プレイレポ - 2005年12月25日開始マルチ (中国・毛沢東視点)
- まえがき [#pe16e100]
- 第一話 文明の曙 [#tb1dc614]
- 第二話 ヒッタイトはどこですか? [#oed18288]
- 第三話 外交~それぞれの思惑~ [#sd8a94b3]
- 第四話 二虎競食の策~マリ・モンゴル戦争~ [#f5b724c1]
- 第五話 モンゴル・マリ戦争終結 [#oeace4ba]
- 第六話 技術同盟 [#je1e7093]
- 第七話 スパイ、暗躍 [#tc8f53d9]
- 第八話 中国・ドイツ・モンゴル戦争 [#g74020d2]
- 第九話 マリ参戦。究極兵器はICBM [#o7c36318]
- 第十話 休戦。そして開戦。 [#tb15dbc9]
- 第十一話 核戦争。 [#r3b575e9]
- あとがき [#n142c156]
まえがき
今回プレイしたマルチゲームが面白かったので、レポを書いてみようと思い立ちました。
ゲーム開始時にはそういう予定がまったくなかったので、スクリーンショットなどはまったく用意できていなかったのが、残念といえば残念です。
たった4人だけのゲームですが、途中で終わることもなく、最後までプレイできた事に感謝します。
設定は、大陸マップ、サイズは小、勝利条件はすべて、ゲームスピードは普通、という具合です。
なお、記憶があいまいな部分もあり、一部誤りがあるかもしれません。
第一話 文明の曙
ランダムではじめると、開始された文明は中国は毛沢東。
うむ。悪くない文明だ。開始地点も川ではないがちゃんと淡水もあったので、迷わず首都を建設・・・・・・労働圏内にはこれといった資源は存在しなかった。まあ、馬、銅、鉄のいずれかが出るに違いないと思い、ゲームを続行。
探索をしていくと、わが中国は大陸の東端に位置しているらしく、進むべき道は西にしか存在しなかった。
そして西にはマリの姿が……。
後に判る事ではあるが、4つの文明は縦じま模様にこの大陸を支配していくことになる。つまりわが中国、マリ、モンゴル、ドイツ、と横一直線に並んでいるのだ。
第二話 ヒッタイトはどこですか?
青銅器を開発。銅は……ない。
鉄器を開発。鉄も……ない。
幸い、馬は第二の都市で確保することができた。となれば技術は速攻で騎乗を研究して、弓騎兵を量産するしかない。もちろん弓兵を量産し防御力を高めることも忘れない。
なお、マリはそれらの資源を確保していたため、わが国は一つの外交策をとることにした。
中国
「やあ、マリの指導者」
マリ
「なんだい、中国の指導者」
中国
「服従したい。わが国は貴国に逆らうつもりはないし、その力もない」
マリ
「よかろう。貴国を庇護しよう。ついては国境を開放してもらおうか」
中国
「はい。おおせのままに」
さっそく監視部隊がわが首都にやってきた。ちなみに現時点でわが都市は3つ。首都の東の半島部分、首都の南にあるだけだった。
監視が首都だけなのをいいことに、東の都市では隠れて弓騎兵の量産を開始したのだが、マリの国教であるヒンドゥー教が布教されたのは、まもなくのことだった。
第三話 外交~それぞれの思惑~
さて、わが中国は、すでにすべての文明とであっている。
マリに臣下の礼をとったわが中国は、マリの西に位置するモンゴルとの会談を急いだ。
中国
「やあ、モンゴルの指導者」
モンゴル
「なんだね、中国の指導者」
中国
「わが国はマリに服従した。貴国も逆らわぬことだ」
モンゴル
「ぬぬう……」
中国
「わが国には鉄はおろか、銅もないのだ。逆らえなくて当然だろう」
モンゴル
「わかった。鉄はわが国に二つある。まだ繋がっていないが、繋がったら貴国へ送ろう」
中国
「ありがたい」
こうしてモンゴルとの秘密会談は終わったが、わが国には更なる試練が待っていた。
マリ
「やあ、中国。技術がほしい」
中国
「……それは……」
マリ
「ん? どうした? 服従したのではなかったか?」
中国
「……わかった。代わりに鉄をくれないか?」
マリ
「それは無理だ。さあ、技術を!」
中国
「……わかりました」
その後もマリの要求は続く。貝が文化圏にあるが港町がないから作業船を送れだの、連弩兵を送れだの、石炭がないから線路を敷けだの、と……。
まさに徳川家康のような忍耐の日々が続くのだが、それでもいいことはある。それはモンゴルから鉄を輸入できたことと、銅と金が採れる孤島の都市を金銭で譲り受けたことだ(遠くて財政的に圧迫されはしたが)。
第四話 二虎競食の策~マリ・モンゴル戦争~
このままでは商業はともかく生産力に劣るわが中国が、生き残るのは至難の業になってくる。そこでマリとモンゴル、両者を争わせるように画策した。
