ロワの開始も信心から

ワァーーー!!!

と、歓声がサンモリッツ廃ホテルの部屋に広がった。
目を向けてみれば、岡崎夢美が「東方心綺楼」を起動させたパソコンの画面と向き合っている。
盛んにキーボートを叩く様子からして、どうやら彼女はゲームに熱中しているようだ。


「わたしの科学力にかかれば、こんなものちょちょいのちょいよ!」


夢美が灼熱のような赤い髪を振り乱し、気炎を上げる。
この調子なら、ゲームのクリアは遠くない内に達成するだろう。
そんなことを予感させる夢美の後ろで、河童のにとりは隣のパチュリーに疑問を投げかけた。


「ねえ、パチュリーさん、これどう思う?」

「そうねー」


パチュリーは小さな顔を乗せた首を僅かに傾け、細く、長い指を空中で彷徨わせた。
いつもは手に持っている本がないせいか、どうにも手持ち無沙汰だ。
前に伸ばした手を引っ込め、代わりに肩にかかった藤の花のような紫色の髪を指で巻き上げる。
そんなつまらない代償行為をしながら、パチュリーはゲームの画面を見つめ、答えを推察する一方で
何故こんな遊戯に耽っているのだろう、と今更ながらに河城にとり広瀬康一の出会いを思い返していた。



      ――

   ――――

     ――――――――


「げっ」


という言葉が、魔法使いと河童の小さな口によって唱和された。
パチュリーと夢美は人が集まりそうな施設を求めて地図中央へ向かう。
そしてにとりと康一は河童のアジトがある妖怪の山へと向かう。
その道中の平原で出会った二組を祝う声は、そんな品のないものであった。


とはいえ、それも当然のことだったのかもしれない。
片や最近ではつとに性格の悪さが有名となってきている河童、
片や妖怪の山で河童相手にぶいぶい言わしている鬼や天狗と同格である吸血鬼と大変宜しくやっている魔法使い。
そうして漏れ出た声から、お互いがお互いの悪感情に気づき、二人は思わずムスッと顔を歪める始末。


さあ、このまま弾幕ごっこでもして、この気持ちにケリつけようかしらん。
あわや二人がそんな調子を見せたところで、彼女らの間に割って入る者が現れた。


「ストオオォーーーーーッッップ!!! ケンカはやめようよ。ねっ、にとりちゃん?」


広瀬康一である。そして彼はにこやかな笑みを浮かべ、にとりを窘めると、
パチュリーと夢美に殺し合いに乗っていない旨を宣言した。
緊張で汗を浮かべてはいるものの、人当たりの良い笑顔である。
しかし、それをそのまま信じるほど、パチュリーは出来た人間(?)ではない。


「悪いけれど、そんな言葉だけで信用なんか得られないわ」

「……じゃあ、これでどうかな?」


パチュリーの言葉に、康一は支給品を含めた荷物を放り投げることで答える。


「げっ」


途端にパチュリーの口から苦悶に塗れた声が吐き出された。
戦意のない証拠として、いきなり荷物を投げ捨てる様は、否応にも誰かさんを彷彿させる。
ひょっとして、こいつは夢美と同じ類の人間なのだろうか。
パチュリーの警戒心は限界まで跳ね上がった。


「ちょっとちょっとちょっとー! まだ向こうが殺し合いに乗っているか分かんないのに、何してんのさ、康一!」


パチュリーの態度に触発されてか、にとりは堪らず抗議の声を上げた。


「ごめんね、にとりちゃん。でも、もし相手が危険な人物だったら、誰かと同行しているとは思えなかったし
それににとりちゃんの知り合いみたいな様子だったからね」

「いやいや、それで確信を得るのは、おかしいから! 私もいるんだから、勝手に危険なギャンブルなんかすんなよ!」


にとりの言葉にパチュリーは心の中で首肯する。にとりの危惧は尤もなものだ。
無論、パチュリーたちは殺し合いに反対している故に、そういった憂慮は全くの無意味だが、
それでも殺し合いの盤上で相手に信頼を寄せ、また得ようというのは、荒唐無稽を通り越して、最早呆れる話に他ならない。


はてな、それでは何故自分は夢美と一緒にいるのだろうか。
パチュリーは俄かにそんな疑問を抱き、夢美との邂逅を思い浮かべる。
そしてその答えを得た瞬間、おぞましい未来がやって来るのを悟ってしまった。


