チャーリー・マッコイ

概要


31話~32話に登場したゲストキャラ。

世界を飛び回るトレジャーハンター…………とのことだが、作中では犯罪の舞台装置としての扱いに定評があるハートランド美術館に展示されていた《No.7 ラッキー・ストライプ》を盗みだしており、実質的にただの犯罪者である。
ジェダイの騎士光る警棒を装備した警察*1から逃亡する際に生じた謎の突風で遊馬ナンバーズついでに奪っていたため、取り返そうと追いかけてきた遊馬とデュエルすることになった。



理由は全く描写されていないが、度々「ライフ・イズ・カーニバル」と口にする。
「人生は派手に楽しまなければ損」というスタンスであることを示しているのだろうか?

どういうわけかハートランドの街中にも同じフレーズの看板があったため、そのフレーズを自分のスタンスとして流用していたのかもしれないが、詳細は不明である。
作中ではこの看板のある所にチャーリーが現れるという、推理漫画等に登場するダメ刑事レベルの推理らしき何かをアストラルが披露していた。
あろうことか、遊馬達が警察よりも先にチャーリーの逃亡先を突き止めた理由がこれ。



詳しくは後述するが、チャーリーが登場した回の破綻の多さは支離滅裂な話だらけのゼアルの中でも指折りである。
遊馬先生の気持ち悪い発言がないという意味ではまだマシな方かもしれないが

あと、果てしなくどうでもいいが、担当声優がドルベと同じ。


《No.7 ラッキー・ストライプ》


アニメ版
エクシーズ・効果モンスター
光属性/天使族/ランク7/攻撃力700/守備力700
レベル7モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
サイコロを1回振る。
このカードの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで、元々の攻撃力×出た目の数値になる。


チャーリーが罪を犯してまで手に入れたカードだが、見ての通り、かなり弱いカードである。
召喚条件が厳しい*2割に得られる攻撃力の期待値も低く、とてもじゃないが実用に堪えない。
ましてやこのカードは人々の心を惑わすナンバーズの1枚であるため、弱いだけでなく非常に危険なカードでもある。

しかも、前述した突風の件でチャーリーが奪っていた遊馬のナンバーズの中には強力な効果を持つ《No.11 ビッグ・アイ》があったため、同じナンバーズかつ同じランクならそっちをエクシーズ召喚した方がいいとしか言えない。
30話で流れた次回予告では「チャーリーのデッキではエクシーズ召喚できない」という言い訳も可能であろうランク5の《No.61 ヴォルカザウルス》が飛ばされていたのだが、31話の本編では何故かビッグ・アイに差し替えられていた。

一体何がしたいのだろうか?



ただ、チャーリーの目的はこのカードの性能ではなく、どういうわけか持っていた「所有者に絶対的な強運をもたらす」という能力の方であった。
また、これまたどういうわけか、特別な力を持っていない筈のチャーリーがこのナンバーズに憑依された様子はない。
完全に設定崩壊である。

一体何がしたいのだろうか?



そして「運」の要素に関しても、本当に絶対的な運が得られるなら、その人物は無敵ということになってしまう。

曖昧かつ主観的な概念であるため証明できることでこそないが、「運がいい」ことは実質的に「何でもアリ」と同義であるため、そんな設定はストーリーを破綻させるものにしかならない。*3
もちろん、ゼアルスタッフがその設定を活かせていたというようなことは全くなく、実際にストーリーやデュエルが破綻だらけになってしまっていた。
言うまでもなく、本当に絶対的な強運を持っているならば、「初手でエクゾディアを揃える」といった身も蓋もないことも可能になってしまうのである。*4

ただ、結局デュエルでは「サイコロを振れば自分の思い通りの目が出せる」という非常に限定的な影響しかなかった。
無敵の能力を登場させた結果デュエルに舐めプ要素が生じるというのは、これとかこれを彷彿とさせる。
そしてその限定的な影響すらもこのカードのギャンブル効果を形骸化させるものになっているのだから、呆れてものも言えない。

一体何がしたいのだろうか?



