コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

不死身の敵に挑む

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匿名ユーザー

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     □     □     □



鬼舞辻無惨が乱入した理由に、論理的な理由はない。
首輪についての情報を知っているらしいネモ達を助けようだとか。
圧倒的優位に酔いしれる怨敵の隙を突けるだとか。
そんな事は乱入時点の彼の脳裏にはなかった。
ただ自分の姿を騙り、舐めた真似をした下郎をブチ殺す。
彼の胸の中に在ったのはただそれだけだった。
何のことは無い。普段の、事あるごとに彼が見せる癇癪であった。

幸運だったのは、魔神王の感知能力がハンデにより引き下げられていたことだ。
孫悟空の気の探知と同じく、他者変身時における彼女の感知能力は下落していた。
猗窩座の羅針や童磨の氷鬼の様な血鬼術を用いていれば察知されていたのは間違いないが。
無惨はそういった血鬼術に覚えがないのが結果的に追い風として機能した。

更に魔神王が逆感知(カウンターセンス)の魔法を使用していても結果は変わっただろう。
だが彼女はそのための時間をしおに意識を割いた事で浪費してしまっていた。
ほんの僅かな、完全勝利によって生まれた一瞬の陥穽。
時間にして数秒に満たない空白に滑り込むように、鬼舞辻無惨の強襲は成った。
そして、今この瞬間。
ネモ達の運命を救うラリア―ト一撃が、魔神王へと突き刺さる────!




     □     □     □



ぶちぶちと、肉を引きちぎる感触が腕に伝わる。
私の姿を騙った偽物の上半身と下半身が泣き別れになり、吹き飛んでいく。
偽物の正体は恐らく、二度目の放送前に交戦した下奴だろう。
私の姿を借りて、他の参加者を襲っていたらしい。
となると、このまま奴を放置すれば私の悪評は留まる事を知らなくなる。

それを認識した瞬間、私の頭は怒りで沸騰した。
殺す、ここで低能な贋作者は再生叶わぬ程全身を微塵に砕き地獄に送る。
決意の元に行われた奇襲は、果たして想定通りの成果を上げた。
だがまだだ。この程度では奴は死なない。それは分かっている。
故に私は次なる一手を既に思案していた。


「死ね!」


武装錬金を一時解除。並行して体から生み出した複腕により豆電球を操作する。
一瞬にして周囲数メートルに夜の空間が展開され、闇の帳が降りた。
これで敵の反撃により吹き飛ばされたとしても先の惨事になる恐れはない。
夜ランプを再びランドセルの中に放り込み、しぶとく再生しようとしている下郎を見つめ。
そして、全力の衝撃波を放った。間違いなく、上半身だけの奴を粉々にできる威力だ。
着弾前に人の体で作ったらしい悪趣味な刀が粉砕されるが、それで済ませるつもりはない。



「────!」



下郎は即座に手を地面へと向けて、コンマ数秒で氷柱を掌から伸ばす。
恐らく、接地の衝撃で吹き飛んだ上半身の軌道を変え、私の攻撃から逃れる魂胆か。
無駄な足掻きだ。業腹ではあるが、元より初手で仕留められるとは考えていない。
次だ。次で仕留める。逃げ場のない空中で、細胞一つ残さず消し去ってくれる。
衝撃波が下郎の腕と上半身を粉砕し、残るは首輪の嵌められた首から上だけ。
これで、私の勝利だッ!




「────摩訶鉢特摩」



───直後に、不可解なことが起こった。
全身を粉微塵にしてやるはずだった敵の姿はそこになく。
悪寒が背筋を駆け抜けた。
即座に武装錬金!と叫び、外套を纏う。だがそれがいけなかった。
外套に意識を割いた一瞬の隙を縫い、私の下半身が凍り付いていた。
いったい何が起きたのか。状況を認識する暇もなく、横から衝撃が来る。
其方に視線を向ければ私の姿を騙った賊が、私の頸を掴んでいた。
殆ど生首だけとなっていたはずの奴の体は、既に上半身が再構成さえつつあり。


「感謝するぞ鬼舞辻無惨…………」


──わざわざ我が贄となりに来た事をな。
奴は薄笑いを浮かべ、嘲りの言葉と共に私の体を凍り付かせにかかる。
不味い、直感的にそう理解し衝撃波をとうとするが、それはできないと思いいたる。
今身に纏っている外套は、衝撃波の正常な射出を阻害するのだ。
更に今この状況で冷気を遮断している外套を解除すれば、一瞬で全身が凍り付くだろう。


「────舐めるなァッッッ!!!」


憤怒と咆哮を放って、私は外套に包まれた腕を振り回す。
外套越しに私の身に纏わりつく下賤の徒を粉砕していく。
何よりも今はこの下種な盗人を地獄に送ることが最優先。だが───、


