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【追突】ついとつ
彼女が階段を上がっていったとき、発車まぎわの地下鉄に
飛び乗ろうとした客が、上の方から猛スピードで駆け降りてきた。
普通の人ならよけようとするだろうが、彼女は、ここは昇り階段で、
自分によける義務はない、と言うように、あえてそのまま上がっていき、
追突されたのだった。
『
怪奇トリビア』(竹書房文庫)所蔵、唐沢俊一の書いたオチのない怪談
彼女が階段を上がっていき、客が階段を駆け下りてきたのだが
その二人がなぜか「追突」している。
普通なら「正面衝突」するところなのだが、唐沢俊一ワールドでは
対面してぶつかることも「追突」と呼ぶらしい。
【
藤原頼光】ふじわら-の-よりみつ
一般的には『源頼光』と呼ぶ。
平安時代の藤原頼光という大臣は、自分の娘を親王の女御にしたが、
その親王がやがて藤原道長の娘の方にばかり通うようになったのを怨み、
生き霊となって道長親娘に取り憑いたので“悪霊の左大臣”と人に呼ばれた。
当時は実在の人が悪霊になるということが日常茶飯だったらしい。
源頼光が道長親娘に祟ったのは死後なので「生き霊」ではない。
「自分の娘を親王の女御」とあるが、「女御」は天皇の后の位なので
親王の妻をその名称で呼ぶ事は無い。
悪霊になるのが日常茶飯事だったワケでは無く、迷信が否定される事が
少ないことから、文献に多く残されている程度の話。
1931年にルッツオ・セレスが作曲したシャンソン『暗い日曜日』は、
それを聞いた人が次々に自殺し、その数が一〇〇人を超えたので、
ついにBBCではこの曲の放送を全面的に禁止した。
これは第二次大戦を予言した曲と言われている。
『暗い日曜日』が作られたのは1933年。そしてシャンソンでは無い。
オリジナル歌手ダミアがシャンソン歌手なのでそう思ったのかも知れないが。
自殺が相次いだのでBBCが放送禁止にしたのは事実だが、
自殺者が100人を超えたのが理由では無い。
そして詩は死んだ恋人の事を女性が思っているだけの内容で
「第二次大戦を予言した曲」とは曲解したトンデモ都市伝説。
自らトンデモを容認して広めてどうする。
イタリアのシチリア(Sicilia)島の英語読み
毒薬が名物だった名所がある。
イタリアの
シシリーでは観光客相手に、十九世紀頃“トファナ水”という薬を
名物として売っていた。
これは夫がいやで他の男と結婚したい婦人のためのおみやげ品で、
ヒ素が成分であり、これを食事に混ぜて夫を殺すための薬だった。
まず「毒薬が名物だった名所」という日本語が変「毒薬が名物として売られていた」が正しい。
トファナ水はシシリー以外でも売られ、そのラベルに「バーリの聖ニコラ」と呼ばれる聖人が
描かれている。バーリとはイタリア南部の都市名で、名産地としてはそっち。
ただしトファナとはシシリー生まれの女性トファナの名から来ていることからの誤解だと思われ。
そしてトファナ水は毒薬として販売されていたワケでは無く、表向きは化粧水。
これに毒のヒ素が含まれていたことから、毒薬として使用されただけの話。
そしてそのようなことで売られていたのは17世紀。
江戸の油はさまざまな植物の油をつぶして絞って造っていた。
マタタビの種も原料であり、猫がこの匂いにひかれて集まってきたので、
化け猫が行灯の油を舐める伝説が生まれた。
江戸時代の行灯に使った油、主流は菜種油と魚油(イワシ)。
マタタビも使われたかも知れないが、ごく少量。
ネコが行灯の油をなめる理由として、マタタビ以前に魚油を使っていたから。
さらに菜種油も大好物。シーチキンの油を好むが、あの油はサラダ油。
マタタビの油を使っていたウンヌンはまったくの妄想。
ちなみに植物油は種をすりつぶしたものだが、ネコが好むのはマタタビの実・葉・茎に
多く含まれるマタタビラクトンの成分なので、種を原材料にした油にそこまで
ネコが熱中するかは不明。
最終更新:2017年05月09日 08:13