フレンチ・タロット

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フレンチ・タロット - (2018/06/22 (金) 16:05:24) のソース

&bold(){French Tarot}
&ref(https://x.boardgamearena.net/data/themereleases/180612-1611/games/frenchtarot/180617-2148/img/game_box180.png)
[[BGAでプレイ>https://ja.2.boardgamearena.com/frenchtarot?table=41310592]]
#contents
*ゲーム画面
&ref(フレンチタロット全体.png)

*概要
このゲームはポイントトリックのトリックテイキングゲームです。タロットカードを使用したゲームですが、名前の通りフランス式のカードを使用し、ルールもフランス公式ルールに基づきます。
最も強いビッドをしたプレイヤーがディクレアラーとなり、それ以外のプレイヤーはディフェンダーとなります。
ディクレアラーvsディフェンダーチームでトリックテイキングを行います。カードには点数が設定されており、獲得したカードの合計点数によって、最終的な得点のやり取りが行われます。
これを規定回数繰り返し、最も得点が高いプレイヤーが勝者となります。

*画面説明
&ref(画面説明.png)
1:テーブル。ここにカードをプレイします。
2:自分の手札
3:現在のハンド数
4:このハンドでのディーラー
5:このハンドでのディクレアラー
6:ターン順。ここをクリックすることで見た目上のターン順を変更できます。
7:カードデザイン。ここをクリックすることで、カードデザインを変更できます。

*カード
競技用タロットカード78枚を使用します。
内訳は、大アルカナ22枚と小アルカナに基づいたプレイングカード様のカード56枚です。

・&bold(){プレイングカード}
&ref(アルカナ小.png)
ランクは1~10とV(バレ、ジャックに相当)、C(カバリエ、ナイトに相当)、D(ダム、クイーンに相当)、R(ルワ、キングに相当)の14種類です。
強さは
(弱)&bold(){1<2<3…<9<10<V<C<D<R}(強)
となっています。
スートはハート、スペード、クラブ、ダイヤの4種類があります。

・&bold(){大アルカナカード}
&ref(アルカナ大.png)
大アルカナは1~21の21種類の切札とエクスキューズ(★マークのカード)があります。
1~21のカードはすべて切札カードです。
エクスキューズ以外の強さは数字と同じです。数字が大きいカードが、より強いカードとなります。
エクスキューズは特殊なので、後で説明します。

・&bold(){ウドレとプチ}
&ref(21.png)&ref(プチ.png)&ref(エクスキューズ.png)
「切札21」と「切札1」と「エクスキューズ」の3枚のカードは「&bold(){ウドレ}」と呼ばれます。
さらに、「切札1」は「&bold(){プチ}」とも呼ばれます。
**カードの点数
カードにはそれぞれ次のように点数が設定されています。
|CENTER:ウドレ(切札21、切札1、エクスキューズ(★))|4.5点|
|CENTER:ルワ(R)|4.5点|
|CENTER:ダム(D)|3.5点|
|CENTER:カバリエ(C)|2.5点|
|CENTER:バレ(V)|1.5点|
|CENTER:上記以外のカード|0.5点|
すべてのカードの合計点数は91点となります。

点数が0.5点刻みで複雑に見えますが、このゲームでは一度に複数枚のカードをまとめて獲得します。
そのため、点数の合計を数える際には、2枚1組で数えると楽です。
(BGAでは自動で点数を計算してくれますが、カウンティングをする際には参考にしてください)

(例)
ウドレ + 普通のカード(0.5点のカード)→5点
ルワ + 普通のカード→5点
ダム + 普通のカード→4点
カバリエ + 普通のカード→3点
バレ + 普通のカード→2点
普通のカード + 普通のカード→1点

