VP制度

この追加ブースターはHP,MP以外にVPという値を追加し、出来る事を増やすシステムです。
VPはヴァイタルポイント(体力値)の略で、これを消費することで
技能の連続使用や、使用回数制限、特殊技の使用、食事や睡眠のメリットが出ます。

これによりキャラクターの個性付けやテクニカルな戦略が行えるようになります。
但し、ルールの複雑化は避けられず、混乱をきたす恐れが有ります。
数値の管理が苦手な人も注意が必要であるため、導入には十分な配慮が必要です。

VP追加で変更される点

MPの後ろに 50/60 という表示が行われます。
左が現在の体力(VP)を表し、右が最大体力(MAX VP)を表します

このシステムの大きな変更点は、技能行為の大半にVPの消費が追加されることです。
このため、とりあえず判定といったことが不利になります。
但し、VPという数値で行動を制限するようになるため
既存の『一度行った技能は状況が変化しない限り再使用できない』という特性を持つ技能
即ち捜索や罠捜索が何度も行えるようになります。

次に素質の項目が追加されることです。
この項目はキャラクター製作時にのみ設定でき、設定した生まれによって特殊技が追加されます。
この特殊技はVPを大量に消費する代わりに、状況を左右しかねない効果を持ち
これらを有効活用することで、より戦略的なプレイが可能になります。

最後に、食事や休息に明確な意味が出ます。
今までの何となく時間が立ったから、かなり行動したはずだから、というだけでなく
数値で自発的に判断させることが可能になります
また、空腹や飢餓が明確に数値で表されるようになります。

この特性上、単発より長編や中篇での採用が有効かもしれません


VP値

ヴァイタルポイントの略で、キャラクターの体力を現します。
初期値はVP値は50、最大値は60に設定されています。
最大値の上限は100、最小値は存在せず、いくらでも-に振り切れます。
VP値は睡眠によって1hにつき10回復しますが、最大値以上にはなりません。
VPは大規模な移動時、技能の使用、特殊行動、特殊能力の使用に消費され、
VPが0以下になったキャラクターはその値分、すべてのD100判定に-ペナルティが入ります。
最大VPもVPと同じようなタイミングで減りますが、
最大VPは-になっても即座には影響がありません。

VP値は食料を食べるか、睡眠によってのみ回復し
最大VP値は食料を食べることでのみ、回復します。

つまるところ、食料を全く取らずに行動していると
やがて睡眠によってVP回復が行えなくなり、判定に厳しいペナルティを受ける事になります
なお、最大VP値が100を超える食料は食べれません。お腹が一杯だと判断してください。

VP最大値の目安
100~91:お腹一杯
90~81:所謂腹八分目程度 動くのに支障はないがこれ以上は食べれない 
80~61:お腹は空いていないが、満腹でもない
60~41:空腹
40~21:腹ペコ状態
20~00:調子は崩していないが、いつも通りの元気さとはいかない
  • 以下:基礎値と見比べておおよその判断。
    D100加えても0以上が出ない可能性が有る場合はフラフラ

疲労と飢餓

VPが減少し、マイナス値が大きくなると、判定結果が0以下になることがあります。
この状態を疲労状態と呼びます。
達成値が-1以下の場合は、その行動がVPを消費する行動だった場合でもVPをしませんが
判定に自動失敗したと見なされ、さらに眩暈により転倒状態になります。
また、基礎値+100が0以上にならない場合、その技能行為を行うことが出来ません。

また、最大VPのマイナス値が生命抵抗+100をVP値のマイナス値が上回っている場合
そのキャラクターはあらゆる自発的行動が行えなくなります。
この状態を飢餓状態と呼びます
なお、飢え死に処理は存在しません。GMの任意で定めてください。


