エンディング (Old World Blues)
※ この項目には、ゲーム中の大きなネタバレが含まれます。
分岐の条件を記載する場合は英wikiも参照してください。
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エンディング冒頭
声:Dr.クライン
- カルマ善or中立で Old World Blues を終わらせる
最終戦争以前と同じく、ビッグマウンテンことビッグ・エンプティは、23世紀の優秀な頭脳が集う場所となった。 運び屋はビッグ・エンプティの番人としてその地を見守り続け、テクノロジーは人助けに必要な場合のみ、外部への持ち出しを許した。 人助けは常に、ビッグマウンテンの目的となった。そしてラボや科学のわくを越えた、人類の未来が築かれる場所として、その後も存在し続けたのだった。
- カルマ悪で Old World Blues を終わらせる
最終戦争以前と同じく、ビッグマウンテンことビッグ・エンプティは、23世紀の優秀な頭脳が集う場所となった。 ビッグ・エンプティの新たな大王となった運び屋は、施設を徹底的に、必要とあらば容赦なく利用した。 時に科学は、単なる発見の旅以上のものになる。その力を理解する者に仕える武器となりえるのだ。
クレーター
声:Dr.ゼロ
- 見つけたロケーションの数が35
シンクタンク中枢知能ユニットは運び屋の行った探査量に感心した 消えて破壊されたと思われていた施設や、消えて移動していたものが、新しい勇敢な主人により再び発見されたのだ。 内部では人工の人格が、新しい者より古い管理者が好ましいか熟考した。 そして運び屋の調査探求への徹底的な姿勢は見事であり、尊敬に足ると結論を出した。
- 見つけたロケーションの数が10-34
運び屋はビッグ・エンプティの多くを探索したが、クレーターの深みにはまだ秘密が残っている。 ことによるとそれは最善だったかもしれない… 好奇心は報われる事もあれば、危険である事もよくある。
- 見つけたロケーションの数が10未満
真実は語られたが、運び屋はすべてを終わらそうとクレーターを探索する事はしなかった・・・ ことによるとそれは最善だったかもしれない… 好奇心は報われる事もあれば、危険である事もよくある。
立入禁止ゾーン (モビウス)
声:Dr.モビウス
- モビウスが生きている
Dr.モビウスはその後も立入禁止ゾーンで研究に没頭した。 スコルピオンの強化と並行して、人間にも同様の改造を試みたが、結果は成功には程遠かった。 だが、こうした失敗にも彼はめげなかった。メンタスの効果が切れた瞬間、すべての失敗を忘れてしまったからだ。 結局のところ、立入禁止ゾーンを訪れた聡明なる若き頭脳は、モビウスの予想を最初から越えてしまっていたのだ。
- モビウスを殺した (カルマ善or中立)
立入禁止ゾーンはその後も、文字通り立入禁止ゾーンとして存在し続けた。谷の[[ロボスコルピオン]]はいずこともなく消えた。 感覚を有する者すべてを滅ぼさんとするモビウスの怒声が聞こえなくなったビッグマウンテンは、ますます空虚になった。 それでも、彼は今も、立入禁止ゾーンのドームの床や壁に書かれた数式の中で生きているという噂である…。 数々の天才的ひらめきを世に伝えた記号の網織りは・・・時の狭間に消えた。
- モビウスを殺した (カルマ悪)
立入禁止ゾーンはその後も、文字通り立入禁止ゾーンとして存在し続けた。谷のロボスコルピオンはいずこともなく消えた。 感覚を有する者すべてを滅ぼさんとするモビウスの怒声が聞こえなくなったビッグマウンテンは、ますます空虚になった。 それでも、彼は今も、立入禁止ゾーンのドームの床や壁に書かれた数式の中で生きているという噂である…。 …だが、こうした方程式は今や、うっすらと残る線の集まりでしかなく、衰えゆく精神の片隅にあるクモの巣も同然だった。
ザ・シンク
声:シンク中枢知能ユニット
- シンクにモジュレーターを1つインストールした
シンクはそれまでになく、妙に静かだった。人格モジュールを欠いた基地は活気がなくつまらないものになった。
- シンクにモジュレーターを2~4つインストールした
ドーム頂上のシンクは、いくつかのモジュールにより辺境の町のようになった。 彼らはちょくちょく叫び合っていた。脅したり、発見を知らせたり。それがすべてに活力を与えていた。 シンク中枢知能ユニットは、すべての人格チップが見つからなかった事に密かに安心した。あるものだけで十分だったのだ。
