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サクラノミカタ

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サクラノミカタ ◆jIcyyngFhE



リゾートエリア、そこにはその名が表すとおりよく整備された街がある。
ざっと見渡す限りでは、殺し合いの場の一角とは思えないほど綺麗な街道を、
アル・アジフ羽藤桂が歩いていた。
……より正確に言えば、アルの方は歩いているのではなく飛んでいる。

「ねえアルちゃん」
「ん? なんだ、桂」
「別荘地に人いるかな~?」
「それは行ってみないとわからんが……」
「だよね~……」
この会話から分かるとおり、彼女達は別荘地へと向かっていた。
施設がある場所に人が集まる可能性が高い。
また、人がいなかったとしても自分たちがそうしたように書置きなどが残されている可能性もある。
情報が足りない――今まで、自分たち以外との接触を果たせていないので当たり前なのだが――
現状では情報収集する必要がある彼女たちにとってその行動はある種の必然だったといえよう。

「別荘なんだから、近くにテニスコートとかもあるのかなぁ?」
「はぁ?」
何故、そのような話になるのか、アルにはさっぱり検討がつかなかった。
「それで、あの2人がテニスをしているとか」
「………………」
あの2人とは、言峰と神埼のことだろうか。
……いや、それはさすがに。
「有り得ないだろう」
「でもでも、アルちゃんの話だとこの計画には黒幕がいるんでしょう?
 だったら、暇な2人がストレス発散も含めてやってるかもよ?
 車内アナウンスの人が審判やってさ」

想像してみる。
リゾートエリアの一角で、さわやかな笑顔を浮かべながらテニスをする言峰と神埼。
そして勝負がつけば、『ゲームアンドマッチ、雑種』と宣言する審判。

……そんな光景があったら笑えるというより、むしろ怖い。
その状況を参加者が見れば、大勢が恐慌状態に陥るのではないだろうか。
だから、そんな光景は……
「有り得ん」
「まあ、それはさすがに冗談だけど……。早くみんなと合流して脱出しよ~、お~」

そんな桂のお気楽さに、またアルはため息をつく。
この殺し合いに乗っているものがいるということ、
また、桂の仲間が死ぬ可能性があるということを考えていないのではないのか、と思えてくる。
もっとも、仲間の死という観点で言えば、彼女もほとんど心配していなかったのだが……
九郎やウィンフィールドは早々死にはしないだろうし、ウエストもそうであろう。
一方、ティトゥスに関してはできれば早々に退場してほしいものだが、それは無茶な願いだろう。

……そう考えていたアルは

「……さて、諸君。ご機嫌はいかがかね」

放送を聴いて、驚愕することとなる。




                 ◇◇◆◇◇




静かな別荘地帯の中にある一軒の別荘。
そこから出てきた九鬼耀鋼は、結局このあたりに隠れたはずの衛宮士郎を探すことにした。
下手したら、双七と入れ違いになる危険性があったが、
衛宮士郎を生かしておくこともまた危険だと考えたからである。
最悪、双七と入れ違いになったとしても、この狭い島の中である。
現状、他の参加者に利用される危険性もないようだ。
その中で、どちらも南にいるのだから、また会う機会もあるだろう。

そう考えて、この辺り一帯の別荘を片っ端から調べようとした矢先……、

「……さて、諸君。ご機嫌はいかがかね」

放送が流れた。




                 ◇◇◆◇◇




「食べるものも食べなければ、生き延びることなど到底出来はしないのだから」

後の方の、正直言えばどうでもいい放送まで聴き終わってから、九鬼は考えることになる。
主催者が生死すら自在にする力を持っていることは、すでに分かっている。
それよりも気になるのは、主催者側の息のかかった者がいるかどうかということである。
九鬼は、いるだろうと思っている。
確かに、主催者が嘘をついているという可能性もある。
しかし、彼ら自身が実現できることをわざわざしないということもないだろう。
その現実を目の当たりにすれば、効果はさらにあがることになるのだから……

