あらすじ
大きな研究所の一室で、前衛的なデザインの顕微鏡を覗き込み研究に没頭する
生足吉阪博士。しかし、
音もなく侵入したロボットが彼の部屋へと
音もなく迫っていた。
音もなくドアをぶち破ったロボットは、
音もなく吉阪博士を拉致。異変に気づいた警備員が
音もなくビーム銃で応戦するが、ロボットにはさっぱり堪えない。ロボットは
音もなくチビデブの警備員を投げ飛ばし、
音もなくノッポの警備員をチクビームで返り討ちにして逃走した。……どこからともなく飛んできた、小型発信機を頭部にくっつけたままで。
翌日、吉阪博士の研究を見せてもらいにやってきた研・キャロン・バリカン。
生き残りの警備員から事情を聞き(このシーンだけなぜかチャージマン服”
スペクトルアロー”に変装している)、どう見てもせいぜい方角しか分からなそうな「オレンジレーダー」で博士の居場所を突き止める。
急いで変装する研。その頃吉阪博士はジュラル円盤の中で磔にされ、電流責め(?)の拷問を受けていた。ジュラル星人たちは、博士から研の弱点を聞き出そうとしていたのだ。どんなに責められても
研の弱点を吐こうとしない博士。研はジュラル円盤のすぐ上にスカイロッドをホバリングさせ、ジェット噴射靴”
ガドロシューズ”で
円盤から随分と離れたガスタンクの影に降下する。そして次のカットでは吉阪博士が囚えられた円盤内の広間にいる。
研にロボットを差し向けるジュラル星人。ジュラル星人なら一撃で仕留められる研の飛び蹴りも軽く跳ね返され、その拍子に
アルファガンを落としてしまう。研の危機を見て取ったバリカンは手足と首を収納したまま転がり、敢えてロボットに踏まれてバランスを崩す作戦に。その隙に素早くアルファガンを拾った研がロボットを撃つと、コンピュータが狂ったのかロボットはジュラル星人の方へ向かっていき、押しつぶすように倒れてそのまま大爆発。
これ、吉阪博士もバリカンも研自身も巻き込まれてね?と思われたが、3人ともいつの間にか
スカイロッドで逃げ出していた。
「
それは・・・算数なんです」 というどこが面白いのか分からないジョークを残し、研は
今にも墜落しそうな異常振動をしながら飛び去っていった。
概要
SEが仕事をしない回。冒頭の戦闘シーンは第9話「
ジュラルモンス登場」と同様、夜間なのでマナーモード(小型発信機はマナーモードを設定し忘れていた)だったのだとしても、研とロボットとの対決でもSEのNEETぶりが目立つ。
ただ、ロボットは「ィ゙ェ゙ーォ゙ヮ゙ー」「ゥ゙ァ゙ー」などと呻くので(第14話「
闇夜に消えた大仏」の大仏と同じ技術を使っているのであろうか)余計にSEがないのが気になってしまう。
ロボットに踏まれても平気なバリカンが地味にすごい。
吉阪博士は研の事を思って弱点を言わなかったのではなく、本当に知らなかったようである。第2話「
危機一髪!!」の時点でジュラル星人でさえ「光がないと変装できない」ことを知っていたのに。(そもそも家の場所までバレてる)
他にも
トマトジュースが飲めないとか、すぐハニートラップに引っかかるとか、意外と研の弱点は多い。
オレンジレーダーで博士の場所を確認したのを最後にキャロンが全く登場しなくなる。おそらくキャロンは研究所に置いて研とバリカンだけでジュラル円盤に向かったのだと思われるが、誰もそのことに触れない。そしてそのまま終わる。
影響を与えた作品
装甲騎兵ボトムズペールゼンファイルズ
最終更新:2017年07月19日 02:15