*ゲームの流れ
ゲームはテーブル作成時に設定したハンド数を行います。
このゲームでは各ハンド(ラウンドに相当する語)においてビッドを行います。
最も強いビッドをしたプレイヤーがディクレアラーとなります。
ディクレアラーvsディフェンダー(それ以外のプレイヤー全員)という構図でトリックテイキングを行います。
ディクレアラーのプレイヤーは、目標点数以上の点数を獲得することが目的となります。
ディフェンダーチームは、ディクレアラーが目標点数以上の点数を獲得することを阻止します。
目標点数は、ディクレアラーがハンド中に獲得したウドレの枚数によって変動します。

ハンドが終了したら、点数計算が行われます。
ディクレアラーのプレイヤーが目標点数以上の点数を取っていたなら、得点します。そして、ディフェンダーチームのプレイヤーは失点します。
逆に、ディクレアラーのプレイヤーが目標点数以上の点数を取れていなかったら、失点します。そして、ディフェンダーチームのプレイヤーは得点します。

点数計算終了後、新たなハンドは開始されます。
規定数のハンドが終了し、最後の点数計算が行われたらゲーム終了です。
ゲーム終了時に、最も合計点数が多いプレイヤーが勝者となります。

*ルール
プレイ人数によって、ルールに若干の差異があります。
まず、一般的な4人プレイでのルールを説明し、5人や3人でのルールは別途示します。

**ゲームの目的
フレンチ・タロットでは、各ハンド(ラウンドに相当するする語)開始時にビッドを行います。
最も強いビッドを行ったプレイヤーがディクレアラーとなり、他の3人はディフェンダーチームとして勝負します。
ディクレアラーは目標点数以上の点数を取ることを目的とします。
ディフェンダーチームはこれを阻止することが目的です。

目標点数は、ディクレアラーが取ったウドレの枚数によって変動します。
|取ったウドレの枚数|目標点数|
|CENTER:0枚|CENTER:56点|
|CENTER:1枚|CENTER:51点|
|CENTER:2枚|CENTER:41点|
|CENTER:3枚|CENTER:36点|

例えば、ハンド中にウドレを3枚取ったなら、その3枚のウドレの点数を含めて、36点以上の点数を取っていれば、ディクレアラーはプレイに成功したことになります。
ウドレを1枚も取ることができなかった場合は、56点以上を取らなければ成功になりません。

**セットアップ
各ハンドが始まると、各プレイヤーには18枚のカードがランダムに配られます。
さらに、残った6枚のカードは裏向きに場に置かれます。
この裏向きに置かれたカードのことを「&bold(){シエン}」と呼びます。

その後、ビッドが始まります。

**ビッディング
ビッディングは、そのハンドでのディーラーの右隣のプレイヤーから反時計回りで行います(設定でターン順を「時計回り」にしている場合は、ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りで行います)。
各プレイヤーには1回だけビッドする権利を持っています。
ビッドしたくない場合にはパスを宣言しなければいけません(ハードパス)。
ビッドは下記の4種類の宣言のうち、どれか1つを宣言することで行います。
最初はどの宣言でも自由に可能ですが、誰かがパス以外の宣言をした場合には、以降のプレイヤーは今までのビッドよりも強い宣言しかできません。
全員が何らかの宣言をしたら、最も強いビッドをしたプレイヤーがディクレアラーとなります。
ただし、全員がパスをした場合にはそのハンドは流れます。そして、新たなカードが配られてハンドをやり直します。

ビッドの種類は次の通りです。下にあるものほ強いビッドとなります。
なお、ビッドの種類による差は点数計算時の倍率とシエンのカードの扱いです。
(点数倍率の詳細については後述します)

・&bold(){プリーズ}
&bold(){点数倍率}: 等倍
シエンのカードが公開された後、ディクレアラーはシエンのカードを自身の手札に加えます。その後、加えた枚数と同じだけのカードを手札から捨てます。捨てたカードは、このハンド終了後にディクレアラーが獲得したカードとして扱われます。
・&bold(){ガルド}
&bold(){点数倍率}: 2倍
シエンのカードと捨て札の扱いについては、「プリーズ」と全く同じです。点数倍率のみが異なります。
・&bold(){ガルド・サン}
&bold(){点数倍率}: 4倍
シエンのカードは公開されません。また、手札の交換も行われません。シエンのカードは、このハンド終了後にディクレアラーが獲得したカードとして扱われます。
・&bold(){ガルド・コントレ}
&bold(){点数倍率}: 6倍
シエンのカードは公開されません。また、手札の交換も行われません。シエンのカードは、このハンド終了後に&bold(){ディフェンダーチーム}が獲得したカードとして扱われます。