「威力が前に戦った時より、鈍いな」
「………っ!!」


狂犬との戦いで負った、日輪による損傷が尾を引いている事に、その時初めて気づいた。
下半身を包む氷の破壊と敵の粉砕。普段なら一秒と掛からず行える芸当を。
現状の速度では二秒近くかかっていた。結果、凍結速度のほうが僅かに早く。
招くのは破壊した端から再生するといういたちごっこ。これでは脱出ができない…!
賊の体は都度この手で粉砕し、下半身の再生には至っていないが。
それでも時間の問題だった。



「お゛ぉおぉおおおおおッッッ!!!」


その時、狂犬との戦いの直後、戦闘行為は控えようと考えていたことを思い出した。
怒りで我を忘れていたが、今更思い出したところで時すでに遅し。
今はただ声を張り上げ、持てる力を振り絞る。
このまま思い通りにさせてなるものかッ!殺意が身体を突き動かす。
だが、忌々しい日輪の呪いは未だ総身に纏わりつき。
氷のいましめから逃れる方法はなく。
賊との力の押し合いの様な状況の中、徐々に私は追い詰められていた。




     □     □     □





はぁ、はぁと息を吐いて。
後ろでは同じ顔をした男の子が二人で殺し合いをしてる時に。
私は、ピクリとも動かないネモさんの前に立つ。



「しんじゃってる……?」



私のその声にも、やっぱりネモさんは答えない。
多分、息もしてない。もう死んじゃってるか、
そうでなくてももう何もできない。
今なら私でも、きっと殺せる。それなのに。



「おかしい、よね…………」



私は私がおかしい事をしてるっていうのには気づいていた。
ぎゅっと、腕に抱えたお面を抱きかかえる。
私の前に偶然転がってきたお面。飛んで行ったネモさんが落としたお面。
それを私はネモさんに持ってきた。
ネモさんは、敵。
さとちゃんとの“お城“。
二人きりの甘い日々に帰るためには、最後には殺さないといけない人。



───君は、僕達が責任を持って“さとちゃん”の元へと帰す。



私のさとちゃんを叩いて、傷つけた、お兄ちゃんに似てる人。
それなのに私は今、ネモさんの前に膝立ちになっていて。
あの同じ顔の人たちが殺しあってる今なら、逃げられるかもしれないのに。
銃とか、必要な物を取り返して、ネモさん達の分も持っていって。
それでまた優勝しようとすることだって、きっとできる筈なのに。
でも、此処でネモさん達を見捨てたとして、私は、さとちゃんの所に帰れる?



「私のこと、さとちゃんのところに帰してくれるって言ってたでしょ」



そっと、両手で持ったお面を、ネモさんの前に翳す。
このお面に不思議な力がある事は知ってる。
フランって子とネモさんが戦ってる時に、見てたから。
今のネモさんの傷を何とかできるかは分からないけど。


「だから」


でも、それでも今、悟空さんのいない時に。
とっても苦い…あの男の子を何とかできるのは。きっとネモさんしかいないから。
だから、私は。



「起きて、ネモさん」



そう言って、静かにネモさんの顔にお面をつけた。
そして、お面をつけた途端ネモさんの身体が光って────





────あぁ、イシダイみたいに自明だ。





     □     □     □



少々予定は狂ったが、概ね描いていた通りの絵図に状況は戻りつつあった。
吸血鬼や航海者だけでなく、取り逃がした異空の悪鬼(デーモン)すら。
喰らえるあと一歩の所まで、状況が推移している確信を抱き笑う。
全くのこのこと手負いの状態で、自ら喰らわれに来てくれるとは。


「この……小賢しい氷などで……!私を誰だと思っている………!」


無論、餌だ。憤怒と焦燥に燃える敵手にそう吐き捨てた。
無惨は未だ抵抗を続けているが。
既に下半身だけでなく、胸の辺りまで凍結されかかっていた。
関節部を吐血されれば、鬼神の拳も減退する。
奴が手負いなのも相まって、徐々に拳で凍結した肉体を吹き飛ばす速度よりも。
氷結の浸食度合いの方が、着実に上回りつつあった。
この分で行けばあと60秒ほどで氷結を打破できる程の行動はとれなくなる。
そして、無惨を完全に凍結させた後、航海者や吸血鬼を糧とし。
最後に身動きの取れなくなったこの男を一度砕き、腑分けしたのち喰らってやろう。
その未来は、もう直ぐに訪れる筈だった。



「────!?」



だが、そんな時に。
背後で、大きな魔力の奔流を感じ取った。
振り返ってみれば、一枚の仮面で顔を覆ったあの航海者が。
此方を睨みつけ、ランドセルを開こうとしていた。
先ほど操っていた戦車を出されれば厄介なことになる。
刹那の時間で判断を下し、死にぞこないの航海者へと手を向ける。
航海者が予想通り戦車を出現させ、御者台に人間の娘を放り投げる。だが、問題はない。
狙うは最も騎兵が無防備になる瞬間。騎乗物に騎乗する瞬間だ。
人間の娘にかかずらっていなければ、既に戦車に乗れていたものを。
飛び乗ろうとしている航海者の、相変わらずの愚鈍さに感謝しながら氷槍を撃ち出す。


