ダンゲロスSS上海
なんのためにうまれて、なにをしていきるのか
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dangerousss_shanghai
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あいつがくるぞ、あいつがくるぞ。
ピンチになればやってくる。
どこからともなくやってくる。
どこからともなくやってくる。
覚悟しろ、覚悟しろ。
ハッピーエンドがやってくる。
足音立てて、やってくる。
――――魔人カーメン第一話『万有引力』より
魔都、上海。
魔繁栄と魔狂騒の魔坩堝の魔退廃に満ちた魔不夜城。
光り輝く魔豪華な魔絢爛さの影は昏く深い。
だが、そんな闇の中で。
たくましく生きる、人間も。
また、いるのだ。
だが、そんな闇の中で。
たくましく生きる、人間も。
また、いるのだ。
魔都、上海の端。
魔外れに存在する魔スラム街。
魔外れに存在する魔スラム街。
魔空き地に積まれた魔土管の上で子供たちが遊んでいた。
「キィィーーーーック!!」
怪人役をしている大人びた幼女が魔土管の上から飛び蹴りをする少年を受け止め。
「グワー―――!!?」
そのまま吹き飛ぶようなしぐさを見せる。
「アハハハハハハハ!!!」
そして少年も幼女もはじけるように笑いだして寝転がる。
「・・・・あーあ、ずっとこんな風に遊べたらいいのになあ」
ヒーローごっこに興じてた少年が独りごちる。
ビルに切り取られたせまつくるしい上を見上げる。
ビルに切り取られたせまつくるしい上を見上げる。
もう空は赤く染まりきり。
家に帰る時が近づく。
事業に失敗し荒れてる父親と何もできずにうつむくしかない母親。
息ぐるしくままならないあの家に帰るのは、億劫だった。
事業に失敗し荒れてる父親と何もできずにうつむくしかない母親。
息ぐるしくままならないあの家に帰るのは、億劫だった。
「~♪」
そんな傍で幼女が歌を歌う。少年を慰めるように。
いましがたやっていたヒーローごっこのヒーロー、『魔人ライダーダンゲロス』のOP曲だ。
いましがたやっていたヒーローごっこのヒーロー、『魔人ライダーダンゲロス』のOP曲だ。
少年はそれを聴き。併せてともに歌いだす。
ヒーローになりたいな。
父のやってた事業がロクでもないものだったことは知っていた。
悪いことをしていたから、お金のことばかり考えて少年も母も顧みなかった。
だからバチがあたったんだろう。でもそのバチをあてた奴らもロクでもない連中だった。
悪いことをしていたから、お金のことばかり考えて少年も母も顧みなかった。
だからバチがあたったんだろう。でもそのバチをあてた奴らもロクでもない連中だった。
せめて、せめて。
どんな貧乏でも。魔スラムで暮らすしかなくなったとしても。
「――――俺はまっすぐになりたいな」
「『魔人ライダーダンゲロス』みたいに、まっすぐなヒーローみたいに」
「『魔人ライダーダンゲロス』みたいに、まっすぐなヒーローみたいに」
お金なんかに惑わされずに、正しい事をして生きてたいな
「奇遇だね、○○」
「俺もなりたいんだよ、『ヒーロー』って奴に」
「俺もなりたいんだよ、『ヒーロー』って奴に」
幼女はそんな少年を笑わず、傍で肯定してくれた。
そのキラキラとした黒い瞳を見て、思わず笑みがこぼれる。
そのキラキラとした黒い瞳を見て、思わず笑みがこぼれる。
「じゃあ、一緒に目指そうぜヒーロー」
「「約束だ」」
「「約束だ」」
拳を突き合わせる。
そして少年は幼女と別れ。
紫に染まる空の下を歩き家路につく。
紫に染まる空の下を歩き家路につく。
遠い記憶である。
危险SS上海钻石争夺战
果成一片的序章
『为了什么而出生,为了什么而活着?』
果成一片的序章
『为了什么而出生,为了什么而活着?』
「アハハハハハハハハ!!!まさか俺のシマにのこのこ入ってくるとはなあ!!」
黒い男だった。
黒い髪に黒い瞳、黒いオートクチュール。
そのどれもが光を吸い込むように輝きを返さず、濃く、深い黒であった。
黒い髪に黒い瞳、黒いオートクチュール。
そのどれもが光を吸い込むように輝きを返さず、濃く、深い黒であった。
じゃらん!!