***カードの交換について
プリーズ、もしくはガルドのビッドによってディクレアラーとなった場合、ディクレアラーはカードの交換を行います。
まず、シエンのカードが全員に公開されます。
次に、ディクレアラーはシエンのカードを手札に加えた後、加えた枚数と同じ枚数のカードを手札から捨てます。
捨てるカードが公開されることはありません。
なお、カードを捨てる際に「&bold(){ルワ(R)とウドレ(切札21、切札1、エクスキューズ)を捨てることができない}」という制限があります。
ただし、手札に切札やルワ(R)が多すぎてどうしても捨てざるを得ない場合にのみ、ルワ(R)等の「ウドレ以外」
の切札に限って捨てることができます。ウドレだけは絶対に捨てることができません。

***スラム宣言
カード交換時(ガルド・サンとガルド・コントレの場合はビッド終了後)に、ディクレアラーは「スラム」の宣言をすることができます。
「スラム」とは、「このハンドのトリックをすべて勝つ」という予告宣言です。
スラムを宣言して、実際にすべてのトリックを勝った場合、400点のボーナスがあります。
ただし、スラム宣言をせずにスラムを達成した場合にも200点のボーナスがあります。
また、スラム宣言をしたにもかかわらず、すべてのトリックを勝つことができなかった場合には、ペナルティとして200点を失います。

BGAでは、「スラム宣言」はディクレアラーしかできないようです。

**プレイ
カードの交換が終わったら、プレイが始まります。
***手役の宣言
各ハンドの第1手番時に、プレイヤーは手役の宣言を行うことができます。
自身の手札に規定枚数以上の切札がある場合に、以下の手役を宣言できます。

|CENTER:手役|CENTER:必要な切札の枚数|CENTER:点数|
|CENTER:シンプル・ポワニ|CENTER:10枚|CENTER:20点|
|CENTER:ダブル・ポワニ|CENTER:13枚|CENTER:30点|
|CENTER:トリプル・ポワニ|CENTER:15枚|CENTER:40点|

&bold(){このときに限り、エクスキューズも切札としてカウントされます。}
また、ポワニの宣言はディクレアラー以外でも可能です。
ただし、&bold(){手役の点数は誰が宣言したかに関わらず、プレイに成功した側につきます。}
例えば、ディクレアラーが手役を宣言したにもかかわらず、プレイに失敗した場合には、ディフェンダーチームがこの手役分を得点します。

これらいずれかの手役を宣言したら、手札から必要枚数分の切札を公開します。
その後、これらを手札に戻してプレイを開始します。
ただし、手札にエクスキューズがある場合に、エクスキューズを除いて手役の成立に必要なだけの切札があるなら、エクスキューズを公開することはできません。

***プレイのルール
プレイはリードプレイヤーから反時計回り(BGAでは設定で時計回りにすることもできます)で行います。
通常はディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードプレイヤーとなりますが、スラム宣言があった場合に限ってスラム宣言をしたプレイヤーが最初のリードプレイヤーとなります。

トリックテイキングはマストフォロー、マストラフで行われます。

つまり、ルールは次のようになります。

:切札以外がリードされた場合|
・リードされたスートを持っていれば、その中の1枚を出します。
・リードされたスートを持っていなければ、切札を出します。
・リードされたスートを持っておらず、誰かが既に切札を出している場合には、場に出ている最強の切札より強い切札を出します。そういう切札を持っていなければ、他の切札を出します。
・リードされたスートも、切札も持っていなければ、どのカードでも自由に出します。

