K2

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K2」を以下のとおり復元します。
&bold(){K2}
&ref(https://x.boardgamearena.net/data/themereleases/161019-1002/games/k2/151125-1444/img/game_box180.png)
[[BGAでプレイ>https://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=k2]]
#contents
*ゲーム画面
&ref(01:ゲーム画面.png)
*目的
K2とは世界で2番目に高い山で、あまりの過酷さに冬場の登頂は未だに達成されていないという世界一の難所です。
プレイヤーは登山家2人からなる登山チームを率い、死なせることなくK2の頂上を目指します。

*ルール概要
**画面説明
&ref(02:画面説明.png)
1:天候タイル
2:リスクトークン
3:自分がプレイしたカード
4:自分の手札
5:相手プレイヤーがプレイしたカード
6:スタート地点
7:登山エリア

***コマやタイルの説明
このゲームでは以下のコマ・タイル・トークンを使用します。

&ref(03:登山家コマ.png)
&bold(){登山家コマ}
各プレイヤーごとに2つの登山家コマを持ちます。
左のやや角ばっているコマを「デコボコ登山家」
右の丸みをおびているコマを「スベスベ登山家」
とBGAでは呼んでいます。

&ref(03:テント.png)
&bold(){テント}
同じく各プレイヤーごとに2つのテントを持ちます。
やや角ばっているテントはデコボコ登山家によって、丸みをおびているテントはスベスベ登山家によって設置されます。

&ref(03:天候タイル.png)
&bold(){天候タイル}
1枚のタイルにつき3ラウンド(3日分)の天候が表示されます。
画面上部には2枚、6ラウンド分(6日分)の天候が表示されており3ラウンド経過するごとに古いタイルは除去され新しいタイルが補充されます。
ゲームは18ラウンドなので、天候タイルは全部で6枚(18日分)を使用します。

&ref(03:リスクトークン.png)
&bold(){リスクトークン}
プレイヤーが山を登るときのリスク減算に使用します。
リスクトークンは画面上部に3枚表示されており、1枚使用された場合は次ラウンド開始時に1枚補充されます。
※状況によってはリスクトークンが使用されないラウンドもあります

*ゲームの流れ
**ゲームのセットアップ
最初は各プレイヤーともに2人の登山家コマをスタート地点に置いた状態で開始します。
&ref(04:セットアップ.png)
ピッケルの絵が描かれたマーカー(スタートプレイヤーマーカー)が表示されているプレイヤーから席順に手番が回っていきます。
各登山家の右に表示されている青丸の数値がその登山家の現在の順応値(体力)です。スタート時の各登山家の順応値は全員1です。
さらに右に表示されている旗がその登山家の得点カウンターです。旗の中に表示されている数値が得点になります。
得点カウンターは登ったマスの数ではなく、一定の高度まで登るごとにカウントアップしていきます。

**カードの選択
&ref(04:カードの選択.png)
プレイヤーは配られた手札を6枚持ち、手札の中から3枚ずつ選んでカードをプレイしていきます。
1ラウンドごとにカードを3枚使用します。
各プレイヤーが使用した3枚は山札に戻され、シャッフルされて次ラウンド開始時に再び3枚ずつ配られます。
&bold(){※最終ラウンド開始時のみ手札の補充はされず、最後に残った3枚をプレイすることになるので注意!}
カードにはいくつか種類があり、それぞれ効果が異なります。

***カードの種類
&ref(04:カード説明A.png)
&bold(){移動カード(通常)}
緑の数値ぶんだけ移動力を得ます。数値は1のカードから3のカードまであります。
得た移動力は、登山・下山・もしくはテントの設置に使用できます。
リスクトークン対象者を判定するときの計算では表示されている数値をそのまま使います。

