ゲーム画面
目的
アウトローズでは、プレイヤーは西部開拓時代の知事となります。2人の知事は政治的陰謀と欺瞞の中で膠着状態にあります。この中で相手を出し抜き、次の3つの方法のいずれかによって勝利することを目指します。
- 自分の知事を大統領選にて当選させる
- 自分の殺し屋によって相手の知事を殺害する
- 自分の保安官によって相手の殺し屋を逮捕する
このゲームで使うもの
人物カード:20枚
アイテムトークン:(銃弾:3個、手錠:3個、投票用紙:6個、偽造投票用紙:4個、当選:1個)
カメラマーカー:6個
画面説明
1:相手のメインストリート
2:自分のメインストリート
3:相手のサルーン
4:自分のサルーン
5:トークンのストック
6:場に並べられているトークン
セットアップ
1.各プレイヤーに赤の派閥か緑の派閥のどちらかがランダムに割り当てられる。
2.各プレイヤーは自分に割り当てられた派閥に対応する色のカード10枚を受けとる。受け取った10枚のうち、8枚が相手からは確認できない状態で横一列に並べられる(自分は確認できる)。これらは互いに向き合った状態で並べます。これを「メインストリート」と呼びます。
3.残りの2枚のカードは、自分も相手にも見える状態でメインストリートのそばに置かれます。この2枚のカードが置かれている場所を「サルーン(saloon:酒場の意)」と呼びます。
上記の手順2,3でカードを並べる際、どこにカードを並べるのかをプレイヤー自身が自由に決めることができます。ただし、「知事」を「サルーン」に置くことはできません。
4.アイテムトークンのうち、銃弾トークンと手錠トークン1個ずつが各プレイヤーに配られる。残りの全てのトークンがシャッフルされて裏向きに準備される。ここから、各プレイヤーのメインストリートの間にアイテムトークンが置かれる。このとき、各プレイヤーのカード間にアイテムトークンが1個ずつ置かれるように、合計8個のアイテムトークンが置かれる。残ったアイテムトークンはストックに準備される。
5.各プレイヤーはカメラマーカーを3個ずつ受け取る。
6.スタートプレイヤーがランダムに決定され、ゲーム開始。
ルール
ゲーム開始時に、各プレイヤーはカードを自由に並びかえることができます。並び替える際のルールについては、上記のセットアップの項目を参照してください。
手番中、各プレイヤーは2アクションを実行できます。
実行できるアクションは次の4つです。1手番中に同じアクションを繰り返し実行しても構いません。
- 移動
- トークンの確認
- トークンの獲得
- 人物カードの能力使用
アクションの詳細を説明します。
移動
自分のメインストリートの人物カード2枚の位置を入れ替えることができます。このとき、2枚の位置を入れ替えたように見せかけて実際には位置を入れ替えない、というようなことができます。ただし、位置を入れ替えなかったとしても、1アクション実行したことになります。
サルーンに置かれている人物カードとメインストリートの人物カードを入れ替える場合は、まずサルーンの人物カード1枚を選んで取ります。その後、メインストリートの人物カード2枚を取り、3枚のカードから1枚をサルーンに置き、残りの2枚をメインストリートに戻します。メインストリートにカードを戻す際の移動方法は通常の移動ルールに従います。
補足:移動アクションでサルーンに「知事」を移動させることはできません。
トークンの確認
自分のメインストリートの人物カード1枚を公開します。その後、公開した人物カードの前に置かれているアイテムトークンの内容を確認し、元の位置に裏向きのまま戻します。
補足:このゲームではアクションの度に人物カードを公開することが多いでしょう。人物カードを公開しアクションを実行し終えたら、人物カードは裏向きに戻ります。
トークンの獲得
自分のメインストリートの人物カード1枚を公開します。その後、公開した人物カードの前に置かれているアイテムトークンの内容を宣言します。そして、アイテムトークンの内容が宣言と違うか、アイテムトークンが偽造投票用紙トークンであった場合はそのアイテムトークンは元の位置に裏向きのまま戻します。
アイテムトークンの内容が宣言通りなら、手番プレイヤーはそのアイテムトークンを獲得します。獲得したアイテムトークンは自分の手元に置いておきます。手元にあるアイテムトークンは相手も確認できます。