そこまで考えて、九鬼は衛宮士郎を捜索するべく、別荘を調べることにした。




                 ◇◇◆◇◇




「……アルちゃん?」
桂の心配している声に返事をすることもできず、アル・アジフは固まっていた。

あの男、ウィンフィールドが死んだ……
いくら強いとはいえ、ウィンフィールドとて人間である。
それに、この殺し合いの中では、自分の知らない、かつ彼に匹敵する実力者がいるのも当然とも言えた。
だから実際には、ウィンフィールドが死ぬ可能性も十分にあったはずなのだが、
アルはウィンフィールドの死をなかなか受け入れられなかった。
……まあ、アルがそうなるのも無理からぬものといえた。
彼女が今まで出会ったのは、羽藤桂ただ一人。
その桂には特殊な血が流れているとはいえ、彼女自身の戦闘能力はかなり低いレベルである。
たとえウィンフィールドに匹敵する実力者が(彼女が知るもの以外に)いたとしても、
会っていなければそれを実感するのは難しいものである。

「えーとね、アルちゃん」
「だが、やはり受け入れるしかないのだろうな」
「……え?」

あのウィンフィールドのことだ、死んだ時も彼の信念を貫いて死んだのだろう。
ならば、たとえ受け入れがたくても、受け入れることとしよう。
彼の死を受け入れないことは、彼の信念を侮辱することにもつながるのだから。
……そして、自分は自分の信念を貫く。
そう、九郎と再契約を結び、主催者・黒幕をともに打倒する。
もちろん、仮とはいえ現マスターの桂を死なせる気もない。
今は、桂を全力でサポートすることにする。

「汝は死なせんぞ」
「……え~と、アルちゃん、大丈夫なの?」
「うむ、妾は問題ない」
「……なら、いいけど……。うん、私は死なないよ、それにアルちゃんも」
「なら、行くぞ桂」
「うん」

そして、彼女達はまもなく着くであろう別荘地へと歩み始めた。




                 ◇◇◆◇◇




「なかなか見つからんな」
別荘地帯にある別荘、その中でも、初め彼がいた別荘の近くにある別荘の中を探していたが、見つからない。
こうなるんだったら、双七と合流するべきだったかと、後悔するが、
いまさら引くこともできない。
それに、これだけ探せば、他に探す範囲は限られている。
(残っているのは……)
九鬼の目が行くのは、初め彼がいた別荘の向かいの別荘である。
逃げ込むには、あまりにも安直な場所ではないかと思い、探していなかったのだが、
どうやらここが当たりらしい。

その玄関の前に立ち、当然ながら用心してノブを回す。
ドアを開けても、罠らしきものはない。
人の動く気配も特には感じられない。
だが、必死になって逃げたからだろう。
廊下には、逃げているときに散ったと思われる土が散らばっているのが分かる。
この別荘の中で息を潜めているのは、どうやら確実のようだ。

そうと分かれば、後は、この中に隠れているであろう士郎を見つけ、始末するだけである。
もっとも、探す方としては厄介なことだが、ここにある別荘群はそれなりに部屋数が多い。
まだ、少々時間がかかるかもしれない。
それに先程のこともあるので、罠には十分注意しなければならない。
そう思いつつ、九鬼は別荘の中へと進んでいく。

別荘の中を適当に調べていると、そのうち客間についた。
「……………」
その客間のクローゼットの周辺が妙に荒れている。
ぶっちゃければ、今まで他を探していたのは何だったのかと思ってしまうほどのわかりやすさである。
九鬼は、脱力しそうになるのを抑えながらも、クローゼットを慎重に明け……、

完全に脱力しそうになるのを必死にこらえた。
探していた衛宮士郎が気絶していたのだから、脱力したくもなる。
「気絶しているのだから、後は楽か」
さっさと始末して、双七を探すかと思いつつ、拳を振り上げて……

「だめぇーーーーーーーー!!!」

その行動は、女の叫び声で強制中断されることになった。




                 ◇◇◆◇◇




……少し、時間を遡って。
別荘地帯に着いた桂は目の前の光景を見て絶句した。
一軒の別荘が明らかに爆発したとしか思えない状況だったからである。

「ここで、戦闘があったのかな?」
「そう考えるのが妥当であろうな、注意を怠るなよ桂」
「は~い」
……といいつつも、爆発したであろう別荘の向かいへと歩いていく桂。
「待てーーー!!注意しろといったばかりだろうが!!」
いきなり、何も考えていないような行動をとる桂に怒るアル。
「でも、情報を集める必要性があるんだよ?」
「む、確かにそうだが……」
正直、戦力が心もとない現状では、このような明らかに危険な場所には桂を行かせたくないというのが、
アルの心の中の意見である。

「それに、私たちの知り合いにも会えるかもしれないでしょう?」
アルの勢いがそがれたと見て、桂は畳み掛けるように言う。
「……………」
アルが説得しても引きそうにない。
というより、仲間との合流を目指すアルも、本音は調べたいと思っていたので……、

