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途中で大河ドラマ『篤姫』。家定と斉彬が一回の話で二人とも
死んでしまう。つくづくこの時代の人間は虚弱である。
つまり、徳川家定と島津斉彬が立て続けに死んだこと
(これは事実。家定=安政五年七月六日、斉彬=安政五年七月十六日)
をもって、江戸時代(幕末)の人間は虚弱であると言っているわけだが、
あまりにも雑な話である。
人が立て続けに死ぬ理由を「虚弱だから」とすることはとてもできない。
たとえば、2006年12月20日には、青島幸男とカンニング・中島忠幸が死去しているが
(さらに、この日は岸田今日子の死が判明した日でもある)、
このことから「芸能人は虚弱である」と考える人間は誰もいないだろう。
人が立て続けに死ぬのはあくまでめぐり合わせにすぎない。
また、家定は生まれつき病弱であったことが良く知られているので
(唐沢も「脳性麻痺」と書いている)、江戸時代の人間のモデルケースとするには不適切。
たしかに、江戸時代の人間の平均寿命は現代人に比べるとだいぶ短い。
しかし、その主な原因は医療技術や衛生状態の違いにあるとされていて
(したがって乳幼児の死亡率が高く、そのせいで平均寿命は短くなっていた)、
体質の違いにあるのではない。
むしろ、劣悪な環境で生活していた昔の人間の方が現代人よりも
丈夫に出来ていたとも考えられるくらいで、
ほかならぬ唐沢自身が「
社会派くんがゆく!」で、昔の人間を引き合いに出して
現代の人間はひよわになったとしばしば主張しているように思うのだが。
最終更新:2017年05月20日 21:28