夜食
本日の
薬の魔物の更新はお休みです。
ほんの少しだけですが、SSを書かせていただきますね。
 
「…おい、何を隠した」
「何も隠していません。この後ろには何もないのですよ」
「シルハーン、食わせ過ぎだぞ」
「
アルテア。ネアには、こちらでは好きなだけ食べさせてあげたいんだ」
「ありゃ、何してるの?」
「むぐ。私はそろそろ失礼しますね」
「っ、逃げるな!」
「おっと、どうしたんだ?」
 
「
ウィリアムさん…」
「パウンドケーキか。美味しそうだな」
「一緒に如何ですか?流石に二人で一本は、多いかなと思っていたのです」
「…当たり前だろうが」
「ぎゃ!追い付かれています!」
「ネアが逃げた…」
「…ふぅ。みんな走るの早くない?」
「
ノアベルトも食べるかい?」
「勿論!」
 
「おや、夜のお茶会ですか?」
「パウンドケーキを焼いたので、皆でいただくのですよ。お茶を淹れに来たのであれば、
ヒルドさんも如何ですか?」
「では、
エーダリア様とご一緒させていただいても?」
「はい!」
「ったく、一切れまでだぞ」
「ふふ、アルテアさんの分も切ってありますからね」
 
「という事ですので、会食堂でお茶にいたしましょう。…おや?」
「っ、…この魔術書を開いていたのは、探し物をしていたのだ」
「であれば構いませんが、頁が違うのでは?早く終えて、早めに就寝いただくようにと言った筈ですが?その薬のレシピの検証には、まだ暫くかかるでしょう」
「すまない…」
「古い薬を作るのだね。その調合でもいいけれど、時間がかかるのではないかな。私が作ろうか?魔物の薬でも効果は変わらない筈だよ」
「…頼んでもいいだろうか?」
「では、後で渡すよ」
「ふふ、良かったですね。エーダリア様」
「え、僕も通常調合のレシピしか知らなかったんだけど…」
「あぐ!」
以上となります!
お付き合いいただき、有難うございました。
最終更新:2022年05月07日 15:25