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2007年5月5日 無印 フラクタル200T(ロシア視点)

最終更新:

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だれでも歓迎! 編集

2007年5月5日



初期設定

マップ:フラクタル
サイズ:小さい
速度:迅速
ターンタイマー:超高速 200
参加人数:8名
技術交換なし

初期配置

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ロシア帝国の黎明

ピョートル大帝(予定)のしろしめすロシア帝国の偉大なる一歩はモスクワより始まった。ご覧のとおり森と水源に恵まれた好立地である。

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探検、そして栄光ある孤島

斥候を矢継ぎ早に繰り出し、探検を開始する。初期に配備されていた某斥候氏は北上ののち狼さんに美味しく頂かれてしまったが、その悲しみに打ちひしがれることなく探検を続ける。東に展開するとグレーの国境が海峡を越えたさきから眼に入る。隣人はドイツの模様だ。サンクトペテルブルクをペトログラードに改称することの無いことを今は祈るばかりである。

ロシア 「そちらの具合はどうですか?」 ドイツ 「半島になっていてこれ以上の拡張が難しいです;;」 ロシア 「おやおや?半島ということは結構な大陸なんですね。そちらの隣人はどちらでしょうか?」 ドイツ 「スペインです。そちらは孤島ですか?」 ロシア 「まだ判然としませんが、現在接触したのは貴国だけです」

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というやりとりをしながらも、わが国は孤島国家であることが、スグに明らかになった。孤島は内政に専念できるため技術交換ナシの場合ではいい感じのようにも思えるが、軍事展開する際には海上輸送を伴うために速やかな侵攻が難しい。勝負をかけるタイミングを測るのが肝要となる。内政のみに専心するのは愚の骨頂で、軍事国家に上陸されたら「ハイ投了」となる。やや内政優先でありながら、攻めるには手ごわいと思われる美しい国づくりを目指す。


賢帝の治世

 孤島であることが判明したので、まずは他の国々との接点を持つために船舶の建造を目標とする。現状では世界の動きが全く分からないのだ。不肖ピョートル・アレクセビッチも、ペーター・ティンメーマンの偽名を用いて造船所でお手伝いをする。挙国一致の努力が実り、最初のガレー船が出港する。東方への限りない敬意と、飽くなき探究心よりウラジヴォストーク号と命名する(違
 ドイツとの通行条約を結び、スペインと会談、続いてエジプト、エジプトより情報提供をうけてアラブ、ギリシア、そしてイギリス、アメリカという具合にロシアは世界の指導者たちと知己となる。英明なる君主の国策によりロシアはスコアランキング3~4位くらいに鎮座していて特に警戒される国家ではない。ギリシアを除くすべての国と通行条約を締結する。この時代ロシアは平和と通商を謳歌しまくった。
 ギリシアと通行条約しなかったのは、探検する際に領内を通過する必要がなかったことと、イギリスへ侵略中であったことが理由だ。この段階で根回しもせずに侵略戦争に明け暮れて勝利することはないのだ。ギリシアの凋落は近い。ウラジヴォストーク号による世界一周ツアーの完遂のために地図の提供をイギリスに打診するも、

ロシア 「通商ついでに地図とか交換しませんか??」 イギリス 「ちょっと戦争で忙しいので終わってからにしてもらえませんか?もうすぐ終わります」 ロシア 「おや、そいつは失礼しました。健闘を祈ります」 イギリス 「いやもう滅びそうw」


「滅ぶ前に地図くださいね」とも言えずに世界一周のときを海上にて待つ。アラブもずっと静観とはいかないだろうが、イギリスが滅ぶのを待つのだろうか?同時期にエジプトにも打電する。

ロシア 「具合はどうですか?スペインとは仲良しですか?」 エジプト 「はい。スペインは友好国です」 ロシア 「それは重畳。余計なお世話かもですが、ドイツとの友好も深めておいたほうがいいですよ」 エジプト 「ありがとう」