破綻の例を挙げだしたら本当にキリがないので話を進めるが、ゼアルのキャラらしくチャーリーもエースモンスター1体の盤外戦術に依存したデュエルを行っており、彼は「6の目が出ればメリット効果で、それ以外の目ならデメリット効果」という極端なカードも複数枚使用している。
その結果、「6の目を12回連続で出す」というイカサマなしでは到底不可能な記録も達成していた。

なお、イカサマなしでこれを達成できる確率は21億7678万2336分の1であり、作中でもアストラルがこの数字を出している。
アストラルの暗算能力の高さや数学の知識を出すことで知的アピールをしたかったのかもしれないが、これにより強運の設定を全く活かせていないことが益々分かりやすくなってしまっていた。
なぜなら、前述したエクゾディアが初手で揃う確率が65万8008分の1だからである。

一体何がしたいのだろうか?



ただ、無敵としか言えないラッキー・ストライプにも一応弱点があり、その強運は「太陽が真っ二つになると尽きる」という伝説があるらしい。
「ラッキー・ストライプのどこに太陽との関係性があるんだ」とか「バラ撒かれてからそれほど時間が経っていないナンバーズに何故伝説があるのか」とか「伝説を証明できるようなことがあればそれを伝える人間も死滅するだろ」とか「絶対的な強運があるなら弱点も形骸化するだろ」とかのツッコミがあるのは至極当然だが、もう本当にキリがないため、ここではその問題をスルーする。*5

とりあえず、遊馬は太陽を破壊することでチャーリーの強運を無効化し、デュエルに勝利したのである。
無論、本物の太陽を破壊などできよう筈もないため、《太陽の天秤》というカードを代わりに破壊することでそれを達成した。
詳細は以下の通り。


永続魔法
1ターンに1度、サイコロを1回振る。
6が出た場合、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
それ以外の場合、自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して破壊する。
このカードが破壊され墓地へ送られた時、相手ライフに500ポイントダメージを与える。


例によって極端かつ使い道に乏しいカードだが、問題はそこではない。
真に問題なのは、チャーリー自ら「太陽」のカードをデッキに投入しその弱点をベラベラと語っていたことである。
しかもこのカードはフィールドに出ることすらなかった。
チャーリーがたまたまドローしたこのカードを、遊馬が前のターンにたまたまセットしていた《剣の采配》でドロー直後に破壊しただけである。
しかも相手フィールドにいたホープが空気を読んで真っ二つにした。*6
太陽が破壊される前に運が尽きていた気がしてならない。

一体何がしたいのだろうか?



そして、本来であればこのプレイングは遊馬(正確に言うと指示したアストラル)のプレイングミスである。
この時は遊馬のいつものホープがチャーリーの《ダイス・クライシス》の効果で奪われていたのだが、《剣の采配》の効果*7で《ダイス・クライシス》を破壊していれば、そのデメリット効果によってホープを取り戻すことができていた。
ただ、どういうわけかチャーリー自らが語っていたオカルトめいた設定に従って、チャーリーがわざわざ見せびらかした《太陽の天秤》の方を破壊している。

結果としてその判断は功を奏したわけだが、その判断の結果として起きたことがまた酷い。



まず、ホープを取り戻さなければ遊馬のフィールドはがら空きのままであるため、チャーリーの運があろうがなかろうが、これではそのままダイレクトアタックを受けてしまうことになる。
《ダイス・クライシス》の御都合効果によりホープの攻撃力こそ0になっていたが、ラッキー・ストライプは普通に攻撃可能である。
一応、遊馬の残りライフの関係上、ラッキー・ストライプの攻撃力でトドメを刺すには2以上の目を出さなければならないわけだが、それくらいなら強運じゃなくとも普通に出せるだろう。

ただ、どういうわけかチャーリーは攻撃すらしなかった。
仮に1の目が出た場合でも700ダメージを与えられるにもかかわらずである。

《ダイス・クライシス》を破壊してホープを取り戻し、その効果でラッキー・ストライプの攻撃を防ぐという展開に関しては、どうせ《太陽の天秤》の効果でホープが破壊されてしまうという結末になっていたのであろうが、攻撃すらしないことについては説明が付かない。
いや、メタ的に言うなら、「こいつのせいで尺が足らなかった」ということなのだが。



次に、このデュエルでのチャーリーは《バイバイゲーム》にある「ライフを5倍にする」という非常に雑な効果でライフを10万にまで回復していた*8ため、それをどう削り切るかが焦点になっていた。
ただ、強運を失ったチャーリーが6以外の目を出したため、結果として《バイバイゲーム》のデメリットでライフが4000に戻るというカタルシスの欠片もない結末に終わっている。

この件に限らず、「困難をなかったことにしてから困難を突破する」という展開は、いつものゼアルによく見られる光景である。
かっとビング」の意味ってなんでしたっけ?



