ヘルムート・レンネンカンプ(宇宙暦?年頃 - )は銀河帝国の軍人。原作登場人物である。男性。

1 外見

 カイゼル髭が特徴的な中年男性。髭が無ければ貧相な中年的な容貌だと言われる。

2 略歴

2-1 前世

 ラインハルトの旗下に集った艦隊司令官の一人。バーラトの和約後、同盟駐在高等弁務官に任命されるが、この時ヤン・ウェンリーの排除に拘った結果、逆にヤンの帝国政府に対する人質となってしまう。その後、自殺する。

2-2 新版

 宇宙歴799年ファーレンハイト提督とともに「ブラウンシュヴァイク派最優秀の八提督」の一人に数えられている。
 同年4月末、第二次ヴァルハラ会戦では、帝国軍右翼のブラウンシュヴァイク派グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー元帥の指揮下でレンネンカンプ鉄槌集団を率いて戦った。ミュッケンベルガー軍左翼はヤン・ウェンリー宇宙軍大将率いる同盟軍第四統合軍集団と戦い、劣勢に追い込まれたが、レンネンカンプ鉄槌集団の堅牢な防御に支えられていた。階級は宇宙軍中将。(67話)5月2日の帝国軍の大攻勢時、トローデン宇宙軍少将と共に中央からフィリップ・ルグランジュ宇宙軍大将率いる同盟軍第一統合軍集団に攻勢をかけ、同盟軍第一一艦隊ホーランド機動集団と激戦を繰り広げる。ファーレンハイト突撃集団が同盟軍第五艦隊司令官メネセス宇宙軍中将を戦死させ、第五艦隊が混乱すると、それに乗じて攻勢を強めるがこの逆境に同盟軍のウィレム・ホーランド宇宙軍中将の采配は異常なまでの冴えを見せる。ホーランド機動集団の突撃に対し、レンネンカンプは恐ろしく素早く上下左右の兵を引き、予備を使って前方に分厚い防御陣を敷くことで対応するが、ホーランド機動集団の突撃速度はさらにその上を行き、劣勢に追い込まれる。が、その状況でもなお敗走はしなかった。(68話)

 宇宙歴801年にローエングラム大元帥のクーデターが発生し、ブラウンシュヴァイク派が壊滅したのち、メルカッツ派に所属を変えたようである。

 同年10月には宇宙軍上級大将に昇進している。第九次イゼルローン要塞攻防戦前、同盟軍第一辺境総軍は彼を仮想敵として訓練を重ねた。同攻防戦ではティアマト征討軍総司令官ジークフリード・フォン・キルヒアイス宇宙軍元帥の指揮下で副司令官を務める。この時点で帝国騎士の称号を与えられている。(107話)戦後、功績第三位と評価され、男爵位を賜り、皇帝から家紋を賜る栄誉に浴した。(113話)
 宇宙歴803年10月、ローエングラム大元帥のクーデター救国軍事会議のクーデター)後、救国軍事会議議員に任命される。また、ガイエスブルク要塞司令官を務めている。(117話)

3 能力

 正統派の非凡な用兵家であり、ブラウンシュヴァイク派では最優秀と言われる。
 「軍人としての能力は高く、上司には忠実で部下には公正である」とメルカッツに評される。組織人として公正で有能な人物なのは間違いないが、高等弁務官という、政治的な判断を求められる職務は果たすことが出来なかった。
 第一辺境総軍副参謀長チュン・ウー・チェン中将から帝国軍宇宙艦隊最強の一角との評価を受けている。(109話)

4 人柄

 軍から離れた視野の狭さや、融通が利かない欠点を原作で指摘されている。実際、高等弁務官としての失敗はこの欠点に寄るところが大きい。
最終更新:2019年07月10日 18:20