プレイレポ - 2006年07月03日開始マルチ (ドイツ視点)
なかなかに熱いゲームでしたので、初プレイレポに挑戦してみます。
条件
5人(ドイツ、ローマ、アラビア、ペルシア、ギリシア)
パンゲア:小さい
迅速
タイマー:普通
探索
氾濫原と草原、適度な森に囲まれた場所にベルリンを建設。金とか宝石とか豪華さはないけれど、十分に発展性のありそうな場所で満足でした。
全体チャットでは「○○と近い!」とか「狭い!!」とかの声が飛び交っていましたが、われらがドイツの首都ベルリン周辺は割合広大な土地が余っていました。結果から言うとパンゲア島の西の端からちょっと内陸に入った場所で東にはローマがありますが、西には進出の余地が十分にありました。対照的に他の4国は進出するスペースがないようです。
技術同盟
プレイレポにて技術同盟という戦法を見たので早速試そうと思い、ローマに提案してみたところあっさり快諾です。ローマはプラエトリアン欲しさか鉄に関心が高いようです。この親衛隊がベルリンを強襲するような結果になるとガリア戦記そのままですが、「東のアラビアとも仲良くするからローマがこっちに来ると危ないよ!」と釘をさしておきます。ローマも前述のように狭いようですが、「進出するときは東に行く」と言ってくれました。まさに外交辞令でしょうが、ローマより西にはドイツしかありません。
ローマの東方3国に対して「わが国がやられちゃったらローマは後ろを気にせず東に進撃できるようになるから危険ですよ」と説明をしておきます。
筆記をすでに持っていたローマにアルファベットの開発を頼み、ドイツは雑多な技術をコツコツ開発していきます。ローマが欲している鉄器も発見します。鉄はベルリンの南とローマの第2都市の北にあるようです。いずれも辺鄙な場所で都市建設の魅力はありません。両方を抑えて鉄をローマに供給するという形も考えましたが、変に恨まれても仕方が無いので「上方に鉄が湧いたよー、砂漠の中ね」と情報を提供します。
こちらはすでにベルリンの下方に鉄があるので無理はしません。そうこうするうちにローマがアルファベットを開発し、技術を交換しました。一気にドイツとローマのスコアがあがります。
3000年戦争?
鉄を確保しようと開拓者を送る途中、護衛の弓兵が倒されるアクシデントがあり拡張に手間取ります。余地が広いと蛮族が根を張って困り者です。
すると、突如として戦争開始の音が!!すわ、ローマが来たか!とびびりましたが、突如ギリシアがアラビアに攻め入ったようです。
ギリシア(以後ギ)「マルチ初めてなのでとりあえず攻めてみます」
むちゃくちゃな理由です。初めてってのも疑わしいねえ。とローマと意見交換をします。
どうやら世界の配置は、西端にわがドイツ、中央西にローマ中央東にアラビア、さらにその東の果てにギリシア、アラビアとギリシアの南にペルシアという具合です。わがドイツがアラブ-ギリシア間の戦場へ参上するにはローマとアラビアの両方を通過する必要があるわけです。蛮族もほっておくわけにもいかないので、ローマとペルシアに調停を依頼します。
ドイツ(以後ド)「ペルシアさん、弱いほうを助けてあげてよ」
ペルシア(以後ぺ)「わが国は平和主義だ」
ド「こんなに早くバランスが崩れると大変だよ。ローマが得するだけないの?」
ペ「貴国は首位だからいいだろうが、まあ確かに火の粉がこちらに来ないとも限らない。努力してみよう」
ド「ローマさん、アラビアを挟撃するチャンスと思ってるかもですが、この戦争は偽装かもしれませんよ。様子を見ては?」
ロ「あ、でもメッカは欲しいかもしれないw」
ド「欲をかくのも良くないですよ。私はやりませんが、アラビアなんてさっきからずっと一緒に協力してローマを挟もうってしつこいんですよ【ウソ】」
ロ「それをされると困るw」
ド「大丈夫です。後ろから襲ったりはしません。ただ、この戦争はどちらが勝つにしても強力な国家が東に誕生してしまうことになります。ほどほどで終わらせたいところですね。」
という感じでがんばってみました。
ドイツの平和
技術同盟を結んでいて、結構ローマとの信頼も生まれてきたために結構無茶をして先進技術の獲得にのりだしました。いまだアポロ神殿ができていなかったので、建造していたところあとちょっとで法律が発見できそうです。官吏へと繋がると非常に具合がよさそうなので無駄に斥候とかを作ってターン数を稼ぎます。そんなことをやってると、アポロも奪われてしまいアレクサンドリア図書館も取られてしまいました。ただ、アレクサンドリア図書館を取ったのはローマなのでまあ悪くない感じです。