その黒さを称えるように。
両手の指にも耳にも首にもどこかしかにも、男はきらびやかな宝石をつけていた。
両手の指にも耳にも首にもどこかしかにも、男はきらびやかな宝石をつけていた。
男は新進気鋭のチャイニーズマフィアであった。
「あの餓鬼を探しやがれ野郎ども!!」
彼は周囲の取り巻きに号令をかけ荒らしまわる。
「噂だけは効いているぞ!不老の能力を持つ魔人童女の話はなあ!!」
「この上海にはなあ!そんな奴を欲しがる奴はごまんといる!貴様を売り捌けば大儲けだ!」
「この上海にはなあ!そんな奴を欲しがる奴はごまんといる!貴様を売り捌けば大儲けだ!」
今、この上海では『価値』のあるものを求めて奪い合う風潮が広がっている。
何かしらの魔人能力のもたらす『価値』、それらを巡って貪欲に抗争が起きているのだ。
規模のデカい組織では曰く付きの『ダイヤ』などを探して構成員を総動員しているらしい。
何かしらの魔人能力のもたらす『価値』、それらを巡って貪欲に抗争が起きているのだ。
規模のデカい組織では曰く付きの『ダイヤ』などを探して構成員を総動員しているらしい。
この流れに乗れば。さらに金が手に入る。
俺は親父とは違う。俺には『力』がある。
この魔人能力があれば、いくらでものし上がることができる。
俺は親父とは違う。俺には『力』がある。
この魔人能力があれば、いくらでものし上がることができる。
だから――――
「見つけたぜえええええ!!かかれ、野郎ども!!」
「「「「「アラホライェッサー!!!!!」」」」」
「「「「「アラホライェッサー!!!!!」」」」」
そこには一匹のガキがいた。
安っぽいアニメの服を着ておもちゃようなアクセサリーやベルトをつけた童女。
暴力(こぶし)、権力(たちば)、財力(カネ)。およそ強さと呼ばれるあらゆるものとは無縁そうなチープな見た目。
安っぽいアニメの服を着ておもちゃようなアクセサリーやベルトをつけた童女。
暴力(こぶし)、権力(たちば)、財力(カネ)。およそ強さと呼ばれるあらゆるものとは無縁そうなチープな見た目。
それを。
「――――そうか」
『どさっ』『どさ』『どさ』
そんなガキを。取り囲んだと思ったとりまき達がいつの間にか倒れ伏している。
そんなガキを。取り囲んだと思ったとりまき達がいつの間にか倒れ伏している。
おそらくは魔人能力。『不老』の能力を持つであろう奴は見た目通りの年齢ではないのだろう。
その経験か。はたまた能力を応用した何らかによるものなのであろう。
その経験か。はたまた能力を応用した何らかによるものなのであろう。
だが。
「ハッ!!多少は闘るようだが・・・無駄だ!!俺の能力『百万ウォンの瞳』は!」
「肉体を!!『ダイヤモンド』に変える能力だぁあああああああああ!!」
――――俺の能力にかないなどしねえ!!
「肉体を!!『ダイヤモンド』に変える能力だぁあああああああああ!!」
――――俺の能力にかないなどしねえ!!
男は自慢の魔人能力を見せつける。
精神的な攻撃すら貫けぬほどの光り輝くダイヤの肉体を。
精神的な攻撃すら貫けぬほどの光り輝くダイヤの肉体を。
魔人能力とは心象の発露である。
強く強く何かを思う人は『魔』に魅入られ力を得る。
強く強く何かを思う人は『魔』に魅入られ力を得る。
そして。
「ゆえに無駄!!この金剛の肉体を貫くことなどどんな能力でも――――」
『力』に呑まれたものは何になる?