- シンクにモジュレーターを5つ以上インストールした
ドーム頂上のシンクはおしゃべりや議論、怒鳴り声で小さな町のようなにぎわいだった。 これはすべて新しい主人のために、生産的に起こっていた。 シンク中枢知能ユニットは稼働に支障をきたすようなコードに悩まされてもなお、他の者達から共同体であるという感覚を受けて自分が安らいでいると気づいた。
生物学ラボステーション
声:生物学ラボステーション
- X-22植物園を見つけている
視界に入るすべてに種を植える事に執着した生物学ラボステーションは、X-22植物園に異動を申し出た。 本人の言葉では、「植物園のなめらかな輪かくを肉感的に豊かにする」ためだという。 植物園は丁重に拒絶した。活性化に手を貸してくれた[[Vault]]との、戦前からの約束があるのだそうだ。
- X-22植物園を見つけていない
ブックシュート
声:ブックシュート
- ブックシュートをインストールした
ブックシュートはペーパークリップで窒息しかけるまで、ひたすら扇動的物質をむさぼり続けた。 本人はあれは中国製のクリップで、すべては手の込んだ暗殺計画なのだとかたくなに主張した。 理由はなんであれ、しばらくの間やってきた書類やクリップボードの確認のためその速度は落ちた。
ライトスイッチ
声:Dr.クライン、ライトスイッチ
- ライトスイッチを両方ともインストールした
ライトスイッチ達は口論と明滅を続けた こんなやりとりが続いていたが、ある日だれかがザ・シンクに懐中電灯を落とし、この「ド派手なライバル」への対抗心から、ふたりはついに一致団結したのだった。
- さらにZ-38ライトウェーブダイナミクスを発見した
うちひとつはやがて光波力学プラントに移送され――かくして[[ホログラム]]との長い、報われぬ恋愛が始まった。
流し台
声:流し台
- 流し台をインストールした
流し台は、近づくものは何であれ容赦なく洗い続けた。
- さらに磁気水力学複合施設を見つけた
のちに磁気水力学プラントへのアクセス権を手に入れた時には、クレーターそのものを洗おうとして、あやうくビッグ・エンプティを丸ごと水没させるところだった。
- さらにZ-43新毒物開発プラントを見つけた
だが、新毒物研究プラントの存在を知った事で、新たな目的が生まれた。 解毒剤を開発して自らの排水管に流し込む事で、土壌を汚染する各種毒物を浄化しようと考えたのである。
トースター
声:トースター
- カルマ善or中立
トースターは病気のようなバカ騒ぎを続けた。解体してスペアパーツを取るため周囲の家庭用電子器具を壊していった。 その特に異常な行動の後、シンクの他の者達はもうたくさんだと考えトースターをバスタブに捨てた。 火花と音を立てながらトースターは、敵がパンを得ても焼く手段がなく後悔するだろうと断言した。
- カルマ悪
トースターは病気のようなバカ騒ぎを続けた。解体してスペアパーツを取るために周囲の家庭用電気器具を壊していった。 それは運び屋から残忍な技術を学び、カッコーズネストに自分を祭る血の聖堂を建てた。 洞くつはすぐにはらわたを抜かれた100のトースターで満ちた。音もなく電気も通わぬ観客達…。 パンを焼くという彼らの目的は果たされなかった。
マギー
声:マギー
- マギーを起動させ、かつヒッグス村を見つけた
マギーはコーヒーカップ集めに全力を傾けた。だが探求の旅の間に、うっかりヒッグス村から出られなくなってしまった。 これがかわいそうなマギーの最期となったかも知れない。 だが… 彼はそこでキッチンの片づけに安らぎを見いだした。シンク・タンクの教授達に肉体があった頃使っていたものだ。 まあ、マギーを作ったクソッタレのDr.オーは含まれないが。 マギーはDr.オーに仕えた事への復讐に、オーの家のうつわやカップへの罰として、わざと家を汚いままにした。
- マギーを起動させたが、ヒッグス村を見つけていない
マギーは汚れたカップ目前で車輪がパンクし、小さなロボの脳が爆発するまでコーヒーカップを集め続けた。
ブラインド・ダイオード・ジェファーソン
声:ブラインド・ダイオード・ジェファーソン
- インストールした音声サンプルが3未満
ブラインド・ダイオード・ジェファーソンはついに新たなサウンド…静寂を発見したが、彼の心は以前よりもブルーになった。
- インストールした音声サンプルが3以上