「パーチュリーー!」


背後を振り返ると、夢美が満面の笑みを浮かべ、勢いよく飛び込んできた。
そうして夢美はパチュリーに抱きつき、彼女の白い肢体に指を這わせていく。


「ちょっ、待っ、夢美っ……!」

「ほれほれほれ~♪」

「そ、そこはダメ……って」

「良いではないか、良いではないか♪」

「だ、だから! そこは……!」

「ここか? ここがええんか?」

「……むきゅう」


瞬く間にパチュリーの身ぐるみは剥がされ、デイパックと共に放り投げられた。


「どう? これでいいかしら? 私達も殺し合いに乗るつもりはないわ!」


赤いマントを翻らせ、胸を張り、岡崎夢美は毅然と告げた。
にとりではないが、パチュリーも同行者の蛮行に文句を言いたいところである。
しかし腐っても教授か、一応スタンドDISKを装備し、箒を手元に置いておく如才の無さを見せ付ける。
パチュリーは横目でそれを確認すると、溜息一つ零すことで、グーパンチの代わりの抗議とした。


「はぁ……見ての通りね。これで、こんな姿で乗っているとしたら、マヌケもいい所よ」


草の上に伏したパチュリーは夢美の言葉を肯定し、そのままの姿でにとりと康一の返答を待った。


「は、はい! も勿論、し、信じます」


パチュリーの艶やかな姿に頬を赤らめた康一は、どもりながらも何とか返事をする。
そしてにとりは――


「ここで信じないって言ったら、わたしが悪者みたいじゃないか」


そう言って、にとりもデイパックを嫌々ながらも放り投げた。


「信じるよ。これでいいかい?」


にとりの声は信頼というよりは、諦観にも近いのだった。
康一以外の皆は、そのことに気がついたが、場は丸く収まっているし、わざわざ突っつくことでもない。
パチュリーは起きて、身だしなみを整えると、平然と和解の握手を行った。


「あ、夢美にはコレ。仲直りの握手よ!」


夢美の鼻面にエルボー!!
しかし残念なことに、それは虚しく空気を切るだけのものであった。


「こらー夢美、逃げるなー!」

「パチュリー、そんな暴れると、喘息が悪化するわよ」

「そんなことでぇ……げほげほっ、げほ」

「ほら、言わんこっちゃ無い」


ひらりひらり、と攻撃をかわす夢美を恨みがましく見つめるパチュリー。
そんな哀愁すら漂わせる彼女の背中に、にとりの声が掛かった。


「ねえ、パチュリーさんって、そんな性格だったっけ? いや、別に詳しく知っているってわけじゃなかったけどさ」

「ぜぇぜぇ…………何が言いたいの?」

「いや、その人間の女にしろ、随分と簡単に私や康一の言うことを信じてくれるんだなって」


信用が簡単に得られる。それなら相手を利用する手段も色々と増えてくるだろう。
そんな算段を立てつつあったにとりに、パチュリーのナイフのように尖った言葉が突き刺さる。


「ああ、そのこと。私、嘘を見抜けるから」

「え……?」


思ってもみなかったセリフに、にとりの身体がビクリと震えた。
その様子を目の端に捉えながら、パチュリーは説明を続ける。


「魔法使いにとって、気を読むのは当たり前のこと。嘘を吐くと、嘘の気が身体から漏れるから、当然気づくわよ」

「で、でも! 魔理沙には全然そんな気配はなかったけど!?」

「あれは魔法を使う単なる人間。あれを魔法使いの基準と考えるのは、私達魔法使いに対する侮辱だわ」


魔法ってそんなことも出来るの、と後ろではしゃぐ夢美をあやしながら、パチュリーは丁寧に答えた。


「じゃあ、康一の時は何だったの? 言葉だけじゃ、信用できないって言ってたじゃん」

「ええ、言葉だけじゃ人間性というものは信用できない。だから、それを確かめるための行動を促したの」

「私は殺し合いに…………」


乗っていない。にとりはパチュリーからの信用を得るためにも、そんな言葉を言いたかった。
勿論、それは真実だし、胸を張って言えることは確かだろう。
だが、生存のために殺害を視野に入れてしまっている今では、嘘の気とやらが漏れてしまうのではないか。
そしてそれを元に殺し合いに乗ったマーダーだと断定されてしまうのではないか。
そんな考えが頭にちらつき、にとりの口を重くしていった。


「そういえば、貴方達の支給品は何だったの?」


にとりを訝しく見つめていたパチュリーの耳に、突如として夢美の声が入った。
にとりの態度も気になるが、確かにそれも重要なことだ。
パチュリーはにとりから意識を切り離し、康一たちのデイパックに目を移す。


「そうね。結構、有用なものが配られているみたいだから、確認しときたいんだけど」


その言葉によって「東方心綺楼」のことを思い起こされたにとりも、パチュリーのことは一旦脇に追いやっておくことにした。
そうしてゲームのお披露目となった次第だが、朝日が照る、見渡しの利いた草原で、
それを暢気に確認するのは憚られ、皆でサンモリッツ廃ホテルへ向かうことに。
尚、その道中で皆で自己紹介を行った折、岡崎夢美が「あら、河童? 素敵」などとのたまい、
にとりの帽子を取ろうと一騒動を起こしたのは言うまでもない。



      ――

   ――――

     ――――――――


ワァーーー!!!