素質による特殊技能

全ての生物はいくつかの素質を持って生まれます。
素質は、その生物が行動する上での原動力となるもので
立ち振る舞いなどの外的要因・思考などの内的要因のどちらにも影響すると言われています。
しかし、生まれ持った素質全てを活かしきれる事はなく
身体的・精神的・社会的理由において、有効化される素質は一つに絞られてしまいます。
つまりこの素質とは、今現在そのキャラクターの傾向を表すのに相応しい素質を言います。
(漸くするとペルソナっぽい何かです)

それら素質に応じて、3つの特殊な技を使用できるようになります。
この素質はどんなキャラであろうと自由に言い張ることが出来
何かを守る事に命を掛ける盗賊が【ナイト】を取ったり
闘争心に溢れた古代術師が【ウォーリアー】を取ったりできます

選択できる素質は一つだけですが、キャラクター付けにご使用ください

熟練の占い師は、その人の雰囲気から素質を割り出す事ができるといわれ
素質からその人物の運命を見出すこともできると言われています。


VP消費の特殊技は魔法と似たように以下のようにあらわされます
  • 【名前】
消費【 】 属性【 】
距離【 】 抵抗【 】
対象【 】 条件【 】
【詳細】

  • 【名前】
名前です
  • 消費
消費するVPです
基本的に消費を減らす方法はないため、記述どおりのVPを消費します
  • 属性
属性です。
なお目標値がかかった、精神や身体強化属性の効果を受けている状態で使用する場合
それが非解除属性でなければ確実に上書きします。

また、目標値を持つ特殊技の目標値は一律 経験*10+50になります。

  • 距離
効果範囲です
  • 抵抗
この効果を使用した際、相手が どの値で (抵抗されるとどうなるか)が記入されています
なお、任意(消滅)のように書かれていた場合は
判定不要で効果を受けるか受けないかを相手が決めることができ
かつ受けないを選択した場合にどうなるか、となります
この場合は、効果を受けないを選択すると何の効果も発揮されません
  • 対象
効果対象をあらわします。
  • 条件
発動するに必要な条件です。以下の3種類の発動タイミングのほか
VP以外の消費コストや、行動制限がある場合はここにかかれます

宣言:宣言時に使用することを宣言する必要があります
   VP消費や効果発揮は宣言した瞬間から適用されます。
   ダメージ+系のものを宣言した時に
   攻撃を外したり、自身が行動する前に行動不能にされた場合でも
   VPは既に消費されてしまってるため、発動キャンセルができません。
判定時:命中判定、回避判定、抵抗判定など何らかの行動の起点の判定前に宣言が必要です
    この系統の場合、使用前に行動不能にされた場合は発動しない判断が可能ですが
    発動した結果、攻撃を外したなどの場合はVPを無駄に消費することになります。
任意:どのタイミングでも使用する事を宣言し、使用できます。
   どのタイミングでも使用できるため、VPの無駄が有り得ません。