───グラオホルン。


先ほど航海者の身体を串刺しにした氷槍とは比べ物にならない威力の、絶命の一射。
この技であれば、速度、破壊力共にあの航海者が抗しうる術はない。
敗者は大人しく勝者の糧となるがいい。呟きながら、終末を導く一手を見据える。
見立ては正しかった。放った一撃は、音の速度を超えて。
バツン、と。遅れて何かが千切れる様な音が奏でられる。
視線の先の航海者の左半身が、一撃で以て食いちぎられた事を示す音だった。
言うまでも無く、即死の一撃だ。
ひょっとすれば心臓まで消し飛ばしてしまったかもしれないが、脳さえ無事なら問題ない。
どんな支給品や能力で復活したかは知らないが、今度こそ終わりだ。
───そう、終わりとなる筈だった。



「何───!?」



想定に反し、航海者は墜ちず。
致死どころか即死の損傷を負って尚、敵手の瞳には戦意の焔が燃えていた。
そして、奴の戦意に呼応するかのように。
グラオホルンによって吹き飛んだはずの左半身が、一瞬にして再生した。
そのまま奴は攻撃を受けた反動と華奢な体躯を利用し、空中で体勢を反転させて。
遂に神獣と思わしき猛牛が繋がれた、戦車の御者台に収まった。
不味い。迎え撃たねば。
意識を完全に航海者の方に向け、瞬時に数十の氷塊を生成しようとする。
だが、自身に生まれたその刹那の隙を穿つように───突風が吹く。




「血鬼術……」


傍らで響く声を聴き。
己の失策を悟った時には、全てが遅かった。


────黒血枳棘!!


外套の袖から飛び出した漆黒の鋼線に、全身を刺し貫かれる。
それだけに留まらず、刺突の衝撃で彼我の距離を十メートルほど突き放し。
更に地中深くまで“かえし”の付いた硬質化した血液が突き刺され、肉体が縫い留められた。



「───私を前にして、何処を見ている?」


冷たく鋭利な声で、異空の鬼神(デーモン)が此方の失策を指摘する。
確かに、失策だった。この技は一度見ている。脱出は不可能ではない。
だが、流石に数秒を超える時間が必要だった。
今まさに詰めの一手を放とうとしている敵手たちを思えば、到底間に合わない。
詰みだと、鬼舞辻無惨がそう断定するのも無理からぬ話だろう。
まぁ、だとしても。



「貴様らでは我の首は獲れぬ、その幕引きに変更はない」



聞こえぬであろう小さな声で呟いて。
表情は冷徹なポーカーフェイスのまま、その実人間と魔族の面汚し共の奮戦を愚弄する。



     □     □     □



南米異聞帯。
七つ目の、正史とは異なる歴史を綴った、あり得ざる人類史。
僕の所属していた組織、カルデアが訪れた最後のロストベルト。
僕の操る次元境界穿孔艦ストームボーダーは、そこで修復不可能な損傷を負った。
異聞帯を統べる王の攻撃によって、艦ごと真っ二つにされたのだ。
大破だけは免れたが、艦も、艦と一体化している僕も当然ただでは済まなかった。
ストームボーダーの空中分解を防ぐため、霊基の凍結を行い。
身体の形を保っているだけの、その実木っ端微塵に爆死した人間とほぼ同じ状態となった。
だが、それでも僕の航海はそこで終わらなかった。

…僕(キャプテン・ネモ)は、宝具以外は華のない騎兵だ。
征服王イスカンダルの様に、肉体は滅びて尚朋友達が集う鮮烈な生き方をした訳でも。
イーリアスの花形アキレウスの様に、韋駄天のような速さと強さを持っている訳でも。
古代中華の伝説的道士太公望の様に、戦術と魔術に精通している訳でもない。
ないない尽くしの弱卒。実力では一流どころか二流にすら届いているか怪しい英霊。
その僕が宝具とカルデアに協力し、人理保障の旅の過程で得た経験値以外に、
英霊として誇れる物があるとすれば、それは土壇場のしぶとさ位だ。
それも“逸れ“の現状では、見せられる望みは無かった。
今この時。神戸しおに、偽りの仮面を被せられて。仮面の者となるまでは。



────疑似根源接続。



仮面を通して、再び大いなる力への扉を開け放つ。
魔力制限の一時的な完全開放。それによって、
僕という英霊の中核を成すスキルが発動可能となる。
キャプテン・ネモの、船長としての生き様が昇華されたスキル。
名を不撓不屈(ネモ・オリジン)。効果は致死のダメージからの復活。
かつて南米異聞帯で致命傷からの生還、即時戦闘すら可能とした復活劇を此処に。



「そうだ。半身を奪った程度で、この歩みは止められない」


無惨の放った攻撃で吹き飛ばされた左半身が瞬時に再生するのを見て、確信する。
仮面からもたらされる莫大な魔力で、不撓不屈の効果が強化されている事に。
今の僕が、肉体的な損傷で死亡することは無い。
不撓不屈の効果が効いている内は、莫大な魔力が自動的に損傷を瞬時に治癒する。


(もっとも───諸刃の剣である事は自明だけど)


当然、そんな力が何のリスクも無く許されるはずがない。
先ほどの肉体の修復の際も、霊基の奥、霊核には思わず呻きそうになる痛みが走った。
つまり霊核は確実にダメージを受けている。
人間で言えば、内臓機能に莫大な負荷をかけて外傷を治癒しているに過ぎない。
使い過ぎればやがて待っているのは仮面の支給品の説明書に書いてあった、使用者の末路。
塩の塊となる最期は避けられないだろう。でも今はそれでもいい。
元より今の僕の身体は人理の影法師。惜しむ未来など、最初から無いのだから。
この殺し合いを打破するまで保てば、それでいい。
今はただ、目前の卑劣非道の徒を倒す事だけに全てを賭す───!