さて、探検も一段落して世界情勢を俯瞰してみると、大まかにいってこういう具合になっているようだ(身勝手な判断です)

スペイン ドイツ エジプト アラブ ギリシア アメリカ イギリス ロシア
軍事力 強い やや強い 弱い 最強 強い やや強い? 弱い 弱い
技術力 優位 優位 普通 優位(軍事) 普通 やや劣勢? 劣勢 やや優位


スペインとアラブが2大国家、次点にギリシア、ドイツ、ロシアという感じ。

戦乱の時代(ロシアは今日も平和)

 アラブの独走状態だった軍事力だったが、アラブは戦端を開かずに静観。スペインが猛烈な勢いで軍事力を伸ばしてきた。アラブはギリシアよりも先にスペインを叩くのだろうか?とか考えていた矢先、スペインがエジプトに宣戦。さっきは友好って言ってたじゃないか~。

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ロシア 「スペイン行っちゃってますが、ブラフでしょうか?」 エジプト 「いや。よくあることです^^;」 ロシア 「う、ガチンコですかドイツ、アラブと共闘してみては如何かしら。わが国も可能な限り支援します」


というような書簡を交わす。とはいえエジプトは緒戦で大きな打撃を蒙っていてドイツ単独ではスペインを抑えるのは難しい。わが国が共闘すれば勝ち目はあるかもしれないが、それではアラブの思うツボである。喧々諤々の閣議の末、スペイン-エジプト戦争には不干渉の方針を立てる。「可能な限り支援する」と言ったが、向こうからの支援要請もないことだし海の向こうから声援を送るだけとする。数ターンの後、エジプト政府から世界に向けて敗北宣言が出される。幸か不幸か、エジプト王室は一部の国民とともに海上に脱出することに成功したとのことである。エジプトは敗北したものの海上より世界の行く末を見守っていくそうだ。エジプトの消失によりスペインとアラブは国境を接することとなった。エジプトの尊い犠牲により、この2大国は近いうちにぶつかることが運命付けられたと言っていいだろう。

ロシア 「蛮族に注意してくださいね~」


とウワベだけの気遣いをみせてみたりする。すまぬエジプトよ。

極東情勢 眠れる獅子!軽く目覚める

 エジプト戦役は短期で終結したようだが、ギリシア-イギリス戦は泥沼化しているようだ。イギリスはゲリラ戦だと言っていたが、逆にギリシアの都市を奪ったりもしている。ここらへんの情勢は分かりづらいのだが、突如ここにきてギリシアが敗北宣言を出す。

ギリシア 「moumuridesu ><」(←何故かローマ字)


 どうやらアラブが国境線に兵を配置したようだ。イギリスとの戦いに明け暮れて疲弊したギリシアに世界最強のアラブ軍を押しとどめる余力はない。ここでギリシア氏は投了。となった。おつかれさま。ギリシア領は主にアラブが併呑し、イギリスは失地を回復。アメリカがやや領域を広げるという結末になった。とはいうものの、イギリスはギリシアの激しい攻撃により荒廃してアラブとまともに戦える力はない。
 ここでどういったやりとりがなされたのか判然としないが、イギリスは無抵抗国家を国是として打ち出した。都市の名前も「祈り」とか「くるぶし」とか「無抵抗都市」とか味のある名前に様変わりしてしまった。実質アラブの属国といったところか。

 ここいらよりゲームは終盤戦。そろそろ終着点を模索する段階へと話は進む。スペインがエジプトという果実を独占した反面、アラブはゲリラ戦で荒廃したギリシアをアメリカ、イギリスと分け合ったためか、アラブは軍事力では首位を守ったものの総合スコアで2位に甘んじる結果となった。また、アラブはジャングルや森が豊富で今ひとつ発展のスピードが遅いという。

