初心者向け情報

このページでは「ARをはじめる」の内容を終えた初心者の方を対象としている。当該ページを読んだうえでこちらを見ることを推奨する。また、ここでは筆者おすすめの車種も挙げており、その全ての車種のセッティングはセッティング例のページに掲載しているので、参考にしていただきたい。



グリップレースの走り方

ARの楽しみ方は十人十色だが、それは主にグリップレースとドリフトの二つに分かれる。まずはグリップレースの方から軽く解説していこう。ここではいかに速く走れるようになるかを述べる。なおここで述べる時は、アシスト類を「ABSオン・TCSオフ*1」に設定している事を前提としている。

具体的なセッティングの解説は → セッティングガイド
各コースの解説は → コース一覧

後輪駆動車(FR・MR・RR)

  • 滑らない&滑らせない
    • 現実でもそうだがこのゲーム内の挙動では特に、リアを滑らせるよりしっかり地面を掴んで曲がる方が速い。また、どう走ってもリアが滑るという車はほぼ無く、前述のセッティングガイドに倣ったセッティングを適応させると、ドリフト用の車種(Drift tune, D-Spec等)でもしっかりグリップさせることが出来る。実際、グリップ用の車種以上のラップタイムを叩き出すドリフト車両も少なくない。
    • セッティングを整えた上でグリップさせるのに最も重要なのは、ARをはじめるで述べた「スロットルスライダー」を使ってアクセル開度をハンドルの動きに合わせて調節し、リアが滑るか滑らないかのギリギリを模索しながら少しずつアクセルを踏むことである。さらに中級者向けにもう一段階上のコツとなるが、コーナリング立ち上がりでこのスロットルスライダーの真ん中を連打すると安定する。理由は複雑なので割愛するが、とにかくアクセルオフで地面を掴む事が重要になってくる。
  • 滑らかに走る
    • 具体的にいうと、「アウトインアウト」と「ブレーキ→アクセルオフ→徐々にアクセル」という、レースゲームのセオリーをしっかり守って走ることが重要となる。
    • 前者アウトインアウトは基本中の基本であり、曲がる角度などを走りながら体感的に覚えていくとすぐ習得できるが、後者は簡単そうで難しく、これをなおざりにしてプレイしていると変な癖が付いて練習すればするほど遅くなるという悪循環に陥りかねないので、早めに知っておくことが重要である。
    • 後者「ブレーキ→アクセルオフ→徐々にアクセル」に関しては、この三段階を経る中でそれぞれの段階の間はそれに徹することが重要である。具体的には、コーナー進入ではブレーキしか使わず、コーナリング中はアクセルオフでハンドリングに集中し、立ち上がりではアクセルの開度に集中しながらアクセルを踏み続けるというものである。特に立ち上がりで少しでもブレーキを使ってしまったり長いアクセルオフを挟んでしまうとその後のストレートで大きなビハインドにつながるため厳禁である。序盤の間は難しいため、アウトインアウトよりこちらを意識して走る方がいいかもしれない。
    • また、中級者の人はコーナリングの間ずっとハンドル最大限切り続けながら、アクセルオフとアクセスオンの調節によるアンダーステアでコーナリングラインを定めていく基礎的な走り方について、自分なりの感覚で研究してみてはと思う。上級者やトップランカーのプレイ動画を見ても、全てのプレイヤーがその技を当たり前のように使っている。もう上級者だという方には、タイヤが地面を掴む絶妙な感覚でのトラクションの重要性を語りたいが、長くなるのでそれはまた別の機会にとっておこう。
  • とはいえ、上記で述べていることを守っていれば、あとはプレイヤーの腕を上げる他ない。特にARプレイの序盤はCR不足に悩まされるため、CRを集めるためにカスタムレースやクイックレースなどで継続的に走っていると、すぐに難なく上達する。また、YouTubeやTwitterなどでプロの走りの走行動画も沢山あるので、それを見てみるのもいいだろう。

後輪駆動車、敷いてはARの挙動自体の動きや扱いに慣れるための練習車として最も適しているのは「日産 180SX」です。AR始めたばかりの方でどの車種を買えばいいかわからない方はこちらを買う事をおすすめします。
この車種は、ディーラーでの安さ、中馬力での扱いやすさ、フルチューンでの圧倒的な速さ、ドリフトでの扱いやすさなど、総合的にかなり優れている車種です。
2021年11月現在でタイムアタックモードに収録されている全てのコースの走行動画とそのセッティングを収録した動画をYouTubeに掲載しています。各コースのページには文字でのコツと解説もあります。動画は下にリンクを掲載していますので参考にしてみて下さい。なお車種は419馬力*2の180SXを用いています。


四輪駆動車(F4・M4)