「吼えろ、飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)!
征服王が駆りし雄々しき神獣よ!──今一度覇を示す刻だ!!」



僕の霊基に満ちる魔力を全て、戦車へと回す。
送り込まれた魔力は、一瞬でニトロの様に神牛達の戦意を爆発させ。
神牛達の咆哮と共に、戦車はゼウスの雷を思わせる蒼雷を纏う。
いける、と思った。
襲ってきた無惨は未だ謎の乱入者の手によって地面に縫い留められたまま。
例え氷塊を放ってきたとしても、この状態であれば──押し勝てる。



(押し勝てる、筈だ)



客観的に言えば、それは間違いないのに。
それでもその瞬間、僕に飛来したのは一つの予感だった。
第六感と言い換えてもいい。そして、その内容は。
この攻撃は失敗する、ということ。



(………それでも、行く────!!)



根拠のある予感じゃない。
どの道、これで勝てなければ後が無い。
だから行く。ここで不確かな未来に臆して、勝機を逃すわけにはいかない。
手綱を奔らせ、戦車の疾走を開始する。
これがきっと、この戦いにおける最初で最後の交錯となる事を予感して。





     □     □     □



矮小な航海者が、此方に迫って来る。
だが、表情は必殺を確信した物ではなく、僅かに陰りが見えた。
恐らく、この後に控える凶兆を感じ取ったのだろう。その予感は正しい。
航海者にとって、文字通り死力を尽くした攻撃。
それが実を結ぶことは決してない。何故なら───



「────摩訶鉢特摩」



凍れる時に介入する術を、航海者は持たないのだから。
勇者との戦いで目覚めた時間停止能力。それをこの局面で物にした。
時は凍り付き、あらゆるものが停止する。航海者も、鬼舞辻無惨も。
こうなれば、全身を貫く血の戒めから逃れるのはそう難しい事では無かった。
強引に静止した血の鋼線を引きちぎる。
その過程で全身が引き裂かれるが、問題ない。
事実時間停止が解除されるまでに再生は終わった。


「さて………」


一瞬で目前にまで迫っている航海者の姿を眺めながら。
数メートルほど、横方向へと飛びのく。
本物の無惨の術を破る為に停止時間を浪費したため、そこまでが行える行動の限界だ。
だが、問題はない。突進の直撃さえ躱せれば目的は達成している。
どれほど強力な突進であろうと、所詮は直線の攻撃。
そして、突進は直線の攻撃としては強いが、側面からの攻撃に弱い。
このまま頭部をグラオホルンで撃ち抜き、殺す。
再生能力があると言っても、首輪が嵌められている以上、首を飛ばせば事足りるだろう。
脳は食えなくなるだろうが、心臓だけでも喰らえれば十分。
この攻撃を凌げば我に敗走はありえない。確信があった。



「これで」



航海者に向けて、側面から手を翳す。
気づいた奴が軌道を修正しようとするが、すでに手遅れだ。
放った氷槍が、矮小な頭蓋を粉砕する方がずっと早い。
凍れる時の秘術、間を置かずの連続使用はかなりの消耗だったが。
それでもこの場にいる者達を喰らえれば消耗を補って余りある。



「終わりだ」



あと一歩まで迫った、しかし決して届かぬ勝利の幻想を抱いて逝くがいい。
無駄な奮戦を嘲笑しつつ、グラオホルンの発射体勢に入る。
腕を標的へと指向し、魔力を巡らせ───




「あなたがね」



刹那、腕に衝撃と喪失感が駆け抜けた。
必殺の一撃を放つはずだった腕が、くるくると視界を舞う。
否、それだけではない。腕だけでなく、下半身の感覚すら失っていた。
胴を腕ごと切り落とされたのだと理解した時には、残った上半身も蹴り飛ばされていた。
きりもみ回転で踊る視界の端で、下手人の姿を捕える。
最後の伏兵の、その姿を。



───フランドール・スカーレット。



野原しんのすけと友誼を結んだという、赤と金の吸血鬼。
気を失っていた筈の、魔族の愚者が。
類稀なる魔力を感じる剣を手に、紅い瞳で此方を見据えていた。
奴が、我の胴を斬り伏せ、逃れる筈だった五体を戻したのだ。
我が首を狙う、戦車の軌道上に。



