ゲーム画面
目的
プレイヤーは商人となり、象に乗ってインドを旅します。その道中で絹を売買したり、宮殿を建ててお金を稼ぎ、もっともお金持ちの商人となることを目指します
ゲームの流れ
ゲームはそれぞれの行動を実行する際に決められている数のアクションポイントを消費して、任意の行動を順番に実行していきます。これをプレイ人数によって決められるラウンド数だけ行って、全ラウンドが終了したらゲーム終了です。ゲーム終了時に所持していたルピー数とボーナスとしてゲーム終了時に与えられるボーナスルピーの額を合計して、最も多くのルピーを所持していたプレイヤーが勝者です。
画面説明
このゲームで使用するボードの説明をします。
赤枠で囲まれている場所は市場です。毎ラウンドのはじめに市場にはランダムに絹のベールが補充されます。
青枠で囲まれている場所は現在のラウンドとターン数を表します。この画像の場合は1ラウンド目の1ターン目を表します。
ピンクで囲まれているのがプレイヤーが動かす「象」コマです。
次にそれぞれのマスの説明をします。
赤で囲まれている場所は、高台です。ここに移動するためにはアクションポイントを2消費します。(ここ以外のマスへ移動するにはアクションポイントを1だけ消費すればよい。)
黄色で囲まれている場所は交易所です。ここでは交易所の色と対応する色の絹のベールを市場から買えます。
青で囲まれている場所は都市です。ここでは交易所で購入した絹のベールを売却することでルピーを得られます。それぞれの都市の横にある3つのキューブはその都市での「需要」を表す需要マーカーで、この需要によって売却した歳に得られるルピーが変動します。
ピンクで囲まれている場所には様々な「宮殿マーカー」が置かれています。交易所と都市以外のマスでは絹のベール1個を支払うと宮殿を建てることができます。宮殿マーカーが置かれているマスに宮殿を建てると、そこにある宮殿マーカーを獲得できます。
これらのマスはそれぞれ道で繋がっています。マスの間を行き来するにはこの道に沿って移動する必要があります。
ルール
具体的なルールを説明していきます。
1ゲームのラウンド数はプレイ人数によって異なります。また、1ラウンドのターン数も異なります。
プレイ人数 |
ラウンド数 |
1ラウンドのターン数 |
2人 |
4ラウンド |
4ターン |
3人 |
3ラウンド |
5ターン |
4人 |
4ラウンド |
4ターン |
5人 |
5ラウンド |
3ターン |
ゲーム開始時に各プレイヤーには2ルピーが配られます。(本来のルールでは、5人プレイの時には第1ラウンドの最後手番のプレイヤーにだけは3ルピーが配られますが、BGAでは2ルピーしか配られません。(バグか仕様なのかは不明))
補充
各ラウンドの初めに、市場に絹のベールが補充されます。
次のルールに従って補充されます。
- ランダムに9個の絹のベールが準備される
- 一番個数の多い色の絹のベールが左の市場に置かれる
- 次に個数の多い色の絹のベールが中央の市場に置かれる
- 残った色の絹のベールは右の市場に置かれる
例1
黄色、水色の絹のベールが3個ずつ、紫の絹のベールが2個、オレンジの絹のベール1個が準備されました。
一番個数の多い色は黄色と水色です。これらを左の市場に置きます。
次に個数が多い色は紫です。これを中央の市場に置きます。
残り(オレンジ)を右の市場に置きます。
例2
オレンジの絹のベールが3個、紫と水色と黄色の絹のベールが2個ずつ準備されました。
一番個数の多い色はオレンジです。これを左の市場に置きます。
次に個数が多い色は紫と水色と黄色です。これらを中央の市場に置きます。
もう絹のベールは残っていないので、右の市場には何も置かれません。
最初に準備されなかった色の絹のベールは、このラウンドでは購入できません。また、準備されなかった絹のベールと同じ色の交易所はこのラウンドでは使用できないため、その交易所は「閉じた状態」になります。(詳細は後述します)
アクション
スタートプレイヤーから順番に手番を行います。1 回の手番には、3 アクションポイント(以下AP)までを使って、任意のアクションを実行します。3APを使い切らずに手番を終わってもかまいませんが、次の手番には持ち越せません。