「分かった、ただし、危険な状況だった場合、すぐに逃げるぞ」
「は~い」
妥協案を出して、別荘を調べることにした。

「奥から探そうよ」
という桂の意見の元、二人はこの別荘の一番奥にある客間へと入ると……

そこには、気絶している男に対し、拳を振り上げている大男の姿が……
どう見ても、殺し合いに乗っている人です。本当にありが(以下略)

そんな光景を見た桂は、アルの妥協案などうっちゃったまま、

「だめぇーーーーーーーー!!!」

と叫ぶことになった。




                 ◇◇◆◇◇




……で、この光景を変な格好をした女の子に目撃された九鬼は、内心舌打ちしたい気分だった。
自分としては、殺し合いに乗ったこの男を始末するための行動だったのだが、
この光景だけを見れば、勘違いされるのは当然であろう。

「こんな殺し合いに乗るなんていけません!!」
普通の人間ならば当然するである主張に対し、九鬼は立ち上がり彼女と向かい合う形で言う。
「俺は、むしろ殺し合いを是認している人間を始末しようとしているのだがな」
「たとえ、そうだとしてもだめです!!」

訂正、出会ってしまったのは普通の人間よりかなりはるかに甘い人間のようである。
自分の発言に対し、動揺もせずに返答するのは、ある意味大物ではあるが……
この場を収めるのは難しいかもしれない。

「そもそも、汝は本当にそう思って行動しているのか?」

そう声をかけたのは、共にいた小さな人間(?)である。
彼女の小ささに驚きつつも、九鬼は答える。

「俺は事実を言ったまでだ。が、それを信じるかどうかはお前たちの自由だ」

「アルちゃん、そうじゃなくて、そもそも人を殺そうとすること自体がいけないことだよ」
「いいか桂、今はそんな甘いことを言える状況じゃないんだぞ」
「でもでも、だからってあっさり人を殺そうとしたら、それこそ主催者の思う壺だよ」
「結果的にそうなったとしても、降りかかる火の粉は払わなければなるまい」

……九鬼の返答は無視されたまま、二人で勝手に口論を始めてしまった。
九鬼個人としては、さっさとこの状況を打破したいのだが、
衛宮士郎を始末するにしても、ここから逃げるにしても、状況を悪化させることにしかならないだろう。
結局、彼は二人の口論が終わるまで待つことにした。




                 ◇◇◆◇◇




衛宮士郎が意識を取り戻したのは、女性の叫び声が聞こえた直後であった。
目を開けた彼が最初に見たものは、さっき撒いたはずの九鬼耀鋼の姿であった。

(まずい……)
こう思った彼であったが、しばらく見てみると、九鬼の注意は客間の入り口付近にある女の子に向けられているようだ。
そう気づいた彼は、この状況を打破するための方策を考えることにした。
目の前にいる九鬼への襲撃は当然却下である。結果が目に見えている。
左腕の布をとけば何とかなるかもしれないが、そんなことをすれば九鬼に気づかれるだろう。
……となると、残るは女の子を襲い、そのまま逃げることである。
彼女は、変な格好こそしているものの、見た目は華奢で強そうに見えない。
うまくいけば、襲っただけで相手が飛びのいて、自分は逃走経路を確保できるかもしれない。
うまくいかないにしても、九鬼を襲うよりは、はるかにマシと考えた士郎は、維斗を持って女の子に襲い掛かった。

「えっ?」

動揺を見せた彼女に対し、ある種の牽制の意味を込めて刀を振るった士郎であったが、

彼には、いくつかの誤算があった。

まず第一に、彼女の見た目や性格からは判断しづらいものの、羽藤桂も、それなりの修羅場をくぐっていたということである。
当初こそ、動揺を見せたもののすぐに立ち直ることができる人間なのである。

第二に、彼女の身体能力がアルによって強化されていたことである。
今の彼女は、並大抵の人間をはるかに超える身体能力を備えているのである。


そんな彼女に対し、疲労が激しく、かつ逃げるために放った牽制の意味でしかない刀は、


彼女が後ろに跳ぶことによってあっさりかわされ、


追撃するために士郎が維斗を振りかぶり、


それを振り下ろす前に、


士郎に急接近した彼女の、その拳は、見事士郎の腹に直撃していた。


それを受けた士郎は思わずよろけて、膝をつくことになる。


「あ、あれ?」

……その光景に、それを成した本人がもっとも驚いていたが。

(こんなところで……)
膝をついた士郎であったが、彼はあきらめてはいなかった。
より、正確に言えばあきらめるわけにはいかなかったのだ。
そう、自分はサクラノミカタであり、桜を救わなければならないのだから……
こんなところで屈するわけにはいかないのだ。

