出版のお知らせ
「ありゃ。これの続きって少し先になるのかぁ…」
「前から思っていたのだが、お前はかなりの本を読んでいるのだな」
「そりゃ僕は、魔術書を持つ魔物だからね。魔術書やあわいになりそうな作品の殆どは読んでいると思うよ。塩の魔物の転落のやつは絶対に読まないけど!」
「あ、ああ。そうなのだな」
「おや、とても良く出来ていると思いますが?」
「ありゃ。虐められたぞ…。因みにこの本、僕も出るからね」
「そうなのか?!」
「うん。この刊行だと、来年には登場するかな。あれ…間に合う?」
「お前が出てくる巻は、必ず読むようにしよう」
「…
エーダリアが僕を泣かせようとする」
「やれやれ」
「まぁ。もっとノアが沢山出てくる本もあるのですよ?」
「…え、…何だろうそれ」
「塩の魔物の転落物語が絵本になりました!」
「シル、…これどうしたの?」
「
ウィリアムが見付けたようだよ。先程持ってきてくれたんだ」
「絵本まで出ているのだな」
「なんと、ガゼットでの限定販売なのです!」
「
ノアベルトが…」
「加えて、ウィームでもけばけば狐という絵本が出るのだとか」
「ありゃ。新作だぞ…」
「実は狐さんではない狐さんの正体に気付かない、心優しい飼い主さんとの物語だそうです」
「…え」
「
アルテアのことかな…」
「発売日に合わせて、アルテアに贈り物とかしておくべき?!」
「そちらは児童書のようですので、アルテア様がご覧になる事はないのでは?」
「気付かずに済めばいいのだが…」
「だそうですよ。我々としては、負けずに使い魔と一緒の読者コーナーを目指しましょうね!」
「フキュフー?!」
「え、アルテアもそこにいたの?!」
「…晩餐に海老を手配しましょう」
以上となります。
最後までお付き合いいただき、有難うございました。
ヒルドは、けばけばちびふわに沢山の海老とフルーツケーキを用意してくれたようです!
最終更新:2022年05月07日 16:07