「シークレットムーン」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
シークレットムーン - (2017/02/06 (月) 03:36:25) の1つ前との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
&bold(){Secret Moon}
&ref()
[[BGAでプレイ>]]
&bold(){BGA追加前のゲームです。恐らく今後追加されるであろうゲームです。}
#contents
*ゲーム画面
&ref(シークレットムーン全体.png)
*目的
「姫」「旅人」「僧侶」と「大臣」「兵士」の陣営に別れ、それぞれの陣営に定められている特定の勝利条件を目指す。ただし、お互いの正体が最初は隠匿されている。いわゆる正体隠匿系ゲーム。-以下フレーバーテキスト
ここではない場所、今とは違う時代、とある小さな王国に一人の姫がいました。少し内気なその姫は本を読むことが大好きで、いつも城の尖塔にある図書室に篭っては様々な物語や学術の本を読み、城の外、遥かな世界を夢見ていました。
ある時、ふとしたきっかけで、旅人から姫の元へ一通の手紙が届けられました。その手紙には、熱烈な愛の言葉や姫の美しさを称える美辞麗句が並んでいたわけではありませんでしたが、姫の心を動かすに十分な内容が書かれていました。
「私は、あなたのお噂を聞いて、遥か遠くの国からここまで旅をしてきました。
よろしければ、あなたのお顔を拝し、ここにたどり着くまでの物語を献じたく思います。」
姫は意を決すると、一通の手紙をしたため、優しい女僧侶に託しました。
「次の新月の夜、城の裏庭の門の鍵を開けておきます。庭園の卓にて、わたくしにあなたの物語をお聞かせいただけますか」
ところが、この経緯を耳にしたものがいました。城の大臣です。姫に最良の婿を迎えたいと願う彼は、どこの馬の骨とも知れぬ旅人に姫の心を奪われることを恐れ、密かに兵士達を集めて警備を命じました。
果たして、姫と旅人は大臣と兵士の警備をかいくぐり、語らいの時間を持つことができるでしょうか。
*画面説明
&ref(画面説明.png)
*ルール
・ゲーム開始時のセットアップ
ゲーム開始時に8枚の役割カードがシャッフルされ、各プレイヤーに1枚の役割カードが秘密裏に配られます。残りのカードは全て中央に置かれます。中央に置かれたカードはNPC(いわゆる中立プレイヤー)のカードとして扱います。
基本的に誰にどのカードが配られたのかは分かりませんが、「姫」と「旅人」の役割カードが配られたプレイヤー同士はお互いの役割を知ることができます(「大臣」と「兵士」や「僧侶」は自分以外のプレイヤーの役割については何も分かりません)。ただし、プレイ人数によっては「姫」か「旅人」の役割カードのどちらかが欠けていたり、どちらも欠けているという場合があります。
(5人プレイの場合)
役割カードをシャッフルする前に4枚の兵士と1枚の兵士カードがシャッフルされ、その中からランダムに1枚が取り除かれます。残った4枚のカードに大臣、旅人、僧侶を加えて7枚の役割カードをシャッフルし、各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
その後は通常通りにセットアップが行われます。
・プレイ
1ゲームは3ラウンドで構成されています。ラウンドは次のように進行します。
1.手番順カードが各プレイヤーに1枚ずつ配られます。残った手番順カードは捨て札山に裏向きで捨てられます。
2.手番順カードに示された数字が小さい順に、各プレイヤーは順番に手番を行います。自分の手番になったら次の7個のアクションのうち1つを選んで実行します。アクションの実行が終わったら手番順カードを捨て札山に捨てます。
・観察
・質問
・指名
・隠れる/かばう
・妨害
・攻撃
・待機(パス)
3.全てのプレイヤーが1回ずつアクションを実行したら1つのラウンドが終了します。再び1.に戻り、ラウンドを繰り返します。
これを第3ラウンドが終了するまで繰り返すか、どちらかの陣営が勝利条件を満たしたらゲーム終了となります。
*アクションの詳細
実行できるアクションの詳細を説明します。
**観察
他プレイヤーの役割カードもしくは中央にある役割カードのうち1枚を秘密裏に確認する。見たカードには自分の色のマーカーが置かれます。
確認した役割カードの内容を他の誰かに教えてはいけません。
**質問
他プレイヤー1人を指定し、そのプレイヤーに「そこにいるのは何者か?」と質問する。
質問されたプレイヤーは自分の役割に応じて次のように返答しなければいけませ。また、質問されたプレイヤーがどの反応を示したのかを示すマーカーが置かれます。
「姫」と「旅人」:何もしゃべらない。この反応を示したプレイヤーには姫陣営のマーカーが置かれる。
「大臣」:「バカもん!わしは大臣じゃ!」この反応を示したプレイヤーには大臣陣営のマーカーが置かれる。
「僧侶」と「兵士」:「やぁ、ご同輩」
**指名
他プレイヤーもしくは中央にある役割カード1枚を指定し、その役割を宣言する。
宣言した役割とカード内容が一致していた場合、「宣言を受けたプレイヤー」の役割カードが公開される。
宣言した役割とカード内容が異なっていた場合、「宣言をしたプレイヤー」の役割カードが公開される。この場合、「宣言を受けたプレイヤー」の役割カードが公開されることはありません。
なお、既に自分の役割カードが公開されているなら、特にペナルティーは受けません。
