2020-07-06

Twitterで公開されたSSを引用しています。
引用元:桜瀬彩香氏Twitter(@kusurinomamono https://twitter.com/kusurinomamono

前 2020-06-29 交渉と調整
後 2020-07-11 「フッキュウ…」

雨の日


本日の更新はお休みとなります。
代わりにこちらで、薬の魔物のSSを書かせていただきますね。


ネア
「この贈り物のレインコートは、凄いのですよ!」
「うん。よく雨を弾くのだろう?」
「…また自慢してしまいました」
「とても気に入っているのだろう?」
「はい!これを着ていれば、また魔物さんな誰かが、か弱い乙女には雨を弾けないのだという事を忘れても大丈夫なのです」
「ご主人様…」

エーダリア
「今日は雨だろう?ミカエルと会うのは構わないが、ボールはやめた方がいいのではないか?」
「ネイ、泥だらけになるのでやめて下さい」
「…じりじりと後退しているな」
「やれやれ、逃げないように扉を閉めましょうか」
「ボールは屋内にして、ミカエルとは、散歩にしたらどうだ?」

ウィリアム
「…ネア、こんな所でどうしたんだ?」
「ディノと美味しい蜂蜜クリームのケーキを食べに来たのですが、…雨に濡れてしまったのです?」
「いや、返り血を流すのに丁度いいからな」
「返り血…」
「おっと、今回は鳥籠じゃなくて、精霊に絡まれただけだぞ?」
「その精霊さんはもう…」

グラフィーツ
「音階が二つしか合ってないな。この音の抜けはどうしたんだ?」
「ぐぬぅ…」
「折角、雨の日に相応しい曲を選んだのに、無残なものだな」
「優しくて悲しげな綺麗な曲ですね。私の母のお気に入りの曲によく似ているのです」
「…ほお、そうなのか?」
「大切な先生の曲なのだとか」

ミカ
「雨の日の夜は、このシュプリでどうだろう。ネア様が…知り合いが、飲んでいたものなんだ」
「偶然、ウィームのザハの焼き菓子が手に入ったのですが、一緒に召し上がられますか?」
「そうだね。そうしようか」
「ミカ様、ご主…げふん、私もウィームのカップケーキを買ってあるんですよ!」

ほこり
「これはあんまり美味しくないかな。びしゃびしゃしてる」
「わぁ、雨濡れ鳥も食べちゃったの?」
「だって、ジョーイがまだ会議終わらないんだもん」
「ほこりが参加すれば、すぐに終わるのにね」
「うん。みんな言う事聞いてくれるよ。でもね、それじゃ駄目なんだって」
「うん。そうかも」

ノア
「え、何で僕の部屋の前がこんなに濡れてるの…?」
「それは、ノアな狐さんが、雨の中で遊んで帰ってきて、ここでごろごろしたからですね」
「えっと、…流石にお兄ちゃんも、そんな事はしないと思うよ?」
「あら、私は目撃者ですよ?」
「…わーお。え、僕がやったの?」
ノアベルトが…」

ディノ
「雨の日は特別なのだろう?」
「はい。雨の日の夜は美味しい紅茶などが飲みたくなりますので、特製のミルクティーを淹れますね」
「ご主人様!」
「そしてお茶を飲みながら、なぜ私が捨てたメモを隠し持っているのか話し合いましょう」
「あのメモに、君は特別と言う文字を書いただろう?」

ヨシュア
「僕を怒らせるなんて、馬鹿だよね。あんな船、雨で潰してしまおう」
「程々にしないと、終焉の魔物の方に叱られますよ」
「ほぇ。ウィリアムなんかきっと遠くにいるんだ」
「…ヨシュア?俺の仕事を増やさないでくれるか?」
「ふ、ふぇぇ!いる!!」
「いらっしゃったと言ったでしょう」

アルテア
「で、この惨状は何だ?」
「狐さんと水溜りのお城を覗いていたら、中から人魚めが現れたのです…」
「まさかとは思うが、何も増やしていないだろうな?」
「あんな暴れ人魚などぽいです!」
「ったく。ずぶ濡れだろうが、一度乾かしてやるからさっさと着替えてこい」
「お母さんです…」

ヒルド
「やれやれ、夜明け前から雨が降り始めましたね」
「久し振りに、雨の夏至祭になりそうだな。そう言えば、ネアは初めてか」
「おや、そうですね。このまま儀式をしても雨が上がらなければ、美しい夏至の行列をネア様にお見せ出来そうですね」
ヒルド、その分こちらは忙しくなるのだぞ…」

以上となります。
お付き合いいただき有難うございました!


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最終更新:2022年05月07日 12:24