と、再び歓声がサンモリッツ廃ホテルの部屋に広がった。
ゲームの画面を見てみれば、夢美の操る「魔理沙」が箒を使い、「マミゾウ」をこれでもかとぶちのめしている。


「ほーお……箒とはこうやって使う物なのね。よし! 覚えたわ!」


頼りになるんだか、不安になるんだか分からない夢美のセリフを聞き流し、
パチュリーはにとりの質問への答えを述べる。


「これってスキマ妖怪の金策の一つじゃない?」

「スキマ妖怪って、あの?」

「そ、あの胡散臭い女。前から気になっていたのよ。どうやって外の世界で品物を得ているかって」

「えー、でも八雲紫の能力なら、物を盗むくらい造作もないじゃん。まさか、あれに人間の倫理観があるでもないだろうし」

「まあ、そうね。確かにあの女なら、一つや二つなどと言わず、十や百は平気で掠め取れるでしょうよ。
でも、あの女の年齢を考えてもみなさいよ。そうなれば、その数は千や万では済まない。億や兆にすら達するものよ。
それだけの数が神隠しにあえば、幾らなんでも外の世界の人間だって、異常に気がつくでしょうし、それへの対処を考えるでしょ。
そうなっては、やっぱり色々と問題が出るのは明白。それを防ぐためにも、あの女は何か品物を得るに当たって
外の人間社会の経済活動の枠組みに収まることを選んだんじゃないかしら」

「うーん、そりゃあ幻想郷の異変なんてのは、傍目から見れば愉快なことなんだろうし、そこに商品価値があるってのは分かるよ。
だけどさ、それじゃ幻想郷を覆う結界とか、どうなるのさ? 幻想を、私達のことを、外に知らせれば、何か色々とヤバイんじゃないの?」

「幻と実体の境界、そして博麗大結界のことね。それらは幻想と現実、常識と非常識を分け隔てるものだから、
確かに私達のことが広く知られたりすれば、二つのバランスが崩れ、厄介なことにもなりかねない。
だけど、それも大丈夫なんじゃないかしら」

「えー、何でー?」

「オープニングの文面を見るに、このゲームはフィクションとして売っているからよ。
つまり私達のことは、より確かな幻想として人々に信じられるようになる。だから、結界には何ら影響はない。
ま、フィクションと現実を混同するような狂った人間が、外でひしめき合っているとしたら、話は別だけどね。
というより、心配するのは、そういった方向じゃないと思うのよね」

「どゆこと?」

「んー、その前に康一だったかしら? 確か外の人間よね? このゲームって人気があるの?」

「えーと、どうなんですかね? ボク、あんまりゲームとはやらないんで、ちょっと……。
あ、でも、仗助くんなら、そういうの詳しいと思うんで、分かると思いますよ、パチュリーさん」

「それじゃあ、他の幻想郷の異変もゲームになっているかっていうのも知らない?」

「すいません」

「そ、残念ね。それらが分かれば、もう少し仮説を推し進められるんだけど」

「仮説?」


思いがけない言葉に、にとりと康一の声が和となって、パチュリーに返ってきた。
まだこの段階では信憑性というものはないし、人前で披露するのは憚られる。
しかし、盛んに疑問符を浮かべる二人を、そのままにしとくのは、どうやら無理なようだ。
パチュリーは彼らの悩ましげな顔を解消してやるべく、己の中で生まれた一つの説を話してやることにした。


「仮説というのはね、このゲームが元となって、今回の異変が起こったんじゃないかということよ」

「はー? 何言ってんの? こんなゲームと殺し合いが、どう結びつくのさ!」

「落ち着け、河童。ちゃんと説明してやるから。まず第一に……」

「……やったー! ゲームをクリアしたわよー!」


パチュリーの話を遮り、夢実が喜びの声を上げた。
話の腰を折られた形となったが、クリアの先に何があるのかも気になるところ。
パチュリーは口を開くのをやめ、代わりに画面を注視することを選んだ。
またそれに伴い、にとりと康一もパチュリーの行動を倣う。


「何か、普通」


誰ともなしに呟いた。
エンディングは、普通の生活を取り戻した人々に、魔理沙が適当な感想を言うだけである。
そしてその後には、新聞の体を装ったエンディングクレジットの登場。
それで終わり。クリアの褒賞は、何ともつまらないものであった。
しかし、皆の溜息が聞こえる中で、パチュリーはそれらとは違う感想を述べる。


「私の考えだと、スタッフの名前に荒木と太田、もしくはそのどちらかが載っているはずだったんだけどね」

「ん? 何を言おうとしているかは分からないけれど、パチュリー、さっきのやつは偽名じゃない? 
ZUNとか鰯とか海豚とかウニとか、明らかに人名じゃないでしょ」


ゲームを終えた夢美が、今度は手ではなく、口を動かしてきた。


「確かにそうね。そういった可能性もあるし、また同様に荒木や太田の方が偽名という可能性もある。
まあそこら辺は、疑い出したらキリがないわね」


ここでようやくパチュリーの口から、先の皆と同じような溜息が零れた。
アンニュイな表情を浮かべる彼女の顔には、行き詰まりを感じさせる悲哀さがあった。
はたと見とれてしまう美貌。憂いと切なさを乗せたその顔は、成る程、美しくはあったが、
どこか声を掛けづらい峻厳さすら、持ち合わせていた。恐らくは、その厳粛さの中で、自らの考えをもう一度改め直しているのであろう。
しかし、そんな彼女に向かって、にとりは何ら気兼ねなく声を掛ける。


