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BasisVR
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概要
Basis(BasisVR)は、VR・デスクトップ向けのオープンソースSocial VRフレームワーク。
VRChat、ChilloutVR、Resoniteのような完成済みVRSNSそのものではなく、開発者が独自のSocial VR、ネットワークVRゲーム、VRアプリケーションなどを作るための「土台」にあたる。
UnityとC#を中心に開発されており、MITライセンスでソースコードが公開されている。
公式ではBasisを「Social VR Platform」ではなく「Social VRやゲームを構築するためのFramework」と位置づけている。
つまり簡単に言えば、
「オープンソースのVRChat」
というより、
「自分でVRChatのようなものを作るためのオープンソース基盤」
に近い。
特徴
オープンソース
BasisはMITライセンスのオープンソースプロジェクト。
ソースコードを確認・改造でき、Basisを土台として独自のVRアプリケーションやサービスを構築できる。
開発者側がBasisそのものへ機能追加することも可能。
Unityベース
BasisはUnity上に構築されている。
開発にはUnityとC#が使用され、レンダリングにはURP(Universal Render Pipeline)が使われている。
VR入力などにはOpenXRを採用している。
Social VR向け機能
BasisにはSocial VRを作る際に必要になる基礎機能がまとめられている。
主なものとして、
- XR入力
- プレイヤーコントローラー
- ネットワーク通信
- 音声
- 空間オーディオ
- アバター
- アセットバンドル
- ユーザー入力
- VR上での身体表現
などがある。
Social VRをゼロから作る場合、本来なら大量の基礎システムを自作する必要がある。
Basisではこの部分をフレームワーク側が担当し、開発者はワールド、ゲーム、サービスなど独自部分の制作へ集中できる。
1000人同時接続
Basisが注目を集めた理由のひとつが、大規模な同時接続テスト。
2026年4月には、単一インスタンスへ1000人以上のクライアントを接続する負荷試験が行われた。
一般的なSocial VRでは、ひとつのインスタンスへ数百人規模を集めること自体が難しい。
Basisでは大人数を対象としたLoad Testを継続して実施しており、ネットワーク性能や安定性を検証している。
2026年9月には、さらに1500クライアントを単一インスタンスへ接続することを目標としたLoad Testも開催された。
サーバー設定上は接続Peer数の上限値を設定できる構造になっている。
なぜ1000人も入れるのか
Basisは最初からネットワーク部分を重要な基盤として設計している。
大人数環境では、
- 遠距離にいるアバターの処理
- アバター同期
- 音声通信
- プレイヤー位置同期
- 描画負荷
- ネットワーク帯域
- CPU負荷
などが問題になる。
そのため「サーバーへ1000人接続できる」だけではSocial VRとして成立しない。
クライアント側で必要な情報だけを処理したり、表示するアバターを調整したり、大人数環境でも処理が破綻しない設計が必要になる。
Basisでは実際に大人数を使ったLoad Testを繰り返し、この部分を検証している。
Basis Labs
BasisにはBasis Labsと呼ばれるデモ・テスト環境が存在する。
Basisフレームワークそのものは開発者向けの基盤だが、Basis Labsでは実際に複数人で接続し、Basis上で動くSocial VR機能や負荷試験を体験できる。
2026年にはSteam上でもBasis Labsが一般公開され、Load Testへ参加しやすくなった。
そのため見た目だけでは、
「新しいVRSNSが出てきた」
ようにも見える。
しかしBasis本体の目的は、ひとつの中央集権的VRSNSを運営することではなく、各開発者がBasisを利用して独自のVR体験を構築できるようにすることにある。
VRChatとの違い
VRChatはひとつのSocial VRサービス。
利用者はVRChatへログインし、VRChat上へワールドやアバターをアップロードする。
Basisはそれより下の階層に存在する。
イメージすると、
VRChat
→完成したSocial VRサービス
→完成したSocial VRサービス
Basis
→Social VRサービスを作るためのフレームワーク
→Social VRサービスを作るためのフレームワーク
Unity
→Basis自体を動かしているゲームエンジン
→Basis自体を動かしているゲームエンジン
となる。
Basisを使えば、VRChatとは異なる仕様、UI、ネットワーク設計、ゲームシステムなどを持った独自VRサービスを作ることも可能になる。
ChilloutVRとの違い
ChilloutVRもVRChatと同様、既に運営されているSocial VRプラットフォーム。
BasisはChilloutVRとも性質が違う。
Basis上で独自Social VRを開発すれば、
- 独自アカウントシステム
- 独自ワールドシステム
- 独自アバター仕様
- 独自ゲーム
- 独自イベントシステム
などを持った別サービスへ発展させることもできる。
ただしBasis公式自身は「BasisそのものはSocial VR Platformではない」としている。
オープンソースメタバースなのか
「オープンソースメタバース」と呼んでも大まかな方向性は近いが、正確にはオープンソースのSocial VRフレームワーク。
ひとつの巨大メタバースサービスを提供するというより、
「メタバースやSocial VRを作るための部品と基盤を提供する」
プロジェクト。
そのためBasisを使った複数のSocial VRサービスやゲームが将来的に登場することも考えられる。
開発思想
Basisではクリエイター側の自由度を重視している。
VRアプリケーションを作る際、
- VR入力
- 身体表現
- ネットワーク
- 音声
- プレイヤー同期
などの基礎部分だけで膨大な開発量になる。
Basisはそこを共通基盤として提供し、
「ゲームを作りたいならゲームを作る」
「イベントを開きたいなら会場を作る」
「イベントを開きたいなら会場を作る」
という形で、本来作りたい部分へ集中できるようにすることを目的としている。
将来性
Basisで特に注目されているのは、大規模Social VRへの応用。
数百人から1000人以上が同じ空間へ存在できるなら、
- VRライブ
- 大規模イベント
- バーチャル展示会
- VRコミケ
- オンラインフェス
- 仮想都市
- MMO型VRゲーム
- 大規模教育イベント
など、従来の少人数インスタンス型Social VRとは違う用途が考えられる。
Basisは完成した「メタバース」ではなく、それらを作るための基礎技術という立ち位置になる。
関連項目
- VRChat
- ChilloutVR
- Resonite
- Social VR
- メタバース
- Unity
- OpenXR
- VR
- VRSNS
外部リンク
- BasisVR 公式サイト
- BasisVR GitHub
- BasisVR Docs
- Basis Labs









