薬の魔物SS
「…なんだこれは?」
「肉球クリームだよ。僕のやつね」
「それをなんで俺の部屋に置くんだよ」
「
アルテアが持ってきてくれたから?」
「
ノアベルト!」
「ありゃ。なんで
ウィリアムが間に入ってきたの?」
「…は?」
「今のアルテアには…」
「あ、そういうことか。…じゃあ、今は気にしないで!」
「アルテア、座って休んでいては?」
「お前は、…いつからそうなったんだ?」
「あ、ウィリアムがアルテアに優しいのは、僕がこの話をする時だけだから大丈夫」
「っ?!…ノアベルト、向こうを任せた」
「ん?…ちびふわ靴下だ」
「…は?」
「あとこれ、ネア用のパイリストかな。え?これも駄目?」
「…これは何だ」
「え、これは僕も知らないや。化粧品ってことは、ネア用かな?」
「ノアベルト。俺は少し仕事の連絡に出てくるからな」
「わーお。明らかに耐えられなくなって逃げようとしているぞ…」
「仕事だ」
「じゃあ、シルに来て貰おうかな」
「仕事は後にしておくか。…少し休ませないか?」
「あのさ。僕ずっと気になってたんだけど、この箱って何だろう」
「菓子箱だな。…フルーツケーキか。…何だ?」
「あ、ちびふわ用だ」
「ちびふわ用か…」
「おい。何の話だ」
「僕、もう無理!ちょっと
エーダリアと
ヒルドの様子を見てくるよ!」
「っ?!ノアベルト!!…アルテア、少し寝て下さい」
以上となります!
最後までお付き合いいただき、有難うございました。
最終更新:2022年05月07日 17:12