「で、仮説って何?」


ムスッとパチュリーは顔を歪めた。
思考の中断を余儀なくされ、まとまり始めていた考えが、どこかに霧散してしまったのだ。
しかし、それを取り戻そうと、再び思考の渦に身を沈めるのは、どうやら不可能であるみたいだった。
その証拠に、と夢美もにとりに調子を合わせてくる。


「そういえば、ゲームをしている時にも、そんな声が聞こえてきたわね。
確かこの殺し合いは、『東方心綺楼』を起因としたものだっけ?
私も気になるわ。パチュリーの考え、教えてちょうだい!」


残念ながら、パチュリーは夢美の追求の手を逃れる術を知らない。
家に帰ったら、その方法を記した本を探さなきゃね。
そんなことを思いながら、パチュリーは溜息一つ吐き、疑問に答えてやることにした。


「そうねー、まず信仰って何だか分かるかしら?」

「信仰? あー、ああ、そういうこと。でも、そういうことって、ありうるの?」


結論を察した夢美は、すかさず合いの手を入れてきた。
パチュリーも、それに嫌がるわけでもなく、まして驚くわけでもなく、さも当然のように会話を続けていく。


「夢美には馴染みないから分からないでしょうけれど、可能性としてはゼロではないわ」

「なるほど、それで人気や名前について言及していたのね。確かに祀られるのなら、そこは重要ね」

「幸いにと言うのかしら、幻想郷にはそういうのがいたしね。そこに思い至るのに、苦労はなかったわ」

「でもパチュリー、気がついているでしょう? その説には穴がある」

「ええ、そうね。だから、私の考えが間違っているか、それともこのゲームとは別の作品があるかということ」

「幻想郷以外の舞台ということね?」

「そうよ。全く確かめることが多くて嫌になるわ。でも、巫女は暢気だし、魔理沙も頭が回らないところがある。
レミィに至っては、夜しかまともに動けないポンコツ。皆が動かないなら、私が動くしかないわよね」

「あら、寂しいの? 安心して、パチュリー、私がついているから」

「どっからそんな結論を持ってきたのよ! 一人に寂しさを感じるようだったら、本の傍になんかいないわ!」

「無理して強がんなくていいわよ、パチュリー。これからは、ずっと一緒なんだから♪」

「こら、寄るな、抱きつくな!」

「ぐへへ、絶対に離さないわよ~」


首を傾げるにとりと康一を置き去りにして、二人は話を続けていく。
しかし、我慢の限界を迎えたのか、にとりが大きな声で二人に叫んだ。


「ちょっとー、勝手に二人で納得してないで、私にも分かるように説明してよ!!」

「いいわ! パチュリーに代わって、この私が説明してあげる!」

「ぐはッ!」


パチュリーの方に向いていたにとりの顔を無理矢理自分の方に向けさせ、夢美は三人の前に立つ。
教職についているせいか、彼女の講義するという姿勢は、中々に堂に入ったものであった。
そして夢美は三人の視線が自分に向けられたのを確認すると、自らのルビーのような紅い目を
宝石よりも爛々と輝かせ、いよいよ仮説の内容を開示する。


「最初にパチュリーが質問したことを覚えている? 信仰とは何か?
その答えは畏怖、感謝、祈りのこと。その根源には、対象への親和があるという人もいるわね。
まあ、今はその話は置いといて、この場合重要なのは、感謝のことね」

「感謝? 何に…………ああ、そういうことか。やっと分かった」

「感謝、ですか?」


理解を示すにとりとは反対に、康一は更なる混乱を、その顔と声に彩らせた。
康一が熱心に耳を傾けるのを嬉しく思いながら、夢美は口を滑らかに回していく。


「そう、感謝! パチュリーは『東方心綺楼』に人気があるかも訊いていたわよね。
これ、結構重要なのよ。このゲームに人気があるとしたら、これを皆は面白いって思っていることになる。
さて、ここで康一君に質問だけど、貴方には何か面白いって思うものはある?」

「え? そうですね、露伴先生の漫画は、やっぱり面白いと思います」

「じゃあ、その漫画を読んだ時、面白いと思った時、貴方はその露伴って人にどういった思いを抱いた?」

「露伴先生にですか?」

「そうよ」


そこで康一は頭を悩ませた。正直、岸辺露伴という人物にはネガティブな感情も多い。
だけど、目の前に立つ人が、そういった言葉を引き出したい思っているわけではないことは、さすがの康一でも分かる。
どうにも露伴に対して、かなりの文句が思い浮かんでしまう康一だったが、
漫画を読んで面白いと思った時のことを、自分の為にも、夢美の為にも、何とか思い返してみることにした。
まだ岸部露伴を知らずに、純粋に漫画を楽しめた頃の思い出に浸りながら、康一はゆっくりと夢美に答える。


