P.I.

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P.I. - (2018/05/10 (木) 23:52:14) のソース

&bold(){P.I.}
&ref(https://x.boardgamearena.net/data/themereleases/180503-1605/games/pi/180502-2255/img/game_box180.png)
[[BGAでプレイ>https://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=pi]]
#contents
*ゲーム画面
&ref(pi全体.jpg)

*目的と概要
より早く、自分の担当する事件に関する「犯人」「犯罪」「潜伏場所」を突き止めること。-以下、概要

P.I.は2人~5人プレイの推理ゲームです。プレイヤーは、ある都市において最高の私立探偵(Private Investigator)になることを競います。1ゲームでは3回の「ミニゲーム」が行われます。各ミニゲームでは、犯人・犯罪・隠れ場所を割り出し、事件を解決する必要があります。プレイヤーは、自身の左隣に位置するプレイヤー(下家のプレイヤー)が起こした事件を解決しようと試みるのです。より早く事件を解決したプレイヤーは、より多くの勝利点を獲得します。

ボードに犯人と犯罪のタイルが置かれた状態でミニゲームが始まります。各プレイヤーには、「事件カード」の山札から容疑者カード1枚、犯罪カード1枚、場所カード1枚が配られます。この3枚のカードセットは、自身の右隣のプレーヤー(上家のプレイヤー)が解決しなければならない事件を表します。
次に、9枚の証拠カードが表向きに公開されます。
自身の手番では、3つの行動から1つを選んで実行します。「探偵カウンターの配置」「証拠カードの取得」「事件解決」の中から1つを選んで実行するのです。
探偵カウンターを置くと、カウンターが置かれたそのエリアにある3つのタイルすべてに関する情報が得られます。これによって右隣のプレイヤーが持っている事件カードを推測するのです。この事件カードがそのエリアにあるタイルの1つと一致する場合は、ディスクが1つ置かれます。事件カードが隣接するエリアにあるタイルの1つと一致する場合は、キューブが1つ置かれます。全く一致しない場合は、ディスクやキューブは置かれません。つまり、ディスクが置かれた場合は、そのエリアにある3つのタイルのうち少なくとも1つが事件カードの1つと一致していることが分かりますが、どのタイルがどのカードと一致しているのかは分かりません。
証拠カードを取ったなら、右隣のプレイヤーが持っている事件カードによってディスクやキューブが置かれる場合があります。「探偵カウンターの配置」との主な違いは、ディスクやキューブは証拠カードと一致するタイルに直接置かれる、ということです。
最後に、あなたが解決すべき事件のすべての要素を突き止めた思ったならば、事件の解決を試みることができます。事件の解決に成功したら、既に事件を解決している他プレイヤーの人数によって勝利点を獲得します。ただし、事件の解決に失敗したらペナルティを受けます。
ミニゲームを3回行った後、最も勝利点合計が高いプレイヤーが最も優秀な探偵となるのです。

*画面説明
&ref(画面説明.jpg)
1:公開されている証拠カード
2:メインボード
3:自分の事件カード。この事件は下家プレイヤーが解決を目指す事件です。
4:自分の手元にある証拠カード
5:相手の手元にある証拠カード

&ref(pi.png)
1:探偵カウンター
2:キューブ
3:ディスク
4:スタートプレイヤーマーカー

*このゲームで使うもの
・メインボード
&ref(ボード説明.jpg)
・トークン類
&ref(トークン.png)
・事件カード
&ref(事件カード.png)
・証拠カード
&ref(証拠カード.png)
・事件タイル
&ref(タイル.png)
・探偵カウンター
&ref(探偵カウンター.png)

