ガイアガンダム GAIA GUNDAM |
登場作品 |
機動戦士ガンダムSEED DESTINY |
型式番号 |
ZGMF-X88S |
全高 |
17.8m |
重量 |
69.85t |
所属 |
地球連合軍 |
武装 |
MMI-GAU25A 20mmCIWS MA-BAR71XE 高エネルギービームライフル MA-M941 ヴァジュラビームサーベル MMI-RS1 機動防盾 |
搭乗者 |
ステラ・ルーシェ |
【設定】
ザフト軍が開発した試作型可変モビルスーツ。
インパルスガンダム、
カオスガンダム、
アビスガンダムと同時期に開発したセカンドステージシリーズの中の一機。
開発コードでもある機体名は地上での活躍の期待をギリシャ神話の地母神の偉大さに肖ったもの。
インパルスと同様にパワーエクステンダーとVPS装甲を採用し、デュートリオンビーム送電システムにも対応している。
型式番号の最初の8は陸戦用である事を示しており、地上での飛行こそ不可能なものの、
バクゥや
ラゴゥを参考とした四足獣型のMA形態で軽量故の高い運動性を活かして地上での一撃離脱や近接戦等の高機動戦闘を主眼としている。
セカンドステージシリーズは
前大戦で活躍した
フリーダムガンダムや
ジャスティスガンダム等の核動力MSをベンチマークとしている部分もあり、得意なエリアで戦えばそれらを超えると言われている。
本機がそもそもバクゥ等から派生したとも言えるためかバリエーション機はザフトには存在しないが、地球連合軍が本機から得たデータを利用してワイルドダガーを開発している。
見た目はビームライフルとシールドと頭部を
ダガーLのものに置き換え、ビーム突撃砲とグリフォン2ビームブレイドを撤去し、MA形態の頭部にガトリング砲、尻尾に滑腔砲、背中に追加装備用のタレットを追加し、それ以外はまんま
ガイアといった形。
パーツ共通化で性能の割にかなりお安く抑えられた様で、バクゥの様な特徴を持った機体が今までいなかった事もあってかX300系の試作機という体でありながら70機が生産され、ゲリラの制圧等に重宝されたとされる。
【武装】
MMI-GAU25A 20mmCIWS
セカンドステージシリーズ全機共通で採用された機関砲。
頭部に2門が内蔵されている。
MA-BAR71XE 高エネルギービームライフル
専用のビームライフル。
MA形態時は右肩部に装備される。
セイバー用のMA-BAR70を基に外装やセンサーを地上戦向けの仕様にしたもの。
MA-M941 ヴァジュラビームサーベル
アビスを除くセカンドステージシリーズ共通で採用されたビームサーベル。
両腰に1基ずつ装備しているがMA形態では使用不可。
ワイルドダガーでも同様の位置にビームサーベルが搭載されているが、そちらは基部が可動する事でMA形態時にも使用可能で、撤去されたグリフォン2の役割を兼任している。
MMI-RS1 機動防盾
専用の耐ビームシールド。
MA形態時は腹部に装備されるが、バクゥが機体下側からダメージを受けやすかった事への反省も兼ねている。
【武装:MA形態時】
MMI-GAU1717 12.5mmCIWS
カオス、アビスと共通で採用された機関砲。
MA形態時の頭部先端に4門内蔵しており、地上掃討を主目的としている。
MA-81R ビーム突撃砲
背部に搭載されたカオスにも採用されたビーム砲。
MA形態での使用を主目的としているが、姿勢や状況によってはMS形態でも使用可能。
MR-Q17X グリフォン2ビームブレイド
背部の姿勢制御ウイングに搭載されたMA形態用の格闘兵装。
バクゥと同様にすれ違い様に使用する。
【原作の活躍】
カオス、アビスとともに地球連合軍の特殊部隊「ファントムペイン」によって強奪される。
デブリ帯やユニウスセブンでの戦闘ではMA形態でデブリの外壁を疾走したり、高い運動性能でルナマリアの
ガナーザクウォーリアと近接戦は互角、ダーダネルス海峡での戦闘ではハイネの
グフイグナイテッドとも互角の戦いを繰り広げ、ハイネのグフをビームブレイドで両断するなど地上、宇宙問わず活躍する場面が多かった。
ロドニアでのステラの暴走による単独出撃ではインパルスと
セイバーと交戦した結果、コクピットへの攻撃で機体が落下してステラが意識を失った事でステラは捕虜となり、機体はミネルバに回収された…
はずだったが…
【搭乗者】
ステラ・ルーシェ
CV:桑島 法子
地球連合軍が作り上げた生体CPU「エクステンデッド」の一人。
特殊部隊ファントムペインに属する金髪の美少女。
暴走抑制用のブロックワードは「死(ぬ)」で、これが含まれる言葉を聴くと錯乱状態に陥って泣き叫んでいた。