「やっちゃえ、ネモ!!」



人と慣れあう吸血鬼の声を聞きながら、接触までの数コンマの時間で思索を行う。
正攻法からの回避は不可能。時間停止も、残存魔力で瞬時の発動はやはり不可能。
そして、如何に魂砕きではないとはいえ、この戦車の突撃を受けるのは不味い。
残された選択肢は一つだけだった。



「───<ハーゲルシュプルング>」



正面からの迎撃。それこそが現状における最善手に他ならない。
接触までの瞬きよりも短い時間で、最大規模の氷塊を発生させる。
人間など、一瞬で捻りつぶして余りある規模の、絶対零度の砲撃。
しかしそれと相対する敵手の表情に、先ほどまでの陰りはなく。
友軍の支援に呼応するように、航海者は咆哮を轟かせた。



「『偽・遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)───!』」



接触の瞬間。
氷塊が、拮抗することなく真っ向から粉砕される。
直後に、轟音と衝撃。
そして戦車から放たれた蒼き雷霆が、目に映る世界全てを塗り替えた。





     □     □     □



身体の至る所を、雷で灼かれた痛みが走る。
無論のこと、直ぐに痛み自体は引くだろうが。
それでもまさかここまでの反撃を受ける事は想定外だった。


二度の間を置かぬ時間停止と、何より最後に受けた戦車の突撃。
滅ぼされるまではいかぬものの、このバトルロワイアルが始まってから。
恐らくは最も損傷を受けた一撃だったと言えるだろう。
肉体の再構成もアーカードと戦った時より数段遅く、魔力の消耗もかなりの物だ。
作った武装も無惨に破壊され、得たものと言えば………



「うう……ん……」



この未だ目を醒まさぬ愚者ぐらいの物か。
たかが頭部を打ったくらいで、未だ目を醒まさぬ軟弱さ。
態々危険を冒し回収してきた判断は誤りだったかと考えざる得ない。


(……いっそ、喰らうか)


この者を喰らえば、消耗した肉体の足しにはなるだろう。
だが、それは同時に手数を失うという事でもある。
実際、この道化のお陰で一時は先ほど戦った一団を全滅寸前まで追い込めたのだ。
このまま消耗を癒す足しにするために喰らうか。
それとも踏みとどまり、これからも傀儡の道化として扱うか。


(この道化が起きてから決めるとするか)


この藤木茂と言う愚者が目覚めてからどんな不様を晒すか。
それを見てから決めても遅くはない。
どうせ、この男は自分に縋って来るだろうし。
滑稽さを嘲笑って貰えない道化ほど、惨めな物は無いのだから。



【D-4/一日目/午前】

【藤木茂@ちびまる子ちゃん】
[状態]:気絶、ゴロゴロの実の能力者、シュライバーに対する恐怖(極大)、自己嫌悪
[装備]:ベレッタ81@現実(城ヶ崎の支給品)
[道具]:基本支給品、拡声器(羽蛾が所持していたマルフォイの支給品)
グロック17L@BLACK LAGOON(マルフォイに支給されたもの)、賢者の石@ハリーポッターシリーズ
[思考・状況]基本方針:殺し合いに乗る。
0:第三回放送までに10人殺し、その生首をシュライバーに持って行く。そうすれば僕と永沢君は助かるんだ。
1:次はもっとうまくやる
2:卑怯者だろうと何だろうと、どんな方法でも使う。
3:無惨(魔神王)君と梨沙ちゃんを殺しに行く。
4:僕は──神・フジキングなんだ。
5:梨沙ちゃんよりも弱そうな女の子にすら勝てないのか……
※ゴロゴロの実を食べました。
※藤木が拡声器を使ったのは、C-3です。


【魔神王@ロードス島伝説】
[状態]:ダメージ(大 回復中)、魔力消費(極大)
[装備]:魔神顕現デモンズエキス(3/5)@アカメが斬る!
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:乃亜込みで皆殺し
0:藤木は喰らうか、まだ踊らせるか……
1:絶望王は理解不能、次に出会う事があれば必ず殺す。
2:魂砕き(ソウルクラッシュ)を手に入れたい
3:変身できる姿を増やす
4:覗き見をしていた者を殺すまでは、本来の姿では行動しない。
5:本来の姿は出来うる限り秘匿する。
6:藤木を利用して人間どもと殺し合わせる。
[備考]
※自身の再生能力が落ちている事と、魔力消費が激しくなっている事に気付きました。
※中島弘の脳を食べた事により、中島弘の記憶と知識と技能を獲得。中島弘の姿になっている時に、中島弘の技能を使用できる様になりました。
※中島の記憶により永沢君男及び城ヶ崎姫子の姿を把握しました。城ヶ崎姫子に関しては名前を知りません。
※鬼舞辻無惨の脳を食べた事により、鬼舞辻無惨の記憶を獲得。無惨の不死身の秘密と、課せられた制限について把握しました。
※鬼舞辻無惨の姿に変身することや、鬼舞辻無惨の技能を使う為には、頭蓋骨に収まっている脳を食べる必要が有ります。
※右天の脳を食べた事により、右天の記憶を獲得しました。バミューダアスポートは脳が半分しか無かった為に使用できません。
※野原しんのすけの脳を食べた事により、野原しんのすけの記憶と知識と技能を獲得。野原しんのすけの姿になっている時に、野原しんのすけの技能を使用できるようになりました。
※野原しんのすけの記憶により、フランドール・スカーレット及び佐藤マサオの存在を認識しました
※変身能力は脳を食べた者にしか変身できません。記憶解析能力は完全に使用不能です。
※幻術は一分間しか効果を発揮せず。単に幻像を見せるだけにとどまります。