運び屋が見つけてきたサウンドを使って、ブラインド・ダイオード・ジェファーソンは迎撃用の周波数を編み出して、2910年にはビッグマウンテンを音波的侵略から救ってみせた。 この話は初耳だって? そいつは良かった。
- かつライトスイッチを両方ともインストールした
噂では、彼は一時ライトスイッチ達と浮気していたらしい。 ただ、すぐに相手の名前を忘れちまったため、罰としてスイッチを切られ、暗闇に取り残された。
オートドクター
声:オートドクター
- インストールした
常に優しく几帳面なオートドクターは、運び屋の皮膚がたびたびすり切れて裂けると、きちんと縫合を続けた。 オートドクターはまた目的ができた事を喜んだ。 シエラ・マドレに出荷された兄弟達が、あの毒々しい死の街で退屈しきっていると聞いたのだ。
- インストールし、さらにY-17医療施設を見つけた
オートドクターはY-17トラウマハーネスの停止法を見つけ、200年近くもとらわれていた遺体を解放した。
X-8研究センター
声:Dr.ボロス
- クエスト X-8 Data Retrieval Test を完遂していない
運び屋がX-8施設を通り抜ける間、コンピューターは被験者の動きを分析した。 彼らはやがて新型のサイバードックを開発し、ウェイストランドから共産主義者の裏切り者を根絶しようとした・・・例え ばベッツィ・ブライトやリッチー・マーカス達を。 ・・・だが、共産党どもが1人も見つからなかったため、サイバードッグ達は仲間割れを始めた。その音速の吠え声は数キロ先まで響き渡ったという。
- クエストを完遂した
運び屋がX-8施設を何度も通り抜ける間、コンピューターは被験者の動きを分析した。 表層的な観察を避ける事で、彼らは気づいた。被験者が共産主義の事も、高校の事も、ほとんど知らないという事実に。 この結果に、彼らはしばらく困惑したが、やがて研究は…成功だったと理解した。 そこでサイバードックが荒野に解き放たれた。共産主義の洗脳ではなく、より物理的な攻撃から小さな集落を守るために…。
X-13研究施設
- クエスト Project X-13 を完遂していない
テスト終了後も長いこと、X-13の潜入プログラムは動き続け、被験者とステルススーツのプロトタイプの探索が行われた。 失われたテクノロジーが見つからない事に苛立ったX-13は、レーザートリップワイヤーやセンサー、[[ロボブレイン]]のネットワークをビッグマウンテン全域へと拡張した。 この広がるまばゆい青の光線は、検知した物すべてを両断し、処分しやすいよう細かい破片に切り裂いたという・・・。
- クエストを完遂した
X-13の潜入プログラムは使命を終えたように思われた。再三のアップグレードにより、ステルスーツは究極の進化を遂げていた。 プログラムは体がほてり、満足し、やや気だるさを感じた。間もなく、プログラムは気づいた。ステルススーツが置き手紙もなく去った事に。 そしてこの気まぐれなテクノロジーを捜すため、潜入プログラムはロボブレインを荒野へ送り込んだ。 最終的にはレプコン社本部を発見し、そこに新たな研究センターを設置して、[[フィーンド]]達への実験と殺害を繰り返す事になった…。
ロキシー
声:ロキシー
- ロキシーを作った
ロボット犬、性別:メス、名称:ロキシーは、X-8のガードポストににおすわりし続けていた。 だが、「発情期」プログラムによって「ステイ」ルーチンがキャンセルされた事で、彼女はモハビへと軽やかに駆け出していった。
- 物まね学校のサイバー犬レックスが生きているが、コンパニオンとして連れ出さなかった
彼女はキング物まね学校でレックスに出会った。彼の脳は衰えていたが、その脳はまだシンク・タンクの者より優れていた。 やがてサイバードッグ団を結成し、行く手を阻む者にかみつき、むさぼる、まさにボストン・テリファイアからなる小隊となったのだった。
- 物まね学校のサイバー犬レックスは生きていて、コンパニオンとして連れ出した
彼女はレックスと出会った。二匹とも運び屋を追いかけている途中だった。彼らはしばらく叫び合い、互いの共通点が多い事に気づいた やがてサイバードッグ団を結成し、行く手を阻む者にかみつき、むさぼる、まさにボストン・テリファイアからなる小隊となったのだった。
- 物まね学校のサイバー犬レックスが死亡している
運び屋の脳
声:運び屋の脳
- 脳を体に戻した