ただし、アイテムトークンの中には、獲得できる条件が設定されているものがあります。
「知事」以外の人物カードを公開した場合にのみこのトークンを獲得可(「知事」を公開してこのトークンを獲得することはできない)。
「保安官」を公開した場合にのみこのトークンを獲得可。
「殺し屋」を公開した場合にのみこのトークンを獲得可。
相手よりも多くの投票用紙トークンを持っている状態で「知事」を公開した場合にのみこのトークンを獲得可。
このトークンはどの人物カードでも獲得することができません。さらに、宣言することもできません。
トークンを獲得した後、空いたスペースを詰めるようにスライドさせ(トークンのストックに近い方から遠い方へスライドする)、空いたスペースに新たなトークンを補充します。
人物カードの能力使用
各人物カードは固有の能力を持っており、人物カードを公開することでその能力を使用できます。ただし、一部の能力は特定の状況でしか使用できません。
人物カードの能力詳細
知事は能力がありません。
唯一のアドバンテージは、相手よりも多くの投票用紙トークンを持っているなら当選トークンを手に入れられる、という点です。当選トークンを手に入れられたら即座に手番プレイヤーが勝利します。
殺し屋カードを公開した後、手元の弾丸トークンを1個捨てます。その後、このカードのちょうど対面に置かれている相手の人物カードを公開させます。
もし、公開させた相手の人物カードが知事だった場合は、殺し屋が相手の知事を射殺したことになり、手番プレイヤーが即座に勝利します。
もし、公開させた相手の人物カードが知事でないなら、暗殺は失敗します。この場合はお互いの人物カードを元に戻します。暗殺に失敗した場合でも弾丸トークンは戻ってきません。
保安官は3つの能力を持ちます。
1.保安官カードを公開した後、手元の手錠トークンを1個捨てます。その後、このカードのちょうど対面に置かれている相手の人物カードを公開させます。
もし、公開させた相手の人物カードが殺し屋だった場合は、保安官が相手の殺し屋を逮捕したことになり、手番プレイヤーが即座に勝利します。
もし、公開させた相手の人物カードが殺し屋でないなら、逮捕は失敗します。この場合はお互いの人物カードを元に戻します。逮捕に失敗した場合でも手錠トークンは戻ってきません。
2.保安官カードを公開した後、手元の手錠トークンを1個捨てます。その後、このカードのちょうど対面に置かれている相手の人物カードを公開させます。
もし、公開させた相手の人物カードが盗賊だった場合は、相手の盗賊を拘束します。拘束に成功した場合は捨てた手錠トークンが戻ってきます。
もし、公開させた相手の人物カードが盗賊でないなら、拘束は失敗します。この場合はお互いの人物カードを元に戻します。拘束に失敗した場合は手錠トークンは戻ってきません。
補足:「拘束」された人物カードは表向きになって公開され続けます。「拘束」された人物カードを移動したり、能力の対象にされたり、自身の能力を使用したりすることはできません。「拘束」状態は他のカード効果によって解放されることがあります。「拘束」状態から解放された場合は人物カードを裏向きに戻します。
3.知事カードに隣接して保安官カードが置かれているとき、相手から知事カードに対して暗殺が行われた(殺し屋の能力を使用された)場合、知事カードを公開して手錠トークンを捨てることで知事の暗殺を阻止します。さらに、そのまま殺し屋を逮捕して勝利します(保安官カードを公開したプレイヤーの勝利)。
インディアンカードを公開した後、このカードのちょうど対面に置かれている相手の人物カードを公開させる。その後、公開させたカードは元に戻す(内容を確認するだけ)。
店主カードを公開した後、店主カードの前に置かれているトークンとそれに隣接する2つのトークン、計3つのトークンのうち2つを選んでそれらの位置を入れ替えることができます。もしくは、店主カードの前に置かれているトークン1つとストックからランダムに選んだトークン1つを入れ替えることができます。
例
店主の目の前にあるトークンとそれに隣接する2つのトークン、計3つのトークン(黄枠に囲まれているトークン)から2つを選んで、選んだトークンの位置を交換します。