中央にある役割カードに対して「指名」アクションを実行する場合は、「宣言をしたプレイヤー」が中央のカードを秘密裏に確認し、当たっていた場合はそのカードを公開します。ハズれていた場合は自分のカードを公開します。
**隠れる/かばう
このアクションは第3ラウンドでは実行できません。
プレイヤー(自分やNPCも含む)1人を指定し、守ります。ラウンドが終了するまで、指定されたプレイヤーは全てのアクションの対象にできません。なお、指定をしたプレイヤーが途中で脱落しても、指定されたプレイヤーはラウンドが終了するまで守られたままです。
**妨害
手番順カードを持っている他プレイヤー1人を指定します。指定されたプレイヤーは手番順カードを捨てなければいけません。ただし、このアクションを実行したプレイヤー(=指定をしたプレイヤー)の役割カードが公開され、脱落します。
・指定されたプレイヤーがまだ当該ラウンドで手番を実行していなかった場合
指定されたプレイヤーが持っている手番順カードは捨てられ、そのプレイヤーは当該ラウンドで手番を実行できません。この場合は捨てられる手番順カードは裏向きに捨てられます。
・指定されたプレイヤーが「待機(パス)」アクションを実行していた場合
指定されたプレイヤーが持っている手番順カードは捨てられます。この場合は捨てられる手番順カードは表向きです。
**攻撃
兵士はこのアクションを実行できません。
既に表向きになっている役割カード1枚を指定します。その役割カードを持っているプレイヤーは脱落します。
**待機
このアクションを実行した場合、そのラウンドでは何もできません。その代わりに、次ラウンドで使用する手番順カードを捨て札山から1枚自由に選んで確保します。選んだカードは全プレイヤーに公開されます。
このアクションで手番順カードを確保したプレイヤーには、次ラウンド開始時に手番順カードは配られません(既に手番順カードを持っているので)。ただし、次ラウンドが開始される前に確保した手番順カードが「妨害」アクションによって捨てさせられた場合は、通常通りに手番順カードが配られます。
**脱落について
妨害アクションを実行したり、攻撃アクションを実行されることによってプレイヤーが脱落することがあります。脱落したプレイヤーの役割カードは公開されます。さらに、脱落したプレイヤーはそれ以降ゲーム終了まで、一切の手番を実行できません。
ただし、ゲーム終了時に自分がが所属していた陣営が勝利すれば、途中で脱落しても勝利となります。
例えば、自分が兵士で途中で脱落したとしても、大臣陣営が勝利すれば自分も勝者となります。
*ゲーム終了
次の4つの条件のうちどれか1つが満たされたらゲーム終了です。
・第3ラウンドが終了する(姫陣営の勝利)
・大臣が脱落する(姫陣営の勝利)
・姫が脱落する(大臣陣営の勝利)
・姫と旅人の両方が公開される(大臣陣営の勝利)
第3ラウンドが終了するか、大臣が脱落したら姫陣営の勝利です。役割カード「姫」「旅人」「僧侶」を持っていたプレイヤー全員が勝利です。
姫が脱落するか、「姫」と「旅人」の両方の役割カードが公開されたら大臣陣営の勝利です。役割カード「大臣」「兵士」を持っていたプレイヤー全員が勝利です。
*重要なルール
このゲームではアクションを実行する時などを除いて、基本的にしゃべってはいけません。なぜなら、暗い夜の庭園で姫と旅人は大臣や兵士に見つからないようにお互いを探しています。大臣や兵士もまた、秘密裏にに2人を探しているのです。声を出しては見つかってしまうでしょう。
また、自分だけが知ることのできた情報を公開したり、他プレイヤーに「このアクションをした方がいいのでは?」などのような相談などもしてはいけません。
ただ、これはあくまでルールです。仲間内でやるならばゲーム性が失われない範囲でワイワイやるのがいいと思います。
*役割ごとのアドバイス
**姫
姫は姫陣営で最も重要な役割です。姫が脱落すれば姫陣営は負けてしまいます。大臣陣営は姫を全力で探すので、「旅人」以上に正体を隠す必要があります。ただし、姫を脱落させることができるのは「大臣」だけです。もし正体がバレてしまっても、諦めないでください。自分自身を守ることで時間を稼ぐことができます。
**旅人
旅人は脱落してもすぐには負けとはなりません。そのため、姫よりは身軽に動くことができるはずです。旅人は、唯一誰が姫であるのかを知っています。つまり、残りのプレイヤーはほとんど大臣陣営です。そのため、他プレイヤーを脱落させることに力を入れるとよいでしょう。しかし、旅人と姫の両方が脱落してしまったら姫陣営は負けてしまいます。大胆に動きたいのであれば、姫の正体を隠しておかなければいけません。そんなときは、あえて姫のプレイヤーのカードを確認し、他プレイヤーの目を欺くのもよいでしょう。
**大臣
大臣陣営で最も重要な役割です。脱落することなく姫陣営を攻撃できる唯一の役割ですが、あまりにも何度も攻撃を行っていると姫陣営から目をつけられることになるでしょう。初めは様子を見ながら慎重に動きたいかもしれませんが、もし見つかってしまっても、味方の兵士が守ってくれることを信じて姫と旅人を見つけるために積極的に動いてくのもよいでしょう。
**兵士
兵士は能力的には弱い役割です。見つけられ次第脱落させられることでしょう。しかし、恐れることはありません。あなたは1人ではありません。時には自分を犠牲にする勇気も必要です。
**僧侶
僧侶は姫陣営の3つ目の役割です。質問された時には兵士と同じ答えを返します。あなたは姫の正体をを隠すために場をかき乱したり、旅人を装って兵士を脱落させるのがよいでしょう。僧侶はこのゲームにおいて最も重要な役割かもしれません。