東名首都圏電気鉄道2000系電車
2000系電車(2000けいでんしゃ)は、1989年に登場した東名首都圏電気鉄道が保有する近郊形直流電車。


主要諸元
起動加速度 | 3.0km/h/s |
営業最高速度 | 140km/h |
設計最高速度 | 160km/h |
減速度 | 4.5km/h/s(通常) 5.2km/h/s(非常) |
最大寸法 | 20,000×2,950×4,140mm |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1,500V |
モーター出力 | 120kW 1C8M:M-MT61S 1C4M:M-MT64S |
編成出力 | 120kW×16=1,920kW(8両編成) |
歯車比 | 1:5.19 |
駆動装置 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
制御方式 | 界磁添加励磁制御 1C8M:M-CS57B 1C4M:M-CS59A |
ブレーキ方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (応荷重、遅れ込め制御、直通予備、救援、耐雪、抑速ブレーキ付き) |
保安装置 | ATS-SW・東名CS-ATC・ATC-IM 列車防護無線装置・EB,TE装置 |
概要
東名首都圏電気鉄道の稼ぎ頭である新快速のサービス向上とラッシュ時の快適性向上を図るために新製投入された。東海道湾岸鉄道体制移行後初の新型車両であり、それだけに当時の東海道湾岸鉄道の技術などが惜しみなく投入されている。
開発にあたっては、1988年にJR西日本快速「マリンライナー」用213系Tsc車の設計を担当した近畿車輛が、同車のエクステリアを基本としつつ、同車の親会社である近畿日本鉄道向け5200系で採用した、3扉転換クロスシートや扉間の連窓構造などを盛り込んだ設計コンセプトを提案し、それを全面的に採用する形で実設計が行われた。
明るく、落ち着きのある車内を念頭において開発された車内設備は登場から20年が経過した今も好評で、3000系シリーズなどにも1000系と同様の考え方が用いられている。また、下枠交差式パンタグラフや幕式の種別表示器とLEDの行先表示器の組み合わせなど、現在でも東名首都圏電気鉄道の主流となっている機器を多数搭載するなど、東名首都圏電気鉄道の1980年代の鉄道車両の集大成にして以降の車両の基礎ともなった車両である。
なお、本系列は最高速度が140km/hに設定されているが、初期製造グループの新造直後に一部装備を改造の上で東名本線において160km/hによる試験走行を行い、特急「サンダーバード」用10000系や3000系の開発において貴重なデータを提供した。
編成
左側を浦和美園・木更津方、右側を新沼津・東鉄霞ヶ関方とする。
- 沼津総合車両所所属車
- A編成
クモハ1000-0 Mc |
モハ1000-0 M' |
サハ1000-0 T |
モハ1100-0 M1 |
サハ1100-0 T1 |
モハ1100-0 M1 |
サハ1100-0 T1 |
クハ1000-0 Tc |
- B編成
クモハ1000-0 Mc |
モハ1000-0 M' |
サハ1000-0 T |
モハ1100-0 M1 |
サハ1100-0 T1 |
クハ1000-0 Tc |
- C編成
クモハ1000-0 Mc |
モハ1000-0 M' |
サハ1000-0 T |
クハ1000-0 Tc |
- 綾瀬総合車両所成田支所所属車
- NA編成
クモハ1000-0 Mc |
モハ1000-0 M' |
サハ1000-0 T |
クハ1000-0 Tc |
クモハ1100-0 Mc1 |
サハ1100-0 T1 |
モハ1100-0 M1 |
クハ1100-0 Tc1 |
- NB編成
クモハ1000-0 Mc |
モハ1000-0 M' |
サハ1000-0 T |
モハ1100-0 M1 |
サハ1100-0 T1 |
モハ1100-0 M1 |
サハ1100-0 T1 |
クハ1000-0 Tc |
- NC編成
クモハ1000-0 Mc |
モハ1000-0 M' |
サハ1000-0 T |
モハ1100-0 M1 |
サハ1100-0 T1 |
クハ1000-0 Tc |
- 静岡総合運転所所属車
- K編成
クモハ1000-0 Mc |
モハ1000-0 M' |
サハ1000-0 T |
クハ1000-0 Tc |