     □     □     □



戦車の進路上から100メートルほど前方までを焦土に変えたあと。
崩壊した浴場施設のエントランスを出た先で、注意深く周囲を睥睨する。
敵の魔力は感じられず、警戒は解かないままに、僕は戦闘の終結を悟った。


「やったの?」


ぱたぱたと、変わった翼をはためかせて。
フランが僕に戦果を尋ねてくる。
即ち、鬼舞辻無惨の撃破が成ったかどうかを。



「手応えはあった。倒せたかどうかは分からない」
「ふーん……じゃ、また会ったらその時は藤木共々ブッ壊してやらないとね」
「…………」



フランの言葉に、周囲を見回す。
藤木の姿は既になかった。
単独で逃げたか、あるいは無惨が回収した後逃げたか……
後者であれば厄介なので、そうでない事を祈るばかりだ。
既に藤木茂は看過できる閾値を超えた。
彼の今回の行動は明らかな裏切りで、その結果もあわや全滅の大惨事。
能力の危険性についても、身を以て思い知らされた。
こうなれば、甘い判断は船長として最早下せない。
もっとも、今はいなくなった藤木のことを考えていられる状況でもないが。


「荷物を纏めて、すぐにここを離れる」
「悟空たちを待たなくてもいいの?」
「本当なら、そうしたかったけど……如何せん派手にやりすぎた。
今ここで他のマーダーと連戦するのは御免だ」
「……そうね、私も、顔を洗いたいし。血が乾いて気持ち悪いわ」



ただでさえ藤木の拡声器によって誰が来るか分からない状況で派手に暴れ過ぎた。
こうなると、ほとぼりが冷めるまでは一旦カルデアから離れる他ない。
その場合の手筈は既に悟空に話してある。


「一旦モチノキデパートに向かおう。
ついでに首輪の解除に必要な物資も探せば、ただ時間の浪費にはならない」


もし、何らかのアクシデントで分断され、カルデアでの合流が困難な場合。
幾つかの合流地点の候補の中でも、まず身を寄せると話したのがモチノキデパートだ。
物資が豊富で、建物自体の背が高く、カルデアの付近を見張りやすい。
悟空が先行しカルデア周辺の安全を確保した場合は、合図を送って欲しいとも伝えている。
そうすればデパートで物資を確保した後、カルデアに直接向かう事も可能だからだ。
理由を述べるとフランも特に反論せず頷いて、戦車の僕の隣の席に収まる。
彼女も顔面が崩壊する程の傷から復帰したばかりだ、それなりに消耗もあるのだろう。
でなければ、残ってジャックを待ち伏せすると言いだしていたかもしれない。
そう考えながら、今度はしおに語り掛ける。


「しお、これから少し飛ばすけど、我慢できるね」
「うん。行くならまただれかがおそって来るまえにはやく行こう、ネモさん」


フランとは反対側に座っていたしおも、了承の意志を見せた。
仮面からの魔力供給を受け、御者台周辺の魔力力場は先ほどもよりもずっと強い。
恐らくは彼女に負担をかけずに済むだろうが、前の様に速度を落として進めない以上、
万が一負担がかかった場合は、辛抱してもらう以外方法はない。
それでもまた藤木の様な参加者に襲撃をかけられるよりきっとずっとマシな筈だ。
兎に角、今は襲撃を避けてデパートで態勢を整える事を最優先に考える。



「………君も、それでいい?」



そして、そうする上で。
最も細心の注意を払わなければいけない存在に話を振る。
話しかけたのは、しおの隣にいつの間にかちゃっかりと収まった、白い外套の子供。
僕達の窮地を救い、しかし餓えたシャチの様に危険さも備えているであろう少年。
恐らくは、今しがた戦った偽物が擬態していた張本人。
鬼舞辻無惨と言う名の、超が付くほどの危険人物。
現状戦闘が困難なほど彼が手負いであったのは、きっと幸運だったに違いない。



「さっさと愚鈍な手を動して屋内に案内しろ。貴様らを助けた事を後悔させるな」



刺すような殺気が肌を刺す物の、襲ってくる気配は無い。
自分の状況を良く理解している様子だ。
もし偽無惨が生きていれば、これからも無惨の姿を騙って凶行に及ぶだろう。
だから偽無惨の存在を知り、潔白を証明してくれる僕達は彼に必要で。
殺したところで対主催とマーダー双方から狙われ、自分の首が締まるだけだ。
加えて今の戦いで、弾除けくらいにはなると評価してもらえたらしく。
傲岸不遜な態度は、裏切られたばかりの状況だと裏表を探る必要が無くて逆に有難い。