そんな半ば執念のような気持ちが、彼を奮い立たせ、
この苦境を脱するための最終手段をとらせることとなった。


具体的な行動で表せば、


彼は、その左腕の布を解いた。




                 ◇◇◆◇◇



「桂、しっかりしろ、桂!!」

そう呼びかけるアルは、普通の人間の大きさまで戻っていた。
負傷した桂に対し、応急処置をするためである。

この状況になる前、つまり、自分たちと戦っていた男が、左腕の布を解いた直後、
アルは、何が起きたかよく分からなかった。

アルに分かったのは、彼の左腕から一瞬何かが出現し、
その一瞬でそれが桂の右腕を切り飛ばした。
……ただ、それだけであった。

その後、男はすぐに逃げ去ったのだが、今その男の行方はどうでもいい。
アルがしなければならないのは、気を失った桂を治療することなのだから。

幸い、ここには応急処置のための道具がそろっている。
もっとも、自分ができることはたかが知れているのだが、治療しないよりはマシだろう。
というわけで、アルは桂に応急処置を施すための準備に入った。




そんな光景を見ていた九鬼は、何もしようとしなかったわけではない。
最初、士郎が桂に襲い掛かったときは、確かに(彼としては不覚であるが)不意をつかれたが、
士郎が左腕の布を解いたときは、危険性を察知し、助けに入ろうとした。
……結局、間に合っていないのだから、その行動はむいみなものだったのだが。

そんな彼は、特に医術の心得というものはなかったので、アルの行動に手を貸すこともなかったが、
立ち去る気もなかった。

彼は、アルの存在が気になったのである。
アルは、さっきまで掌サイズの大きさだったのに、今は人間大の大きさに変わっている。
それに伴い、桂の衣服が変わることになったことから、
彼はこの二点に何か因果関係があると考え、その力に興味を示したのである。
もしかしたら、主催者を打倒するための鍵を握っているかもしれない。
そんな期待を込めつつ、アルに対し質問をぶつけるために、
彼女らの状況が安定する時を、九鬼は静かに待つこととした。



【H-4 別荘の一階客間 朝】
【チーム『天然契約コンビ』】

【羽藤桂@アカイイト】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式、アル・アジフの断片(アトラック=ナチャ)
       魔除けの呪符×6@アカイイト、古河パン詰め合わせ27個@CLANNAD
【状態】:右腕切断、気絶中、アル・アジフと契約
【思考・行動】
基本方針:島からの脱出、殺し合いを止める。殺し合いに乗る気は皆無
0:気絶
1:アルと協力する
2:知り合いを探す
3:柚原このみが心配
4:ノゾミとミカゲの存在に疑問


【アル・アジフ@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:サバイバルナイフ
【所持品】:支給品一式、ランダムアイテム×2
【状態】:魔力消費小、羽藤桂と契約、ちびアル化
基本方針:大十字九郎と合流し主催を打倒する
0:桂を治療する
1:桂と協力する
2:九郎と再契約する
3:戦闘時は桂をマギウススタイルにして戦わせ、自身は援護します
4:まずはリゾートエリアで情報収集、信頼できる仲間を探す
5:時間があれば桂に魔術の鍛錬を行いたい

【備考】
※古河パン詰め合わせには様々な古河パンが入っています。もちろん、早苗さんのパンも混じってます。
※魔除けの護符は霊体に効果を発揮する札です。直接叩き付けて攻撃する事も可能ですし、四角形の形に配置して結界を張る事も出来ます。
 但し普通の人間相手には全く効果がありません。人外キャラに効果があるのかどうか、また威力の程度は後続任せ。
※マギウススタイル時の桂は、黒いボディコンスーツに歪な翼という格好です。肌の変色等は見られません。
 使用可能な魔術がどれだけあるのか、身体能力の向上度合いがどの程度かは、後続の書き手氏にお任せします。
※アトラック=ナチャを使えるようになりました。
※制限によりデモンベインは召喚できません。
※桂はサクヤEDからの参戦です。
※B-7の駅改札に、桂達の書いたメモが残されています。
※アルからはナイアルラトホテップに関する記述が削除されています。アルは削除されていることも気がついていません。