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世界戦略

 現時点ではスペイン、アラブに次ぐ3位の位置につけた我がロシア。近いうちにスペイン対アラブの大戦が起こることは必定となっている。

 本筋からは逸れるが、放浪生活を余儀なくされていたエジプト難民は新天地を得たようだ。船での漂流はリスクがあったろうがこれにより世界の行く末をながめるには十分な足場を手に入れたといえるだろう。世界に対しても、わが国に対しても今後さしたる影響力を持たないだろうエジプト。と思っていたのであるが、こののちエジプトはロシアにとって思わぬ支援者となるのである。

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閑話休題、アラブとドイツに打電してスペイン包囲網を持ちかける。というかそれしかない。が、アラブは最強の軍事力を擁しておきながらあまり乗り気ではない。ドイツは陸続きである以上スペインとの開戦は覚悟しているようだ。

ロシア 「軍備を増強しますので三方面から攻め立てましょう」 アラブ 「ジャングルだらけで復興に時間が掛かる」 ロシア 「なるほど、わが国から労働者を提供しますので急ぎ復興を」 アラブ 「おk」


スペインも首位を走る以上VS世界の覚悟はしているはずである。首位の国家は4位5位ほどの国家を手懐けておいて捨て駒にするのが常道であるが、ここだとアメリカあたりか?イギリス、エジプトはあまり戦力になりそうもない。と、すれば我がロシアに対して何らかのアプローチがあっても良さそうだが、足元を見られるのを嫌ったかあるいは独力で覇権を握る自信があるのか・・・いずれにしても、現在の関係をまとめるとこんな感じ。

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 だが、残りターンから考えてこの数ターンで勝負を掛けないとロシアの勝利は難しい。陸続きの国が無い以上一気呵成に勝負を決めて差しきるしかない。また、ここで最も気をつけなくてはならないのは、大戦が勃発しない。即ち、スペインとアラブが冷戦状態のまま不可侵となり、互いの島でそれぞれが勢力拡大に努めて勝利を目指す、というような状態になることだ。
 アラブもスペインと正面衝突するには苦しいが、イギリス、アメリカ、エジプトを併合するのは容易だろう。スペインもアラブの参戦がなければ、すなわち単独でドイツと戦うのであればかの国の勝利は疑いない。スコアで負けているアラブにしては現実的ではないが、我がロシアを加味して考えると話は変わる。ロシア&ドイツがスペインと消耗戦をしている間にアラブが東の島を統一するという筋書きも無いとはいえない。


ここで別の選択肢を模索してみる。自分でスペイン包囲網を積極提案しておきながらスペインへの接近を試みる。

ロシア 「某国より対スペイン同盟を持ちかけられました」 スペイン 「やはり…教えてくれてありがとう」 ロシア 「いえいえ。そろそろ残り時間も少なくなってきましたので大戦がおこることでしょう」 スペイン 「ちなみに同盟を持ちかけてきたのは緑の国ですか?」 ロシア 「いえ、それは言えませんが、最初にアがついて最後にブがつく国です」


 といったような二枚舌外交を展開する。スペインとも何度か密談する機会を持つが、スペインの方が「話しが分かる」感じで外交交渉がしやすい。同盟は足並みを揃えて内部分裂に気をつけなくてはならないのだけれども、アラブはあまり盟主たる気概はないようで自国の環境整備に忙しいようだ。
 世界中で特に警戒されていない愛と平和の国ロシアはウラジヴォストーク号ならびに竣航したばかりのキャラック船のレッドドワーフ号により沿岸を探索(というかスパイ)してまわる。アラブはこの時期から騎兵隊を量産して実に雄大な陣構えであるが、スペインは来るべき対戦に備えてライフル兵を多数配備している。コサックを量産しつつあるわが国にとってはスペインはあまり美味しい敵ではなくなってきている事実が判明してきた。
 一方ドイツは技術力を集中する方向を絞り、歩兵を決戦兵種としてスペインに臨むとのこと。ドイツの技術は世界一ィィィである。実に頼もしい。しかしながら、歩兵が精算できるようになるにはもう少し時間がかかるという。実質戦端を開くのは残りターンが30ターンちょいほどか…これはチト辛い。このまま傍観を決め込むとその頃にはスペインにも歩兵や機関銃が配備されることに疑いの余地がないからだ。