&ref(04:カード説明B.png)
&bold(){移動カード(ロープ)}
緑に表示された数値が2種類あり、左右どちらかの数値を選択して移動力を得ます。
左側の上矢印の数値を選択した場合は通常カードと同じく登山・下山・テントの設置に使用でき、
右側の下矢印の数値を選択した場合は下山の時のみ移動力として使用できます。
数値は上1下2、上1下3、上2下3の3種類があります。
リスクトークン対象者を判定するときの計算では上矢印の数値(左側)を使います。

&ref(04:カード説明C.png)
&bold(){環境適応カード}
青の数値ぶんだけ順応値(体力)を回復できます。数値は0のカードから3のカードまであります。
リスクトークン判定には使われません。

&ref(04:カード説明D.png)
&bold(){レスキューカード}
リアルでは家族向けのヴァリアントとして、登山家が死んでしまったときにゲーム中1回だけ復活させることができるカードもあります。
※BGAには実装されていません

**リスクトークンの判定
全員が場にカードをプレイした直後にリスクトークンの判定を行います。
プレイしたカードのうち、移動カードの数値合計が最も高かったプレイヤーがリスクトークンを受け取ることになります。
&bold(){合計値が最も高いプレイヤーが複数いた場合は誰もリスクトークンを受け取らずにアクションフェイズに移行します。}

&bold(){例1:}
&ref(05:リスクトークン判定A.png)
プレイヤー緑がプレイしたカードの移動力は上1+通常3で4の移動力です。
プレイヤー青がプレイしたカードの移動力は上1+上2で3の移動力です。
この場合はプレイヤー緑がリスクトークンを受け取ります。

&bold(){例2:}
&ref(05:リスクトークン判定B.png)
自分がプレイしたカードの移動力は上2+通常2+通常3で7の移動力です。
プレイヤー緑がプレイしたカードの移動力は通常1+通常3+通常3で7の移動力です。
この場合は合計値が最も高いプレイヤーが複数いるので誰もリスクトークンを受け取りません。

&ref(05:リスクトークン受け取り.png)
リアルでは3つあるリスクトークンの中から1枚選んで受け取りますが、数値が小さいほどダメージが少ないので
BGAでは自動的に一番数値が低いリスクトークンを受け取ることになります。
この場合は0のリスクトークンを受け取ります。

**アクションフェイズ
カードをプレイしたら登山家コマを移動させるアクションフェイズへと移行します。
プレイしたカードの数値に従って移動・順応値の回復・テントの設置の中から選択して実行していきます。
***登山家コマの移動
&ref(06:移動A.png)
例えば、移動力2のカードを使ってスベスベ登山家を移動させたい場合は該当するカードを選んでから
「スベスベ登山家にカードをプレイ」を選択します。
(この画像の場合は移動力1のカード2枚選択でも同じことが出来ます)

&ref(06:移動B.png)
           &bold(){↓}
&ref(06:移動C.png)
スベスベ登山家を2マス登らせることが出来ました。
続けてスベスベ登山家を移動させたい場合は同じ要領で移動カードを選択してスベスベ登山家にプレイしてください。

&bold(){マスの種類と効果}
青い数字の書かれたマス
&ref(06:マス説明A.png) &ref(06:マス説明B(スタート地点).png)
青い数字の書かれたマスでは毎ラウンド終了時に数値ぶんの順応値(体力)が回復します。
ラウンド終了時に該当マスに留まっている登山家コマのみが順応値を回復します。
スタート地点でも同じように毎ラウンド終了時に順応値が回復していきます。

黄色い数字の書かれたマス
&ref(06:マス説明C.png) &ref(06:マス説明D.png)
黄色い数字の書かれたマスに移動するには黄色の数値ぶんの移動力が必要になります。
黄色い数字の書かれていないマスは移動力1が必要で、数字が2と書かれている場合は移動力2が必要、3と書かれているなら移動力3が必要・・・という形になります。
青い数字が書かれていればラウンド終了時に順応値が回復します。