「――――できねえんだからなあああああ!!!」
怪力乱『心』を振るう。
怪力乱『人』と成るのだ。
怪力乱『人』と成るのだ。
成って、果てるのだ。
『怪人』が振るう金剛の拳が振るわれる。
トラックが衝突するような轟音を立て、小さな子供が木っ端のように吹き飛び、ビル壁に刺さる。
トラックが衝突するような轟音を立て、小さな子供が木っ端のように吹き飛び、ビル壁に刺さる。
そんなおぞましい破壊痕を。
『怪人』はちっぽけな餓鬼を見下ろすように睥睨する。
『怪人』はちっぽけな餓鬼を見下ろすように睥睨する。
「安心しな!生きていた方がナニカと都合がいいんでな!!」
クソみてえな親父も。カスみてえな母親も。クズみてえな悪党どもも。
クソみてえな親父も。カスみてえな母親も。クズみてえな悪党どもも。
「手足の四本か五本程度で・・・許してやるぜぇえええええ!!」
誰も俺の能力に逆らえやしない。
誰も俺の能力に逆らえやしない。
『――――俺はまっすぐになりたいな』
そう。
『『魔人ライダーダンゲロス』みたいに、まっすぐなヒーローみたいに』
誰も俺を貫くことなどできやしねえんだから―――――!!
「そうか」
だが。
「お前は――――変わってしまったんだ、な。」
目の前の餓鬼は。
「あ?」
何も揺らがずに。
「『お金なんかに惑わされずに、正しい事をして生きてたいな』」
そんな妙な世迷言を俺にほざいてきた。
「・・・なんだぁ?遺言か命乞いか何かかぁ?」
「『十字光のルトラマ』」
そしてさらにそいつはしゃべる。
そいつは確か、腕を十字に組むことで殺人光線を放つ魔人能力を持つマフィアの名前だ。
そいつは確か、腕を十字に組むことで殺人光線を放つ魔人能力を持つマフィアの名前だ。
「『武侠飛龍フォン・ゴ・クー』『北天の極星ケシロ』『星影のジョウロウ』『剛夢海賊ディルフィ』」
空を高速で飛ぶ武闘派の魔人。架空のツボを突くことで他人に架空の生理現象を起こす魔人。
強力な武人の幻影を召喚する魔人。ゴムのような柔らかさと黒い鉄のような硬さを併せ持つ肉体を持つ魔人。
強力な武人の幻影を召喚する魔人。ゴムのような柔らかさと黒い鉄のような硬さを併せ持つ肉体を持つ魔人。
次々と名前を呼ばれていく。いずれ名だたる魔人能力を持つ武闘派のマフィアたち。
「皆みんな、変わっちまった」
「それでも――――それでも、だ」
「それでも――――それでも、だ」
彼らの共通点は――――
「忘れてもさ、忘れ尽くして『成って』『果てちまって』もさ」
「生きててくれてればそれでいいとも思ったさ。ああ、思ってたさ」
「生きててくれてればそれでいいとも思ったさ。ああ、思ってたさ」
ここ最近の抗争で死んでいる者。
『ダイヤのように価値のある物』を求め、貪り、奪い合う今の上海の状況で特に凄惨に暴れまわっていた者。
『ダイヤのように価値のある物』を求め、貪り、奪い合う今の上海の状況で特に凄惨に暴れまわっていた者。
「でもよ。でもよう――――違うだろう?」
そして。
「『これ』は違うだろう?■■■■?」
ガシイ!!!
気が付けば咆哮していた。
咆哮して、餓鬼の口をふさぐように両の手で頭をわしづかみにしていた。
咆哮して、餓鬼の口をふさぐように両の手で頭をわしづかみにしていた。
今コイツはなんて言った?
黒く黒く、男の服装にように黒く塗り潰され隠されたコトバを男は反芻する。
黒く黒く、男の服装にように黒く塗り潰され隠されたコトバを男は反芻する。
ドゴオ!!!
コイツはなぜ知っている。
餓鬼を叩きつける。
何故俺の名前を知っている。
ドガシャアア!!!
