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神道系遠野派

神道系魔術結社の一角を名乗る勢力の一つ。だがその実態は夥しい数の小規模な魔術結社(さらに小さな結社予備軍を含む)の集合体。遠野派という大きな括りの中に、大小様々な勢力・派閥が混在しており、自己中心的な魔術師の集まりである魔術結社の中でも極端に横の繋がりが強く、悪く言えば烏合の衆。最早魔術結社という枠組みすら超えた魔術ネットワークと言って差し支えない。
勢力圏は東北地方を中心に、北関東や北陸から東海を含む中部地方にまで及んでおり、範囲だけなら日本国内最大規模の魔術結社とも噂される。本拠地は岩手県遠野市とされているが、これはダミーという情報もあり、実態は未だ謎が多い。
構成員が使用する魔術は基本的に神道系のそれだが、天津神よりは国津神の、それも地域土着の神をモチーフとする傾向がある。加えて神ならぬ怪異、神より堕ちた所謂妖怪の民間伝承をベースにした術式が多い事も特色として挙げられる。魔術生命体の研究・製造を行う魔術師は絶滅危惧種とされているが、結社には妖怪の再現に成功した専門チームが存在するという真偽不明な情報も飛び交っている。
勢力拡大を優先し、参入を申し出る魔術師を積極的に迎え入れた結果、神道系以外の文化圏の魔術も内包するようになっており、京都の皇室派からは「日系魔術師の寄せ集め」と揶揄されている。実際日系魔術師の受け入れも行っているので、返す言葉もないのだが。

20世紀初頭、日本民俗学の開拓者柳田國男によって纏められた『遠野物語』によって遠野に伝わる民間伝承は世間に広く紹介されたが、その神秘性は薄れるどころか、以降も畏敬の念を以って扱われた。
ところが今から50年ほど前、東京都西部に突如として築かれた学園都市が状況を一変させた。科学サイドの総本山たるこの街の存在は、周辺で細々と活動していた魔術結社や結社予備軍を震え上がらせるには十分過ぎたのである。
彼らは彼ら自身の生存のため、共通の脅威を前にして手を結ぶ事にした。西日本で一定の勢力を誇っている神道系魔術結社に借りを作るよりは、東の住人である自分達が一つになるべきという意見では一致していたのだ。
それから暫くは『東日本新派』という大きな枠組みの中でどの派閥がイニシアチブを取るかで幾つか小競り合いが起きたものの、十年ほど前に他を圧倒する実力と天性のカリスマを併せ持った人物が現れ、彼が率いる魔術結社を中心に成立したのが、現在の『遠野派』である。
とはいえやはり勢力圏が広大過ぎるというのは弊害も多く、結社の代表である『梟師(タケル)』ですら、末端まではその全容を把握し切れていない。そのため一部には叛旗の機会を窺っている勢力や、近しい境遇の魔術結社『多からなる一』に勝手に迎合しようとしている派閥があるなど、内部にも不穏分子を抱えいつ瓦解してもおかしくない綱渡りの状況にある。
現状は『梟師』と彼を支える幹部メンバーによって何とか統制が保たれている。当初の目的である対学園都市は、あちらからの接触が不気味なほどない事もあり現在は形骸化しており、国内の魔術サイドにおける『遠野派』の存続を優先する現状維持を当面の指針としている。なお神道系他派閥との関係は、勢力圏の多くがかつて朝敵の異民族とされた経緯から、『皇室派』とは敵対とまではいかぬものの友好関係にはない。

梟師(タケル)』(遠野派の代表)
遊留祇咲士


魔術結社『まつろわぬ魂を受け継ぐ者』
遊留祇咲士
雪村うさぎ
小祝晴日
夜都谷巽
夜都谷巳幸

魔術結社『悪衣悪食』
鵜飼鍔

魔術結社『千早振る守護神の目覚め』
儺取双翼
大甕星司
織機倭文

結社予備軍『百花繚乱』
天藤瑞
家代宮毘
雨曽根素子
神原蘭

結社予備軍『みちのくの五賢人』
報瀬竈守
嗅供郎


百鬼家
百鬼千化
魔術生命体『百鬼夜行』
はま姉ぇ
袖子
カナメ
狒々

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最終更新:2016年08月01日 23:20