このページの内容は随時更新中(数か月毎)です。
最終更新日は「2024/12/01」です。
一般的なゲームのような「推奨環境」や「動作環境」といっても難しく、PCのCPUメーカーと違いスマホ向けのCPUメーカー(*1)の命名規則が分かりにくく覚えづらいため、ここでは有名なベンチマークテストのスコアを基準に分けた。
また、わかる人向けに、念のため従来通りの動作環境表示も記しておく。
なお、基準については筆者の経験則からの主観であり、スマホ自体の個体差も小さくないため、動作に関する一切の責任を負わない点を留意されたい。
以下はv2.18での調査結果である。今後アップデートで必要な環境のラインが大幅に変わった場合は追って訂正する予定。
Antutu Benchmark (ver.10)
- 動作・サウンド・画面録画が正常に動作する環境
- 総合スコア:70万点以上
- GPUスコア:20万点以上
- RAMメモリ:8GB以上
- 動作・サウンドが正常に動作する環境
- 総合スコア:50万点以上
- GPUスコア:15万点以上
- RAMメモリ:6GB以上
- 動作が正常に動作する環境
- 総合スコア:30万点以上
- GPUスコア:10万点以上
- RAMメモリ:4GB以上
- 最低限起動する環境
- 総合スコア:15万点以上
- GPUスコア:3万点以上
- RAMメモリ:4GB以上
詳細スペック
- 推奨環境
- Android
- Android 7.0 以降
- CPU:Qualcomm Snapdragon 845・778G・Hisilicon Kirin 980・820・Mediatek Dimensity 920
- 8GB RAM 以上
- 4GB以上の空き容量
- iOS
- iPhone X 以降
- OSのバージョン:iOS 13 以降
- CPU:Apple A11 Bionic
- 3GB RAM 以上
- 4GB以上の空き容量
- 最低環境
これらを下回っている場合はストアからダウンロードができない。
- Android
- Android 7.0 以降
- 64ビット版システム
- iOS
- iPhone 6s 以降
- OSのバージョン:iOS 13 以降
ここの項のコンセプトは、新たにスマホを購入予定の迷えるARプレイヤーを導くべく、あなたが最もスマホに求める要素別に、最もコスパに優れるスマホを探していく。
なお、このページは上記の「性能基準」でほとんど終わりだが、ここからは、毎日中古スマホ市場を監視し国内海外問わず様々なブランドから発売されるスマホの情報にアンテナを張り、「スマホコレクター」を自称する筆者granbeatの趣味全開のコーナーであることを前もって述べておく。要するにオタクの自分語りコーナーだ。
その前に一つ重要なポイントとして、中古を許せるかどうかが大きなターニングポイントになってくる。
スマホは大きく二つの種類に分けられる。ヘビーにスマホを使わない人向けの「ミドルレンジモデル」と、高価格ながらすべての要素に妥協がない旗艦モデル「ハイエンドモデル」である。ARを快適にプレイできる"低価格新品"スマホとなると、ハイエンドモデルの選択肢は無くなりミドルレンジモデルになる(*2)のは当然だが、GPU性能(3Dグラフィック性能)に落とし穴が存在する。
例えば、同じ値段・同じ性能のスマホで、1つは発売したてのミドルレンジモデル、もう一方は発売から2年から3年が経過した型落ちのハイエンドモデルを比べた際、後者型落ちハイエンドに比べて前者はGPU性能が1割前後低い。また、後者型落ちハイエンドの方が(数年前のその当時ブランドの看板を担うため)ディスプレイやゲーム時の排熱効率が高いことが多い。そのため筆者としては、余程の嫌悪感を抱いていない限り中古で型落ちハイエンドの選択肢をとることを薦める。どうしても新品を購入したい場合は、このページでも一部新品の可能性について言及しているため、一通り目を通していただきたい。
型落ち中古iPhone
iPhone7が7千円から1.2万円。iPhone6sが4千円から1万円。
この価格帯では、自分の予算にあった歴代のiPhoneを買うのがベスト。買う前から分かり切っている性能不足以外の不満がほとんど出ないため、6s以降なら全然あり。
そもそもこの価格帯でゲームをしようなどという幻想は、本来であればほぼ不可能であり、それをしようものならある程度の妥協が必須となる。例えばバッテリーがヘタっていたり、ディスプレイ端っこがちょっと割れていたり。ネット通販やメルカリなどを酷使して、自分が求める要素以外はとことんそぎ落としていくのが、1万円以下スマホでの最低限のゲーミング環境には求められる。
Snapdragon 845 搭載中古機種
Xperia XZ2が5千円から1万円、AQUOS R2が4千円から8千円、他はイオシス検索ページより。
Snapdragon845は、2018年にハイエンド機種を中心に採用されたCPU(スマホの全性能を決める頭脳部分)の名称。5年型落ちとなれば、2年縛りだけでなく4年縛りのキャリア契約ユーザーからの中古落ちも十分に落ち着き値段が底に落ちきる、スマホ最期の値下げタイム。この下の価格帯はガラケーやiPhone4くらいのスマホ初期のスマホの有象無象の群に堕ちるため、これ以下はなかなか望めない。ゲームできるスマホを買うなら最低5千円スタート。ARでは音がバグるかもしれないが軽いコースならオンラインもギリギリ可能。
Snapdragon 855 搭載機種のワンチャン狙い
