Dynabook Satellite J60
もうかなり昔買ったDynabook Satellite J60 200D/5Xを引っ張り出してきた。何がしたかったのかというと、古いノートパソコンが軽いLinuxでどれほど使えるのか、急に調べたくなったから。
このPCはOSはWindows XPの32bit、CPUはCore Duo、クロックは2.0GHz、メモリは1GB、HDDは40GBである。このPCの大きな特徴はでかいLCDディスプレイ。解像度は1400x1050。あとはやたら豊富なインターフェイスで、FDDドライブ、DVDドライブ、PCMCIAスロット2つ、USBポート4つもある。
で、結局Puppy Linux、Linux Bean、Linux Mintなどをためしに起動させてみた。無線LANがないので古いPCMCIAの無線LANカードを差した。手持ちの古いカードはBuffaloのWLI-CB-AG54ってのがいまいちダメで、PlanexのGW-NS54AGってのは比較的認識された。
Puppy Linuxはそれなりに起動も早いが、Linux Beanは時間がかかって仕方がなかった。Linux Mintもそれなり。Knoppixも起動は確認した比較的早い印象。ただKnoppixは日本語版の開発が終わっており、いまいち。Lubuntuってubuntuの軽量版みたいのもあるらしいが止めた。
回復パーティションから回復できない
Linux Mintをハードディスクにデュアルブートでインストールした。パーティションは勝手に分割して20GB位をWindowsXP、13GB位をLinuxに割り当てられた。回復パーティションはもとから5GB程度(忘れた)確保されていた。
再起動するとgrub(よくわかっていない)が立ち上がり、LinuxにするのかWindowsにするのかみたいなメニュー画面が出る。昔LILOってのがあったがそれが進化したのか。
ちょっとHDDの分割などが気に食わず、もう一度一からやり直そうと思って、数字の0を押しながら起動すると、dynabookは本来回復パーティションを用いて工場出荷状態に戻す筈なんだが、grubが立ち上がってしまう。困った。
昔昔、MS-DOSのころは確か
C:\> FDISK /MBR
という必殺技でwindowsが立ち上がるようになった記憶があったが、ちょっとわからず、いろいろ調べるとwindowsXPのインストールディスクを使ってPCを起動し、「Windows修復オプション」でDOS窓(って今は言わないが)を立ち上げ、
C:\> fixmbr
とすればいいらしい。ところがwindowsXPのCDが見つからない。windows7はたまたま見つかったので、システム回復オプション画面から「コマンドプロンプト」を選択し、
X:\> set PATH=%PATH%;C:\Windows\System32 X:\> bootrec /fixboot X:\> bootrec /fixmbr X:\> exit
同じミスをWindows10のdynabook R732/Fでもやってしまった。このマシンはなぜかWindowsXPのインストールCDからの起動に失敗する。Windows7の起動ディスクで同じことをやろうとしたがWindows10がインストールされているので回復画面に行けない。結局Windows10のMediaCreationToolというのを使ってWinndows10の再設定ディスク(というかUSBメモリ)を作りそこから修復セットアップ的なことをしてコマンドプロンプトで同じコマンドを打ったら直った。
https://www.reneelab.jp/mbr-repair.html
https://www.reneelab.jp/mbr-repair.html
"0"を押しながら起動しても工場出荷状態に戻せない
ところが、この状態で0を押しながら起動しても、工場出荷状態に戻せず、普通にWindowsが立ち上がってしまう。困った。0を押しながら電源を入れるとなぜ回復プログラムが動き出すのか理屈が分からない。
色々調べるとdynabookの回復パーティションはFAT32でhiddenに設定されているので、中が見れない。そこでubuntuを起動し、何やら忘れたがパーティションの属性を変更しFAT32の領域をマウントすると中が見れた。中にはバックアップディスクらしき6つほどの600MB程度のファイルとほかに何やら見えた。
紆余曲折があったが、結論的には、たまたまこのPCはCDRに起動ディスクを焼いており(計6枚)それを使って工場出荷状態に再インストールしたら、0を押して電源を入れるとリカバリモードに入るようになった。
おしまい。