赤い数字の書かれたマス
&ref(06:マス説明E.png)
赤い数字の書かれたマスでは毎ラウンド終了時に順応値が消耗します。
ラウンド終了時に該当マスに留まっていた登山家コマは数値ぶんのダメージを受けます。

得点カウンター
&ref(06:マス説明F.png)
得点カウンターは旗マークの中に小さく点数が書かれていて高度が高くなるごとに増えていきます。
高度6000m以下のエリアは一律1点、6000mを超えると2点・3点・4点と増えていき
高度7000mを超えると5点・6点と増え、高度8000mを超えたところで7点になります。
さらにその上の頂上マスでは得点カウンターは10点になります。
&bold(){※得点カウンターは現在いるマスではなく「各登山家の到達した最も高い地点」のもので計算されます。}
&bold(){ そのマスでラウンドを終えずに通過しただけでも到達したものとみなされます。}
&bold(){ 例えば一瞬だけ頂上に移動したあとすぐに頂上から降りてラウンド終了した場合でも得点カウンターは10点に更新されます。}
&bold(){ 得点カウンターは対象の登山家が死亡しない限り減点されることはありません。}

マスの定員数
山の各マスには全員が止まれるというわけではなく、そのマスの高度ごとに定員が存在します。
定員数はボードの右端に高度ごとに表示されています。
&ref(06:マスの定員_BIG.png)
上から順に、2人プレイ・3人プレイ・4人プレイ・5人プレイの時の定員数です。
高度6000m以下→高度6000m~7000m→高度7000m~8000m→高度8000m以上、と4段階にわたって段々と定員数が少なくなっていきます。
高度7000m~8000mと高度8000m以上のエリアでは5人プレイの欄に赤色の人間マークが表示されていると思いますが、
これは「人数制限緩和」という5人プレイ限定の難易度オプションをONにした場合のみ定員が1人多くなるというものです(後述)
頂上に近づくにつれ1つのマスの定員が少なくなるので登頂が険しくなっていきます。
&bold(){※定員数は「留まることが出来る人数」なので、一度の移動でそのマスを通過するぶんには制限を受けません。}
&bold(){ 例えば定員1人のマスでも、そのマスを通り過ぎて別のマス(定員が空いているマス)まで一気に移動するということは可能です。}

***順応値の回復
アクションフェイズでは環境適応カードをプレイして登山家の順応値を回復することも出来ます。
&ref(07:順応値回復A.png)
例えば、回復値1と3のカードを使ってスベスベ登山家の順応値を4回復させたい場合は該当するカードを選んでから
「スベスベ登山家にカードをプレイ」を選択します。

&ref(07:順応値回復B.png)
すると登山家の順応値が回復します。
この場合はスベスベ登山家の順応値を2から6に増やしました。
&bold(){順応値はどんなに増やしていても次ラウンド(翌日)に持ち越せるのは6までです。}
&bold(){7以上の順応値を残して1ラウンド(1日)を終了しても自動的に6になりますので注意してください。}

***テントの設置
各登山家は移動カードを使用することによってテントを設置することができます。
デコボコ登山家はデコボコテントを1つまで、スベスベ登山家はスベスベテントを1つまで設置することが出来ます。
テントは青い数字の書かれたマスと同じ効果で、自分の登山家が設置したテントがあるマスではラウンド終了時に順応値が1回復します。
自分の登山家が設置したテントであればデコボコテントでもスベスベテントでも順応値は回復します。
&bold(){テントの設置には、そのマスへの移動に必要なだけの移動力を消費します。}
&ref(08:テント設置A.png)
まずは移動の時と同じ要領で移動カードをクリックして「スベスベ登山家にカードをプレイ」を選択します。
今回は移動力2が必要なマスにテントを設置するので2以上のカードが必要になります。

&ref(08:テント設置B.png)
「テントを張る」を選択するとテントが設置されます。

&ref(08:テント設置C.png)
スベスベ登山家の居るマスにスベスベテントが設置されました。
今後はラウンド終了時にこのマスにプレイヤー赤の登山家が居る場合は順応値が1回復します。
ただし、このマスは毎ターン1ずつ順応値が消耗していく赤マスでもあるので実質プラスマイナス0ということになります。