「えっと、そうですねー、面白いって思った時はワクワクしますねー。って、あれ? これって感想じゃありませんよねー?
えーと、次の話はどうなるだろうなーって思ったり、露伴先生はすごいなーって思ったりかな」

「うん、それでそのすごい人が漫画を届けくれたことに、貴方はどう思う?」

「それはやっぱりありがとうっていう感謝ですかね?」

「うん、そう! だから、『東方心綺楼』に人気があるとしたら、その作り手には多くの人から『感謝』が向けられる。
それに康一君は、さっき次の話に期待するって言ってたわよね? その期待とは、早く新しい話を読ませてという『祈り』に他ならない。
人気作品っていうのは、そんな風に『感謝』と『祈り』が存在するの。つまり、そこに『信仰』が生まれるってわけなのよ!!」

「はあ、信仰ですか」


康一はマヌケな顔で、これまたマヌケな声で訊ねた。どれだけ強く打っても、一向に鐘を響かせない康一。
その様子は、自らの説に全く耳を傾けない学会の連中を、夢美に彷彿させた。
メラメラと夢美の内に不屈の炎が燃え立つ。かつて自分を排した学会を屈服させんと、異変を起こした夢美に後退や諦めなどない。
さあ、時間たっぷり懇切丁寧事細かに説明してやるぞ。夢美がそう意気込み、言葉を発するための空気を目一杯吸い込んだところで、
それを知ってか、知らずか、パチュリーが横から割って入る。


「つまり荒木と太田は『東方心綺楼』を楽しんだ人間たちの信仰によって生み出された神ではないかということよ」

「えーーー!! 神様ですかーーーーーッッ!!!?」


スタンドよりもぶっ飛んだ超常的な言葉に、康一は驚愕の声を上げた。
「ってー、いいところで邪魔をするー!」と嘆き、抗議をする夢美を無視し、
パチュリーはいまだ顔を驚きに染めている康一に顔を向ける。


「そ。ま、あくまで可能性としての話だけどね」

「神様…………あのー、質問なんですけど、神様って、そんな簡単に出来上がるものなんですか?」

「いや、簡単には出来ないわよ。神になるのは、それこそ多くの信仰が必要。
ただ人気があるだけで神が生まれでたら、その数は八百万なんかじゃ、すまないでしょ。
ま、このゲームに関して、お祭りとかが定期的に開かれているとしたら、話は随分と変わってくるんだけどね。
祭事・祭礼は信仰を高めるための一種の儀式だから、それが年月によって積み重ねられていたら、神が顕現してもおかしくはない」

「はあ……神様、かぁー」


いまだ納得せず、神という言葉に実感を得ない康一。
それを目に留めたパチュリーは、しょうがないと思いながら、もう少しだけ説明してやることにした。


「やっぱり外の人間は、神に馴染みがないようね。でも、貴方は開幕で神の一柱を実際に見たはずよ」

「開幕…………あ、そういえば! 荒木と太田が女の子に向かって神とかどうとか」

「あの女は秋穣子。秋の実りに対する人間の感謝の念と秋の豊作を願う人間の祈念が生み出した豊穣の神よ。
神とは確かに稀なるものだけど、あの女のように実在し、生まれ出るものなの。覚えておいて」

「は、はい」


と、先程よりは実感のこもった返事を康一はした。
しかし、今度はそれに代わって、にとりが不満げな顔で質問をする。


「でもさー、八雲紫がゲームを作ったと思っているんだろう? だとしたら、信仰を受けるのは、あの妖怪なんじゃないの?」

「はぁー……あれが表に顔を出すと思う?」


答えなんか知っているだろう、とパチュリーは溜息を吐き、呆れ顔で質問を返した。
どうやら彼女の言わんとしていることは、常識の範囲のようだ。
にとりは慌てて八雲紫の姿を思い返す。


「あー、そっか。見た目が変わらないのは、外の世界じゃおかしいから」

「いや、そうじゃなくてね。あいつは見た目なんか、自在に変えられるでしょ。
実際、私だって出来ることだし。私が言いたかったのは、あのスキマ妖怪の性格のことよ」

「性格?」

「あれが面に立って目立つのを好むと思う? あれは裏でコソコソして、表で騒いでいる連中を嘲笑うのが趣味のいけ好かない女よ」

「まーそんな感じだったね。陽気というよりは陰気。陰気というよりは陰険。そんなのが目立つのを好むわけないか」

「恐らく荒木と太田は『東方心綺楼』を外の世界で販売するに当たって八雲紫が用意したダミー。その彼らが一身に信仰を受け、神に転化。
そして今までの異変――つまり幻想郷での争いもゲーム化されているとしたら、荒木と太田の能力も容易に察せられる。
その能力とは『幻想郷の住人を争わせる程度の能力』。もっと言うのなら、このバトルロワイヤルを開催する能力と言ったところかしら」