臓器を元どおりにした運び屋が先へ進み続ける。足取りの重さはわずかに軽くなったが、すべての臓器が正しい場所にある。あるべき場所に。 結局のところ、脳達は自立させられれば、自身の命を創り出す事ができる。そして運び屋の脳は、かなり賢かった。
- 脳を戻さない(カルマ善or中立)
運び屋は脳をビッグ・エンプティに残した。おかしな事だが真実だ。脳は思われているほど重要ではない。 運び屋の体がついに息絶えた時、脳は悲しんだ。自分がかつて入っていた器の事を、記憶にとどめ続けていた。 ついに己が衰え始めても、脳はシンク・タンクのように浮遊する台へ入る事に抵抗した。 理由は言わなかった。おそらく運び屋の体への敬意からだろう。 あらゆるものに終わりは来る。安易に過去へしがみつくものではない。
- 脳を戻さない(カルマ悪)
運び屋は脳をビッグ・エンプティに残した。おかしな事だが真実だ。脳は思われているほど重要ではない。 運び屋の体がついに息絶えた時、脳は悲しんだ。自分がかつて入っていた器の事を、記憶にとどめ続けていた。 タンクの中でブクブクと音と泡を立て続けながらも、それは邪悪な分泌せんもなく自分の未来を夢見ていた。。 そのうち自分の事しか考えられなくなり、自分以外に何も存在しないのではと思った。 それを試すためビッグ・エンプティの兵器を互いに向けさせ、どうなるかを見る事にした。 その答えは歴史の闇の中だ。モハビの多くと同じように。
シンク・タンク
声:Dr.ダラ
- シンク・タンクが生きている
Dr.クラインらシンク・タンクは生きのびたが、外界を目にする事はついになかった。 彼らは外界の知識をとりいれて賢くなるでもなく、日常のルーチンを繰り返しつづけた… もっとも“賢くなる"という表現自体が不適切かも知れない。 外界は運び屋に属するものとなった。もし誰かが秩序を築こうとしたら… それでかまわない。運び屋はもう取り分を手に入れたのだから。
- シンクタンクを殺した
ザ・シンク・タンクの地下階は、ドクターらのロボット外殻が眠る墓地となった。 モニターは戦いの全容を克明に記録している。シンク・タンクらの断末魔のきしり声、すすり泣き、命乞いの懇願まで。 彼らはこの恥ずべき最期をあえて放送の電波に乗せ、防衛境界線に近づく者への警告とした。ここは利口ぶった者を歓迎するところではないのだ、と。 運び屋はビッグ・エンプティの唯一の相続人となった。ゆえに、シンク・タンク・ドームの廊下の奥にはたったひとりだけが住まう部屋ができた。
エンディングラスト
声:シンク・タンク一同
ウェイストランドには“旧世界のブルース”という言い回しがある。 過去に執着するものには現在が見えず、まして未来が見通せるわけがない、という。 彼らが在りし日の名残を見つめつづけた。目をくたびれてちらつくパイロットランプのようにして。その間にも世界は彼らの周りで現実を営みつづけているというのに。 科学は未来へ向けて、ゆっくりと、だが着実に進んでゆく。突然の出来事が実感されるまでに、数十年、いや、数世紀かかる事もある。
- カルマ善or中立
だが、フーバーダム第二の戦いのあと、“旧世界のブルース”は別の意味で使われるようになった。 かつて悲哀の、郷愁の表れとみられていた場所が、未来への萌芽の象徴となったのだった。 化学は悪、歯止めを欠いたテクノロジーはあらゆる災厄と不幸の根源、と断じるのはたやすい。 運び屋のかじ取りで、科学は未来のための指針となった。 旧世界のブルースと新世界の希望があった。そして希望はビッグマウンテンを統治した。
- カルマ悪
ビッグ・エンプティはその名のとおり、過去の失敗が生んだ、虚ろなクレーター、旧世界の悲しい遺言である。 フーバーダム第二の戦いの後、“旧世界のブルース([[Old World Blues]])”は単なるキャッチフレーズ以上のものとなった。 現実に未来を奪われた人々は、過去を懐かしむように力なくその言葉を口にした。 化学は悪、歯止めを欠いたテクノロジーはあらゆる災厄と不幸の根源、と断じるのはたやすい。 運び屋のかじ取りで、そのフレーズはより酷い事になった。 旧世界のブルースと新世界の苦難、両者は運び屋の陰でひとつになった。
- 締め
もっと語ることもできるが、ビッグ・エンプティでの物語に説明は不要だ。運び屋はトランスポータルポンダーで、いつでもドームに戻ってこられる。そしてビッグ・エンプティの秘密をひとつずつ暴いていくのだ。 シンクは警戒を怠らず、その主人がモハビの砂に汚れた靴で戻るのを待ち続けた。 残っている道はただひとつ、それは運び屋がひとりで歩かねばならない道だった。