摺りつぶして擦り切って、粉々に消し去りたい一心で。
潰して砕いて消し去った俺の過去を。
弱弱しく何もできない忌まわしい餓鬼だったころの名前を。
弱弱しく何もできない忌まわしい餓鬼だったころの名前を。
執拗に餓鬼を叩きつける。
餓鬼の着ていた餓鬼向けのチープで、安っぽいヒーローものの服が辺りに散らばる。
着けているグッズが細切れに粉砕される。
アクセサリーが吹き飛び、宙を舞う。
着けているグッズが細切れに粉砕される。
アクセサリーが吹き飛び、宙を舞う。
そうやって襤褸切れをまとったようになった餓鬼の体を掴んで。
『ぶち、ぶちぶちぶちいいい!!』
とうとう引きちぎるような音を立てだした瞬間。
「そうか」
世界が。
反転した。
「―――――アアッ!?」
目覚めて跳ね起きると男は己の状況に気が付く。
がらりがらりと音をたててコンクリの破片が零れ落ちる。
男は。吹っ飛ばされていた。
がらりがらりと音をたててコンクリの破片が零れ落ちる。
男は。吹っ飛ばされていた。
ビルの壁まで吹っ飛ばされ、勢いのまま壁にめり込んでそのまま気絶していたのだ。
「目を逸らして蓋をして。もう全部忘れちまったんだよな――――」
音が聴こえる。
アップテンポでどこかチープで、でも不思議と熱くなるエイトビートが。
知っている。知っている。こどものころからしっている。どこかで聞いたことがある。
アップテンポでどこかチープで、でも不思議と熱くなるエイトビートが。
知っている。知っている。こどものころからしっている。どこかで聞いたことがある。
「だったらさ」
『メキィ』
『メキィ』
ちかづいてくる。
「せめて、せめてよ」
『メキ、メキメキ、メキ』
『メキ、メキメキ、メキ』
ボロきれになった服をひきずりながら童女が近づいてくる。
その足音は地面に亀裂が走るかのごとく重々しくて重厚で。
その足音は地面に亀裂が走るかのごとく重々しくて重厚で。
「止めるよ」
『メキィ・・・!!』
『メキィ・・・!!』
その重さに応えるかのごとく、童女の肉体も荒々しく『変形』していった。
音が聴こえる。
アップテンポでどこかチープで、でも不思議と熱くなるエイトビートが。
知っている。知っている。こどものころからしっている。どこかで聞いたことがある。
アップテンポでどこかチープで、でも不思議と熱くなるエイトビートが。
知っている。知っている。こどものころからしっている。どこかで聞いたことがある。
「止めるよ、俺が」
何故聞こえてくるかに意味はない。
『ヒーロー』が『怪人』に勝つときには勝利のBGMが鳴り響く。それはもはや常識。
『ヒーロー』が『怪人』に勝つときには勝利のBGMが鳴り響く。それはもはや常識。
「―――――――ッ!!!!」
男は焦燥に駆られ、声なき雄たけびを上げて変形していくモノに向けて突撃していく。
『ヒーロー』が『怪人』に勝つときには勝利のBGMが鳴り響く。それはもはや常識。
少年だったものは、もうすでに――――
魔人ライダーダンゲロスOPテーマ
『万・有・引・力』
『万・有・引・力』
作詞:これを書いてる筆者
作曲:あなたの脳内
作曲:あなたの脳内
(WowWowWow!)
(WowWowWow!)
(WowWowWow!)
This is I am “brand new”life!
I want heat!
(WowWowWow!)
Burn・new・win・rock!
Rejuvenated with rock!
Rejuvenated with rock!
Ride on time!
地響きのような轟音とともにひたすらに男は打ち据えられる。
だがそれでも男の価値のある 肉体は貫けない。
だがそれでも男の
当然だ。男の肉体を『まっすぐに』貫けるものなど存在しない。
これはそういう魔人能力なのだから。
これはそういう魔人能力なのだから。
彼女は彼を貫けない。貫くことに意味はない。
空を飛ぶ。ビル壁に切り取られたせまつくるしい四角で、それでも飛ぶ。
空を飛ぶ。ビル壁に切り取られたせまつくるしい四角で、それでも飛ぶ。
圧されて地に伏した男はそれでも起き上がろうとしてそれを見た。
高く高く飛んだその勢いのままに。
『怪人』に向けて飛び蹴りが来る。
『怪人』に向けて飛び蹴りが来る。
「は・・・!!!」
彼女は彼を貫けない。貫くことに意味はない。
それでも。『まっすぐに』男の腹にその蹴りが炸裂する。
それでも。『まっすぐに』男の腹にその蹴りが炸裂する。
「い・・・・」
そう。
ヒーローに蹴られた怪人は爆発四散する。
それはもはや常識。
ヒーローに蹴られた怪人は爆発四散する。
それはもはや常識。
「て、な・・・!?」
ドゴォオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!