耳で聞いているだけだと、何だかひどく納得してしまいそうな論理と言い方であった。
しかし、河童のにとりは、何も単なる飾りとして頭を首の上に置いているわけではない。
彼女はその頭の中で湧き出た疑問をパチュリーにぶつけてみる。


「でも康一がいるじゃん。外の人間だよ。幻想郷とは縁もゆかりもない。そこはどう説明すんのさ?」

「それがさっき夢美が言っていた仮説の穴ね。確かにこの殺し合いには『東方心綺楼』に登場していない人間がたくさんいる。
このゲームを元として考えるのなら、その点は明らかにおかしい。でも、その穴を塞ぐ手がないわけじゃないの。
にとり、貴方は名簿に載っている幻想郷とは関係のない人間はスタンド使いではないかと推理しているのよね?」

「そうだけど、それがなに?」

「ここからは……というより、ここからも憶測になるんだけど、スタンド使いの闘いを描いた作品が、
『東方心綺楼』と同様に外の世界で人気を得ているんじゃないかしら」

「あー、それが幻想郷以外の舞台ってやつか。確かにそう考えると、辻褄は合ってくるね」

「そう考えたら考えたで、何で荒木と太田は手を組んでいるんだろうとか色々疑問は湧き出てくるんだけどね。
ま、とにかく今はそれは置いといて……康一、聞いていたでしょ? 外の世界にそんな作品はある?」

「スタンドを扱った作品ですか……単なる超能力っていうくくりなら、漫画やアニメなんかで結構見ますけれど
さすがにスタンドそのものをっていうのは、ありませんね。そんなのがあったら、さすがに誰か…………あっ!!」


話の途中で康一は大声を上げてしまった。気がついてしまったのだ。
自らの知り合いの中に、スタンドバトルを描きかねないろくでなしの人気漫画家がいたことを。
彼に、ろくなブレーキが搭載されていないことは、康一自身が一番良く知っている。
幾らスタンドのことは自重して然るべきとはいえ、彼にそれを期待してしまうのは、どう考えても無理なことだった。
先の話を聞くに、もしかしたら岸辺露伴も、この殺し合いの原因かもしれない。
そう思い至った康一の顔には脂汗が、たっぷりと湧き出た。


「どうしたの? 何か心当たりがあるの?」

「い、いいいいいいえ!! ぜぜぜぜ全然こ心当たりなんてありません!! 絶対にッ!!」


パチュリーの問いに、康一はぶるんぶるんと首を振り、汗を振りまきながら、必死に否定した。
もしここで岸辺露伴という可能性を示したら、それこそ悲惨な結果になりかねない。
まだそうだと決まってはいないが、何か疑いを持ってあの人間と接したら、性格の悪い彼のことだ。
場をひっちゃかめっちゃか掻きまわし、決して丸く収めるということはないだろう。
岸辺露伴のことを知らせないのは、決して彼を疑っているからというわけではない。
ただ単に彼の人間性と皆のこれからを考慮しての采配なのだ。


(そう! ボクは信じているんだ、露伴先生を!! 絶対スタンドのことを、ボクたちのことを漫画にしてないって!!
だから、無闇に不安の種をまいてはならない。そう! そうなんだ! そうですよね、露伴先生~~~~ッッ!!)


ぶっちゃけ康一の返答は死ぬほど怪しい。
しかし、両手を前に組み、それこそ神が顕現しかねないほどの熱心な祈りを捧げている彼を邪魔するには、どうにも憚られる。
実際、彼の今までにない血眼な姿を鑑みるに、先ほど以上の返事は期待できないだろう。
だとしたら、これから何をするのが建設的か。その問いに、河城にとりは新たな質問をすることで答える。


「で、これからどうすんのさ、パチュリーさん? 色々考えているみたいだけど」

「そうね。とりあえずは八雲紫を見つけ出して、『東方心綺楼』のことを訊ねてみようかしら」

「それ意味あるの? もしパチュリーさんの言うとおり八雲紫が作ったっていうんなら、絶対に知らぬ存ぜぬを通すと思うよ」

「まあ、そうでしょうね。あの女が作ったんだとしたら、あの女がこの殺し合いの原因だってことだろうし、その時点でフルボッコは確定。
例えバトルロワイヤルが円満に解決したとしても、もう幻想郷に彼女の居場所は無くなってしまうでしょうからね」