これを分かりやすくすると下図のようになります。
&ref(プレイ例1.png)

:切札がリードされた場合|
・場に出ている最強の切札より強い切札を出します。そういう切札を持っていなければ、他の切札を出します。
・切札を持っていなければ、どのカードでも自由に出します。

これを分かりやすくすると下図のようになります。
&ref(プレイ例2.png)

多くのトリックテイキングゲームと同様に、切札がプレイされていれば最も強い切札を出したプレイヤーが、切札がプレイされていなければリードスートで最も強いカードを出したプレイヤーがトリックを勝ちます。
トリックに勝ったプレイヤーが次のリードを行います。

***エクスキューズ
エクスキューズは、上記のプレイルールをすべて無視して、いつでもプレイすることができます。
エクスキューズがリードされた場合、次のプレイヤーはどのカードでも出すことができます。
そして、次に出されたこのカードのスートが、リードスートとなります。

&bold(){エクスキューズをプレイしたプレイヤーは、そのトリックには勝つことができません。必ず負けます。}
&bold(){ただし、エクスキューズのカードはトリックを勝ったプレイヤーが獲得するのではなく、エクスキューズを&u(){プレイしたプレイヤー}が0.5点(得点ではなくカードの点数)を支払って自らが獲得します。}

エクスキューズの扱いとして次の例外があります。
・最終トリックでエクスキューズをプレイした場合
最終トリックでは、エクスキューズはプレイしてプレイヤーではなく&bold(){、トリックを勝ったプレイヤーが獲得します。}
・すべてのトリックを勝っており、最終トリックにおいてエクスキューズをプレイした場合
今までのトリックをすべて勝っており、最終トリックでエクスキューズをプレイした場合には、&bold(){エクスキューズをプレイしたプレイヤーがトリックを勝ちます。}また、エクスキューズをプレイしたプレイヤーがエクスキューズのカードも獲得します。

***プチ・オ・ブ
最終トリックで切札1(プチ)を使って勝った場合、トリックを勝ったプレイヤーに10点の点数が与えられます。
逆に、最終トリックで切札1(プチ)を使って負けてしまった場合、切札1をプレイしたプレイヤーは10点の点数を失います。
なお、ディフェンダーの1人が切札1を出して他のディフェンダーに負けてしまった場合でもディフェンダーチームの失点となります。

**得点計算
すべてのカードがプレイされたらハンドが終了し、得点計算が行われます。
得点計算は次のように行われます。

1.ディクレアラーの取ったウドレの枚数と、獲得点数合計が下記の目標点数に到達しているのかをチェックします。
|取ったウドレの枚数|目標点数|
|CENTER:0枚|CENTER:56点|
|CENTER:1枚|CENTER:51点|
|CENTER:2枚|CENTER:41点|
|CENTER:3枚|CENTER:36点|

2.以下の計算式によって得点が算出されます。

(E + 25 + P) × M + H + S

:E|ディクレアラーの獲得点数合計値が目標点数以上だった場合は、獲得点数合計値から目標点数を引いた値を、目標点数を下回った場合は、目標点数から獲得点数合計値を引いた値を代入する。
:P|プチ・オ・ブの点数。プチ・オ・ブで勝った場合には有利となるように、プチ・オ・ブで負けた場合には不利になるようにそれぞれ+10、-10のいずれかが代入される。
:M|ビッド乗数。プリーズをビッドした場合には1、ガルドは2、ガルド・サンは4、ガルド・コントレは6を代入する。
:H|手役の点数。宣言された手役の点数を代入する。
:S|スラムボーナス。スラム宣言を行ってスラムを達成した場合は400、スラム宣言を行わずにスラムを達成した場合には200、スラム宣言を行ったにもかかわらずスラムを失敗した場合には-200を代入する。