  • 後輪駆動車の走り方の際に述べたのは、多くが四輪駆動車や前輪駆動車でも共通している。ここでは四輪駆動車特有の走り方のコツを述べていく。
  • 立ち上がりにしっかり踏む
    • ARでの四輪駆動は、サイド等を使ったりして故意にリアを流そうとしない限りほとんどリアが流れて姿勢が不安定になる事はなく、逆に強いアンダーステアが発生する。アクセルオンによるリアの流れがほとんどないので、後輪駆動以上にブレーキングとアクセルオンを区別して走ることができる。特にコーナー立ち上がりでのアクセルオンは速く走るには重要である。
    • アクセルオンでの後輪駆動の違いとして、後輪駆動ではコーナリング中ではハンドリングに集中し、立ち上がりで姿勢が前に向き始めたあたりでハンドルを元に戻すと同時に徐々にアクセルを開けていく。この時走りたいドライビングラインに車体を持っていくのはハンドリングがほとんどを占めるが、四輪駆動では、そのラインに載せるまでは当然ハンドリング操作で行うが、そこからラインを維持するのはアクセルのオンオフによるアンダーステア具合の調節が大きい。アクセルを弱めればより曲がり、アクセルを強く踏めばコーナーの外側に飛んでいく力が後輪駆動より大きく働くので、その具合をスロットルスライダーで調整しながらコーナリングし、コーナーの出口が近づくと、アクセルを全開にしてコーナー出口の外側ギリギリまで膨らむ。やはり基本は「アウトインアウト」である。
    • 中級者以上になると、これを後輪駆動車でも行える。最終的に速く走るには駆動輪に関わらずこの走り方が必須事項となるが、特に四輪駆動ではこれが重要で、後輪駆動よりも走っていてコツを掴みやすいので、順序としてはページ通りに「中馬力FR→4駆→高馬力FR」がおすすめである。
  • 滑らない&滑らせない
    • 後輪駆動で述べた事との違いを限定的に話すと述べたのだが、これはより初歩的で余談に近い話であるので、既に今までリアル系レースシミュレーターゲームをプレイした事がある人は聞き流してもらえればと思う。
    • 上で述べたようにARは四輪駆動車のトラクションがとても現実的ではないほど強い。そのため、某峠ドリフトゲームや某都市高速環状ゲームのようにリアを流して走った方が速いのではないかという疑問が出るかもしれないが、実はある程度の角度のコーナーであればコーナリングに限ればグリップして走るのとさほど変わらないのである。ただそう上手い話はなく、コーナー立ち上がりに関してはドリフトの方が圧倒的に遅く、結果的には全てグリップした方が速い。やはり四輪駆動車でも走る時は滑らせないようにしよう。
    • ただしセッティングや車種次第では四輪駆動車でも後輪駆動車でもリアを流した方が速い場合も…それはかなり上級者向けテクニックなのでここでは省略する。

四輪駆動車のおすすめ車種は以下の3つです。ここでは上記の180SXの時とは異なり、ARでの四輪駆動の挙動を体感できる車種を選びました。R35やAcura NSXといったクセの強いハンドリングの車種ではなく、しっかり止まって曲がって加速できるような、上記のような四輪駆動らしい走り方をしやすい扱いやすさを持った車種です。

車種名 Peugeot 308 R HYbrid Subaru Impreza WRX STi '04 Mitsubishi Lancer Evo X Nissan 180SX Type X (備考)
画像
車両本体価格 60,000 35,000 50,000 20,000
フルチューン費用 93,000 143,000 108,000 128,000
ニュルタイム 6:33:574 6:25:250 6:26:294 6:20:414

前輪駆動車(FF)

  • ここでも四輪駆動同様に前輪駆動車特有の走り方のコツを述べていく。
  • 踏みすぎない
    • 現実での前輪駆動車特有の用語として主に2つあり、その1つは「パワーアンダー」というものである。これは、前輪駆動車ではハンドリングと駆動を担当する車輪が同じなので、アクセルを踏みすぎた際に前輪のグリップが失われ、ハンドリングが大きく損なわれて大きなアンダーステアが出てしまうというもの。これを対処するにはアクセルを踏みすぎずパワーアンダーが発生しない直前あたりの慎重なアクセルワークが必要となる。ただ実際には収録されている前輪駆動車でハイパワーなモデルはほとんど*3無いため、後輪駆動に近い丁寧なアクセルワークで走れば何ら問題はない。
  • アクセルオフを活かす
    • 前述の用語の2つ目が「タックイン」である。前輪駆動車はコーナリング中にアクセルを踏みすぎると上記によりアンダーステアになりやすい。逆にアクセルオンでコーナリング中にアクセルをオフにすると、前輪のコーナリングフォース*4が一気に回復し、大きなヨー(上下を軸として水平に回転すること)が出て、オーバーステアに転じる。これが、タックインである。
    • これをタイム向上に繋げるにはややARの挙動に対する慣れが必要であるため、中級者以上が対象。タックインの使い方としては、コーナー進入でハンドルを一気に切ると同時にアクセルを一瞬だけオフにする。すると他の駆動方式の車種では実現できない、スムーズなノーズの入りが可能となる。

前輪駆動車でおすすめはやはり「Peugeot RCZ」である。プレイ開始初期に無料で獲得出来るハードルの低さと、柔軟性があり調節の幅の広さが特徴。足の柔らかさにより前輪駆動最大の敵であるパワーアンダーが出にくく、タックインも可能なリニアな足回りで走っていて楽しい1台。

最終更新:2022年04月02日 23:57

*1 トラクションコントロールの略。

*2 レベル2のターボ以外は全てフルチューンの180SX。

*3 Peugeot RCZ R-Specのみハイパワーな前輪駆動車に当てはまる。

*4 タイヤが回転方向から見て横向きに生み出す力。この場合は向心力。