中国
「モンゴルが貴国の領土を狙っている」
マリ
「ふむ。なるほど。では、モンゴルの戦力を調べてきてほしい。国境を開放しているのだろう?」
中国
「お安い御用です。我が王」
そして我が中国は文字通りモンゴルを偵察するのだが、モンゴルにはマリからの指示で偵察に来たと伝え、マリへの報告はモンゴルの了解を得て、実際の戦力よりも水増ししておいた。これで両国に緊張が走れば問題ないというわけだ。
さて、このあたりで前述したように連弩兵を送れという指示が来る。わが国が鉄を輸入していることは、すでにバレていたので、そう要求されても仕方なかった。
とりあえず1体だけマリに送っておく。
しばらくして、再度同じ要求がきた。「国防のため、多くは送れない」などと言ってしばらくは時間稼ぎしたが、それも長くは続かないだろう。そこで一計を案じた。
中国
「マリに連弩を要求されている。しかも全ての連弩だ。それで貴国を攻撃するつもりだ」
モンゴル
「断れないのか?」
中国
「無理だ。断りきれない。断れば攻められるだろう。もう戦争しかない。マリを攻めてくれないか?」
モンゴル
「……わかった。ただし、貴国から宣戦布告してくれ」
これには首を縦に振っておいた。
おそらくはこの言葉を信じたのだろう。今までにマリに渡した数少ない連弩兵の姿をモンゴルが確認していたのかもしれない。まあ、そのあたりは定かではないが。
そして、すぐさまマリへ外交の使者を送る。
中国
「わが国は貴国へ宣戦布告をする」
マリ
「!!!」
中国
「ただし、これは偽りだ。実際に戦闘行為はしないつもりだ。モンゴルから鉄を輸入しているのだ。断りきれない」
そして我が軍はマリに宣戦布告をした。続けてモンゴルが……。
我が策は成功したのである。
第五話 モンゴル・マリ戦争終結
この戦いは誤算だらけだった。戦いが始まるまでは上手くいっていたのだが、いざ戦いが始まると、すぐさまマリはグレネーダーを戦線に投入した。対するモンゴルの主力はメイスマンなど。
ドイツにはモンゴルとの戦いに関与しないでほしいと言っておいたのでその辺りは大丈夫だろうが、これではモンゴルがマリの都市を落とせるとは思えなかった。
がんばって欲しいのでモンゴルのは火薬の技術などを提供するとともに、マリへの偵察も怠らない。が、未だに守備隊を多く残していた。もし手薄になっていたらすぐさま都市を奪うつもりだったが、そうは問屋が卸さなかった。
そして停戦。この戦いは、マリとモンゴルの成長を少しだけ止めたに過ぎなかった。
第六話 技術同盟
停戦からしばらくした我が中国は更なる一計を案じた。それは技術同盟。読んで字のごとく、お互いが違う技術を研究し、交換しあうというものだ。対象国はモンゴルとドイツ。
中国
「技術同盟を結ぼう。貴国は何に向けて研究を進めている?」
モンゴル
「わかった。こっちは民主主義だ」
中国
「了解した。こちらは施条だ」
中国
「技術同盟を結ぼう。わが国は民主主義だが貴国は何に向けて研究を進めている?」
ドイツ
「施条だ。それと相互防衛条約を頼む」
好都合だった。これならば互いの技術を中継するだけでいい。その間に別の技術を研究すればと思い、研究したのは経済学へ向けて教育だった。
実際にこの技術同盟は後々まで結ばれ、我が中国は技術の最先端を進むことになる。
なお、のちに相互防衛を悔やむことになる。
第七話 スパイ、暗躍
スコットランド・ヤードを完成させると、またも一計を案じた。いや、逆だ。一計を案じ、そのためにスコットランド・ヤードを生産したのだ。
スパイをマリ領に送り込み、改善を破壊する。この時、疑われてはまずいためモンゴル領付近の改善を破壊。つまりモンゴルに罪をなすりつけようとしたのだが、ここで一つ失敗をしていたのだが、それに気づいたのはしばらくしてからだった。
長時間に及ぶゲームで、疲れていたのかもしれない。
改善を破壊されたマリはすぐさま使者を送ってくる。
マリ
「わが国でスパイが暗躍している」
中国
「なんとも恐ろしい話ですな。モンゴルでしょうか?」
マリ
「わからん」
中国
「それにしても、なんとも効率の悪いことをしますな」
実際に改善を一つ破壊するだけで200Gも払うのは、それこそ戦時中でしか意味を成さないが、今回の目的は改善破壊ではない。マリとモンゴルをもう一度戦争させることだった。
そこでモンゴルへ使者を送る。
中国
「マリでスパイが暗躍している」
モンゴル
「そのようだな」
中国
「貴国か?」
モンゴル
「いや、違う。そもそも共産主義がない」
中国
(しまった。そのことをすっかり忘れていた!!!!!