各素質の3能力

※なお、使用を宣言した時点で効果が発揮されています。
 つまりVPは消費されますし、抵抗上昇系は宣言時の段階から機能します

【ナイト】

「守護者」「見守る者」を表す素質
肉体・精神・社会的を限らず、他者をその手で人を守る者を表す

【ウォーリアー】

「戦う者」、「勇気有る者」を表す素質
困難や恐怖に立ち向かうことが出来る者を表す

【マジシャン】

「魔法使い」「奇術者」を表す素質
現実離れした、特殊な力を持つものを現す事が多い

【アサシン】

「冷徹なる者」「仕事人」を表す素質
人々が思い描く、闇に紛れ人を殺す暗殺者、に近い人物を表す者が多い。

【シーカー】

「追求者」「未来を見る者」を表す素質
未知を知りたがる、物事を追求する人物が多い

【クレリック】

「聖職者」「清らかなる者」を表す素質

【エキストラ】

「鍛えし者」「紛れる者」を表す素質

【コーズ】

「貫く者」「率いる者」を表す素質

【クリエイター】

「製作者」「創造者」を表す素質

【ヒーロー】

「英雄」「特別なる者」を表す素質。
危機に強い。

反存在

光ある場所に影はある。
正存在を極端ないし反対にしたような傾向の素質。但し共通点が何かある。

【ダークナイト】

「一途な者」「捧げる者」を表す素質
「守護者」「見守る者」を表す【ナイト】の反素質
肉体・精神・社会的を限らず、ある特定の人物のみを守る事に全力を注ぐ人物を表す

【ハイド】

「隠れる者」「隠れ家」を表す素質
「戦う者」、「勇気有る者」を表す素質【ウォーリアー】の反素質
隠れる事に長けるだけでなく、人々が隠れる場所となる事を表す

【ローグ】

「探索者」「器用なる者」を表す素質
「魔法使い」「奇術者」を表す【マジシャン】の反素質
特殊な才能は持たなくても、現実を見据え
ありふれた能力を使いこなす者を指すことが多い

【セージ】

「知識人」「過去を見る者」を表す素質
 「追及者」「未来を見る者」を表す【シーカー】の反素質
知識を溜め込む事を好むことが多い。

【パフォーマー】

「夢見る者」「演出家」を表す素質
 「冷徹なる者」「仕事人」を表す【アサシン】の反素質

【ファナティック】

「狂信者」「憧れる者」を表す素質
 「聖職者」「清らかなる者」を表す【クレリック】の反素質
狂信的、熱狂的に何かに夢中になる人物が多い

【オンリー】

「才ある者」「変わった人」を表す素質
 「鍛えし者」「紛れる者」を表す素質【エキストラ】の反素質

【アクセプター】

「補う者」「支える者」を表す素質
 「貫く者」「率いる者」を表す【コーズ】の反素質

【ミミクリー】

「真似する者」「模倣する者」を表す素質
「製作者」「創造者」を表す【クリエイター】の反素質

【ジェネラル】

「大衆」「一般なる者」を表す素質
 「英雄」「特別なる者」を表す【ヒーロー】の反素質

その他

【グラップラー】

「格闘家」「絡む者」を表す素質
肉体を扱う行動を好む他、他者と多くの関わりを持つ事が多い

【ストーリーテラー】

「語る者」「紡ぐ者」を表す素質

【ネクロマンサー】

「屍使い」「呪術師」を表す素質
根暗で悪いイメージを抱かれがちだが、屍を扱い物=人体に詳しい者として
医術に関わる者や、占い師に多いといわれる。

【ストレングス】

「力有る者」「強き者」を表す素質
荒々しくも、困難に打ち勝つ強さ(肉体的に限らず)を持つ者が多い

【ワールウィンド】

「速き者」「機敏な者」を表す素質
ちなみに流行に機敏、といった表現に繋げる事も可能

【クラウン】

「道化師」「自由人」を表す素質



その他複雑な追加ルール

追加はGM任意です

  • 睡眠深度
VP値が少なければ少ないほど起きにくくなる追加ルールです。
睡眠時、(50-現在のVP値)*5の目標値を持った睡眠にかかります。
したがって、何らかの物音で起きるためには精神抵抗でこの値以上を出さないと起きれません。
他者が起こす場合も同様です。
但し、18Rの間は一度抵抗に失敗するたびに目標値を-20してください。
つまりどんなに疲労していても12R(2分)かければほぼ起きる事になります。

なお、ダメージやアーリーバード等による強制起床には影響が無く
それらの効果を受けた瞬間に即座に目を覚まします。

なおGMは、このルール適用中に殴って起こす等の行動を取られた際に
1ダメージを与える
起こす側が素手(攻撃0 Cl11の武器)のダメージ*5を行い、起こされる側に生命抵抗を行う
 失敗時悶絶により(次の)Rの終わりまで行動不能
等、何らかのペナルティを加えるとしても構いません(勿論、事前に伝える必要が有りますが)

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最終更新:2011年11月27日 05:13