普段は優しく大人しい性格だが、戦闘になると凶暴な性格に変貌する。
幼少時代の訓練での悲しげな表情を見る限り、普段の性格が素の模様。
同じエクステンデッドのスティングやアウルと共にプラント・アーモリー・ワンに潜入、ザフト軍のセカンドシリーズの1機であるガイアを奪取し愛機とする。
以後
シン・アスカらザフトの面々と戦闘を繰り広げ、特にシンとはお互いパイロットと知らずに交流を重ね、ガイアがザフトにより再奪取された際にはシンに衝撃を与えた。
保護されたステラはザフトではエクステンデッドの生命維持が不可能であり、必要なデータを取った後研究素体として解剖されるであろう事を知ると、シンとレイによって連合に返還された。
その際上官であるネオ・ロアノークと「約束してくれ!戦争とか…モビルスーツとか…そんな事とは無縁の優しくて暖かい世界に彼女を帰すって!」という口約束を結ぶが
…
【原作名台詞】
- 「死ぬのはダメ!怖い!」
- エクステンデッドを無力化させる「ブロックワード」を聞かされた時の反応。
彼女の場合は「死」がそれであり、エクステンデッドとなる前の彼女には「死」に関するトラウマがある様子。
- 「守る…」
- 助けてくれたシンにブロックワード(「死ぬ気かこのバカ!」)を言われた際に取り乱したものの、彼がステラを抱きすくめながら言った「俺が守るから」という言葉で安心して以降、ステラは「守る」=「死なない」という認識を持つ。
「死」を怖くなくしてくれたこの言葉とシンは、彼女にとって大切な存在となった。
- 「邪魔だぁぁッ!!」
- ハイネ機撃墜の瞬間。
本来はフリーダムを狙ったのに間に入って来たのだからそう言いたくもなる。
なお、フリーダムには蹴りを入れられて返り討ちにされた。
- 「何だお前…ここはッ!?」
「知らない…アンタなんか知らない!!」- ディオキアでの記憶を消されている為、シンに敵意を剥き出しにする。
シンはなおもステラを落ち着かせようとするが、今のステラにとってシンは敵でしかないので拒絶してしまう。
ここでシンは軍医から彼女が連合のエクステンデッドだと知らされショックを受けた。
- この時のステラは暴れ回って看護婦にも被害を与えたという理由で、ベッドにベルトで縛り付けられている状態だった。
それでもベルトで擦り切れて出血する程もがいたので、上記の台詞のあと見かねた軍医に鎮静剤を打ち込まれ、白目を剥いて意識を失った。
【VS.シリーズの活躍】
連合VSZ.A.F.T.
家庭用の追加機体として登場。
コストは450で、BR・バルカン・ビームサーベルの3点セットを備えた万能機。
この頃はまだゲームシステム上の「変形」は与えられておらず、MA形態を見せるのは射撃チャージと一部の格闘でのみ。
連合VA.Z.A.F.T.II
コストはそのままに可変機として登場。
変形により地走型のMA形態に変形するが、バクゥやラゴゥのように水平機動オンリーではなく、ジャンプではEXVS.における慣性ジャンプに近い3次元機動ができるという点は本機独自の強み。
スタンダードなBRに優秀な足回りと判定自体は悪くないが攻撃時間が長いN格闘と、あまり動かないが素早く終わる横格闘に覚醒時の爆発力の無さという特徴から、(本シリーズにおける)
ブリッツの後継機的な立ち位置となっている。
このため、前作でブリッツ使いだったプレイヤーが(無印機体解禁以降も)ガイアに乗り換えるというパターンは多かった。
MS形態ではBRを基本とした素直な挙動の万能機だが、本機独自の強みはMA形態の独特の機動性と曲げ撃ちによるねじ込み能力にある。
元々高い速度の変形BDで敵に曲げ撃ちBRをねじ込み、更に空中での素早い変形解除動作を利用した強襲、そしてルージュの横格並に隙が少ない横格1段止めや抜刀キャンセルによる着地硬直の上書き等、万能機として必要な分と更に機動性方面に+αの能力を揃えているため、ARFGの一角として高い使用率を誇った。
EXVS.FB
連ザと違い、MS形態ではガンポッドを飛ばすカオスと一斉射を放つアビスの2種のアシストを呼ぶ射撃寄り万能機だが、特格で
リボーンズガンダムのように換装による変形を行うことで近距離地走機の特性を持つMA形態となる。
双方のキャンセルルートが充実している
シナンジュやリボーンズガンダムと違い、コスト2000となった影響か、MS形態では各アシストからのキャンセルルートが無く、MA→MSは前格闘or格闘前派生→射撃派生かMS時CS→特格くらいしか無いというある意味一方通行に近い状態となっている。
覚醒技はビームブレイドで複数回斬り抜け、トドメにMS形態で2刀流ビームサーベルによる3連撃。