***リスクトークンの解決
カードを場に出した際にリスクトークンを受け取ってしまったプレイヤーはそのラウンド中にリスクトークンを解決する必要があります。
リスクトークンに表記された数値ぶん移動力か順応値回復値から減算することになります。
&ref(09:リスクトークン解決A.png)
例えばリスクトークン1を解決する場合の例です。
プレイヤー赤はリスクトークンを移動力に適用することにしました。

&ref(09:リスクトークン解決B.png)
通常の移動アクションを行おうとした際に「リスク減算(-1)」というボタンが画面上部に表示されるので選択します。
これは環境適応カードで登山家の順応値を回復しようとした場合でも表示されます。

&ref(09:リスクトークン解決C.png)
選択するとゲームメッセージ欄に減算処理が表示されます。
今回は1の移動力に対して1のリスクトークンを適用したのでプラスマイナス0で登山家は移動しない、という結果になりました。
環境適応カードにリスク減算を行った場合は回復値がリスクトークンぶん減算されることになります。
&bold(){※移動カードにも環境適応カードにもリスクを適用せずラウンド終了する場合は、プレイヤーの登山家どちらかの順応値を減算しなければならなくなってしまうので注意!}

***天気の読み方
このゲームにおいて生死を分ける最も重要な要素が天候タイルです。
先々の天気をしっかりと把握して登山計画を建てることで生存確率は大きくアップします。
天候の悪い時期に無茶な登山を実行した場合は早々と死亡してしまうこともありえます。

天候タイルには1枚3ラウンド分の天気が表示されており、●の天候マーカーが置かれているのが現在の天気となります。
天気によるペナルティはそのラウンド終了時に該当エリアに留まっている登山家全員に与えられます。
ここでは基本的な天気と、その効果についての読み方を解説します。
&ref(10:天候タイル説明A.png)
まずは「晴れ」の天気です。
天候タイルにカーソルを合わせると現在の天気の詳細が表示されます。
晴れの場合はどの高度に居ても天候ペナルティは一切受けません。束の間の平穏なラウンドということです。

&ref(10:天候タイル説明B.png)
「曇り」の天気です。
この画像の場合はラウンド終了時に高度6000m~7000mのエリアにいる登山家が影響を受けます。
それ以外の高度にいる登山家はペナルティなしです。
移動ペナルティは「通常の移動に加えてさらに移動コストがかかってしまう」というペナルティです。0の場合は影響ありません。
順応ペナルティは「ラウンド終了時に順応値がさらに減算される」というペナルティです。この場合は1のダメージを受けます。
天気マーク下の赤で表示された数値が順応ペナルティです。

&ref(10:天候タイル説明C.png)
「雪」の天気です。
この画像の場合はラウンド終了時に高度6000m以上のエリアにいる登山家が影響を受けます。
それ以外の高度にいる登山家はペナルティなしです。
移動にかかるペナルティは0、順応ペナルティは-2ということでラウンド終了時に2のダメージを受けます。

※本来このゲームには夏の天候タイル6枚と冬の天候タイル6枚が存在し、ゲーム開始前にどちらのセットを使用するかで難易度調整を行えるのですが
 どうやらBGAでは夏の天候タイルを強制的に使用するようで冬の天候タイルは使用されません。
 上記の説明で移動ペナルティについて書きましたが夏の天候タイルでは移動ペナルティは発生しないようです。
&ref(10:天候タイル説明D.png)
冬の天候タイルでは右端の天気のように丸の中に黄色で移動ペナルティが表示されます。
この天気は移動ペナルティが-1、順応ペナルティが-1という効果になります。
難易度は夏の天候タイルよりも冬の天候タイルのほうが遥かに難しいようです。

**環境適応チェック

復元してよろしいですか?