3.ディクレアラーは上記の計算式で得られた値の3倍の得点(もしくは失点)を受けとります(他のプレイヤー3人から受け取るため)。
ディフェンダーは上記の計算式で得られた値と同じだけの失点(もしくは得点)を受けとります。
ディクレアラーがプレイに成功した場合にはディクレアラーは得点、ディフェンダーは失点します。
ディクレアラーがプレイに失敗した場合にはディクレアラーは失点、ディフェンダーは得点します。

&bold(){得点計算の例1}
ディクレアラーが「ガルド・サン」のビッドを行ってプレイを開始した。
また、ディクレアラーはシンプル・ポワニを宣言した。
プチ・オ・ブは発生しなかった。

ハンドが終了し、ディクレアラーはウドレを3枚獲得しており、獲得点数合計値は48点だった。
ディクレアラーの目標点数は36点であるから、プレイに成功したことになる。
Eは(48-36)=12となり、計算式は次のようになる。
(12 + 25 + 0)  × 4 + 10 + 0 = 158
となり、ディクレアラーは
158 × 3 =474点の得点を受け取る。
ディフェンダーチームのプレイヤーは、それぞれ-158点を受け取る。

&bold(){得点計算の例2}
ディクレアラーが「ガルド」のビッドを行ってプレイを開始した。
また、ディクレアラーはシンプル・ポワニを宣言した。
プチ・オ・ブが発生し、ディクレアラーは切札1を出して負けた。
ハンドが終了し、ディクレアラーはウドレを1枚獲得しており、獲得点数合計値は48点だった。
ディクレアラーの目標点数は51点であるから、プレイに失敗したことになる。
Eは(51-48)=-3となり、計算式は次のようになる。
((-3) + 25 + 10)  × 2 + 10 + 0 = 74
となり、ディクレアラーは
74 × 3 =-222点を受け取る。
ディフェンダーチームのプレイヤーは、それぞれ74点を受け取る。

**ハンドの終了
得点計算まで終了したら1ハンドが終了します。
ディーラーが左隣のプレイヤー(BGAの設定でターン順を時計回りに設定しているなら右隣のプレイヤー)に移ります。
そして、新たなハンドが開始されます。
最後のハンドが終了したらゲームが終了します。

*ゲーム終了
ゲームは、テーブル作成時にオプションとして設定したハンド数を行ったら終了します。
&bold(){ゲーム終了時点での得点が最も高いプレイヤーが勝者です。}

*その他の細かいルール
:1.|全員がパスをしてハンドが流れた場合でも、テーブル作成時に設定したハンド数は行われます(例えば、1ハンドだけ行う設定で、ハンドが流れてゲーム終了!ということはありません)
:2.|ハンドが流れた場合、ディーラーは移動します。
:3.|ハンドが流れる条件として、全員がパスをするほかに「切札1を配られたものの、それ以外の切札とエクスキューズが配られなかったプレイヤーがいる」場合にもハンドが強制的に流れます。
:4.|上記の条件になった場合に「切札1を取ることができない」というルールは適用してハンドを続けることはできないようです。
:5.|スモールスラムは認められていません。

*3人、5人プレイでの変更点
3人、もしくは5人でのプレイでは以下のルール変更が行われます。
・3人プレイでの変更点
:カード枚数|各プレイヤーに24枚ずつ、シエンに6枚のカードが配られます。
:ポワニ|ポワニは次のようになります。
|CENTER:手役|CENTER:必要な切札の枚数|CENTER:点数|
|CENTER:シンプル・ポワニ|CENTER:13枚|CENTER:20点|
|CENTER:ダブル・ポワニ|CENTER:15枚|CENTER:30点|
|CENTER:トリプル・ポワニ|CENTER:18枚|CENTER:40点|
:得点計算|ディクレアラーの目標点数を越えているかどうかの判定は0.5点単位で行われます。つまり、0.5点でも目標点数に足りない場合はプレイに失敗します。
得点の計算では1点未満の端数が出る場合があります。ディクレアラーが目標点数以上の点数を取っていた場合の得点は切り上げ、取れなかった場合の得点は切り下げになります。
プレイに成功した場合のディクレアラーの得点は、他の2人から貰うため、計算式の値の2倍になります。失敗した場合はこの逆になります。