アクションは次に説明する5 種類です。順番・組み合わせは自由で、同じアクション(例えば移動)を2回行ってもかまいません。ただし絹のベールは、1手番に1個しか買えません。
- 移動
- 絹のベールの購入
- 絹のベールの売却
- 宮殿の建築
- 機を見計らう(待機)
移動
自分の象コマを道に沿って隣接しているいずれかのマスへ動かします。この際、どのマスへ動かすかによって消費するアクションポイント数が異なります。
- 高台へ移動する場合、2APを消費
- それ以外のマスへ移動する場合、1APを消費
なお、ボードにはトンネルや川などがありますが、これらは移動の妨げにはなりません。また、1つのマスに象コマが何個あっても構いません。
絹のベールの購入
交易所に自分の象コマがあれば、交易所と同じ色の絹のベールを買うことができます。次の通りにルピーとアクションポイントを消費して、市場にある絹のベールを1個だけ購入できます。
- 左の市場にある絹のベール:1 ルピーと1AP
- 中央の市場にある絹のベール:1 ルピーと2AP
- 右の市場にある絹のベール:2 ルピーと2AP
購入した絹のベールは自分の象コマに積みこまれます。1個の象コマには絹のベールを2個まで積むことができ、象がすでに2個の絹のベールを積んでいる場合は購入できません。
なお、絹のベールは、1手番に1個しか買えません。
また、絹のベールが購入されたことによって市場からその色の絹のベールがなくなると、同じ色の交易所は「閉じた状態」となり、その交易所ではもう絹のベールを購入できなくなります。
「閉じた状態」になると、上の画像のように、その交易所にはバツ印が付きます。
例
①:灰色のプレイヤーは1APを消費して、象をスタート位置から紫の交易所に移動しました。
②:次に紫の絹のベールを買います。紫の絹のベールは中央の市場にあったので、1ルピーと2APを消費して紫の絹のベールを1個購入し、自分の象コマに積み込みます。これで3APを使ったので灰色のプレイヤーのターンは終わります。
絹のベールの売却
都市に絹のベールが積み込まれている自分の象コマがあれば、1APで積み込まれている絹のベールを1個売ることができます。都市の右側に需要マーカーがある色の絹のベールのみ、売ることができます。
売却アクションは次の2つのステップで構成されています。
売却
象コマに積まれている絹のベールをサプライに戻し、需要マーカーの位置に応じた収入とボーナスを得ます。
- 需要マーカーが一番上にある色:4ルピー
- 需要マーカーが真ん中にある色:3ルピー
- 需要マーカーが一番下にある色:1ルピーと顧客マーカー1枚
黄色と紫は希少なので上記の収入に加えて、追加でボーナスがあります。
・黄色の絹のベール:1ルピー
・紫の絹のベール:顧客マーカー1枚
(顧客マーカーをゲーム終了時に持っている数が多いプレイヤーから順にボーナスを獲得できます。)
需要の変動
売却した絹のベールと同じ色の需要マーカーが一番下に移動し、その他の2色が1つずつ上に上がります。一番下にある色が売却されたら、需要マーカーは移動しません。
2APを消費して絹のベールを連続して2個売却する場合、1個目を売却して需要マーカーを変動してから、2個目を売却します。
都市マーカー
その都市で初めて絹のベールを売却した場合、そこにある都市マーカーを1枚取ります。そこに都市マーカーがもう無い(都市マーカーは先着3 名までしか取れません。)場合や、その都市での2回目以降の売却をする場合は都市マーカーを取れません。
都市マーカーはゲーム終了時に3枚以上集めることによってボーナスを獲得できます。
売却の例
茶色のプレイヤーは都市(ボンベイ)で紫の絹のベールを1個売ることにしました。
①:象の背中にある紫の絹のベールをサプライに戻します。この都市では、紫の需要マーカーは2番目なので3ルピーと、紫のベールを売却したボーナスとして顧客マーカーを1枚受け取ります。
②紫の需要マーカーが一番下に移動し、代わりにオレンジの需要マーカーを1つ上げます。水色の需要マーカーはそのままにしておきます。