*セットアップ
(BGAでは自動的にセットアップが行われます。読み飛ばしても構いません。)
1.ボードが中央に置かれます。
2.各プレイヤーには、探偵カウンター5個、キューブ10個、ディスク3個、ペナルティカウンター1個、得点カウンター3個が配られます。
3.「場所」、「犯人」、「犯罪」の事件カードをそれぞれ分けられ山札が作られ、それぞれの山札がシャッフルされます。
4.各プレイヤーは場所カード、犯人カード、犯罪カード各1枚を受け取ります。これらのカードは自分だけが確認できます。相手に内容を言わないように注意してください。あなたに配られた事件カードは、左隣のプレイヤー(下家のプレイヤー)が解決しなければいけない事件を表します。
&ref(例1.png)
5.次に、犯人タイルがシャッフルされ、ボード上のそれぞれの場所に1枚ずつ表向きに置かれます。「犯人無し」のタイルはそのまま残ります。同様に、犯罪タイルがシャッフルされ、ボード上のそれぞれの場所に1枚ずつ表むきに置かれます。「犯罪無し」のタイルはそのまま残ります。
&ref(セットアップ.png)
6.証拠カードがシャッフルされます。9枚の証拠カードが引かれて公開されます。
7.各プレイヤーのペナルティカウンターがペナルティートラックの「0」のスペースに置かれます。
8.最後に、スタートプレイヤーがランダムに決定され、スタートプレイヤーマーカーがつきます。

*ゲームの流れ
1ゲームでは3つの「ミニゲーム」を行います(ミニゲームはラウンドに相当するものだと考えてください)。
各「ミニゲーム」では、プレイヤーごとに解決すべき事件を担当し、これを解決することを目指します。事件は「犯人」「犯罪」「潜伏場所」の3つの要素をすべて突き止めることで解決できます。
これらを突き止めるために、プレイヤーは自身の手番で「探偵カウンターの配置」「証拠カードの取得」の2つのアクションから1つを選んで実行します。これらのアクションを実行したら次のプレイヤーの手番となります。
事件の3つの要素がすべて推測できたら事件の解決を試みることができます。3つの要素全てにおいて正解を当てられたら、勝利点を獲得します。より早く正解を当てることができたプレイヤーほど多くの勝利点を獲得します。ただし、1つでも間違えてしまうとペナルティとしてペナルティポイントを受け取ってしまいます。
こうして、誰か1人を残して他のプレイヤーすべてが事件を解決したらミニゲームは終了します。
3回目のミニゲームが終了するとゲームは終了します。ゲーム終了時に最も多くの勝利点を獲得していたプレイヤーが勝者です。

*プレイ
各ミニゲームが開始されると、スタートプレイヤーマーカーを持っているプレイヤーが最初のターンを行います。スタートプレイヤーがターンを終了すると、時計回りに(BGAの場合は画面右側のプレイヤーインフォメーションにおて下側に移動するように)、以降のプレイヤーが順番にターンを行います。これは、事件を解決していないプレーヤーが1人だけになるまで、または、すべてのプレイヤーが事件を解決するまで繰り返されます(後者は、全プレイヤーが同じターン数となるようにターンを行い、自身の事件を解決したことで同じポイントを獲得した場合に起こります) 。自身のターンになると、次の3つのアクションからいずれか1つを行わなければいけません。

・&bold(){ 探偵カウンターの配置}
・&bold(){ 証拠カードの取得}
・ &bold(){自身の事件の解決を試みる}

それぞれのアクションの詳細を説明します。

**探偵カウンターの配置
探偵カウンターをボード上のエリアに置き、そのエリアにあるタイルが解決すべき事件と関係があるのかを確かめることができます。
このアクションは以下の手順で行います。

:1.|探偵カウンターの1つを選択したエリアに置きます(カウンターはタイルに直接置くのではなく、|エリアに置きます)。
:2-a.|探偵カウンターが置かれたエリアにある各タイルと、右隣のプレイヤー(上家のプレイヤー)が持っている「事件」カードが一致しているなら手番プレイヤーの色のディスクが置かれます。ディスクは探偵カウンター上に置かれます。
:2-b.|探偵カウンターが置かれた場所に隣接する場所にあるタイルと一致しているなら、手番プレイヤーの色のキューブが置かれます。キューブは探偵カウンター上に置かれます。「犯罪無し」や「犯人無し」の場所に探偵カウンターが行われた場合でも、隣接エリアのタイルにキューブが置かれることに対して影響を及ぼしません。
:2-c.|どのタイルも全く関係がなかった場合はディスクやキューブが置かれることはありません。
:3.|ディスク/キューブが特定のタイルに関連していることがわかった場合は、ディスク/キューブをそのタイルに移動できます。
各探偵カウンターは、ゲーム全体を通して「1回のみ」使用できます(1回使い切り)。つまり、探偵カウンターを5個持った状態でゲームを開始するので、3回のミニゲームの中で5回までカウンターを置くことができます。