とは言え、一手対応を誤れば彼は即座に僕達の首を撥ねるだろう。
酒呑童子などと同じ、人を殺すことを一顧だにしない鬼種の系譜である事は間違いない。
鬼舞辻無惨という化生は、そう言う存在だ。確信を以て言えた。


「ネモ……いいのそいつ?」
「いいも何も、本人に降りるつもりが無い以上は仕方ない。
そもそも、彼がいなければ僕達はとっくに全滅してるしね」
「………ま、貴方がいいならいいけど。
でも、今さっき裏切られたばっかりっていうのは、忘れないでね」



苦言を呈しながらも無惨を蹴落とそうとしなかった辺り、フランも理解しているのだろう。
今ここで降りろ降りないと言い合っても、押し問答になり。
ひいては殺し合いになるだけだと。このマーダーがいつ襲ってくるか分からない状況下で。
今追撃を受ければ今度こそ全滅してもおかしくない。
ここで争う事はフランにとっても、無惨にとっても不毛なだけだった。
だから、一言耳に痛い言葉を零し、それ以上は何も言わず。
無惨も、外套に身を包んだまま顔を逸らし、会話をするつもりは無い様子だった。
二人が不意に殺しあう事が無いよう座り直し、魔力を戦車に回して手綱を振るう。
二頭のゴッドブルが嘶き、疾走を開始。直ぐに時速数百キロまで加速を行った。
今度は下から狙い撃ちされる恐れが無く、また足跡を残さない低空での疾走だ。
数分足らずでデパートへとたどり着けるだろう。


「……………」


激戦を終えた直後で、全員が消耗していた。
それから暫く僕達は無言で、身じろぎさえあまりしなかった。
そうしている内に、デパートが見えてくる。
幸いにして経由したD-2のエリアにはマーダーがいなかったらしい。
何とか、デパートの前へと五体満足で辿り着く事ができた。

着いた途端、無惨は目にも止まらぬ速さでデパートの中へと転がり込んでいく。
それを眺めながら考える。火急の危機は去ったが、見通しはお世辞にもよくない。
悟空とは分断され、カルデアの周囲は今や危険地帯だ。
何とかカルデアが禁止エリアに名を連ねる前にデータを解析したいところだが…
今は一時間後に自分が生存しているかすら、断言はできなかった。
先行きは、ハッキリ言って暗い。


「ねぇ、ネモ」


昏い考えに思考を浸している中、フランが声を掛けてくる。
じっと此方を見つめる彼女の顔は、どこかバツが悪そうだった。
天敵を前にしたグッピーの様な、そんな表情。



「その……ごめんなさい。私の提案で、あんな事になっちゃって。
戦いでも、私が不意打ちされたせいで、追い詰められて………」



もじもじと、やや俯きがちにフランは謝罪の言葉を述べる。
藤木と偽無惨を一緒に行動させた自分の提案で窮地に陥ったのを気にしているのだろう。
確かに、そういう面が無かったとは言えない。だが、僕も提案に乗ったのは同じだ。
だから、僕の答えは決まっていた。



「……でも、君のお陰でみんな生きてる」



偽無惨を最後に追い詰められたのは、フランのお陰だ。
だから、それでいい。
それが僕の答えだった。そして、その答えを述べるべき人物はもう一人いる。
しお、と。彼女の名を呼んでから、僕は続けた。



「僕達が助かったのは……君がこの仮面を付けてくれたからだ」



敵である筈の彼女が。
一人で逃げられたかもしれない彼女が。
逃げずに僕に仮面を付けてくれたからこそ、この場にいる全員が死なずに済んだ。
きっとこれからも彼女にとって僕は敵にしかなれないかもしれないけれど。
それでも、彼女の選択に感謝と敬意を贈りたかった。
だから、一拍おいて。



「二人とも……ありがとう」



僕は、二人の少女にその言葉を告げた。
告げられた少女たちは、何方からともなく顔を見合わせて。
そして、示し合わせたわけでもないのに、帰って来た返事は同じものだった。







─────どういたしまして。



【E-3 モチノキデパート/一日目/午前】

【キャプテン・ネモ@Fate/Grand Order】
[状態]:疲労(大、回復中)、ダメージ(小)、仮面の者
[装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@HELLSING、
オシュトルの仮面@うたわれる者 二人の白皇、神威の車輪Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品、13mm爆裂鉄鋼弾(40発)@HELLSING、
ソード・カトラス@BLACK LAGOON×2、エーテライト×3@Fate/Grand Order、
110mm個人形態対戦車(予備弾×5)@現実
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
0:無惨は一応、死にたくないという点は信用しても良いと思う。
1:カルデアに向かい設備の確認と、得たデータをもとに首輪の信号を解析する。
2:魔術術式を解除できる魔術師か、支給品も必要だな……
3:首輪のサンプルも欲しい。
4:カオスは止めたい。
5:しおとは共に歩めなくても、殺しあう結末は避けたい。
6:エーテライトは、今の僕じゃ人には使えないな……
7:藤木は次に会ったら殺す。
8: リーゼロッテを警戒。
9:悟空と一刻も早く合流したい。
10:ドラゴンボールのエラーを考慮した方が良いかもしれない。悟空と再会したら確認する。
[備考]
※現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。
※宝具である『我は征く、鸚鵡貝の大衝角』は現在使用不能です。
※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、
優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。
※フランとの仮契約は現在解除されています。
※エーテライトによる接続により、神戸しおの記憶を把握しました。
※エーテライトで魔神王の記憶を読み取りましたが、それは改変されています。
 無惨(魔神王)は鬼殺隊で、柱という地位に就いていると認識してしまいました。
※仮面装着時に限り、不撓不屈のスキルが使用可能となります。
※現在装着中の仮面が外れるかどうかは、後続の書き手にお任せします。