ロシア 「そろそろ時間的余裕がなくなってきました。どうでしょうか?」 アラブ 「ジャングルの伐採がなかなか進まない。とりあえず改善は後回しにして伐採だけしてる」 ロシア 「スペインの軍備が増強しております。早期決着したいところです」 アラブ 「そういえばチャリとかいる?アップグレードすればコサックに化けるぜ」 ロシア 「なるほど、労働者を供する見返りに頂きます」


 といったもののアラブはアップグレードの費用まで見てくれるわけでもない。「ま、いざとなりゃ粛清しちゃえばいいや」、とロシア魂を垣間見せたりする。深刻なのは、アラブの消極姿勢で、このまま進むとジリ貧となり、3連合でも勝利が覚束なくなるのは明らかだ。ドイツもアラブ次第という姿勢を崩さない。我がロシアもようやくドイツに軍事力で並ぶ程度、アラブ、スペインの半分ちょっとという塩梅である。
 
 ここで、我がロシアは戦略の大幅な見直しを行った。スペインと秘密裏に不可侵条約を締結し、イギリスとアラブ、アメリカを攻撃するというプランである。ロシアが首位を目指すならばこれしか方策は残されていない。このプランで危惧する点は、

1.イギリス攻撃中に背後よりドイツ、スペインに強襲されること
2.イギリス攻撃時にアラブの介入が入ること
3.スペインvsアラブ、ドイツ戦が勃発しない、あるいはアラブ、ドイツが十分な戦果をあげられずにスペインが疲弊しないこと


などが考えられる。とりわけスペインがドイツに情報を流し、背後を衝いてくる可能性は十分に考えられる。なにしろこのプランだと同盟を反故にしているのは我がロシアであり、大義名分は向こうにあるのだ。よって、この作戦の前提条件として、

1.スペインvsアラブ、ドイツ戦の勃発
2.対ドイツ軍の守備兵力の配備
3.イギリス上陸への輸送船の配備と制海権の確保
4.正体不明のアメリカの懐柔

といったものを考えておく。わが国にとってのベストはスペインがアラブ、ドイツとの戦争で疲弊し、首位より転落しアラブ、ドイツも荒廃するという流れなのだが、それは話が旨すぎる。おそらくアラブはロシアがイギリスを蹂躙する様を見てスペインと和睦して負けじと兵力を東に向けるであろう。スペインはアラブと和議が成立した後はドイツに向けて戦力を集中する、という流れとなるだろうと読む。

 気になるのはアラブの消極姿勢で、どうやらあまりガムシャラに戦争をするタイプの指導者ではないような感じだ。この手の人は積極的な攻撃をしないかわりにしぶとく防衛することが多い。願わくばギリシアのように果敢にスペインを攻撃してもらいたいところだ。

 スペインとの情報交換および折衝を繰り返すうち、以下のような合意に至る。

1.ロシアとスペインは相互不可侵、不干渉とする
2.ロシアはイギリス、アメリカ、状況によりアラブを侵略することにより首位を目指す。スペインは現状維持またはアラブ、ドイツを侵略することにより首位をとる
3.この密約は他国に開示しない


 同盟を結ぶ際にはお互いに利益があることが基本なのだが、「次点に甘んじますから同盟しましょう」というのは信用できない。こちらはそちらとは違う方法で首位を目指すからお互い邪魔しないようにしようぜ!というのが一番スムーズに行く形ではないだろうか。予想したとおり、スペインは既にアメリカを手なずけていた。アラブを挟撃するといった類ではなく、わが国同様不可侵条約のようだが首位を走る国家にしてみれば敵が少ないだけで大歓迎であることに変わりは無い。また、スペインはアメリカはマルチプレイ初心者であるので全滅する前にリタイヤする等の手続きをミスる可能性があるので配慮するよう助言を受ける。そうかーマルチ初心者さんだったのか~というこの情報がロシアの最終局面での決断を誤らせることになる(←言い訳)

