2020-08-10

Twitterで公開されたSSを引用しています。
引用元:桜瀬彩香氏Twitter(@kusurinomamono https://twitter.com/kusurinomamono

前 2020-08-08 くすまも民エアお茶会
後 2020-08-14 幾つか質問が溜まっておりましたので…

休日の夜


本日の更新はお休みとなります。
代わりにこちらで、薬の魔物のSSを書かせていただきますね。


ネア
「最後のお休み感を余す事なく楽しむべく、狩りに行きます!」
「ご主人様!」
「足りなくなって来たリズモの祝福を、少し足しておきましょうね」
「わーお。常備薬みたいな扱いだぞ」
「ネア、高位の竜や魔物…生き物は狩らないようにね」
「売れそうでもですか?」
「売るならいいのかな…」

ノア
ヒルド、休日の夜だし飲もうよ!」
「おや、明日は仕事なのですが?」
エーダリア、ビルドが意地悪なんだけど」
「一杯程度なら、いいのではないか?」
「うん。一杯飲んだら一本飲んでも変わらないし、そもそもヒルドはあまり酔わないからね」
「ネイ?」
「ごめんなさい」
「やれやれ」

エーダリア
ヒルド、今夜は早めに寝ようと思うのだ。お前も早めに休んでくれ」
「おや、珍しいですね」
「ああ。明日は朝からの執務があるからな」
「では、本当に就寝されているかどうか、深夜に確認にゆきましょう」
「ヒ、ヒルド?!その、すぐに寝ているので…この鍵はだな…書架の物では…」

ヒルド
「おや、ネア様どうされました?」
「狩りの帰りなのです。今夜はリズモを沢山捕まえたのですよ!」
「それは宜しかったですね。…おや、薬草酒が気になられますか?」
「この前のものとは違うのです?」
「ええ。こちらは少し甘い酒ですね。宜しければご一緒に飲まれますか?」
「はい!」

ウィリアム
「やれやれ、明日あたりにはまた鳥籠が必要になりそうな戦場があるな」
「むぐ、テントのお泊まりが今日で良かったです。ぐぅ…」
「はは、俺もネアとゆっくり過ごせて良かった。いい休日だったな」
「キュ」
「…フッキュウ」
「…アルテア?もしかして、砂糖菓子を食べましたか?!」

グレアム
「…明日はカルウィの仕事か、今夜がもう少し長ければな」
「暫くそちらに行くのをやめられないのか?」
「統括だからな。手入れもあるし難しいだろう。ギード、今夜はウィーミアとの触れ合いに付き合わせてすまなかったな」
「いや、この生き物は可愛い」
「そうか!最高だろう?!」

グラフィーツ
「…バンル、どこから来たんだ」
「たまたまこの席で飲んでいるのが見えたからな。相席させてくれ…」
「俺はもう帰るところだ。勝手に座るな」
「料理が来たばかりじゃないか。あのいい感じだったご婦人にふられてな…」
「だろうな…。おい、勝手に注文するな。泣くなら出て行け!」

ヨシュア
「僕は偉大だから、明日も休日にしようと思うよ」
「明日は系譜の一族の長との会談があるでしょう。早く寝て下さい」
「ほぇ、僕が休みたいのに困った長だね。でも系譜の仕事ならするしかないかな。それが終わったら寝るんだよ」
「その後も仕事ですよ」
「ふぇ、僕はもっと寝たいんだ!」

ドリー
ヴェンツェルエーダリアからの手紙を読み返していないで、今夜は早く寝た方がいい」
「…読み返してはいない」
「季節の挨拶が嬉しかったんだな。でも、明日からはまた忙しくなる。夜更かしをしないよう、返事は明日にするようにな」
ドリー…」
「子守唄を歌おうか?」
ドリー!」

アイザック
「おや、もうテントの灯りを消すところでしたか?」
「うん。安息日の夜は早く寝て明日の仕事に備えるんだ。でも、君が来てくれたなら、もう少し起きていようかな」
「最近忙しかったので、随分と間隔が空いてしまいましたが、変わった事はありませんでしたか?」
「蛇が出たくらいかな」

ディノ
「星の広場に行きたいかい?」
「星の広場なのです?」
「うん。休日の夜は、休みが終わるのを惜しんで、少し特別な事をしてみたくなるのだろう?」
「い、行きます!」
「可愛い…弾んでしまうのだね。では、靴だけ履けばすぐにでも出掛けられるよ。食べ物の屋台もあったかな」
「ふぁ!!」

ニエーク
「なぜこの季節は、雪の領域から出られないのだ。ご主人様の動向を追おうにも、会報くらいしか楽しみがないではないか」
「…この分厚さだ。会報があれば充分じゃないのか?再現料理の材料とレシピまで付いてきているのに」
「生身の彼女を見たいんだ。歩いている所を後ろから歩きたい…」

ジルク
「…安息日の夜に季節外れの雪が降るとは、ウィームも愉快な所ですねぇ。…ん?どうしました?」
「…あの会員が、季節の理を破ったようだな。秋の終わりまでは会員としての仕事は休みだと、会長が重ねて伝えておいたのに」
「まさか冬の系譜がご主人様会いたさに出てきたって話なんです?」

アンセルム
「へぇ、これが会報なんですね。よく入手出来ましたね」
「審問官の一人を入会させたからな」
「…え、四百頁?月会誌ですよね?!」
「ご主人様の踏んだものリスト…」
「待って下さい、僕のレイノは何で王族級の精霊を二体も踏んでいるんですか?!」
「先月に引き続きと書いてあるぞ」

アルテア
「この料理ならこちらの蒸留酒を頼んでおけ。それと、この料理もだな」
「はい!休日の夜に外のお店での晩餐も楽しいですね!」
「ったく。今度からヴェルリアの店に行きたければ俺に連絡しろ。いいな?」
「またこの塩釜焼きが食べたいでふ」
「それなら、俺が作ってやる」
「使い魔様!」

おまけ
「…おや、先程の見回りでは、就寝されていたようですが?」
ヒルド…」
「やはり、その魔術書でしたか。今夜は早く寝るのでは?」
「そ、そのだな。夜中に目が覚めてしまったのだ」
「成る程。では私が寝かし付けて差し上げましょう。本は片付けますよ」
ヒルド?!」

本日の更新は以上となります。
お付き合いいただき、有難うございました!

もしどこかで季節外れの雪を見かけたら、ニエークはすぐに連れ戻されますのでご安心下さいね。


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最終更新:2022年05月07日 15:07