ツァイ(Zei、宇宙暦?年頃 - )は自由惑星同盟の軍人。オリジナルキャラクターである。

1 略歴

1-1 前世

 自由惑星同盟軍中将、後方勤務本部次長(次期後方勤務本部長の2番手候補)。宇宙歴796年10月、諸惑星の自由の失敗に伴い後方勤務本部長・レナート・ヴァシリーシン大将が引責辞任した事を受けその後任となり大将に昇進する。最有力候補とされていたハンス・ランナーベック中将が遠征軍の副参謀長の為、国防委員会事務総局査閲次長に、3番手候補と目されていたアレックス・キャゼルヌ少将が遠征軍の後方主任参謀の為、第14補給基地司令官にそれぞれ左遷された事で残った自分がその地位に就く事になる。
宇宙歴797年4月13日、救国軍事会議によって拘束され、クーデター終結後、トリューニヒト政権の意向により左遷され国防委員会事務総局査閲部長となる。
宇宙歴798年12月30日、「神々の黄昏」作戦においてフェザーンが無血占領した事を受け、宇宙歴799年1月、国防委員長ウォルター・アイランズ宇宙艦隊司令長官アレクサンドル・ビュコック統合作戦本部長クレメンス・ドーソン両大将の尽力で第一四艦隊第一五艦隊が設立されその人員補給の為に志願兵募集を実施しエリヤ・フィリップスの職場復帰やカーテローゼ・フォン・クロイツェルの入隊に貢献する。同年5月26日、バーラトの和約成立で発足したレベロ政権で病床につき引退したアイランズに代わって現職兼務のまま国防委員長代理に就任する。7月22日のホテル・シャングリラ事件を受け同月25日、最高評議会議長ジョアン・レベロよりビュコックの現役復帰の手続き依頼が来るもヤンやビュコック、彼らを慕う兵士達の事を思って執り行わなかった。11月10日、皇帝・ラインハルト・フォン・ローエングラムがFTLで全宇宙に向けて自由惑星同盟の大失態を公表し宣戦布告。これを受けビュコックが現役復帰し彼の為に最終決戦に備え軍部統帥が失った状況の中、フラナリー、ランナーベックと共に艦隊や人員を集める。またヤンに出来るりの兵力を送ろうと宇宙艦隊総参謀長チュン・ウー・チェン大将と共に宇宙艦隊にあるヒューベリオンを含めた5560隻を誘導する手続きをする。その後、「神々の黄昏」作戦中に心臓発作で入院したクリストフ・フォン・ファイフェル少佐の異を継ごうとするマリネスク少将の要望に応える為に彼と共にビュコックに内緒でリオ・グランデに乗り込みマル・アデッタ星域会戦に参戦。最後はチュン、マリネスク、ダニエル・ヤマムラ軍医少佐、艦長・エマーソン中佐と共にビュコックの自由惑星同盟軍最後の武人としての壮烈な振る舞いに付き合い民主主義に殉して戦死した。


1-2 逆行後

 宇宙歴796年頃、次期後方勤務本部長の2番手候補として名前が挙がっている。この時の階級は宇宙軍中将。(49話)
 宇宙歴799年9月ラグナロック戦役の失敗に伴い、後方勤務本部長・レナート・ヴァシリーシン大将が引退した際、後任となったものと考えられる。最有力候補とされていたハンス・ランナーベック大将が遠征軍の重職にあった事からか後方勤務本部長就任を見送られ、3番手候補と目されていたアレックス・キャゼルヌ中将が遠征軍後方主任参謀として、帝国領遠征軍首脳部に対する軍法会議の被告席に名を連ねられていた(74話)にもかかわらず、彼にはなんら「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」の影響がみられない事から、遠征には深く関わっていなかったようである。なお、大将に昇進していた模様。
 宇宙歴801年10月、一〇月クーデター(「民主主義再建会議のクーデター」)の際、再建会議に協力した。
 このため、クーデター鎮圧後、予備役に編入されて軍法会議を受けることとなった。(91話)
最終更新:2025年07月06日 10:58