アーロン・ビューフォート(宇宙暦749年 - )は自由惑星同盟の軍人。原作登場人物である。男性。

1 外見

日に焼けたような浅黒い肌に真っ黒な髪の毛と口ひげ。身長は低いものの体は引き締まっている。宇宙の男というより海の男のように見える。

2 略歴

2-1 前世

 自由惑星同盟軍准将、独立艦隊の指揮官。宇宙歴800年、国防委員長代理・ツァイ大将の指示でマル・アデッタ星域会戦に先立ち、先鋒の黒色槍騎兵艦隊の後方にゲリラ戦を仕掛け、一時的に同艦隊の補給を断つ程の戦果を挙るも、その本拠地を黒色槍騎兵に叩かれ、艦隊は四散した。そして捕虜として捕まった部下の口からウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ上級大将の生存が明らかとなる。

2-2 逆行後

2-2-1 新版

 宇宙歴788年にエル・ファシル脱出船団旗艦の駆逐艦「マーファ」艦長を務めている。階級は宇宙軍少佐。参謀教育を受けてない叩き上げでエリヤに艦長の重責について穏やかに諭した。(3話)
 宇宙歴796年に海賊討伐を目的とするエル・ファシル統合任務部隊エル・ファシル方面軍の第八一一独立任務戦隊所属、第三任務群の司令代行に任じられた。この時の階級は宇宙軍中佐(39話)部隊指揮の経験が無いエリヤを補佐した。地方勤めが長く、中央に対し若干の不満を持つ。中央の人間が嘲笑する事が多いクレメンス・ドーソン提督のジャガイモ漁りのエピソードに対しては嘲笑する事が出来る中央の恵まれた軍人達に怒りを示した。(40話)エル・ファシル七月危機の際、エル・ファシル防衛司令エリヤ・フィリップス代将から次席幕僚に登用され、司令部の防衛を指揮した。(43話)混乱終結後、宇宙軍大佐に昇進した。(47話)
 宇宙歴797年、第三六機動部隊所属の第三六独立駆逐群司令を務めている。エリヤにとって腹心の指揮官であり能力的にも人間的にも信頼できる人物。(56話)
 宇宙歴798年、「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦中、宇宙軍代将の称号を得ている。(60話)その後、前方展開部隊でビューフォート独立戦隊を率いた。(64話)
 宇宙歴801年時点で宇宙軍准将に昇進している。(90話)
 宇宙歴802年には第一辺境総軍所属の第五七独立分艦隊司令官を務めており、宇宙軍中将に昇進している。(93話)同年の第九次イゼルローン要塞攻防戦にも部隊を率いて参戦。オペレーション・モンブランでは予備戦力として控えていたが、第四艦隊が暴発し、窮地に陥ったため、エリヤ・フィリップス上級大将の直属部隊と共に救援に向かい、コルネリアス・ルッツ帝国軍大将の部隊と激しくぶつかり合った。(108話)帝国軍が要塞と共に前進した後の戦いでは華々しいと言えないまでも十分な戦果をあげた。ヘラルド・マリノ宇宙軍中将のような破壊力はないが、フィリップス一六旗将の名にふさわしく着実に仕事を果たした。帝国軍のヘルムート・レンネンカンプ上級大将、コルネリアス・ルッツ宇宙軍大将らが率いる精鋭部隊が攻勢に出た際には第一辺境総軍副司令官ジェフリー・パエッタ宇宙軍大将の指揮の下、第二艦隊司令官代理サミュエル・アップルトン宇宙軍中将らと共に四度にわたる攻撃を難なく防いだ。(111話)同攻防戦の後、宇宙軍殊勲章を授与された。(113話)

2-2-2 旧版

3 能力

 勘と度胸を頼りに戦うタイプ。策を弄することはないが、反応の早さにかけては比類ない。叩き上げ特有の粘り強さが持ち味である。(55話)
 小惑星帯に隠れて敵を待ち伏せたり、警戒網をかいくぐって敵補給船団を奇襲したり、小部隊で大部隊を引き付けるといったゲリラ的な戦法が得意。(61話)

4 性格

 気さくな人物。昇進や武勲を人並み程度に望んでいるという意味で、自身の事をつまらない男と評している。一方で地方にはありふれているそんなつまらない男達の事を一切考えない理想家やエリートに不快感を隠せないようだ。
最終更新:2025年06月25日 09:45