もしくは、これら3つのトークンから1つを選んで、選んだトークンをストックにあるトークンと交換します。ストックのトークンと交換する際はどのトークンと入れ替わるのかはランダムです。
踊り子カードを公開した後、相手の人物カードの位置を入れ替えさせる。
このカードのちょうど対面に置かれている相手の人物カードと、これに隣接するカード2枚のうちどちらか1枚、これら2枚のカードの位置を入れ替えさせる。
例
踊り子のちょうど対面に置かれているカードと、それに隣接するカード(黄枠で囲まれているカード)のどちらかを選んで位置を入れ替えます。
記者カードを公開した後、相手の人物カード1枚に対して、そのカードの内容(知事や保安官など)を1つ宣言します。宣言が正しければ、対象とされたカードは表向きになり、カメラマーカーが1つ置かれます。カメラマーカーが置かれたカードは、これ以降ずっと表向きのままになります。
宣言が正しくなかった場合は対象のカードが表向きになることはありません。さらに、手元のカメラマーカーを1つ捨てなければいけません。
また、カメラマーカーが手元に1つも残っていない場合はこのアクションは実行できません。
(表向きであっても能力の使用やトークンの獲得などができるのかどうかはルールブックに記載がないため不明)
例
宣言が正しい場合、このようなカメラマーカーがつきます。カメラマーカーがつけられた人物カードは、これ以降表向きのままになります。
盗賊カードを公開した後、相手の人物カードに対して、「殺し屋」か「保安官」のどちらかを宣言します。宣言が正しくない場合は特に何も起きません。
宣言が正しかった場合は、次の処理を行います。
a.対象のカードが殺し屋だった場合
相手から弾丸トークンを1個奪います。
b.対象のカードが保安官だった場合
相手から手錠トークンを1個奪います。
(相手が対象のトークンも持っていなかった場合どうなるのかはルールに記載がないため不明)
牧師の能力は2つあります。
1.牧師カードの左隣に拘束された盗賊カードがあるなら、牧師カードを公開して、盗賊の拘束を開放することができます。
2.牧師カードの左隣にある殺し屋もしくは盗賊に対して相手が保安官の能力で逮捕もしくは拘束しようとした場合、牧師カードを公開してこの逮捕もしくは拘束を無効化します。この場合、相手が捨てた手錠トークンが戻ってくることはありません。
市長の能力は、「市長の右隣に置かれている人物カードの能力を使用する際、能力を適用する範囲を広げる」というものです。
市長の右隣に置かれている人物カードの能力を使用する際、市長カードを公開することで、能力を使用する人物カードの、その能力の範囲を左右に1広げることができます。
ただし、市長の能力を殺し屋、踊り子、盗賊に対して使用することはできません。
例
インディアンを市長と共に公開し、インディアンの能力を使用します。
インディアンのちょうど対面に置かれている相手の人物カード、これに隣接する2枚のカード、計3枚から1枚を選んで中身を確認できます。
店主の場合は、最大で5個のトークンから2個を選んで、それらの位置を交換できます。
ゲーム終了
勝利条件は3つあり、どちらかのプレイヤーがいずれかの勝利条件を満たした時点で即座にゲームは終了します。勝利条件を満たしたプレイヤーが勝者です。
勝利条件
当選トークンは、相手よりも多くの投票用紙トークンを持っている状態で、知事を公開することによってのみ獲得できます。
殺し屋の能力によって相手の知事を殺害すれば勝利です。殺し屋の能力を使うためには銃弾トークンを1つ捨てなければいけないことに注意してください。
保安官の能力によって相手の殺し屋を逮捕すれば勝利です。保安官の能力を使うためには手錠トークンを1つ捨てなければいけないことに注意してください。
タイブレーク
非常に稀な事ですが、決着がつかない場合があります。
お互いに投票用紙トークンを3個ずつ持ち、さらに銃弾トークン、手錠トークンがいずれも3個ずつ捨てられた場合です。
このようになったら、最後のトークンが獲得、もしくは使用されたら次の処理を行ってゲームを続行します。
銃弾トークン、手錠トークンを各3個ずつ、偽造投票用紙トークンを2個をシャッフルし、両プレイヤーのメインストリートの間にランダムに配置します。
その後、「知事の殺害」もしくは「殺し屋の逮捕」のどちらかの勝利条件が満たされるまでゲームを続行します。
最終更新:2017年09月15日 18:02