劇終
■然■后■呢■?■
「ひょほほほほほっほ!!!みつけた!みつけたわよ!」
魔路地裏に声が鳴り響く。厚化粧にその本性を隠した新進気鋭の魔ギャングの女首領。
彼女は今魔トカレフを構えた魔とりまき達を引き連れ、今一人の幼女を追い詰めていた。
彼女は今魔トカレフを構えた魔とりまき達を引き連れ、今一人の幼女を追い詰めていた。
『すごいカッコイイんだよ!!私もさ、あの子みたいに綺麗になりたいな!!』
かつてのことを思い出す(思い出すことはない)
魔都、上海の端。
魔外れに存在する魔スラム街。
魔外れに存在する魔スラム街。
魔空き地に積まれた魔土管の上で子供たちが遊んでいた。
『私もさ、魔人少女プリンキュートみたいにかわいくなるんだ!!』
「永遠に幼さを維持し続けている『ダイヤのごとく』希少な魔人能力!!」
「どこのだれかはしらないけれど、貴様を捕えそれを解析して妾は不老の美を得るのじゃ!」
「どこのだれかはしらないけれど、貴様を捕えそれを解析して妾は不老の美を得るのじゃ!」
対峙するのはヒーローを目指す一人の幼子。
「そうか・・・お前も、過去に糊して蓋をしちまったんだな」
「覚えてないのか?『魔人少女プリンキュート』のことは?」
「覚えてないのか?『魔人少女プリンキュート』のことは?」
ワケノワカラナイ鳴き声を喚くが無視して女は魔とりまきに号令をかける。
「ゆけ!我が配下どもよ!!手足の四本や五本くらいならなくても良い!解析には必要ないから喃――――!!!」
「「「「「アラホライェッサー―――!!」」」」」
「「「「「アラホライェッサー―――!!」」」」」
ダダダダダキューーーーーーン!!!!!
迫る銃弾、沸き立つ路地裏、隅で総毛だつ野良犬。
「いいぜ、覚悟しな、做好觉悟(覚悟しな)」
「いいぜ、覚悟しな、做好觉悟(覚悟しな)」
ビル壁に四角く切り取られたせまつくるしい黒い空。月しか差さない闇の中。
「足音たててやってくる。从不知哪里来的(どこからともなくやってくる)」
「足音たててやってくる。从不知哪里来的(どこからともなくやってくる)」
たくましく生きる、人間も。
また、いるのだ。
「――――幸福的结局即将到来(ハッピーエンドがやってくるぜ)」
また、いるのだ。
「――――幸福的结局即将到来(ハッピーエンドがやってくるぜ)」
幼女は構える。
『怪人』を、倒すために。
『怪人』を、倒すために。
「『価値ある物』、特にダイヤに例えられるようなものを強く強く求めてる抗争、か」
「末端まで行くと歪みきってて胡乱な話しか聞けないが・・・」
「『上』を探せば少しは状況が分かるのか?」
「末端まで行くと歪みきってて胡乱な話しか聞けないが・・・」
「『上』を探せば少しは状況が分かるのか?」
彼女に護るものはない。
彼女のIDは『正義』ではない。
ただ純粋(がむしゃら)にヒーローを目指す一人の幼子なり。
彼女のIDは『正義』ではない。
ただ純粋(がむしゃら)にヒーローを目指す一人の幼子なり。
「悪党として折り合いつけて生きてはいけた『俺たち 』をよ」
「『怪人』に変えたほどにタガを外した醜くデカい抗争の影は――――」
「――――『ダイヤ』のような何かを探していれば、たどり着くのか?」
「『怪人』に変えたほどにタガを外した醜くデカい抗争の影は――――」
「――――『ダイヤ』のような何かを探していれば、たどり着くのか?」
そこには一匹のガキがいた。
安っぽいアニメの服を着ておもちゃようなアクセサリーやベルトをつけた童女。
暴力(こぶし)、権力(たちば)、財力(カネ)。およそ強さと呼ばれるあらゆるものとは無縁そうなチープな見た目。
安っぽいアニメの服を着ておもちゃようなアクセサリーやベルトをつけた童女。
暴力(こぶし)、権力(たちば)、財力(カネ)。およそ強さと呼ばれるあらゆるものとは無縁そうなチープな見た目。
故にここに彼女の存在は確定する。
彼女の称号は――――永遠の坊たる魔なる童女。
在摇滚中焕然一新、『魔坊童婦』果成 いっぽ。