中国
「すると、ドイツか……。それとも自作自演かもしれん。マリがスパイの件で難癖をつけてくるかもしれないぞ」
などと、モンゴルに使者を送ってから己の失策に気づき、正直青ざめていたのは秘密だ。
余談だが、この頃ペンタゴンを技術者と金銭を使い緊急生産したのだが、なぜかその完成はモンゴルに持っていかれた。うむ同一ターンに完成した場合は、どちらに優先権があるのだろうか?とにかくかなり悔しかった。ああ、我が偉大なエンジニア……。
第八話 中国・ドイツ・モンゴル戦争
さて、時代が進むと、石油が見えるようになるのだが、ドイツの石油は海上にしか存在しないようだった。ちなみに我が中国は、雪に閉ざされた離れ小島に存在する石油を確保するために、泣く泣く町を建設せざるを得なかった。
しばらくすると、モンゴルがドイツへと攻め込んだ。ドイツとは相互防衛条約を結んでいたために、モンゴル戦へ借り出されたのだが、きちんとログを読んでいなかったため、我が中国はモンゴルが攻め込んできた、と勘違いをしてしまい、マリ領を通過し、モンゴル領へ軍隊を派遣してしまった。
まったく、その事実に気づいたのは戦いが激化してからなのだが、そのころには我が中国とモンゴルの関係は冷え切っていた。なぜなら、技術同盟により技術が進んでいた我が中国に対し、モンゴルの技術が遅れていたのだが、その分の技術を出し惜しみしたからだ。
なお、ドイツとモンゴルは早々に和平したが、わが国とは中々和平には応じてくれなかった。和平に応じたのは、そうあの兵器が登場してからである。
第九話 マリ参戦。究極兵器はICBM
戦争が佳境に入るが補給線が伸びきった我が中国軍は、ペンタゴンを有する戦闘国家モンゴルの都市を攻略できず、ただいたずらに時間と労力を消耗する。
ドイツに援軍を要請しても「今は無理だ」と簡単に突っぱねられるし、マリはマリでひたすら「産業主義」の技術を要求してくるばかりだ。
技術の代わりに和平を仲介して欲しいと頼んだが、結果的にモンゴルは首を縦に振らなかった。まあ、マリとしてはここらで両軍の国力をもう少し消耗させたいところだろうから、あまり熱心でないに違いない。
それからさらに戦いが続く……。
マリ
「どうだ。戦いは終わりそうか?」
中国
「無理だ。聞く耳を持たない」
マリ
「ふむ。しかしそろそろドイツを叩かないと、危ないぞ。何か策はあるのか?」
中国
「ある。だが今は秘密だ」
策は実際にあった。スパイを大陸西海岸のドイツの首都に送ると、守備している兵力はライフル1だけだった。輸送艦2隻に海兵隊をできるだけ積み込めば、電撃的に攻略できるに違いない。そう思い視界外ギリギリに輸送艦を二隻展開ししばらくすると、偵察に出てきたのか、あっさりとドイツのフリゲートに発見されてしまった。
中国
「海軍を通過させたい。かまわないか?」
ドイツ
「ああ。わかった」
正直、ドイツにはかなり疑われていただろうが、そのまま駐留するわけにも行かないし、反転するわけにも行かない。ならばここは、後背からモンゴル領を狙うために、ドイツを横断するしかなかった。
この部隊がドイツ両に上陸した頃に再びマリから使者がやってくる。
マリ
「まだかかりそうなのか?」
中国
「ああ。まだむりだ。それよりも、わが国は貴国の臣下だ。モンゴルの脅威から救って欲しい」
マリ
「……了解した。しばらくまて」
そして言葉どおりしばらくすると、マリがモンゴルに宣戦布告した。しかし前進する軍隊は1つもなかった。モンゴルを攻撃したのは、たった数発のICBMなのだ。
第十話 休戦。そして開戦。
モンゴル領にICBMが炸裂する。
