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NHI(非人間知性体)
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kemonowikii
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- 概要
- 名称
- 米議会における定義
- 「宇宙人」との違い
- ETIとの違い
- UAPとの関係
- 2023年米議会公聴会
- David Grusch
- Non-Human Biologics
- NHIと未知起源技術
- Legacy Program
- Biological Evidence of Non-Human Intelligence
- Recovered Technologies of Unknown Origin
- PURSUE
- NHIとPURSUE
- 「Thoughts on the Space Alien Race Question」
- COMETA Report
- メキシコの「非人間存在」公聴会
- 地球外起源仮説
- 地球由来未知知性仮説
- 海洋との関係
- 次元・時空起源仮説
- NHIという用語の利点
- NHI研究で重要な分類
- NHIと科学
- 人工知能との関係
- NHIという言葉の広がり
- 関連用語
- 関連資料
概要
NHIとは'''Non-Human Intelligence(非人間知性体/非人間知性)'''の略称。
主にUAP、UFO、未知技術、宇宙生命、異常現象などを扱う分野で使用される用語で、人間以外の知的存在を広く指す。
2020年代以降、アメリカのUAP関連公聴会、議会文書、情報公開をめぐる議論で使用例が急増した。
従来の「宇宙人」「Extraterrestrial Intelligence(ETI)」よりも範囲が広く、存在の起源を地球外に限定しない点が特徴。
米議会で提出されたUAP Disclosure Act関連文書では、
「性質または最終的な起源を問わず、UAPの原因となっている可能性がある、あるいは連邦政府が認識している知覚・知性を持つ非人間生命体」
という形でNon-Human Intelligenceが定義された。
この定義では、
- 地球外生命
- 未知の地球由来生命
- 未知の知的生物
- 異なる環境・領域に由来する生命
- 起源を特定できない知的存在
などを包括的に扱える。
名称
| 英語 | Non-Human Intelligence |
| 略称 | NHI |
| 日本語 | 非人間知性、非人間知性体 |
| 関連語 | UAP、UFO、ETI、EBE、未知技術、未知起源技術 |
「Non-Human」は「人間ではない」、
「Intelligence」は知性・知的主体を意味する。
「Intelligence」は知性・知的主体を意味する。
そのためNHIは直訳すると「非人間知性」となる。
日本語圏では文脈によって、
- 非人間知性
- 非人間知性体
- 非ヒト知性
- 人類外知性
などと表現される。
米議会における定義
2023年に米上院で提出されたUAP Disclosure Act関連条文では、Non-Human Intelligenceが明確に定義された。
定義は以下の趣旨。
「性質または最終的な起源を問わず、UAPの原因となっている可能性がある、あるいは連邦政府が認識している知覚・知性を持つ非人間生命体」
英語では、
「any sentient intelligent non-human lifeform regardless of nature or ultimate origin」
という表現が使われている。
ここで重要なのが'''regardless of nature or ultimate origin'''という部分。
NHIの出自を特定の場所や世界観に固定せず、起源そのものを未確定のまま扱える定義となっている。
「宇宙人」との違い
一般的な「宇宙人」は地球外生命体を意味することが多い。
一方、NHIは地球外起源という前提を置かない。
そのため概念上は、
- 他の惑星から来た知的生命
- 地球上に存在する未知知性
- 地球内部・海中などに存在する知性
- 未知の生物学的存在
- 起源不明の知的主体
などを同じ枠組みで扱える。
UAP研究では観測対象の出自そのものが調査対象となるため、NHIという語が使いやすい。
ETIとの違い
ETIは'''Extraterrestrial Intelligence'''の略で、「地球外知性」を意味する。
SETIなどの宇宙生命探査ではETIが長く使用されてきた。
ETIは文字通り地球外を意味するため、起源が地球外であることを前提とする。
NHIは起源そのものを限定しない。
| 用語 | 意味 | 起源 |
| ETI | 地球外知性 | 地球外 |
| EBE | 地球外生物学的存在 | 地球外 |
| NHI | 非人間知性 | 限定しない |
UAPとの関係
NHIという言葉が急速に知られるようになった背景には、2020年代のアメリカ政府によるUAP調査がある。
UAPは'''Unidentified Anomalous Phenomena'''の略称。
航空空間だけでなく、
- 大気中
- 宇宙空間
- 海中
- 複数領域を移動する現象
まで含む広い概念として使用される。
UAPの一部について未知起源技術や非人間知性との関連を調査・議論する際にNHIという表現が登場する。
2023年米議会公聴会
2023年7月26日、米下院監視委員会でUAPに関する公聴会が開催された。
証人として、
- David Grusch
- Ryan Graves
- David Fravor
が出席した。
この公聴会では「nonhuman intelligence」「nonhuman origin」などの表現が複数回使用された。
David Gruschは、政府勤務時代に「nonhuman origin craft」について直接知識を持つ人物へ聞き取りを行ったと証言した。
さらに回収物に関連して「biologics」が存在したという情報について質問を受け、
「nonhuman」
という評価だったと証言した。
この発言以降、「Non-Human Intelligence」という言葉がUAP関連報道や議論で広く知られるようになった。
David Grusch