③:ここで初めて売却をしたので、都市マーカー1枚を受け取ります。
宮殿を建てる
交易所・都市・宮殿のないマスに自分の象コマがあれば、1APと絹のベール1 つ(色は問わない)を消費して宮殿を建てることができます。消費する絹のベールは、自分の象コマに積み込まれている絹のベールです。絹のベールをサプライに戻し、象コマと同じマスに自分の宮殿コマを1 個置きます。また、そのマスに宮殿マーカーがあれば、それを取って効果を得られます。
宮殿の効果:他プレイヤーの象コマが自分の宮殿のあるマスに入るたびに、宮殿の持ち主はサプライから1ルピーを受け取ります(そのプレイヤーからではなく、サプライからルピーを得るという点に注意!)。自分の宮殿のあるマスに自分の象コマが入っても収入はありません。
また、宮殿は建てている数に応じてゲーム終了時にボーナスを獲得できる可能性があります。
例
ピンクのプレイヤーは宮殿を建てます。1APと水色の絹のベール1個を消費し、そのマスに自分の宮殿を置きます。
宮殿マーカー
宮殿マーカーは以下の4種類です。
左から順に、
顧客:ゲーム終了時に顧客マーカーに数えます。
都市:ゲーム終了時に都市マーカーに数えます。
ルピー:即座に 2 ルピーをサプライから獲得します。
荷物:現時点で絹のベールがある市場のうち、一番左側から好きな絹のベール1 つを取り、自分の象に積みます。
機を見計らう
3AP全てを消費して、1 ルピーをサプライから獲得します。このアクションを実行すると他のアクションは何もできません。
手番とラウンド終了
全員が1 手番ずつ行ったら、再びスタートプレイヤーから順番に手番を行っていきます。
プレイ人数によって決められたターン数を全員が実行したら1ラウンドが終了します。
ラウンドが終了すると、スタートプレイヤーマーカーが次のプレイヤーに移ります。そして、市場の補充が行われます。それに伴って交易所の状態も変化します。
ゲーム終了
プレイ人数によって決められたラウンド数が終わるとゲーム終了です。(3~5人プレイでは全員がスタートプレイヤーを行ったら、2人プレイなら2回ずつスタートプレイヤーを行ったらゲーム終了)
全員がゲーム中に獲得した顧客マーカー、都市マーカー、宮殿マーカーが公開されます。次に説明する2つのボーナスを処理します。
ゲーム中に建てた宮殿と、手持ちの顧客マーカーの数を合計します。合計数の多い人から次のボーナスが与えられます。同数の場合、次点のボーナスを合わせて人数で割ります。
プレイ人数 |
1 位 |
2 位 |
3 位 |
4 位 |
5 位 |
2人 |
4ルピー |
0ルピー |
― |
― |
― |
3人 |
6ルピー |
2ルピー |
0ルピー |
― |
― |
4人 |
8ルピー |
4ルピー |
2ルピー |
0ルピー |
― |
5人 |
8ルピー |
6ルピー |
4ルピー |
2ルピー |
0ルピー |
例
4 人プレイの場合
灰色のプレイヤーは宮殿を3個建てていて、顧客マーカー3個を持っていました。
黒のプレイヤーが宮殿を4個建てていて、顧客マーカーを2個持っていました。
茶色のプレイヤーは宮殿を2個建てていて、顧客マーカーを2個持っていました。
ピンクのプレイヤーは宮殿を建てておらず、顧客マーカーは2個持っていました。
宮殿と顧客マーカーの合計数は次のようになります。
灰色のプレイヤーは宮殿3+顧客3=6
黒のプレイヤーが宮殿4+顧客2=6
茶色のプレイヤーは宮殿2+顧客2=4
ピンクのプレイヤーは宮殿0+顧客2=2 です。
灰色と黒が同数1 位なので、(1位の8ルピー+2位の4ルピー)÷2 で6ルピーずつ受け取ります。
茶色のプレイヤーは2 ルピーを受け取ります。ピンクはボーナスルピーを受け取れません。
都市マーカー3枚で4ルピー、4枚で8ルピーのボーナスルピーが与えられます。
以上のボーナスを処理し、ゲーム中に獲得したルピーと合計して、最も多くのルピーを獲得していたプレイヤーが勝者です。
同数の場合は、最も多くの顧客マーカーを持っていたプレイヤーが勝者です。
最終更新:2016年10月23日 04:27