最後に挙げるのは、いつものホープである。
手札にもフィールドにもカードがない状態でターンが回ってきた遊馬であるが、その際にドローしたカードである《カムバック!》の効果によってホープを取り戻し、そのままホープレイに進化させてからのワンショットキルで勝利している。
これだけでもワンパターンという問題があるのだが、なにせチャーリーが《太陽の天秤》の効果で遊馬のライフをホープレイ圏内にまで減らしていたため、とにかく御都合主義が甚だしい。
チャーリーの使用するサイコロ関連のカードで他にメリット効果を持つのもこの《太陽の天秤》だけなので尚更である。

ついでに言うと、本来であればこれもワンショットキルにはならない。
上記したテキストを見ての通り、ラッキー・ストライプの効果は元々の攻撃力が影響するものであるため、ホープレイの効果で攻撃力を0にされていようが、効果を使えば再び攻撃力を上げることができるのである。
6の目が出た場合はホープレイを返り討ちにできる他、仮に1の目が出た場合でもチャーリーのライフは700残る。*9
にもかかわらず、チャーリーはその効果を発動すらしなかった。
失った運に自信がないからと前のターンにラッキー・ストライプを守備表示にしていればダメージすら受けなかったわけだが、それもしていない。

ああそうですよ。この尺取り虫のせいですよ。*10



……いやもうホント、一体何がしたいのだろうか?


目的


このようにラッキー・ストライプの性能を全く活かせていなかったチャーリーであるが、ラッキー・ストライプを盗み出した真の目的は別にあった。

どこでどう知り合ったのかやどういう関係なのかは一切描写されていないため不明だが、彼は難手術を控えた「まゆみ」という少女の手術を成功させるために、ラッキー・ストライプを盗んでいたのである。
犯罪であることには何ら違いないが、チャーリーの行動は義賊のそれといっていいものなのかもしれない。

遊馬もそれに感銘を受けたのか、「運なんて関係ない。頑張る気持ちが大事」という旨の発言をしていたにも関わらず、デュエルに勝利した後もラッキー・ストライプを奪わずにその力をチャーリーに使わせている。
その後ラッキー・ストライプが返却されたかどうかやまゆみの手術が成功したかどうかは小鳥の出番のせいで一切描写されていないが、恐らくちゃんと返してもらい、まゆみの手術も成功したのだろう。多分。

いやあ、めでたしめでたし。






ビッグ・アイの存在が完全に忘れ去られていたって?


手術で頑張るのは患者じゃなく医者の方じゃないかって?


事情を話していれば盗まずとも貸してくれたんじゃないかって?


美術館の運が良くなっていたならそもそも盗まれなかったんじゃないかって?


ラッキー・ストライプは遊馬じゃなく美術館に返すべきだって?


たとえ返してもらえずとも創造すりゃいいじゃんだって?


遊馬が太陽を破壊したからもう力を失ってるんじゃないかって?


ナンバーズを渡したらまゆみが操られるんじゃないかって?


敵味方が揃っていた最後のエンディング曲でチャーリーはいるのにまゆみの姿が見えないのはもしかしてって?

































……でぇじょうぶだ。

ヌメロンコードの力でなんとかなる。






九十九家との関わり


大学時代は一馬の教え子であったようで、トレジャーハンターになったのは一馬の悪影響影響らしい。
これにより、あのダメ親父も昔は働いてたことが判明した。
一馬のことは尊敬しているようではあるが、前述の通り彼の信条は「ライフ・イズ・カーニバル」であり、「かっとビング」とかいう恥ずかしい造語を信条にはしていない。
流石に大学生相手に「かっとビング」を提唱することはできなかったか



また、どういうわけか明里に惚れられており、チャーリーもその気持ちに気付いてか、作中では一方的にキスもしている。2話連続で。サイテー!!
恩師の娘に手を出している他、回想シーンでキスした時の明里はまだ学生であったため、若さへの嫉妬倫理感溢れるお姉さま方を発狂させそうだが、実際に発狂したのはゼアル信者であり、「死ね」だの「ビッチ」だの「中古」だの、なんとも幼稚な暴言が飛び交っていた。懺悔の用意はできているか!?*11