・5人プレイでの変更点
5人プレイはナポレオンのような2vs3のチーム戦となります。
:カード枚数|各プレイヤーに15枚ずつ、シエンに3枚のカードが配られます。
:ポワニ|ポワニは次のようになります。
|CENTER:手役|CENTER:必要な切札の枚数|CENTER:点数|
|CENTER:シンプル・ポワニ|CENTER:8枚|CENTER:20点|
|CENTER:ダブル・ポワニ|CENTER:10枚|CENTER:30点|
|CENTER:トリプル・ポワニ|CENTER:13枚|CENTER:40点|
:パートナー指定|ディクレアラーが決定したら、ディクレアラーはシエンのカードを公開する前(ガルド・サン、ガルド・コントレの場合はビッド終了後)にルワ(R)の種類を1つ指定します。指定されたカードを持っているプレイヤーはディクレアラーの秘密のパートナー(=チームメイト)となります。このとき、ディクレアラーが全てのルワを持っている場合はダム(D)の種類を1つ指定します。その後、シエンのカードが公開されてカードの交換を行います(ガルド・サン、ガルド・コントレの場合はシエンの公開は無し)。
&bold(){ただし、指定したルワやダムがディクレアラー自身の手札もしくはシエンにあった場合は、パートナーがいないままハンドを戦わなければいけないので注意してください。}
パートナーは自身が秘密のパートナーであることを宣言してはいけません。指定されたカードをプレイしたときに、パートナーであることが初めて判明します。
:得点計算|目標点数を越えてるかどうかの判定や、端数の丸め方は3人プレイと同様です。
プレイに成功した場合のディクレアラーの得点は、計算式の値の2倍になります。ディクレアラーのパートナーの得点は、計算式の値そのままです。失敗した場合はこの逆になります。
なお、ディクレアラーがパートナー無し、つまり1人で戦った場合、得点は計算式の値の4倍になります。

*ヴァリアント
BGAではテーブル作成時のオプションとして、以下のバリアントを適用できます。
**手役
手役の扱いについて、次の3つから選択できます。
・手役なし
一切の手役を採用しません。
・ポワニのみ
手役はポワニのみです。今まで説明してきたルールです。
・ポワニ+ミゼール
手役として、ポワニの他に「ミゼール」という手役を採用します。
ミゼールは次の2種類があります。どちらも10点です(ポワニの点数と同様の扱いをします)。
:絵札なし|自身の手札に絵札(ルワ、ダム、カバリエ、バレ)とウドレのいずれも1枚もない場合に宣言できます(2~20の切札は「絵札」として扱われないことに注意してください)。
:切札なし|自身の手札に切札(1~21)もエクスキューズもない場合に宣言できます。

**グラッシュ
全員がパスをした場合、そのハンドではグラッシュルールが適用されて、ハンドが流れずに続行されます。
グラッシュが適用されたハンドでは、ゲームの目的が変わります。
ゲームの目的は「&bold(){なるべく点数を取らないこと}」となります。
つまり、このバリアントを適用した場合、手札強いけど様子見しとこうかなーと言ってパスをしてしまうと、大量の減点を食らう可能性があるということに注意してください。初めてのゲームでは適用しない方がよいでしょう。

グラッシュが適用されたハンドでは得点計算のルールも変わります。
目標点数のようなものはなく、各プレイヤーの得点は次のように計算されます。

(A - G) × N
 
:A|全プレイヤーの獲得点数平均値
:G|各プレイヤーの獲得点数
:N|プレイ人数

&bold(){(グラッシュに関するルールだけ見つからなかったので、得点計算方法は調査中です。プチ・オ・ブや手役の扱いがどのようになるのか、また、端数の丸め方など不明です。分かる方は追記してくださると助かります。)}