれだけ積め、これだけあれば想定するこのようなミッションをこなせる、という計算はしている。
ウエポンベイではないが、ファントムやイーグルのスパロー、トーネードのスカイフラッシュのよう
に半埋め込み式にしたり、トムキャットのフェニックスのように空気抵抗の少なくなるような形での
装着は行われている。特定の任務のための特定の武装が優遇されるという取捨選択は、過去に
もあった。
(625:ふみ ◆Y.QUKJBduY)

日本のF-15Jと韓国のF-15Kでは、どういうふうに性能が違うのでしょうか?また総合的にはどちらのほうがいいのでしょうか?

F-15Jは戦闘機でF-15Kは戦闘爆撃機
つまりJは飛行機を相手にしてKは爆撃にいって飛行機におそわれたら相手もする
機体はKのほうが新しいがJのほうが軽量で上昇力とかは高い
しかし任務が違うので比較しても仕方ないぞ
(俺初質スレ2050:321)
F-15Kは機体構造をE基準に強化してあるが、Eが使える精密誘導器の大半は
十分に供与されなかったり、初めから運用能力を欠いていたりする
例えばJDAMは40発しか供与されず、1機当たり0.5発で、しかも追加は認められていない
現状、Kは「独島を侵攻する日本の攻撃を撃退する」制空戦闘専用機に近い
このため北朝鮮が韓国との国境の島を砲撃した際にも、「反撃出動」したF-15KはAAMのみを
装備して発進しており、「何のために高価な爆撃機を装備したのか」「単なるアリバイ作り」と
韓国の国会で批判された
空戦能力比較では、Kは機体強度がJより高く、FCSがJより進歩していて、何よりAIM-120はAAM-4
よりも命中率が高いと思われる(AAM-4は実戦で使えるか検証されていない)ので
空自の内部検討ではKがJを圧倒するものと想定されている
(俺初質スレ2050:324)
F-15Jってめちゃくちゃバリエーション多いが・・・
Pre-MSIP機なら15Kよりだいぶ劣るし形態2型なら多分勝てるだろ
(俺初質スレ2050:3265)

戦闘機の先端にはレーダーが収納されていますが金属のレドームという覆いがあるのに、なぜレーダーの電波が通り抜けるのですか?

少なくともレガホまではレドーム先端部分は金属キャップだ
ピトー菅(つまり金属)が先っちょについているのも少なくはない

昔は不思議でしょうがなかったが、レーダーは、とくにパルスドップラー
方式のレーダーは、真正面が死角になることを知って疑問が氷解した
(俺初質スレ2050:824)

現代のマルチロール機にフロートを付けて運用することは可能ですか?または有用ですか?

不可能。ジェット機にフロート付けても、進入速度が速すぎるから、
水上機として運用できない。
(俺初質スレ2050:909)
フロート付き飛行機や飛行艇には波高制限がある
だいたい3mより高い波があるところで着水できる水上機は存在しない
ところが、日本周辺で波高が3m以下な日は年間で100日を切る
広大な湖沼を数多く抱える北アメリカ以外で、水上機を日常的に使える
ところはないだろう
(俺初質スレ2051:922)

アブロCF-105アローのミサイルは胴体格納型だったそうですがこれにはどのようなメリットがあったのでしょうか?

隠顕式にすることで、空気抵抗が無くなります。
当時は、高空を飛行するソ連爆撃機に一刻も早く辿り着く必要があり、カナダのような
広い国土を守るためには、かなりの速度と航続距離が必要と考えられていました。

このため、抵抗となる吊下げ式のミサイルは邪魔になると思われた訳です。

また、ミサイル倉にミサイルを格納するのは当時の流行でもありました。
(67:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ハリアーやF-35Bは垂直離着陸出来ますが、どのようなメカニズムなんですか?

ハリアーやF-35はジェットエンジンの噴出孔の向きを変えることができる。
垂直離着陸の際は噴出孔を真下に向けて機体を垂直方向へ浮かせたり降ろしたりすることができる。
(俺初質スレ50501:151)

戦闘機でなんで、同じ機体で単座と複座があるんでしょう?

単座で任務するのが難しいから複座なのかなと思いますがパイロットの練度であてがわれる機体が変わってくるんでしょうか?
練習用の機体だと教官が乗る必要が有る

作戦機だと任務の違いが有ったりするが機種によって事情も違うので一概には言えない
(俺初質スレ434:363)
機種転換訓練用

一人前のパイロットでもそれまで搭乗したことのない機種では任務をこなせない
…だけど、
最近では地上のシミュレータでも複座機の替わりになるとのことで複座機を訓練用にあてがうのは減ってる 
…あとは、
複座でも>>363の俺の回答にもあるように任務で異なるので両方ともパイロットでない配置になってて
パイロット資格のないレーダーやアビオニクスを運用する士官が乗ってた利する場合あり
(俺初質スレ434:364)

複座型戦闘機の射出座席って前席後席同時に作動するものなんですか?

飛行機によって違う。前が操作すると前だけとか、前後同時とか。
後ろが操作したら後ろだけ、というパターンは多そうな気がする。 

ベト戦時のF-4なんかだと、後席は脱出したけど前席がそのまま
居残って着陸できた、という例もあったはず。
(俺初質スレ435:573)
「前後同時」は存在しない
前後同時だと射出された座席同士が空中衝突する危険が極めて高い
サイドバイサイドでも左右同時はないはず 

通常はブラスト被害を避けるため後席射出が先になる

一部の、というか現在では大半の機種は前後席に仕切りがあるので
前席が単独または先に飛び出すことも可能になった(後席が故障、または
損傷で射出されず、前席も射出されないという事態を回避するため)

ディレイは秒単位、または1秒以下に設定されているものが多い
(俺初質スレ435:574)
映画「トップガン」だと、前席のパイロットが操作ができない→後席の操作では後席しか脱出しないので、
後席員が前席の脱出装置を操作して前後とも射出させる、ってのをやってたね。
結果的に、身を乗り出してた後席員は射出の際にキャノピーに頭部を激突させて死んじゃったが。
(俺初質スレ435:575)



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