巷では低威力との評判のICBMだが、マルチプレイでは絶大な威力を誇る。直撃した都市の人口は減るし、地形改善、都市改善、そして軍隊をも破壊してしまう。核攻撃で弱った都市に軍隊を進めれば簡単に攻略できるのだろうが、マリはICBMの生産で忙しいらしく、我が中国も今までの戦いで戦力を大きく消耗していたためにそれは無理だった。
モンゴル
「ICBMつえー。都市の生産力がなくなる」
マリ
「うわ。ICBM楽しすぎ(笑)」
核の威力はモンゴルの台詞からでも明らかだろう。ちなみにマリの台詞は、我が中国とドイツの不安をあおったに違いない。なお、核が怖いという理由で、ドイツからICBMに必要な技術を無償で受け取ったのはこのときだ。もちろんわが国も秘密裏に生産を開始する。
そしてとうとうモンゴルはマリ、中国連合に降伏した。
都市を奪われはしなかったものの、全ての都市に核が落ちたのだ。当たり前といえば当たり前だ。
マリからの使者。
マリ
「これでドイツを倒せば終了だな」
中国
「そうですね」
マリ
「時にドイツへ進軍する準備ができたか? ICBMは強力だが、陸軍を同時進行させないと最大限の効果は得れない。我が軍はそのICBMの生産に忙しいのだ」
中国
「大丈夫です。陸軍を展開させています」
マリ
「うむ」
ドイツがICBMの被爆国第二号になったのはその直後である。
第十一話 核戦争。
ドイツ本土で炸裂するICBM。楽しそうに、笑いながら核の発射スイッチを押す、マリの国家代表の顔が、想像できて恐ろしい。
だが、核を撃った後、我が陸軍はドイツ本土を攻撃はしない。まだまだ両国家に潰し合ってもらわねば。
そして核攻撃がひと段落すると、我が中国の出番だ。ひそかに作っていたICBMをマリへ打ち込む。
中国
「核を楽しそうに撃つ国家は信用できない」
などともっともらしい建前だが、まあ最初から決めてたことだ。もうマリに核は残ってないだろう!!
なんて油断していたら、ちゃんと飛んできました。マリからICBMが!! ああ、裏切りを想定して全部使わなかったんですね。
だがマリには力はもう残っていなかった。核を作りすぎたために陸軍力がおろそかになっており、そのためにドイツ軍の生き残り部隊の侵略を許してしまったのだ。
そして和平。我が中国も核の被害を受けたが、戦後賠償としてマリからターン400Gを払わせることに成功する。
このお金を何に使うかって? 決まってるじゃないか。核の緊急生産だよ、核の。
現在我が中国のスコアは3位。だがドイツの首都は無防備。そこを海から強襲すれば……。
密かに用意した海兵隊4部隊を搭載した輸送艦一隻。これを監視の目からごまかしながら、ドイツ西海岸に布陣させる。
そして宣戦布告。
颯爽と向かう中国海軍。
しかし何を血迷ったか、海兵隊をそのまま上陸させてしまった。輸送艦から直接首都を攻撃すれば、ライフル兵が一体だけの首都など奪えるというのに!! 案の定、次のターンにはきちんと援軍が運ばれてきておりました。
だが、手を休めない。
核を撃ち、再度ドイツ本土を爆撃。陸軍の進軍。相手からも1回だけICBMが飛来しました。
泥沼の戦いが始まった。我が陸軍の攻撃はことごとく退けられ、決め手を失った残存兵で改善破壊。敵軍も同じく都市攻略にてこずり、やはり改善破壊。
このまま続けていてもどうせターン切れで、スコア的にドイツが勝ってしまうため、我が中国はドイツと停戦――いや、事実上、降伏したといっても過言ではない。
そしてここに、ドイツを中心とした、新たな新帝国が生まれたのである。
あとがき
えーっと、長文乱文、すみませんでした。おそらく我が中国は、かなり信用されていなかったと思います。技術同盟のとき、自からはまったく技術を開発しないほうが、モンゴルの不信感を煽らなくて良かったかなと思うし・・・・・・。
まあ、色々とミスが多かった。最初に鉄とかがあれば、もう少し変わったプレイになっていたかも。