概要
ジョナサン・ジョースターとは、
ジョジョの奇妙な冒険第一部「ファントムブラッド」の登場人物であり、本作の主人公である。
19世紀イギリスの貴族、ジョースター家の末裔。赤子の時に母を事故で失っており、父・ジョージの男手ひとつで育てられてきた。性格は優しく、お人よしで正義感が強い。本当の「紳士」になる事を目指しており、成熟してからは、異形の吸血鬼相手にも果敢に立ち向かう勇敢さも持つようになった。
ディオとの出会いから7年で身長195cm、体重105kgの巨漢に成長しており、戦闘においてはそのフィジカルの強さに波紋を組み合わせて戦う。必殺技はパンチによって敵に直接波紋を流し込む「山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)」。
活躍
貴族の一人息子として、何一つ不自由のない裕福な暮らしをしていたが、そこに養子としてジョースター家に迎えられた少年のディオ・ブランドーによって彼の日常は崩れ去る事となる。ジョースター家の財産乗っ取りを企むディオの陰湿な嫌がらせによってジョナサンは次第に精神を追い詰められる様になる。頭脳や作法、ボクシングでもディオに勝てなかったジョナサンだったが、ディオはジョナサンのガールフレンドであるエリナ・ペンドルトンからファーストキスを奪い、それに激昂したジョナサンはディオを殴り続け、初めて彼に勝利するのであった。
それから7年間、表面上ではディオと仲良くしていたが、ジョナサンは彼に友情を感じていなかった。そんな中ジョナサンは大学で考古学を学び、血液に反応して作動する謎の「石仮面」の研究を進めていた。しかしある時、偶然にもディオの父・ダリオの手紙を読んでしまう。自分の父・ジョージとダリオが同じ病状であった事を知り、ディオがジョージに薬を盛って暗殺しようとしているのではないかと疑う。ジョースター家を守る為、ジョナサンはディオに薬を売った者を探しに食屍鬼街(オウガーストリート)へ行く。そこで遭遇したロバート・E・O・スピードワゴンら追い剥ぎと交戦。戦いの末スピードワゴンにその精神性を認められ、ディオに薬を売った東洋人から証拠を入手。ジョースター邸に戻りディオと対峙する。
警察を呼び、ディオに証拠を突きつけるジョナサンだったが、隙をついたディオが石仮面を被り、ジョナサンを庇ったジョージをナイフで殺害。返り血を浴びたディオは石仮面の力で吸血鬼となり、警察達を虐殺。ジョナサンは屋敷に火を放ち、怪物となったディオに立ち向かう。人間を超えた力を持つディオに対し、勇気を持って挑むジョナサン。炎に包まれ崩れ行く屋敷の中、最終的にジョナサンはディオに勝利。倒壊するジョースター邸から生還するのであった。
戦いの後、重傷を負ったジョナサンだったが、エリナの献身的な看護によって傷を癒す。だが、突如現れた謎の男
ウィル・A・ツェペリによって、ディオが生きているという事実を突きつけられる。ディオを倒し、石仮面を破壊しなければ全人類に危機が訪れる事を知ったジョナサンは、ディオを倒す為にツェペリの元で修行する事を決心する。ツェペリの元で波紋による呼吸法を学び、吸血鬼とも戦える力を付け、遂にジョナサンはツェペリやスピードワゴンと共にディオが待ち構えるウインドナイツ・ロットへ向かうのだった。
ディオが仕掛けた屍生人相手に波紋で立ち向かうジョナサン。陽が落ち、遂にディオとの再会を遂げる。ディオの刺客の黒騎士ブラフォードとの戦いでは水中での髪の毛による拘束に苦しめられるが、父の言葉を思い出し勝利。戦いの後はブラフォードに認められ、彼からLUCKとPLUCKの剣を受け継いだ。続く刺客のタルカスとの戦いでは鋼鉄のチェーンで首を絞められて戦闘不能となる。更にツェペリがタルカスとの戦いで全身を真っ二つに切断されて窮地に陥る。しかし、ツェペリの「深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)」によって彼の生命エネルギー全てを受け継いだ事で復活。素手で鎖を引きちぎり、タルカスの顔面に波紋を流し込んで勝利した。恩師・ツェペリの最期を看取り、彼の意思を継いでディオの元へ向かう。
ディオが待ち構える城に辿り着くと、立ちはだかる怪人ドゥービーに圧勝。遂にディオとの一騎打ちに臨む。ディオの気化冷凍法によって身体を凍結させられ苦戦するも、炎の波紋によってそれを打ち破り勝利。彼との因縁に決着をつけたのであった。ディオとの決戦後はエリナと結婚。彼女との間に一人の子供が出来ている。
最期
エリナとの結婚式を挙げた後、二人は新婚旅行でアメリカへ。アメリカ行きの船で永遠の愛を誓う二人だったが、そんな幸せなひと時を奪ったのはディオであった。ウインドナイツ・ロットでの決戦で死亡したかと思われたディオは生首だけになって生きながらえており、部下のワンチェンによって救い出されていたのだった。ディオはジョナサンの肉体を奪う為に新婚旅行の船に忍び込み、首だけになった自分の姿をジョナサンに見せつけると、両目から自身の体液を高速で放つ技「空裂眼刺驚(スペースリバー・スティンギーアイズ)」を繰り出し、ジョナサンの喉を貫いて致命傷を与えた。
屍生人で溢れた船内、声も出せない状態のジョナサンの元にエリナが駆け寄る。ジョナサンはエリナを守る為に自身の最後の波紋をワンチェンに向かって放出。波紋を流されたワンチェンは暴走して船を沈めようとする。爆破寸前の船の中、ジョナサンはエリナを逃がそうとするが、エリナはジョナサンとの死を選ぼうとする。だがそこで屍生人から生き延びた赤子が泣いているのを発見する。ジョナサンはエリナに赤子を連れて逃げるよう告げると、自分の肉体を乗っ取って逃げようとするディオを抱き抱え、エリナに最期の言葉を残し、彼女と赤子を逃がす。最期はディオを抱えたまま息を引き取り、船の爆発と共に海の底へと沈んでいった。
1889年 2月7日 ジョナサン・ジョースター 死亡
その後
船から生還したエリナは救助され、アメリカにて妊娠中だった子供を出産。子供はジョージ2世と名付けられた。また、共に船から脱出した赤子はエリザベスと名付けられ、後にジョージとエリザベスは結婚。二人の間に産まれたのが第二部の主人公ジョセフである。
ディオと共に海の藻屑となったかと思われたジョナサンだったが、船の爆発の直前、ディオはジョナサンの体を乗っ取る事に成功しており、体を奪ったまま沈没船にて眠りにつき、第三部「スターダストクルセイダース」では100年の時を経て復活を果たした。この復活したDIOを倒す為にジョナサンの子孫である承太郎やジョセフ達が戦いを繰り広げることになる。
最終更新:2025年03月16日 03:56