大帝の威徳 第三世界の星

ということでわが国からみた今後の外交関係は以下のように修正が加えられた。

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イギリス攻略の後はアメリカ、アラブのいずれかを標的とする。エジプトをここで蹂躙するのはちょっと不憫なのでエジプトは標的にはしない。大帝はclementia(寛容)とfides(信義)をスローガンとしているのだ(!)。

 すると平和都市宣言をして久しく国交が途絶えていたイギリスのガレオン船が突如ロシア国境を侵犯してきた。すわ、スペインめ、バラしおったか!と思ったがイギリスとは通行条約締結していたのでそのままの勢いで強襲される恐れはない。そのガレオン船も一隻ではなく4~5隻の艦隊である。平和国家のくせに侮りがたしと思ったのもつかの間、次々にチャリオット部隊をわが国に揚陸させてきた。アラブが以前提供を約束していたチャリ部隊10以上がわが国に次々と供給された。チャリ→コサックは結構お金が掛かるのだが、その気持ちに答えるというか表向きは味方なのでアラブならびにイギリスには丁重に謝辞を述べる。あまつさえイギリスは輸送に使用した艦隊までもわが国に提供してくれるというのだ。この輸送船に兵を満載して向かうのは貴国なのですが・・・という罪悪感を感じつつも、「来るべき決戦に備え有効利用させていただきます!」とか言っておく、ぐへへ。
 
 チャリを貰ったので獲得したお金をぶっこんで次々にコサック化していく。が、そのコストは馬鹿にならない。と、そこにまたまた久しく国交が無かったエジプトより通信が入る。何か交易品でも欲しいのかしらん。とか思って交渉の場に臨むと、1000G強&ターンごとの資金提供をしてくれるという。

エジプト 「世界大戦に参戦するのですか?」 ロシア 「モチのロンですぜ、もう世界を戦乱の渦に叩き込んでやります(攻め込むのはソッチの方向だがな!)」 エジプト 「このお金を使ってくださいな」 ロシア 「心の友よ…!ありがとう」


エジプトの思いがけない援助によりアラブより頂いたコサック兵は無事アップグレードを果たした。ライフル兵なども防衛用に配備するものの、これだけの数がいればイギリスを陵辱するには十分事足りる。今までの誠意ある外交姿勢がここに至って実を結びまくったといえるのだろうか。あるいは、2大国で決するのはつまんねえからその次でも応援しとくか、という心理なのかは測りかねるが、いずれにしてもわが国は多方面からの熱い支援を受けた。ありがとう。と、残り時間も少ないので迅速に作戦を進展する。

最終局面

まず、前述のとおりスペイン-アラブ&ドイツの状況を作らねばならない。時間がないよ、とアラブを煽りまくる。
ロシア 「残りターンもあとわずか。勝負を仕掛けるほかありません」 アラブ 「気持ちは分かるがスペインとの海峡に駆逐艦が配備されていて身動きが取れない」 ロシア 「なるほど、わが国の方から突っつけばこちらに回航されるやもしれませんね」 アラブ 「そちらから宣戦してほしい。頼む」


という流れになる。恐るべきはスペイン。もはや駆逐艦を手にしていたとは…スペインに戦いを挑まなかったのは正解であった。ということでスペインに打電。

ロシア 「アラブの旦那はスペインさんの駆逐艦を見てちびりあがってるようですぜ」 スペイン 「ああ、海軍も作っている」 ロシア 「あっしがスペインさんにブラフで宣戦しやすんで、ちーっとばかり駆逐艦をこっち側に回していただけやせんか?いえ宣戦しても決してこっちから攻撃なんてしやせんぜ、へへへ」 スペイン 「了解した」 ロシア 「そいじゃ、失礼をばして宣戦さしていただきやす」