&bold(){例:}
&Ref(例1.png)
赤プレイヤーが解決しなければいけない事件がこのようになっているとします。
この事件カードは赤プレイヤーの右隣のプレイヤー(上家プレイヤー)が持っているものです。
以下の例では、すべてこの事件カードに対して、解決するまでの一連の流れを例として示しています。
&Ref(例2.png)
赤プレイヤーはリトル・イタリーに探偵カウンター1個を置きます。赤プレイヤーの右隣のプレーヤー(上家のプレイヤー)が所持している事件カードを確認されます。「バブルス(犯人)」のタイルがこのエリアにあり、「殺人(犯罪)」タイルが隣接するエリアにあったので、リトル・イタリーには赤プレイヤーのディスクとキューブを1個ずつ置かれます。ディスクとキューブは赤プレイヤーの探偵カウンター上に置かれるので、これだけでは赤プレイヤーはどのタイルに対してディスクとキューブが対応しているのかは分からないでしょう。

&bold(){例:}
&Ref(例3.png)
赤プレイヤーの次のターンでは、メインス・トリートに探偵カウンター1個を配置しました 。これによって、2個のキューブがこのエリアに置かれました。このエリアには「犯罪無し」のタイルが置かれていますが、「殺人」の犯罪タイルが隣接するエリアにあるため、キューブがこのエリアに置かれることに注意してください。


**証拠カードの取得
これは、特定の事件カードについて推定するためのアクションです。
このアクションは以下の手順で行います。

:1.|公開されている証拠カードを1枚選択します。
:2-a.|選ばれた証拠カードと右隣のプレイヤー(上家のプレイヤー)が持っている事件カードと一致する場合は、対応するタイルにディスクが1つ置かれます。
:2-b.|証拠カードに対応するタイルが置かれているエリアに隣接したエリアに、対象の事件カード(右隣のプレイヤー(上家のプレイヤー)が持っている事件カード)のタイルがある場合は、対応するタイルにキューブが1つ置かれます。
:2-c|どのカードも全く関係がなかった場合はディスクやキューブが置かれることはありません。
:3.|自身の探偵カウンター上に既にディスクもしくはキューブがある場合、これらが選択した証拠カードに対応するタイルに対するものなら、これらは対応するタイル上に移動します。
:4.|ディスク/キューブが置かれない場合は、この証拠カードからは情報が無かったことを示すために、証拠カードを手元に置かれます。ディスク/キューブを置かれた場合は、カードを捨て札となります。
:5.|その後、公開カードが最大9枚になるように、カードが補充されます。山札が尽きている場合は、捨て札山がリシャッフルされ、新たな山札が作られます。

&bold(){例:}
&Ref(例4.png)
赤プレイヤーは「ウォーターフロント(場所)」の証拠カードを選択しました。これにより、対象の事件カードが示す「場所」タイルが隣接しているエリアに置かれているため、キューブ1個が「ウォーターフロント」タイルに配置されます。
 
&bold(){例:}
&Ref(例5.png)
赤プレイヤーは次のターンで「殺人(犯罪)」の証拠カードを選択しました。この結果、ディスクが「殺人」タイルに置かれました。これによって、赤プレイヤーは「バブルス」が犯人であることが分かります。なぜなら、リトル・イタリーにはディスクとキューブが1個ずつ置かれていますが、このディスクは「場所」タイルに対するヒントではないことが分かるからです(「ウォーターフロント」に置かれたキューブによって、リトル・イタリーは「場所」の候補から外れるからです)。さらに赤プレイヤーは、「ダウンタウン」が正解の「場所」であることが分かります。なぜなら、ウォーターフロントとメインストリートの両方に隣接する唯一の「場所」がダウンタウンだからです。