【九鬼耀鋼@あやかしびと -幻妖異聞録-】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式、不明支給品1~3、日本酒数本
【状態】:健康、少しだけ耳が痛い
【思考・行動】
 基本:このゲームを二度と開催させない。
0:桂とアルの状態が安定するまで待つ。
1:以下の目的のため、駅へと向かう。電車が走っていない、または待ち時間が長ければ別荘地やボート乗り場を探索
2:首輪を無効化する方法と、それが可能な人間を探す。
3:制限の解除の方法を探しつつ、戦力を集める。
4:自分同様の死人、もしくはリピーターを探し、空論の裏づけをしたい。
6:如月双七に自身の事を聞く。
7:主催者の意図に乗る者を、場合によっては殺す。

【備考】
※すずルート終了後から参戦です。
 双七も同様だと思っていますが、仮説にもとづき、数十年後または、自分同様死後からという可能性も考えています。
※今のところ、悪鬼は消滅しています。
※主催者の中に、死者を受肉させる人妖能力者がいると思っています。
その能力を使って、何度もゲームを開催して殺し合わせているのではないかと考察しています。
黒須太一支倉曜子の話を聞きました。が、それほど気にしてはいません。
※別荘の一角で爆発音がありました。
※アルに対して興味を示しました。




                 ◇◇◆◇◇




(この状態では、一瞬しか持たなかったか……)
あの苦境を脱するために、左腕の布を解いた士郎であったが、
心身ともに疲労している状態では、能力を生かすことは難しかったようだ。
……もっとも、その一瞬で状況を挽回できたのだからよしとする。
問題はこれからである。
九鬼に追われる可能性を考えた士郎は、別荘地帯を離れ、合流地点である駅の裏へ向かうこととした。
疲労を回復させ、能力をフルに使うためには、曜子と合流し、ある程度の安全を確保する必要があったからだ。
桜を救うためには、最後に彼女も切り捨てなければならないが、それはもとより合意の上のはずである。
そのときになるまで、十分に利用させてもらおう。
自分はサクラノミカタだ。
……だから、桜を救うためには、自分は何だってしてみせる。

そう心の中で、改めて誓った彼は歩み続ける。
間桐桜が第一回放送で呼ばれたこと、そして、優勝者は死者をよみがえらせる権利も手に入ると放送されたこと、

そのどちらも彼が知らないという事実が、今後の彼にどのような影響を与えるのか、

それは誰にも分からない。



【H-4 別荘地帯よりもやや北 朝】

【衛宮士郎@Fate/stay night[Realta Nua]】
【装備】:維斗@アカイイト
【所持品】:支給品一式×2、ゲーム用のメダル(500枚)、火炎瓶×6、リセの不明支給品(0~1)※確認済み、赤い聖骸布
【状態】:強い決意(サクラノミカタ)、肉体&精神疲労(大)、脇腹に激痛。
【思考・行動】
 基本方針:サクラノミカタとして行動し、桜を優勝(生存)させる
1:この周囲に居るかもしれない桜を探す
2:桜を捜索し、発見すれば保護。安全な場所へと避難させる
3:支倉曜子の『同行者』として行動し、最大限に利用し合う
4:桜以外の全員を殺害し終えたら、自害して彼女を優勝させる
5:脱出の可能性があるのならば、それも一考してみる
6:機会があれば、カジノに出向きメダルの使い道を確認しておく

【備考】
※登場時期は、桜ルートの途中。アーチャーの腕を移植した時から、桜が影とイコールであると告げられる前までの間。
※左腕にアーチャーの腕移植。赤い聖骸布は外れています。
※士郎は投影を使用したため、命のカウントダウンが始まっています。
※士郎はアーチャーの持つ戦闘技術や経験を手に入れたため、実力が大幅にアップしています。
※第一回放送を聞き逃しています。



081:Crossing The River Styx 投下順 083:少女のおちる朝に
081:Crossing The River Styx 時系列順 083:少女のおちる朝に
065:End Of All Hope 衛宮士郎 098:Steelis my body, and fireis my blood/絡み合うイト(前編)
065:End Of All Hope 九鬼耀鋼 098:Steelis my body, and fireis my blood/絡み合うイト(前編)
066:夜明け前 羽藤桂 098:Steelis my body, and fireis my blood/絡み合うイト(前編)
066:夜明け前 アル・アジフ 098:Steelis my body, and fireis my blood/絡み合うイト(前編)



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