'''David Charles Grusch'''は元米空軍情報将校で、National Geospatial-Intelligence Agency(NGA)やNational Reconnaissance Office(NRO)などに関連する業務を経験した人物。
2023年にUAP関連情報について内部告発を行い、米議会公聴会にも証人として出席した。
Gruschは公聴会で、
- 非人間起源とされる機体
- 回収された物体
- biological material
- reverse engineering program
などに関する情報を政府関係者から得たと証言している。
彼の証言によってNHIという言葉が一般にも急速に広がった。
Non-Human Biologics
NHI関連で使用されるもう一つの言葉が'''Non-Human Biologics'''。
直訳すると「非人間由来の生物学的物質」。
2023年の公聴会でDavid Gruschが使用したことで有名になった。
Nancy Mace議員から、回収された機体に搭乗者の遺体が存在したのか質問され、Gruschは回収事例の一部に「biologics」が含まれていたと証言した。
続いてHumanかNonhumanかと質問され、
「Nonhuman」
と回答した。
この表現はNHIそのものと同義ではなく、生物学的物質の分類を表す言葉として使われている。
NHIと未知起源技術
UAP Disclosure Act関連文書では、NHIと並んで'''Technologies of Unknown Origin(未知起源技術)'''という言葉が使用されている。
これは起源が特定されていない技術を指す。
文書では、
- unidentified anomalous phenomena
- technologies of unknown origin
- non-human intelligence
が関連するカテゴリーとして並べられている。
また、
「technologies of unknown origin or biological evidence of non-human intelligence」
という表現も使用されている。
つまり議会文書上では、
未知技術
と
NHIに関する生物学的証拠
と
NHIに関する生物学的証拠
を別々のカテゴリーとして扱う構造になっている。
Legacy Program
UAP Disclosure Act案では'''Legacy Program'''という用語も定義された。
これはUAP関連の古い政府・民間活動を包括する言葉。
定義には、
- 未知起源技術の回収
- 未知起源技術の利用
- リバースエンジニアリング
- 生存または死亡したNHIの生物学的証拠の調査
などを扱う政府、民間企業、学術機関などの活動が含まれている。
NHIという概念が単なる目撃現象だけでなく、回収物・技術・生物学的資料を含む形で議会文書に組み込まれた例となっている。
Biological Evidence of Non-Human Intelligence
米議会文書では'''Biological Evidence of Non-Human Intelligence'''という表現も登場する。
意味は「NHIに関する生物学的証拠」。
文書では、
- living non-human intelligence
- deceased non-human intelligence
- biological evidence of non-human intelligence
といった表現が使われている。
これによりNHIという語が抽象的な「知性」だけでなく、生物学的存在を想定したカテゴリーとしても使用されていることが分かる。
Recovered Technologies of Unknown Origin
'''Recovered Technologies of Unknown Origin'''とは「回収された未知起源技術」。
UAP Disclosure Act案ではNHI関連情報と並んで扱われている。
文書には、
- 回収された未知起源技術
- NHIに関する生物学的証拠
- UAP関連記録
を政府が収集・整理・公開する仕組みが提案された。
NHI研究では「存在そのもの」と「関連するとされる技術」を分離して扱う考え方が見られる。
PURSUE
2026年、アメリカ政府は'''Presidential Unsealing and Reporting System for UAP Encounters(PURSUE)'''を開始した。
WAR.GOV/UFO上でCIA、FBI、NASA、Department of Energy、Department of State、国防関連機関などが保有していたUAP資料の公開が進められている。
公開資料には、
- 歴史的UFO調査
- 軍によるUAP観測
- 外交公電
- NASA宇宙飛行関連記録
- AAWSAP関連DIRD
- UAP映像
- センサー記録
などが含まれる。
2026年5月8日にRelease 01が公開され、その後複数回に分けて追加公開されている。
NHIとPURSUE
PURSUEで公開される資料には、NHIそのものを主題とする資料だけでなく、
- extraterrestrial life
- alien intelligence
- unknown origin
- biological material
- anomalous phenomena
- advanced aerospace technology
など、現在のNHI議論へつながる過去の資料が多数含まれる。
NHIという現代的な用語を軸に過去のUFO・宇宙生命関連資料を再整理できる点がPURSUEの特徴の一つとなっている。
「Thoughts on the Space Alien Race Question」
1963年に作成された'''「Thoughts on the Space Alien Race Question」'''は、後のNHI議論と関連する歴史資料の一つ。
宇宙に存在する知的生命と人類との関係、宇宙探査、異星文明との接触などを政策的観点から扱った文書。
現在の「NHI」という用語が定着する以前から、アメリカ政府内部では未知の知的生命を政策・安全保障上のテーマとして検討する資料が作られていた。
COMETA Report
フランスで作成された'''COMETA Report'''もNHI関連史で頻繁に参照される資料。
英題は、
'''UFOs and Defense: What Should We Prepare For?'''