これを気に技術開発はローマにお願いするねーと前フリをして軍拡をはじめます。蛮族を駆逐するんですというもっともらしい理由をつけてユニットをガシガシ生産します。
幸いにしてわが国は発展の余地を残しつつも無理な拡張はせず、地力をつけていたので面白いようにユニットがたまります。平行してローマの向こうにある国々との親善外交を続けます。ギリシアもペルシアも口を揃えて対独4カ国同盟を主導するローマの脅威を訴えます。そろそろ軍事力でもわが国は首位になりそうだったのでこの同盟は当然の流れです。外交により釘をさしておきます。
ド「そっちは大変ですねー」
ぺ「ならず者国家のせいで発展が遅れている」
ド「ええ、おかげでわが国は平和です。助かっております。平和の対価はお支払いたしますとも」
(技術を無償提供)
ぺ「感謝する。ローマが4カ国同盟を提案してきている。気をつけたほうがいい」
ド「ご忠告に感謝します。ローマがわが国に侵略した際はローマの挟撃をお願いします。アラビアにもお願いしておきますので・・・。ペルシアはわが国の街を抑えてもメリットはないでしょうからね。」
こんな感じだったでしょうか。ただ、そもそもの4カ国同盟には大きな問題があったようです。わが国に騎兵隊が配備されようかな?ってくらいの時期にフト外交関係図をみてみた(いつもは保有テクノロジー図になってる)ところ古代に開始されたはずのギリシア-アラビア戦がいまだ終結していないのです。うーんいくらなんでも長すぎでしょう。偽装にしてもちょっと不審すぎます。
(全体)ド「まだ戦争やってるの?w」
(全体)ギ「アラビアは和平に応じない」
(全体)ア「ここまで国土を荒らされて、無償で和平できるか」
これは…ガチンコでやってるのかな?ギリシアが伸張しているようですが、正直グラフを見ても大した戦力でもないようです。長い戦役で疲弊したギリシアはアラビアを併呑しても大きな国力にはならない模様。わがドイツは最新鋭の軍備を整えローマ国境線の街に配備します。これでローマが単独で侵略することはないでしょう。火薬を開発してからも引き続きローマとの同盟は継続することで同意します。
そうこうしているとギリシア-アラビア戦が決着しそうな感じです。
(全体)ア「わが国は滅亡しそうだ」
(全体)ギ「だって和平に応じてくれないんだもんw」
なんか微妙な具合です。外交をシャットアウトした弱小国が生き残る道理はありません。ちょっとアラビアさんは自暴自棄気味になってリタイアを示唆します。
(全体)ロ「それじゃあ メディナが欲しいなー」
(全体)ギ「メヂナは取った」
(全体)ロ「あ、まちがえたwメッカだ」
ローマが領土的野心を見せ始めてきました。このあたりから技術開発を絞り、軍備拡充と蓄財を始めます。技術投資は50%~30%くらいまで落とし込み技術はローマに頼ります。ローマは次第に技術を出すのを渋りだしますが、まあこちらが開発するまで待ってまとめて交換するようにします。
第二次大戦
自棄になってしまわれた、アラビアさんは退場してしまわれました。このあたりの前後関係は怪しいのですが、アラビアの跡地を巡り東方での空気が緊迫したものになりつつあります。今日もドイツは平和です。
ロ「ならずもの国家(ギリシア)をじきに攻撃する」
ド「今回は西方の蛮族も平定したので協力できる。支援が必要ならいってください」
ロ「中立を保ってくれれば問題ない。それよりも貴国のそばにペルシアが都市をつくったようだぞ」
ド「ああ、何かタルソとかできてるね」
ペ「文化ボムを食らったようだが?」
ド「正直全く問題ない。逆に芸術家を消費してかわいそうだ。東方の混み合ったところで使うほうが有効だったろうにね」
ぺ「なるほど、わが国のピサは圧迫されて大変だ。まあ海資源は守れたが」
ド「では戦争がんばって。両国に栄光あれ」
ドイツの国力は充実し、いつ戦端が開かれても大丈夫な感じです。さすがに3v1は辛いけどならず者ギリシアと組めばペルシアのけん制にはなるだろうしローマとタイマンなら生産力の差で押し切れそうな予感がします。ここは判断のポイントとなるところだろうと思い外交攻勢をかけてみます。
<対ギリシア>
ド「そっちを攻めるみたいだよ。大丈夫??」
ギ「圧力がかかってきてる」
ド「まあ先に攻め込んだのはギリシアだしね」
ギ「助けてくれw」
ド「善処はするよ」