ただ、真に問題なのは彼らの自由恋愛の方ではなく、犯罪者であるチャーリーの逃亡を明里が手助けしていたことである。*12
他人の秘め事や不幸を記事にしてきたであろう明里*13だが、これがバレたら明里自身が記事になりかねない。
まぁゼアルでは遊馬側に立ってさえいればどんな犯罪も糾弾されることはないのだが。ナンバーズのせいにしとけば問題ないか。


パロディ


内容の酷さ故か、チャーリーの登場回にはパロディがやけに多い。



まず、《No.7 ラッキー・ストライプ》という名前は、原作の4話で登場した脱獄囚が要求していたタバコの銘柄と同じである。
エクシーズ素材が「レベル7モンスター×3」なのも、この脱獄囚の囚人ナンバーが「777」であったことにちなんでいるのだろう。*14
なお、この「ラッキーストライプ」自体が、実在するタバコの銘柄である「ラッキーストライク」のパロディだったりする。



次に、どういうわけか遊馬とチャーリーは暴走するモノレールの上でデュエルを行っており、これはかの有名な《狂戦士の魂》が登場したデュエルと同じシュチュエーションである。*15
小鳥も完全に杏子をパロっていた。
なお、《狂戦士の魂》のパロディはここでは行っておらず、後に《デステニー・ストリングス》の効果で行っている。



次に、ギャンブルカードであるにも関わらず当然のように毎回6の目を出していたチャーリーは、同じく毎回「アルカナフォース」の「正位置」を出していた斎王を彷彿とさせる。
「当然正位置ィ!」というのは、そんな斎王への揶揄も含めたネタである。



最後に、「太陽を真っ二つにする」というシュチュエーションは、原作においてネタにされている「月を破壊する」シーンを明らかに意識している。*16
このシーンはゼアル信者が嘲笑ネタとして使うこともあるが、これは現実の理屈に沿ったTRPG的なルールがあった原作ならではの戦略*17であったため、恥をかきたくないなら「俺ルール」などとは言わない方がいいだろう。
そんな理屈すらないまま雑なパロディを行ったゼアルの酷さが際立つので尚更である。





  • 一体何がしたいのだろうか?←遊戯王厨は自分のことをよくわかってらっしゃるなあ。 -- 名無しさん (2019-01-20 17:44:42)
  • ゼアル信者はアークを叩くために虚無アニメのヴレヴレインズを持ち上げて一体何がしたいんだろうか? -- 名無しさん (2019-01-27 00:37:20)
  • あれなんか勘違いしてる? -- 名無しさん (2019-01-28 20:42:53)
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最終更新:2023年08月08日 14:20
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*1 おい、デュエルで拘束しろよ

*2 ゼアルだと「エクシーズ素材が自動的に揃うカード」や「エクシーズ召喚自体を放棄するカード」とかもあるだろうが

*3 「とっても!ラッキーマン」や「ツキの月」のように、ギャグなら許されるかもといったところ

*4 ゼアルの世界にエクゾディアが存在するかどうかまでは不明だが、無論エクゾディアに限定せずとも方法はいくらでもある

*5 なお、ナンバーズの伝説の矛盾については後にドン・サウザンド関連の後付け設定で矛盾を無くそうとしていたが、それ自体が新たな矛盾や疑問を生じさせていた

*6 砕いたり消滅させたりする演出になったら「真っ二つ」ということにはならないため、実質的にARビジョン任せということになる

*7 相手がドローしたカードが魔法・罠カードだった場合、ドローしたカードかフィールドの魔法・罠カード1枚を破壊できる

*8 「回復」ってなんだっけ?

*9 ホープレイの攻撃力が4000になっているため

*10 心底どうでもいい情報だが、本物の尺取虫は桑の葉を食べる

*11 別に失恋したというわけではなく、他人の人生でバカ騒ぎしていただけだが

*12 「幇助」という犯罪は曖昧かつ冤罪に繋がりやすいものではあるが、明里の行いは言い訳不能なレベルだった

*13 明里の職業は在宅記者

*14 それ以前に「ラッキーセブン」ではあるが

*15 あちらは地上を走る列車だが

*16 「ツキを破壊する」から連想したのだろうか?

*17 引力が生じていた月を破壊することで潮を引かせる