「じゃあ、どうすんの?」

「ちゃんとした答えを言うまで、拷問にでもかけてみるわ」


さらりと恐いことを言ってのける魔法使いのパチュリー。
顔を蒼くするにとりの横から夢美が飛び出し、河童に代わって嬉しそうに相槌を打つ。


「怖いわー、魔法使い怖いわー」

「人間の頭や腹を解剖するって言っていた口が何を言うか。私は殺さないわよ。
ちゃんと生かさず殺さずを心掛けるわ。十分に優しいじゃない」

「いや、その発想の方が十分に怖いって…………で、これからの方針は前と変わらずでいいかしら?」

「ええ。紫と霊夢を探す必要性が高まっただけだし、今まで通りでいいと思うわ」

「およ、紫が大事っていうのは、話の流れで分かるけれど、霊夢も?」

「そうよ、彼女は『神降ろし』が出来るの。その名の通り神霊を自らの身に宿し、神の力を使うことが出来る能力よ」

「そこで荒木と太田の登場ってわけね。やっぱり巫女も素敵♪」

「……そうね。ただ偽名の可能性、ついでに言うと、あいつらもダミーっていうの可能性もあるのよね。
その場合は、どうなるのかしら? さすがに名前の分からない神霊を降ろすなんてことは出来ないだろうし……。
うーん、この『東方心綺楼』のスタッフの名前が一般的に流布してる形と同じなら、信仰を受けるのは……恐らく監修のZUNかしらね」

「なるほど、霊夢に『ZUN降ろし』をやってもらうわけね」

「ええ。仮説が正しければ、この殺し合いを引き起こした奴と同じ力を使うことが出来るわけだし、
頭の中の爆弾の解除にしろ、ここからの脱出にしろ、容易なはずよ。その意味じゃ、紫より霊夢を見つける方が優先度が高いわね」

「かくして無事に解決」

「だといいんだけど。さすがにこれ以上は話の進めようがないわね」

「じゃ、話も一応一段落したし、朝食でも皆で頂きましょうよ。一晩中、動いて喋っていたから、お腹ペコペコよ」



周りを見れば、窓を塞いでいる雑な羽目板の隙間から、朝日が漏れ出ていた。
確かに朝食を取るには頃合いのいい時間帯であろう。
康一も届けられた日の光によってか、祈祷を止め、皆と一緒に食事の準備を始める。
平和な時間であった。しかしその中でただ一人、河童の河城にとりは冷めた目でパチュリーを見つめていた。


(邪魔なんだよなー)


にとりは心の中でポツリと呟く。
魔法使いの嘘を見抜けるという能力は、にとりにとって、ひどく厄介なものであった。
他人を利用し、動かすには、どうしたって嘘が必要だ。
自身が殺害などという、いわゆる悪を受け入れている分、人の良さにつけこむには、尚更嘘の重要性は増してくる。
人を魅了するのは、いつだって華やかに着飾られた綺麗な言葉なのだ。真実などという安っぽい言葉では、人は振り向いてくれない。
そのことを知るにとりは、余計にパチュリーの存在に苛立ってくる。


(この後、普通に魔法使いと別れれば、懸念なんか無くなるけれど、同行者の数が減ると、襲撃されるリスクが増すんだよねー。
それに康一が私の方に付いてくるかも分かんないし。となると、誰にも気づかれないように、魔法使いを消すのがいいのかな?
不意をつけば簡単そうだし、考察も夢美って人間いれば、問題ないみたいだしね。
でも殺したのがバレたら、厄介かー。康一とかは嘘でどうにかなるにしても、吸血鬼に知られたら、それこそ一貫の終わりだし。
あー、本当に邪魔だなー、パチュリーは……………………本当に面倒くさい……本当に……)


そんな心中をひた隠し、にとりは目の前に並んだ朝食に向かって、皆と一緒に笑顔で口を開く。


「いただきます」


食事の味はあんまりしなかった。


【E-1 サンモリッツ廃ホテル/早朝】
パチュリー・ノーレッジ@東方紅魔郷】
「状態」:健康
「装備」:なし
「道具」:霧雨魔理沙の箒、基本支給品、不明支給品0~1(現実出典・確認済み)、考察メモ
「思考・状況」
基本行動方針:紅魔館のみんなとバトルロワイヤルからの脱出、打破を目指す。
1:霊夢と紫を探す
2:能力制限と爆弾の解除方法、会場からの脱出の方法を探す。
3:紅魔館のみんなとの再会を目指す。
4:岡崎夢美の知識に興味。
5:河童が怪しいわ~
「備考」
※参戦時期は少なくとも神霊廟以降です。
※喘息の状態はいつもどおりです。
※他人の嘘を見抜けるようです。
※河城にとりの殺し合いのスタンスを、少しだけ疑っています。
※「東方心綺楼」は八雲紫が作ったと考えています。
※以下の仮説を立てました
  • 荒木と太田、もしくはそのどちらかは「東方心綺楼」を販売するに当たって八雲紫が用意したダミーである。
  • 荒木と太田、もしくはそのどちらかは「東方心綺楼」の信者達の信仰によって生まれた神である。
  • 荒木と太田、もしくはそのどちらかの能力は「幻想郷の住人を争わせる程度の能力」である
  • 「東方心綺楼」の他にスタンド使いの闘いを描いた作品がある。
  • 荒木と太田、もしくはそのどちらかの本当の名前はZUNである。