Xperia 1が1万円前後、AQUOS R3も1万円前後。
Snapdragon845の1年後の855が4年縛り終了期間のここ数か月でかなり急降下してきた印象。ジャンク品でないものでも1万円ぽっきりで買える個体が少しずつ出てきた印象。
ただ品質自体は非常によく、Snapdragon855自体が上記基準スコアで『動作・サウンド・画面録画が正常に動作する環境』に近く及ぶ55万点であるのに加え、大画面4K有機ELやカメラやゲーミングアシスト機能など高い完成度だが64GBが気がかりなのXperia 1、同じく完成度高めだがメモリ6GBなのが気がかりなAQUOS R3。同じ性能のスマホの中でこの2ブランドだけ安いのは、球数の多さと、ブランドカの無さなので心配せず買ってもらいたい。
なお後述でもいうほど釘を刺すが、Amazonの1万円前後の新品格安スマホは絶対にダメ。いくらAmazonといえどこの価格帯にもなると、YoutuberがiPhoneのパクリと言って重すぎてネタにできるレベルの文鎮しかないため、金持ちの遊びならいいが一世一代のお年玉でひねり出す価値は毛頭無い。
iPhone SE 第2世代
1万円台前半~3万円(新品)。この価格帯では最も性能が高くコスパも最高レベル。
性能よし、安定性よし、操作性よしで、ディスプレイ以外デメリットがほとんど見当たらない名機。未だ4万円台を推移するiPhone 11と同じ性能を有しながらも、キャリア各社から1円スマホの格好の材料にされ、どうあがいても利益が出る状況に転売が横行し、中古市場に新古品が溢れた良くも悪くもスマホ史に残る一台。スマホ全体でみても中古市場でのロット数は抜群に豊富で、本体自体の魅力関係なく市場原因で価格下落が止まらない今がおすすめ。今でもギリギリ新品が残っているため、新品しか許さない人もなんとか3万円前後で手が届く、ゲーム可能スマホの新品でも最安値。
筆者も購入し、wikiに掲載している動画はすべてこれで撮影している。ちなみに購入価格は10,800円。
iPhone X
1万円前半~。SE2からある程度性能削ってでもディスプレイを重要視したい人向けだが、SE2から失う性能差があまりにも大きすぎるためよほどじゃないとSE2の一択。
総合点高めのミドルレンジAndroid
Xiaomi Mi 11 Lite 5G・motorola edge 20の両方が1万円台後半~4万円(新品)
ミドルレンジの最高性能マシン。新品の選択肢でメーカー正規代理店で購入できるもので最もコスパに優れる。最大の特徴は、迫力ある大画面有機ELと超軽量ボディを両立している点。ただSE2と大きく性能差がありiPhoneXとSE2の間くらいの性能のため、iPhoneXよりはギリギリこっちだがSE2の圧勝。
ミドルレンジブレイカーPixel 6a
2万円台前半~4万円(新品)。
最新10万円越えのスマホと同じレベルの圧倒的な性能を持ちながら、超格安な定価と衝撃的な下取りセールで、2022年のスマホニュースを総なめにしたまさしくブレイカー。新品で購入したい人も下手なミドルレンジモデル買うより絶対これ。これのせいで全ミドルレンジスマホの存在意義が消えてしまったスマホ進化の歴史の最終形態。iPhoneで言うところのiPhone SE 2.5みたいなのにさらにディスプレイもカメラも良いようなスマホの1つの完成形。
もちろんARを画面録画も通話もしながら快適にプレイできるような非常に高い性能と、google純正という高い安定性と長い保証期間をもつ、いつ買っても長く快適に使えるスマホ。
iPhone XR
2万円前半~。安い理由は他サイトを参照。ただSE2の性能が、これの次のiPhone11相当なため、この価格帯でもやはりSE2が強すぎる。
つまり、
iPhone SE2 か Pixel 6a を買っておけば確実
という話。
この2つは泣く子も黙るスマホで、少し前までスマホオタクはおすすめのスマホを聞かれたからにはカメラなら何々ディスプレイなら何々とオタク語りしていたのだが、最近は「もうとりあえずこれ買っとけ」と全スマホオタクに言わしめる威力のある2台である。MT車好きで例えると86とスイスポである。サブスクで例えるとアマプラ一択である。しかもこの2台がこんなに安いとなると3万円以下のスマホの立つ瀬がなくなるし、10万円以下のスマホは存在価値がなくなるし、10万円以上はただの趣味か新しいもの好きしか買わなくなってしまう。
スマホ進化の歴史が終わり始める悲しみと、今後このページの更新を価格の部分だけに手抜きできる嬉しさに挟まりながらこのオタク語りを締めくくりたい。
最新情報ではないので省略しますが、バックアップ程度にregionに格納しておきます。
+ | 2023年前期情報 |
+ | 参考資料:執筆メンバーTの場合 |
*1 スマホの場合、PCのCPUにあたるプロセッサは正しくは「SoC」という名前。
*2 中古スマホを扱う店舗の一部に「未使用」として新品が販売されていることもあるが、流通数も少なく、後述の型落ちの価格ダウンの恩恵を受けられるモデルになるとほとんど流通しなくなるため、文書内では無いものとして扱う。
*3 中古スマホを扱う店舗の一部に「未使用」として新品が販売されていることもあるが、流通数も少なく、後述の型落ちの価格ダウンの恩恵を受けられるモデルになるとほとんど流通しなくなるため、ここでは無いものとして扱う。
*4 Xperia1は特定のアプリ(画像ビュアーやYoutubeなど)以外のゲーム等では4Kは使えない。