**自身の事件の解決を試みる
あなたの事件を解明するのに十分な情報があると思うなら、「探偵カウンターを置く」「証拠カードを選ぶ」をせず、事件の解決を試みることができます。

以下の手順で行います
:1|画面上部の「事件を解決する」ボタンを押します。
:2|正解だと推測する「犯人」「犯罪」「場所」タイルを各1つずつ選びます。
:3-a|選択したタイルのどれか1つでも間違っていた場合、事件の解決に失敗します。自身のペナルティカウンターがペナルティトラック上で1スペース移動します(つまり、2勝利点を失います)。
:3-b|すべて正しいタイルを選んだ場合、事件の解決に成功します。現在のミニゲーム数が示された得点カウンターが得点トラックへ置かれ、勝利点を獲得します。
:4|アクション終了後、事件の解決に成功したら、自身のキューブはすべてが取り除かれ、自身のディスクが選んだ3枚のタイルにそれぞれ置かれます。これは、他のプレイヤーが事件を解決するヒントになります。事件の解決に成功したら、そのミニゲームでは手番は回ってきません。事件の解決に失敗した場合は何もペナルティポイントを受ける以外は何も起きません。

各ミニゲームにおいて、最初に事件を解決したプレイヤーは得点カウンターを7点のスペースに置きます。次に事件を解決したプレイヤーの得点カウンターは5点のスペースにが置かれます。つまり、2番目に事件を解決したプレーヤーは5勝利点を獲得します。
&bold(){ただし、他のプレイヤーと同じ手番数で事件を解決したプレイヤー、つまり後手番で同じ手番数で事件を解決したプレイヤーは、先手番で事件を先に解決したプレイヤーと同じだけの勝利点を得ます}(そのため、最後の得点スペースに得点カウンターを置くプレイヤーが1人もいない可能性があります)。
複数のプレイヤーが同じ勝利点を獲得した場合、それ以降の手番で勝利点を得る場合でも、直後の得点スペースに得点カウンターが置かれます。例えば、2人のプレイヤーが7勝利点を獲得したとしても、次のプレイヤーは5勝利点を獲得します。

&bold(){例:}
赤プレイヤーは自身の事件の解決を試みます。赤プレイヤーは、「バブル」「ダウンタウン」「殺人」を選びました。これは赤プレイヤーの右隣のプレーヤーが持っている事件カードとすべて一致しています。つまり、すべて正解のタイルを選ぶことができました。赤プレイヤーはこのミニゲームで最初に事件を解決できたので、得点カウンターを7点のスペースに置きました。この前の手番で青プレイヤーがすでに事件を解決していましたが、赤プレイヤーは青プレイヤーと同じ手番数で解決したので、同じ勝利点(7勝利点)を獲得しました。

**ゲーム終了
ミニゲームは、次の2つの条件のうち、どちらか1つでも満たされた終了します。
・プレイヤー全員が同じ手番数をプレイした後、事件を解決できていないのが1人だけになった
・すべてのプレイヤーが事件を解決して勝利点を獲得した
1回目・2回目のミニゲームが終了した場合は新たなミニゲームが開始されます。
すべてのタイルとカードがシャッフルされ再配置されます。使用された探偵カウンターはすべて取り除かれます。探偵カウンターは手元に戻されません(それぞれの探偵カウンターはゲーム全体を通して1回のみ使用されます)。キューブとディスクは元の所有者に戻されます。スタートプレイヤーマーカーは、時計回りに次のプレイヤーに移動します(BGAの場合は画面右側のプレイヤーインフォメーションにおいて下側に移動します)。

&bold(){3回目のミニゲームが終了したらゲームは終了します。}
ゲーム終了時に合計勝利点(合計得点からペナルティ点を引いたもの)が最も高いプレーヤーが勝者です。
同点の場合、最も多くの探偵カウンターを保持していプレーヤーが上位です。これが同点の場合は、よりペナルティ点が少ないプレイヤーが上位です。それも同点の場合は引き分けです。