東鷹快速鉄道 TS2100系電車
TS2100系(てぃーえすにせんひゃくけい)電車は、東鷹快速鉄道の通勤型電車。
TS2100系(てぃーえすにせんひゃくけい)電車は、東鷹快速鉄道の通勤型電車。
TS2100系 Tc-2101
概要
1986年に第一編成(2101F)が落成。当時最新の技術を結集した高度な電機子チョッパによる主回路制御が特徴。電力回生ブレーキを装備し、省エネ・高速化に大きく貢献した。
多摩みどり線の快速運転開始に合わせ製造されたが、将来的に中距離・高規格の新路線開業を視野に入れた上で設計されており、不燃化A-A基準に対応していたり、多摩みどり線においてはオーバースペックなほどの加減速性能を持ち合わせている。(この"新路線"が後の立川セントラルラインである)
多摩みどり線の快速運転開始に合わせ製造されたが、将来的に中距離・高規格の新路線開業を視野に入れた上で設計されており、不燃化A-A基準に対応していたり、多摩みどり線においてはオーバースペックなほどの加減速性能を持ち合わせている。(この"新路線"が後の立川セントラルラインである)
私鉄と国電のスタイルを混ぜたようなブラックフェースや白い車体に矢のような細い赤帯を配したアグレッシブなデザイン、高性能な制御装置から東鷹快速鉄道のイメージアップを図ることができたが、製造コストの高さがネックとなり72両(8両固定×9編成)のみの製造に終わった。
登場時は多摩みどり線の快速列車で活躍、立川セントラルラインが開業すると共に立川車両センターへ転属、TS2300系の登場まで第一線で活躍していた。現在では立川CLの快速・各駅停車で使用されている。
TS2100系 Tc-2108 AVFチョッパ試作編成
最終増備車である2108Fは各種試験・データ取りの為に、主回路制御をAVFチョッパとして落成した。
また試作編成であることを分かりやすくするため、ベースの塗装を白からアイスブルーに、前面上部に赤帯を追加、側面の帯を小変更、「AVF」のロゴも追加している。この試作車で得た様々なデータを基にTS2200系が製造されたが、現在でも外装・制御器共に量産車との統一化改造は行われていない。
最終増備車である2108Fは各種試験・データ取りの為に、主回路制御をAVFチョッパとして落成した。
また試作編成であることを分かりやすくするため、ベースの塗装を白からアイスブルーに、前面上部に赤帯を追加、側面の帯を小変更、「AVF」のロゴも追加している。この試作車で得た様々なデータを基にTS2200系が製造されたが、現在でも外装・制御器共に量産車との統一化改造は行われていない。
機器構成・性能
主電動機はMT64をより高回転型に改良したMT64R(定格出力130kW)で、これをCH1-VR型チョッパ制御器及びCS53R型主制御器により制御する。
歯車比は1:6.07で、起動加速度は2.9km/h/s(6M2T)、最高速度110km/h。
電磁直通空気ブレーキHSC-Dを採用、強化ディスクブレーキにより強力な制動力を持つ。
円筒案内式軸箱支持、潤滑油式ボールベアリング軸受を採用したダイレクトマウント式空気バネ台車により蛇行動やピッチングを抑え高いレベルの高速安定性・乗り心地を実現した。
歯車比は1:6.07で、起動加速度は2.9km/h/s(6M2T)、最高速度110km/h。
電磁直通空気ブレーキHSC-Dを採用、強化ディスクブレーキにより強力な制動力を持つ。
円筒案内式軸箱支持、潤滑油式ボールベアリング軸受を採用したダイレクトマウント式空気バネ台車により蛇行動やピッチングを抑え高いレベルの高速安定性・乗り心地を実現した。
主要諸元
起動加速度 | 2.8km/h/s |
設計最高速度 | 110km/h |
減速度 | 3.7km/h/s(通常) 4.8km/h/s(非常) |
全長 | 19500mm |
全幅 | 2,800mm |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1,500V |
モーター出力 | 130kW |
編成出力 | 130kW×24=3120kW(8両編成) |
駆動装置 | TD平行カルダン歯車形たわみ軸継手方式 |
電動機 | 直流直巻電動機 |
制御装置 | サイリスタチョッパ制御・弱め界磁制御 |
ブレーキ方式 | 回生制動併用電磁直通空気制動 直通予備ブレーキ |
保安装置 | ATS-M |
編成組成
Tc2110 | M2120 | M'2130 | M2140 | M'2150 | M2160 | M'2170 | Tc2180 |
ATS/ATC | Pt CH | MG CP | Pt CH | MG CP | Pt CH | MG CP | ATS/ATC |
Pt…パンタグラフ、CH…チョッパ制御器