<対ペルシア>
ド「ローマが軍備を整えてこちらを脅かしてきた」
ぺ「なるほど。わが国も近々戦端を開く予定だ」
ド「ローマの脅威の際には協力を求む」
と、会話の途中で戦闘開始の音が鳴り響きます。ローマがギリシアに宣戦布告をしたようです。
ぺ「これが答えだ」
それに便乗してペルシアもギリシアに対して宣戦しました。ギリシアは2v1で万事休すです。
ちょうどそのころわが国に偉大な商人が誕生しました。偉大な商人は解放されていない国境もなんのそので移動できます。偉大すぎますね。商人スパイにより東方戦線の様子をチェックします。どうやら本格的にギリシアは攻撃されているようです。ここは介入のタイミングでしょう。
ド「貴国は存亡の危機のようだ。支援しようか?」
ギ「ここで生き残っても首位のドイツを助けるだけだ。それくらいなら滅んでやる」
なんということでしょう。ギリシアもヤケになっています。まあせめて防衛の手助けになるだろうと技術を提供します。しかし、惜しむらくはローマに宣戦布告する大義名分が立たないことです。ギリシアが嫌がっているのに「ギリシアの要請を受けて」参戦するのも憚られます。戦争のタイミングを逸しそうな予感がします。
そうしているうちにギリシア領はペルシアとローマに蹂躙されています。ペルシアとローマの奪い合いのようになってきています。あまり東方2国が力をつけるのも好ましくないです。ここらへんでペルシアに連絡します。
ド「そちらの戦争ではドイツにはメリットがない。そろそろ世界のパワーバランスのために停戦してはどうだろう?ローマも勢力がついてきた。貴国の選択肢が減るのは得策じゃないと思う」
ぺ「わかったスパルタを手に入れてから停戦しよう」
ド「アテネはギリシアの首都だ。壊すのは忍びない。よろしくたのむ」
とのこと。偉大な商人スパイの見たところスパルタをローマとペルシアの軍勢が争奪しているようです。ギリシアに通信します。
ド「滅亡するのも忍びないと思うので調停するよ。スパルタを明け渡して欲しい。できれば譲渡ではなく撤兵してからローマに取られるのがベストなんだけど」
ギ「すでにスパルタには兵はいない。わが国は和平を望んでいない。滅んでも構わない。首位の貴国の言いなりにはならんぞ!」
もうギリシアさんは暴走気味になってます。ペルシアとスパルタを介した調停案を出したわけですが。ドイツ側とすれば3位のペルシアの力をつけて2位3位が均衡するよりも2位が力をつけて首位ドイツと3位ペルシアが組むという形が理想的です。ここは敢えてローマにとってもらいたいところです。幸い期待通りローマがスパルタを攻略したとの報が入ります。
ド「残念ながらローマに先んじられてしまったね」
ぺ「ああ、まあ仕方ない。和平する」
ところがギリシアさんは和平に応じないとのこと。
ギ「ドイツの魂胆は分かっているぞ。わが国をローマとペルシアの牽制に使われてたまるか」
うーむ。滅びたがる文明は手に負えません。ただ、正直なところドイツはギリシアに何も悪いことはしていないわけで、安穏と暮らしていたのが罪というのも釈然としません。恨まれる筋合いはあまりないわけなので、広いわが国の辺境の町を割譲することを提案します。この策はギリシア指導者のお気に召したようで、承諾を得ます。
(全体)ギ「ハハハ、諸君、私は亡命するぞ!」
あぅ、バラしちゃってるし。まあ他から見えないからいいかな。その結果ギリシアはマップの東の果てと西の果てに街を持つ分断国家となりました。撤兵に撤兵を重ねた結果首都アテネの防備は思いのほか固く、危機的状況に陥りながらも陥落を免れています。結局ペルシアもローマもアテネは放置したまま和平となったようです。
世界に平和が訪れましたが、それは同時にわがドイツに戦乱の時代が近づいていることを意味しています。
初の戦争と秘策
さて、暫くの間平和が続きますが、これはペルシアとローマが軍備拡大を続けていることを意味します。同盟関係も、複雑になり。
ローマ - ペルシア
ローマ - ドイツ の防衛協定が成立しています。
ここで興味本位で、ドイツ-ペルシアの同盟協定を提案しますが、ペルシアからはメリットがない、と拒否されてしまいます。まあ確かに。
他方わが国は東の果てにギリシアを据えて、開拓者やガレオン船などを提供して育成します。ギリシアはこの奇妙な寄生関係を割合気に入ったようで、しきりにローマやペルシアとの外交の成果を聞いてきます。ギリシアの腹積もりの中では、いまだ残っているアテネが誰の所有物になるかにより勝敗に影響を与えるというのがあるようです。ここらで時間が遅くなってきたのであと1時間後の午前2時に終了しようという同意がなされます。