UFO現象と防衛について検討した報告書で、
'''EBE(Extraterrestrial Biological Entity)'''
という用語も登場する。
PURSUEには英訳版が収録されている。
NHIという名称が広く使われる以前の「地球外知的存在」に関する代表的資料の一つ。
メキシコの「非人間存在」公聴会
2023年、メキシコ議会でJaime Maussanらによって「non-human beings」とされた遺体が公開された。
この出来事は米国務省の外交公電にも記録され、後にPURSUEで公開された。
公電では、
「alleged remains of non-human beings」
という表現が使用されている。
NHIという概念が生物学的存在や遺体をめぐる議論とも結び付いている一例。
地球外起源仮説
NHIの起源候補として最も古くから知られるのが地球外起源仮説。
他の恒星系や惑星で誕生した知的生命が、宇宙航行技術によって地球へ到達するという考え方。
従来のUFO研究やSETIでは中心的な仮説だった。
NHIという語では、この地球外起源仮説を一つの候補として扱う。
地球由来未知知性仮説
NHIという言葉は起源を限定しないため、地球上に存在する未知の知的生命も概念上含められる。
例として議論されるものに、
- 深海
- 地下
- 未探索地域
- 長期間人類と独立して存在する生命
などがある。
この考え方は近年「ultraterrestrial」などの言葉とも関連付けられる。
海洋との関係
UAP研究では海洋を移動する現象も対象となる。
水中で観測される未確認物体は'''USO(Unidentified Submerged Object)'''と呼ばれてきた。
現在のUAPという用語は空中・宇宙・水中を横断する現象まで包含する方向へ拡張されている。
そのためNHI研究でも海洋は重要な探索領域の一つとなる。
次元・時空起源仮説
NHI議論では、物理学・SF・UAP研究を横断する形で、
- 異なる時空
- 異なる次元
- 異なる宇宙
- 時間的に離れた領域
などを起源候補として考える議論も存在する。
NHIという言葉は「extraterrestrial」という位置情報を含まないため、このような仮説も概念上取り扱いやすい。
AAWSAPのDIRDではワームホール、余剰次元、負のエネルギー、ワープドライブなどの高度な時空物理も研究対象となった。
NHIという用語の利点
NHIの大きな特徴は、未知の存在について最初から正体を決めずに分類できること。
「宇宙人」と呼ぶ場合には地球外起源という前提が入る。
「NHI」であれば、
人間ではない知性
という最小限の属性だけを設定できる。
そのため、
- 起源
- 生物学
- 生息環境
- 技術レベル
- 移動方法
を別々の調査対象として扱える。
これは未知現象を分類する用語として使いやすい。
NHI研究で重要な分類
NHIを考える場合、以下の要素を分離すると整理しやすい。
存在
何らかの非人間知性そのもの。
生物学
身体、組織、遺伝物質、生命活動など。
知性
認知、判断、通信、社会性など。
技術
機体、材料、推進、エネルギー源など。
起源
地球、地球外、その他の未知領域。
現象
UAP、USO、電磁現象、センサー観測など。
この分類によって「UAP=NHI」という一対一の構造ではなく、観測された現象とその原因候補を分離して考えることができる。
NHIと科学
NHIというテーマは複数の学問分野と関係する。
- 宇宙生物学
- 天文学
- SETI
- 生物学
- 進化学
- 認知科学
- 人工知能
- 物理学
- 航空宇宙工学
- 海洋学
- 情報科学
未知の知性を研究する場合、単一分野だけではなく複数分野を横断する必要がある。
人工知能との関係
Non-Human Intelligenceという言葉を字義通りに取ると人工知能も「人間以外の知性」に含まれ得る。
一方、UAP Disclosure Actで使用されたNHIの定義は'''non-human lifeform'''を中心としている。
そのためUAP政策文脈におけるNHIは、生物学的または生命体としての存在を主な対象としている。
一般的な哲学・AI研究で使われる「非人間知性」と、UAP文脈のNHIは区別して考える必要がある。
NHIという言葉の広がり
2023年以降、NHIはUAPコミュニティだけでなく、
- 米議会
- 報道
- 学術的議論
- 情報公開活動
- オープンソース調査
- オンラインコミュニティ
などで使用されるようになった。
「alien」や「extraterrestrial」より中立的に起源を保留できる用語として定着しつつある。
関連用語
- UAP
- UFO
- USO
- NHI
- ETI
- EBE
- SETI
- AAWSAP
- AATIP
- AARO
- PURSUE
- DIA
- David Grusch
- Non-Human Biologics
- Technologies of Unknown Origin
- Legacy Program
- UAP Disclosure Act
- DIA-08-1004-004
関連資料
- U.S. Congress「UAP Disclosure Act」
- U.S. House Committee on Oversight and Accountability「Unidentified Anomalous Phenomena: Implications on National Security, Public Safety, and Government Transparency」
- WAR.GOV「Presidential Unsealing and Reporting System for UAP Encounters」
- AARO UAP関連資料
- 「Thoughts on the Space Alien Race Question」
- 「UFOs and Defense: What Should We Prepare For?」