キャンセルルートの少なさと特殊移動技のデブリ蹴りの存在からかMA形態でもそれ程ブースト速度が上がる訳でもないので扱い辛く、ある意味似た者同士のスローネドライと違い修正も来なかったのでマニア向けの機体となっている。本格的なテコ入れは次回作以降に持ち越しとなった。
ステラの台詞はリボンズやヒイロなどのように他作品のキャラと会話しだすことはないが特殊台詞の数は結構ある。
他のキャラにもよくあるが原作初期の妙に理性的というか普通の喋り方をする台詞があったり、まるでニュータイプのように人の心に触れるような台詞もある。
掛け合い台詞ではないため分かりにくいが、ボス機体のドズルとはお互いに特殊台詞が用意されているほどの充実っぷり。
その一方で原作では聞いたり発言したら暴走するブロックワードそのものである「死」を連想しそうな「殺してやる…」などという台詞どころかド直球で「死ねぇーッ!」などと言ってしまっており、キャラ崩壊感が強い。
因縁のストライクに台詞がない、原作とキャラの呼び方が違っているイザークや次回作のキャラがいろいろとおかしいレイよりはマシかもしれない。
EXVS.MB
メインの威力、及び耐久値の増加、更に大幅なキャンセルルートの追加など、全体的に強化がなされた。
EXVS.2
射撃CSのビーム突撃砲に照射ビームが追加され、アシスト全般がサブ射撃に統一された。
これに伴い、特殊射撃に単発強制ダウンのビームライフル【高出力】が新たに追加されている。
また、アシストからアウルとスティングのボイスが消え、代わりに2人を呼び出すステラのボイスが追加された。
またSEED系楽曲として『悪の三兵器』が削除された代わりか、今作では
BGMに『GAIA×CHAOS×ABYSS』が追加された。
しかしこの曲がデフォルトでBGMとして設定されているのはガイアのみであり、謎の優遇を受けている。
EXVS.2 XB
射撃性能、荒らし性能が上がり歴代最高ともいえるようになった。
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
- MS形態時:ビームサーベルを抜いて構える。劇中で見せた抜刀シーンの再現。
- MA形態時:MA形態でビームブレイドを展開してこちらを向いてポーズ。
- 覚醒時:カオス、一斉射の体勢のアビスと共にポーズをとる。ガイアのポーズはHGプラモデルの箱絵に似ている。
敗北ポーズ
仰向けの状態で倒れている。ビームライフルとシールドは持っていない。ロドニアの戦闘で撃墜されたシーンの再現か?
【その他の活躍】
ガンダムビルドファイターズトライ
第14話の全日本ガンプラバトル選手権大阪予選の決勝戦で黄色と黒の虎柄に塗装された機体が登場、使用者は大木仁高校のチーム「タイガー&ラビット」。
MA形態で僚機の食い倒れ人形ジェスターガンダムとタコ焼きウォルターガンダムと共に飛行していた所を、遠距離からのガンダムトライオン3の高出力ビームを避けきれずにまとめて撃墜された。
ガンダムビルドダイバーズ
リク達が出会った女性ダイバー「ステア」の使用するガンプラとして登場、本人の好みかMA形態がデフォルトとなっている。
ステアは過去に自身のミスで所属フォースのランクが下がった事を気に病んでおり、見捨てられたくない一心でブレイクデカールに手を出していた。
最初はリク達に友好的だったがイベント中に突然襲い掛かり、ブレイクデカールを使用してMS形態に変形。
リクの説得にも耳を貸さず
ガンダムダブルオーダイバーと戦うが敗北、ステアも仲間から慰められて改心した。
なお、前話の
ザムドラーグとは違い本機は本来ならブレイクデカールを使わなくても普通に変形出来る。ステアの元ネタや使用時の演出を見るに、おそらくデストロイガンダムのオマージュと思われる。
+
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ステア |
ステア
CV:上田麗奈
「アークエンジェルス」の女性ダイバー。
自分がフォースの足を引っ張っていると思い込み、それを払拭しようとブレイクデカールに手を出してしまう。
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スーパーロボット大戦
基本的にステラを生存し仲間にできるとデフォルト機としてついてくる。
『K』と『L』だとバルドフェルドを乗せるのとバルドフェルド仕様に変わる。
『L』だとミネルバ正式加入時には乗り手のいない状態で加入し、アスランのデフォルト機が長らくザクなので本機に乗せ換えるプレイヤーもいたはず。
最終更新:2024年02月05日 15:33