【岡崎夢美@東方夢時空】
「状態」:健康
「装備」:スタンドDISC『女教皇(ハイプリエステス)』
「道具」:基本支給品、不明支給品0~1(現実出典・確認済み)
「思考・状況」
基本行動方針:『素敵』ではないバトルロワイヤルを打破し、自分の世界に帰ったらミミちゃんによる鉄槌を下す。
パチュリーを自分の世界へお持ち帰りする。
1:能力制限と爆弾の解除方法、会場からの脱出の方法、外部と連絡を取る方法を探す。
2:パチュリーから魔法を教わり、魔法を習得したい。
3:パチュリーから話を聞いた神や妖怪に興味。
4:霧雨魔理沙、博麗霊夢って、あっちの世界で会った奴だったっけ?
5:私の大学の学生に宇佐見蓮子マエリベリー・ハーンっていたかしら?
「備考」
※霧雨魔理沙、博麗霊夢に関しての記憶が少々曖昧になっています、きっかけがあれば何か思い出すかもしれません。
※宇佐見蓮子、マエリベリー・ハーンとの面識はあるかもしれません。
※岡崎夢美はただの人間ですが、本人曰く『科学力』又は『疑似魔法』を使うことで弾幕を生み出すことができます。
※「東方心綺楼」の魔理沙ルートをクリアしました。
※「東方心綺楼」における魔理沙の箒攻撃を覚えました(実際に出来るかは不明)。
※パチュリーの仮説を聞きました。


【河城にとり@東方風神録】
[状態]:精神的疲労(小)、全身打撲(軽度)
[装備]:火炎放射器
[道具]:基本支給品、LUCK&PLUCKの剣@ジョジョ第1部、F・Fの記憶DISC(最終版)
[思考・状況]
基本行動方針:生存最優先
1:当面は康一に盾になって貰いつつ、妖怪の山の麓にあるはずの河童のアジトへ向かう。
2:パチュリーをどうにかしたい
3:知人や利用できそうな参加者がいればある程度は協力する
4:通背を初めとする河童製のアイテムがほしい
5:吉良吉影を警戒。
[備考]
※F・Fの記憶DISC(最終版)を一度読みました。
 スタンド『フー・ファイターズ』の性質をある程度把握しました。
 また、スタンドの大まかな概念やルールを知ることが出来ました。
 他にどれだけ情報を得たのかは後の書き手さんにお任せします。
※幻想郷の住民以外の参加者の大半はスタンド使いではないかと推測しています。
※自らの生存の為なら、他者の殺害も視野に入れています。
※パチュリーの嘘を見抜く能力を、ひどく厄介に思っています。
※パチュリーの仮説を聞きました。

【広瀬康一@第4部 ダイヤモンドは砕けない】
[状態]:健康
[装備]:なし(服装は学生服)
[道具]:基本支給品、不明支給品×1(ジョジョ・東方の物品・確認済み)、ゲーム用ノートパソコン@現実
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを止める。
1:河城にとりを守る。にとりと共に河童のアジトへ向かう。
2:仲間(仗助、億泰、露伴、承太郎、ジョセフ)と合流する。
  露伴に会ったら、コッソリとスタンドを扱った漫画のことを訊ねる。
3:吉良吉影を止める。
4:東方心綺楼の登場人物の少女たちを守る。
5:エンリコ・プッチ、フー・ファイターズに警戒。
6:空条徐倫エルメェス・コステロウェザー・リポートと接触したら対話を試みる。
[備考]
※スタンド能力『エコーズ』に課せられた制限は今のところ不明ですが、Act1~Act3までの切り替えは行えます。
※最初のホールで、霧雨魔理沙の後ろ姿を見かけています。
※『東方心綺楼』参戦者の外見と名前を覚えました。(秦こころも含む)
 この物語が幻想郷で実際に起きた出来事であることを知りました。
※F・Fの記憶DISCを読みました。時間のズレに気付いていますが、考察は保留にしています。
※パチュリーの仮説を聞きました。

074:何ゆえ、もがき生きるのか 投下順 076:月の兎は眠らない
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063:少女が見た空想風景 広瀬康一 081:蛇と教師と御転婆と嘘と悪霊憑きと魔女のうた
063:少女が見た空想風景 河城にとり 081:蛇と教師と御転婆と嘘と悪霊憑きと魔女のうた
068:ゆめみみっくす パチュリー・ノーレッジ 081:蛇と教師と御転婆と嘘と悪霊憑きと魔女のうた
068:ゆめみみっくす 岡崎夢美 081:蛇と教師と御転婆と嘘と悪霊憑きと魔女のうた

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最終更新:2014年06月19日 00:31