という感じでロシアはスペインに宣戦。勢いよく啖呵を切る。
ロシア 「残り時間も少なくなってまいりました。一心不乱の戦争を!」


 とか言ったもののアラブは即時宣戦をしない。さてはスペインとアラブはデきてやがったのかという懸念が脳裏をかすめたが、スペインの方からアラブへ宣戦してロシアが望んだ形になった。ここで間髪いれずにドイツからの挟撃が望ましい。ドイツに参戦を打診すると。アップデートが未完であるとのこと。ここにきてスペインのスコアが削がれないようでは意味がない。わが国は既にアップデートが完了していたので有り金をすぺてドイツに渡し、ターンごとの収入も提供する。期待の歩兵さんをぶつけてやってくれ!わが国は血に飢えたケダモノを装ってイギリスにもエジプトにも宣戦をする。

 無論、ロシアの標的はただ一つイギリスであるので、エジプトには征服の意図がないことを内々に伝える。兵力を輸送してくれて、しかも輸送手段まで提供してくれたイギリスの心中はいかばかりか。しかしわが国はイギリスと不可侵条約を取り付けたわけでもない。イギリスが勝手に無抵抗主義とやらを標榜しただけである。少なくとも我がロシアには無防備マンが通用しないことだけは厳然たる事実なのである。
 乾坤一擲、イギリス東岸に上陸した我が精鋭コサックスはイギリスの平和都市「祈り」や「くるぶし」を瞬く間に攻略・占領。赫々たる戦果をあげる。

↓イギリス領で猛威を振るうコサックス

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 イギリスはかつてギリシア戦役での滅亡を回避するために海上都市を建設していた。その都市の健在を確認したのちロシアは大陸のイギリス領をすべて掌握する。

 輝かしいロシアの勝利(そりゃ無抵抗国家を奇襲攻撃しているわけだが)とは裏腹にアラブ-ドイツ連合の戦果は思わしくないようでスペインのスコアは全くと言っていいほど減衰していない。想定していないわけではなかったが、ドイツの歩兵なんかはもうちょっと頑張ってくれてもいいんじゃねえだろか?というくらいアッサリとドイツは降伏する。いたしかたない。プランを進めてアメリカかアラブを攻撃することとする。さもなくばロシアに栄冠が輝くことは無いのだ。

 ちょうどそのころ、世界は2大国家のやり取りを傍受する。

アラブ 「カエレ」 スペイン 「絶対落としてやる」 アラブ 「メッカは渡さん」


 といったような内容だったと記憶する。都市攻防戦は双方が消耗しがちであるが、わたくしの見立てでは若干のスペイン有利、ということはアラブは相当に疲弊していると推察した。とはいえ、まだまだアメリカよりも量的にも質的にも上の軍事力を擁していたのは間違いない。
 まさに同じタイミングで旧イギリス領の「祈り」付近にアメリカ軍スタックが展開しつつあった。

ロシア 「あー、もしもし、我が都市「祈り」周辺に展開している部隊はわが国への攻撃の意図ありとみなしても良いのだろうか?」 ロシア 「貴国とはあまり交信がなかったが、わが国はスペインと不可侵条約を結ぶ友好国である。貴国もスペインと懇意ならば共同してアラブを討とうではないか。北部の2都市は貴国へ、南部はわが国が頂くというのはどうだろうか。」 アメリカ 「アラブと戦うのは苦しい」 ロシア 「わが国も支援する。わが国が北部の都市を獲ったあかつきには貴国へ無償提供を約束しよう」 アメリカ 「わかった。ハイエナしちゃいますか」 ロシア 「よくぞ言ったぜ。兄弟!」


 という感動的なまでの皮算用を披露する。「友達の友達はトモダチだろ?」というか「俺もオマエもスペインさんの子分だべ?」みたいなノリである。ここではスペイン相手に動けないアラブを尻目にアメリカを攻めるのが常道なのだが、アメリカさんは何分マルチ初心者。ここまでゲームを続けてラストで席巻されるのもかわいそうである(←再び言い訳)