【神戸しお@ハッピーシュガーライフ】
[状態]ダメージ(小)、全身羽と血だらけ(処置済み)、精神的疲労(中)
[装備]ネモの軍服。
[道具]なし
[思考・状況]基本方針:優勝する。
0:無惨君(魔神王)は何か変な気がする。
1:ネモさん、悟空お爺ちゃんに従い、同行する。参加者の数が減るまで待つ。
2:また、失敗しちゃった……上手く行かないなぁ。
3:マーダーが集まってくるかもしれないので、自分も警戒もする。武器も何もないけど……。
[備考]
松坂さとうとマンションの屋上で心中する寸前からの参戦です。


【フランドール・スカーレット@東方project】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(中)、顔面血まみれ
[装備]:無毀なる湖光@Fate/Grand Order
[道具]:傘@現実、基本支給品、テキオー灯@ドラえもん、
改造スタンガン@ひぐらしのなく頃に業、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:一先ずはまぁ…対主催。
0:一旦ネモ達と同行して、ジャックが来るか暫く待つ。
1:ネモを信じてみる。嘘だったらぶっ壊す。
2:もしネモが死んじゃったら、また優勝を目指す。
3:しんちゃんを殺した奴は…ゼッタイユルサナイ
4:一緒にいてもいいと思える相手…か
5:藤木と偽無惨は殺す。
6: マサオもついでに探す
7:ニケの言ったことは、あまり深く考えないようにする。
[備考]
※弾幕は制限されて使用できなくなっています
※飛行能力も低下しています
※一部スペルカードは使用できます。
※ジャックのスキル『情報抹消』により、ジャックについての情報を覚えていません。
※能力が一部使用可能になりましたが、依然として制限は継続しています。
※「ありとあらゆるものを破壊する程度の力」は一度使用すると12時間使用不能です。
※テキオー灯で日光に適応できるかは後続の書き手にお任せします。
※ネモ達の行動予定を把握しています。

【鬼舞辻無惨(俊國)@鬼滅の刃】
[状態]:ダメージ(大) 、回復中、俊國の姿、乃亜に対する激しい怒り。警戒(大)。 魔神王(中島)、シュライバーに対する強烈な殺意(極大)
[装備]:捩花@BLEACH、シルバースキン@武装錬金
[道具]:基本支給品、夜ランプ@ドラえもん(使用可能時間、残り6時間)
[思考・状況]基本方針:手段を問わず生還する。
0:中島(魔神王)、シュライバーにブチ切れ。次会ったら絶対殺す。今は回復に努める。
1:禰豆子が呼ばれていないのは不幸中の幸い……か?そんな訳無いだろ殺すぞ。
2:脱出するにせよ、優勝するにせよ、乃亜は確実に息の根を止めてやる。
3:首輪の解除を試す為にも回収出来るならしておきたい所だ。
4:ネモ達は出来る限り潔白の証明者として生かしておくつもりだが、キレたらその限りではない。
5:一先ず俊國として振る舞う。
6:モクバと合流は後回し、モクバの方から出向いてこい。
[備考]
参戦時期は原作127話で「よくやった半天狗!!」と言った直後、給仕を殺害する前です。
日光を浴びるとどうなるかは後続にお任せします。無惨当人は浴びると変わらず死ぬと考えています。
また鬼化等に制限があるかどうかも後続にお任せします。
容姿は俊國のまま固定です。
心臓と脳を動かす事は、制限により出来なくなっています、
心臓と脳の再生は、他の部位よりも時間が掛かります。


【110mm個人携帯対戦車弾@現実】
自衛隊にも配備されている対戦車弾。通称LAM。
操作、携行が容易で、無反動の対戦車火器であり、信頼性も高い。
戦車の正面装甲を貫通できる個人携帯火器としては最高クラスの火力を誇る。

【改造スタンガン@ひぐらしのなく頃に業】
園崎詩音愛用の改造スタンガン。
中学生程の少年少女なら一発で昏倒させられる出力を有している。




100:不規則性エントロピー 投下順に読む 102:澆季溷濁(前編)
時系列順に読む
098:闇の胎動 キャプテン・ネモ 109:束の間の休息
フランドール・スカーレット
神戸しお
藤木茂 114:死嵐注意報
魔神王
093:悪魔は神には頼らない 鬼舞辻無惨 109:束の間の休息

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