序盤から続くローマとの技術同盟は続きましたが、老獪なローマはわが国よりも先にペルシアに技術を流しているようです。しばらくはギリシアの育成と技術交換が続きましたが、残り30分となったとき、ついに局面が動きました。
ロ「いや今回の技術交換はやめておこうか」
ド「同盟解消ってことでしょうかね」
おやおや、やはりローマの国境線にペルシア軍の姿が見えます。来るべきときがきました。
ロ「残り30分。派手にいくつもりだ」
ローマが宣戦布告をしてきましたが、技術的にややこちらが劣勢です。敵には歩兵がいます。戦車にはもうちょっとで届きそうにありません。ギリシアがしきりに心配してきます。
ギ「国境線が長いから守るのに苦労するんじゃない?」
ド「大丈夫、大丈夫」
わがドイツは提案します。
ド「貴国の意図するところは何だろう?戦争すること自体が目的なのか?要求があるならいいたまえ」
ロ「この期に及んで議論の余地はない!」
ド「貴国の狙いはなんだろうか?ローマの勝利に協力したいのか?」
ぺ「ローマは技術を提供してくれた恩人だ!」
ド「2つ街を提供するのでローマを挟撃すればいいじゃないか」
ぺ「ここで裏切ることはできん!」
切り崩しが難しいようです。第2の街ローマ軍によりハンブルクが陥落します。これによりスコアが逆転。ローマが首位に立ちます。
ド「もはやわが国は首位ではない。ローマの首位が確定するけれどもそれで満足かね?」
ぺ「わが国はローマの技術支援がなければギリシアとの戦争で疲弊した三流国家に甘んじるところだった。この恩義に報いるのだ」
ド「ふー、貴国が受けたその技術はローマだけのものではなくわが国が開発してローマに提供したものも多数含まれている」
ぺ「?どういうことだ?」
ド「わが国とローマは長らく技術同盟を締結していた。突如先方が裏切ったので現在は技術的に水をあけられているがね」
ぺ「何?裏切り者はローマなのか・・・」
おや、思いのほか動揺が見える。どういうことだろうか。
(全体)ぺ「ドイツを裏切ったのは本当か?」
(全体)ロ「え?いや別に裏切ったって訳じゃないよ」
(全体)ド「同盟を結んでいたのに先に侵略してきたのはローマだ」
(全体)ギ「いいぞ、いいぞ」
(全体)ぺ「ローマは俺だけのことを見てくれていると思ったのに、なんか裏切られた気分だ!裏ではずっとドイツと繋がっていたなんて」
(全体)ロ「ちょっとwそれ説明したじゃん!」
(全体)ぺ「問答無用!」
突如ペルシアがローマに参戦を表明。わが国は思いがけず味方を得た。即時技術を提供してペルシアとの同盟を締結する。
(全体)ぺ「まさかドイツと協力するとは思わなかったが・・・」
(全体)ロ「まさか挟撃される羽目になるとは・・・w」
しかし相変わらずローマがスコア首位で制限時間の2時が近づいてきました。まだわが国には秘策があります。
ギ「では街を提供する首都は譲渡できないので許してくれ」
ド「ギリギリまで待ってね。首都は攻め取るから防備をカラにして欲しい」
ギ「ペルシアとローマも狙ってきている。急いでくれ」
そう、このときにためにわが国は地道にギリシアを飼育していたのです。ギリシアの都市を全部割譲してもらえればスコアで逆転するのも夢ではない。幸いローマは挟撃の形に恐れをなしたのか、防備を固め逃げ切りに入っている模様。
残り時間があとわずか、と思っていたが、非情にもタイムリミットとあいなってしまった。スコアは今一歩及ばず、ローマの勝利。勝利を認めた後、ギリシアの首都アテネに宣戦して奪い、直ちに残りの街すべてを譲渡する条件で和平を結んだところスコアでの逆転が可能でした。あと、数ターンあれば・・・と悔やまれるゲームだったけれど内容は混沌として楽しいゲームでした。
おわってみて
ラストはスコアの逆転はあったものの、勝敗が決した後なのでギリシアが素直に譲渡に応じてくれたということもあります。またターン数でのリミットもずっと先にあったのでこのまま戦乱が続けばどうなったのかという興味もありました。
途中アラビアの方がヤケになってましたが、対象的にギリシアの方は最後まで辺境の地に押し込まれながらも生き残り、最後は勝敗を左右するポジションに収まったのは印象的でした。やはり諦めては駄目だということがよく分かるゲームでした。