 しかし、これはやはりマズかった。アラブにしてみれば予定調和的に戦いになってしまったスペインよりも、包囲網を裏切って美味しいどこ獲りをしたロシアの方が憎らしいに決まっている。スペインとの戦いに勝機を完全に失ったアラブは狂犬と化し、猛然とロシアへ牙を剥く。あれほどまで、なのかどうか不明だが頑張って守っていたメッカの守りも削りロシア軍へと攻撃を開始した。そりゃそうだよね。スペインより深手を受けたとはいえかつて最強を誇ったアラブ軍。ロシアはアメリカを盾にしつつ前線より撤収するほかなかった。
 ここにロシアの栄光は潰えた。最後の段階になってスペインがわが国に上陸してきたが、もはやダメ押しに過ぎない。200ターンに渡るゲームの勝者はスペインとなった。

総括

 久しぶりのマルチということで相当に忘れている部分が多かった(←言い訳)。スペイン&ドイツに攻撃されないよう中途半端に軍備を整えたり、技術に専心したりして一貫性が薄かったのが悔やまれるところである。アラブ軍が最強であった段階でスペインに一撃を与えて置くのがベストだったと思われるが、ロシアにはそれを強く推し進めるだけのイニシアチブを持つことができなかった。やはり勝負どころで勝負を仕掛けられるだけの戦力を持つことは重要であると痛感したゲームだった。

 ゲームとしては途中で回線落ちしたりすることもなく各々がそれぞれに何らかの形でゲームの流れに関わることができた良ゲーであったと思料する。夜遅くまでまじめにゲームにお付き合い頂いたプレイヤーの皆様とこの機会を持てた幸運に感謝したい。ありがとうございました。おつかれさまでした。

-終わり-




コメント欄

  • レポお疲れ様です、このレポ読むと私見落としてたメッセージ結構あることが発覚w -- へたれ国家エジプト
    -レポ書きたかったのですがSSが無い…残念 -- イギリス
    -序盤は技術先行だったんですが、ギリシャさんに見事にやられましたね。技術を犠牲にしての斧兵+象兵の大群が押し寄せ、奴隷フル活用してすら、押し切られました・・・。その後はアラブさんの軍事力は現実ではどうしようもないので平和国家宣言!精神世界で軍備を固めます・・・?その後もトップの脅威を各国に吹聴し、生き残りを模索し、唯一貢献できる船舶供与で好感度を稼ごうとしたのですが。。。好感度の読みを誤りましたね(笑 終盤、自分が送ったガレオンでやられようとは思いませんでしたよ。でも、優勝レースは序盤に脱落してしまったんですが楽しめました。 -- イギリス
    -SSなくてもOKなので何か書いてくれると嬉しいです。テキストだけでもあるとこちらの励みになります。 -- ロシアの人
    -久しぶりのレポ感謝です。 -- もなー
    -幾つかまだ加筆することがありますが、取りあえず書き終わりました。レポ、頑張って下さい。 -- スペイン
    -そっちに資金援助した理由は、アラブさんに渡そうとしたらロシアがコサックで暴れてくれるはずだからロシアに渡してと言われたから、そしてもちろんイギリスに行くと知っていたら渡さなかったw -- へたれ国家エジプト
    -あ、途中で一度ドイツ相手に開戦してた記憶があるのですが、あれは何かあったんでしょうか? -- スペイン
    -久しぶりに読み応えのあるレポ感謝!スペインさんも乙! --
    -あ、あと最終戦争では、揚陸部隊に絶対の自信を持っていたので、基本専守防衛でスコアを維持しつつ、二位になりそうな国の重要都市を破壊するという方針でした。 -- スペイン
    -たくさんのコメント感謝であります!まじうれしい。ドイツに宣戦をしたのは資金提供の解除がうまくいかなかったための方策で、敵意があったとかじゃないです。ドイツともスグに和平しております。 -- ロシアの人
    -消極的なわけじゃなかったんだけどね。ギリシャのジャングルはガチだった・・・。 -- アラビア人
    -アッーじゃねえよ --

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